JPH09320914A - 処理システム - Google Patents

処理システム

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JPH09320914A
JPH09320914A JP13726396A JP13726396A JPH09320914A JP H09320914 A JPH09320914 A JP H09320914A JP 13726396 A JP13726396 A JP 13726396A JP 13726396 A JP13726396 A JP 13726396A JP H09320914 A JPH09320914 A JP H09320914A
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浩 新屋
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貴之 片野
Junichi Kitano
淳一 北野
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム内の清浄空気量を増大させずにシス
テム内へのパーティクルの侵入を防止することができる
処理システムの提供。 【解決手段】 カセットステーション10において、カ
セット載置台20の上方空間とウエハ搬送アーム22の
移動空間とは仕切り板11によって互いに仕切られてお
り、ダウンフローの空気は両空間で別個に流れるように
なっている。仕切り板11には複数個の開口部11aが
設けられている。ウエハ搬送体22はこの開口部11a
を介してウエハカセットCRに対して半導体ウエハWを
搬入・搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板やLC
D基板等の被処理基板を搬送・処理する処理システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】図17に、半導体デバイス製造のフォト
リソグラフィー工程に使用されるレジスト塗布現像処理
システムの一例を示す。
【0003】この処理システムは、外部・ウエハカセッ
トCR・システムとの間でX方向、Z方向およびθ方向
に移動可能なウエハ搬送体211により半導体ウエハを
搬入・搬出するカセットステーション210と、半導体
ウエハに対して塗布現像のための一連の処理を施す処理
ステーション220と、隣接する露光装置(図示せず)
との間で半導体ウエハを受け渡しするためのインタフェ
ース部230とを一体に接続した構成を有している。
【0004】この処理システムは、クリーンルームに設
置されるが、さらにシステム内で垂直層流方式によって
各部の清浄度を高めている。図17に、システム内にお
ける清浄空気の流れを示す。
【0005】カセットステーション210、処理ステー
ション220およびインタフェース部230の上方には
エア供給室210a,220a,230aが設けられて
おり、各エア供給室210a,220a,230aの下
面にULPAフィルタ210b,220b,230bが
取り付けられている。そして、各エア供給室210a,
220a,230aから供給された清浄空気は、ULP
Aフィルタ210b,220b,230bを介してダウ
ンフローで各部210、220、230に供給されるよ
うになっている。このダウンフローの空気は、システム
下部の適当な箇所に多数設けられている通風孔240
(図17ではカセットステーション210の通風孔だけ
を示している。)を通って外部に排出されるようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の処理システ
ムにおいては、カセットステーション210、処理ステ
ーション220およびインタフェース部230において
それぞれ均一にダウンフローの清浄空気を流すことがで
きなかった。たとえばカセットステーション210にお
いては、図中左側に作業者用の開口部212が設けられ
ているため、この付近のダウンフローの空気の流れは弱
くなる。そのため作業者からのパーティクルが外部から
開口部212を介してカセットステーション210内へ
侵入し、清浄度を悪化させていた。この場合、各エア供
給室210a,220a,230aの風量を上げること
が考えられるが、これによってもパーティクルの侵入防
止には限界がある。
【0007】また、カセットステーション210、処理
ステーション220およびインタフェース部230の清
浄度を高めるためには、各部210、220、230の
ステーション間で空気の流れがなくなり、かつ各部21
0、220、230から外部のクリーンルームに空気が
流れるように、各部210、220、230の気圧を調
