JP3418186B2 - 無電極放電ランプ - Google Patents

無電極放電ランプ

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JP3418186B2
JP3418186B2 JP2001210063A JP2001210063A JP3418186B2 JP 3418186 B2 JP3418186 B2 JP 3418186B2 JP 2001210063 A JP2001210063 A JP 2001210063A JP 2001210063 A JP2001210063 A JP 2001210063A JP 3418186 B2 JP3418186 B2 JP 3418186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気ランプに関し、
より詳細には、低圧または中間圧で且つ20kHzを超
える周波数で動作する無電極放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】近頃、無電極蛍光ランプが屋内照明に利
用可能になった。そのようなランプの利点は、加熱フィ
ラメントを用いる従来の小型蛍光ランプよりもずっと長
い動作寿命を有する点にある。誘導コイルによってエン
ベロープ内に生成されたRF電場によって生成された誘
導結合プラズマによって、可視光が生成される。
【0003】公知の無電極蛍光ランプ「Genura」
(General Electric Corp.)
は、2.65MHzのRF周波数で動作し、エンベロー
プに形成された凹部キャビティ内に挿入されたフェライ
ト磁心を有する誘導コイルを利用する。Genura
は、白熱ランプに代わるものとして市場に出され、23
WのRF電力の場合に1,100ルーメンの光出力を有
し、15,000時間の動作寿命を有すると表示されて
いる。Genuraランプの欠点は、高い初期コスト、
および、1500ルーメンの光出力を有する100W白
熱ランプの直径(60mm)よりも大きな、比較的大き
な直径(80mm)にある。後者の欠点は、ランプ使用
条件にいくつかの制限を課す。さらに、ランプは、内部
リフレクタを有し、下方照明用途のための、くぼんだ形
状のランプ保持器具にのみ使用し得る。
【0004】Genuraランプの初期コストが高いの
は、駆動回路が2.65MHzの周波数で動作すること
が原因で、電磁干渉(EMI)を防止するための特別な
回路を含む必要があり、そのコストが高くなるからであ
る。したがって、初期ランプコストを低減するために、
約100kHzの、より低い周波数の使用が望まれる。
【0005】また、Genuraランプよりも小さな、
つまり、60mmの直径を有する白熱ランプにより近い
形状で、上方照明用途および下方照明用途の両方の標準
的な器具において使用し得る、小型無電極蛍光ランプが
望まれる。
【0006】Chandlerらの、「High Fr
equency Electrodeless Com
pact Fluorescent Lamp」という
タイトルの、本願が優先権主張の基礎とする出願と同一
の譲受人に譲渡され、同時係属中の米国特許出願第09
/435,960号に、50kHz〜500kHzの比
較的「低い」周波数で動作する小型無電極蛍光ランプが
開示されている。このランプは、フェライト磁心および
そのフェライト磁心の底部に取り付けられた薄いフェラ
イトディスクを利用する。フェライト磁心およびフェラ
イトディスクは、共にMnZn材料から形成される。フ
ェライト磁心の周囲に2層にわたって巻回される誘導コ
イルに、複数の絶縁ストランドワイヤ(リッツワイヤ)
が使用される。
【0007】上記出願には、動作中のフェライト磁心の
熱を除去する2種類の冷却構造体が記載されている。第
1の構造体は、ランプベースに沿ってエジソンソケット
カップに向かって突出し、エジソンソケットカップ内の
銅シリンダに溶接されたフェライト磁心の内部の銅チュ
ーブを含む。そのような構成は、フェライト磁心からエ
ジソンソケットカップへ、そしてランプ保持器具への熱
の伝達を提供する。しかし、このアプローチは2つの欠
点を有する。第1の欠点は、多くの用途において、エジ
ソンソケットカップは、器具との良好な熱接触を有さ
ず、その結果、熱伝導が比較的低くなり、フェライト磁
心材料動作温度がキュリー点よりも高い値にまで上昇す
る。第2の欠点は、金属(またはセラミック)冷却チュ
ーブの、ベース中央における、軸に沿った位置である。
このことが、ベース内部の駆動回路の配置を困難にす
る。
【0008】この出願に教示された第2の構造体は、フ
ェライト磁心の内部の金属チューブおよび熱的にその金
属チューブに接続されたセラミック構造体を含む。セラ
ミック構造体は、「スカート」の形状を有し、フェライ
ト磁心からの熱を、対流を介して雰囲気中へ移動させ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】25℃の周囲温度でラ
ンプ保持器具なしでランプを動作させた場合、これらの
2つのタイプの冷却構造体は、どちらも、動作中に、許
