JPH0931976A - 除去アンカーの耐荷体 - Google Patents

除去アンカーの耐荷体

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JPH0931976A
JPH0931976A JP20407195A JP20407195A JPH0931976A JP H0931976 A JPH0931976 A JP H0931976A JP 20407195 A JP20407195 A JP 20407195A JP 20407195 A JP20407195 A JP 20407195A JP H0931976 A JPH0931976 A JP H0931976A
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JP
Japan
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load
steel
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anchor
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JP20407195A
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Jiro Yamamoto
二郎 山本
Masayoshi Fukai
正良 深井
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V S L JAPAN KK
Moritani Industrial Products Co Ltd
Original Assignee
V S L JAPAN KK
Moritani Industrial Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 挿着、保持後における、U ターン形のアンボ
ンドPC鋼より線の膨らみ、拡開を確実に阻止する。 【構成】 略円柱状の本体部12と略半球状のヘッド部14
との間に介在されるジョイント部16が小径段部16a を有
して形成され、この小径段部における、略パイプ状の保
持リング28での巻装による拘束のもとで、ガイド溝18に
挿着されたU ターン形のアンボンドPC鋼より線20が保持
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンカー使用後
にPC鋼より線を除去する除去アンカー工法のための耐荷
体に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、PC鋼より線で代表されるアン
カー引張材を削孔(アンカー孔)内に挿入、固定して所
定の荷重のもとで緊張、定着させ、その緊張・定着力に
よって地盤、各種構造物等の安定化をはかるアンカーが
広く施工されている。
【0003】このようなアンカー施工の際の工法とし
て、たとえば、アンカーとしての施工目的の達成後、ア
ンカー引張材を地盤中の障害物とならないように地盤か
ら引き抜いて除去する、いわゆる除去アンカー工法が知
られている。
【0004】そして、この種の除去アンカー工法とし
て、たとえば、PC鋼より線とポリエチレンチューブ(ア
ンボンドチューブ)との間にグリース等の防錆油を介在
させたアンボンドPC鋼より線を略U 形状に折り曲げて地
盤等のアンカー孔内に挿入し、アンカーの使用後、緊張
力を解除してPC鋼より線の一方をジャッキ、レッカー等
で引き抜く、いわゆるアンボンドリムーバルアンカー工
法が広く採用されている。
【0005】たとえば、特開昭60−133118号公報に開示
するように、この除去アンカー工法(アンボンドリムー
バルアンカー工法)においては、U 形状に折り曲げたア
ンボンドPC鋼より線の折り曲げ部分に耐荷体と称するブ
ロック体を取り付けてU ターン形のアンボンドPC鋼より
線を形成し、これを複数組、段階的に組み合わせること
で、アンカー孔内に挿入されるアンカー材が構成されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、ア
ンボンドPC鋼より線は、専用の工具等を利用した折り曲
げ加工によって略U 形状に予め折り曲げられ、対応する
ガイド溝への挿着によって、耐荷体がアンボンドPC鋼よ
り線の折り曲げ部分に配置される。そして、耐荷体の配
置後、アンボンドPC鋼より線は、万力(バイス)等の工
具により、耐荷体のガイド溝に沿って締め付けられ、ス
チール製のベルト部材(スチールベルト)の巻装による
外方からの拘束によって、耐荷体に対し折り曲げられた
状態で保持される。
【0007】スチールベルトは、通常、耐荷体の後端部
に配置され、折り返しによる各端末間の係止、連結のも
とでリング状に形成される。