整する必要がある。このため上記従来の処理システムに
おいては、各エア供給室210a,220a,230a
の風量を風量調整ダイアルにより調整することで、上記
の気圧を調整していた。しかしながら、クリーンルーム
内の気圧はたとえばメンテナンス時のドア解放等の様々
な要因で変動するため、処理システムの内外の差圧が変
動し、処理システム内にパーティクルが侵入することが
あった。また、同様に各部210、220、230の間
でも差圧を生じ、隣接部からパーティクルが侵入するこ
ともあった。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、システム内の清浄空気量を増大させずにシステ
ム内へのパーティクルの侵入を防止することができる処
理システムを提供することを目的とする。
【0009】本発明の別の目的は、処理システムの内外
の差圧の変動が生じないようにすることで、システム内
へのパーティクルの侵入を防止することができる処理シ
ステムを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、別個に清浄空気の風
量が調整される各部の間で差圧を生じないようにするこ
とで、隣接部からのパーティクルの侵入を防止すること
ができる処理システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の処理システムは、被処理基板を搬
送・処理する複数の搬送・処理部と、前記各搬送・処理
部ごとに設けられ、清浄空気を各搬送・処理部内に送り
込むエアー供給手段と、少なくとも1つの前記搬送・処
理部に設けられ、前記エアー供給手段によって送り込ま
れた清浄空気を搬送・処理部内で仕切ると共に、仕切ら
れた各空間の間で前記被処理基板を移送するための開口
部が設けられた仕切り板とを具備する構成とした。
【0012】第1の発明では、上記の仕切り板を設けた
ことにより仕切られた各空間の清浄空気の流れが均一化
するので、システム内の清浄空気量を増大させずにシス
テム内へのパーティクルの侵入を防止することができ
る。
【0013】本発明の第2の処理システムは、被処理基
板を搬送・処理する複数の搬送・処理部と、前記各搬送
・処理部ごとに設けられ、清浄空気を各搬送・処理部内
に送り込むエアー供給手段と、前記各搬送・処理部間及
び搬送・処理部と外部間の清浄空気の流れを検出するエ
アー流検出手段と、前記エアー流検出手段による検出結
果に基づき、前記各エアー供給手段による清浄空気の供
給量を制御する制御手段とを具備する構成とした。
【0014】第2の発明では、搬送・処理部と外部間の
気流を検出し、この検出結果に基づき、エアー供給手段
による清浄空気の供給量を制御しているので、処理シス
テムの内外の差圧の変動が生じないようにすることがで
きる。また、各搬送・処理部間の気流を検出し、この検
出結果に基づき、各部のエアー供給手段による清浄空気
の供給量を制御しているので、各部の間で差圧を生じな
いようにすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0016】図1〜図3は本発明の実施の形態による塗
布現像処理システムの全体構成を示す図であって、図1
は平面図、図2は正面図および図3は背面図である。
【0017】この処理システムは、複数の搬送・処理
部、たとえばカセットステーション10と処理ステーシ
ョン12とインタフェース部14とを一体に接続した構
成を有している。カセットステーション10は、たとえ
ば被処理基板として半導体ウエハWをウエハカセットC
Rで複数枚たとえば25枚単位で外部からシステムに搬
入しまたはシステムから搬出したり、ウエハカセットC
Rに対して半導体ウエハWを搬入・搬出したりする。処
理ステーション12は、たとえば塗布現像工程の中で1
枚ずつ半導体ウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種
処理ユニットを所定位置に多段配置してなるものであ
る。インタフェース部14、たとえばこの処理ステーシ
ョン12と隣接して設けられる露光装置(図示せず)と
の間で半導体ウエハWを受け渡しする。
【0018】カセットステーション10では、図1に示
すように、カセット載置台20上の突起20aの位置に
複数個たとえば4個までのウエハカセットCRがそれぞ
れのウエハ出入口を処理ステーション12側に向けてX
方向一列に載置され、カセット配列方向(X方向)およ
びウエハカセットCR内に収納されたウエハのウエハ配
列方向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送体22が各ウ
エハカセットCRに選択的にアクセスするようになって
いる。さらに、このウエハ搬送体22は、θ方向に回転
