JP3254148B2 - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP3254148B2
JP3254148B2 JP30549196A JP30549196A JP3254148B2 JP 3254148 B2 JP3254148 B2 JP 3254148B2 JP 30549196 A JP30549196 A JP 30549196A JP 30549196 A JP30549196 A JP 30549196A JP 3254148 B2 JP3254148 B2 JP 3254148B2
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unit
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transport
gas
units
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正巳 飽本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハやLCD基板等の被処理体に対して塗布・現像のよう
な処理を施す処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程においては、
シリコン基板に代表される半導体ウエハに対し、処理液
例えばフォトレジスト液を塗布し、フォトリソグラフィ
技術を用いて回路パターン等を縮小してフォトレジスト
膜を露光し、これを現像処理する一連の処理を施す工程
が存在する。
【0003】このような塗布・現像を行う処理システム
は、被処理体としての半導体ウエハをカセットから搬出
し、カセットへ搬入するカセット・ステーションと、ウ
エハを洗浄する洗浄ユニットと、ウエハの表面を疎水化
処理するアドヒージョンユニットと、ウエハを所定温度
に冷却する冷却ユニット、ウエハの表面にレジスト液を
塗布するレジスト塗布ユニットと、レジスト液塗布の前
後でウエハを加熱するプリベークまたはポストベークを
行うベーキングユニットと、ウエハの周縁部のレジスト
を除去するための周辺露光ユニットと、隣接する露光装
置との間でウエハの受渡しを行うためのウエハ受渡し台
と、露光処理済みのウエハを現像液に晒してレジストの
感光部または非感光部を選択的に現像液に溶解せしめる
現像ユニットとを一体に集約化した構成を有しており、
これにより作業の向上を図っている。
【0004】このような処理システムとしては、従来、
システムの中央部に長手方向に沿って配設されるウエハ
搬送路が設けられ、上記複数のユニットを搬送路の両側
に各々正面を向けた状態で配設され、各ユニットにウエ
ハを搬送するためのウエハ搬送体がウエハ搬送路上を移
動するように構成されたものが一般的に用いられてい
る。したがって、水平方向に延びるウエハ搬送路に沿っ
て各種処理ユニットが配列される横長のシステム構成と
なるため、システム全体の占有スペースが大きくなり、
クリーンルームコストが高くつくという問題がある。特
に、この種の処理システムに有効な垂直層流方式によっ
てシステム全体ないし各部の清浄度を高めようとする
と、スペースが大きいため、空調器またはフィルタ等の
イニシャルコストおよびメンテナンスコストが非常に高
くつ
【0005】そこで、ウエハ搬送体を垂直方向に移動可
能で垂直軸の回りに回転可能にし、このウエハ搬送体の
周囲に各処理ユニットを多段に配置した処理システムが
提案されている(特開平4−85812号公報)。この
ような処理システムによれば、システムの占有スペース
が縮小するので、クリーンルームコストが低下するとと
もに、搬送速度およびアクセス速度を高速化することが
可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな処理システムにおいては、多数の処理ユニットが積
層されて設けられており、かつ加熱ユニット、冷却ユニ
ット、搬送ユニットおよびアドヒージョンユニットなど
はオープン型のユニットであるため、これら処理ユニッ
ト間で相互に影響を受け合い、適正な処理が行われなく
なるおそれがある。特に、アドヒージョン処理などのガ
スを使用する処理の場合、漏出したガスが他の処理ユニ
ットに侵入し、被処理体である半導体ウエハに悪影響を
