JP2008266947A - 軌道補修装置、軌道補修システム - Google Patents

軌道補修装置、軌道補修システム Download PDF

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Abstract

【課題】鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを修正するために計画された、レールを移動させる箇所を、作業実施時により正確に特定することにより、効率的なマルチプルタイタンパーなどの軌道補修装置による軌道整備手法を確立するとともに、作業の省力化を実現すること。
【解決手段】リーダライタ10が、レールの近傍に設置されてその設置場所を示す位置情報が予め記憶されたデータデポ130から、そのデータデポ130の設置場所を通過する際に位置情報を取得し、CPU3が、リーダライタ10によって取得された位置情報に基づき、レールを走行するマルチプルタイタンパー110の現在位置を特定する。そして、軌道補修機1が、補修データ取得部9によって取得された補修データに含まれる、リーダライタ10によって特定されたマルチプルタイタンパー110の現在位置に対応する「移動量」に応じて、レールを鉛直方向または水平方向に移動させることでレールを補修する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを補修するために計画された位置を作業実施時により正確に特定すること技術に関する。
鉄道車両を安全で快適に走行させるためには、鉄道軌道を常に良好な状態に保守管理する必要があり、このためにはレールの不整量(軌道狂い)の測定が不可欠である。軌道狂いの測定は主に、高速軌道検測車または簡易な軌道検測装置により行われている。このうち高速軌道検測車は測定専用の車両で、効率良く軌道狂いを測定するため、営業列車と同等の速度で運行され、主に本線の軌道狂いを測定する。一方の簡易軌道検測装置は、手押しまたは牽引により極低速で移動するトロリーで、副本線や基地線など高速軌道検測車の走行しない箇所の測定、軌道狂い整正作業直後の仕上がり確認、等に利用されている。
なお、上述の軌道検測車は、その大多数が「正矢(せいや)法」と呼ばれる測定原理により、鉛直方向の軌道不整(高低狂い)、および水平方向の軌道不整(通り狂い)を測定している(例えば、特許文献1参照。)。
そして、上述のような軌道検測車の測定データに基づいて、マルチプルタイタンパー(通称「マルタイ」)で軌道整備を行う。具体的には、まず、軌道検測車が、鉛直方向の軌道不整(高低狂い)、および水平方向の軌道不整(通り狂い)を測定し、その測定結果を測定データとして記録する。次に、軌道検測車によって計測された測定データを取得し、コンピュータを用いて、その取得した測定データから乗り心地レベルを算出し、その算出した乗り心地レベル基づいて施工箇所を選定するとともに、その選定された施工箇所ごとに、例えば1mなどの所定距離毎の移動量(通り狂い、高低狂い)を作成して表に出力する。この場合、不動点等の情報がキロ程と共に出力される。次に、施工現場では、作業者が、その出力した所定距離毎の移動量表に基づき、まくらぎへ移動量を直接記入する。すなわち、作業者が、施工箇所の近くに設置されたキロポスト程を基準とし、そのキロポスト程から移動量を記入する予定のまくらぎまでの距離を巻尺等の計測器具を用いて測定し、必要な移動量をまくらぎへ直接記入する。そして、実際に軌道狂いを補修する際には、作業員が、台帳管理されている曲線緒元をGVA(線形自動設定装置)に入力し、マルチプルタイタンパーのフロントオペレーターがまくらぎ上に記入された移動量を目視確認し、その目視確認した移動量を操作パネルのダイヤルを介してマルチプルタイタンパーの軌道補修装置に入力する。さらに、マルチプルタイタンパーの軌道補修装置が、軌道を走行しながら、この入力された移動量に基づき、レール両脇の道床を突き固めることでレールの軌道狂いを補修する(例えば、特許文献2参照。)。
特開平07−223539号公報 特開2005−350895号公報
ところで、上述のように軌道検測車による測定データを利用してマルチプルタイタンパーで軌道の整備を行うためには、軌道検測車でよって計測された軌道狂いデータに基づいて算出された施工箇所の位置と、実際にマルチプルタイタンパーによって施工を行う箇所の位置とが一致していることが必要である。しかしながら、上述のようなマルチプルタイタンパーによる軌道の整備を実施しても、想定したほどには仕上り精度が良くなく、乗り心地が改善される度合いが低いという結果となっていた。それには次のような問題点が考えられる。
(1)軌道検測車から出力されるマルチプルタイタンパーで使用する移動量データのキロ程が、システムにより補正された結果、現場の施工位置と合わないおそれがある。なお、このような誤差が発生する原因としては、軌道検測車がキロ程をシステムキロ程として補正して出力する一方で、現場ではキロポストからの実測定キロ程を使用しており、キロ程の測定手法が軌道検測車と作業現場とで一元化されていないことが一因と考えられる。
(2)まくらぎへの移動量記入時の現場位置測定で誤差が発生するおそれがある。
(3)曲線始終端等のGVA入力位置にずれが発生するおそれがある。
(4)まくらぎへの移動量記入時に書き間違い(ヒューマンエラー)が発生するおそれがある。
