JPH09320779A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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JPH09320779A
JPH09320779A JP13305196A JP13305196A JPH09320779A JP H09320779 A JPH09320779 A JP H09320779A JP 13305196 A JP13305196 A JP 13305196A JP 13305196 A JP13305196 A JP 13305196A JP H09320779 A JPH09320779 A JP H09320779A
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JP
Japan
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induction coil
matching circuit
lighting device
discharge gas
bulb
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Withdrawn
Application number
JP13305196A
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English (en)
Inventor
Motohiro Saimi
元洋 齋見
Shinichi Anami
真一 阿南
Shohei Yamamoto
正平 山本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導コイルの変形を抑えてバルブと高周波電
源を含む点灯装置との位置関係の整合状態を正しく維持
し、誘導コイルの温度を逓減して点灯装置全体、特にコ
イルと点灯装置との接続部の劣化を防止して、無電極放
電灯全体の長寿命化を図る。 【解決手段】 石英ガラスなど透光性材料で球状に形成
されたバルブ1内に、希ガスと金属ハロゲン化物を封入
する。誘導コイル2を、バルブ1の外周壁を囲むように
配置し、誘導コイル2の両端を、誘導コイル2の巻回中
心軸に対して対向する位置に配置する。誘導コイル2の
延長線2a、2bを下方に直角に折り曲げて形成された
導線部3a、3bを、装置本体7内に設置されている整
合回路、高周波電源などを含む点灯装置に、電気絶縁層
5を介して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電極放電灯点灯
装置に関するもので、放電ガスを封入した透光性材料よ
りなるバルブ内部に電極を有せず、バルブ外部から放電
ガスに対して高周波電磁界を作用させて放電ガスを励起
発光させる技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】バルブ内部に封入した放電ガスに高周波
電磁界を作用させ、その放電ガスを励起して発光させる
無電極放電灯が公知である。この種の無電極放電ランプ
は、小型、高出力、長寿命などの特徴がある。そのため
色々研究開発されて高出力点光源として広く使用されて
いる。
【0003】このような無電極放電灯は、透光性材料よ
りなるバルブ内部に放電可能なガスが封入されており、
透光性バルブの外周壁を囲むように誘導コイルが配置さ
れて構成されている。誘導コイルに高周波電流を流すと
高周波磁界を生じて、その磁界により、透光性バルブ内
部に磁界に対して垂直でそれ自身完全に閉鎖したソレノ
イド電界が形成される。このソレノイド電界により電流
が流れて透光性バルブ内部にドーナツ形状の放電を生じ
る。
【0004】透光性バルブの外周を囲むように配置され
た誘導コイルの形状としては、たとえば特開平2−12
753号公報とか特開平5−101895号公報などに
開示されたものがあり、片側から誘導コイルを支持する
構成が採用されている。特に特開平5−101895号
公報に開示されているものは、誘導コイルがランプ出力
光を遮蔽することを最小限に抑え、かつ最大のコイルの