与えるおそれがある。本発明はかかる事情に鑑みてなさ
れたものであって、ガス処理ユニットが他の処理ユニッ
トに影響を及ぼすことがない処理装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、被処理体に対して複数工程からなる処
理を施す処理装置であって、鉛直方向に沿って延在する
搬送路と、この搬送路の周囲に配置され、各々被処理体
に対して所定の処理を施す複数の処理ユニットを鉛直方
向に積層して構成される複数の処理部と、前記搬送路を
移動するとともに、前記複数の処理部の各処理ユニット
に対して前記被処理体を搬入出する搬送機構と、前記搬
送路にダウンフローを形成するダウンフロー形成手段
と、を具備し、前記処理部のうち少なくとも1つは、加
熱または冷却するための複数の熱的ユニットと、ガス処
理ユニットと、装置外に対して被処理体の搬入出を行う
搬送ユニットとを有し、前記ガス処理ユニットが熱的ユ
ニットおよび搬送ユニットより下方位置に配置されてい
ることを特徴とする処理装置を提供する。
【0010】第2発明は、第1発明の処理装置におい
て、前記複数の熱的ユニットが、加熱するためのユニッ
トより下に冷却するためのユニットが位置する配置を有
し、それより下方位置に搬送ユニットが配置されている
ことを特徴とする処理装置を提供する。
【0011】第3発明は、被処理体に対して塗布・現像
処理を施す処理装置であって、鉛直方向に沿って延在す
る搬送路と、この搬送路の周囲に配置され、被処理体に
レジストを塗布するレジスト塗布ユニットおよびレジス
トのパターンを現像する現像ユニットを含む処理ユニッ
トが鉛直方向に積層されてなる少なくとも一つの第1の
処理部と、被処理体を加熱する加熱ユニットと、被処理
を冷却する冷却ユニットと、装置外に対して被処理体
の搬入出を行う搬送ユニットと、被処理体に対して疎水
化処理を行うアドヒージョン処理ユニットとが鉛直方向
に積層されてなる少なくとも一つの第2の処理部と、前
記搬送路を移動するとともに、前記複数の処理部の各処
理ユニットに対して前記被処理体を搬入出する搬送機構
と、前記搬送路にダウンフローを形成するダウンフロー
形成手段と、を具備し、前記第2の処理部は、下方から
アドヒージョン処理ユニット、搬送ユニット、冷却ユニ
ット、加熱ユニットの順に配置されていることを特徴と
する処理装置を提供する。
【0012】第4発明は、上記第1ないし第3発明のい
ずれか一つの処理装置において、前記ダウンフロー形成
手段は、前記搬送路の上端に設けられた気体取り入れ口
と、前記搬送路の下端に設けられた排気口と、前記気体
取り入れ口に設けられ、取り入れられた気体を清浄化す
るフィルタ機構とを有することを特徴とする処理装置を
提供する。
【0013】第1発明においては、鉛直方向に沿って延
在する搬送路にダウンフローを形成するとともに、加熱
または冷却するための複数の熱的ユニットと、ガス処理
ユニットと、装置外に対して被処理体の搬入出を行う搬
送ユニットとが鉛直方向に積層して構成される処理部に
おいて、ガス処理ユニットを熱的ユニットおよび搬送ユ
ニットの下に配置したので、ガス処理ユニットから漏出
したガスがダウンフローによって下方に流れ、上方の熱
的ユニットおよび搬送ユニットにガスの影響を及ぼすこ
とを回避することができる。
【0014】第2発明においては、第1発明に加え、複
数の熱的ユニットを、加熱するためのユニットの下に冷
却するユニットが位置する配置とし、その下に搬送ユニ
ットを配置したので、熱的な相互干渉をより少なくする
ことができる。
【0015】第3発明においては、被処理体に対して塗
布・現像処理を施す処理装置において、鉛直方向に沿っ
て延在する搬送路にダウンフローを形成するとともに、
加熱ユニットと、冷却ユニットと、搬送ユニットと、ア
ドヒージョン処理ユニットとが鉛直方向に積層されてな
る第2の処理部の配置を、下方からアドヒージョン処理
ユニット、搬送ユニット、冷却ユニット、加熱ユニット
の順にしたので、ガス処理ユニットから漏出したガスが
ダウンフローによって下方に流れ、他の処理ユニットに
影響を及ぼすことが回避されるとともに熱的な相互干渉
を防止することができる。
【0016】第4発明においては、ダウンフロー形成手
段が、気体取り入れ口に設けられ、取り入れられた気体
を清浄化するフィルタ機構を有し、清浄化された気体が
