JPH09317772A - 高温用摺動シート材 - Google Patents
高温用摺動シート材Info
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- JPH09317772A JPH09317772A JP15885596A JP15885596A JPH09317772A JP H09317772 A JPH09317772 A JP H09317772A JP 15885596 A JP15885596 A JP 15885596A JP 15885596 A JP15885596 A JP 15885596A JP H09317772 A JPH09317772 A JP H09317772A
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Abstract
材として、膨張黒鉛の衝撃強度、耐熱性などの優れた特
徴を生かしつつ、異常音を発生しないシート材とする。 【解決手段】 エキスパンドメタルに固体潤滑剤を1〜
30重量%含有する膨張黒鉛を被覆したシート材とす
る。このシート材を自動車の排気管路の連結部に使用す
る。連結部は外管1の端部に内管2を挿入して直列に連
結する。シート材により形成した摺接管4を外管1と内
管2の間に介装すると、エンジンの駆動に伴う振動によ
り膨張黒鉛特有のスティクスリップに伴う異常音(鳴
き)を発生しない。
Description
に介装する高温用摺動シート材に関する。
は、排気ガスによって高温に加熱され、また、エンジン
の振動が伝播する。このため、エンジン側の一の排気管
の端部に、他の排気管の端部を直列に連結する連結部位
には、両排気管の連結部に摺動部材を介装して振動を緩
衝することが従来から行われている。
た発明は、一方の排気管(外管)内に内管を嵌め入れて
連結するもので、他方の排気管(内管)の外周に排気ガ
スの温度で膨張するシール材を巻き付けた構造が開示さ
れている。このシール材は、セラミックファイバを基材
として、排気ガス温度で膨張する膨張黒鉛、ひる石又は
膨張性雲母を10〜30重量%を含有し、これに適量の
結合剤を添加したものをシート材としている。そしてこ
のシート材を内管の外周に巻着して外管に嵌め入れてセ
ットしておけば、自動車の排気ガスによって加熱される
とシート材が膨張して外管と内管の間をシールするとと
もに、断熱及び遮音の効果が得られるとしている。
示された発明は、二本の排気管がリング形のパッキンを
介して当接して連結される構造が示されている。このパ
ッキンは、球凹面に成形された排気管(外管)の端部に
受け入れるように、球面に成形されている。またパッキ
ンの他面側は、他方の排気管(内管)の端部は、パッキ
ンのリング状孔内に挿入した状態で、それぞれ設けたフ
ランジ間をばね付きボルトとナットによって締め付けて
連結するものである。そして、このパッキンはエキスパ
ンドメタルとシート状膨張黒鉛を重ね合わせてロール状
に巻き付けて、これを圧縮成形したものである。これに
より製造が容易でかつ破損することの少ないパッキンと
している。
4号公報に開示された構造のシール材では、シール材の
弾性によってエンジンの振動を吸収するとともに断熱す
るものであるが、内管と外管とが剥離したり、膨張した
膨張黒鉛、ひる石又は膨張性雲母などが飛散するなどの
耐久性に課題があった。
たパッキンでは、パッキンによって内管と外管をシール
して連結するとともにエンジンの振動を吸収するもので
あるが、パッキンのみでは振動を十分に吸収することが
できないばかりか、振動によってパッキンの破損に対す
る信頼性が十分でないという課題があった。
動シート材として膨張黒鉛を使用すると、衝撃強度、耐
熱性や相手材とのなじみ性などにすぐれた特性を示す
が、摩擦係数は普通の黒鉛と比較してやや高い性質を有
している。このため、部材間の摺擦に伴って、スティク
スリップと称する断続的スリップ現象を生じやすく、こ
のスティクスリップに伴う鳴き(異常音)が発生すると
いう課題があった。
路などの摺接する部材間に介装する高温用摺動シート材
として、膨張黒鉛の衝撃強度、耐熱性などの優れた特徴
を生かしつつ、異常音を発生しないシート材を提供する
とともに、このシート材を利用した排気管路の連結構造
を提供することを目的としている。
摺動シート材では、金網に、固体潤滑剤を1〜30重量
%含有する膨張黒鉛が被覆されている。金網は膨張黒鉛
の保持性や機械的強度を高める。特にエキスパンドメタ
ルや経糸と緯糸との交差点が結合された平織金網などで
は、シート材に加わるせん断力によって、交差点の経糸
と緯糸にずれを生じないため、膨張黒鉛の保持性が高く
なり、望ましい。特にエキスパンドメタルは、千鳥状の
スリットを入れて引き伸ばされているためにエッジが鋭
く、膨張黒鉛の保持性が高い。
クッション性から相手材とのなじみ性、耐衝撃性に優れ
ている。また、膨張黒鉛に混合される固体潤滑剤は、C
(カーボン、グラファイト)、BN、CaF2、Ba
F2、NaF、LiF、MoO3などが使用できる。特に
耐熱性に優れるC、BNなどが望ましい。混合する固体
潤滑剤は、1重量%未満では十分に異常音の発生を防止
できない。一方30重量%を越えると、成形性が低下す
るため、1〜30重量%とする。なお、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド樹脂な
どのバインダを添加すると膨張黒鉛の保持性が向上する
ため、1〜15重量%添加することが望ましい。
の摺動用シート材を外管と内管との間に介装されている
排気管路の連結構造としている。
は、金網に、固体潤滑剤を1〜30重量%含有した膨張
黒鉛が被覆されていることにより、摺動特性に優れて鳴
きの発生しない高温用摺動シート材とすることができ
る。
パンドメタルまたは経糸と緯糸との交差点が結合された
平織金網により構成しているために、保持性の高い高温
用摺動シート材とすることができる。
用シート材を外管と内管との間に介装しているので、鳴
きを生じない排気管路の連結構造とすることができる。
説明する。図1に示すシート材aは、厚さ0.4mmス
テンレス鋼板からなるエキスパンドメタルbにシート状
の膨張黒鉛cを重ね合わせ、これをロール圧着して厚さ
0.5mmとしたものである。エキスパンドメタルb
は、編み断面が方形の薄板が組み合わされているため、
膨張黒鉛cの保持力を大きくすることができる。
ンダとしてフェノール樹脂を10重量%、固体潤滑剤と
してBN、CaF2を7重量%それぞれ含有する膨張黒
鉛シートを圧延機でエキスパンドメタルbに圧着して一
体化し、厚さ0.5mmのシート材aを得ている。ま
た、比較例は、固体潤滑剤を含有しない膨張黒鉛シート