断面積を得るような形状に設計されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記構成の無
電極放電灯において、熱対策を行なうには非常に大きな
誘導コイルの断面積が必要となり、また形状も複雑とな
ってコスト高となり経済的な設計ができないという問題
がある。しかも誘導コイルのターン数(巻数)が限られ
るので大電流を通電する必要があるという問題がある。
このような無電極放電灯を長時間点灯し続けた場合に
は、放電ランプから発生する放射線によって誘導コイル
自体が加熱されるのでそのコイルが軟化し、また誘導コ
イルの自重のために、誘導コイルが本来あるべき形状を
維持できなくなる。このために、バルブと誘導コイルと
の相対的な位置がずれてバルブと高周波電源を含む点灯
装置との位置関係の整合に狂いを生じ、ランプが立ち消
えするという問題もある。このような色々な問題は、ひ
いては無電極放電灯点灯装置全体の寿命の劣化をひきお
こすことになる。
【0006】本発明によれば前記した問題点を解決でき
るもので、誘導コイルの変形を抑えてバルブと高周波電
源を含む点灯装置との位置関係の整合状態を正しく維持
し、また、誘導コイルの温度を逓減して点灯装置全体、
特に誘導コイルと点灯装置との接続部が劣化することを
防止して、無電極放電灯点灯装置全体の長寿命化を図る
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無電極放電
灯点灯装置において請求項1は、放電ガスを封入した透
光性材料よりなるランブ(バルブ1)の外周に誘導コイ
ル2を巻回して配置し、誘導コイル2は整合回路(図示
せず)が収納された装置本体7と電気的に絶縁され、誘
導コイル2に高周波電源(図示せず)より整合回路(図
示せず)を介して高周波電流を通電して、ランブ(バル
ブ1)内の放電ガスに高周波電磁界を作用させて放電ガ
スを励起発光させる無電極放電灯点灯装置において、誘
導コイル2の引出し部に熱伝導性のよい金属4を接続す
るとともに、その金属4に熱伝導性のよい電気絶縁層5
を接続し、さらにその電気絶縁層5に、熱伝導性のよい
金属4を接続し、かつ熱的に導通する装置本体7を備え
ていることを特徴としている。
【0008】本発明に係る無電極放電灯点灯装置におい
て請求項2は、放電ガスを封入した透光性材料よりなる
ランブ(バルブ1)の外周に誘導コイル2を巻回して配
置し、誘導コイル2は整合回路(図示せず)が収納され
た装置本体7と電気的に絶縁され、誘導コイル2に高周
波電源(図示せず)より整合回路(図示せず)を介して
高周波電流を通電して、ランブ(バルブ1)内の放電ガ
スに高周波電磁界を作用させて放電ガスを励起発光させ
る無電極放電灯点灯装置において、誘導コイル2と熱伝
導性のよい金属4との接続位置において熱伝導性のよい
金属4内で誘導コイル2の引出し部が屈曲していること
を特徴としている。
【0009】本発明に係る無電極放電灯点灯装置におい
て請求項3は、放電ガスを封入した透光性材料よりなる
ランブ(バルブ1)の外側に誘導コイル2を巻回して配
置し、誘導コイル2は整合回路(図示せず)が収納され
た装置本体7と電気的に絶縁され、誘導コイル2に高周
波電源より整合回路(図示せず)を介して高周波電流を
通電して、バルブ1内の放電ガスに高周波電磁界を作用
させて放電ガスを励起発光させる無電極放電灯点灯装置
において、誘導コイル2に熱伝導性のよい金属4を接続
し、その熱伝導性のよい金属4と整合回路(図示せず)
とを、別の熱導体(図示せず)で接続することを特徴と
している。
【0010】本発明に係る無電極放電灯点灯装置におい
て請求項4は、放電ガスを封入した透光性材料よりなる
ランブ(バルブ1)の外側に誘導コイル2を巻回して配
置し、誘導コイル2は整合回路が収納された装置本体7
と電気的に絶縁され、誘導コイル2に高周波電源より整
合回路(図示せず)を介して高周波電流を通電して、ラ
ンブ(バルブ1)内の放電ガスに高周波電磁界を作用さ
せて放電ガスを励起発光させる無電極放電灯点灯装置に
おいて、誘導コイル2に接続された熱伝導性のよい金属
4と整合回路(図示せず)とを、弾性を有する導体2c
で接続することを特徴としている。
【0011】本発明に係る無電極放電灯点灯装置におい