搬送路下端の排出口から排出されるので、常に清浄化さ
れた気体のダウンフローが形成され、極めて清浄度の高
い処理を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の処理装置を半導体
ウエハへのレジスト塗布・現像処理システムに適用した
実施形態を添付図面に基いて詳細に説明する。図1は本
実施の形態に係るレジスト塗布・現像処理システムを示
す概略平面図、図2は図1の正面図、図3は図1の背面
図である。
【0018】この処理システムは、カセットステーショ
ン10と、複数の処理ユニットを有する処理ステーショ
ン20と、処理ステーション20と隣接して設けられる
露光装置(図示せず)との間でウエハWを受け渡すため
のインター・フェース部30とを具備している。
【0019】上記カセットステーション10は、被処理
体としての半導体ウエハWを複数枚例えば25枚単位で
ウエハカセット1に搭載された状態で他のシステムから
このシステムへ搬入またはこのシステムから他のシステ
ムへ搬出したり、ウエハカセット1と処理ステーション
20との間でウエハWの搬送を行うためのものである。
【0020】このカセットステーション10において
は、図1に示すように、カセット載置台2上に図中X方
向に沿って複数(図では4個)の突起3が形成されてお
り、この突起3の位置にウエハカセット1がそれぞれの
ウエハ出入口を処理ステーション20側に向けて一列に
載置可能となっている。ウエハカセット1においてはウ
エハWが垂直方向(Z方向)に配列されている。また、
カセットステーション10は、ウエハカセット載置台2
と処理ステーション20との間に位置するウエハ搬送機
構4を有している。このウエハ搬送機構4は、カセット
配列方向(X方向)およびその中のウエハWのウエハ配
列方向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送用アーム4a
を有しており、このアーム4aによりいずれかのウエハ
カセット1に対して選択的にアクセス可能となってい
る。また、ウエハ搬送用アーム4aは、θ方向に回転可
能に構成されており、後述する処理ステーション20側
のグループG3に属する搬送ユニット(TR)46との
間でウエハWを搬送することができる。
【0021】上記処理ステーション20は、半導体ウエ
ハWへ対して塗布・現象を行う際の一連の工程を実施す
るための複数の処理ユニットを備え、これらが所定位置
に多段に配置されており、これらにより半導体ウエハW
が一枚ずつ処理される。この処理ステーション20は、
図1に示すように、中心部に垂直方向に移動可能な主ウ
エハ搬送機構21が設けられ、この主ウエハ搬送機構2
1のウエハ搬送路22の周りに全ての処理ユニットが配
置されている。これら複数の処理ユニットは、複数の処
理部に分かれており、各処理部は複数の処理ユニットが
鉛直方向に沿って多段に配置されている。この態様にお
いては、5個の処理部G1,G2,G3,G4およびG
5がウエハ搬送路22の周囲に配置されており、ウエハ
搬送路22が略閉鎖された空間となっている。
【0022】これらのうち、処理部G1,G2はシステ
ム正面(図1において手前)側に並列に配置され、処理
部G3はカセットステーション10に隣接して配置さ
れ、処理部G4はインター・フェース部30に隣接して
配置され、処理部G5は背部側に配置されている。
【0023】この場合、図2に示すように、処理部G1
では、カップ23内でウエハWをスピンチャック(図示
せず)に載置して所定の処理を行う2台のスピナ型処理
ユニットが上下に配置されており、この態様において
は、ウエハWにレジストを塗布するレジスト塗布ユニッ
ト(COT)およびレジストのパターンを現像する現像
ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられてい
る。処理部G2も同様に、2台のスピナ型処理ユニット
としてレジスト塗布ユニット(COT)及び現像ユニッ
ト(DEV)が下から順に2段に重ねられている。この
ようにレジスト塗布ユニット(COT)を下段側に配置
する理由は、レジスト液の廃液が機構的にもメンテナン
スの上でも現像液の廃液よりも本質的に複雑であり、こ
のように塗布ユニット(COT)を下段に配置すること
によりその複雑さが緩和されるからである。しかし、必
