JPH09318409A - アナログ信号波形整形回路 - Google Patents

アナログ信号波形整形回路

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JPH09318409A
JPH09318409A JP13545096A JP13545096A JPH09318409A JP H09318409 A JPH09318409 A JP H09318409A JP 13545096 A JP13545096 A JP 13545096A JP 13545096 A JP13545096 A JP 13545096A JP H09318409 A JPH09318409 A JP H09318409A
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JP
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signal
level
voltage
amplitude
value
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JP13545096A
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English (en)
Inventor
Shigenori Suetake
成規 末竹
Masahiro Kawai
正浩 河合
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦信号検出方式流量計、および、磁束検出方
式回転計用アナログ制御回路において、うねり成分を含
む交流信号を簡単な構成でうねり除去を行う。 【解決手段】 渦信号検出手段1aと、検出された渦信
号よりうねり成分を除去するうねり成分除去回路7と、
うねり成分除去後の渦信号V1を波形整形して渦周波数
信号Vo1として出力する比較器6を備えている。そし
てうねり成分除去回路7は、渦信号検出手段1aの出力
端子と比較器6の比較入力端子に接続された渦信号電圧
Viのピーク値とボトム値シフト及びホールド用のコン
デンサ3、比較器6の比較入力端子にアノードが接続さ
れカソードに一定の基準電圧Vrが接続された正電圧ク
リップ用のダイオード4、比較器6の比較入力端子にカ
ソードが接続されアノードに一定の基準電圧Vrが接続
された負電圧クリップ用のダイオード5より構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば渦信号検
出手段により検出されカルマン渦信号、あるいは回転体
の発する回転信号よりうねり成分を除去して波形整形
し、その周波数信号を出力するアナログ信号波形整形回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特公平6−54245号公
報に示された従来の渦流量計の構成を示すブロック図で
ある。図において、1は被測定流体の流量に応答して生
じる渦信号を検出する渦信号検出手段、2aは渦信号検
出手段1のフィルタ(図示せず)を通した出力された渦
信号電圧のピーク値を保持するピークホールド回路、2
cは渦信号検出手段1のフィルタを通して出力された渦
信号電圧のボトム値を保持するボトムホールド回路、2
eは渦信号検出手段1の出力である渦信号電圧の電圧レ
ベルをプラス側に所定電圧シフトする第1のレベルシフ
ト回路、2fは渦信号検出手段1の出力である渦信号電
圧の電圧レベルをマイナス側に所定電圧シフトする第2
のレベルシフト回路、2bはピークホールド回路2aの
出力と第1のレベルシフト回路2eの出力とを比較する
第1の比較回路、2dはボトムホールド回路2cの出力
と第2のレベルシフト回路2fの出力とを比較する第2
の比較回路、2gは第1の比較回路2bおよび第2の比
較回路2dの出力を受けてパルスを出力するフリップ・
フロップ回路(以下、F/F回路と記載する)、2hは
F/F回路2gの出力を受けてピークホールド回路2a
のピーク値をリセットするピーク値リセット回路、2i
はF/F回路2gの出力を受けてボトムホールド回路2
cのボトム値をリセットするボトム値リセット回路であ
る。
【0003】次に、従来の渦流量計の動作を図8の波形
図に基づいて説明する。渦信号検出手段1のフィルタ通
過した渦信号電圧は入力信号Aとして波形整形回路2に
入力される。波形整形回路2では、入力信号Aがピーク