て請求項5は、放電ガスを封入した透光性材料よりなる
ランブ(バルブ1)の外側に誘導コイル2を巻回して配
置し、誘導コイル2は整合回路が収納された装置本体7
と電気的に絶縁され、誘導コイル2に高周波電源より整
合回路(図示せず)を介して高周波電流を通電して<バ
ルブ1内の放電ガスに高周波電磁界を作用させて放電ガ
スを励起発光させる無電極放電灯点灯装置において、誘
導コイル2の両端に熱伝導性のよい金属4を接続し、そ
の熱伝導性のよい金属4が電気絶縁層5と接する放熱面
を、ランプ(バルブ1)からの配光とほぼ平行状態に形
成することを特徴としている。
【0012】本発明に係る無電極放電灯点灯装置におい
て請求項6は、放電ガスを封入した透光性材料よりなる
ランブ(バルブ1)の外側に誘導コイル2を巻回して配
置し、誘導コイル2は整合回路が収納された装置本体7
と電気的に絶縁され、誘導コイル2に高周波電源より整
合回路(図示せず)を介して高周波電流を通電して、ラ
ンブ(バルブ1)内の放電ガスに高周波電磁界を作用さ
せて放電ガスを励起発光させる無電極放電灯点灯装置に
おいて、誘導コイル2と整合回路(図示せず)との間に
新たな電気伝導体(図示せず)を接続し、その電気伝導
体(図示せず)の断面の熱伝導度は誘導コイル2の断面
の熱伝導度以下であることを特徴としている。
【0013】本発明に係る無電極放電灯点灯装置におい
て請求項7は、請求項1乃至請求項6のうち、いずれか
2項以上の請求項に記載された構成を同時に備えている
ことを特徴としている。本発明に係る無電極放電灯点灯
装置は前記のように構成して成るもので、次に各請求項
の作用を述べる。
【0014】請求項1は、誘導コイル2の両端に接続さ
れている熱伝導性のよい金属4により、放熱面積を大き
くして熱的な導通をとり、電気絶縁層5を接続してラン
プ(バルブ1)からの熱を器具本体7に逃がして、誘導
コイル2に伝わってきたランプ(バルブ1)からの放射
熱を整合回路(図示せず)に伝達することを抑制し、従
って誘導コイル2の温度を逓減して整合回路、特に誘導
コイル2と整合回路との接続部の劣化を防止し、また誘
導コイル2の両端の保持力を高めてランプ熱によるコイ
ル変形を防止して、ランプ(バルブ1)と熱動コイル2
との相対的な位置関係がずれることを防止している。そ
してランプ(バルブ1)と点灯装置との正確な整合関係
を長時間にわたり維持し、接続不良による不点灯を防止
する。
【0015】請求項2は、誘導コイル2と熱伝導性のよ
い金属4との接触面積大きくとることにより、誘導コイ
ル2から熱伝導性のよい金属4への熱伝導を向上してラ
ンプ(バルブ1)からの放射熱を、効率的に器具本体7
に逃がしている。請求項3は、熱伝導性のよい金属4と
整合回路とを接続するための、新たな別の熱導体(図示
せず)の電気抵抗の電気抵抗が小さく、また熱抵抗が大
きいものであれば、ランプ特性が悪化することがなく、
誘導コイル2に伝わってくるランプ(バルブ1)からの
放射熱を伝えにくくして整合回路(図示せず)の温度上
昇を抑制する。
【0016】請求項4は、誘導コイル2に接続された熱
伝導性のよい金属4と整合回路(図示せず)とを、弾性
を有する導体で接続することで誘導コイル2と整合回路
との接続部にかかる応力を逓減し、さらにコイル長を大
きくして整合回路(図示せず)の温度上昇を抑制する。
請求項5は、熱伝導性のよい金属4が電気絶縁層5と接
する放熱面を、ランプ(バルブ1)からの配光とほぼ平
行状態に形成することで、ランプ(バルブ1)から放射
される光の配光を妨害することがなく、効率よく光を放
出する。
【0017】請求項6は、誘導コイル2と整合回路(図
示せず)との間に接続されている新たな電気伝導体(図
示せず)の断面の熱伝導度を、誘導コイル2の断面の熱
伝導度以下に設定してランプ(バルブ1)からの放射熱
が整合回路に伝わることを抑制して、整合回路、誘導コ
イル2と整合回路(図示せず)との接合部の温度上昇を
抑制する。
【0018】請求項7は、請求項1乃至請求項6のう
ち、いずれか2項以上の請求項に記載された構成の作用
を行なう。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施の形態を説明する。石英ガラスなど透光性材料によ