【0008】ここで、一般に、耐荷体の一対の溝間の離
反距離は小さく、アンボンドPC鋼より線が、小さい曲げ
半径のもとで、耐荷体に対し万力等によって強制的に締
め付けられるため、略U 形状から拡開方向への復元力、
つまりは反発力が当該アンボンドPC鋼より線に生じる。
U ターン形のアンボンドPC鋼より線は、上記のように、
通常、スチールベルトでの拘束によって折り曲げ状態に
保持されるが、公知の耐荷体では、スチールベルトが耐
荷体の後端部、つまりは折り曲げ位置より比較的遠い箇
所に配置されるため、耐荷体に対するアンボンドPC鋼よ
り線の膨らみが十分に抑えきれなくなる虞れがある。
【0009】耐荷体に対するアンボンドPC鋼より線の膨
らみは、作業性および作業の確実性の低下を招くととも
に、地盤等に対するアンボンドPC鋼より線の安定した定
着の妨げとなる虞れがあり、好ましくない。
【0010】そして、スチールベルトは、各端末の折り
返しによって係止されているすぎないため、U ターン形
のアンボンドPC鋼より線からの大きな反発力がスチール
ベルトに作用すると、その反発力のもとで、スチールベ
ルトの端末間の係止が解除される虞れがある。
【0011】また、たとえば、上記の特開昭60−133118
号公報に開示するように、この除去アンカー工法におい
て使用される耐荷体のガイド溝は、略U 形状に折り曲げ
たアンボンドPC鋼より線を挿着可能に、直径方向での対
称位置に配置されている。そして、耐荷体のガイド溝
は、一般に、アンボンドPC鋼より線を2本並置可能な幅
とされ、略U 形状に折り曲げたアンボンドPC鋼より線を
4本挿着可能に、所定角度離反して2組設けられてい
る。
【0012】つまり、公知の耐荷体は、2本づつ、つま
りは偶数のアンボンドPC鋼より線の組み合わせにより、
アンカー材を形成可能としている。ところで、アンカー
の施工対象となる地盤等の条件によっては、3本や5本
の奇数本のU ターン形のアンボンドPC鋼より線での緊
張、定着の要求される場合も生じている。この場合、従
来の施工においては、2本用のガイド溝への1本のU タ
ーン形のアンボンドPC鋼より線の挿着によって、奇数本
のアンボンドPC鋼より線からなるアンカー材を形成して
いる。
【0013】しかし、公知の耐荷体のガイド溝は2本の
アンボンドPC鋼より線を並置可能な幅に形成されている
ため、ガイド溝にアンボンドPC鋼より線を挿着しようと
すると、当該アンボンドPC鋼より線がガイド溝内で片側
に偏って位置する可能性が高くなる。U ターン形のアン
ボンドPC鋼より線がガイド孔内で片側にずれると、当該
アンボンドPC鋼より線からの荷重が、耐荷体の中心位置
からずれる、いわゆる偏心荷重として耐荷体に作用する
ため、耐荷体の持つ抵抗力が十分に得られず、定着に要
する荷重等のもとで耐荷体に亀裂等を生じるとともに、
荷重の作用方向の偏りにより、地盤内での圧縮力の均等
な分散が得られなくなる虞れがある。
【0014】ここで、1本のU ターン形のアンボンドPC
鋼より線を2本用のガイド溝に挿着する場合、ガイド溝
を対角に使うことで当該アンボンドPC鋼より線を耐荷体
の中心線上に位置させることも可能である。しかし、こ
の構成においては、他のU ターン形のアンボンドPC鋼よ
り線との交差が避けられない。除去アンカー工法におけ
る、U ターン形のアンボンドPC鋼より線の交差は、PC鋼
より線の除去を困難とし、除去の際の作業性を低下させ
るため、好ましくない。
【0015】従って、公知の耐荷体においては、U ター
ン形のアンボンドPC鋼より線の、いわゆる1本掛けが容
易に行えず、5本掛け等のような、奇数のアンボンドPC
鋼より線を組み合わせたアンカー材の形成が困難になり
やすい。
【0016】この発明は、挿着、保持後におけるU ター
ン形のアンボンドPC鋼より線の膨らみ、拡開を確実に阻
止可能な除去アンカーの耐荷体の提供を目的としてい
る。
【0017】また、U ターン形のアンボンドPC鋼より線
の1本掛けの場合における偏心荷重の作用、および、他
のアンボンドPC鋼より線との交差等の防止をはかる除去
アンカーの耐荷体の提供を、この発明の別の目的として
いる。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、コンクリート材料からなる略円
柱状の本体部と、鋳鉄材料から略半球状に形成されて先
端部に配置されるヘッド部と、同心の小径段部を部分的
に有する略円柱状にコンクリート材料から成形されて本
体、ヘッド部間に介在されるジョイント部とに予め分割
され、これらの分離可能な連結によって、除去アンカー
の耐荷体が形成されている。
【0019】また、アンボンドPC鋼より線を2本並置可
能な2組の2本用ガイド溝と、アンボンドPC鋼より線を
1本挿通可能な1組の1本用ガイド溝とが、それぞれ所
定角度離反した位置で各部に連続して設けられるととも