要に応じてレジスト塗布ユニット(COT)を上段に配
置することも可能である。
【0024】処理部G3においては、図3に示すよう
に、ウエハWを載置台24(図1参照)に載置して所定
の処理を行うオーブン型の処理ユニットが7段配置され
ている。具体的には、下から順にアドヒージョン処理ユ
ニット(AD)47、搬送ユニット(TR)46、2つ
のチルプレートユニット(CP)44,45、および3
つのホットプレートユニット(HP)41,42,43
が配置されている。
【0025】これらのうち、ホットプレートユニット
(HP)41,42,43は、半導体ウエハWに対して
プリベーク処理またはポストベーク処理のような加熱処
理を施すものであり、チルプレートユニット(CP)4
4,45は、半導体ウエハWを冷却するものであり、搬
送ユニット(TR)46は半導体ウエハWを搬送するた
めのものである。また、アドヒージョン処理ユニット
(AD)47は、後述するように、半導体ウエハWに対
して疎水化処理を施すものである。
【0026】処理部G4も同様に、図3に示すように、
オーブン型の処理ユニットが7段配置されている。具体
的には、下から順に、搬送・チルプレートユニット(T
R・CP)54、チルプレートユニット(CP)53、
および5つのホットプレートユニット(HP)52,5
1,50,49,48が配置されている。
【0027】主ウエハ搬送機構21の背部側に位置する
処理部G5も基本的には処理部G3、G4と同様、オー
プン型の処理ユニットが多段に積層された構造を有して
いる。この処理部G5は、案内レール67に沿って主ウ
エハ搬送機構21から見て側方へ移動できるようになっ
ている。したがって、処理部G5をスライドすることに
より空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構21に
対して背後からメンテナンス作業が容易に行うことがで
きる。
【0028】上記インター・フェース部30は、X方向
の長さは処理ステーション20と同じ長さを有してい
る。図1、図2に示すように、このインター・フェース
部30の正面部には、可搬性のピックアップカセット3
1と定置型のバッファカセット32が2段に配置され、
背面部には周辺露光装置33が配設され、中央部には、
ウエハ搬送アーム34が配設されている。このウエハ搬
送アーム34は、X、Z方向に移動して両カセット3
1,32および周辺露光装置33にウエハを搬送可能と
なっている。また、このウエハ搬送アーム34は、θ方
向に回転可能であり、処理ステーション20側の処理部
G4に属する搬送・チルプレートユニット(TR・C
P)54および隣接する露光装置側のウエハ受渡し台
(図示せず)にもウエハWを搬送可能となっている。
【0029】上記のように構成される処理システムは、
クリーンルーム内に設置され、これによって清浄度を高
めているが、さらにシステム内でも効率的に垂直層流を
供給することによって各部の清浄度を一層高めている。
図4および図5にシステム内における清浄空気の流れを
示す。
【0030】図4に示すように、カセットステーション
10、処理ステーション20およびインター・フェース
部30の上方には空気供給室10a,20a,30aが
設けられており、各空気供給室10a,20a,30a
の下面に防塵機能付きフィルタ例えばULPAフィルタ
55が取り付けられている。このうち空気供給室10
a,30a内には配管を介して空気が導入され、ULP
Aフィルタ55により清浄な空気がダウンフローでカセ
ットステーション10およびインター・フェース部30
に供給される。
【0031】また、図5に示すように、主ウエハ搬送機
構21のウエハ搬送路22の上方には、そこに空気を供
給するための給気口25が設けられ、その下方にはウエ
ハ搬送路22に供給された空気を排気するための排気口
26が設けられている。前述の空気供給室20は、給気
口25と給気用配管との接続部に設けられており、その
下面に上記ULPAフィルタ55が取り付けられ、その
上方位置に例えばアミン等の有機汚染物を除去する機能
を有するケミカルフィルタ56が取り付けられている。
【0032】排気口26と排気用配管との接続部には排
気室20bが設けられており、この排気室20bの上面
に排気口26が形成された多孔板57が取り付けられ、
排気室20b内には排気ファン55が配設されている。