ホールド回路2a、ボトムホールド回路2cに入力され
る。
【0004】また、入力信号Aは、プラス側に所定値シ
フトする第1のレベルシフト回路2eに入力されると共
に、マイナス側に所定値シフトする第2のレベルシフト
回路2fに入力される。
【0005】そして、図8の(a)に示すように入力信
号Aの電圧レベルがピークに達すると、ピークホールド
回路2aがその入力信号のピークをホールドし、また、
ボトムホールド回路2cはピーク値と同様に入力信号A
のボトム値を検出したらばホールドする。
【0006】第1のレベルシフト回路2eおいては、入
力信号Aは電圧レベルをプラス側に所定値シフトされ、
図8の(a)の破線に示されるような信号Cとして出力
される。また、第2のレベルシフト回路2fにおいて
は、入力信号Aは電圧レベルをマイナス側に所定値シフ
トされ、図8の(a)の一点鎖線に示されるような信号
Eとして出力される。
【0007】ピークホールド回路2aの出力Bと第1の
レベルシフト回路2eより出力された信号Cはそれぞれ
第1の比較器2bに入力されてレベルが比較される。ま
た、ボトムホールド回路2cの出力Dと第2のレベルシ
フト回路2fより出力された信号Eはそれぞれ第2の比
較器2dに入力され、それらのレベルが比較される。
【0008】入力信号Aの電圧レベルが下がってくる
と、ピークホールド値と第1のレベルシフト回路2eの
信号Cのレベル値との大小関係が入れ替わり、図8の
(b)に示すように第1の比較器2bの出力がローレベ
ルに反転してFF回路2gのセット入力端子(バーS)
に入力される。そのため、FF回路2gの出力信号は図
8の(d)に示すようにローレベルよりハイレベルに反
転される。
【0009】ピーク値リセット回路2hは、FF回路2
gの出力信号を受けると、一度ピークホールド回路2a
で保持されたピーク値をリセットし、次のピーク電圧に
そなえる。一方、第1の比較器2bの出力が反転すると
同時に、ボトムホールド回路2cが動作を開始する。そ
して、ボトムホールド回路2cは入力信号Aのボトム値
を検出したらばホールドし、その出力Dを第2の比較回
路2dに入力する。
【0010】しかし、入力信号Aのレベルが上がってく
ると、ボトムホールド値と第2のレベルシフト回路2f
から出力された信号Eとのレベル値の大小関係が入れ替
わり、図8の(c)に示すように第2の比較器2dの出
力がローレベルに反転してFF回路13gのリセット端
子(バーR)に入力される。そのため、FF回路2gの
出力信号は図8の(d)に示すようにハイレベルよりロ
ーレベルに反転される。
【0011】FF回路2gがリセットにより出力を反転
すると、反転信号を受けたボトム値リセット回路2iは
ボトムホールド回路2cをリセット動作し、一度保持し
たボトム値をリセットさせて次のボトム電圧にそなえ
る。波形整形回路2はこの一連の動作をくり返すこと
で、図8の(d)に示すFF回路2gの出力は波形整形
された渦周波数信号として取り出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の渦流量計は以上
のように構成されているため、入力信号Aのピーク値処
理およびボトム値処理をそれぞれ独立の回路で行い、そ
れら処理信号をFF2gに出力して波形整形された渦信
号を出力するため、回路構成が複雑になるという問題点
があった。
【0013】また、従来の渦流量計の波形整形回路は、
グランドとプラスの電源電圧レベルの範囲でレベル変化
する渦信号を処理していたため、渦信号検出感度を上げ
る目的で渦信号を増幅しても直流成分を含む渦信号全体
のレベルが大きくなり、交流成分である渦信号のみを増
幅することができない。そのため、渦信号のピーク値と
ボトム値に合わせて比較器の比較信号レベル幅を広げる
ことができず、渦信号に含まれるノイズ及び比較器のオ
フセット成分の影響を渦信号検出結果より完全に除去す
ることができないという問題点があった。
【0014】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、正確でかつ応答性が良く、しか
も安価な構成で渦信号や回転信号に重畳したうねり成分
除去に対する設定を容易にできるアナログ信号波形整形
回路を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るア
ナログ信号波形整形回路は、入力される交流信号の振幅
のピーク値が所定値以上のときピーク値を所定値にクリ
ップし、また振幅のボトム値が所定値以上のときボトム
