JPH09319294A

JPH09319294A - 足踏み式楽譜学習装置

Info

Publication number: JPH09319294A
Application number: JP8135363A
Authority: JP
Inventors: Osamu Masuko; 修増子; Misako Masuko; 美佐子増子
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1996-05-29
Filing date: 1996-05-29
Publication date: 1997-12-12

Abstract

(57)【要約】【課題】楽譜と音の関係を遊びながら学べる足踏み式
楽譜学習装置を提供する。【解決手段】シート２の上面に五線譜２ｂを施し、シ
ート２の下面に五線譜２ｂの線、間の対応した位置に接
点を備えるシートスイッチ３を貼着し、シートスイッチ
３の接点をリード３ａを介して発音ユニット４に接続
し、表示部と係合部を貼り合わせた音符駒をシート２の
五線譜２ｂ上に並べ、音符駒を順次足で踏み音楽を演奏
しつつ楽譜を学習する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、足踏み式楽譜学習
装置に関する。

【従来の技術】

【０００２】幼児や小学校児童等がピアノ等の練習を始
める場合、これまでは教師の指導により五線譜で音階に
ついて習い、五線譜上の「ドレミ・・・」の音をピアノ
等の鍵盤上で示して貰いながら直接その鍵盤等を叩い
て、「ドレミ・・・」の練習を行うのが通常であった。
そのため、ピアノの鍵盤等の出す「ドレミ・・・」の音
と五線譜上の音との関係を理解するのに時間がかかり、
幼児等がピアノ等の練習を嫌う要因となっていた。従来
鍵盤から発する音と、五線譜で示す音の関係を容易に学
習するためのピアノ学習装置としては、例えば登録実用
新案公報第３０１０５６５号に記載のものや、本出願人
に係る先願特願平７−０５２５７９のものがある。これ
らの考案、発明は楽譜の学習に効果的ではあるが、遊び
ながら学習する機能としては充分とはいえない。また、
足踏み電子楽器は公開実用新案公報平３−２０３９７に
開示されているが、楽譜を学習する目的には適しないも
のであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では足
で踏める大きさのマット上に五線譜上にと音符駒を貼着
し、足で音符駒を踏むことにより、音楽を奏でながら、
楽譜と音の関係を自然と学べる足踏み式楽譜学習装置を
提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明に係る足踏み式楽譜学習装置は、シートの上
面に五線譜を施し、シートの下面に五線譜の線、間の対
応した位置に接点を備えるシートスイッチを貼着し、シ
ートスイッチの接点をリードを介して発音ユニットに接
続し、表示部と係合部を貼り合わせた音符駒をシートの
五線譜上に並べ、音符駒を順次足で踏み音楽を演奏しつ
つ楽譜を学習する。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に図１〜図４を参照しつつ、
本発明に係る足踏み式楽譜学習装置の実施の形態につい
て説明する。本発明の足踏み式楽譜学習装置１は図１に
示す如く、柔軟なプラスチックから成るシートの上面に
五線譜を施した五線譜マット（シート）２を用意する。
この五線譜マット２は例えば、幅７０ｃｍ、長さ１５０
ｃｍの大きさとし、五線譜の線、間を子供の足裏で区別
して踏むことができるようにする。

【０００６】そして、五線譜マット２にはその下面に、
五線譜の線、間の対応した位置に短冊状の接点を備える
シートスイッチ３が貼着されている。そして、シートス
イッチ３の接点と接続したリード３ａは、発音ユニット
４に接続されている。発音ユニット４は、音程切り換え
回路４ｂ、アドレス回路４ｃ、を含むアドレスブロック
４ａと、アンプ４ｄ、スピーカ４ｅから構成し、五線譜
マット２のシートスイッチ３から送られる信号に応じ
て、例えばピアノの音で各種の音階の音を発生できるよ
うに構成されている。

【０００７】一方、図２（ｂ）に示すような音符の表示
部５ａ、係合部（仮止め手段）５ｂを貼り合わせた音符
駒５を用意する。音符駒５は例えば、直径３ｃｍとし、
表示部５ａには音符のド、レ、ミ・・・を表示し、係合
部５ｂにはマジックファスナーや磁石や粘着性のあるプ
ラスチックを取付け、五線譜マット２の表面に一時的に
固定可能な構造とする。この音符駒５ｂを例えば、各音
階毎に５個用意し、図２（ａ）に示すごとく、仕切りを
有する収納トレイ６に収納する。