(5)マルチプルタイタンパーのフロントオペレーターがまくらぎに記入された移動量の数値を見間違え(ヒューマンエラー)、誤った移動量をマルタイに指示するおそれがある。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを修正するために計画された位置を作業実施時により正確に特定することにより、効率的なマルチプルタイタンパーなどの軌道補修装置による軌道整備手法を確立するとともに、作業の省力化を実現することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る軌道補修装置(100:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを解消するために軌道検測車が前記レールを走行しながら測定した軌道狂いを示す軌道狂いデータに基づいて前記レールを鉛直方向または水平方向に移動させる移動量を所定距離ごとに計画した補修データを取得可能な補修データ取得手段(9)と、前記レールの近傍に設置されてその設置場所を示す位置情報が予め記憶された記憶装置からその記憶装置の設置場所を通過する際に前記位置情報を取得する情報取得手段(10)と、前記情報取得手段によって取得された位置情報に基づき、前記レールを走行する当該軌道補修装置の現在位置を特定する位置特定手段(3)と、前記補修データ取得手段によって取得された補修データに含まれる、前記位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置に対応する移動量に応じて、前記レールを鉛直方向または水平方向に移動させることでレールを補修する軌道補修手段(1)と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明の軌道補修装置によれば、情報取得手段が、レールの近傍に設置されてその設置場所を示す位置情報が予め記憶された「記憶装置」から、その記憶装置の設置場所を通過する際に位置情報を取得し、位置特定手段が、情報取得手段によって取得された位置情報に基づき、レールを走行する当該軌道補修装置の現在位置を特定する。そして、軌道補修手段が、補修データ取得手段によって取得された補修データに含まれる、位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置に対応する「移動量」に応じて、レールを鉛直方向または水平方向に移動させることでレールを補修する。このことにより、鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを修正するために計画された位置を作業実施時により正確に特定することができ、したがって、効率的なマルチプルタイタンパーなどの軌道補修装置による軌道整備手法を確立するとともに、作業工数の削減や作業人員の削減など作業の省力化を実現することができる。
この場合、軌道補修装置の現在位置を特定する手法としては、記憶装置を通過してからの当該軌道補修装置の車輪の回転数に基づいて算出した走行距離およびデータデポの位置情報に基づき、当該軌道補修装置の現在位置を特定することが考えられる。具体的には、請求項2のように、情報取得手段が位置情報を記憶装置から取得してからの、当該軌道補修装置が備える車輪の回転数を検出する車輪回転数検出手段(11)を備え、位置特定手段が、車輪回転数検出手段によって検出された当該軌道補修装置が備える車輪の回転数から走行距離を算出し、その算出した走行距離および情報取得手段によって取得された位置情報に基づき、レールを走行する当該軌道補修装置の現在位置を特定することが考えられる。このように構成すれば、より精度よく軌道補修装置の現在位置を特定することができる。また、軌道検測車においても、「記憶装置」からその記憶装置の設置場所を通過する際に位置情報を取得するとともに車輪の回転数を検出し、検出された軌道検測車が備える車輪の回転数から走行距離を算出し、さらに、その算出した走行距離および位置情報に基づき、レールを走行する軌道検測車の現在位置を特定するので、軌道検測車が特定した現在位置と当該軌道補修装置が特定した現在位置とをマッチングすることで、より精度よく軌道補修装置の現在位置を特定することができる。
ところで、上述の記憶装置が設置された間隔が短いほど、位置特定手段が当該軌道補修装置の現在位置を特定する際の精度が向上する。なお、上述の記憶装置の具体例としては、いわゆるデータデポや鉄橋などに設置された地上子などが挙げられる。このうちデータデポは、レールのまくらぎに例えば500mなどの一定間隔で設置されている。そこで、情報取得手段が、上述の記憶装置に加えて、鉄橋などの構造物に取り付けられた地上子からも位置情報を取得することにより、記憶装置の設置間隔を一部短くすることが考えられる。具体的には、請求項3のように、情報取得手段が、記憶装置に加えて、レールの近傍に設置される構造部に取り付けられてその構造物の設置場所を示す位置情報が予め記憶された地上子からもその地上子の設置場所を通過する際に位置情報を取得することが考えられる。このようにすれば、上述の地上子が設置された場所について記憶装置の設置間隔を他の場所に比べて短くすることができ、位置特定手段による当該軌道補修装置の現在位置の特定の精度をさらに向上させることができる。
