JPH09320A - 観音開き型プッシュ中留構造 - Google Patents

観音開き型プッシュ中留構造

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JPH09320A
JPH09320A JP15727795A JP15727795A JPH09320A JP H09320 A JPH09320 A JP H09320A JP 15727795 A JP15727795 A JP 15727795A JP 15727795 A JP15727795 A JP 15727795A JP H09320 A JPH09320 A JP H09320A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着時のロック性と機能性の向上を計る為、
バンド長手方向に4個の独立したロック駒を配設し、プ
ッシュボタンとのカム倣い方式にして方向性を単一指向
にすることで、係止爪と係止部の係合時の接触抵抗の軽
減化を計るようにした時計バンドの観音開き型プッシュ
中留の構造を提供する。 【構成】 外板中央部のカバー内に、バネ・プッシュボ
タン・ロック駒が内蔵係止され、カバーと外板とはピン
で固定れてボタン廻りを形成している。中板の一端には
外板が取り付き、他端には表板が取り付けられていて、
その表板に設けた係止部とカバーから出没した係止爪と
で係合して、表板が閉じる。解除は両方のプッシュボタ
ンを押すと係止爪がカバー内に後退し解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計バンド、ブレスレ
ット、あるいはネックレス等の装身具を手首等に装着す
るための観音開き型プッシュ中留構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の時計バンド用観音開き型プッシュ
中留の構造として、実公平6ー36742号公報に開示
された技術がある。その概略を、図5と図6に示す。図
5は、該観音開き型プッシュ中留を半展開状にて示す斜
視図、図6は、同プッシュボタン部分の拡大横断面図で
ある。
【0003】この従来の観音開き型プッシュ中留におい
ては、外板50の中間上にカバー55がロー付けされ、
カバー55の内面には、V形板バネ60を挟んでプッシ
ュボタン65を配列している。プッシュボタン65は、
長穴90a、90bを通る止ネジ95a、95bによっ
て、スライド可能に固定される。また、バンド70a、
70bのヘッド部分75a、75bには、双方に係止溝
80a、80bを設け、プッシュボタン65のそれぞれ
に係止爪85a、85bを設けている。よって、各々の
ヘッド部分75a、75bに、各々の係止爪85a、8
5bを係脱させ、計4ヶ所にてバンド70a、70bと
プッシュボタン65を着脱するようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構造において、バンド70a(70b)を折りたたむ場
合を鑑みると、まずバンド70a(70b)を、バンド
70a(70b)の長手方向に沿って回動させて、ヘッ
ド部分75a(75b)をプッシュボタン65の係止爪
85a、85bに当接させ、さらにバンド70a(70
b)を圧して、係止爪85a、85bをバンド70a
(70b)の短手方向に没入させる。すなわち、バンド
70a(70b)を長手方向に沿って回動する力によっ
て、それと直交する短手方向に係止爪85a、85bを
スライドさせなければならない。これは、力学的に極め
て効率が悪い。よって、係止爪85a、85bを没入さ
せるには、バンド70a(70b)をかなり大きい力で
圧する必要があり、バンド70a(70b)をプッシュ
ボタン65に係合させる操作が困難であった。さらに、
大きい力で圧する必要があるが故に、長手方向から短手
