JPH09319988A - 軌道狂いデータの伝送記憶装置 - Google Patents

軌道狂いデータの伝送記憶装置

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JPH09319988A
JPH09319988A JP15333096A JP15333096A JPH09319988A JP H09319988 A JPH09319988 A JP H09319988A JP 15333096 A JP15333096 A JP 15333096A JP 15333096 A JP15333096 A JP 15333096A JP H09319988 A JPH09319988 A JP H09319988A
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JP15333096A
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Nobuyuki Yoshida
信幸 吉田
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Hitachi High Tech Corp
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Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道検測車において、走行中に整正すべき軌
道狂いデータを選別し、作業情報を編集して送信し、地
上に設けたデータメモリに記憶して保守作業車の利用に
供し、またこのデータメモリに予め設定されている固定
情報を検測車に送信して、検測車の走行距離データの誤
差を修正する。 【解決手段】 伝送記憶装置は、検測車2に設けた作業
情報編集部7と、その前後の両端に設けた極超短波の車
上送受信部8(A).8(B) 、および車上送受信部8に対応
する軌道上に一定の距離ごとに配置され、予め固定情報
が設定されたデータメモリを有し、車上送受信部8と一
定の距離範囲内で交信可能な極超短波の地上送受信部
9、とにより構成される。 【効果】 検測車2の走行距離データの誤差が確実に修
正され、軌道狂いデータと整正位置の対応づけが正しく
なされ、保守作業車側の軌道狂いデータの検討作業が省
略される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軌道狂いデータ
の伝送記憶装置に関し、詳しくは、軌道検測車が測定し
た軌道狂いデータを保守作業車が利用するために、この
軌道狂いデータより作業情報を作成し、これを軌道上に
設けたデータメモリに伝送して記憶する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道線路の軌道を構成する左右のレー
ル、枕木、道床などは、列車の運行や地震などの外力に
より変歪または沈下などが生じて両レールに軌道狂いが
生ずる。軌道狂いは各種があり、両レールの左右変位に
よる通り狂い、軌間狂い、高低変位による水準狂いなど
の項目に分類されている。軌道狂いは列車の安全、円滑
な運転に悪影響をおよぼすので、軌道検測車により適時
または一定期間ごとに検測されて、保守作業車の整正機
構または作業員の手作業により整正されている。図5は
軌道検測車2の概略の構成を示す。検測車2は、両レー
ル1の軌道狂いを項目別に測定する測定装置21と、車輪
に直結して回転し、一定の距離間隔、例えば0.5mご
とに距離パルスを発生する距離パルス発生器22、距離パ
ルスをカウントして検測車2の走行距離を逐次に算出す
る走行距離算出部23、およびデータ記録台24を具備す
る。検測車2は営業列車並の、例えば時速100kmで
走行し、走行中に測定された各項目の軌道狂いデータ
と、各距離パルス、および逐次に算出された走行距離デ
ータは、データ記録台24の記録紙に並列にチャート記録
される。記録紙は保守作業車の作業員に渡されて軌道狂
いデータが検討され、整正するための作業が決められ、
走行距離データより整正位置を特定して整正作業が行わ
れる。
【0003】上記の距離パルスの間隔は、種々の理由に
よりかならずしもつねに一定でないので、走行距離デー
タに誤差が生ずる。これに対して、軌道上に一定の距離