ところで、レールの形状については、毎日の鉄道列車の運行によって変化している。その結果、各カーブの始端や終端の曲率などを詳細に記した台帳に基づくレールの形状と、実際のレールの形状との間に相違点がある場合があり、上述の台帳に記載されたレールの形状に基づいて当該軌道補修装置の現在位置を特定した場合にその正確性に問題が生じる。そこで、カーブの曲率などレールの実際の形状に応じて、当該軌道補修装置の現在位置を特定することが考えられる。具体的には、請求項4のように、上述の補修データにはレールの実際の形状を示す形状データが含まれており、位置特定手段が、カーブの曲率などレールの実際の形状に応じて、特定した当該軌道補修装置の現在位置を補正することが考えられる。このように構成すれば、位置特定手段による当該軌道補修装置の現在位置の特定の精度をさらに向上させることができる。
なお、上述の形状データには軌道の曲線におけるシンクロ点が含まれているとよい。なお、シンクロ点とは、直線と緩和曲線との境界点である「BTC」や、本曲線と緩和曲線との境界点である「BIT」、本曲線と緩和曲線との境界点である「ECC」などを云う。
なお、上述の情報取得手段の具体例としては、データデポから位置情報を取得可能なリーダライタが挙げられる。この情報取得手段の一例であるリーダライタについては、その仕様により、記憶装置の設置場所を通過する際の反応時間が当該軌道補修装置の進行方向によって異なる場合がある。そこで、当該軌道補修装置の進行方向に応じて、特定した当該軌道補修装置の現在位置を補正することが考えられる。具体的には、請求項5のように、当該軌道補修装置の進行方向を特定する進行方向特定手段(3)を備え、位置特定手段が、進行方向特定手段による当該軌道補修装置の進行方向に応じて、特定した当該軌道補修装置の現在位置を補正することが考えられる。一例を挙げると、当該軌道補修装置の前進時に記憶装置を検出する場合には補正量を例えば「−10cm」とし、一方、当該軌道補修装置の後進時に記憶装置を検出した場合には補正量を例えば「+10cm」にするといった具合である。このように構成すれば、位置特定手段による当該軌道補修装置の現在位置の特定の精度をさらに向上させることができる。
なお、上述の現在位置に対応する移動量などをマルチプルタイタンパーのフロントオペレーターに報知する報知手段を備えることが考えられる。具体的には、請求項6のように、補修データ取得手段によって取得された補修データに含まれる、位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置に対応する移動量、または位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を報知する報知手段(7)を備えることが考えられる。このように構成すれば、現在位置に対応する移動量を報知する場合には、現在位置に対応する移動量を当該軌道補修装置上で確認することができる。また、現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を報知する場合には、当該軌道補修装置が通過する予定の場所に対応する移動量を当該軌道補修装置上で予め確認することができる。
なお、当該軌道補修装置の現在位置に対応する移動量を報知する際には、現在位置付近に存在するシンクロ点も合わせて報知するとよい。このようにすれば、当該軌道補修装置が軌道上の曲線を通過していることを当該軌道補修装置上で確認することができるとともに、当該軌道補修装置が通過している場所の軌道の形状を当該軌道補修装置上で確認することができる。
また、当該軌道補修装置の現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を報知する際には、そのレール位置付近に存在するシンクロ点も合わせて報知するとよい。このようにすれば、当該軌道補修装置が軌道上の曲線に接近していることを当該軌道補修装置上で予め確認することができるとともに、当該軌道補修装置が通過する予定の場所の軌道の形状を当該軌道補修装置上で予め確認することができる。
また、当該軌道補修装置の現在位置または現在位置よりも前方のレール位置と現在位置またはレール位置に対応する移動量との関係を示すグラフを描画し、その描画したグラフを表示するようにしてもよい。このようにすれば、当該軌道補修装置が通過する予定の場所に対応する移動量の変化を当該軌道補修装置上で確認することができる。
この場合、その移動量を手動で補正することが考えられる。具体的には、請求項7のように、レールを鉛直方向または水平方向に移動させる移動量を補正する補正量を入力するための入力手段(6)を備え、軌道補修手段が、補修データ取得手段によって取得された補修データに含まれる、位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置に対応する移動量に応じて、レールを鉛直方向または水平方向に移動させる際に、入力手段を介して入力された補正量に応じて、位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置に対応する移動量または位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を補正することが考えられる。このように構成すれば、軌道補修手段による軌道の補修の精度をさらに向上させることができる。
なお、本発明は軌道補修システムとしても実現可能である。具体的には、上記課題を解決するためになされた請求項8に係る軌道補修システムは、鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを解消するために軌道検測車が前記レールを走行しながら測定した軌道狂いを示す軌道狂いデータに基づいて前記レールを鉛直方向または水平方向に移動させる移動量を所定距離ごとに計画された補修データを作成する補修データ作成装置と、請求項1〜請求項7の何れかに記載の軌道補修装置と、を備え、前記軌道補修装置の前記補修データ取得手段は、前記補修データ作成装置から補修データを取得可能であることを特徴とする。なお、上述の補修データ作成装置については、駅など地上に設置されることが考えられる。