に、いずれか1組の2本用ガイド溝間を連通させる円弧
状の2本用ガイドベッドを有する2本用ヘッド部と、1
本用ガイド溝間を連通させる円弧状の1本用ガイドベッ
ドを有する1本用ヘッド部との2種類が、上記ヘッド部
として予め用意されている。1本用、2本用のガイドベ
ッドは、中心線上を通過する円弧状の溝としていずれも
形成される。
【0020】そして、挿着されるU ターン形のアンボン
ドPC鋼より線の本数に応じてヘッド部を付け替えるとと
もに、ジョイント部の小径段部における、略パイプ状の
保持リングでの巻装による拘束のもとで、対応するガイ
ド溝に挿着したU ターン形のアンボンドPC鋼より線を保
持可能としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0022】図1、図2に示すように、この発明に係る
除去アンカーの耐荷体10は、略円柱状の本体部12と、先
端に配置される略半球状のヘッド部14(14-1)と、本体
部、ヘッド部間に介在される略円柱状のジョイント部16
とに予め分割され、これらの組み合わせによって構成さ
れている。
【0023】本体部12、ジョイント部16は、コンクリー
ト材料、たとえば、レジンコンクリートから、対応する
長さの略円柱状にそれぞれ成形されている。また、これ
に対し、ヘッド部14(14-1)は、圧縮強度の大きい鋳鉄材
料からなる鋳物として、所定の略半球状に鋳造、成形さ
れている。
【0024】この種の耐荷体(アンカー用ブロックとも
称する)10は、アンカーとしての施工目的の達成後、ア
ンカー引張材を障害物とならないように地盤等から引き
抜いて除去する、いわゆる除去アンカー工法、たとえ
ば、特開昭60−133118号公報に開示するアンボンドリム
ーバルアンカー工法において使用される。
【0025】なお、このような耐荷体10を利用した除去
アンカー工法(アンボンドリムーバルアンカー工法)
は、上記特開昭60−133118号公報に開示するように公知
であり、その工法自体は従来と何等変わらないため、こ
の工法に対する詳細な説明はここでは省略する。
【0026】この除去アンカー工法においては、たとえ
ば、複数本のワイヤを撚り合わせて形成したPC鋼より線
をポリエチレンパイプからなるアンボンドチューブ(被
覆管)で被覆し、アンボンドチューブ内にグリース等の
防錆油を充填して形成したアンボンドPC鋼より線が、ア
ンカー引張材として利用される。
【0027】このようなアンボンドPC鋼より線において
は、グリース等による摩擦抵抗の低減により、アンンド
チューブに対するPC鋼より線の円滑な伸縮移動が確保さ
れるとともに、削孔水、地下水等の侵入に起因する錆、
腐食等が防止される。
【0028】なお、この除去アンカー工法においては、
アンボンドPC鋼より線が、後述するように、略U 形状に
折り曲げられて使用される。
【0029】図1、図2に加えて図3(A) を見るとわか
るように、この種の除去アンカーの耐荷体10において
は、直径方向での対称位置で軸線に沿って設けられた2
本の溝を一対とするガイド溝18が、略U 形状に折り曲げ
られたアンボンドPC鋼より線20を挿着可能に、本体部1
2、ジョイント部16およびヘッド部14(14-1)に連続して
設けられている。
【0030】そして、この発明においては、ガイド溝18
が、所定角度離反して3組設けられ、この3組のガイド
溝のうちガイド溝18-1、18-2 が、アンボンドPC鋼より線
20を2本並置可能な幅の2本用ガイド溝として形成され
るのに対し、ガイド溝18-3が、1本のアンボンドPC鋼よ
り線の挿通可能な1本用ガイド溝として形成されてい
る。
【0031】つまり、この発明においては、2組の2本
用ガイド溝18-1、18-2 に加えて、1組の1本用ガイド溝
18-3が、耐荷体10の外周面に設けられている。
【0032】ここで、図1、図2および図3(A) を見る
とわかるように、耐荷体のヘッド部14(14-1)は、たとえ
ば、ガイド溝18-1に整列して当該の一対のガイド溝間を
連通させる円弧状のガイドベッド22を有して形成されて
いる。ヘッド部のガイドベッド22は、中心線上を通過す
る円弧状の溝として、ガイド溝18-1と同一幅に形成され
ている。
【0033】このように、ヘッド部にガイドベッド22を
設けることによって、略U 形状に折り曲げられたアンボ
ンドPC鋼より線20の折り曲げ部分をガイド溝18-1、ガイ
ドベッドに連続的に沿わせて挿着、配置することが可能
となる(図2参照)。
【0034】この構成の耐荷体10においては、図4に示
すように、まず、ヘッド部14、ジョイント部16間が分離
可能に連結される。ここで、図4に加えて図1を見ると
わかるように、ヘッド部14(14-1)のジョイント部16に対
する対向面に係合突起24が設けられるとともに、係合突
起の挿入可能な係合凹部26が、ヘッド部に対するジョイ
ント部の対向面に穿設され、この係合突起、係合凹部間