間隔、例えば500mごとに光反射板3を配設し、検測
車2に設けた検出器25によりこれらを検出して走行距離
データの誤差が修正されている。なお、光反射板3は保
守作業車の作業員にも利用されて整正作業の指標とされ
る。しかし光反射板3は塵埃による汚染や積雪などによ
り、反射性能が低下して検出もれが生ずるため、適時に
これが清掃されているが、光反射板3は長区間に亘って
多数配設されているので、この清掃作業は容易でな。こ
れに対して電磁的な位置検出手段を使用すれば、汚染、
積雪などによる検出もれが全くなく、従って清掃が不必
要で効率的と考えられる。
【0004】ここで図6により保守作業車について説明
する。保守作業車には代表的なものとしてマルチタイタ
ンパがある。マルチタイタンパ4は突き固め機構41と、
これに対する制御装置42などを具備し、低速度で走行し
ながら整正すべき軌道に対して道床の突き固めや両レー
ル1の整正作業を自動的に行い、整正後、再び検測車2
により整正の良否が検査される。マルチタイタンパ4に
は、軌道狂いの差し当たり必要な項目を測定する測定手
段を有するものがあり、この場合は、自己の測定手段で
測定した軌道狂いデータにより整正作業が行われるが、
一般には、検測車2から受け取った軌道狂いデータを検
討して行われる。しかし、この検討には基準となる軌道
条件が必要であり、しかも軌道条件は場所ごとに変るの
で、もしこれをとり違えると、検討が混乱して正しい整
正がなされない。これに対して、軌道条件を場所ごとに
記憶する手段を設け、これをマルチタイタンパ4また作
業員が読出して利用すれば、検討に混乱が生ぜず効果的
である。
【0005】以上の光反射板3の欠点の解消し、また軌
道条件を場所ごとに記憶する手段として、電磁的方法を
使用する考えがあり、特開平5−118003号「線路
の保守管理システム」、および特開平5−300058
号「移動体用非接触データキャリア装置」が提案されて
いる。この発明はこれらの特開を先行技術とし、図6と
図7により、まず前者の「線路の保守管理システム」を
説明する。ただし両図は、特開の要点を簡略に示し、構
成部品の名称と番号は趣旨を変えないように適当に変更
して示す。図6において、マルチタイタンパ4の適当な
箇所(図では先端)にリーダライタ(R/W)と称する
親機5を設け、軌道上には光反射板3の代わりにデータ
キャリヤー(D・CARR)と称する子機6を配設す
る。親機6は不揮発性のメモリ65を有し、これに軌道条
件データがその設置時に設定される。これらの設定と読
出しは、マルチタイタンパ4の親機5によるか、または
これを作業員が手持して行うものとされる。
【0006】図7は親機5と子機6の概略構成を示す。
これらの動作を説明すると、親機5が子機6に接近する
と、親機5のMPU50よりコマンド信号が出力されて変
調回路51により変調され、変調波は送信コイル52を励振
し、これに電磁結合している子機6の受信コイル61に変
調波の電流が生じ、整流回路62による整流電流が復調回
路63に入力してコマンド信号が復調され、これが制御回
路64に与えられ、その制御によりメモリ65の軌道条件デ
ータが読出されて変調回路66により変調され、送信コイ
ル67より送信される。変調波は親機5の受信コイル53に
受信され、復調回路54により軌道条件データが復調され
てMPU50に入力し、その内容が適当な表示器に表示さ
れる。この場合、親機5と子機6は電磁的に結合してい
るので、軌道条件データは、光反射板3のように汚染な
どに妨害されずに親機5に良好に受信され、また表示さ
れた軌道条件データは当該場所、すなわち整正場所に対
応するので、軌道狂いの整正作業が正しく行われるもの
とされる。
【0007】上記の親機5と子機6は、互いに数cm程
度に接近した状態でのみ良好に電磁結合するが、これ以
上に離間すると伝送不可能となる。このためデータ伝送
の際、マルチタイタンパ4の速度は制限され、極低速度
または停止して行われる。しかし速度制限は作業上不便
であるので、より高い速度でも伝送を可能とするために
改善案が提案され、これが前記の特開平5−30005
8号「移動体用非接触データキャリア装置」である。そ
の改善要点を図8により説明する。図8において、マル
チタイタンパ4に、2個の親機5(A),5(B) を適当な間
隔dをなして設ける。両親機5はそれぞれ子機6に結合