ところで、当該軌道補修装置の現在位置の前方にあるレールの曲線の形状を確認することができることが望ましい。そこで、当該軌道補修装置の現在位置の前方にあるレールの曲線を描画し、その描画したレールの曲線を表示することが考えられる。具体的には、請求項9のように、補修データには、レールの実際の形状を示す形状データが含まれており、軌道補修装置は、形状データに基づき、位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置の前方にあるレールの曲線を描画する曲線描画手段と、描画手段によって描画されたレールの曲線を表示する表示手段と、を備えることが考えられる。このように構成すれば、当該軌道補修装置の現在位置の前方にあるレールの曲線の形状を確認することができ、例えば、現在位置よりも前方のレール位置における移動量を補正することにより、軌道補修手段による軌道の補修の精度をさらに向上させることができる。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は本実施形態の軌道補修システム100のブロック図である。
[軌道補修システム100の構成の説明]
図1に示すように、軌道補修システム100は、軌道補修装置としてのマルチプルタイタンパー(通称「マルタイ」)110、補修データ作成装置としてのマルタイ支援システム120などから構成される。なお、図1では、データデポ130が図示されているが、このデータデポ130は軌道補修システム100には含まれないものとする。
[マルチプルタイタンパー110の構成の説明]
マルチプルタイタンパー110は、軌道補修機1、中央演算装置(CPU)3、記憶部4、入出力部5、キーボード等の入力装置6、ディスプレイ等の表示装置7などを備えている。を備えている。
軌道補修機1は、当該マルチプルタイタンパー110の中央下部に設置され、レール両脇の道床を突き固めることでレールの軌道狂いを補修する機能を有する。
入出力部5には、補修データが記録されたICカードやCD−ROM等の記憶媒体を介して、補修データをマルタイ支援システム120から取得するデータ取得部9、データデポ130からの出力信号を取得するリーダライタ10、車両の車輪の回転を検出する回転センサ11などが接続されており、この入出力部5は、データ取得部9等の機器とCPU3との間の信号伝達や調整を行う。
なお、上述の補修データとは、鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを解消するために軌道検測車がレールを走行しながら測定した軌道狂いを示す軌道狂いデータに基づいてレールを鉛直方向または水平方向に移動させる移動量を所定距離ごとに計画したデータであり、マルタイ支援システム120によって作成される。また、補修データには、軌道検測車によって測定されたレールの実際の形状を示す形状データが含まれている。そして、形状データには軌道の曲線におけるシンクロ点が含まれている。なお、シンクロ点とは、直線と緩和曲線との境界点である「BTC」や、本曲線と緩和曲線との境界点である「BIT」、本曲線と緩和曲線との境界点である「ECC」などを云う。
記憶部4はROMやRAM等により構成され、システムプログラムや制御プログラムを格納するととともに、補修データ等の外部接続機器からの情報等を記憶する。なお必要に応じてCD−ROM等の外部記憶装置を付加して記憶容量を増加することもできる。
リーダライタ10は、レールの近傍に設置された記憶装置としてのデータデポ130の設置場所を通過する際にデータデポ130から位置情報を取得する機能を有する。なお、データデポ130には、その設置場所を示す位置情報が予め記憶されている。また、データデポ130は、レールのまくらぎに例えば500mなどの一定間隔で設置されている。なお、上述のリーダライタ10が、鉄橋などに設置された地上子(図示省略)の設置場所を通過する際にから地上子から位置情報を取得するようにしてもよい。
また、リーダライタ10は、マルチプルタイタンパー110の進行方向により、検出したデータデポ130の位置に生じる場合がある。そのため、CPU3は、後述する(4)のように、マルチプルタイタンパー110の進行方向を特定し、その特定したマルチプルタイタンパー110の進行方向に応じて現在位置を補正する処理を実行する。なお、本実施形態では、CPU3は、マルチプルタイタンパー110の前進時にデータデポ130を検出する場合には補正量を例えば「−10cm」とし、一方、マルチプルタイタンパー110の後進時にデータデポ130を検出した場合には補正量を例えば「+10cm」とする。
回転センサ11は、マルチプルタイタンパー110の車輪を支持する回転軸の回転量を検出する検出手段であり、本実施形態では周知の光学式のエンコーダにて回転センサ11を構成している。そして、回転センサ11は、マルチプルタイタンパー110の車輪を支持する回転軸の回転量を示す信号を入出力部5に送出する機能を有する。
表示装置7は、カラー表示装置であり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTなどがあるが、その何れを用いてもよい。