また、排気室20bと排気配管との接続部には圧力調整
手段例えばスリットダンパ59が配設されている。そし
て、図示しない給気装置により搬送路22内を給気口2
5から排気口26に向けて清浄空気のダウンフローが形
成される。
【0033】上記カセットステーション10において
は、図4に示すように、カセット載置台2の上方空間と
ウエハ搬送用ピンセット4の移動空間とは垂壁式の仕切
板5によって互いに仕切られており、ダウンフローの空
間は両空間で別個に流れるようになっている。また、上
記処理ステーション20では、図4および図5に示すよ
うに、処理部G1,G2の中で下段に配置されているレ
ジスト塗布ユニット(COT)の天井面にULPAフィ
ルタ55aが設けられており、上記循環管路52から搬
送路22内に供給される空気がこのULPAフィルタ5
5aを通ってレジスト塗布ユニット(COT)内に流れ
る。また、図4に示すように、各スピナ型処理ユニット
(COT)、(DEV)の主ウエハ搬送機構21に面す
る側壁には、ウエハWおよび搬送アームが出入りするた
めの開口部64が設けられている。各開口部64には、
各ユニットからパーティクルまたは有機汚染物等が主ウ
エハ搬送機構21側に入り込まないようにするためのシ
ャッタ(図示せず)が取り付けられている。
【0034】次に、処理部G3に属するアドヒージョン
処理ユニット(AD)47について説明する。図6は、
アドヒージョン処理ユニット(AD)を示す概略断面図
である。このアドヒージョン処理ユニットは、処理室7
1を有し、その中に被処理体としての半導体ウエハWが
水平に支持されている。
【0035】半導体ウエハWを支持する支持機構72
は、基台73と、基台と前記被処理体との間に間隙を形
成するスペーサ74と、半導体ウエハを位置決めする位
置決め部材75とを備えており、いわゆるプロキシミテ
ィ方式が採用されている。図7に示すように、スペーサ
74は、半導体ウエハWの周囲に複数(図では4つ)設
けられており、各スペーサに対応するように複数の位置
決め部材75が設けられている。これら位置決め部材7
5は、スペーサ74を介在した状態で基台72にねじ止
めされている。また、位置決め部材75は、いわゆる落
とし込みにより半導体ウエハWを保持するようになって
いる。なお、基台72には加熱用のヒータ(図示せず)
が埋設されている。
【0036】処理室71の上部にはプレート76が着脱
自在に設けられており、その上にはガス供給部77およ
びガス排出部78が設けられている。プレート76内は
スペーサ79により空間80が形成されており、この空
間が排ガスの流路となる。また、スペーサ76の底部の
外側には処理室71に連続する孔81が形成されてい
て、この孔81を通って処理室71からの排ガスが空間
80に流れる。
【0037】ガス供給部77には、ガス供給配管82が
接続されており、このガス供給配管82には処理ガスと
してのHMDSガスおよびN2ガスがバルブ83により
選択的に通流され、これらのいずれかガス供給部77に
供給される。ガス供給部77内には配管82に連続する
水平なガス流路84が形成されており、このガス流路8
4の先端付近には、処理室71まで垂直に延びる第1の
ガス供給孔85と、第1のガス供給孔85の両側に放射
状に処理室71まで延びる第2のガス供給孔86とが連
続している。このガス供給部77には、図示しない切り
替え機構が設けられており、これによりHMDSガスが
供給される場合にはガス供給孔85を通り、N2ガスが
供給される場合にはガス供給孔86を通るように流路が
切り替えられる。
【0038】ガス排出部78にはガス排出路87が形成
されており、この排出路87には排気管88が接続され
ている。そして、排気管88にはエジェクター89が接
続されている。前記排出口87はプレート76の空間8
0に接続されている。したがって、処理室71内のガス
は、排気ポンプ89により、孔81、空間80および排
出口87を通って排気管88から排気される。
【0039】このようなアドヒージョン処理ユニット
(AD)47においては、まず、処理室71内をエジェ
クター89にて排気し、その後、HMDSを処理室71
内に導入して半導体ウエハWに対して疎水化処理を行
う。この際に、HMDSガスは、ガス流路84からガス
供給孔85を通って、処理室71内の半導体ウエハWの