するので、伝送可能な範囲は2倍化となってその分速度
向上が可能となり、また低速度のときはデータ量を倍増
できるものとされる。なお親機5の個数は、2個に限ら
ず、より多数設けることが可能とされる。
【0008】さて、上記の特開では子機6のメモリ65に
設定した軌道条件データを、親機5が受信して軌道整正
に利用するものであるが、整正作業に必要な軌道狂いデ
ータは、軌道検測車2より受け取り、これを検討して整
正すべき軌道狂いを選別し、走行距離データにより整正
位置を特定して整正作業がなされている。この場合、軌
道は長区間に亘るために走行距離データと整正位置の対
応づけが容易でなく、混乱がおこり易い。そこで一歩進
めて、検測車2において軌道狂いデータより作業情報を
編集し、これを検測車2から直接子機6に送信してメモ
リ65に記憶し、マルチタイタンパ4または作業員により
読出して使用する方法をとれば、上記の対応づけが容易
となり、また検測車2からの軌道条件データの受け取り
や、マルチタイタンパ4におけるその検討が不要とな
る。さらにメモリ65に予め、子機6の自己番号と軌道起
点よりの距離データなどの固定情報を設定し、これを検
測車2に送信してその走行距離データの誤差を修正すれ
ば、光反射板3のような検出もれがなくて誤差を確実に
修正できる、などの効率的であると考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たように軌道狂いには各種の項目があるので作業情報の
データ量はかなり多く、また検測車2は時速100km
の高速で走行するので、多数の親機5を使用しても、上
記の先行技術のシステムでは作業情報の伝送は難しい。
この発明は以上に鑑みてなされたもので、検測車2が高
速度走行中に測定した軌道狂いデータより作業情報を編
集し、これを地上に送信してメモリに記憶し、またこの
メモリに予め設定された固定情報を検測車2に送信し
て、その距離データにより検測車2の走行距離データの
誤差を修正する伝送記憶装置を構成することを課題とす
る。ただし、保守作業車にも固定情報と作業情報の読み
取り手段が必要であり、これはこの発明の範囲外として
別途設けるものとする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決する軌道狂いデータの伝送記憶装置であって、軌
道上に一定の距離ごとに配置され、自己番号と軌道起点
よりの距離データよりなる固定情報が予め設定され、か
つ軌道狂いに対する作業情報を記憶するデータメモリを
有し、固定情報により地上搬送波を変調して送信する地
上送受信部(以下単に地上部)と、軌道検測車にそれぞ
れ設けられ、測定された軌道狂いデータより作業情報を
編集して一時記憶するバッファメモリを有する作業情報
編集部、および各地上部より送信される固定情報を受信
し、かつバッファメモリの作業情報により車上搬送波を
変調して送信する車上送受信部(以下単に車上部)、と
により構成される。
【0011】地上搬送波と車上搬送波は、MHzまたは
GHz帯域内の所定の周波数をそれぞれ使用し、車上送
受信部と各地上送受信部とを一定の距離間隔で交信可能
とする。軌道検測車の走行中、車上部は軌道に対して車
上搬送波をつねに送出して待機し、地上部は受信可能範
囲で車上搬送波を受信して整流し、この整流電流により
動作する電源スイッチと、電源スイッチの動作により各
回路に直流電源を供給する電池とを有する。
【0012】作業情報編集部は、隣接する2組の地上部
間の1区間ごとに、測定された軌道狂いデータを項目別
に許容値に比較し、許容値を越えた整正すべき軌道狂い
データに、走行距離算出部が出力する走行距離データを
付加した作業情報を編集してバッファメモリに一時記憶
する。車上部は、受信した固定情報の距離データにより
走行距離データの誤差を修正し、かつ受信した地上搬送
波のピークより作成したトリガ信号により、バッファメ
モリの作業情報を読出して地上部に対して送信し、地上
部は受信した作業情報をデータメモリに記憶する。
【0013】上記において、車上部を軌道検測車の前後
の両端にそれぞれ設け、検測車の走行方向の前端の車上
部は、対応する地上部より送信された固定情報を受信
し、その距離データにより走行距離データの誤差を修正
し、後端の車上部は、交信可能範囲に侵入するまでに作
業情報編集部により1区間に対する作業情報を編集して