CPU3は、記憶部4に格納された制御プログラムに従い、(1)例えばデータ取得部9を制御してICカードやCD−ROM等の記憶媒体からその補修データを取得する処理や、(2)回転センサ11から出力される走行距離に応じたパルスを積算して走行距離を算出し、リーダライタ10が取得したデータデポの位置情報、データデポ130の位置情報を取得してから積算された走行距離に基づき、車両の現在位置を特定する処理、(3)補修データに含まれる形状データを参照してカーブの曲率などレールの実際の形状を特定し、その特定したレールの実際の形状に応じて現在位置を補正する処理、(4)マルチプルタイタンパー110の進行方向を特定し、その特定したマルチプルタイタンパー110の進行方向に応じて現在位置を補正する処理、(5)表示装置7に移動量を表示させる処理、(6)制御条件および補修データに基づいて軌道補修機1に補修信号を出力する処理、などを実行する。
なお、マルチプルタイタンパー110のその他の構成については、従来技術に従っているのでここではその詳細な説明は省略する。
なお、軌道補修機1は軌道補修手段に該当する。また、データ取得部9は補修データ取得手段に該当する。また、リーダライタ10は情報取得手段に該当する。また、CPU3は、位置特定手段および進行方向特定手段に該当する。
[マルタイ支援システム120の構成の説明]
一方、マルタイ支援システム120は、駅などの地上に設置され、鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを解消するために軌道検測車がレールを走行しながら測定した軌道狂いを示す「軌道狂いデータ」に基づいてレールを鉛直方向または水平方向に移動させる移動量を所定距離ごとに計画された補修データを作成する機能を有する。この補修データについては、不能箇所や不能区間に関しても考慮されて作成される。なお、マルタイ支援システム120による補修データの作成手法については、従来技術に従っているのでここではその詳細な説明は省略する。
[軌道補修処理の説明]
次に、マルチプルタイタンパー110のCPU3が実行する軌道補修処理を、図2のフローチャートおよび図3を参照して説明する。なお、図3は表示装置7の表示例を示す説明図(1)である。
この軌道補修処理は、マルチプルタイタンパー110の電源が投入され、入力装置から軌道補修処理の実行を指示するコマンドが入力された際に実行される。
まず、補修データを取得する(S110)。具体的には、データ取得部9が、補修データが記録されたICカードやCD−ROM等の記憶媒体からその補修データを取得し、その取得した補修データを入出力部5に送出する。CPU3は、データ取得部9から入出力部5に送出された補修データを取得する。
続いて、取得した補修データに含まれる形状データをGVA(線形自動設定装置)へ入力する(S120)。なお、この処理は、従来のマルチプルタイタンパーにおいて作業者が台帳から読み取った曲線緒元をGVAへ入力するのとは異なり、CPU3によって自動的に実行される。
次のデータデポ130に接近しているか否かを判断する(S130)。具体的には、リーダライタ10が前方のデータデポ130から送出される信号を受信した際に、そのデータデポ130に接近していると判断する。次のデータデポ130に接近していると判断された場合には(S130:YES)、そのデータデポ130から通過時に位置情報を取得し(S140)、S150(後述)に移行する。一方、次のデータデポ130に接近していないと判断された場合には(S130:NO)、S140を実行せずにS150(後述)に移行する。
S150では、マルチプルタイタンパー110の走行距離を算出する(S150)。具体的には、回転センサ11が、マルチプルタイタンパー110の車輪を支持する回転軸の回転量を示す信号を入出力部5に送出する。そして、CPU3が、回転センサ11によって入出力部5へ送出された信号を取得し、その取得した信号に基づき、先のS130にて接近していると判断されたデータデポ130をマルチプルタイタンパー110が通過してから、マルチプルタイタンパー110の車輪を支持する回転軸が回転した回転量を積算することで走行距離を算出する。
続いて、先のS150にて算出した、先のS130にて接近していると判断されたデータデポ130をマルチプルタイタンパー110が通過してからの走行距離から、マルチプルタイタンパー110の現在位置を特定する(S160)。なおこの場合、GVAに入力された補修データ中の形状データを参照してカーブの曲率などレールの実際の形状を特定し、その特定したレールの実際の形状に応じて、現在位置を補正する。さらに、CPU3が、マルチプルタイタンパー110の進行方向を特定し、その特定したマルチプルタイタンパー110の進行方向に応じて、現在位置を補正する。なお、本実施形態では、マルチプルタイタンパー110の前進時にデータデポ130を検出する場合には補正量を例えば「−10cm」とし、一方、マルチプルタイタンパー110の後進時にデータデポ130を検出した場合には補正量を例えば「+10cm」とする。
続いて、マルチプルタイタンパー110の現在位置に対応する移動量を、補修データに含まれる所定距離ごとの移動量から選択する(S170)。
続いて、表示処理を実行する(S180)。具体的には、先のS170にて選択された移動量をマルチプルタイタンパー110の現在位置とともに表示装置7に表示させる(図3参照)。また、マルチプルタイタンパー110の現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を補修データから選択し、その選択した移動量をそのレール位置とともに表示装置7に表示させる(図3参照)。一例を挙げると、現在位置、現在位置から1m先および現在位置から2m先の移動量をそのレール位置とともに表示装置7に表示させるといった具合である(図3参照)。