の遊嵌のもとで、ヘッド部、ジョイント部が連結されて
いる。
【0035】そして、たとえば、略U 形状に折り曲げら
れたアンボンドPC鋼より線20(20-1、20-2) が2本並置さ
れ、ガイド溝18-1およびガイドベッド22へのU ターン形
アンボンドPC鋼より線の連続した挿着のもとで、耐荷体
のヘッド部14(14-1)、ジョイント部16をU ターン形アン
ボンドPC鋼より線の折り曲げ部分に配置する。
【0036】折り曲げられたアンボンドPC鋼より線20(2
0-1、20-2) は、ヘッド部のガイドベッド22への折り曲げ
部分の当接、および、ガイド溝18-1への整列後、万力
(バイス)等の専用工具によって、ヘッド部14(14-1)、
ジョイント部16のガイド溝18-1に沿ってそれぞれ更に締
め付けられる。そして、図4に加えて図1、図2を見る
とわかるように、この発明の耐荷体10においては、ジョ
イント部16が、たとえば後端に、同心の小径段部16a を
有して形成され、この小径段部の回りでの略パイプ状の
保持リング28の巻装による、ガイド溝18-1に沿った締め
付け状態での拘束、保持によって、アンボンドPC鋼より
線がU ターン形に形成される(図1参照)。
【0037】図2を見るとわかるように、保持リング28
は、たとえば、略半円に分割された一対の半部28a、28b
の組み合わせを有して形成され、この一対の半部の各端
末に、軸線方向に沿った対応する分割筒状の連結片30、3
1 がそれぞれ設けられている。そして、組み合わせた連
結片30、31 への連結ピン34の連続した嵌入に伴う、一対
の半部28a、28b の組み立てにより、分離不能な略パイプ
状のリングとして保持リング28が形成され、ジョイント
部の小径段部16a の回りでの抱持によって、アンボンド
PC鋼より線20(20-1、20-2) が、略U 形状に折り曲げられ
た状態でヘッド部14(14-1)、ジョイント部16に対して保
持される(図1参照)。
【0038】その後、図1に示すように、本体部12が、
ガイド溝18-1へのU ターン形のアンボンドPC鋼より線20
(20-1、20-2) の挿着を伴ってジョイント部16の後方位置
に配置、連結されて、アンボンドPC鋼より線の折り曲げ
部分への耐荷体10の取り付け、つまりは耐荷体への当該
アンボンドPC鋼より線の挿着が終了する。
【0039】なお、図2の参照符号36は、保持リングの
連結片30、31 を収納するためにジョイント部の小径段部
16a に設けられた凹部である。そして、この凹部36に連
結片30、31 を収納可能とすることで、連結片による突出
部が保持リング28の内方に形成できるため、保持リン
グ、ひいては耐荷体10の外周面における突起の形成が防
止される。
【0040】また、必要に応じて、本体部12の円周方向
の溝12a の回りでのスチール製のベルト(スチールベル
ト)38の巻装により、U ターン形のアンボンドPC鋼より
線20(20-1、20-2) を本体部に対して拘束、保持してもよ
い(図1参照)。
【0041】このように、この発明の除去アンカーの耐
荷体10においては、ジョイント部の小径段部16a におけ
る保持リング28の組み立てのもとで、U ターン形のアン
ボンドPC鋼より線20(20-1、20-2) がガイド溝18-1に沿っ
て締め付けた状態に拘束、保持される。つまり、この発
明によれば、U ターン形のアンボンドPC鋼より線20(20-
1、20-2) が、自己の折り曲げ部分に比較的近い箇所で、
保持リング28により保持されるため、当該アンボンドPC
鋼より線の復元力、つまりは締め付けに対する反発力の
増大化が十分に抑制される。
【0042】そして、スチールベルトを用い、スチール
ベルトの各端末の折り曲げによる係止のもとでU ターン
形のアンボンドPC鋼より線を拘束、保持する公知の構成
と異なり、この発明においては、分離不能な略パイプ状
の保持リング28によって、Uターン形のアンボンドPC鋼
より線20(20-1、20-2) を耐荷体10に対して拘束、保持す
るため、保持リングの高い剛性により、保持の確実性が
容易に高く維持できる。
【0043】つまり、この発明の耐荷体10によれば、耐
荷体への挿着後における、耐荷体に対するU ターン形の
アンボンドPC鋼より線20の拡開、膨らみ等が確実に防止
できる。従って、作業性および作業の確実性の高いU タ
ーン形のアンボンドPC鋼より線20(20-1、20-2) が容易に
確保でき、地盤等の定着にこれを利用することで、より
安定した緊張、定着が十分に可能となる。
【0044】そして、保持リング28が、一対の半部28a、
28b から略パイプ状に組み立てられるため、耐荷体のガ
イド溝18-1への挿着、締め付け後における、U ターン形
のアンボンドPC鋼より線20(20-1、20-2) の回りへの巻装
が容易に行える。従って、保持リング28を利用するこの