送信し、対応する地上送受信部により受信してデータメ
モリに記憶する。
【0014】
【発明の実施の形態】上記の伝送記憶装置においては、
作業情報編集部は隣接する2組の地上部間の1区間ごと
に、軌道検測車により測定された軌道狂いデータより、
上記の手順により作業情報を編集してバッファメモリに
一時記憶する。車上部は車上搬送波をつねに送出し、こ
れが交信可能範囲内にある地上部により受信され、その
整流電流による電源スイッチの動作により電池より各回
路に直流電流が供給され、データメモリに予め設定され
た固定情報が読出され、これにより地上搬送波が変調さ
れて送信される。車上部はこの変調波を受信して固定情
報を復調し、その距離データにより走行距離算出部の出
力する走行距離データの誤差が修正される。この場合、
車上部と地上部の結合は電波方式であるので、光反射板
方式のように汚染などによる検出もれがなく、固定情報
の距離データにより走行距離データの誤差は確実に修正
される。
【0015】上記とともに、受信した地上搬送波のピー
クよりトリガ信号が作成され、このトリガ信号によりバ
ッファメモリより作業情報が読出され、車上搬送波が変
調されて送信され、当該地上部により受信されて作業情
報が復調され、そのデータメモリに記憶される。記憶さ
れた作業情報は、保守作業車に設けた読み取り手段(車
上部と同一の装置)で読み取ることにより、前記した走
行距離データと整正位置の対応づけが混乱なくななされ
て整正作業が正しく行われ、またま保守作業車側におけ
る軌道狂いデータの検討と作業情報の作成が不要とな
る。
【0016】次に、車上部を検測車の前後にそれぞれ設
ける場合は、走行方向の前端の車上部により固定情報の
受信と走行距離データの誤差の修正を行い、後端の車上
部は当該地上部との交信範囲に侵入するまでに、作業情
報編集部により隣接する地上部間の1区間に対する作業
情報を編集してバッファメモリに記憶し、これを当該地
上部との交信範囲を通過中に、当該地上部に対して送信
してデータメモリに記憶される。このように車上部を前
後に設けることにより、いくつかの利点がえられる。ま
ず、車上部が前端のみの場合は、1区間の作業情報の編
集作業は、この区間を検測車が通過するまで継続される
ため、編集された作業情報は、1区間前方の地上部のデ
ータメモリに余儀なく記憶されて、作業情報の区間と記
憶した地上部とに1区間のズレが生じて整正作業に不便
である。これに対して前後に設けた場合は、作業情報は
後端の車上部より送信されてその区間の地上部のデータ
メモリに記憶されるので、整正作業に混乱が生じない。
またデータ伝送量が倍加され、さらに検測車の走行方向
が反対方向となっても前後の車上部をとり替えればよい
ので好都合である。
【0017】
【実施例】図1は、この発明の一実施例における伝送記
憶装置の構成図、図2は作業情報編集部7のブロック構
成図、図3は車上部8と地上部9の概略構成図、図4は
作業情報の編集方法と、作業情報表の説明図である。図
1において、伝送記憶装置は検測車2内に設けた作業情
報編集部(以下単に編集部)7と、検測車2の前後の両
端に設けた2組の車上部8(A),8(B) 、および軌道上の
レール1の付近の車上部8に対応する位置に、従来の光
反射板3の代わりに配置した地上部9とにより構成され
る。9と9’は互いに隣接する地上部を示し、走行が右
方向のときは9が前端、9’が後端、左方向のときは反
対となる。編集部7は、A/D変換部71、マイクロプロ
セッサ(MPU)72、固定メモリ(MEM)73、バッフ
ァメモリ(B・MEM)74、読出し制御回路75、デコー
ダ(DEC)76、および搬送波検出器(DET)77より
なり、これらを図示のように接続して構成される。測定
装置21と走行距離算出部23はMPU72に接続され、読出
し制御回路75はDET77に接続される。
【0018】図2において、MPU72は比較選別プログ
ラム721 と編集プログラム722 を有し、MEM73には軌
道狂いの項目別の許容値を予め設定し、B・MEM74は
作業情報の一時記憶に使用する。
【0019】図3において、車上部8は、変調回路(M
OD)81、復調回路(DEM)82、搬送波発振器(OS
C)83、アンテナ(ANT)84などを主要要素とし、図
示のように接続して構成され、MOD81、DEM82、O
SC83には、検測車の有する電源より直流DCが供給さ