値を所定値にクリップする振幅クリップ部と前記交流信
号の振幅のピーク値が所定値以下のときピーク値をプラ
ス方向の所定値にレベルシフトし、また交流信号の振幅
のボトム値が所定値以下のときボトム値をマイナス方向
の所定値にレベルシフトするレベルシフト部とを含むう
ねり成分除去手段と、前記振幅がクリップ及びレベルシ
フトされた交流信号を、レベルシフト後の振幅のピーク
値とボトム値との間のレベルに設定した閾値と比較する
比較手段とを備え、この比較手段より波形整形された交
流信号を取り出すものである。
【0016】請求項2の発明に係るアナログ信号波形整
形回路は、うねり成分除去手段を複数段構成とすると共
に、前段のうねり成分除去手段の出力を増幅器で増幅し
た後に増幅出力を後段のうねり成分除去手段に出力し、
最終段のうねり成分除去手段に出力を比較手段に入力さ
せるものである。
【0017】請求項3の発明に係るアナログ信号波形整
形回路は、振幅クリップ部が、一端に基準電圧を印加し
他端に交流信号が印加されるダイオードを使用し、印加
された交流信号の振幅レベルが前記基準電圧レベル以上
となった時にオン動作、前記印加された交流信号の振幅
レベルを前記基準電圧で決まる値にクリップし、また、
レベルシフト部が入力される交流信号のレベルと振幅ク
リップ部でクリップされた振幅値との差電圧によって充
電されるコンデンサの充電電圧により、交流信号の振幅
のピーク値が所定値以下のときピーク値をプラス方向の
所定値にレベルシフトし、また交流信号の振幅のボトム
値が所定値以下のときボトム値をマイナス方向の所定値
にレベルシフトするものである。
【0018】請求項4の発明に係るアナログ信号波形整
形回路は、振幅クリップ部が、入力される交流信号の振
幅レベルに応じて基準電圧レベルを可変し、前記交流信
号の振幅レベルが基準電圧レベルを超えた時にオン動作
して前記交流信号の振幅レベルを前記基準電圧レベルと
する電圧差動回路を用いたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1は本実施の形態におけるアナログ信
号波形整形回路の構成を示す構成図である。図おいて、
1aは本実施の形態における渦信号検出手段であり、従
来の渦信号検出手段の渦信号検出に加えて回転体の回転
信号をも検出できる。7は例えば渦信号検出手段1aに
よって検出された渦信号電圧Viよりうねり成分を除去
するうねり成分除去回路、6はうねり成分を除去した渦
信号電圧V1を波形整形して渦周波数信号Voとして出
力する比較器(比較手段)である。
【0020】うねり成分除去回路7は、渦信号検出手段
1aの出力端子と比較器6の比較入力端子に接続された
渦信号電圧Viのピーク値とボトム値シフト及びホール
ド用のコンデンサ3、比較器6の比較入力端子にアノー
ドが接続されカソードに一定の基準電圧Vrが接続され
た正電圧クリップ用のダイオード4、比較器6の比較入
力端子にカソードが接続されアノードに一定の基準電圧
Vrが接続された負電圧クリップ用のダイオード5より
構成されている。尚、ダイオード4、5より振幅クリッ
プ部を構成する。
【0021】コンデサ3は基準電圧Vrを基準電位とし
て正方向および負方向に図3の(b)に示すように電圧
Vcを充電し、充電電圧Vcにより比較器6に伝える渦
信号電圧V1のレベルを正方向或いは負方向にシフトす
る。また、ダイオード4、5は導通時にカソード−アノ
ード間に約0.7VのON電圧(飽和電圧)を発生す
る。コンデンサ3はレベルシフト部を構成する。
【0022】次に、本実施の形態の動作を図2の動作フ
ローチャート及び図3の(a)〜(d)の波形図を参照
して説明する。先ず、図2の動作フローチャートにおい
て、微小時間における渦信号電圧Viが正(増加)方向
であると判定されたならば、うねり成分を含んだ渦信号
電圧Viはコンデンサ3の充電電圧Vcが加算され、電
圧V1として比較器6に伝達しようとする。
【0023】ここで、渦信号電圧Viとコンデンサ3の
充電電圧Vcとの加算信号(電圧V1)は、基準電圧V
rとダイオード4の飽和電圧Vf1の和電位と大小比較
される。加算信号が基準電圧Vrと飽和電圧Vf1の和
電位よりも大きい場合、ダイオード4が0Nするため、
電圧V1は基準電圧Vrと飽和電圧Vf1の和電位にク
リップされ、ピークが検知される。
【0024】一方、渦信号電圧iと電圧V1との間には
電位差が発生し、この電位差によりコンデサ3は充電さ
れてVcに充電される。ここで、渦信号電圧Viがピー
ク電圧になると、充電電圧Vcは渦信号電圧Viの電圧