【０００８】前述の、五線譜マット２の詳細な構造を図
３に示して、説明する。五線譜マット２は、柔軟なプラ
スチックシートから成り、その表面に五線譜２ｂ、ト音
記号２ｃを表示した第１の譜面シート２ａと柔軟なプラ
スチックシートの上下面に、五線譜と間の位置に対応し
て設けた複数対の上下接点３ｃ、３ｄを備えたシートス
イッチ３と第２の譜面シート７を順次貼着した構造とな
っている。第２の譜面シート７は図３（ｂ）に示すご
とく、表面にへ音記号７ａと五線譜７ｂが表示されてい
る。そして、表示面が五線譜マット２の裏面になるよう
貼着され、へ音を用いたい時は五線譜マット２を裏返せ
ばよい。

【０００９】また、図１に示した足踏み式楽譜学習装置
の発音ユニット４には、音程切り換え回路４ｂが備えら
れており、ト音からへ音に音程を切り替えた際に五線譜
マット２から受ける信号が所望の音階で発音するごとく
構成されている。また、五線譜の線と間に色彩を施し、
この色彩に対応して同じ色彩を音符駒５に夫々施し、学
習をし易くすることもできる。この着色の一例を表１に
掲げる。

【００１０】

【表１】

【００１１】次に、本発明の足踏み式楽譜学習装置の使
い方を例をあげて説明する。まず五線譜マット２と音符
駒５を用意し、先生がピアノ等の楽器で単音を出し、生
徒がその音に相当する音符駒５を選び、五線譜２ｂ上の
その音の位置に音符駒５を置く、次いで、先生が次の音
を発し、生徒は同様に音符駒５を選び五線譜２ｂ上の所
定位置に音符駒５を置く、この作業を何度か繰り返すこ
とにより、楽譜マット２上には、意図する音楽を構成す
る音符が図４に示すごとく形成される。音符駒５には係
合部（仮止め手段）５ｂが備えられているので、音符駒
５は五線譜マット２上に仮固定された状態で取りついて
いる。

【００１２】以上で準備が終了し、次いで、床においた
五線譜マット２の上の音符駒５を足で順次踏んでいけ
ば、音楽が奏でられ、音と楽譜の関係を体で覚えること
ができる。

【００１３】

【発明の効果】本発明による足踏み式楽譜学習装置によ
れば、足で音符駒を踏むことにより、音楽を奏でなが
ら、楽譜と音の関係を自然と学べ、幼児等にとって遊び
ながら学習ができ、学習速度も早い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の足踏み式楽譜学習装置の斜視図。

【図２】（ａ）本発明の足踏み式楽譜学習装置に用いる
音符駒の収納トレイの平面図、（ｂ）音符駒の斜視図。

【図３】（ａ）本発明の足踏み式楽譜学習装置の分解斜
視図、（ｂ）同装置の裏面の斜視図。

【図４】発明の足踏み式楽譜学習装置の使い方を説明す
る斜視図。

【符号の説明】

１…足踏み式楽譜学習装置、２…五線譜マット（シー
ト）、２ａ…第１の譜面シート、２ｂ，７ｂ…五線譜、
２ｃ…ト音記号、３…シートスイッチ、３ａ…リード、
３ｂ…コネクタ、３ｃ…上接点、３ｄ…下接点、４…発
音ユニット、４ａ…アドレスブロック、４ｂ…音程切換
回路、４ｃ…アドレス回路、４ｄ…アンプ、４ｅ…スピ
ーカ、５…音符駒、５ａ…表示部、５ｂ…係合部（仮止
め手段）、５ｃ…表示部、６…収納トレイ、７…第２の
譜面シート、７ａ…へ音記号

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シートの上面に五線譜を施し、該シートの下面に五線譜の線、間の対応した位置に接点
を備えるシートスイッチを貼着し、該シートスイッチの接点をリードを介して発音ユニット
に接続し、表示部と係合部を貼り合わせた音符駒を前記シートの五
線譜上に並べ、該音符駒を順次足で踏み音楽を演奏して学ぶ事を特徴と
する足踏み式楽譜学習装置。
【請求項２】前記音符駒の表示部に音符を表示し、前記係合部に仮止め手段を設けた事を特徴とする請求項
１に記載の足踏み式楽譜学習装置。
【請求項３】前記五線譜の線と間に色彩を施し、前記音符駒に音階の表示と前記五線譜に施した色彩と同
じ色彩を夫々施して成る請求項１に記載の足踏み式楽譜
学習装置。