れる。地上部9は、アンテナ(ANT)91、整流器(R
ECT)92、電源スイッチ(SW)93、電池(BAT)
94、復調回路(DEM)95、変調回路(MOD)96、搬
送波発振器(OSC)97、制御回路(CONT)98、デ
ータメモリ(D・MEM)99などを主要要素として図示
のように接続して構成され、D・MEM97には、その設
置時に、地上部9の自己番号と軌道起点よりの距離デー
タよりなる固定情報が設定され、また作業情報に対する
メモリエリアが設けられる。
【0020】以下、図1〜図4により伝送記憶装置の機
能と動作を説明する。まず車上部8と地上部9の間の伝
送性能を説明する。これらに使用する車上搬送波f1
地上搬送波f2 は、電波法に規定された例えば900M
Hz帯域の周波数とする。これらの周波数は極めて高い
ので、両者間のデータ伝送速度は300kbit/se
cまで可能である。また両者の交信範囲は、地上部9が
電池94により動作することにより、かなり広い範囲とな
り、この範囲を車上部8が時速100kmで通過して
も、多量のデータを伝送できる。ただし、地上部9が受
信した車上搬送波f1 を整流して、SW93が動作するま
では、その受信範囲は前記した図7の子機6の場合と同
様に、数cmであり、これにより地上部9の位置を正確
に検出することができる。
【0021】次に、編集部7における作業情報の編集方
法を説明する。図4(a) において、隣接する2組の地上
部9と9’の1区間を例えば500mとする。1区間を
10mづつに分割した50の分割区間[#1〜#50]
とし、各分割区間ごとに、軌道狂いの項目別の曲線Kを
それぞれの許容値に比較して、これらを越えた軌道狂い
量のうちの最大値を、整正すべき軌道狂いの代表値sと
し、また各分割区間の中心cの軌道起点よりの距離を代
表距離LC とする。代表値sは0〜99mmの範囲と
し、2B(2バイト=16bit)で表示する。また代
表距離LC は0〜400kmの範囲とし、これを10m
単位で3B(24bit)で表示する。
【0022】図4(b) は、1区間の作業情報表の一例を
示し、横方向を軌道狂いの6項目、縦方向を分割区間#
1〜#50とし、各分割区間の代表距離LC と、項目別
の代表値sを図示のように記入する。ただし、各項目の
うち軌道狂い量が許容値を越えないものは代表値sをデ
ータ0(1B)とし、すべての項目の代表値sが0のと
きは、代表距離LC もデータ0とする。作業情報はB・
MEM74にこの表のように記憶され、地上部9に対し
て、分割区間番号と項目の名称を省略して、分割区間の
番号順に、データ0を含めて代表距離LC とこれにつづ
く代表値sがシリーズに送信される。ここで、送信する
作業情報のバイト数を算出すると、すべてが0でないと
きは、総バイト数は450Bであり、また固定情報はこ
れよりかなり少なく、これらに伝送制御に必要なバイト
を加えても、上記の伝送装置による両情報の伝送は十分
可能である。
【0023】編集部7の各回路の動作を説明すると、検
測車2の走行中に測定装置21が項目別に測定したアナロ
グの各軌道狂いデータは、A/D変換部71によりデジタ
ル化されて逐次にMPU72に取り込まれて、比較選別プ
ログラム721 により、分割区間ごとに、MEM73より与
えられる項目別の許容値にそれぞれ比較され、それぞれ
の代表値sが選別され、編集プログラム722 により、走
行距離算出部23より入力する走行距離データにより、代
表距離LC が算出されて付加されて図4の作業情報が編
集され、B・MEM74に一時記憶される。
【0024】両車上部8(A),8(B) においては、OSC
83が車上搬送波f1 と地上搬送波f2 を発振して、それ
ぞれがMOD81とDEM82に供給される。検測車2は右
方向に走行するとし、前端の車上部8(A) のMOD81が
出力する車上搬送波f1 は、ANT84により軌道に対し
てつねに送出され、これが地上部9の受信可能範囲内に
入ると、ANT91に受信されてRECT92により整流さ
れ、この整流電流によりSW93が動作してBAT94がが
各回路に接続されてDCが供給される。これによりOS
C97は搬送波f1,f2 を発振し、搬送波f2 はMOD96
に入力する。またCONT98も同時に動作して読出し信
号を発生し、これによりD・MEM97より固定情報が読
出されてMOD96に入力し、搬送波f2 が変調されてA