方向への90度方向に逃げる働きが負荷となり、ヘッド
部分75a(75b)との接触抵抗によって、係止爪8
5a、85bや係止溝80a、80bが削れたり、ある
いは係止爪85a、85bが曲がったり、さらには長期
にわったて使用していると、折れてしまうことがあっ
た。
【0005】本発明の目的は、上記の問題点を解消し、
4個のロック駒を独立させプッシュボタンとのカム倣い
方式にすることにより、方向性を単一指向とし接触抵抗
の軽減化を計ることにより削れの防止が可能となり、且
つ、プッシュボタン操作のみで簡単に係止が解除し開放
出来るようにした装身具の観音開き型プッシュ中留の構
造を提供しようとしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成する為に、カバーに、係止爪を有するロック駒を長手
方向に摺動可能に内蔵係止し、かつプッシュボタンの内
端と前記ロック駒の内側とは、カム機構で係合してお
り、よって、前記カム機構により、前記プッシュボタン
の短手方向の摺動に連動して前記ロック駒が長手方向に
摺動し、しこうして、前記係止爪が前記カバーから長手
方向に出没することを特徴とするものである。さらに詳
しくは、外板3のバンド長手方向両端に一対の中板4を
回転自由に取り付け、それぞれの前記中板4の先端部に
表板2を回転の自由度を一部規制し取り付け、前記表板
2に係止部2aを有する角穴部が形成され、前記表板2
の後方にバンド本体1を取り付け、前記外板3の中央部
に直交する開口部5と、バンド長手方向両端には4ヵ所
の切欠部6a、中央に壁部6b、ガイド部6cと、上面
に2ヵ所の穴6dを有するカバー6を配設し、一方、プ
ッシュボタン7は、内端部両端にカム7bと長穴7aが
形成され、更に中央部には、ロック駒8、9が前記壁部
6bとプッシュボタン7とに挟まれて配設し、前記ロッ
ク駒8、9にはバネ11をガイドする止め穴、係止爪8
a、9a、倣い斜面8b、9bが形成され、前記プッシ
ュボタン7とロック駒8、9及び前記プッシュボタン7
を左右にロック駒8、9を返して押圧するバネ11を、
前記開口部5と切欠部6aに内蔵係止し、前記係止爪8
a、9aとで前記係止部2aを係止している。
【0007】
【実施例】以下、本発明のー実施例を図面に基づいて詳
述する。図1は、本発明に係わる、時計バンドに用いた
観音開き型プッシュ中留の斜視図、図2は、同観音開き
型プッシュ中留の分解斜視図、図3は、同観音開き型プ
ッシュ中留の係止部のバンド長手方向の組立断面図、図
4は、同観音開き型プッシュ中留のプッシュボタン、ロ
ック駒、バネの内蔵係止関係を示す平面組立断面図であ
る。
【0008】図中1は、時計用のバンド本体であり、バ
ンド本体1の間に本発明の観音開き型プッシュ中留が配
されている。以下の説明において、長手方向とは、バン
ド本体1の長手に延びる方向を示し、短手方向とは、長
手方向に直交する方向を示している。
【0009】3は外板であり、長手方向に延びる一対の
湾曲した棒状体が、それらの中央部で隙間を有して短手
方向に繋がった形状を成す。棒状体を短手方向に繋ぐ平
板状の切片は、短手両方向に外方に向けて延出し、結果
として外板3の中央部には、短手方向の外方に矩形状に
突出する突出部3aが、短手方向に対向して形成され
る。また、外板3は、その長手方向両端に一対の中板4
の一端を回転自由に取り付けている。さらに、外板3に
は、中板4の取り付け位置よりやや中央部寄りに、跳ね
上げ片3bが形成されている。跳ね上げ片3bは、一対
の湾曲した棒状体を短手方向に繋ぐ平板と、該平板から
外板3の中央部に向かって長手方向に突出する舌片とよ
り成り、該舌片はやや上方に向き、中板4に押されて撓
むようになっている。
【0010】中板4各々の一端寄りには、跳ね上げ片3
bが接触する凹部4aが凹設され、その他端には、表板
2がそれぞれ回転を一部規制して取り付けられる。