り球状に形成されたランプ(バルブ1)内に、希ガスと
金属ハロゲン化物が封入されている。なお、ランプ(バ
ルブ1)の形状は球状に限定されるものではなく、円筒
形状のものでもよい。〔ランプ(バルブ1)の形状は、
図1に示す例では球形状であり、図5に示す例では円筒
形状である。)〕 誘導コイル2は、ランプ(バルブ1)の外周壁を囲むよ
うに配置されており、誘導コイル2の両端は、誘導コイ
ル2の巻回中心軸に対して対向する位置に配置されてい
る。また、誘導コイル2の延長線2a、2bを下方に直
角に折り曲げて形成された導線部3a、3bを、装置本
体7内に設置されている整合回路(図示せず)、高周波
電源(図示せず)を含む点灯装置(図示せず)に接続し
ている。
【0020】こうして装置本体7に対する誘導コイル2
の保持力を高めて、ランプ(バルブ1)と誘導コイル2
との相対的な位置関係を保持しており、結果として、ラ
ンプ(バルブ1)と点灯装置との整合状態を長時間にわ
たり維持している。図1では誘導コイル2は、導線部3
a、3bにおいて両端支え状態の構造を示しているが片
支え状態でもよい。また、誘導コイル2の導線部3a、
3bと熱伝導性のよい金属4、4との接続は、ねじ止め
でも、また半田付けでもよい。
【0021】なお、5は高電気絶縁、高熱伝導を有する
電気絶縁層であり、6は銅製またはアルミなど熱伝導の
よい金属製の治具であり、ランプ(バルブ1)からの放
射熱を、熱伝導性のよい金属4、電気絶縁層5および治
具6を介して点灯装置本体7に逃がすものである。また
熱伝導性のよい金属4は、誘導コイル2の単位面積当た
りの表面積を大きくするためのものであり、誘導コイル
2に発生する熱を、電気絶縁層5および治具6に逃がし
やすくしている。また電気絶縁層5により、装置本体7
とは電気的絶縁を保持しながら熱を伝導できる。
【0022】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明に係る無電極放電灯点灯装置
の第1の実施例を示したものの外観斜視図である。誘導
コイル2は直径3mmの導線であり、コイルピッチ3m
mでターン数は3.5回である。誘導コイル2の延長線
2a、2bを下方に直角に折り曲げて形成された導線部
3a、3bは、誘導コイル2と同様、直径3mmの導線
である。良好な熱伝導性をもつ金属4、4の対向する面
には、それぞれ直径3mmの半円形の2個の溝4′、
4′を設け、その溝4′、4′同士を合致して3mmの
底面直径をもつ2個の円柱空間4″、4″を形成し、そ
の2個の円柱空間4″、4″内に誘導コイル2の導線部
3a、3bをそれぞれ挿入してこれを金属4、4により
挟持している。
【0023】また、窒化ホウ素(BN)の電気絶縁層5
により、誘導コイル2と装置本体7とは電気的絶縁を保
持しながら熱を伝導するのであるが、このとき誘導コイ
ル2の導線部3a、3bと熱伝導性のよい金属4、4と
の半田接合部(図示せず)においては、放熱構造を設け
ることで放熱構造がない場合に比べて温度を約50°C
逓減できる。なお、電気絶縁層5としての材料は、窒化
ホウ素(BN)以外にアルミナを使用してもよい。また
治具6は放熱フィンの構造としてもよく、シリコン系樹
脂などの赤外線放射膜を治具6の表面に塗布すると、さ
らに良好な放熱効果が期待できる。
【0024】(実施例2)図2は本発明に係る無電極放
電灯点灯装置の第2の実施例を示しており、熱伝導性の
よい金属4と誘導コイル2の導線部3bとの保持部の外
観斜視図である。なお図2において、図1に対応する箇
所には図1と同一の符号を付している。良好な熱伝導性
をもつ金属4には、3mmの底面直径をもつ3個の円柱
空間4″、4″、4″を形成し、その3個の円柱空間
4″、4″、4″内に誘導コイル2の導線部3bを貫通
し蛇行させて金属4に確実に保持している。こうするこ
とで誘導コイル2と金属4との接触面積が増大して熱伝
導効率を増大できる。この例では、温度測定の結果、装
置本体7内の整合回路(図示せず)の半田接合部(図示
せず)の温度は、本発明の第1の実施例のものに比べて
さらに温度を約5°C程度程度逓減できて、なお良好な
冷却効果を発揮でき、接合部(図示せず)の長寿命化を
図ることができた。
【0025】(実施例3)図3は本発明に係る無電極放