NT91より送信される。車上部8(A) のANT84は変調
波を受信し、DEM82により固定情報が復調されてDE
C76によりその距離データが解読され、これが走行距離
算出部23入力して走行距離データの誤差が修正される。
【0025】さらに検測車2が走行して、後端の車上部
8(B) が地上部9との交信範囲に侵入するまでに、編集
部23により地上部9’,9間の作業情報が編集されてB
・MEM74に一時記憶され、車上部8(B) が地上部9と
の交信範囲に侵入すると、地上搬送波f2 がANT84に
受信されてDET77に入力し、そのピークよりトリガ信
号が作成されて読出し制御回路75に与えられ、B・ME
M74より作業情報が分割区間順に読出されて車上部8
(B) のMOD81に入力し、搬送波f1 を変調してANT
84より送信される。変調波は地上部9のANT91により
受信され、DEM95により作業情報が復調され、CON
T96の制御によりD・MEM99の所定のエリアに書込み
される。検測車2の走行方向が上記と反対に左方向の場
合は、車上部8(A) と8(B) が入れ替わり、DEC76と
DET77の接続が図示点線のように切り換えられて、上
記と同様に動作する。以上により、D・MEM97に記憶
された作業情報は、保守作業車に設けた車上部8により
読出されて整正作業が利用される。
【0026】なお、図1の編集部7と、図3の車上部
8、地上部9の構成は一実施例であって、それぞれには
異なるものがありうるが、その場合でも各請求項の示す
範囲内であれば、この発明に包含されることはいうまで
もない。
【0027】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明の伝送記
憶装置においては、作業情報は検測車において編集さ
れ、地上送受信部に送信されてそのデータメモリに記憶
されるので、これを保守作業車により読出して参照する
ことにより、走行距離データと整正位置の対応づけが正
しくされて整正作業が確実に行われるとともに、保守作
業車による軌道狂いデータの検討が省略され、またデー
タメモリに設定されている固定情報は、光反射板方式の
ような検出もれなく車上送受信部に受信され、その距離
データにより走行距離データの誤差が確実に修正され、
さらに、車上送受信部を検測車の前後に設けることによ
り作業情報が対応する地上送受信部に対して伝送される
もので、保守作業車に対する作業情報の伝達の効率化に
寄与する効果には、優れたものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、この発明の伝送記憶装置の一実施例
の構成図である。
【図2】 図2は、作業情報編集部のブロック構成図で
ある。
【図3】 図3は、車上送受信部と地上送受信部の概略
構成図である。
【図4】 図4は、作業情報の説明図であって、(a)
は、その編集方法の説明図、(b)は、その作業情報表の
説明図である。
【図5】 図5は、軌道検測車の概略構成図である。
【図6】 図6は、マルチタイタンパとこれに適用した
先行技術の説明図である。
【図7】 図7は、先行技術の親機と子機の概略構成図
である。
【図8】 図8は、図7の改善要点の説明図である。
【符号の説明】
1…軌道のレール、2…軌道検測車、21…軌道狂い測定
装置、22…距離パルス発生器、23…走行距離算出部 24
…データ記録台、3…光反射板、4…保守作業車(マル
チタイタンパ)、5…親機(R/W)、6…子機(D・
CARR)、7…作業情報編集部(編集部)、71…A/
D変換部、72…MPU、721…比較選別プログラム、722
…編集プログラム、73…固定メモリ(MEM)、74…
バッファメモリ(B・MEM)、75…読出し制御回路、
76…デコーダ(DEC)、77…搬送波検出器(DET) 8…車上送受信部(車上部)、81…変調回路(MO
D)、82…復調回路(DEM)、83…搬送波発振器(O
SC)、84…アンテナ(ANT)、9…地上送受信部
(車上部)、91…アンテナ(ANT)、92…整流器(R
ECT)、93…電源スイッチ(SW)、94…電池、95…
復調回路(DEM)、96…変調回路(MOD)、97…搬
送波発振器(OSC)、98…制御回路(CONT)、99