容可能なフェライト磁心温度、つまり、220℃のフェ
ライト材料キュリー点よりも低い温度、およびランプベ
ース内部の十分に低い温度(<100℃)を提供する。
しかし、周囲温度を50〜60℃まで上昇させてしまう
ランプ保持器具内にランプを挿入した場合、これらの構
成のいずれを用いた場合でも、フェライト磁心は220
℃以上となり、常時所望の動作温度は提供され得ない。
したがって、このようなランプを保持器具において安定
して動作させるために、より効率的な冷却構造体が望ま
れる。
【0010】また、セラミック(アルミナ)材料構造体
の使用により、よりコストがかさみ、ランプの初期コス
トが許容できないほど高くなり得る。アルミナより安価
であるが、同じ(または高い)熱伝導率を有し、ランプ
冷却構造体の初期コスト、すなわちランプシステム全体
の初期コストを低減する材料の使用が望まれる。
【0011】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであって、無電極放電ランプの磁心を効果的に冷
却する構造を低コストで実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の無電極放電ラン
プは、凹部キャビティを有し、内部に放電ガスを充填し
たエンベロープと、前記凹部キャビティの内部に配置さ
れた磁心と、前記磁心に巻きつけられ、前記エンベロー
プ内に電磁界を生成するコイルと、前記磁心に磁気的に
結合された磁性材料からなる磁性手段と、熱伝導性の放
熱手段と、前記磁心と前記放熱手段とに熱的に結合さ
れ、前記磁心に発生した熱を前記放熱手段に伝達する熱
伝達手段とを備え、前記放熱手段は円板部を有し、前記
磁性手段は円板状のディスクを有し、かつ前記放熱手段
と前記磁心とが前記磁性手段によって隔てられるように
配置され、前記円板部の直径が前記ディスクの直径より
も小さい。これにより、上記目的が達成される。
【0013】前記磁性手段は、フェライトであってもよ
【0014】前記放熱手段は、前記円板部の外周に熱的
に結合された円筒部を有し、前記円板部の中心部が前記
熱伝達手段に熱的に結合されもよい。
【0015】前記熱伝達手段および前記放熱手段は、銅
およびアルミニウムのうち少なくとも1つから形成され
ていてもよい。
【0016】前記放電ガスは、不活性ガスおよび金属蒸
気のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0017】前記無電極放電ランプは、前記コイルに電
流を流すことにより前記無電極放電ランプを駆動する駆
動回路をさらに備えてもよい。
【0018】前記駆動回路は、前記無電極放電ランプの
動作中に発熱する少なくとも1つの発熱部品を含み、前
記無電極放電ランプは、前記少なくとも1つの発熱部品
に熱的に結合され、前記少なくとも1つの発熱部品に発
生する熱を前記少なくとも1つの発熱部品から除去する
部品冷却手段をさらに備えてもよい。
【0019】前記部品冷却手段は、フィンを有してもよ
い。
【0020】前記無電極放電ランプは、前記駆動回路に
供給される電流を受け取るソケットカップをさらに備
え、前記部品冷却手段は、前記ソケットカップに熱的に
結合されていてもよい。
【0021】前記部品冷却手段は、前記放熱手段から熱
的に絶縁されていてもよい。
【0022】前記放熱手段は、フィンを有してもよい。
【0023】
【0024】
【0025】本発明は、水銀等の気化可能金属または不
活性ガスの充填物(放電ガス)を含有する透明エンベロ
ープを含む無電極放電ランプを包含する。リッツワイヤ
等によって形成されたコイル等の誘導コイルは、駆動回
路によって動作され、エンベロープ内の凹部キャビティ
の内部に配置される。エンベロープに隣接する磁場操作
構造体は、ディスク状のベースであるフェライトディス
クと、円筒状の磁心とを含み得、フェライト材料から形
成され得る。フェライトディスクの表面は、シャンティ
ング表面と呼ばれる。熱的および電気的に伝導性の1次
冷却構造体(放熱手段と熱伝達手段)は、誘導コイルか
ら分離される一方、磁場操作構造体に隣接して配置され
て、シャンティング表面外周の範囲内を延びる。1次冷
却構造体は、円筒状の磁心内を延びるように延びるキャ
ビティの内部に配置されたチューブ(例えば、銅から形
成される)等の熱伝導性のチューブを含み得、それと共
に設けられたフィン付きの散逸器を有し得る。
【0026】本発明の無電極放電ランプは、2次冷却構
造体として、部品冷却手段をさらに有していてもよい。
この部品冷却手段は、誘導コイルに接続された駆動回路
を少なくとも部分的に取り囲むように設けられる。ま
た、この部品冷却手段は、1次冷却構造体から分離され
ている。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の無電極蛍光ラン
プ100の断面を示す。図1を参照すると、ガラスから
形成された透明で球状のエンベロープ1が、凹部キャビ
ティ2と、キャビティ2の内部の、放射状にほぼ対称な
その軸上に配置された排気細管3とを有する。複数の絶
縁ストランドワイヤ(リッツワイヤ)から形成されたコ
イル4(誘導コイル)が、円筒形状を有する磁性材料か