【0011】表板2は、矩形の平板形状を成し、その短
手方向に沿った一端辺の下面に、下方に突出する凸部を
有し、該凸部に長手方向に貫通した、後述するロック駒
8、9の係止爪8a、9aが挿入される角穴が、係止部
2aとして形成される。また、該凸部の係止部2aの下
方に中板4が連結される。表板2における、該凸部が形
成された一端辺より他端辺に至る平板部分は、カバー6
上面を覆うための屋根部2bとなる。また、表板2は、
その一端辺にバンド本体1を取り付けている。表板2各
々は、対称な形状であり、その他端辺が互いに対向する
ように中板4に連結されていることが、図2より見て取
れる。
【0012】さて、カバー6は、平板を折り曲げて、長
手方向に沿ったその断面が、下方に開口する略コの字形
状を成し、カバー6の上面と両側面とで囲まれた、短手
方向にぬける空間は、長手方向に沿う壁部6bによって
仕切られている。壁部6bは、カバー6と一体に形成さ
れ、カバー6を長手方向におおよそ半分に割った位置に
設けられている。また、カバー6は、下方に突出する4
本のガイド部6aを有する。カバー6は、ガイド部6a
が突出部3aに案内されて、外板3を短手方向に跨ぐよ
うに、その中央部に取り付けられる。すると、カバー6
の内壁と壁部6bと外板3の上面とで囲まれて、短手方
向に沿った2ヵ所の箱型の中空部が形成される。その中
空部の開口が、短手方向両端に対向する開口部5として
示されている。さらに、カバー6は、壁部6bの両側に
長手方向に対向して穿設された計4ヵ所の切欠部6aを
有している。
【0013】さて、開口部5を有する中空部各々内に
は、壁部6bに接するように、互いに対称な形状である
平板状の1組のロック駒8、9が長手方向に対向して配
される。ロック駒8、9は、各々係止爪8a、9aを有
する。係止爪8a、9a各々は、カバー6の外方に向い
て長手方向に突出する矩形の突起である。ロック駒8、
9の対向する端部には、長手方向に凹設されたバネ挿入
孔が各々形成される。該バネ挿入孔内部各々には、バネ
11の両端がそれぞれ挿入されて、図3、あるいは図4
に示されるごとく、該バネ挿入孔の間に挟まれるように
バネ11が配される。バネ11は、該バネ挿入孔の間に
配されることによって、ロック駒8、9より外れること
なく確実に位置決めされており、ロック駒8、9を長手
方向に互いに遠ざかるように付勢している。よって、バ
ネ11で付勢されたロック駒8、9の係止爪8a、9a
が、カバー6の切欠部6a各々より、カバー6の外方に
突出する。
【0014】また、ロック駒8、9は、カバー6の内部
に位置するところの、その内側に倣い斜面8b、9bを
各々有する。倣い斜面8b、9bとは、ロック駒8、9
における、開口部5に向いた長手方向に沿った外端辺よ
り、開口部5に向けて約45度の角度で斜めに延出する
斜面である。倣い斜面8b、9bは、その斜面の延長が
互いに交わるような方向に形成されることが、図4より
見て取れる。
【0015】ここで、ロック駒8、9に各々隣接して1
組のプッシュボタン7が配される。プッシュボタン7
は、形状、厚みが等しい同一部材から成り、ロック駒
8、9を挟んで短手方向に対向して配され、かつ外方よ
り指圧可能なように、開口部5より、その外端が短手方
向に各々突出する。プッシュボタン7各々は、短手方向
に長い楕円形状で、上下にぬける貫通孔である長穴7a
を有する。カバー6の上面に穿設された、上下にぬける
貫通孔であり、短手方向に並列する1組の穴6dに、カ
バー6の外部より上下に挿入されたピン10が、該長穴
7a各々に挿通される。ピン10の下端は、さらに、外
板3の棒状体を短手方向に繋ぐ平板状の切片を貫いて、
その下面に露出する。その露出するピン10の下端がカ
シメ固定されて、ピン10は外板3に固定される。図3
に、カシメ固定されたピン10の下端が、カシメ部10
aとして示されている。よって、プッシュボタン7各々