…データメモリ(D・MEM)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01D 21/00 G01D 21/00 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軌道の左右のレールの各種項目の軌道狂い
    を測定する測定装置と、走行距離データを逐次に出力す
    る走行距離算出部とを具備する軌道検測車において、該
    軌道上に一定の距離ごとに配置され、自己番号と軌道起
    点よりの距離データよりなる固定情報が予め設定され、
    かつ該軌道狂いに対する作業情報を記憶するデータメモ
    リを有し、該固定情報により地上搬送波を変調して送信
    する地上送受信部と、前記軌道検測車にそれぞれ設けら
    れ、前記測定された軌道狂いデータより該作業情報を編
    集して一時記憶するバッファメモリを有する作業情報編
    集部と、および該各地上送受信部より送信される該固定
    情報を受信し、かつ該バッファメモリの作業情報により
    車上搬送波を変調して送信する車上送受信部、とにより
    構成されたことを特徴とする、軌道狂いデータの伝送記
    憶装置。
  2. 【請求項2】前記地上搬送波と車上搬送波は、MHzま
    たはGHz帯域内の所定の周波数をそれぞれ使用し、前
    記車上送受信部と各地上送受信部とを一定の距離間隔で
    交信可能とし、前記軌道検測車の走行中、該車上送受信
    部は該軌道に対して該車上搬送波をつねに送出して待機
    し、該地上送受信部は受信可能範囲で、該車上搬送波を
    受信して整流し、該整流電流により動作する電源スイッ
    チと、該電源スイッチの動作により各回路に直流電源を
    供給する電池とを有することを特徴とする、請求項1記
    載の軌道狂いデータの伝送記憶装置。
  3. 【請求項3】前記作業情報編集部は、隣接する2組の地
    上送受信部間の1区間ごとに、前記測定された軌道狂い
    データを項目別に許容値に比較し、該許容値を越えた整
    正すべき軌道狂いデータに、前記走行距離算出部が出力
    する走行距離データを付加した作業情報を編集して前記
    バッファメモリに一時記憶し、 前記車上送受信部は、前記受信した固定情報の距離デー
    タにより前記走行距離データの誤差を修正し、かつ該受
    信した地上搬送波のピークより作成したトリガ信号によ
    り、前記バッファメモリの作業情報を読出して前記地上
    送受信部に対して送信し、該地上送受信部は受信した作
    業情報を、そのデータメモリに記憶することを特徴とす
    る、請求項1または2記載の軌道狂いデータの伝送記憶
    装置。
  4. 【請求項4】前記車上送受信部を軌道検測車の前後の両
    端にそれぞれ設け、検測車の走行方向の前端の車上送受
    信部は、対応する地上送受信部より送信された固定情報
    を受信し、その距離データにより前記走行距離データの
    誤差を修正し、後端の車上送受信部は、前記交信可能範
    囲に侵入するまでに、前記作業情報編集部により前記1
    区間に対する作業情報を編集して送信し、該対応する地
    上送受信部により受信してデータメモリに記憶すること
    を特徴とする、請求項1または2または3記載の軌道狂
    いデータの伝送記憶装置。
JP15333096A 1996-05-24 1996-05-24 軌道狂いデータの伝送記憶装置 Pending JPH09319988A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008266947A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Central Japan Railway Co 軌道補修装置、軌道補修システム
JP2010230527A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道レール締結緩み検査装置及び方法
KR20190065823A (ko) * 2017-12-04 2019-06-12 주식회사 에스에프에이 이송대차 시스템

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