らなる磁心5の周囲に巻きつけられる。リッツワイヤ
は、それぞれが#40ゲージである40〜150本のよ
り線数を有し得、巻回数は40〜80である。好適な実
施形態において、より線数の本数は60本であり、巻回
数は65である。通常、このワイヤが耐え得る最大温度
は200℃である。
【0028】磁心5は、マンガン亜鉛(MnZn)材料
から形成される。磁心5およびコイル4は、凹部キャビ
ティ2内に配置される。磁心5を形成するフェライト材
料のキュリー点は、通常220℃である。磁心5の外径
は約15mmであり、高さは約55mmである。中央開
口部を有する薄いフェライトディスク6(磁性手段)
も、(異なるフェライト材料を使用し得るが)通常Mn
Zn材料等の磁性材料から形成され、磁心5に対して固
定的に配置されて、本質的に連続する磁性材料経路を提
供するか、または、これらが単一の単位フェライト材料
構造体として一体的に形成される。すなわち、フェライ
トディスク6は、磁心5に磁気的に結合される。ここ
で、「フェライトディスク6が磁心5に磁気的に結合さ
れる」とは、フェライトディスク6および磁心5の一方
から出た磁束が他方に入るような態様で、フェライトデ
ィスク6および磁心5とが配置されていることをいい、
フェライトディスク6および磁心5とが接していること
に限定されない。
【0029】コイル4に電流が流れることにより、エン
ベロープ1内に磁場(電磁界)が生成される。
【0030】好適な実施形態において、フェライトディ
スク6の直径は約50mmであり、その厚さは約1.0
mmである。円板状のフェライトディスク6は、磁性材
料からなるので、コイル4および磁心5内で動作中に生
成された磁場の集束および配向(すなわち、磁場操作)
を行う。このように、フェライトディスク6は磁場(電
磁界)を変形する磁性手段として機能する。以下でさら
に説明するように、結果的に、これらの磁場は、その下
に配置された銅で形成された1次冷却構造体の放熱手段
を避けるような形状、すなわち、そらされるような形状
に整形される。
【0031】このような結果により、1次冷却構造体に
おける渦電流に起因する電力損失が減少し、動作中のコ
イルのQ値が増大する。
【0032】不活性ガス(アルゴン、クリプトン等)の
充填物は、0.1torr〜5torr(13.3Pa
〜665Pa)の圧力である。水銀蒸気圧(約6mto
rr、798mPa)は、エンベロープ1の頂上部にあ
る突出部7の内表面上にある最冷点に存在する水銀滴の
温度によって制御される。エンベロープ1およびキャビ
ティ2の内壁は、図1に一部分だけを模式的に示した保
護膜8(アルミナ等)および蛍光体9で覆われる。キャ
ビティ2の内壁は、反射膜10でさらに覆われる。この
反射膜10は、エンベロープ1の底部における外壁上に
も施される。
【0033】図1の実施形態における1次冷却構造体
は、通常、銅から形成され、互いに溶接された3つの部
品、すなわち、磁心5の内開口部内に配置された、チュ
ーブ11(熱伝達手段)と、チューブ11を通している
中央開口を有するプレート12(放熱手段の円板部)
と、プレート12の外周にある放熱手段の円筒部13と
を含む。本実施形態において、プレート12は円板状で
あり、その直径D1は、通常、フェライトディスク6の
直径よりも小さく、その厚さは約2mmである。磁心5
およびフェライトディスク6の内開口部は同様のサイズ
を有し、共にチューブ11を内部に通せるほど十分に大
きい。この1次冷却構造体は、アルミニウム等の他の熱
伝導材料から形成されてもよい。銅およびアルミニウム
は、いずれも、アルミナと比較して安価である。従っ
て、1次冷却構造体が銅およびアルミニウムの少なくと
も1つから形成された場合、無電極蛍光ランプ100の
コストが低減できるというメリットが得られる。なお、
1次冷却構造体は、銅およびアルミニウムの他に、ステ
ンレス、真ちゅうなどから形成されていてもよい。
【0034】チューブ11、プレート12、および円筒
部13は、いずも熱伝導性の材料から形成される。チュ
ーブ11は、磁心5に熱的に結合されている。ここで、
「チューブ11は、磁心5に熱的に結合されている」と
は、チューブ11と磁心5とが、それらの間で熱が伝達
され得る態様で配置されていることを意味し、チューブ
11と磁心5とが接触状態にあることには限定されな
い。チューブ11とプレート12、およびプレート12
と円筒部13も、互いに熱的に結合されている。例え
ば、プレート12の中心部は、チューブ11に熱的に結
合されている。
【0035】無電極蛍光ランプ100の動作中に磁心5
に発生した熱は、チューブ11を通じて、伝導によりプ
レート12および円筒部13に伝達される。プレート1
2および円筒部13に伝達された熱は、プレート12お
よび円筒部13の表面から雰囲気中に放熱される。この
ように、プレート12および円筒部13は放熱手段とし
て機能し、チューブ11は、磁心5に発生した熱を放熱
手段に伝達する熱伝達手段として機能する。
【0036】放熱手段は、フェライトディスク6(磁性
手段)によって磁心5から隔てられている。
【0037】円筒部13は、正円筒形または幾分円錐形
であり得る。好適な実施形態において、円筒部13は、
