JPH09317801A - ドラムブレーキのシュー間隙調整装置 - Google Patents

ドラムブレーキのシュー間隙調整装置

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Publication number
JPH09317801A
JPH09317801A JP8131661A JP13166196A JPH09317801A JP H09317801 A JPH09317801 A JP H09317801A JP 8131661 A JP8131661 A JP 8131661A JP 13166196 A JP13166196 A JP 13166196A JP H09317801 A JPH09317801 A JP H09317801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
adjusting
drum brake
outer peripheral
elastic boot
Prior art date
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Pending
Application number
JP8131661A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Asai
征次 浅井
Kazuyuki Matsuishi
和之 松石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
Priority to JP8131661A priority Critical patent/JPH09317801A/ja
Publication of JPH09317801A publication Critical patent/JPH09317801A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具の挿入が容易で弾性ブーツを損傷するお
それがなく、強度が大であると共に、製造が容易でコス
トも低いドラムブレーキのシュー間隙調整装置を提供す
ること。 【解決手段】 シリンダ3にピストン4とアジャストボ
ルト7を内蔵すると共に、シリンダ3の開口部を弾性ブ
ーツ12で覆い、ブレーキ外部から工具で以て調整可能
な調整用リング15を弾性ブーツ12に隣接してピスト
ン4に付設して成るドラムブレーキのシュー間隙調整装
置において、調整用リング15をピストン4に回転不能
に取着される中央部の穴15aと、弾性ブーツ12をカ
バーする外周縁部15bと、この外周縁部15bと穴1
5aとの間において環状に隆起したリング部15cと、
このリング部15cの円周上に設けた多数の調整穴15
dとにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動調整機構を内
蔵したドラムブレーキのシュー間隙調整装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本発明に近い従来の技術としては、例え
ば実公昭60−18675号公報、および特公昭52−
30666号公報に開示されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した実公昭60−
18675号公報に記載されている従来装置では、ギャ
ップ調整用ギヤを回転させるために、バックプレートの
孔から工具を挿入する際に、防塵用ブーツを損傷しない
ようにするために、バックプレートに工具のガイド用と
して舌片等の剛性突条部材を付加するから、その分コス
トが嵩むと共に、重量も増加するという問題点がある。
【0004】また前記した特公昭52−30666号公
報の従来装置においては、そのピストンを回転させるた
めの伝達部材6が、図3および図4に示すような側面形
状であるため、工具(マイナスドライバー)Tを図4に
示すように、側方位置決め部分10に沿わせて挿入する
際に、その工具Tの先端が舌片8を通り越してしまう
と、環状の板7を回転させることができなくなる。また
工具Tを舌片8に向って挿入しても、図4の二点鎖線図
で示すように、工具Tの先端が側方位置決め部分10に
当り始めると、図4の右側へずれて外れてしまうという
問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、シリンダに回転部材と非回転部
材から成るねじ結合部材を内蔵すると共に、シリンダの
開口部を弾性ブーツで覆い、ブレーキ外部から工具で以
て調整可能な調整用リングを前記弾性ブーツに隣接して
前記回転部材に付設して成るドラムブレーキのシュー間
隙調整装置において、前記調整用リングは前記回転部材
に回転不能に取着される中央部と、前記弾性ブーツをカ
バーする外周縁部と、この外周縁部と中央部との間にお
いて環状に隆起したリング部と、このリング部の円周上
に設けた多数の調整穴とにより形成されているようにし
てドラムブレーキのシュー間隙調整装置を構成する。
【0006】また本発明においては、前記した第1発明
の調整用リングの外周縁部が弾性ブーツに接近する方向
に折曲されているようにしてもよい。
【0007】また本発明においては、前記した第1発明
または第2発明の調整用リングの調整穴が隆起したリン
グ部の外側起立部からリング頂部の中間部位までに設け
られているようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2について、
本発明の実施の形態を説明する。図中1は車体の静止部
に固定されているバックプレート、1aは手動調整時に
ドライバー等の工具を挿入するための穴で、手動調整時