レベルに加算され、加算された電圧は渦信号電圧V1と
して比較器6に伝達される。
【0025】従ってコンデンサ3に充電された充電電圧
Vcは渦信号電圧Viに加算され、図3の(a)に示す
ボトム値B1をB2までレベルシフトする。この結果、
充電電圧Vcは、渦信号電圧Viのボトム値を比較器6
の閾値幅(VTH−VTL)を横切るレベルにシフトするこ
とになる。
【0026】次に、ボトム検知機能について説明する。
微小時間における渦信号電圧Viが減少方向にあると判
定されたならば、前記ピーク検知機能と同様に、うねり
成分を含んだ減少方向にある渦信号電圧信号Viにはコ
ンデンサ3の充電電圧Vcが加算され、電圧V1として
比較器6に伝達しようとする。ここで、渦信号電圧Vi
と充電電圧Vcの加算信号は基準電圧Vrとダイオード
5の飽和電圧Vf2との差電位と大小比較される。
【0027】そして、加算信号(電圧V1)が基準電圧
Vrと飽和電圧Vf2の差電位よりも小さい場合、ダイ
オード5がONするため、V1は基準電圧Vrと飽和電
圧Vf2の差電位にクリップされる。一方、渦信号電圧
ViとV1の差電位はVcに充電される。ここで、Vi
がボトム電圧になると、充電電圧Vcは渦信号電圧Vi
の電圧レベルに加算され、加算された電圧は渦信号電圧
V1として比較器6に伝達される。
【0028】従ってコンデンサ3に充電された充電電圧
Vcは渦信号電圧Viに加算され、図3の(a)に示す
ピーク値P1をP2までレベルシフトする。この結果、
充電電圧Vcは、渦信号電圧Viのピーク値を比較器6
の閾値幅(VTL−VTH)を横切るレベルにシフトする。
【0029】電圧V1は渦信号電圧Viのボトム電圧を
境に増加信号となる。すなわち、充電電圧Vcは渦信号
電圧Viのボトム電圧をホールドまたレベルシフトして
電圧V1発生する。電圧V1はうねり成分除去後の渦信
号電圧として比較器6に信号伝達される。尚、このと
き、充電電圧Vcは図3の(b)に示すように渦信号電
圧V1が上・下限値にクリップされた時点で更新され
る。
【0030】うねり成分除去回路7で検出された渦信号
電圧V1(図3の(a))は、上限閾値VTH、下限閾値
TLを設定したヒステリシスを有する比較器6に入力さ
れて波形整形され、図3の(c)に示すように渦周波数
信号Voとして出力される。渦信号検出手段1aの出力
が回転体の回転信号であっても同様にうねり成分を除去
した後に波形整形された回転周波数信号が矩形波として
出力される。
【0031】尚、比較器6の出力Voは渦信号電圧Vi
のレベルが上限閾値VTHより下限閾値VTLを横切った時
と、下限閾値VTLより上限閾値VTHを横切った時にレベ
ルが反転するため、渦信号電圧Viをうねり成分を除去
せずに比較器6に入力すると、波形整形された渦周波数
信号Voは図3の(d)に示すように単一の矩形波信号
が出力される。従って、図3の(c)の渦周波数信号の
波形と比較すると明らかに渦周波数信号のミスカウント
が認められる。
【0032】実施の形態2.なお、上記実施の形態では
渦信号電圧V1のピーク電圧を基準電圧Vrとダイオー
ド4のON電圧(飽和電圧)Vf1の和電位、そしてボ
トム電圧を基準電圧Vrよりダイオード5のON電圧
(飽和電圧)Vf2を引いた差電位でホールドする構成
とした。しかし、渦信号電圧Viの交流成分検出感度を
任意に設定、またはダイオードの温度特性を低減するた
めにダイオード4、ダイオード5の構成を図4に示す理
想ダイオード4a、5aに置き換えてもよい。
【0033】先ず、理想ダイオード4aの構成としてオ
ペアンプOP1の非反転入力端子(+)に分圧抵抗9と
10の比で決まる基準電圧Vr+Vf1が印加され、反
転入力端子(−)には、オペアンプOP1の出力端子に
カソードが接続された逆流防止用のダイオードD1のア
ノードが接続されると共に、比較器6aの入力端子が接
続される。
【0034】理想ダイオード5aの構成としてオペアン
プOP2の非反転入力端子(+)に分圧抵抗11と12
の比で決まる基準電圧Vr−Vf2が印加され、反転入
力端子(−)には、オペアンプOP2の出力端子にアノ
ードが接続されたダイオードD2のカソードが接続され
ると共に、比較器6aの入力端子が接続される。
【0035】次に、理想ダイオード4aの動作について
説明する。渦信号電圧Viのレベルが基準電圧Vr+V
f1より低い間は、オペアンプOP1の出力はハイレベ
ルである。そのため、ダイオードD1はON動作するこ
とがないため渦信号電圧Viのレベルは変化しない。
【0036】しかし、渦信号電圧Viのレベルが基準電