可能に構成されており、後述するように処理ステーショ
ン12側の第3の組G3 の多段ユニット部に属するアラ
イメントユニット(ALIM)およびイクステンション
ユニット(EXT)にもアクセスできるようになってい
る。
【0019】処理ステーション12では、図1に示すよ
うに、中心部に垂直搬送型の主ウエハ搬送機構24が設
けられ、その周りに全ての処理ユニットが1組または複
数の組に亙って多段に配置されている。この例では、5
組G1,G2,G3,G4,G5 の多段配置構成であり、第1お
よび第2の組G1,G2 の多段ユニットはシステム正面
(図1において手前)側に並置され、第3の組G3 の多
段ユニットはカセットステーション10に隣接して配置
され、第4の組G4 の多段ユニットはインタフェース部
14に隣接して配置され、第5の組G5 の多段ユニット
は背部側に配置されている。
【0020】図2に示すように、第1の組G1 では、カ
ップCP内で半導体ウエハWをスピンチャックに載せて
所定の処理を行う2台のスピンナ型処理ユニット、たと
えばレジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニッ
ト(DEV)が下から順に2段に重ねられている。第2
の組G2 でも、2台のスピンナ型処理ユニット、たとえ
ばレジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニット
(DEV)が下から順に2段に重ねられている。レジス
ト塗布ユニット(COT)ではレジスト液の排液が機構
的にもメンテナンスの上でも面倒であることから、この
ように下段に配置するのが好ましい。しかし、必要に応
じて上段に配置することも可能である。図3に示すよう
に、第3の組G3 では、半導体ウエハWを載置台SPに
載せて所定の処理を行うオーブン型の処理ユニットたと
えばクーリングユニット(COL)、アドヒージョンユ
ニット(AD)、アライメントユニット(ALIM)、
イクステンションユニット(EXT)、プリベーキング
ユニット(PREBAKE)およびポストベーキングユ
ニット(POBAKE)が下から順にたとえば8段に重
ねられている。第4の組G4 でも、オーブン型の処理ユ
ニット、たとえばクーリングユニット(COL)、イク
ステンション・クーリングユニット(EXTCOL)、
イクステンションユニット(EXT)、クーリングユニ
ット(COL)、プリベーキングユニット(PREBA
KE)およびポストベーキングユニット(POBAK
E)が下から順にたとえば8段に重ねられている。
【0021】このように処理温度の低いクーリングユニ
ット(COL)、(EXTCOL)を下段に配置し、処
理温度の高いベーキングユニット(PREBAKE)、
ポストベーキングユニット(POBAKE)およびアド
ヒージョンユニット(AD)を上段に配置することで、
ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることができ
る。しかし、ランダムな多段配置とすることも可能であ
る。
【0022】インタフェース部14は、奥行方向では処
理ステーション12と同じ寸法を有するが、幅方向では
小さなサイズにつくられている。インタフェース部14
の正面部には可搬性のピックアップカセットCRと定置
型のバッファカセットBRが2段に配置され、背面部に
は周辺露光装置28が配設され、中央部にはウエハ搬送
体26が設けられている。このウエハ搬送体26は、
X,Z方向に移動して両カセットCR,BRおよび周辺
露光装置28にアクセスするようになっている。さら
に、ウエハ搬送体26は、θ方向に回転可能に構成さ
れ、処理ステーション12側の第4の組G4 の多段ユニ
ットに属するイクステンションユニット(EXT)に
も、および隣接する露光装置側のウエハ受渡し台(図示
せず)にもアクセスできるようになっている。
【0023】この処理システムは、クリーンルームに設
置されるが、さらにシステム内でも効率的な垂直層流方
式によって各部の清浄度を高めている。図4および図5
に、システム内における清浄空気の流れを示す。
【0024】図4および図5において、カセットステー
ション10,処理ステーション12およびインタフェー
ス部14の上方にはエア供給室12a,14a,16a
が設けられており、各エア供給室12a,14a,16
aの下面に防塵機能付きフィルタたとえばULPAフィ
ルタ30,32,34が取り付けられている。エア供給
室12a,14a,16aには、それぞれファンが設け
られており、後述するように各ファンの出力は制御可能
にされている。
【0025】図5に示すように、本処理システムの外部
または背後に空調器36が設置されており、この空調器