は、ピン10によりカバー6の内部から抜けなくなると
共に、そのピン10が長穴7a内部を相対的に移動でき
る長さが、プッシュボタン7各々が短手方向に摺動でき
る長さとなり、その結果ピン10によってプッシュボタ
ン7の抜け防止とストローク量が設定される。
【0016】さらに、プッシュボタン7各々は、短手方
向に対向して、その内端にカム7bを有する。カム7b
とは、各プッシュボタン7における、壁部6bに向かう
長手方向に沿った内端辺から、開口部5に向けて約45
度の角度で略ハの字型に切り欠かれた1組の斜面を示
す。該斜面は、長手方向に対向して設けられ、その延長
が互いに交わるような方向に形成されることが、図4よ
り見て取れる。
【0017】このとき、各プッシュボタン7の内端に形
成されたカム7bと、ロック駒8、9の内側に形成され
た倣い斜面8b、9bとが、図4のごとく互いに当接し
て係合しあい、カム機構を成している。詳しくは、カム
7bの1組の斜面のうち、一方の斜面にロック駒8の倣
い斜面8bが当接して係合し、かつカム7bの他方の斜
面にロック駒9の倣い斜面9bが当接して係合して、よ
ってカム機構を成している。カム機構の作用は次の通り
である。すなわち、各プッシュボタン7の外方より短手
方向に指圧して、互いに近づけるように摺動させると、
カム7bが倣い斜面8b、9bを短手方向に押圧し、よ
って斜面8b、9bは、長手方向に互いに近づくように
負荷される。したがって、ロック駒8、9が、バネ11
を長手方向に圧しながら、長手方向に互いに近づくよう
に摺動し、ロック駒8、9の係止爪8a、9aが、カバ
ー6の切欠部6a各々よりカバー6の内部に没入する。
ここで、各プッシュボタン7より指を離して指圧を除け
ば、バネ11の弾発力によって、ロック駒8、9が長手
方向に互いに遠ざかり、係止爪8a、9aが、切欠部6
a各々よりカバー6の外部に突出する。と同時にロック
駒8、9の倣い斜面8b、9bとが、カム7bを短手方
向に沿って外方に付勢し、よってプッシュボタン7各々
は、短手方向に互いに遠ざかるように摺動し、指圧する
前の位置まで戻る。このように、カム機構は、バネ11
を介した、各プッシュボタン7の短手方向の動きと、ロ
ック駒8、9の係止爪8a、9aの長手方向の動きとを
変換し、延いては、各プッシュボタン7の指圧、及び指
圧の解除により、係止爪8a、9aをカバー6より出没
させる作用をするものである。
【0018】さて、ここで、プッシュボタン7、バネ1
1、ロック駒8、9の関連性と、カバー6と開口部5へ
の内蔵係止方法について、まとめる。ロック駒8、9は
2個一組を開口部5にそれぞれバネ11と共に進入し、
中央の壁部6bに沿って2個のバネ11の弾性力によっ
て長手方向両側に押圧され、カバー6の切欠部6a、6
bより係止爪8a、9aが出没可能に配設されている。
又、ロック駒8、9は、プッシュボタン7のカム7bと
係合する倣い斜面8b、9bを有して、両者でカム機構
を形成しており、プッシュボタン7を指で押圧して操作
すると、カム機構によりロック駒8、9と連動しカバー
6から突出した係止爪8a、9aが没入する構造になっ
ている。カバー6は、これらを全て収納すると共に、外
板3の短手方向両側に形成した突出部3aとカバー6に
形成したガイド部6cにより、短手方向と長手方向に対
し動きを規制する案内部分を有し、さらに外板3には、
2ヵ所の貫通穴と、プッシュボタン7に設けた長穴7a
と、カバー6に貫通した2ヵ所の穴に対し、ピン10の
2本を進入後カシメ部10a部分をカシメ固定すること
でそれぞれ内蔵係止した本発明におけるプッシュボタン
部分の構造が完成する。
【0019】次に、本発明による観音開き型プッシュ中
留の着脱方法について説明する。まず、装着するには、
ー方の表板2をカバー6の上方より押圧し、中板4を長
手方向に沿って回動させる。中板4は、その凹部4aで