電灯点灯装置の第3の実施例を示しており、熱伝導性の
よい金属4と誘導コイル2の導線部3bとの保持部の他
の例の外観斜視図である。なお図3において、図1に対
応する箇所には図1と同一の符号を付している。これは
誘導コイル2の導線部3bと金属4に保持された導体3
cとが一体ものではない場合を示している。この場合、
導体3cに熱抵抗の大きい材料を選べは、整合回路(図
示せず)に伝わる熱量は小さくなり、誘導コイル2の半
田接合部における温度を逓減できる。導体3cとして電
気抵抗の小さいものを選ばないと誘導コイル2に流れる
電流が小さくなり、ランプ(バルブ1)の始動性、点灯
維持性などに悪影響を与えることになる。そこで、導体
3cとして径3mmの鉄線に、1μmの銅メッキを施し
た材料を使用した。
【0026】なお、導体3cとして径3mmの鉄線に、
1μmの銅メッキを施した材料に代えて鉄薄板を使用し
てもよい。鉄薄板を使用することにより表面積を大きく
して電気抵抗を小さくできる。そして、鉄薄板を使用し
た場合にはその断面積が小さいので熱が伝導しにくくな
り、さらに誘導コイル2と整合回路(図示せず)との接
続に、半田付けの代わりに機械止めができ、接合部の半
田の劣化という問題をなくすことができる。
【0027】(実施例4)図4は本発明に係る無電極放
電灯点灯装置の第4の実施例を示しており、熱伝導性の
よい金属4と誘導コイル2の導線部3bとの保持部の他
の例の外観斜視図である。なお図4において、図1に対
応する箇所には図1と同一の符号を付している。これは
金属4に保持された誘導コイル2の導線部3bと整合回
路(図示せず)との間の導体3cをコイルバネ状に形成
して整合回路(図示せず)の接合部における熱サイクル
による応力を逓減できる。さらに、ランプ(バルブ1)
付近から半田接合部(図示せず)にいたるまでの熱の伝
達経路が大きくなるために、接合部(図示せず)に到達
する熱量が小さくなって温度上昇を逓減でき、整合回路
(図示せず)の信頼性を向上できる。なお、導体3cを
コイルバネ状に形成しているが、バネ形状以外に導体3
cに弾性をもたせてもよい。
【0028】(実施例5)図5は本発明に係る無電極放
電灯点灯装置の第5の実施例を示したものの外観斜視図
である。なお図5において、図1に対応する箇所には図
1と同一の符号を付している。これは、たとえばランプ
(バルブ1)から放出する光束が大きいものであって
も、第1の実施例を示した図1のものでは、金属4、電
気絶縁層5、治具6などの構造物により乱反射して、点
灯装置全体から放出する光束が小さくなるおそれがあ
る。そこで金属4、電気絶縁層5、治具6などの構造物
の配置関係を、図1に対して直角方向に配置することに
より、光のけられを少なくして点灯装置全体から放出す
る光束の減少を軽減できる。また金属4、電気絶縁層
5、治具6などが、ランプ(バルブ1)から受ける光量
が少なくなり、ランプ(バルブ1)から受ける赤外線
(熱量)も少なくなって放熱効果を高めている。
【0029】(実施例6)図6は本発明に係る無電極放
電灯点灯装置の第6の実施例を示しており、熱伝導性の
よい金属4と誘導コイル2との保持部の上面図である。
なお図6において、図1に対応する箇所には図1と同一
の符号を付している。これは電気抵抗を低下しないで熱
伝導を抑制することを考慮して、誘導コイル2の両端に
スポット溶接により銅パイプ(図示せず)を接続するも
のである。なお、熱伝導は、その物質の熱伝導率と断面
積の積に比例するものであり、また高周波のため表皮電
流が流れるので、電気抵抗はその物質の体積電気抵抗率
に比例し、断面の外周囲長に反比例する。
【0030】このことを考慮して誘導コイル2の両端に
接続する材料としてパイプまたは薄板が適当であるが、
この第6の実施例では、外径2mm、内径1.7mmの
銅パイプ(図示せず)を使用した。実際計算の結果、電
気抵抗はほぼ1:1、熱伝導は約1/4であった。ま
た、銀(Ag)と銅(Cu)の場合、表1に示すように
線膨張特性差が約10%あるので接合部の劣化の程度を
小さくできた。
【0031】
【表1】
【0032】このように誘導コイル2の両端に銅パイプ
(図示せず)を接続した場合は、銅パイプを接続しない
場合に比べて温度を約50°C逓減できた。また、誘導