続いて、移動量補正処理を実行する(S190)。具体的には、入力装置6を介して入力された補正量に応じて、現在位置に対応する移動量および現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を補正する。なお、入力装置6を介して補正量が入力されなかった場合には、S170にて選択された移動量を補正後の移動量をして決定する。
続いて、補正信号を出力する(S200)。具体的には、先のS190にて補正された移動量を、軌道補修機1が読み取り可能な補正信号に変換し、その変換された補正信号を入出力部5に送出する。なおこの場合、軌道補修機1が、CPU3によって入出力部5に送出された補正信号を取得し、その取得した補正信号に基づいてレールを鉛直方向または水平方向に移動させることでレールを補修する。
続いて、本処理を終了するか否かを判断する(S210)。一例を挙げると、軌道を補修する区間を走行し終えた場合に本処理を終了すると判断するといった具合である。
本処理を終了しないと判断された場合には(S210:NO)、S130に移行して、S130〜S200の各処理をS210にて本処理を終了すると判断されるまで繰り返し実行する。一方、本処理を終了すると判断された場合には(S210:YES)、本処理を終了する。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態の軌道補修システム100によれば、リーダライタ10が、レールの近傍に設置されてその設置場所を示す位置情報が予め記憶されたデータデポ130から、そのデータデポ130の設置場所を通過する際に位置情報を取得し、CPU3が、リーダライタ10によって取得された位置情報に基づき、レールを走行するマルチプルタイタンパー110の現在位置を特定する。そして、軌道補修機1が、データ取得部9によって取得された補修データに含まれる、リーダライタ10によって特定されたマルチプルタイタンパー110の現在位置に対応する「移動量」に応じて、レールを鉛直方向または水平方向に移動させることでレールを補修する。このことにより、鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを修正するために計画された位置を作業実施時により正確に特定することができ、したがって、効率的なマルチプルタイタンパー110などの軌道補修装置による軌道整備手法を確立するとともに、作業工数の削減や作業人員の削減など作業の省力化を実現することができる。
(2)また、第一実施形態の軌道補修システム100によれば、軌道補修処理において、回転センサ11からの出力信号に基づき、データデポ130をマルチプルタイタンパー110が通過してから、マルチプルタイタンパー110の車輪を支持する回転軸が回転した回転量を積算することで走行距離を算出し(S150)、その算出したデータデポ130をマルチプルタイタンパー110が通過してからの走行距離から、マルチプルタイタンパー110の現在位置を特定する(S160)。このことにより、より精度よくマルチプルタイタンパー110の現在位置を特定することができる。
また、軌道検測車においても、データデポ130からそのデータデポ130の設置場所を通過する際に位置情報を取得するとともに車輪の回転数を検出し、検出された軌道検測車が備える車輪の回転数から走行距離を算出し、さらに、その算出した走行距離および位置情報に基づき、レールを走行する軌道検測車の現在位置を特定するので、軌道検測車が特定した現在位置とマルチプルタイタンパー110が特定した現在位置とをマッチングすることで、より精度よくマルチプルタイタンパー110の現在位置を特定することができる。
(3)また、第一実施形態の軌道補修システム100によれば、軌道補修処理のS160において、補修データに含まれる形状データを参照してカーブの曲率などレールの実際の形状を特定し、その特定したレールの実際の形状に応じて、現在位置を補正する。このことにより、マルチプルタイタンパー110の現在位置の特定の精度をさらに向上させることができる。
(4)また、第一実施形態の軌道補修システム100によれば、軌道補修処理のS160において、マルチプルタイタンパー110の進行方向を特定し、その特定したマルチプルタイタンパー110の進行方向に応じて、現在位置を補正する。このことにより、マルチプルタイタンパー110の現在位置の特定の精度をさらに向上させることができる。
(5)また、第一実施形態の軌道補修システム100によれば、軌道補修処理のS180において、先のS170にて選択された移動量をマルチプルタイタンパー110の現在位置とともに表示装置7に表示させ、マルチプルタイタンパー110の現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を補修データから選択し、その選択した移動量をそのレール位置とともに表示装置7に表示させる(図3参照)。このことにより、現在位置に対応する移動量を報知する場合には、現在位置に対応する移動量をマルチプルタイタンパー110上で確認することができる。また、現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を報知する場合には、マルチプルタイタンパー110が通過する予定の場所に対応する移動量をマルチプルタイタンパー110上で予め確認することができる。