発明においては、U ターン形のアンボンドPC鋼より線20
(20-1、20-2) の保持の確実性に加えた作業性の容易化が
十分にはかられる。
【0045】ここで、図2に示すように、保持リングの
半部28a、28b の各端末に連結片30、31 の双方を設けるこ
とで、双方の半部が共通部品として形成できる。つま
り、このように、保持リングの半部28a、28b を共通とす
ることで、部品点数の抑制がはかられ、部品管理の簡素
化、および、コストの低減化が可能となる。
【0046】なお、この発明の実施の形態においては、
本体部12でのスチールベルト38の巻装により、U ターン
形のアンボンドPC鋼より線20(20-1、20-2) を本体部に対
して拘束、保持してもよいとしているが、ジョイント部
の小径段部16a の回りでの保持リング28の巻装により、
U ターン形のアンボンドPC鋼より線20(20-1、20-2) の復
元力が確実に抑えられるため、スチールベルトの連結解
除等は生じない。
【0047】ところで、このような除去アンカー工法に
おいては、上記のように折り曲げ部分に耐荷体10の取り
付けられたU ターン形のアンボンドPC鋼より線20を、図
5に示すように、一定間隔離反させた耐荷体10(10-1 〜
10-3) の配置のもとで、複数段に組み合わせて、アンカ
ー材40が形成される。そして、地盤42に形成されたアン
カー孔44への挿入、および、アンカー孔内へのセメント
の注入、固化により、地盤内におけるそれぞれの受け持
つ定着箇所に、確実かつ均等な圧縮力を分散させるよう
にアンカー材40は構成されている。
【0048】ここで、前述したように、この発明の耐荷
体10は、2組の2本用ガイド溝18-1、18-2 および1組の
1本用ガイド溝18-3により、U ターン形のアンボンドPC
鋼より線20を5本まで挿着可能に構成されている。
【0049】たとえば、図1、図5に示すように、耐荷
体10-1への挿着により形成されたUターン形アンボンドP
C鋼より線20-1、20-2 を1段目に配置した例を、以下に
説明する。
【0050】まず、2段目に配置するU ターン形のアン
ボンドPC鋼より線20-3、20-4 を耐荷体10-2への挿着によ
り形成する。耐荷体10-2へのアンボンドPC鋼より線20-
3、20-4 の挿着、つまり、アンボンドPC鋼より線の折り
曲げ部分への耐荷体の取り付けは、1段目の場合と同様
の手順であり、図6に示すように、U 形状に折り曲げら
れたアンボンドPC鋼より線20-3、20-4 の折り曲げ部分
に、ガイド溝18-1、ガイドベッド22へのアンボンドPC鋼
より線の挿通のもとで耐荷体10-2が配設される。そし
て、ジョイント部の小径段部16a の回りでの保持リング
28の巻装により、アンボンドPC鋼より線20-3、20-4 がガ
イド溝18-1、ガイドベッド22に沿って拘束、保持され
て、U ターン形に形成される。
【0051】図6に加えて図3(B) を見るとわかるよう
に、このとき、1段目のU ターン形のアンボンドPC鋼よ
り線20-1、20-2 は、2段目の耐荷体10-2のガイド溝18-2
に予め挿着され、保持リング28の巻装により、2段目の
U ターン形のアンボンドPC鋼より線20-3、20-4 と共に耐
荷体10-2に対して拘束、保持される。
【0052】なお、図1、図6および図3(A)、(B) を見
るとわかるように、2段目の耐荷体10-2は、1段目のU
ターン形のアンボンドPC鋼より線20-1、20-2 にガイド溝
18-2を整列させるように、対応角度だけ回動させて配設
される。
【0053】次に、3段目に配置されるU ターン形のア
ンボンドPC鋼より線20-5が、耐荷体10-3への挿着によっ
て形成される。ここで、この発明の耐荷体10において
は、図7、図8および図3(C) に示すように、略円弧状
の1本用のガイドベッド46を有する1本用ヘッド部14-2
が、ヘッド部14として、2本用のガイドベッド22を有す
る2本用ヘッド部14-1に加えて予め用意されている。そ
して、2本用ヘッド部14-1に代えて1本用ヘッド部14-2
をジョイント部16、本体部12に組み合わせることで、1
本のU ターン形のアンボンドPC鋼より線20-5を形成する
ための耐荷体10(10-3)が構成可能となっている。
【0054】1本用ヘッド部14-2は、2本用ヘッド部14
-1と同様に、鋳鉄材料から略半球状に鋳造される。そし
て、1本用ヘッド部のガイドベッド46は、ヘッド部、つ
まりは耐荷体10-3の中心線上を通過する円弧状の溝とし
て、ヘッド部14-2の周面に沿って形成されている。
【0055】この耐荷体10-3においても、ヘッド部14-
2、ジョイント部16が係合突起24、係合凹部26間の挿入
のもとで連結され、略U 形状に折り曲げられた1本のア
ンボンドPC鋼より線20-5が、ヘッド部のガイドベッド46
およびジョイント部、本体部のガイド溝18-3に沿って挿