を実施例と同様のエキスパンドメタルにロール圧着して
得た。
下に説明する図3に示す連結部に取付けるようにそれぞ
れ湾曲して成形し、図2に示す摺接管4を得た。
管路の連結部を示し、エンジン側の排気管(外管)1の
端部には、フランジ11が設けられていて、このフラン
ジ11からさらに半球状に膨らむ外球面部12が形成さ
れている。他方の排気側の排気管(内管)2の端部に
は、フランジ21が設けられるとともに、このフランジ
21からさらに外球面部12の内面に接するように半球
状の内球面部22が形成されている。なお、内球面部2
2は図示しないが複数のスリットにより分割されて、バ
ネ性が付与されている。そして、外球面部12内に摺接
管4を挟んで内球面部22を挿入し、各フランジ11,
21の間をボルト31とナット32により直列に連結し
ている。なお、フランジ11側には、このフランジ11
とボルト31の頭31aとの間に圧縮バネ33が介装さ
れていて、外管1と内管2との間を弾力的に押圧連結し
ている。
実施例又は比較例の摺接管4をそれぞれ取り付けて試験
を行った。図示しないエンジンが駆動されると、エンジ
ン側の外管1内を進出してくる高温の排気ガスは、内管
2を経由して外部に排気される。この高温の排気ガスに
よって外管1及び内管2は高温に加熱される。この際、
エンジンの駆動に伴う外管1の振動は、圧縮バネ33の
弾性と内球面部22のバネ性によって、内管2の振動を
大きく緩和するが、内球面部22と外球面部12との間
で、摺接管4を介して微少な繰り返し摺動している。
管4を使用した場合にも、外管1の振動は内管2の振動
が大幅に緩和されていて、膨張黒鉛が剥離するなどの外
形状の変化は見られなかった。しかし、比較例の摺接管
4を使用した場合では、膨張黒鉛特有のスティクスリッ
プによる鳴きを生じたが、実施例の摺接管4を使用した
場合には、静かであって、鳴きを生じなかった。
に使用するために、管状に成形した摺接管4とした例を
示したが、必ずしもこの実施例に限定されることなく、
摺擦する部材間に介装する例えば、シール材やガスケッ
ト等に成形して実施することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 金網に、固体潤滑剤を1〜30重量%含
有する膨張黒鉛が被覆されていることを特徴とする高温
用摺動シート材。 - 【請求項2】 金網は、エキスパンドメタルまたは経糸
と緯糸との交差点が結合された平織金網からなる請求項
1記載の高温用摺動シート材。 - 【請求項3】 外管の端部内に内管を挿入して直列に連
結する自動車の排気管路の連結構造において、請求項1
記載の摺動用シート材を該外管と内管との間に介装して
いることを特徴とする排気管路の連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15885596A JP3683647B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 高温用摺動シート材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15885596A JP3683647B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 高温用摺動シート材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09317772A true JPH09317772A (ja) | 1997-12-09 |
JP3683647B2 JP3683647B2 (ja) | 2005-08-17 |
Family
ID=15680884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15885596A Expired - Fee Related JP3683647B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 高温用摺動シート材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3683647B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003097713A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Oiles Ind Co Ltd | 球帯状シール体及びその製造方法 |
JP2004176728A (ja) * | 2002-10-03 | 2004-06-24 | Oiles Ind Co Ltd | 滑り軸受 |
WO2008059962A1 (fr) | 2006-11-16 | 2008-05-22 | Oiles Corporation | Élément coulissant multicouche et procédé pour le fabriquer |
WO2016136312A1 (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | フタバ産業株式会社 | 接続具 |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP15885596A patent/JP3683647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004176728A (ja) * | 2002-10-03 | 2004-06-24 | Oiles Ind Co Ltd | 滑り軸受 |
WO2008059962A1 (fr) | 2006-11-16 | 2008-05-22 | Oiles Corporation | Élément coulissant multicouche et procédé pour le fabriquer |
WO2016136312A1 (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | フタバ産業株式会社 | 接続具 |
JP2016160806A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | フタバ産業株式会社 | 接続構造 |
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---|---|
JP3683647B2 (ja) | 2005-08-17 |
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