(6)また、第一実施形態の軌道補修システム100によれば、軌道補修処理のS190において、入力装置6を介して入力された補正量に応じて、現在位置に対応する移動量および現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を補正する。このことにより、軌道補修機1による軌道の補修の精度をさらに向上させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、軌道補修処理において、回転センサ11からの出力信号に基づき、データデポ130をマルチプルタイタンパー110が通過してから、マルチプルタイタンパー110の車輪を支持する回転軸が回転した回転量を積算することで走行距離を算出し(S150)、その算出したデータデポ130をマルチプルタイタンパー110が通過してからの走行距離から、マルチプルタイタンパー110の現在位置を特定するが(S160)、これには限られず、上述のようにデータデポ130から位置情報を取得することに加えて、鉄橋などの構造物に取り付けられた地上子からも位置情報を取得するようにしてもよい。このようにすれば、上述の地上子が設置された場所についてデータデポ130の設置間隔を他の場所に比べて短くすることができ、マルチプルタイタンパー110の現在位置の特定の精度をさらに向上させることができる。
(2)上記実施形態では、データ取得部9が、補修データが記録されたICカードやCD−ROM等の記憶媒体を介して、補修データをマルタイ支援システム120から取得するが、これには限られず、データ取得部9が、補修データを無線通信や有線通信手法を用いてマルタイ支援システム120から取得するようにしてもよい。このようにしても上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
(3)また、CPU3が、補修データに含まれる形状データを参照して、マルチプルタイタンパー110の現在位置よりも前方に存在するカーブの形状を描画し、その描画したカーブの曲線を表示装置7に表示させるようにしてもよい。このことにより、当該軌道補修装置の現在位置の前方にあるレールの曲線の形状を確認することができ、例えば、現在位置よりも前方のレール位置における移動量を補正することにより、マルチプルタイタンパー110による軌道の補修の精度をさらに向上させることができる。
(4)また、軌道補修処理のS180の表示処理において、上述のようにマルチプルタイタンパー110の現在位置に対応する移動量を表示装置7に表示する際には、マルチプルタイタンパー110の現在位置付近に存在するシンクロ点も合わせて表示装置7に表示するとよい。このようにすれば、マルチプルタイタンパー110が軌道上の曲線を通過していることをマルチプルタイタンパー110上で確認することができるとともに、マルチプルタイタンパー110が通過している場所の軌道の形状をマルチプルタイタンパー110上で確認することができる。
(5)また、軌道補修処理のS180の表示処理において、上述のようにマルチプルタイタンパー110の現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を表示装置7に表示する際には、そのレール位置付近に存在するシンクロ点も合わせて表示装置7に表示するとよい。このようにすれば、マルチプルタイタンパー110が軌道上の曲線に接近していることをマルチプルタイタンパー110上で予め確認することができるとともに、マルチプルタイタンパー110が通過する予定の場所の軌道の形状をマルチプルタイタンパー110上で予め確認することができる。
(6)また、軌道補修処理のS180の表示処理において、図4の中央部のグラフに例示するように、マルチプルタイタンパー110の現在位置または現在位置よりも前方のレール位置と現在位置またはレール位置に対応する移動量との関係を示すグラフを描画し、その描画したグラフを表示してもよい(図4の中央部のグラフを参照。)。なお、図4の中央部の上半分のグラフはマルチプルタイタンパー110の現在位置または通過予定のレール位置と鉛直方向の移動量との関係を示すグラフであり、図4の中央部の下半分のグラフはマルチプルタイタンパー110の現在位置または通過予定のレール位置と水平方向の移動量との関係を示すグラフである。
このことにより、マルチプルタイタンパー110が通過する予定の場所に対応する移動量の変化をマルチプルタイタンパー110上で確認することができる。
軌道補修システム100のブロック図である。 軌道補修処理の処理手順を示すフローチャートである。 表示装置の表示例を示す説明図(1)である。 表示装置の表示例を示す説明図(2)である。
符号の説明
1…軌道補修機、3…CPU、4…記憶部、5…入出力部、6…入力装置、7…表示装置、9…データ取得部、10…リーダライタ、11…回転センサ、100…軌道補修システム、110…マルチプルタイタンパー、120…マルタイ支援システム、130…データデポ

Claims (9)

  1. 鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを解消するために軌道検測車が前記レールを走行しながら測定した軌道狂いを示す軌道狂いデータに基づいて前記レールを鉛直方向または水平方向に移動させる移動量を所定距離ごとに計画された補修データを取得可能な補修データ取得手段と、