36より配管38を通って空気が各エア供給室12a,
14a,16aに導入され、各エア供給室のULPAフ
ィルタ30,32,34より清浄な空気がダウンフロー
で各部10,12,14に供給されるようになってい
る。このダウンフローの空気は、システム下部の適当な
箇所に多数設けられている通風孔40を通って底部の排
気口42に集められ、この排気口42から配管44を通
って空調器36に回収されるようになっている。
【0026】図4および図5に示すように、処理ステー
ション12では、第1および第2の組G1,G2 の多段ユ
ニットの中で下段に配置されているレジスト塗布ユニッ
ト(COT),(COT)の天井面にULPAフィルタ
46が設けられており、空調器36からの空気は配管3
8より分岐した配管48を通ってフィルタ46まで送ら
れるようになっている。この配管48の途中に温度・湿
度調整器(図示せず)が設けられ、レジスト塗布工程に
適した所定の温度および湿度の清浄空気がレジスト塗布
ユニット(COT),(COT)に供給されるようにな
っている。そして、フィルタ46の吹き出し側付近に温
度・湿度センサ50が設けられており、そのセンサ出力
が該温度・湿度調整器の制御部に与えられ、フィードバ
ック方式で清浄空気の温度および湿度が正確に制御され
るようになっている。
【0027】図4において、各スピンナ型処理ユニット
(COT),(DEV)の主ウエハ搬送機構24に面す
る側壁には、ウエハおよび搬送アームが出入りするため
の開口部DRが設けられている。各開口部DRには、各
ユニットからパーティクルまたはコンタミネーションが
主ウエハ搬送機構24側に入り込まないようにするた
め、シャッタ(図示せず)が取り付けられている。
【0028】なお、図1に示すように、処理ステーショ
ン12において、第1および第2の組G1,G2 の多段ユ
ニット(スピンナ型処理ユニット)に隣接する第3およ
び第4の組G3,G4 の多段ユニット(オーブン型処理ユ
ニット)の側壁の中にはそれぞれダクト52,54が垂
直方向に縦断して設けられている。これらのダクト5
2,54には上記のダウンフローの清浄空気または特別
に温度調整された空気が流されるようになっている。こ
のダクト構造によって、第3および第4の組G3,G4 の
オーブン型処理ユニットで発生した熱は遮断され、第1
および第2の組G1,G2 のスピンナ型処理ユニットへは
及ばないようになっている。
【0029】また、この処理システムでは、主ウエハ搬
送機構24の背部側にも点線で示すように第5の組G5
の多段ユニット配置できるようになっている。この第5
の組G5 の多段ユニットは、案内レール56に沿って主
ウエハ搬送機構24から見て側方へシフトできるように
なっている。したがって、第5の組G5 の多段ユニット
を設けた場合でも、スライドすることにより空間部が確
保されるので、主ウエハ搬送機構24に対して背後から
メンテナンス作業が容易に行えるようになっている。
【0030】図4に示すように、カセットステーション
10において、カセット載置台20の上方空間とウエハ
搬送アーム22の移動空間とは仕切り板11によって互
いに仕切られており、ダウンフローの空気は両空間で別
個に流れるようになっている。 図6は図4のA方向か
ら見た側面図であり、仕切り板11には複数個たとえば
4個の開口部11aが設けられている。開口部11aは
所定の大きさたとえばウエハカセットCRの収納面とほ
ぼ同じ大きさとされており、ウエハ搬送体22はこの開
口部11aを介してウエハカセットCRに対して半導体
ウエハWを搬入・搬出する。
【0031】図7および図8にこのような仕切り板11
を設けた場合と設けない場合のパーティクルの測定結果
を示す。
【0032】図7(a)は仕切り板11を設けない場合
の図4の位置におけるパーティクルの数を示してい
る。図7(b)は仕切り板11を設けた場合の図4,
,の位置におけるパーティクルの数を示している。
図7の風量の欄の左側の数値はカセットステーション1
0の風量を示し、風量の欄の右側の数値は処理ステーシ
ョン12の風量を示している。風量の欄の数値はエア供
給室12a,14aのファンの目盛りを示し、この数値
が大きいほどファンの出力が大きいことを示している。
ただし、いずれの場合においてもカセットステーション
10と処理ステーション12との間に差圧は生じていな
い。
【0033】図8において「差圧」はシステムの外(カ
セットステーション10の左側)とカセットステーショ
ン10内との差圧を示している。「◆」は仕切り板11
を設けない場合の図4の位置におけるパーティクルの
数を示し、「□」は仕切り板11を設けた場合の図4
の位置におけるパーティクルの数を示している。
【0034】図7の測定結果から仕切り板11を設けた
方がカセットステーション10内のパーティクルの数が