以外は盲蓋(図示せず)によって塞がれている。
【0009】2はバックプレート1に固定した両口開口
型のホイールシリンダ装置で、本発明は片口開口型のホ
イールシリンダ装置にも適用できる。3はホイールシリ
ンダ装置2のシリンダで、バックプレート1にボルトで
固定されている。3aはシリンダ3の中間部に設けた隔
壁、3bはブレーキ液導入口である。
【0010】4は手動調整時において回転部材となるピ
ストンで、図1の場合隔壁3aの両側のシリンダ3内に
それぞれ摺動自在に挿入されている。5はピストン4の
外周部の溝に嵌め込まれているピストンカップで、6は
ピストンカップ5の食われ防止用の作用をするバックア
ップリングである。
【0011】7はねじ部7aを介してピストン4と非可
逆的にねじ結合しているアジャストボルトで、隔壁3a
と対向する側の頭部の先端部7bは円錐状に形成されて
おり、隔壁3aの対向面と円錐クラッチ係合するように
なっている。8はこの円錐クラッチ面の肩部に設けたO
リングで、振動防止作用をするものである。なお前記し
た非可逆的ねじ結合とは、ねじ結合している一方の部材
に作用する軸方向の推力によって、通常は両部材間の相
対的回転を生じないものを云う。
【0012】またアジャストボルト7の頭部の先端部7
bに続く胴部には、リードの大きい多条ねじ部7cが形
成されており、この多条ねじ部7cとリング形状の駆動
リング9が可逆的に螺合しており、この駆動リング9の
外周面は円錐状に形成されており、対向する隔壁3aと
円錐クラッチ係合するようになっている。10は駆動リ
ング9とアジャストボルト7の胴部に突設した鍔部7d
との間に挿入したコイルスプリングである。
【0013】なお前記した多条ねじ部7cと駆動リング
9との間のような可逆的なねじ結合とは、一方の部材の
軸方向変位によって他方の部材が回転し、またその逆も
成り立つ関係をもつねじ結合を言う。ねじ結合部が可逆
的であるか非可逆的であるかは、ねじのピッチとフラン
ク角度と両部材間の摩擦係数によって定まるものであ
る。
【0014】また7eは、アジャストボルト7の胴部を
貫通して設けた孔で、7fはその孔7eの対向端側を拡
径したための段部で、11はこれら段部7f,7f間に
介挿したコイルスプリングである。
【0015】12はシリンダ3の開口端部と、ピストン
4の外側端部との間を封止するように設けたゴム等の弾
性物製の弾性ブーツで、シリンダ3内への塵埃、泥水等
の侵入を防止するものである。また13は各ピストン4
の外側端部に、ピストン4に対して回転可能に嵌合した
ピストンヘッドで、切欠溝13a内にシューウエブ(図
示せず)が嵌入するようになっている。14は脱落防止
用のOリングである。
【0016】本実施例においては、図2(a)(b)に
詳細に示すように、金属板を素材として、前記弾性ブー
ツ12の外径と略等しい径の円板を形成し、その中心部
にピストン4の外側端部と嵌合する太鼓状の穴15aを
設け、この穴15aと円板の外周縁部15bとの間に環
状に隆起したリング部15cを形成し、このリング部1
5cに多数の調整穴15dを分布して調整用リング15
を形成する。
【0017】また前記した外周縁部15bは弾性ブーツ
12に接近する方向に折曲してもよい。また前記した調
整用リング15の調整穴15dを、隆起したリング部1
5cの外側起立部15e(図2(b)参照)からリング
部15cの頂部の中間部位15fまでに形成してもよ
い。
【0018】本発明装置は上述のように構成したから、
ドラムブレーキのシュー間隙を手動で調整するには、バ
ックプレート1の穴1aから、ドライバー等の工具を挿
入して、その工具の先端部を調整用リング15のリング
部15cに設けた調整穴15dに係合して、必要な角度
だけ調整用リング15を回転させてやればよい。
【0019】
【発明の効果】本発明装置によれば、ドライバー等の工
具を、調整用リング15の外周縁部15bに沿って調整
穴15dの内壁15fに突き当るまで挿入してやればよ
いので、操作が簡単で、視認しなくても挿入ミスが起る
おそれがない。すなわち挿入した工具は、調整用リング
15の外周縁部15bに沿って、調整穴15d内に導か
れるから、弾性ブーツ12を損傷するおそれがないと共
に、工具の先端部が調整穴15dから外れる心配もなく
なる。
【0020】また前記した特公昭52−30666号公
報の従来装置の環状の板7に突設した舌片8は片持ち構
造であるが、本発明の調整用リング15に設けた調整穴
15dは両持ち構造であるから、強度上有利であり、そ
の分調整用リング15の素材を従来の環状の板7に対し
て薄くすることができる。また本発明の調整用リング1
5は、プレス加工によって簡単に製造できるから、コス
トも軽減できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を有するドラムブレーキのホイール
シリンダ装置の断面図である。
【図2】(a)は、図1の調整用リングの正面図であ
り、(b)は、(a)のA−A断面図である。
【図3】従来装置の伝達部材の一例を示す側面図であ
る。
【図4】図3の断面図である。
【符号の説明】
1 バックプレート 1a 穴 2 ホイールシリンダ装置 3 シリンダ 3a 隔壁 3b ブレーキ液導入口 4 ピストン 5 ピストンカップ 6 バックアップリング 7 アジャストボルト 7a ねじ部 7b 頭部の先端部 7c 多条ねじ部 7d 鍔部 7e 孔 7f 段部 8 Oリング 9 駆動リング 10 コイルスプリング 11 コイルスプリング 12 弾性ブーツ 13 ピストンヘッド 13a 切欠溝 14 Oリング 15 調整用リング 15a 穴 15b 外周縁部 15c リング部 15d 調整穴 15e 外側起立部 15f リング部の頂部の中間部位