    前記レールの近傍に設置されてその設置場所を示す位置情報が予め記憶された記憶装置からその記憶装置の設置場所を通過する際に前記位置情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段によって取得された位置情報に基づき、前記レールを走行する当該軌道補修装置の現在位置を特定する位置特定手段と、
    前記補修データ取得手段によって取得された補修データに含まれる、前記位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置に対応する移動量に応じて、前記レールを鉛直方向または水平方向に移動させることでレールを補修する軌道補修手段と、
    を備えることを特徴とする軌道補修装置。
  2. 請求項1に記載の軌道補修装置において、
    前記情報取得手段が前記位置情報を前記記憶装置から取得してからの、当該軌道補修装置が備える車輪の回転数を検出する車輪回転数検出手段を備え、
    前記位置特定手段は、前記車輪回転数検出手段によって検出された当該軌道補修装置が備える車輪の回転数から走行距離を算出し、その算出した走行距離および前記情報取得手段によって取得された位置情報に基づき、前記レールを走行する当該軌道補修装置の現在位置を特定すること
    を特徴とする軌道補修装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の軌道補修装置において、
    前記情報取得手段は、前記記憶装置に加えて、前記レールの近傍に設置される構造部に取り付けられてその構造物の設置場所を示す位置情報が予め記憶された地上子からもその地上子の設置場所を通過する際に前記位置情報を取得することを特徴とする軌道補修装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の軌道補修装置において、
    前記補修データには、前記レールの実際の形状を示す形状データが含まれており、
    前記位置特定手段は、前記形状データを参照して、前記情報取得手段によって取得された位置情報に基づき、前記レールを走行する当該軌道補修装置の現在位置を特定すること
    を備えることを特徴とする軌道補修装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の軌道補修装置において、
    当該軌道補修装置の進行方向を特定する進行方向特定手段を備え、
    前記位置特定手段は、前記進行方向特定手段による当該軌道補修装置の進行方向に応じて、特定した当該軌道補修装置の現在位置を補正すること
    を特徴とする軌道補修装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載の軌道補修装置において、
    前記補修データ取得手段によって取得された補修データに含まれる、前記位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置に対応する移動量、または前記位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を報知する報知手段を備えることを特徴とする軌道補修装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載の軌道補修装置において、
    前記レールを鉛直方向または水平方向に移動させる移動量を補正する補正量を入力するための入力手段を備え、
    前記軌道補修手段は、前記補修データ取得手段によって取得された補修データに含まれる、前記位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置に対応する移動量に応じて、前記レールを鉛直方向または水平方向に移動させる際に、前記入力手段を介して入力された補正量に応じて、前記位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置に対応する移動量または前記位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置よりも前方のレール位置に対応する移動量を補正すること
    を特徴とする軌道補修装置。
  8. 鉄道車両が走行するレールに発生した軌道狂いを解消するために軌道検測車が前記レールを走行しながら測定した軌道狂いを示す軌道狂いデータに基づいて前記レールを鉛直方向または水平方向に移動させる移動量を所定距離ごとに計画された補修データを作成する補修データ作成装置と、
    請求項1〜請求項7の何れかに記載の軌道補修装置と、を備え、
    前記軌道補修装置の前記補修データ取得手段は、前記補修データ作成装置から補修データを取得可能であること
    を特徴とする軌道補修システム。
  9. 請求項8に記載の軌道補修システムにおいて、
    前記補修データには、前記レールの実際の形状を示す形状データが含まれており、
    前記軌道補修装置は、
    前記形状データに基づき、前記位置特定手段によって特定された当該軌道補修装置の現在位置の前方にあるレールの曲線を描画する曲線描画手段と、
    前記描画手段によって描画されたレールの曲線を表示する表示手段と、を備えること
    を特徴とする軌道補修システム。
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