外板3の跳ね上げ片3bを撓ませつつ回動する。そし
て、カバー6の切欠部6aより突出した係止爪8a、9
aの先端上面に、表板2の凸部下面近傍を当接させる。
さらに、表板2を押圧すると、長手方向に沿って回動す
る軌跡をたどる表板2への押圧力が、係止爪8a、9a
に負荷される。すると、係止爪8a、9aが同方向に押
圧され、よってロック駒8、9がバネ11を圧しつつ長
手方向に摺動して後退し、係止爪8a、9aが、切欠部
6aよりカバー6内部に没入する。次の瞬間、表板2の
凸部に設けられた、角窓である係止部2aが、切欠部6
aの位置に達すると、表板2の凸部で押さえられていた
係止爪8a、9aが、角窓である係止部2aに臨んで解
放されるため、ロック駒8、9が、バネ11の弾発力に
より長手方向に摺動して前進し、よって係止爪8a、9
aが係止部2a内部に進入して、係止部2aと係止爪8
a、9aとが係止される。このとき、図1のように、表
板2の屋根部2bが、カバー6上面のおおよそ半分を覆
うようにして閉じる。以上のように、ー方の表板2を係
止させた後に、他方の表板2を同様に操作して、両方の
表板2を係止爪8a、9aに係止させることができる。
すると、他方の表板2の屋根部2bが、カバー6上面の
残りの半分を覆うようにして閉じ、カバー6は上面から
は見えなくなる。ところで、他方の表板2を係止する時
に、既に一方の表板2を係止している方の係止爪8a、
9aも同時にカバー6内に没入するが、カバー6の外部
に突出する係止爪8a、9aの寸法は同一で、どちらか
が短いということはなく、かつ係止爪8a、9aが没入
するのは瞬時であるために、一方の表板2の係止が外れ
るることはない。
【0020】表板2と係止爪8a、9aの係止を解除す
るには、プッシュボタン7双方を短手方向に挟むように
指圧することにより、カム7bと倣い斜面8b、9bと
が連動するカム機構によって、角窓である係止部2a内
部から係止爪8a、9aをカバー6内部に後退没入させ
る。すると、外板3の跳ね上げ片3bの弾発力により、
中板4が、長手方向に沿って互いに開くように上方に向
けて回動する。プッシュボタン7双方を指圧することに
より、計4個の係止爪8a、9aと表板2の係止部2a
との係止を、同時に解除させることができる。しかしな
がら、プッシュボタン7のいずれか一方を指圧するだけ
では、係止爪8a、9aのいずれか一方は、カバー6内
部に没入するが、いずれか他方は、表板2の係止部2a
と係止されたままである。したがって、プッシュボタン
7のいずれか一方を指圧するだけでは、表板2の係止が
解除することはない。
【0021】なお、図3のごとく、ロック駒8、9の係
止爪8a、9aにおける、切欠部6aよりカバー6の外
部に突出した先端上面には、長手方向に沿って先端に向
かい、上面より下面に斜めに切り欠かれた案内斜面を設
けると良い。すると、表板2の凸部下面近傍によって係
止爪8a、9aが押圧された時、該案内斜面に案内され
て、円滑にロック駒8、9が長手方向に摺動して、円滑
に係止爪8a、9aがカバー6内部に没入することがで
きる。また、図3のごとく、係止爪8a、9aの下面
は、ロック駒8、9の他の下面より上方に一段高くなっ
て、短手方向に沿った段落部が形成されている。該段落
部が、切欠部6aの下方の内壁に当接することにより、
ロック駒8、9が、カバー6内部から確実に抜けなくな
ると共に、カバー6外部へ突出する係止爪8a、9aの
長さが設定される。
【0022】さらになお、カバー6の壁部6bは、ロッ
ク駒8、9に挟まれて、ロック駒8、9を長手方向に円
滑に摺動させるべく案内するものである。加えて、ロッ
ク駒8、9が当接していると、ロック駒8、9のどちら
か一方が摺動した時、他方が摩擦で共に摺動してしまう
ため、壁部6bは、ロック駒8、9を隔離するものでも
ある。しかしながら、壁部6bは、例えば図示していな