減少することが分かる。特にカセットステーション10
の風量を大きくしていくと、カセットステーション10
内のパーティクルが皆無になることが分かる。
【0035】同様に図8の測定結果から仕切り板11を
設けた方がカセットステーション10内のパーティクル
の数が減少することが分かる。特に仕切り板11を設け
ると、システムの外(クリーンルーム内)とカセットス
テーション10内との差圧が小さくても、パーティクル
の数が非常に少なくなる。このことは、つまり仕切り板
11を設けることにより、カセットステーション10内
の清浄空気量を増大させずにカセットステーション10
内へのパーティクルの侵入を防止できることが分かる。
【0036】なお、図9に示すように、カセットステー
ション10においてウエハカセットCRをZ方向に上下
させる駆動機構35を設ければ、仕切り板11の開口部
11aを半導体ウエハWの縦断面とほぼ同じ大きさとす
るだけで、ウエハ搬送体22がこの開口部11aを介し
てウエハカセットCRに対して半導体ウエハWを搬入・
搬出することが可能となる。これにより、カセット載置
台20の上方空間とウエハ搬送アーム22の移動空間と
を図6の場合よりもさらに遮断することが可能となり、
カセットステーション10内の清浄空気の風量をさらに
減らしてパーティクルの侵入を防止することができる。
【0037】また、このような仕切り板はカセットステ
ーション10ばかりでなく、処理ステーション12やイ
ンタフェース部14に設けても同様の効果を得ることが
できる。
【0038】図10および図11にインタフェース部1
4にこのような仕切り板を設けた例を示す。図10は平
面図、図11は図10のAから見た背面図である。
【0039】図10に示すように、インタフェース部1
4において、ウエハ搬送体26の移動空間と両カセット
CR,BRの上方空間とが仕切り板29によって互いに
仕切られており、ダウンフローの空気は両空間で別個に
流れるようになっている。
【0040】図11に示すように、仕切り板29には開
口部29aが設けられている。開口部29aは所定の大
きさたとえばウエハカセットCRの収納面とほぼ同じ大
きさとされており、ウエハ搬送体26はこの開口部29
aを介してウエハカセットCRに対して半導体ウエハW
を搬入・搬出する。図示を省略しているが仕切り板29
にはカセットBRに対する開口部も設けられている。
【0041】この場合も上記と同様に、仕切り板29を
設けることにより、インタフェース部14内の清浄空気
量を増大させずにインタフェース部14内へのパーティ
クルの侵入を防止できる。
【0042】図12および図13にインタフェース部1
4にさらに別の仕切り板を設けた例を示す。図12は平
面図、図13は図12のAから見た背面図である。
【0043】図12に示すように、インタフェース部1
4において、当該インタフェース部14の空間とこれに
隣接する別の処理システムたとえば露光装置(図示せ
ず)の空間とが仕切り板31によって互いに仕切られて
いる。
【0044】図13に示すように、仕切り板31には開
口部31aが設けられている。開口部31aは所定の大
きさたとえば半導体ウエハWの縦断面とほぼ同じ大きさ
とされており、ウエハ搬送体26はこの開口部31aを
介して隣接する別の処理システムとの間で半導体ウエハ
Wを受け渡す。
【0045】この場合においても、仕切り板31を設け
ることにより、インタフェース部14内の清浄空気量を
増大させずにインタフェース部14内へのパーティクル
の侵入を防止できる。
【0046】また、この処理システムは、カセットステ
ーション10と処理ステーション12とインタフェース
部14との間およびこれら各部とシステム外側との間で
の差圧を管理することによって、各部へのパーティクル
の侵入を防止している。
【0047】図4に示すように、カセットステーション
10と処理ステーション12とインタフェース部14と
システム外側の所定の位置としてたとえばカセットステ
ーション10においては仕切り板11の両側、処理ステ
ーション12およびインタフェース部14においてはこ
れらを仕切る壁の両側、システム外側においてはカセッ
トステーション10の入側およびインタフェース部14
の出側の上部壁面に、それぞれ気流検出手段としてたと
えば圧力検出手段、より具体的にはたとえば圧力センサ
33a〜33fが配置されている。インタフェース部1
4の出側の上部壁面に配置された圧力センサ33fは、
たとえばインタフェース部14に隣接する別の処理シス
テムたとえば露光装置(図示せず)の圧を検出する。し
かし、圧力センサ33aと同様に単にシステム外側の圧
を検出するものであっても構わない。
【0048】各圧力センサ33a〜33fは、半導体ウ
エハWが移送される位置に近い位置に配置するのが好ま