圧Vr+Vf1より高くなると、オペアンプOP1の出
力はローレベルとなると同時に、ダイオードD1はON
動作するために、オペアンプOP1の出力は(Vr+V
f1)−Vfd(ダイオードD1の順方向電圧)とな
る。従って、渦信号電圧Viのピーク電圧はほぼVr+
Vf1にクリップされる。
【0037】更に、理想ダイオード5aの動作について
説明する。渦信号電圧Viのレベルが基準電圧Vr−V
f2より高い間は、オペアンプOP2の出力はローレベ
ルである。そのため、ダイオードD2はON動作するこ
となく渦信号電圧Viのレベルは変化しない。
【0038】しかし、渦信号電圧Viのレベルが基準電
圧Vr−Vf2より低くなると、オペアンプOP2の出
力はハイレベルとなると同時に、ダイオードD2はON
動作するために、オペアンプOP1の出力は(Vr−V
f2)−Vfd(ダイオードD2の順方向電圧)とな
る。従って、渦信号電圧Viのボトム電圧はほぼVr−
Vf2にクリップされる。尚、ピーク値、ボトム値クリ
ップ後のうねり成分除去回路7aの動作は実施の形態1
におけるうねり成分除去回路7の動作と同様である。
【0039】実施の形態3.上記実施の形態1,2では
うねり成分除去回路を1段の場合について説明したが、
本実施の形態におけるアナログ信号波形整形回路は、渦
信号電圧Viのダイナミックレンジを向上させるために
うねり成分除去回路を2段構成にし、1段目のうねり成
分除去回路の出力を増幅器で増幅して2段目のうねり成
分除去回路に入力させる。
【0040】以下、本実施の形態に係るアナログ信号波
形整形回路を図について説明する。図5は本実施の形態
におけるアナログ信号波形整形回路の構成図である。
尚、図中、図1と同一符号は同一または相当部分を示
す。7b,7cは図1に示すうねり成分除去回路7と同
一構成のうねり成分除去回路である。8はうねり成分除
去回路7bの出力を増幅して次段のうねり成分除去回路
7cへ出力する増幅器である。増幅器8の出力信号は、
増幅器8の出力ダイナミックレンジ内にあるように、す
なわち増幅器8の出力信号が飽和しないように増幅率を
決定する。
【0041】図6の(a)〜(c)は本実施の形態の係
るアナログ信号波形整形回路の各部の入出力信号波形で
ある。同図の(a)はうねり成分除去回路7bの入力さ
れる渦信号電圧Viとうねり成分除去後の渦信号電圧V
1の波形図である。これら波形から明らかなように、渦
信号電圧V1がダイオード4bの飽和電圧Vf1と基準
電圧Vrとの和でクリップされた値より低下した時のレ
ベル、及び渦信号電圧V1が基準電圧Vrよりダイオー
ド5bの飽和電圧Vf2を引いた値より増加した時のレ
ベルはそれぞれ基準電圧Vrの近傍に制限されている。
この結果、渦信号電圧V1を増幅器8で増幅しても出力
が歪むことはなく、増幅器8のみかけ上のダイナミック
レンジを拡大することができる。
【0042】増幅器8は渦信号電圧V1を入力すると設
定された増幅率で増幅され、図6の(b)の実線で示す
ように増幅出力Vo1を次段のうねり成分除去回路7c
に出力する。うねり成分除去回路7cは増幅出力Vo1
とコンデンサ3Cの充電電圧VC2との加算信号は、基
準電圧Vrとダイオード4Cの飽和電圧Vf3との和電
位と大小比較される。加算信号がVrとVf3の和電位
よりも大きい場合、ダイオード4が0Nするため、Vo
1はVrとVf3の和電位にクリップされ渦信号電圧V
2として出力される。
【0043】一方、増幅出力Vo1とV2との差電位は
Vcに正充電される。ここで、増幅出力Vo1がピーク
電圧になると、充電電圧Vcは充電されたまま増幅出力
o1と充電電圧VC2との和がV2となって比較器6b
に伝達される。従って、V2は増幅出力Vo1のピーク
電圧を境に減少信号となる。すなわち、VC2は増幅出
力Vo1のピーク電圧をホールドしレベルシフトを行い
比較器6bの比較入力端子にうねり成分除去後の渦信号
電圧V2として信号伝達される。
【0044】次に、ボトム検知機能について説明する。
増幅出力Vo1と充電電圧VC2との加算信号は基準電
圧Vrとダイオード5Cの飽和電圧Vf3の差電位と大
小比較される。
【0045】そして、加算信号が基準電圧Vrと飽和電
圧Vf3との差電位よりも小さい場合、ダイオード5C
がONするため、増幅出力Vo1は基準電圧Vrと飽和
電圧Vf3との差電位にクリップされる。一方、渦信号
電圧VとV1の差電位はVcに負充電される。ここで、
増幅出力Vo1がボトム電圧になると、充電電圧VC2