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダに回転部材と非回転部材から成
    るねじ結合部材を内蔵すると共に、シリンダの開口部を
    弾性ブーツで覆い、ブレーキ外部から工具で以て調整可
    能な調整用リングを前記弾性ブーツに隣接して前記回転
    部材に付設して成るドラムブレーキのシュー間隙調整装
    置において、 前記調整用リングは前記回転部材に回転不能に取着され
    る中央部と、前記弾性ブーツをカバーする外周縁部と、
    この外周縁部と中央部との間において環状に隆起したリ
    ング部と、このリング部の円周上に設けた多数の調整穴
    とにより形成されていることを特徴とするドラムブレー
    キのシュー間隙調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、調整用リングの外周
    縁部が弾性ブーツに接近する方向に折曲されていること
    を特徴とするドラムブレーキのシュー間隙調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、調整用リン
    グの調整穴が隆起したリング部の外側起立部からリング
    頂部の中間部位までに設けられていることを特徴とする
    ドラムブレーキのシュー間隙調整装置。
JP8131661A 1996-05-27 1996-05-27 ドラムブレーキのシュー間隙調整装置 Pending JPH09317801A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8131661A JPH09317801A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 ドラムブレーキのシュー間隙調整装置

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JP8131661A JPH09317801A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 ドラムブレーキのシュー間隙調整装置

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JPH09317801A true JPH09317801A (ja) 1997-12-12

Family

ID=15063277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8131661A Pending JPH09317801A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 ドラムブレーキのシュー間隙調整装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH09317801A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6367367B1 (en) 1999-08-06 2002-04-09 Nisshinbo Industries, Inc. Brake cylinder device
CN104196926A (zh) * 2014-07-19 2014-12-10 芜湖恒坤汽车部件有限公司 一种制动轮缸

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6367367B1 (en) 1999-08-06 2002-04-09 Nisshinbo Industries, Inc. Brake cylinder device
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040217