コイル2と整合回路(図示せず)との接合部に熱が伝導
しないため誘導コイル2の温度が上昇するが、その温度
上昇は+5°C程度であった。これは誘導コイル2自身
の熱容量が大きいために温度上昇が少なかったためであ
る。なお、誘導コイル2の両端に接続する電気伝導体
(図示せず)は、断面積が小さく、外周長が大きく、体
積抵抗率の小さいものがよいので、銅パイプ以外にリボ
ン状のものでもよい。また接続部はスポット溶接以外
に、かしめ固定、ネジ止めでもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の各
請求項は以下の効果を奏する。請求項1は、誘導コイル
の両端に接続されている熱伝導性のよい金属により、誘
導コイルの放熱面積を大きくして熱的な導通をとり、電
気絶縁物を接続してランプからの熱を器具本体に逃がす
ことで、誘導コイルに伝わってきたランプからの放射熱
を整合回路に伝達することを抑制し、従って誘導コイル
の温度を逓減して整合回路、特に誘導コイルと整合回路
との接続部の劣化を防止し、また誘導コイルの両端の保
持力を高めてランプ熱によるコイル変形を防止して、ラ
ンプと熱動コイルとの相対的な位置関係がずれることを
防止できる。そしてランプと点灯装置との正確な整合関
係を長時間にわたり維持し、接続不良による不点灯を防
止できる利点がある。
【0034】請求項2は、誘導コイルと熱伝導性のよい
金属との接触面積大きくとることにより、誘導コイルか
ら熱伝導性のよい金属への熱伝導を高めてランプからの
放射熱を効率的に器具本体に逃がしている利点がある。
請求項3は、熱伝導性のよい金属と整合回路とを接続す
るための、新たな別の熱導体の電気抵抗の電気抵抗が小
さく、また熱抵抗を大きくすることで、ランプ特性は悪
化することがなく、誘導コイルに伝わってくるランプか
らの放射熱を伝えにくくして整合回路の温度上昇を抑制
できる利点がある。
【0035】請求項4は、誘導コイルに接続された熱伝
導性のよい金属と整合回路とを、弾性を有する導体で接
続することで、誘導コイルと整合回路との接続部にかか
る応力を逓減し、さらにコイル長を大きくして整合回路
の温度上昇を抑制できる利点がある。請求項5は、熱伝
導性のよい金属が電気絶縁物と接する放熱面を、ランプ
からの配光とほぼ平行状態に形成することで、ランプか
ら放射される光の配光を妨害することがなく、ランプは
効率よく光を放出できる利点がある。
【0036】請求項6は、誘導コイルと整合回路との間
に接続されている新たな電気伝導体の断面の熱伝導度
を、誘導コイルの断面の熱伝導度以下に設定すること
で、ランプからの放射熱が整合回路に伝わることを抑制
し、整合回路、誘導コイルと整合回路との接合部の温度
上昇を抑制できる利点がある。請求項7は、請求項1乃
至請求項6のうち、いずれか2項以上の請求項に記載さ
れた構成が有している効果を相乗して奏することができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第1の実
施例を示したものの外観斜視図である。
【図2】同上の第2の実施例を示しており、熱伝導性の
よい金属と誘導コイルの導線部との保持部の外観斜視図
である。
【図3】同上の第3の実施例を示しており、熱伝導性の
よい金属と誘導コイルの導線部との保持部の他の例を示
した外観斜視図である。
【図4】同上の第4の実施例を示しており、熱伝導性の
よい金属と誘導コイルの導線部との保持部のさらに他の
例を示した外観斜視図である。
【図5】同上の第5の実施例を示したものの外観斜視図
である。
【図6】同上の第6の実施例を示しており、熱伝導性の
よい金属4と誘導コイル2との保持部の上面図である。
【符号の説明】
1 バルブ(ランプ) 2 誘導コイル 2a、2b 誘導コイルの延長線 3a、3b 誘導コイルの導線部 4 熱伝導性をもつ金属 5 電気絶縁層 6 治具 7 装置本体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ガスを封入した透光性材料よりなる
    バルブの外周に誘導コイルを巻回して配置し、誘導コイ
    ルは整合回路が収納された装置本体と電気的に絶縁さ
    れ、誘導コイルに高周波電源より整合回路を介して高周