約45mmの外径および約15mmの長さを有する正円
筒形である。プレート12および円筒部13の外径(と
もに等しくD1であるとする)は、フェライトディスク
6の外径D2すなわち外周よりも小さく、フェライトデ
ィスク6の外端に沿って、プレート12および円筒部1
3が達していない外周領域101を残している。その結
果、コイル4および磁心5/フェライトディスク6によ
って動作中に生成され、プレート12および円筒部13
を通過してその内部に渦電流を、そして電力損失を発生
させる磁場が大幅に低減され、それにより、コイル4の
Q値が増大され、ランプ電力効率が向上する。円筒部1
3の壁厚は、0.2mm〜5mmであり得る。好適な実
施形態において、円筒部13の壁の厚さは1.5mmで
ある。
【0038】図2(a)は、フェライトディスク6の外
径D2がプレート12および円筒部13の外径D1よりも
大きい場合における、コイル/フェライト/1次冷却構
造体の周囲の磁場の状態を示す。この場合、磁束250
は、プレート12または円筒部13を横切ることがほと
んどない。
【0039】図2(b)は、フェライトディスク6の外
径D2がプレート12および円筒部13の外径D1よりも
小さい場合における、コイル/フェライト/1次冷却構
造体の周囲の磁場の状態を示す。この場合、磁束250
は、エンベロープ1の外部において、プレート12また
は円筒部13の一部を横切る(部分251)。
【0040】このように、フェライトディスク6の外径
2をプレート12および円筒部13の外径D1よりも大
きくすることにより、磁束250が、プレート12また
は円筒部13を横切らないようにすることができる。そ
の結果、以下の〜の利点が得られる。
【0041】プレート12および円筒部13に渦電流
が発生することがほとんどなく、コイル/フェライト/
1次冷却構造体の高いQ値が得られる。その結果、無電
極蛍光ランプ100のランプ効率が高くなる。ここで、
コイル/フェライト/1次冷却構造体のQ値とは、コイ
ル4と、磁心5と、フェライトディスク6と、放熱手段
(プレート12および円筒部13)と、熱伝達手段(チ
ューブ11)とが全体として達成するQ値をいう。
【0042】プレート12および円筒部13が渦電流
により加熱されないので、プレート12および円筒部1
3の放熱手段としての機能が高まる。その結果、磁心5
の温度を低減することができる。
【0043】プレート12および円筒部13に導電体
を用いても、プレート12および円筒部13には渦電流
がほとんど発生しないので、プレート12および円筒部
13の材料の選択の自由度が増える。その結果、無電極
蛍光ランプ100のコストを下げることができる。
【0044】なお、磁束250が、放熱手段(プレート
12および円筒部13)を横切らないようにするための
条件は、フェライトディスク6(磁性手段)が、放熱手
段と磁心5とがフェライトディスク6によって隔てられ
るように、磁心5と放熱手段とにより定義される凸包を
実質的に分割することである。ここで、ある空間内の2
点を結ぶ任意の線分がその空間に含まれるような空間を
凸空間という。磁心5と放熱手段とにより定義される凸
包とは、磁心5と放熱手段とを含む凸空間のうち最小の
ものをいう。
【0045】図3は、放熱手段と、磁心5と、フェライ
トディスク6との位置関係を示す。凸包1201は、磁
心5と、放熱手段1213(プレート12および円筒部
13)とを含む。なお、凸包1201は、仮想的に定義
される。すなわち、実際の無電極蛍光ランプにおいて、
凸包1201が構成要素として存在しているわけではな
い。
【0046】凸包の定義から、磁心5の点と、放熱手段
1213の点とを結ぶ線分が、凸包1201からはみ出
ることはない。フェライトディスク6(磁性手段)が、
放熱手段1213と磁心5を隔てるように、凸包120
1を分割する場合、磁心5と放熱手段1213とを結ぶ
全ての線分はフェライトディスク6を通る。
【0047】フェライトディスク6は、磁性材料からな
り、磁心に磁気的に結合されているので、磁心5から出
た磁束のほとんどは、放熱手段1213を横切ることな
くフェライトディスク6に達し、フェライトディスク6
の中に入る。従って、磁心5から出た磁束は、放熱手段
1213からそらされ、放熱手段1213を横切りにく
くなる。
【0048】図3に示される例では、フェライトディス
ク6は中央開口部1214を有するので、フェライトデ
ィスク6は凸包1201を完全には分割しない。すなわ
ち、凸包1201の部分1211と部分1212とは、
中央開口部1214において接続している。しかし、中
央開口部1214の面積がフェライトディスク6を通っ
て放熱手段1213に達する磁束はわずかであるので、
放熱手段1213に発生する渦電流はわずかである。こ
のように、「フェライトディスク6が凸包1201を実
質的に分割する」とは、以下のおよびの位置関係を
含む。
【0049】フェライトディスク6と凸包1201と
が、フェライトディスク6により凸包1201が分割さ
れるような位置関係にある。
【0050】フェライトディスク6と凸包1201と
が、フェライトディスク6により凸包1201は完全に