が負充電されたまま、渦信号電圧iと充電電圧VC2と
の和V1となって比較器6bに伝達される。
【0046】そのため、V2は増幅出力Vo1のボトム
電圧を境に増加信号となる。すなわち、充電電圧VC2
は増幅出力Vo1のボトム電圧をホールドしレベルシフ
トされる。V2はうねり成分除去後の渦信号電圧として
比較器6に信号伝達される。
【0047】うねり成分除去回路より出力された渦信号
電圧V2(図6の(b)の実線)は、上限閾値VTH、下
限閾値VTLを設定したヒステリシスを有する比較器6に
入力されて波形整形され、図6の(c)に示すように渦
周波数信号Voとして出力される。
【0048】なお、増幅器8は、増幅率の設定を自由に
することで交流成分検出感度設定の自由度を上げること
ができる。或いは、ダイオード4a,5b、4c,5c
の温度特性を低減させるため、または交流成分検出感度
設定の自由度を上げのために、ダイオード4a,5b、
4c,5cを図4に示す理想ダイオードで構成しても良
い。
【0049】上記各実施の形態では、アナログ信号波形
整形回路を渦流量計、または回転計の検出信号を波形整
形して出力する場合について説明したが、上記計器に拘
わらず出力信号にうねり成分をもつ交流信号の検出計の
出力信号を波形整形処理する場合であっても同様の効果
を奏する。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、入力される交
流信号の振幅のピーク値が所定値以上のときピーク値を
所定値にクリップし、また振幅のボトム値が所定値以上
のときボトム値を所定値にクリップする振幅クリップ部
と前記交流信号の振幅のピーク値が所定値以下のときピ
ーク値をプラス方向の所定値にレベルシフトし、また交
流信号の振幅のボトム値が所定値以下のときボトム値を
マイナス方向の所定値にレベルシフトするレベルシフト
部とを含むうねり成分除去手段と、前記振幅がクリップ
及びレベルシフトされた交流信号を、レベルシフト後の
振幅のピーク値とボトム値との間のレベルに設定した閾
値と比較する比較手段とを備え、この比較手段より波形
整形された交流信号を取り出すようにしたので、うねり
成分の影響を受けず、正確にかつ応答性良く交流信号成
分を検出できるという効果がある。
【0051】請求項2の発明によれば、うねり成分除去
手段を複数段構成とすると共に、前段のうねり成分除去
手段の出力を増幅器で増幅した後に増幅出力を後段のう
ねり成分除去手段に出力し、最終段のうねり成分除去手
段に出力を比較手段に入力させるようにしたので、交流
成分検出感度を向上させることができと共に、比較手段
の比較電位を任意に決定する事ができるため、検出信号
に対するノイズ、および、比較手段の入力オフセット電
圧の影響を低減させることができるという効果がある。
【0052】請求項3の発明によれば、振幅クリップ部
が、一端に基準電圧を印加し他端に交流信号が印加され
るダイオードを使用し、印加された交流信号の振幅レベ
ルが前記基準電圧レベル以上となった時にオン動作、前
記印加された交流信号の振幅レベルを前記基準電圧で決
まる値にクリップし、また、レベルシフト部が入力され
る交流信号のレベルと振幅クリップ部でクリップされた
振幅値との差電圧によって充電されるコンデンサの充電
電圧により、交流信号の振幅のピーク値が所定値以下の
ときピーク値をプラス方向の所定値にレベルシフトし、
また交流信号の振幅のボトム値が所定値以下のときボト
ム値をマイナス方向の所定値にレベルシフトするように
したので、うねり成分の影響を受けず、正確にかつ応答
性良く交流信号成分を検出でき、しかも高精度なフィル
タを必要としないため回路を安価に構成できるという効
果がある。
【0053】請求項4の発明によれば、振幅クリップ部
が、入力される交流信号の振幅レベルに応じて基準電圧
レベルを可変し、前記交流信号の振幅レベルが基準電圧
レベルを超えた時にオン動作して前記交流信号の振幅レ
ベルを前記基準電圧レベルとする電圧比較手段を用いた
ので、ダイオードが持つ温度不安定性を解消でき、しか
も、基準電圧レベルの設定に応じて交流信号の検出感度
を任意に設定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるアナログ信
号波形整形回路の回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1における各部の信号
の時間的変化を示すタイムチャートでである。
【図4】 この発明の実施の形態2におけるアナログ信