    波電流を通電して、バルブ内の放電ガスに高周波電磁界
    を作用させて放電ガスを励起発光させる無電極放電灯点
    灯装置において、誘導コイルの引出し部に熱伝導性のよ
    い金属を接続するとともに、その金属に熱伝導性のよい
    電気絶縁層を接続し、さらにその電気絶縁層に前記熱伝
    導性のよい金属を接続し、かつ熱的に導通する装置本体
    を備えていることを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 放電ガスを封入した透光性材料よりなる
    バルブの外周に誘導コイルを巻回して配置し、誘導コイ
    ルは整合回路が収納された装置本体と電気的に絶縁さ
    れ、誘導コイルに高周波電源より整合回路を介して高周
    波電流を通電して、バルブ内の放電ガスに高周波電磁界
    を作用させて放電ガスを励起発光させる無電極放電灯点
    灯装置において、誘導コイルと熱伝導性のよい金属との
    接続位置において熱伝導性のよい金属内で誘導コイルの
    引出し部が屈曲していることを特徴とする無電極放電灯
    点灯装置。
  3. 【請求項3】 放電ガスを封入した透光性材料よりなる
    バルブの外周に誘導コイルを巻回して配置し、誘導コイ
    ルは整合回路が収納された装置本体と電気的に絶縁さ
    れ、誘導コイルに高周波電源より整合回路を介して高周
    波電流を通電して、バルブ内の放電ガスに高周波電磁界
    を作用させて放電ガスを励起発光させる無電極放電灯点
    灯装置において、誘導コイルに熱伝導性のよい金属を接
    続し、その熱伝導性のよい金属と整合回路とを、別の熱
    導体で接続することを特徴とする無電極放電灯点灯装
    置。
  4. 【請求項4】 放電ガスを封入した透光性材料よりなる
    バルブの外周に誘導コイルを巻回して配置し、誘導コイ
    ルは整合回路が収納された装置本体と電気的に絶縁さ
    れ、誘導コイルに高周波電源より整合回路を介して高周
    波電流を通電して、バルブ内の放電ガスに高周波電磁界
    を作用させて放電ガスを励起発光させる無電極放電灯点
    灯装置において、誘導コイルに接続された熱伝導性のよ
    い金属と整合回路とを、弾性を有する導体で接続するこ
    とを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 放電ガスを封入した透光性材料よりなる
    バルブの外周に誘導コイルを巻回して配置し、誘導コイ
    ルは整合回路が収納された装置本体と電気的に絶縁さ
    れ、誘導コイルに高周波電源より整合回路を介して高周
    波電流を通電して、バルブ内の放電ガスに高周波電磁界
    を作用させて放電ガスを励起発光させる無電極放電灯点
    灯装置において、誘導コイルの両端に熱伝導性のよい金
    属を接続し、その熱伝導性のよい金属が絶縁層と接する
    放熱面を、ランプからの配光とほぼ平行状態に形成する
    ことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 放電ガスを封入した透光性材料よりなる
    バルブの外周に誘導コイルを巻回して配置し、誘導コイ
    ルは整合回路が収納された装置本体と電気的に絶縁さ
    れ、誘導コイルに高周波電源より整合回路を介して高周
    波電流を通電して、バルブ内の放電ガスに高周波電磁界
    を作用させて放電ガスを励起発光させる無電極放電灯点
    灯装置において、誘導コイルと整合回路との間に新たな
    電気伝導体を接続し、その電気伝導体の断面の熱伝導度
    は、誘導コイルの断面の熱伝導度以下であることを特徴
    とする無電極放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のうち、いずれか
    2項以上の請求項に記載された構成を同時に備えている
    ことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
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