中央に垂直に供給される。そして、半導体ウエハWの中
央から外側に向かって流れ、さらに上方に向かい、孔8
1、空間80、排気口87を通って排気管88から排気
される。そして、処理終了後、HMDSガスの雰囲気が
大気中へ放出されないように、エジェクター89により
処理室71内を強制的に排気するとともに、置換ガスで
あるN2ガスを導入する。
【0040】このようなアドヒージョン処理は、完全密
閉ではなく半オープンのユニットで行われるため、ユニ
ット外にHMDSガスが漏出する場合がある。このよう
なガスが他のオープン型の処理ユニットに侵入すると被
処理体である半導体ウエハWに悪影響を及ぼす。
【0041】しかし、本システムの場合、処理部G3に
おいて、アドヒージョン処理ユニット(AD)47が、
ホットプレートユニット(HP)41,42,43,チ
ルプレートユニット(CP)44,45、および搬送ユ
ニット46よりも下にあり、しかも、搬送路22には清
浄化された空気のダウンフローが形成されているので、
アドヒージョン処理ユニット(AD)47から漏出した
HMDSガスは、ダウンフローにより下方に流れて速か
に排気口26から排出され、他の処理ユニットに侵入す
るおそれはほとんどない。したがって、HMDSガスが
他の処理ユニットの半導体ウエハWに悪影響を与えるこ
とを回避することができる。
【0042】また、処理部G3は、上述のように、下か
ら順にアドヒージョン処理ユニット(AD)47、搬送
ユニット(TR)46、2つのチルプレートユニット
(CP)44,45、および3つのホットプレートユニ
ット(HP)41,42,43が配置されているが、こ
のように、配置することにより、熱的な相互干渉を極力
排除することができる。
【0043】次に、本システム全体の処理動作について
説明する。まず、カセットステーション10において、
ウエハ搬送機構4のウエハ搬送用アーム4aがカセット
載置台2上の未処理のウエハWを収容しているカセット
1にアクセスして、そのカセット1から1枚のウエハW
を取り出す。ウエハWのアライメントを行った後、主ウ
エハ搬送機構21は処理部G3に属するアドヒージョン
処理ユニット(AD)47に半導体ウエハWを搬入す
る。
【0044】アドヒージョン処理が終了した半導体ウエ
ハは、いずれかのチルプレートユニット(CP)内で冷
却された後、塗布ユニット(COT)にて、スピンコー
トによりレジスト塗布される。その後、いずれかのホッ
トプレートユニット(HP)内でプリベークが実施さ
れ、クーリングユニットで冷却された後、周辺露光装置
33による周辺露光が実施される。その後、半導体ウエ
ハWは隣接する露光装置に搬送され、全面露光が実施さ
れる。
【0045】露光処理が終了すると、インター・フェー
ス部30のウエハ搬送アーム34がウエハWを受け取
り、受け取ったウエハWを処理ステーション20の処理
部G4に属する搬送・チルプレートユニット(TR・C
P)54へ搬入する。そして、主ウエハ搬送機構21が
ウエハWを受け取り、現像ユニット(DEV)に搬入し
現像処理を行う。
【0046】現像工程が終了すると、いずれかのホット
プレートユニット(HP)によりポストベークが実施さ
れる。その後いずれかのチルプテートユニット(CP)
により冷却され、さらに搬送ユニット(TR)46の載
置台に載置される。そしてカセットステーション10の
アーム4aがウエハWを受け取り、カセット載置台2上
の処理済みウエハ収容用のカセット1の所定のウエハ収
容溝に入れる。これにより一連の処理が完了する。
【0047】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることなく種々変形が可能である。例えば、上記実施の
形態では、ガス処理としてアドヒージョン処理の場合に
ついて示したが、これに限るものではない。また、被処
理体も半導体ウエハに限らず、LCD基板、ガラス基
板、CD基板、フォトマスク、プリント基板等種々のも
の適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガス処理ユニットを他のユニットの下に配置したので、
ガス処理ユニットが他の処理ユニットに影響を及ぼすこ
とがない処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス処理装置の一実施形態に係るレジ