号波形整形回路の回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態3におけるアナログ信
号波形整形回路の回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における各部の信号
の時間的変化を示すタイムチャートでである。
【図7】 従来の渦流量計の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】 従来の渦流量計の各部の信号の時間的変化を
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1a 渦信号検出手段または回転信号検出手段、3,3
a,3b,3c コンデンサ、4,5,4b,5b,4
c,5c ダイオード、4a,5a 理想ダイオード、
6,6a,6b 比較器、7,7a,7b,7c うね
り成分除去回路、8 増幅器、9,10,11,12
抵抗。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される交流信号の振幅のピーク値が
    所定値以上のときピーク値を所定値にクリップし、また
    振幅のボトム値が所定値以上のときボトム値を所定値に
    クリップする振幅クリップ部と前記交流信号の振幅のピ
    ーク値が所定値以下のときピーク値をプラス方向の所定
    値にレベルシフトし、また交流信号の振幅のボトム値が
    所定値以下のときボトム値をマイナス方向の所定値にレ
    ベルシフトするレベルシフト部とを含むうねり成分除去
    手段と、 前記振幅がクリップ及びレベルシフトされた交流信号
    を、レベルシフト後の振幅のピーク値とボトム値との間
    のレベルに設定した閾値と比較する比較手段とを備え、
    この比較手段より波形整形された交流信号を取り出すこ
    とを特徴とするアナログ信号波形整形回路。
  2. 【請求項2】 うねり成分除去手段を複数段備えると共
    に、前段のうねり成分除去手段の出力を増幅器で増幅し
    た後に増幅出力を後段のうねり成分除去手段に出力し、
    最終段のうねり成分除去手段の出力を比較手段に入力さ
    せることを特徴とする請求項1に記載のアナログ信号波
    形整形回路。
  3. 【請求項3】 振幅クリップ部は、一端に基準電圧を印
    加し他端に交流信号が印加されるダイオードを使用し、
    印加された交流信号の振幅レベルが前記基準電圧レベル
    以上となった時にオン動作、前記印加された交流信号の
    振幅レベルを前記基準電圧で決まる値にクリップし、ま
    た、レベルシフト部は入力される交流信号のレベルと振
    幅クリップ部でクリップされた振幅値との差電圧によっ
    て充電されるコンデンサの充電電圧により、交流信号の
    振幅のピーク値が所定値以下のときピーク値をプラス方
    向の所定値にレベルシフトし、また交流信号の振幅のボ
    トム値が所定値以下のときボトム値をマイナス方向の所
    定値にレベルシフトすることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のアナログ信号波形整形回路。
  4. 【請求項4】 振幅クリップ部は、入力される交流信号
    の振幅レベルに応じて基準電圧レベルを可変し、前記交
    流信号の振幅レベルが基準電圧レベルを超えた時にオン
    動作して前記交流信号の振幅レベルを前記基準電圧レベ
    ルとする電圧比較手段を用いたことを特徴とする請求項
    1または2に記載のアナログ信号波形整形回路。
JP13545096A 1996-05-29 1996-05-29 アナログ信号波形整形回路 Pending JPH09318409A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013063706A (ja) * 2011-09-17 2013-04-11 Denso Corp 車両運行通知音発生用スピーカ回路の異常検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013063706A (ja) * 2011-09-17 2013-04-11 Denso Corp 車両運行通知音発生用スピーカ回路の異常検出装置

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