は分割されない位置関係にあり、凸包1201はある部
分で接続したままになっているが、その部分を通って放
熱手段1213に達する磁束によって生じる渦電流がわ
ずかであり、渦電流に起因する放熱手段1213の加熱
が、熱伝達手段により伝達された熱を放出するという放
熱手段としての機能を損なわない程度である。
【0051】なお、図1に示される、フェライトディス
ク6とプレート12とが近接して配置される例では、フ
ェライトディスク6の周囲に外周領域101が存在する
場合には、フェライトディスク6が凸包1201を実質
的に分割する。
【0052】プラスチック材料からなるエンクロージャ
14が、ランプベースを形成し、エンベロープ1の底部
およびエジソンソケットカップ15と接続される。ドラ
イバ電子回路およびインピーダンス整合回路を有するプ
リント回路(PC)ボード16は、エンクロージャ14
の内部に配置される。ドライバ電子回路とインピーダン
ス整合回路とは、全体として、コイル4に電流を流すこ
とにより、無電極蛍光ランプ100を駆動する駆動回路
として機能する。無電極蛍光ランプ100がこのような
駆動回路を備える場合には、上述した1次冷却構造体は
特に有利である。その理由は、以下のとおりである。無
電極蛍光ランプ100が駆動回路を有する場合には、無
電極蛍光ランプ100は白熱ランプの代替としてランプ
保持器具内に挿入されて用いられることが多い。無電極
蛍光ランプ100がこのように用いられる場合であって
も、1次冷却構造体の効果的な冷却機能により、磁心5
の温度をキュリー点以下に保つことができる。
【0053】なお、上述した例では、プレート12およ
びフェライトディスク6は、ともに円板状であるとし
た。しかし、プレート12およびフェライトディスク6
の形状は、これに限定されない。例えば、プレート12
およびフェライトディスク6とは、いずれも、多角形で
あってもよい。
【0054】また、放熱手段は、プレート12と円筒部
13とを有するものとしたが、放熱手段の形状もこれに
限定されない。例えば、放熱手段は、円筒部13を有し
ていなくてもよい。本発明は、放熱手段が、フェライト
ディスク6(磁性手段)によって磁心5から隔てられて
おり、かつ、フェライトディスク6が、磁心5と放熱手
段とにより定義される凸包を実質的に分割する限り、上
述した原理と同様の原理に従って適用され得る。
【0055】図1に示される無電極蛍光ランプ100に
おいて、プレート12および円筒部13は、エンクロー
ジャ14の内部にある。ランプベース内の主電源すなわ
ち主電力相互配線(駆動回路)には、使用の間、エジソ
ンソケットカップ15を介してランプを保持するランプ
保持器具を介して、標準的な交流電圧からの標準的な交
流電流が供給される。
【0056】図4は、本発明の実施の形態のバリエーシ
ョンである無電極蛍光ランプ200の断面を示す。図4
において、図1に示される構成要素と同一の構成要素に
は、同一の参照番号を付す。
【0057】球状のエンベロープ1、キャビティ2、コ
イル4、磁心5、およびフェライトディスク6は、図1
に示される無電極蛍光ランプ100と同じである。やは
り銅から形成された1次冷却構造体は、チューブ11、
プレート12、円筒部13、およびさらなるディスク型
散逸器12aを含む。ディスク型散逸器12aは中央開
口部を有し、ディスク型散逸器12aは、この中央開口
部においてチューブ11に溶接され、下側のディスク表
面においてプレート12に溶接される。散逸器12a
は、対流または伝導もしくはそれらの両方を介して1次
冷却構造体の冷却を助け、それにより磁心5の冷却を助
けるフィンを有する。
【0058】このように、プレート12は、フィンを有
する。これにより、プレート12の放熱手段としての機
能がより高められる。
【0059】動作中に磁心5によって吸収された熱は、
チューブ11によって除去され、プレート12および散
逸器12aに伝導で伝達する。この熱の一部は、散逸器
12aによって散逸され、残りの部分は、円筒部13に
向けられる。円筒部13において、熱は、対流を介して
雰囲気中に拡散される。その結果、磁心5とドライバ回
路部品が配置されるPCボード16との動作温度は、1
次冷却構造体を設けたことにより、1次冷却構造体を設
けない場合よりも実質的に低く維持される。
【0060】上述した無電極蛍光ランプ100および無
電極蛍光ランプ200は、磁心5に比較的低い(キュリ
ー点未満)動作温度を提供する。しかし、図1および図
4に示した構成は、高温の影響を最も受けやすい駆動回
路の回路部品、つまり電解キャパシタ17の温度を下げ
るには十分でない場合がある。実際、フェライトディス
ク6および円筒部13に伝達された熱の一部は、PCボ
ード16に達し、したがってこの熱は、キャパシタ17
を含む駆動回路の部品に達することになる。キャパシタ
17の温度を下げるために、2つのさらなる構成が提供
される。
【0061】そこで、本発明のさらなるバリエーション
である無電極蛍光ランプ300を図5の断面図に示す。
図5において、図4に示される構成要素と同一の構成要
素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0062】銅で形成された、部品冷却手段の一部であ