着される。そして、図7に加えて図3(C) を見るとわか
るように、1段目のU ターン形のアンボンドPC鋼より線
20-1、20-2 、および、2段目のU ターン形のアンボンド
PC鋼より線20-3、20-4 を対応するガイド孔18-1、18-2 に
それぞれ挿通させ、ジョイント部の小径段部16a におけ
る保持リング28の巻装により、3段目のU ターン形のア
ンボンドPC鋼より線20-5が、他のアンボンドPC鋼より線
と共に耐荷体10-3に対して拘束、保持される。
【0056】ここで、図8に示すように、ジョイント部
のガイド溝18-3の開口端周辺48を平坦な面取り形状とす
ることで、当該ガイド溝の深さをアンボンドPC鋼より線
20の直径程度とするとよい。このような構成では、万力
等のバイス片が1本用のガイド溝18-3の幅より大きい場
合においても、ガイド溝に沿ったアンボンドPC鋼より線
20の締め付けが可能となるため、万力等のバイス片の形
状が複雑化しない。そして、2本のアンボンドPC鋼より
線20の締め付けとのバイス片の共用化が可能となるた
め、作業性も向上される。
【0057】上記のように、この発明の除去アンカーの
耐荷体10においては、2本用の2組のガイド溝18-1、18-
2 に加えて、1本用のガイド溝18-3が設けられるととも
に、1本用のガイドベッド46を有する1本用ヘッド部14
-2が、2本用ヘッド部14-1に代えて組み合わせ可能とな
っている。そして、U ターン形のアンボンドPC鋼より線
20を1本だけ組み合わせる場合においては、1本用ヘッ
ド部14-2を2本用ヘッド部14-1に代えてジョイント部16
に連結することで、1本のアンボンドPC鋼より線が、耐
荷体10に対して、中心位置からずれることなく挿着でき
る。
【0058】つまり、耐荷体10に対する1本のU ターン
形のアンボンドPC鋼より線20の偏心荷重の作用が確実に
阻止できる。従って、耐荷体10の持つ剛性が最大限に生
かされ、耐荷体の亀裂等の防止により、耐荷体の安全性
が確保される。また、耐荷体10の中心線上に荷重が作用
するため、地盤内での圧縮力の均等な分散が容易に確保
できる。
【0059】そして、1本掛けのU ターン形のアンボン
ドPC鋼より線20-5が、他の1段目のアンボンドPC鋼より
線20-1、20-2 および2段目のアンボンドPC鋼より線20-
3、20-4 と共に整列して延出されるため、他のアンボン
ドPC鋼より線に対する交差が生じない。従って、偏芯荷
重の作用の防止に加えて、PC鋼より線の除去作業の作業
性、作業の確実性が向上される。
【0060】また、この発明の耐荷体10は、本体部12、
ヘッド部14(14-1、14-2) 、ジョイント部16を分割して成
形しているため、各部毎の材質の変更が可能となる。つ
まり、レジンコンクリートからなる本体部12、ジョイン
ト部16に対して、この発明においては、ヘッド部14(14-
1、14-2) が鋳鉄材料から成形されている。
【0061】そのため、耐荷体10の強度を低下させるこ
となく、地盤中への鉄部材の残存量が確実に抑制でき
る。
【0062】なお、レジンコンクリートは衝撃のもとで
破壊可能であるため、PC鋼より線の除去により地盤中に
残存しても、破壊により小片となるため、地盤中の障害
物となることもない。
【0063】ここで、ジョイント部16が、本体部12、ヘ
ッド部14と別体であり、保持リング28がジョイント部の
小径段部16a の回りで巻装されるため、図9に示すよう
に、ジョイント部と保持リングとの組み合わせをアンボ
ンドPC鋼より線の整列のためのホルダーとして兼用化が
可能となる。このように、アンボンドPC鋼より線20の延
出部分にジョイント部16と保持リング28との組み合わせ
を設けることで、当該部分のアンボンドPC鋼より線の整
列化が確実にはかれるため、PC鋼より線の除去が円滑、
容易に行える。
【0064】そして、専用のホルダーを別途設ける必要
がないため、部品点数の増加が確実に防止される。
【0065】ところで、このような除去アンカー工法に
おいては、まず、アンカー孔44の孔底まで挿入したグラ
ウトホースによって所定量のセメントペーストが注入さ
れ、セメントペーストの注入後、アンカー材40がアンカ
ー孔内に挿入される(図5参照)。
【0066】ここで、耐荷体10が直径95mm程度に成形さ
れるのに対して、アンカー孔の内径は、一般に、106mm
程度であるため、耐荷体の回りに十分な隙間が得られな
い。そのため、公知の耐荷体を使用したアンカー材にお
いては、アンカー孔内への挿入の際に、アンカー孔内の
セメントペーストが耐荷体の回りの隙間から開口方向に
十分に逃げられず、孔底付近までのアンカー材の挿入が
円滑、容易に行えない。また、耐荷体の回りの隙間から
は、グラウトの成分中の水分が優先的に押し上げられる
ため、セメントペーストの成分が分離し、セメントペー
