JPH09320856A - 静止誘導機器の冷却システム - Google Patents

静止誘導機器の冷却システム

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Publication number
JPH09320856A
JPH09320856A JP8137965A JP13796596A JPH09320856A JP H09320856 A JPH09320856 A JP H09320856A JP 8137965 A JP8137965 A JP 8137965A JP 13796596 A JP13796596 A JP 13796596A JP H09320856 A JPH09320856 A JP H09320856A
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JP
Japan
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cooling
temperature
heat
winding
cooling water
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Pending
Application number
JP8137965A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoto Hiraishi
清登 平石
Yuichi Kajiwara
祐一 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】冷却水の高温化を図り、排熱の有効利用に適用
すると同時に、冷却設備のコンパクト化を行い、総合的
な冷却システムの合理化につなげる。 【解決手段】鉄心9,銅線12に被覆材13を巻回した
巻線10、それらの間に位置する水平スペーサ14、及
び垂直スペーサ15をタンク11の中に冷媒8により浸
した変圧器、熱交換器、冷却塔並びにそれらと接続する
配管と冷媒及び冷却水を循環させるポンプとから構成さ
れ、変圧器内の絶縁物である被覆材13,水平スペーサ
14,垂直スペーサ15に耐熱材料を適用し、熱交換器
及び冷却塔においても耐熱対応の仕様とした構成により
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静止誘導機器の冷却
システムに係り、特に、静止誘導機器とそれを冷却する
一連の冷却システムの合理化を図った静止誘導機器の冷
却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の静止誘導機器とそれを冷却する冷
却システムについて、図1を用い、以下に説明する。
【0003】変圧器は鉄心と、鉄心を巻回する巻線と巻
線の間に配置した絶縁物と、それらを収納したタンク
と、タンク内に鉄心と巻線を冷却するために用いられた
冷却媒体によって構成される。このタンク内の巻線及び
鉄心等により発せられた熱は、冷却媒体へ移行する。
【0004】図1で(1)は変圧器に用いられた絶縁物
の種別によって異なる耐熱温度と変圧器の巻線最高温度
との差(裕度)、(2)は巻線最高温度と、巻線平均温
度との差、(3)は巻線平均温度と冷却媒体の平均温度
との差、(4)は冷却媒体が変圧器へ入る温度と、出る
時の温度との差を示す。
【0005】熱交換器は、変圧器との間で冷媒循環器を
用いて冷却媒体を循環させ、変圧器からは温度高い冷却
媒体を取り込み、温度の低い冷却媒体を供給している。
これは冷却媒体の熱は冷却水へと移行させる働きをも
つ、その冷却水は冷却塔との間で循環水ポンプを用いて
循環させ、冷却塔へ、温度の高い冷却水を供給し、温度
の低い冷却水を取り込んでいる。ここで、(5)は冷却
媒体の平均温度と冷却水平均温度の差である。
【0006】冷却塔は、熱交換器との間で循環されてい
る冷却水と外気との間で熱の交換を行い、外気に熱の放
出を行っている。その手段としては水の散布及びファン
を用いて行っている。ここで外気温度は湿球温度によっ
て示される。また、(6)は冷却水の出入口温度差(レ
ンジ)、(7)は湿球温度と冷却水最低温度との差(ア
プローチ)である。
【0007】この一連のシステム中で、冷却水の循環経
路の途中でケーブルの冷却や、排熱利用に用いるケース
が多分に考えられる様になってきた。
【0008】従来、都市型の地下変電所等に用いられる
この冷却システムはレンジは10℃、アプローチは17
(18)℃が一般的に適用されてきた。これは冷却媒体
をして用いられてきた油及び、巻線の絶縁被覆材料の耐
熱温度上限から、必然的に採用されてきたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、適用されてきた