スト液塗布・現像処理システムを示す平面図。
【図2】図1のレジスト液塗布・現像処理システムを示
す側面図。
【図3】図1のレジスト液塗布・現像処理システムを示
す背面図。
【図4】図1のレジスト液塗布・現像処理システムにお
ける清浄空気の流れを示す概略図。
【図5】図1のレジスト液塗布・現像処理システムにお
ける清浄空気の流れを示す概略図。
【図6】図1のレジスト液塗布・現像処理システムに適
用されたアドヒージョン処理ユニットを示す概略断面
図。
【図7】図6のユニットに用いられる半導体ウエハ支持
機構を説明するための図。
【符号の説明】
10……カセットステーション 20……処理ステーション 21……主基板搬送機構 22……搬送路 25……給気口 26……排気口 41,42,43……ホットプレートユニット 44,45……チルプレートユニット 46……搬送ユニット 47……アドヒージョン処理ユニット G1,G2,G3,G4,G5……処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−46010(JP,A) 特開 平8−288357(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体に対して複数工程からなる処理
    を施す処理装置であって、 鉛直方向に沿って延在する搬送路と、 この搬送路の周囲に配置され、各々被処理体に対して所
    定の処理を施す複数の処理ユニットを鉛直方向に積層し
    て構成される複数の処理部と、 前記搬送路を移動するとともに、前記複数の処理部の各
    処理ユニットに対して前記被処理体を搬入出する搬送機
    構と、 前記搬送路にダウンフローを形成するダウンフロー形成
    手段と、 を具備し、 前記処理部のうち少なくとも1つは、加熱または冷却す
    るための複数の熱的ユニットと、ガス処理ユニットと、
    装置外に対して被処理体の搬入出を行う搬送ユニットと
    を有し、前記ガス処理ユニットが熱的ユニットおよび搬
    送ユニットより下方位置に配置されていることを特徴と
    する処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の熱的ユニットが、加熱するた
    めのユニットより下に冷却するためのユニットが位置す
    る配置を有し、それより下方位置に搬送ユニットが配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載の処理装
    置。
  3. 【請求項3】 被処理体に対して塗布・現像処理を施す
    処理装置であって、 鉛直方向に沿って延在する搬送路と、 この搬送路の周囲に配置され、被処理体にレジストを塗
    布するレジスト塗布ユニットおよびレジストのパターン
    を現像する現像ユニットを含む処理ユニットが鉛直方向
    に積層されてなる少なくとも一つの第1の処理部と、 被処理体を加熱する加熱ユニットと、被処理体を冷却す
    る冷却ユニットと、 装置外に対して被処理体の搬入出を行う搬送ユニット
    と、被処理体に対して疎水化処理を行うアドヒージョン
    処理ユニットとが鉛直方向に積層されてなる少なくとも
    一つの第2の処理部と、 前記搬送路を移動するとともに、前記複数の処理部の各
    処理ユニットに対して前記被処理体を搬入出する搬送機
    構と、 前記搬送路にダウンフローを形成するダウンフロー形成
    手段と、 を具備し、 前記第2の処理部は、下方からアドヒージョン処理ユニ
    ット、搬送ユニット、冷却ユニット、加熱ユニットの順
    に配置されていることを特徴とする処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ダウンフロー形成手段は、前記搬送
    路の上端に設けられた気体取り入れ口と、前記搬送路の
    下端に設けられた排気口と、前記気体取り入れ口に設け
    られ、取り入れられた気体を清浄化するフィルタ機構と
    を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれか1項に記載の処理装置。
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