いが、丸ピンを適宜数カバー6に固定して代換しても良
い。また、跳ね上げ片3bは、中板4をその弾発力を利
用し跳ね上げることで、表板2の解除が速やかに機能さ
せる働きを有するが、跳ね上げ片3bが無くても機能、
構造上問題はない。
【0023】
【発明の効果】上記のごとく本発明によれば、カバー
に、係止爪を有するロック駒を長手方向に摺動可能に内
蔵係止し、かつプッシュボタンの内端と前記ロック駒の
内側とをカム機構で係合させ、よって、前記カム機構に
より、前記プッシュボタンの短手方向の摺動に連動して
前記ロック駒が長手方向に摺動し、しこうして、前記係
止爪が前記カバーから長手方向に出没するように構成し
たので、前記カバーの押圧方向と前記係止爪の出没方向
とを長手方向に単一指向化でき、よって前記係止爪と前
記係止部との接触抵抗の軽減化ができるため、前記係止
爪と前記係止部の削れの防止、あるいは前記係止爪の曲
がりや折れの防止をすることができ、長期にわたり前記
プッシュボタンの指圧操作のみで簡単に、かつ確実に係
止が解除できる観音開き型プッシュ中留を実現できる。
また、前記カム機構によって、前記プッシュボタンの短
手方向の動きと、前記ロック駒の係止爪の長手方向の動
きとを変換し、延いては、前記プッシュボタンの指圧、
及び指圧の解除により、前記係止爪を前記カバーより確
実に出没させることができる。また、前記係止爪の出没
方向は長手方向でありながら、前記プッシュボタンの指
圧方向は、携帯者が極めて指圧しやすい短手方向に設定
することができる。
【0024】また、前記カム機構は、前記プッシュボタ
ンの内端に形成されたカムと、前記ロック駒の内側に形
成された倣い斜面から成るように構成したので、コスト
アップにならない簡単な構造で前記カム機構を構成で
き、かつ確実に前記プッシュボタンの短手方向の動き
と、前記ロック駒の係止爪の長手方向の動きとを変換
し、延いては、前記プッシュボタンの指圧、及び指圧の
解除により、前記係止爪を前記カバーより確実に出没さ
せることができる。
【0025】また、前記プッシュボタンの内端と、長手
方向に沿って対向して配置される1組の前記ロック駒の
内側各々とが、前記カム機構で係合しており、前記プッ
シュボタンの押圧により、1組の前記ロック駒各々が長
手方向に互いに近ずくように摺動するように構成したの
で、前記カム機構によって、1個の前記プッシュボタン
の短手方向の動きと、1組の前記ロック駒の係止爪の長
手方向の動きとを変換でき、前記プッシュボタンの指
圧、及び指圧の解除により、前記カバーの長手方向に沿
った両側より前記係止爪を確実に出没させることができ
るので、1個の前記プッシュボタンを指圧操作のみで、
対向する1組の装身具(前記表板)の係止解除と解放が
できる。また、前記プッシュボタンを短手方向に対向す
る1組として配して、4個のロック駒を独立させて前記
カム機構によって係合させれば、1組の前記装身具各々
に2個の前記係止爪が係止されるので、係止がより強固
な確実なものとなる。加えて、1組の前記プッシュボタ
ンの双方を同時に指圧しなければ、係止は解除されない
ので、前記プッシュボタンのどちらか一方が、意図しな
い外力によって押圧されても、前記装身具が解放されて
脱落することがなく、安全性の高い観音開き型プッシュ
中留を実現できる。
【0026】また、前記中板の他端部に前記表板を回動
可能に枢軸止めし、前記表板に前記装身具を回動可能に
枢軸止めし、かつ前記表板に前記係止爪が掛脱する係止
部を設けたので、前記装身具に前記係止部を形成する特
別な加工を必要とせず、あらゆる装身具を連結すること
ができる。
【0027】また、前記中板を閉じると、前記表板は、
カバーの長手方向に掛止され、このとき、前記表板は、
前記カバーに向かって延出した屋根部を有しており、前
記屋根部が前記カバー上面を覆うように構成したので、
外観の見栄えが向上され高級感のある観音開き型プッシ