ストの十分な固化が得られなくなる虞れがある。
【0067】しかしながら、この発明の耐荷体10におい
ては、ガイド溝18が3組設けられ、図3(A) を見るとわ
かるように、1段目の耐荷体10-1では、1組のガイド溝
18-1のみが使用されているにすぎない。つまり、アンボ
ンドPC鋼より線20の挿通されない他のガイド溝18-2、18-
3 が、軸線に沿った隙間として存在し、アンカー材40の
挿入の際における、アンカー孔44の孔底からのセメント
ペーストの流通路として機能するため、耐荷体10の回り
の隙間に加えたガイド溝でのセメントペーストの流動に
より、アンカー孔の開口方向へのセメントペーストの押
し上げが容易となる。
【0068】従って、孔底からのセメントペーストの押
し上げ、逃げが確実に生じることで、アンカー孔へのア
ンカー材40の挿入が円滑、容易となるとともに、セメン
トペーストの成分分離が確実に防止できるため、セメン
トペーストの固化不良等が十分に防止される。
【0069】なお、この発明の実施の形態においては、
2本掛け、2本掛け、1本掛けの順にU ターン形のアン
ボンドPC鋼より線20(20-1 〜20-5) を組み合わせた構成
がアンカー材40として例示されているが、これに限定さ
れず、たとえば、2本掛け、1本掛け、2本掛けの順に
組み合わせる構成としてもよい。また、ここでは、3段
の組み合わせとしてアンカー材40を例示しているが、U
ターン形のアンボンドPC鋼より線20の組み合わせ段数は
これに限定されず、たとえば、2段または4段以上とし
てもよい。
【0070】更に、U ターン形のアンボンドPC鋼より線
20の5本掛けに限定されず、2組の2本用ガイド溝18-
1、18-2 のみを利用すれば、従来と同様の4本掛けのア
ンカー材においても、この発明の耐荷体10が利用でき
る。
【0071】ここで、この発明の実施の形態において
は、一対の係合突起24、係合凹部26間の挿入のもとで、
ヘッド部14、ジョイント部16間を連結しているが、これ
に限定されず、たとえば、対向面の当接のみによって、
ヘッド部、ジョイント部を配置してもよい。しかしなが
ら、係合突起24、係合凹部26を設ければ、PC鋼より線の
除去時における、ジョイント部16に対するヘッド部14の
回動、ずれ等が確実に阻止できるため、PC鋼より線の除
去作業が円滑、容易に行える。
【0072】上述したこの発明の実施の形態は、この発
明を説明するためのものであり、この発明を何等限定す
るものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の
施されたものも全てこの発明に包含されることはいうま
でもない。
【0073】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る除去アン
カーの耐荷体によれば、折り曲げ部分に近い箇所での略
パイプ状の保持リングの巻装により、U ターン形状のア
ンボンドPC鋼より線を耐荷体に対して拘束、保持するた
め、締め付けに対する反発力の増大化が十分に抑制され
るとともに、保持リングの高い剛性により、保持の確実
性が容易に高く維持できる。
【0074】従って、U ターン形のアンボンドPC鋼より
線の拡開、膨らみの防止により、作業性および作業の確
実性の高いU ターン形のアンボンドPC鋼より線が容易に
確保でき、地盤等の定着にこれを利用することで、より
安定した緊張、定着が十分に可能となる。
【0075】また、この発明によれば、ヘッド部を付け
替えることで、U ターン形のアンボンPC鋼より線の1
本、2本のいずれにも対応できる。そして、1本用ヘッ
ド部を組み合わせることで、1本のU ターン形のアンボ
ンドPC鋼より線が、耐荷体に対して、中心位置からずれ
ることなく挿着できる。そのため、耐荷体の持つ剛性が
最大限に生かされ、耐荷体の亀裂等の防止により、耐荷
体の安全性が確保されるとともに、偏芯荷重の防止によ
り、地盤内での圧縮力の均等な分散が容易に確保でき
る。
【0076】そして、1本のU ターン形のアンボンドPC
鋼より線が他のアンボンドPC鋼より線と共に整列して延
出されるため、他のアンボンドPC鋼より線に対する交差
が生じない。従って、偏芯荷重の作用の防止に加えて、
PC鋼より線の除去作業の作業性、作業の確実性が向上さ
れる。
【0077】また、ヘッド部、ジョイント部の対向面に
一対の係合突起、係合凹部を設ければ、PC鋼より線の除
去時における、ジョイント部に対するヘッド部の回動、
ずれ等が確実に阻止できるため、PC鋼より線の除去作業
が円滑、容易に行える。
【0078】更に、保持リングを一対の半部の組み合わ
せにより形成すれば、工具を利用した締め付け後におけ
る巻装が容易に行えるため、U ターン形のアンボンドPC
鋼より線の保持の確実性に加えた作業性の容易化が十分
にはかられる。
【0079】そして、ジョイント部の1本用ガイド溝の