る熱シンク18はエジソンソケットカップ15の内部に
配置され、キャパシタ17をほぼ取り囲む。なお、キャ
パシタ17とPCボード16との間の配線は図示してい
ない。
【0063】熱シンク18は円筒シェルとして形成さ
れ、その内径は、キャパシタ17の直径よりもわずかに
大きい。図示しないが、良好な熱伝導率を有する電気絶
縁材料(例えば、テフロン(R)テープ)が、熱シンク
18をキャパシタ17から電気的に絶縁することによ
り、熱シンク18が駆動回路と電気的に干渉を起こすこ
となく、すなわち駆動回路にダメージを与えることな
く、キャパシタ17の温度を下げることが可能になる。
【0064】円筒シェル熱シンク18の高さは、キャパ
シタ17の長さよりわずかに長い。本実施形態におい
て、ランプが100kHzの駆動周波数で動作する場
合、熱シンク18の長さは、通常約25mmである。本
発明の本実施形態において、熱シンク18の外径は通常
約12mmであり、その壁厚は通常約1.0mmであ
る。
【0065】熱シンク18の底部は、エジソンソケット
カップ15との良好な熱接触を有する銅から形成された
カップ19の底部に溶接される。カップ19の外径は通
常約24.5mmであり、その高さは通常約7mmであ
り、その壁の厚さは通常約1.0mmである。プラスチ
ックのエンクロージャ14は、エジソンソケットカップ
15内のねじの先端部にねじ止めされ、それにより互い
に固定される。
【0066】熱シンク18はキャパシタ17からの熱を
吸収し、吸収した熱をカップ19に伝達し、カップ19
はその熱をエジソンソケットカップ15に伝える。エジ
ソンソケットカップ15は、使用の間、ランプ保持器具
内のソケットにねじ止めされる。ランプ保持器具内のソ
ケットは、熱が最終的に散逸される部分である器具の他
の部分との熱接触を有する。カップ19は、例えば、銅
から形成される。
【0067】このように、熱シンク18と、カップ19
とは、全体として、キャパシタ17から熱を除去する部
品冷却手段(2次冷却構造体)として機能する。部品冷
却手段は、エジソンソケットカップ15に熱的に結合さ
れている。
【0068】上述した例では、駆動回路の回路部品のう
ち、キャパシタ17に発生する熱が、部品冷却手段によ
って除去されていた。しかし、駆動回路の回路部品のう
ち、他の部品回路に発生する熱が、部品冷却手段によっ
て除去されてもよい。駆動回路が、無電極蛍光ランプ3
00の動作中に発熱する少なくとも1つの発熱部品を含
む場合、その発熱部品に発生する熱を除去するために、
部品冷却手段が使用され得る。
【0069】部品冷却手段のさらなるバリエーションを
図6の断面図に示す。熱シンク18は、図5に示される
熱シンク18と同じサイズの銅円筒シェルである。熱シ
ンク18によってキャパシタ18から除去された熱は、
多くのフィンを有する中央開口部を有し、その開口部に
おいて熱シンク18の外側表面に溶接された、冷却ラジ
エータ20によって散逸される。図6に示される部品冷
却手段(熱シンク18および冷却ラジエータ20)は、
図5に示される部品冷却手段(熱シンク18、カップ1
9)に替えて用いられる。
【0070】このように、部品冷却手段が、冷却ラジエ
ータ20(フィン)を有することにより、キャパシタ1
7からの冷却ラジエータ20によって吸収された熱は、
対流または伝導もしくはそれらの両方を介してエジソン
ソケットカップ15に伝わる。
【0071】円筒部13は、熱シンク18との直接的な
機械的接触を有さず、それにより、円筒部13から熱シ
ンク18への伝導による熱伝達が防止され、電解キャパ
シタ17が120℃未満の温度に維持されることに留意
されたい。そうでなく、もし円筒部13が熱シンク18
に機械的に接続された場合、磁心5からの熱は、プレー
ト12および円筒部13を介してキャパシタ17へ伝達
され、キャパシタの温度を120℃よりも高い値に上昇
させてしまうだろう。このように、部品冷却手段は、放
熱手段(プレート12および円筒部13)から、熱的に
絶縁されている。
【0072】図5および図6に示される部品冷却手段
は、図1に示される無電極蛍光ランプ100および図4
に示される無電極蛍光ランプ200のいずれと組み合わ
せて用いられてもよい。
【0073】本発明の原理の適用は、無電極蛍光ランプ
に限定されない。例えば、本発明は、エンベロープ1
(図1、図4、図5)の内壁に蛍光体9を塗布せず、放
電による光が直接エンベロープ1の外部に放出されるよ
うな無電極放電ランプにも、上述した動作原理と同様の
原理に基づいて適用し得る。無電極放電ランプのエンベ
ロープ内に充填される放電ガスの種類は限定されない。
放電ガスは、例えば、不活性ガスおよび金属蒸気(気化
可能金属の蒸気)の少なくとも一方を含み得る。
【0074】上記ランプは次のように動作する。エンベ
ロープ1は、不活性ガス(アルゴン、1torr(13
3Pa))で充填される。エンベロープ1内の水銀蒸気
圧は、最冷点7における水銀滴の温度によって制御さ
れ、通常約5〜6mtorr(655mPa〜798m
Pa)である。周波数が50〜60Hzで約120ボル