ュ中留の構造を提供できる。
【0028】また、前記外板には、前記中板を上方に押
し上げる跳ね上げ片を設けたので、前記装身具の解除が
速やかで円滑となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる、時計バンドに用いた観音開き
型プッシュ中留の斜視図である。
【図2】本発明に係わる、観音開き型プッシュ中留の分
解斜視図である。
【図3】本発明に係わる、観音開き型プッシュ中留の係
止部のバンド長手方向の組立断面図である。
【図4】本発明に係わる、観音開き型プッシュ中留のプ
ッシュボタン、ロック駒、バネの内蔵係止関係を示す平
面組立断面図である。
【図5】従来の観音開き型プッシュ中留を半展開状態に
て示す斜視図である。
【図6】従来の観音開き型プッシュ中留のプッシュボタ
ン部分の拡大横断面図である。
【符号の説明】
1 バンド本体 2 表板 2a 係止部 2b 屋根部 3 外板 3a 突出部 3b 跳ね上げ片 4 中板 4a 凹部 5 開口部 6 カバー 6a 切欠部 6b 壁部 6c ガイド部 6d 穴 7 プッシュボタン 7a 長穴 7b カム 8、9 ロック駒 8a、9a 係止爪 8b、9b 倣い斜面 10 ピン 10a カシメ部 11 バネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外板の長手方向両端に一対の中板の一端
    部を開閉可能に枢軸止めし、前記外板の中央に短手方向
    に突出するプッシュボタンを内蔵係止したカバーを取り
    付けてなる、装身具を装着するための観音開き型プッシ
    ュ中留において、前記カバーに、係止爪を有するロック
    駒を長手方向に摺動可能に内蔵係止し、かつ前記プッシ
    ュボタンの内端と前記ロック駒の内側とは、カム機構で
    係合しており、よって、前記カム機構により、前記プッ
    シュボタンの短手方向の摺動に連動して前記ロック駒が
    長手方向に摺動し、しこうして、前記係止爪が前記カバ
    ーから長手方向に出没することを特徴とする観音開き型
    プッシュ中留構造。
  2. 【請求項2】 前記カム機構は、前記プッシュボタンの
    内端に形成されたカムと、前記ロック駒の内側に形成さ
    れた倣い斜面から成ることを特徴とする請求項1記載の
    観音開き型プッシュ中留構造。
  3. 【請求項3】 前記プッシュボタンの内端と、長手方向
    に沿って対向して配置される1組の前記ロック駒の内側
    各々とが、前記カム機構で係合しており、前記プッシュ
    ボタンの押圧により、1組の前記ロック駒各々が長手方
    向に互いに近づくように摺動することを特徴とする請求
    項1、または2記載の観音開き型プッシュ中留構造。
  4. 【請求項4】 前記中板の他端部に表板を回動可能に枢
    軸止めし、前記表板に装身具を回動可能に枢軸止めし、
    かつ前記表板に前記係止爪が掛脱する係止部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の観音開き型プッシュ中留
    構造。
  5. 【請求項5】 前記中板を閉じると、前記表板は、前記
    カバーの長手方向に掛止され、このとき、前記表板は、
    前記カバーに向かって延出した屋根部を有しており、前
    記屋根部が前記カバー上面を覆うことを特徴とする請求
    項1、または4記載の観音開き型プッシュ中留構造。
  6. 【請求項6】 前記外板には、前記中板を上方に押し上
    げる跳ね上げ片が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の観音開き型プッシュ中留構造。
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