しい。その方がより正確に差圧の管理が行えるからであ
る。しかし、天井等の適当な位置に配置することも可能
である。
【0049】図14に示すように、各圧力センサ33a
〜33fは、制御手段としてたとえば制御系39に接続
されている。制御系39は、たとえばマイコンによって
構成することが可能である。制御系39は、エアー供給
手段としてたとえばエア供給室12a,14a,16a
の各ファン12b,14b,16bに接続されており、
各圧力センサ33a〜33fにより検出された差圧に基
づき各ファン12b,14b,16bの出力を制御す
る。たとえば、制御系39は、カセットステーション1
0と処理ステーション12とインタフェース部14との
間で気流が生じなくなり、かつこれら各部からシステム
外側に気流が生じるように、エア供給室12a,14
a,16aのファン12b,14b,16bによる清浄
空気の供給量を制御する。より具体的には、たとえばカ
セットステーション10のカセット載置台20の上方空
間の圧をPC/S1、カセットステーション10のウエハ搬
送アーム22の移動空間の圧をPC/S2、処理ステーショ
ン12の圧をPP/S 、インタフェース部14の圧をP
I/F 、システム外側のカセットステーション10の入側
の圧をPOUT1、システム外側のインタフェース部14の
出側の上部壁面の圧をPOU T2としたとき、制御系39
は、 PC/S1=PC/S2=PP/S =PI/F かつ PC/S1,PC/S2,PP/S ,PI/F >POUT1,POUT2 となるように、各ファン12b,14b,16bの出力
を制御する。
【0050】したがって、たとえばメンテナンス時シス
テムのドア解放等によりPC/S1またはPC/S2またはP
P/S またはPI/F が下降すると、各ファン12b,14
b,16bの出力を上げて上記の条件を保つような制御
が行われる。よって、処理システムの内外の差圧の変動
が生じないので、システム内へのパーティクルの侵入を
防止することができる。
【0051】また、たとえばインタフェース部14の圧
I/F が上昇すると、カセットステーション10および
処理ステーション12のファン12b,14bの出力を
上げて上記の条件を保つような制御が行われる。よっ
て、カセットステーション10と処理ステーション12
とインタフェース部14の間で差圧が生じないので、隣
接部からのパーティクルの侵入を防止することができ
る。
【0052】図15および図16は気流検出手段として
風向計を用いた例を示している。
【0053】図15に示すように、たとえばシステム外
側のカセットステーション10の入側とカセットステー
ション10との間、カセットステーション10の仕切り
板11の位置、カセットステーション10と処理ステー
ション12との間、処理ステーション12とインタフェ
ース部14との間、インタフェース部14とシステム外
側のインタフェース部14の出側との間には、気流検出
手段として風向計37a〜37eが配置される。各風向
計37a〜37eは半導体ウエハWが移送される位置に
近い位置に配置するのが好ましい。その方がより正確に
差圧の管理が行えるからである。しかし、壁部上部等の
適当な位置に配置することも可能である。 風向計37
a〜37eは、図16に示すように、制御系39に接続
され、上記の圧力センサを配置した場合と同様の制御が
行われる。この場合にも、圧力センサを配置した場合と
同様の効果を得ることができるが、さらに気流検出手段
の数を減らすことができるので、部品点数を削減できる
と共にシステム内の配線を減らすことができる。
【0054】上記した実施の形態における処理システム
内の各部の配置構成は一例であり、種々の変形が可能で
ある。
【0055】たとえば、上記の例では、カセットステー
ション10およびインタフェース部14に仕切り板を設
けた例を示したが、処理ステーション12に設けてもよ
く、さらにこの処理システムが独立して清浄空気が供給
される上記以外の搬送・処理部を持つならばそれに仕切
り板を設けるようにしても構わない。
【0056】上記の例では、各エアー供給手段による清
浄空気の供給量の制御をエア供給室12a,14a,1
6aのファン12b,14b,16bの出力を制御する
ことにより行っていたが、かかる清浄空気の供給量の制
御はたとえば図5に示した空調器36の出力を制御する
と共に配管38と各エア供給室12a,14a,16a
との間にそれぞれ自動圧力調整弁を設けこれらを制御す
ることによっても行うことができる。
【0057】上記した例は半導体デバイス製造のフォト
リソグラフィー工程に使用されるレジスト塗布現像処理
システムに係るものであったが、本発明は他の処理シス
テムにも適用可能であり、被処理基板も半導体ウエハに