開口端周辺を平坦な面取り形状として、当該ガイド溝の
深さをアンボンドPC鋼より線の直径程度とすれば、2本
のアンボンドPC鋼より線の締め付けに使用するバイス片
の共用化が可能となるため、バイス片の交換等が不要と
なり、作業性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンカー材の1段目における、この発明に係る
除去アンカーの耐荷体(2本用)の概略斜視図である。
【図2】除去アンカーの耐荷体(2本用)の概略分解斜
視図である。
【図3】アンカー材の1段目、2段目および3段目にお
ける耐荷体の各概略正面図である。
【図4】耐荷体のヘッド部、ジョイント部に対するアン
ボンドPC鋼より線の分解斜視図である。
【図5】アンカー材の概略側面図である。
【図6】アンカー材の2段目における、除去アンカーの
耐荷体(2本用)の概略斜視図である。
【図7】アンカー材の3段目における、除去アンカーの
耐荷体(1本用)の概略斜視図である。
【図8】除去アンカーの耐荷体(1本用)の概略分解斜
視図である。
【図9】ジョイント部をホルダーとして使用した場合の
概略斜視図である。
【符号の説明】
10(10-1 〜10-3) 除去ホルダーの耐荷体 12 本体部 14(14-1、14-2) ヘッド部(1本用、2本用) 16 ジョイント部 16a ジョイント部の小径段部 18(18-1 〜18-3)ガイド溝 20(20-1 〜20-5) アンボンドPC鋼より線 22 ガイドベッド(2本用) 24 係合突起 26 係合凹部 28 保持リング 30、31 保持リングの連結片 34 連結ピン 40 アンカー材 44 アンカー孔 46 ガイドベッド(1本用) 48 開口端周辺

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径方向の対称位置で軸線に沿って設け
    られた一対のガイド溝を所定角度離反して複数組有する
    略円柱状に形成され、略U 形状に折り曲げられたU ター
    ン形のアンボンドPC鋼より線をガイド溝への挿通のもと
    で挿着、保持する除去アンカーの耐荷体において、 コンクリート材料からなる略円柱状の本体部と;鋳鉄材
    料から略半球状に形成されて先端部に配置されるヘッド
    部と;同心の小径段部を部分的に有する略円柱状にコン
    クリート材料から成形されて本体部、ヘッド部間に介在
    されるジョイント部と;に予め分割されて、分離可能に
    連結され、 アンボンドPC鋼より線を2本並置可能な2組の2本用ガ
    イド溝と;アンボンドPC鋼より線を1本挿通可能な1組
    の1本用ガイド溝と;が、それぞれ所定角度離反した位
    置で本体部、ジョイント部およびヘッド部に連続して設
    けられるとともに、 直径方向の対称位置に設けられたいずれか1組の2本用
    ガイド溝間を連通可能な、中心線上を通過する円弧状の
    溝としてなる2本用ガイドベッドを有して形成された2
    本用ヘッド部と;直径方向の対称位置に設けられた1本
    用ガイド溝間を連通可能な、中心線上を通過する円弧状
    の溝としてなる1本用ガイドベッドを有して形成された
    1本用ヘッド部と;の2種類が、上記ヘッド部として予
    め用意され、 挿着されるU ターン形のアンボンドPC鋼より線の本数に
    応じてヘッド部を付け替えるとともに、ジョイント部の
    小径段部における、略パイプ状の保持リングでの巻装に
    よる拘束のもとで、対応するガイド溝に挿着したU ター
    ン形のアンボンドPC鋼より線を保持可能としたことを特
    徴とする除去アンカーの耐荷体。
  2. 【請求項2】 ヘッド部、ジョイント部の対向面のいず
    れか一方に係合突起を設けるとともに、当該係合突起の
    遊挿可能な係合凹部を対向面の他方に穿設し、係合凹部
    への係合突起の挿入のもとでヘッド部、ジョイント部間
    が分離可能に連結された請求項1記載の除去アンカーの
    耐荷体。
  3. 【請求項3】 保持リングが、略半円に分割された一対
    の半部の組み合わせを有して形成され、一対の半部の各
    端末にそれぞれ設けられた軸線方向の分割筒状の連結片
    への連結ピンの嵌入によって、分離不能な略パイプ状の
    リングとして形成される請求項1または2記載の除去ア
    ンカーの耐荷体。
  4. 【請求項4】 開口端周辺を平坦な面取り形状とするこ
    とで、ジョイント部の1本用ガイド溝の深さをアンボン
    ドPC鋼より線の直径程度とした請求項1ないし3のいず
    れか記載の除去アンカーの耐荷体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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