トrmsの大きさを有する標準的な商用電源線電圧が、
ドライバ電子回路に印加される。ドライバ電子回路は、
PCボード16上に組み立てられ、PCボード16内で
相互配線されている。ずっと高い周波数(約100kH
z)および大きい電圧が、ドライバ回路によって電源線
電圧から生成され、インピーダンス整合回路を介して誘
導コイル4に印加される。
【0075】コイル高周波電圧が200〜300Vの大
きさに達する場合、エンベロープ1内でキャビティ壁に
沿って容量放電が開始する。さらに、コイル電圧の大き
さが増大し、その結果、容量放電から誘導結合放電への
遷移が起こる(ランプ始動)。コイル電圧が、「遷移」
値Vtrを超える場合に遷移が起こる。この遷移は、ラン
プ反射波電力の急激な減少、コイル電圧および電流の減
少、ならびにランプ可視光出力の大幅な増大を伴う。
【0076】Vtrの大きさは、エンベロープおよびキャ
ビティのサイズ、その内部のガスおよび蒸気の圧力、な
らびに誘導コイル4の巻回数に依存する。好適な実施形
態において、100kHzで動作する無電極放電ランプ
における遷移電圧は、約1000Vであり、遷移コイル
電流は約5Aであった。誘導放電を維持するコイル維持
電圧および電流(VmおよびIm)は、ランプに供給され
る電力および水銀蒸気圧に応じて変化する。無電極放電
ランプが約25Wの電力で2時間動作した場合、水銀圧
は安定し、コイル維持電圧(Vm)および電流(Im
は、それぞれ350Vおよび1.8Aであった。
【0077】25Wの総ランプ電力(Plamp)の約80
%が、誘導プラズマによって吸収され(Ppl)、約2W
が駆動回路内で散逸される(Pdrv)。約2〜3Wのラ
ンプ電力が誘導コイル4内および磁心5内で散逸される
(Pcoil)。このように、キャビティ壁を介したプラズ
マからの熱とあいまって、電力が散逸することにより、
コイル4および磁心5が加熱される。したがって、P
lamp=Pdrv+Pcoil+Pplとなる。図1、図4〜図6
に記載された冷却構造体(1次冷却構造体および2次冷
却構造体)は、ランプの満足な熱管理を提供する。この
結果を図7に示す。図7は、図5に示される無電極蛍光
ランプ300の磁心5の温度(Tferr)およびキャパシ
タ17の温度(Tcap)を、ランプ動作時間の関数とし
て示す。2時間の動作の後、25Wおよび100kHz
の周波数で動作する無電極放電ランプの磁心5の温度は
186℃であり、キャパシタ17の温度は約100℃で
ある。
【0078】また、コイル4、磁心5、および関連する
1次冷却構造体を含むアセンブリについて達成された高
いQ値のために、高い電力効率が達成できる。コイルQ
値の駆動周波数に対する依存を、図8に示す。約175
kHzの周波数で、Q値が最大値(540)に達するの
がわかる。しかし、f=100kHzであってもQ値は
依然高く、約460の値を有する。
【0079】高いランプ電力効率の結果、ランプの高い
発光効率が得られる。ランプピーク光出力(約6mto
rr(798mPa)水銀蒸気圧)における最大ランプ
効率は、ワットあたり65ルーメン(65LPW)であ
る。ランプが25Wの電力で2時間動作し、水銀圧およ
びランプ光出力が安定した後、ランプ効率は60LPW
まで下がり、総安定光出力は1500ルーメンとなっ
た。
【0080】好適な実施形態を参照しつつ本発明を説明
したが、本発明の趣旨および範囲から逸れることなく、
形態および詳細について変更を行い得ることを当業者は
理解する。
【0081】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の無電極
放電ランプは、磁心に磁気的に結合された磁性材料から
なる磁性手段と、磁性手段によって磁心から隔てられた
熱伝導性の放熱手段とを備える。磁性手段は、前記放熱
手段と前記磁心とにより定義される凸包を実質的に分割
するので、コイルにより発生した電磁界は、放熱手段か
らそらされる。これにより、放熱手段に導電性物質を使
用しても、放熱手段にほとんど渦電流が発生しない。そ
の結果、放熱手段の材料として安価な材料を使用するこ
とができる。従って、無電極放電ランプの磁心を効果的
に冷却する構造を低コストで実現することが可能にな
る。また、放熱手段の材料として、熱伝導率の高い材料
を使用することができるので、放熱手段の放熱効果を格
段に高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェライト動作構造体およびフェライト動作構
造体のための1次冷却構造体を有する、本発明の実施形
態の無電極蛍光ランプ100を示す模式断面図
【図2】(a)は、フェライトディスク6の外径D2
プレート12および円筒部13の外径D1よりも大きい
場合における、コイル/フェライト/1次冷却構造体の
周囲の磁場の状態を示す図、(b)は、フェライトディ
スク6の外径D2がプレート12および円筒部13の外
径D1よりも小さい場合における、コイル/フェライト
/1次冷却構造体の周囲の磁場の状態を示す図
【図3】放熱手段と、磁心5と、フェライトディスク6
との位置関係を示す図
【図4】磁場操作構造体および磁場操作構造体のための
増強された1次冷却構造体を有する、本発明の実施形態