限るものでなく、LCD基板、ガラス基板、CD基板、
フォトマスク、プリント基板、セラミック基板等でも可
能である。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の処
理システムでは、被処理基板を搬送・処理する複数の搬
送・処理部と、前記各搬送・処理部ごとに設けられ、清
浄空気を各搬送・処理部内に送り込むエアー供給手段
と、少なくとも1つの前記搬送・処理部に設けられ、前
記エアー供給手段によって送り込まれた清浄空気を搬送
・処理部内で仕切ると共に、仕切られた各空間の間で前
記被処理基板を移送するための開口部が設けられた仕切
り板とを具備する構成としたので、システム内の清浄空
気量を増大させずにシステム内へのパーティクルの侵入
を防止することができる。
【0059】本発明の第2の処理システムでは、被処理
基板を搬送・処理する複数の搬送・処理部と、前記各搬
送・処理部ごとに設けられ、清浄空気を各搬送・処理部
内に送り込むエアー供給手段と、前記各搬送・処理部間
及び搬送・処理部と外部間の清浄空気の流れを検出する
エアー流検出手段と、前記エアー流検出手段による検出
結果に基づき、前記各エアー供給手段による清浄空気の
供給量を制御する制御手段とを具備する構成としたの
で、処理システムの内外の差圧の変動が生じないように
することで、システム内へのパーティクルの侵入を防止
することができ、また別個に清浄空気の風量が調整され
る各部の間で差圧を生じないようにすることで、隣接部
からのパーティクルの侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるレジスト塗布現像処
理システムの全体構成を示す平面図である。
【図2】実施の形態によるレジスト塗布現像処理システ
ムの全体構成を示す側面図である。
【図3】実施の形態によるレジスト塗布現像処理システ
ムの全体構成を示す背面図である。
【図4】実施の形態の処理システムにおける清浄空気の
流れを示す略背面図である。
【図5】実施の形態の処理システムにおける清浄空気の
流れを示す略側面図である。
【図6】実施の形態の処理システムのカセットステーシ
ョンにおける仕切り板の構成を示す略側面図である。
【図7】実施の形態の処理システムにおいて仕切り板を
設けた場合と設けない場合のパーティクルの測定結果を
示す図である。
【図8】実施の形態の処理システムにおいて仕切り板を
設けた場合と設けない場合のパーティクルの測定結果を
示す図である。
【図9】実施の形態の処理システムのカセットステーシ
ョンにおける他の仕切り板の構成を示す略側面図であ
る。
【図10】実施の形態の処理システムのインタフェース
部における仕切り板の構成を示す略平面図である。
【図11】実施の形態の処理システムのインタフェース
部における仕切り板の構成を示す略側面図である。
【図12】実施の形態の処理システムのインタフェース
部における他の仕切り板の構成を示す略平面図である。
【図13】実施の形態の処理システムのインタフェース
部における他の仕切り板の構成を示す略背面図である。
【図14】実施の形態の処理システムの各部とシステム
外側との間での差圧を管理するシステム構成を示すブロ
ック図である。
【図15】実施の形態の処理システムの各部とシステム
外側との間での差圧を管理する他のシステム構成を示す
略正面図である。
【図16】実施の形態の処理システムの各部とシステム
外側との間での差圧を管理する他のシステム構成を示す
ブロック図である。
【図17】半導体デバイス製造のフォトリソグラフィー
工程に使用される従来のレジスト塗布現像処理システム
の一例を示す略正面図である。
【符号の説明】
10 カセットステーション 11 仕切り板 11a 開口部 12a,14a,16a エア供給室 12b,14b,16b ファン 12 処理ステーション 14 インタフェース部 22 ウエハ搬送体 33a〜33f 圧力センサ 37a〜37e 風向計 39 制御系 CR ウエハカセット W 半導体ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 567 569D

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を搬送・処理する複数の搬送
    ・処理部と、 前記各搬送・処理部ごとに設けられ、清浄空気を各搬送
    ・処理部内に送り込むエアー供給手段と、 少なくとも1つの前記搬送・処理部に設けられ、前記エ
    アー供給手段によって送り込まれた清浄空気を搬送・処
    理部内で仕切ると共に、仕切られた各空間の間で前記被
    処理基板を移送するための開口部が設けられた仕切り板