レンジ10℃及びアプローチ17(18)℃は油入変圧
器をベースに適用されてきた経緯があり、地下変電所の
不燃化により採用されてきた。
【0010】SF6 ガス変圧器及びPFC変圧器にあた
っては、その使用材料において耐熱性の強いものが採用
されつつあり、必ずしも現状のレンジ及びアプローチの
温度が最適とは言えなくなってきた。また、排熱利用と
して冷却水を有効利用する考え方もあり、冷却水の温度
を上げることで、温水から熱水へと利用価値が上昇する
ことは言うまでもない。同時に、冷却水温度を上げるこ
とで冷却塔をコンパクトにできるというメリットも生ま
れる。
【0011】本発明の目的は、耐熱使用の材料及び冷媒
を用いることで、レンジ及びアプローチ温度を上げ、高
温となった冷却水を有効利用することと同時に、冷却塔
をコンパクト化することで、冷却システム全体の合理化
を図ることのできる静止誘導機器の冷却システムを提供
するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、静止誘導機器
の絶縁物を耐熱仕様材料にすること及び冷却媒体も耐熱
使用のものを採用し、熱交換器及び冷却塔においても高
温使用に耐え得る仕様を適用することで、レンジ及びア
プローチ温度が上がり、高温の冷却水が使用可能となる
ことで上記目的が達成される。
【0013】本発明では、静止誘導機器内の巻線被覆材
料及び巻線間絶縁物を耐熱材料とすることで、巻線の設
計温度を上げることができ、したがって媒体の温度を同
様に上げることが可能となる。さらに、それに平行して
冷却水の温度つまりアプローチ又はレンジを上昇するこ
とが可能となる。
【0014】同様にして、冷媒についても耐熱仕様の材
質に変更することで、冷却水温度を上げる意味で、有為
に設計することが可能となる。
【0015】また、冷却塔において冷却水の高温化に供
い、アプローチ及びレンジの温度を上昇できるというこ
とで、前者は外気と温度差が大きくなることから放熱面
積をアプローチの上昇にほぼ比例して小さくすることが
でき、コンパクト化が可能である。又後者は、冷却水の
上下温度差が大きくなるに従い、循環水温を少なくする
ことができることから、循環水ポンプ装置を縮小するこ
とができ、これも同様に冷却塔のコンパクト化につなが
る。
【0016】さらに、冷却水の温度を上げることで、そ
の温水又は熱水を排熱利用として、各種設備に有効利用
できることは言うまでもない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図2〜図
6を用いて説明する。
【0018】まず、静止誘導機器の構成について図2を
用いて説明する。図2は一般的な静止誘導機器の断面を
表しており、タンク11の中に鉄心9と、鉄心9を巻回
する巻線10を収納し、冷媒8によってこれらの内容物
は浸漬されている。
【0019】また、巻線10は銅線12と、銅線12の
周りを被覆している被覆材13とからなり、巻線10の
上下方向は絶縁物14(水平スペーサ)により、また左
右方向は絶縁物15(垂直スペーサ)で機械的に固定さ
れている。
【0020】次に、図3〜図4に冷却水温度を上げた場
合の各種異なった冷却媒体を用いた静止誘導機器(変圧
器)の、設計温度試算例を示す。
【0021】図3は、油入変圧器に関して、温度設計を
試算した例である。ここでは、巻線の絶縁材料はA種の
クラフト紙及びプレスボードを用いており、JEC−2
04に従い、連続で巻線の最高温度は95℃に抑える必
要がある。そこから、油の熱容量及び循環油量から、油
と巻線の上下温度差は5deg となり、油の熱伝達率より
巻線と油との温度差は15deg となる。これから、熱交
換の可能となる熱交換器の仕様を満足する様な冷却水温
度を選定すると、40〜50℃となる。よって、レンジ
を10deg とすると、アプローチは22deg となり、従
来の17deg より、若干上げることができる。
【0022】図4は、冷却媒体にSF6 ガスを用いたも
ので、ここでガスの封入圧力は0.5Mpa として、ガスの
熱容量を上げた変圧器について、冷却温度を試算したも
のである。
【0023】巻線の被覆材料としてF種の材料(PPS
及びPEN)を用いたとすると、最高点温度としては1
55℃となるが、材料の水分による劣化を考慮して、B
種相当130℃として扱う。さらに、SF6 ガスの熱容
量及び循環流量から、SF6ガス及び巻線の上下温度差
は20deg 見当となり、SF6 ガスの熱伝達率から巻線
とSF6 ガスとの温度差は25deg と試算できる。これ
から、熱交換の可能な熱交換器の仕様を満足する冷却水
温度を選定すると、54〜64℃となる。よって、レン
ジを10deg とすると、アプローチは26deg となり、
従来より9deg上げることができる。
【0024】図5は、冷却媒体にPFC液を用いたもの
で、巻線の絶縁材料としてはアラミド紙を用いている。