のバリエーションの無電極蛍光ランプ200を示す模式
断面図
【図5】磁場操作構造体および磁場操作構造体のための
1次冷却構造体を有し、駆動回路のためのさらなる2次
冷却構造体を有するランプを示す本発明の無電極蛍光ラ
ンプ300の模式断面図
【図6】駆動回路のための異なる2次冷却構造体の模式
断面図
【図7】動作中のランプの一部分のランアップ温度を示
すグラフ
【図8】周波数と、誘導コイルQ値との関係を示すグラ
【符号の説明】
1 エンベロープ 2 凹部キャビティ 3 排気細管 4 コイル 5 磁心 6 フェライトディスク 7 突出部 8 保護膜 9 蛍光体 10 反射膜 11 チューブ 12 プレート 13 円筒部 14 エンクロージャ 15 エジソンソケットカップ 16 PCボード 17 キャパシタ 100、200、300 無電極蛍光ランプ
フロントページの続き (72)発明者 オレグ ポポフ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02494, ニードハム, ローズマリー ストリート 259 (72)発明者 エドワード シャピロ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02173, レキシントン, マーシャル ストリート 11 (56)参考文献 国際公開01/67489(WO,A1) 米国特許出願公開2002/36467(US, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 65/04 F21S 2/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部キャビティを有し、内部に放電ガス
    を充填したエンベロープと、前記凹部キャビティの内部に配置された 磁心と、 前記磁心に巻きつけられ、前記エンベロープ内に電磁界
    を生成するコイルと、 前記磁心に磁気的に結合された磁性材料からなる磁性手
    段と、 熱伝導性の放熱手段と、 前記磁心と前記放熱手段とに熱的に結合され、前記磁心
    に発生した熱を前記放熱手段に伝達する熱伝達手段とを
    備え、前記放熱手段は円板部を有し、 前記磁性手段は円板状のディスクを有し、かつ前記放熱
    手段と前記磁心とが前記磁性手段によって隔てられるよ
    うに配置され、前記円板部の直径が前記ディスクの直径
    よりも小さい、無電極放電ランプ。
  2. 【請求項2】 前記磁性手段は、フェライトである、請
    求項1に記載の無電極放電ランプ。
  3. 【請求項3】 前記放熱手段は、前記円板部の外周に熱
    的に結合された円筒部を有し、前記円板部の中心部が前
    記熱伝達手段に熱的に結合される請求項1に記載の無
    電極放電ランプ。
  4. 【請求項4】 前記熱伝達手段および前記放熱手段は、
    銅およびアルミニウムのうち少なくとも1つから形成さ
    れている、請求項1に記載の無電極放電ランプ。
  5. 【請求項5】 前記放熱手段は、前記円板部の外周に熱
    的に結合された円筒部を有し、前記円板部の中心部が前
    記熱伝達手段に熱的に結合される請求項4に記載の無
    電極放電ランプ。
  6. 【請求項6】 前記放電ガスは、不活性ガスおよび金属
    蒸気のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の無
    電極放電ランプ。
  7. 【請求項7】 前記無電極放電ランプは、前記コイルに
    電流を流すことにより前記無電極放電ランプを駆動する
    駆動回路をさらに備えた、請求項1に記載の無電極放電
    ランプ。
  8. 【請求項8】 前記駆動回路は、前記無電極放電ランプ
    の動作中に発熱する少なくとも1つの発熱部品を含み、
    前記無電極放電ランプは、 前記少なくとも1つの発熱部品に熱的に結合され、前記
    少なくとも1つの発熱部品に発生する熱を前記少なくと
    も1つの発熱部品から除去する部品冷却手段をさらに備
    えた、請求項7に記載の無電極放電ランプ。
  9. 【請求項9】 前記部品冷却手段は、フィンを有する、
    請求項8に記載の無電極放電ランプ。
  10. 【請求項10】 前記無電極放電ランプは、前記駆動回
    路に供給される電流を受け取るソケットカップをさらに
    備え、前記部品冷却手段は、前記ソケットカップに熱的
    に結合されている、請求項8に記載の無電極放電ラン
    プ。
  11. 【請求項11】 前記部品冷却手段は、前記放熱手段か
    ら熱的に絶縁されている、請求項8に記載の無電極放電
    ランプ。
  12. 【請求項12】 前記放熱手段は、フィンを有する、請
    求項1に記載の無電極放電ランプ。
  13. 【請求項13】 前記ディスクと前記円板部とは隣接し
    て配置されている、請求項1から12までの何れかひと
    つに記載の無電極放電ランプ。
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