    とを具備することを特徴とする処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の処理システムにおいて、 前記仕切り板で仕切られた一方の空間には前記被処理基
    板を垂直方向に多段に収納するカセットが配置され、他
    方の空間には垂直方向に移動可能であって、前記被処理
    基板を前記カセットから取り出しまたは前記カセットへ
    収納する被処理基板搬送手段が配置され、前記仕切り板
    に設けられた開口部が前記カセットの収納面とほぼ同じ
    大きさであることを特徴とする処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の処理システムにおいて、 前記仕切り板で仕切られた一方の空間には前記被処理基
    板を垂直方向に多段に収納すると共に、垂直方向に移動
    可能なカセットが配置され、他方の空間には前記被処理
    基板を前記カセットから取り出しまたは前記カセットへ
    収納する被処理基板搬送手段が配置され、前記仕切り板
    に設けられた開口部が前記被処理基板の縦断面とほぼ同
    じ大きさであることを特徴とする処理システム。
  4. 【請求項4】 被処理基板を多段に収納するカセット
    と、前記被処理基板を前記カセットから取り出して搬送
    する被処理基板搬送手段と、清浄空気を部内に送り込む
    第1のエアー供給手段とを有する搬送部と、 前記被処理基板搬送手段を介して前記被処理基板を受け
    取り、受け取った被処理基板に所定の処理を行う処理手
    段と、清浄空気を部内に送り込む第2のエアー供給手段
    とを有する処理部とを備えた処理システムにおいて、 前記搬送部に前記第1のエアー供給手段によって送り込
    まれた清浄空気をカセット側と被処理基板搬送手段側と
    に仕切る仕切り板が設けられ、この仕切り板に前記被処
    理基板搬送手段が前記カセットから被処理基板を取り出
    すための開口部が設けられたことを特徴とする処理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 被処理基板に所定の処理を行う処理手段
    と、清浄空気を部内に送り込む第1のエアー供給手段と
    を有する処理部と、 前記被処理基板を多段に収納するカセットと、前記処理
    部より被処理基板を取り出して前記カセットに収納する
    と共に、前記カセットより被処理基板を取り出して別の
    処理システムに搬送する被処理基板搬送手段と、清浄空
    気を部内に送り込む第2のエアー供給手段とを有するイ
    ンターフェース部とを備えた処理システムにおいて、 前記インターフェース部に前記第2のエアー供給手段に
    よって送り込まれた清浄空気をカセット側または別の処
    理システム側と被処理基板搬送手段側とに仕切る仕切り
    板が設けられ、この仕切り板に被処理基板を移送するた
    めの開口部が設けられたことを特徴とする処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 被処理基板を搬送・処理する複数の搬送
    ・処理部と、 前記各搬送・処理部ごとに設けられ、清浄空気を各搬送
    ・処理部内に送り込むエアー供給手段と、 前記各搬送・処理部間及び搬送・処理部と外部間の気流
    を検出する気流検出手段と、 前記気流検出手段による検出結果に基づき、前記各エア
    ー供給手段による清浄空気の供給量を制御する制御手段
    とを具備することを特徴とする処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の処理システムにおいて、 前記気流検出手段が、前記各搬送・処理部及び外部に圧
    力検出手段を配置し、前記各部の圧力差に基づき各部間
    の気流を検出するものであることを特徴とする処理シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の処理システムにおいて、 前記気流検出手段が、前記各搬送・処理部間及び搬送・
    処理部と外部間に風向検出手段を配置し、前記各部間の
    風向に基づき各部間の気流を検出するものであることを
    特徴とする処理システム。
  9. 【請求項9】 請求項6、7または8記載の処理システ
    ムにおいて、 前記制御手段が、前記各搬送・処理部間で気流が生じな
    くなり、かつ搬送・処理部から外部に気流が生じるよう
    に、前記各エアー供給手段による清浄空気の供給量を制
    御することを特徴とする処理システム。
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