アラミド紙はH種相当であり、耐熱温度としては、18
0℃あるが、冷媒として用いているPFC液は沸点が1
00℃相当であり、液温を100℃以下に抑える必要が
生じる。この点で、PFC液としては高沸点の液130
℃を適用することは、冷却水の高温度化に対して、大き
な威力を発揮する。
【0025】上記の液の沸点問題を考慮した上で、温度
設計を試算した例が、図5である。液の熱容量及び循環
流量を検討した上で、巻線及び液の上下温度差は10de
g 、液の熱伝達率から巻線と液の温度差は15〜20de
g となる。これから熱交換器の可能な仕様を考慮して、
冷却水温度を選定すると、70〜80℃まで上げること
が可能である。ここでは、レンジ10deg ,アプローチ
42deg とすることができ、従来の17deg に比べ2.
5倍 もアプローチを上げることが可能である。つまり
単純計算でも、従来に比べ、冷却塔の放熱面積は1/
2.5 に削減することができる。
【0026】さらに、図6では、図5の巻線,冷媒の温
度試算で、レンジを20deg ,アプローチを32deg と
したものである。これは、レンジを2倍としたことで、
冷却水の循環流量を1/2とし、循環水ポンプ装置関係
の削減をねらったものである。このように、実際の設計
においては、レンジ及びアプローチをパラメータとして
ふることで、最適な設計を見い出すことが肝要となろ
う。
【0027】
【発明の効果】以上記述した如く本発明では、絶縁物及
び冷却媒体を耐熱性の高いものに変えること、又、熱交
換器及び冷却塔を高温仕様にすることにより、冷却水の
外気からの温度並びに上下温度差を大きくすることで、
高温となった冷却水を有効利用することと同時に、冷却
塔をコンパクト化することで、冷却システム全体を合理
化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却システム全体の熱量の流れ図。
【図2】静止誘導電器の内部構造断面図。
【図3】油入変圧器における冷却システム合理化の試算
例。
【図4】SF6 ガス変圧器における冷却システム合理化
の試算例。
【図5】PFC変圧器における冷却システム合理化の試
算例(1)。
【図6】PFC変圧器における冷却システム合理化の試
算例(2)。
【符号の説明】
1…裕度、2…巻線最高温度と平均温度との差、3…巻
線の温度上昇、4…冷媒出入り口の温度差、5…冷媒と
冷却水の温度差、6…レンジ、7…アプローチ、8…冷
媒、9…鉄心、10…巻線、11…タンク、12…銅
線、13…被覆材、14…水平スペーサ、15…垂直ス
ペーサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄心と、該鉄心を巻回する巻線と、該巻線
    の間に配置した絶縁物と、これらを収納したタンクと、
    該タンク内に満たされた冷却媒体と、該冷却媒体と冷却
    水の間で熱の交換を行う熱交換器と、前記タンクと熱交
    換器の間で冷却媒体を循環させる冷却循環器と、冷却水
    と外気の間で熱の交換を行う冷却塔と、熱交換器と冷却
    塔の間で冷却水を循環させる循環水ポンプとを備えた静
    止誘導機器の冷却システムにおいて、 前記絶縁物及び冷却媒体を耐熱性の高いものに変えると
    共に、前記熱交換器及び冷却塔を高温仕様にし、前記冷
    却水の外気からの温度、及び上下温度差を大きくしたこ
    とを特徴とする静止誘導機器の冷却システム。
JP8137965A 1996-05-31 1996-05-31 静止誘導機器の冷却システム Pending JPH09320856A (ja)

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JP8137965A JPH09320856A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 静止誘導機器の冷却システム

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JP (1) JPH09320856A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104112569A (zh) * 2014-07-17 2014-10-22 合肥朗佳机电设备有限公司 一种电感器
CN105403584A (zh) * 2015-10-26 2016-03-16 西南交通大学 模拟变压器不同油流速度高低温冲击热老化实验装置
JP2018078211A (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 北芝電機株式会社 自然循環型植物油入変圧器の製造方法

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