JPH09317619A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置

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JPH09317619A
JPH09317619A JP13363896A JP13363896A JPH09317619A JP H09317619 A JPH09317619 A JP H09317619A JP 13363896 A JP13363896 A JP 13363896A JP 13363896 A JP13363896 A JP 13363896A JP H09317619 A JPH09317619 A JP H09317619A
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smoldering
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JP13363896A
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English (en)
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Koichi Nakada
浩一 中田
Kazuhisa Mogi
和久 茂木
Yoichi Kurebayashi
洋一 紅林
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P17/00Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
    • F02P17/12Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火プラグに燻りが発生したときにも確実に
失火を検出することのできる内燃機関の失火検出装置を
提供する。 【解決手段】 気筒内の混合ガスが点火プラグ12の放
電により正常に燃焼したときにイオンが発生する期間以
外の期間に検出抵抗16の両端に発生する電圧をマイク
ロコンピュータ18に取り込むことによって点火プラグ
12の燻りによる絶縁抵抗の低下度合いを測定する。イ
オンが発生する期間においてマイクロコンピュータ18
に取り込まれた検出抵抗16の両端に発生する電圧がし
きい値以上であるときは正常な着火、しきい値以下であ
るときには失火と判定されるが、このしきい値は絶縁抵
抗の低下度合いに応じて補正される。従って、点火プラ
グに燻りが発生したときにも失火を確実に検出すること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の失火検出
装置に係わり、特に点火プラグに燻りが発生したときに
も確実に失火を検出することのできる内燃機関の失火検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】気筒内で混合ガスが正常に燃焼したとき
に気筒内に生じるイオンを介して電流が流れることを利
用した内燃機関の失火検出装置は公知である。即ち、点
火プラグの放電により気筒内の混合ガスが正常に着火す
ると混合ガスがイオン化し、このイオンを介してコンデ
ンサに充電された電荷が放電されるため、検出抵抗の両
端に電圧が発生する。
【0003】逆に点火プラグの放電にもかかわらず混合
ガスが着火しないとき、即ち失火が発生したときは検出
抵抗の両端に電圧は発生しない。従って検出抵抗の両端
に所定のしきい値電圧以上の電圧が発生したか否かをマ
イクロコンピュータで検出することにより、失火を検出
することが可能となる。しかしながら、燃料あるいは潤
滑油に含まれる添加剤等が炭化して点火プラグに固着す
る、いわゆる燻りが発生した場合には、点火プラグの絶
縁が悪化し失火しているにもかかわらず漏洩電流が流れ
て失火と判定されないおそれがある。
【0004】図2は従来の失火検出装置による失火検出
原理の説明図であって、(イ)は点火プラグに燻りがな
いときに混合ガスが正常に着火した場合、(ロ)は点火
プラグに燻りがないときに失火した場合、(ハ)は点火
プラグに燻りがあるときに失火した場合、(ニ)は点火
プラグに燻りがあるときに混合ガスが正常に着火した場
合の波形図であって、それぞれにおいて上のグラフは点
火指令信号を、下のグラフはマイクロコンピュータに入
力される電圧波形を表す。
【0005】即ち点火プラグに燻りがないときに混合ガ
スが正常に着火した場合(イ)においては、点火指令信
号の立ち上がり時刻t1 で点火コイルの2次巻線にはパ
ルスが発生し、点火指令信号の立ち下がり後時刻t2
らt3 の間で点火プラグが放電する。時刻t3 からt4
の間で点火コイルの2次巻線には、残留エネルギによる
ノイズが発生するが、時刻t4 以後は混合ガスが燃焼し
たことによるイオン電流が発生し、時刻t5 においてピ
ークに達しその後徐々に減少する。
【0006】これに対し点火プラグに燻りがないときに
失火した場合(ロ)においては、時刻t4 以後において
イオン電流は検出されない。従って点火プラグに燻りが
ないときには、時刻t4 から時刻t5 より後の適当な時
刻t6 までの間に予め定められたしきい値α以上のイオ
ン電流が検出されるか否かによって失火したか否かを判
定することが可能である。
【0007】しかしながら、点火プラグに燻りが発生し
た場合には、点火指令信号の立ち上がり時刻t1 以後に
漏洩電流が発生するだけでなく、例え失火が発生した場
合(ハ)には時刻t4 以後に漏洩電流が発生する。しか
もこの漏洩電流はしきい値α以上であることが一般的で
ある。なお点火プラグに燻りが発生しかつ混合ガスが着
火した場合(ニ)には、時刻t4 以後では漏洩電流とイ
オン電流とが重畳した電流が検出される。
【0008】従って、点火プラグに燻りが発生したとき
には着火、失火を判定することは不可能である。このよ
うな燻りに起因する誤検出を防止するために、イオン電
流が流れることのないタイミングであっても燻りによる
漏洩電流は流れ得ることに着目して、電流の検出タイミ
ングを制御し、イオン電流が流れることのないタイミン
グ、即ち時刻t1 からt2 までに間に電流が検出された
場合には誤検出のおそれがあるものとして失火検出を禁
止するイオン電流検出装置が提案されている(特開平4
−259671公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案にかかるイオン電流検出装置にあっては燻りが発生し
ているときには失火を検出することはできず、未燃ガス
が触媒コンバータに流入して燃焼し触媒コンバータに損
傷を与えることを回避することはできない。本発明は上
記課題に鑑みなされたものであって、点火プラグに燻り
が発生したときにも確実に失火を検出することのできる
内燃機関の失火検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る内燃機関
の失火検出装置は、点火プラグとグランドとの間に電圧
を印加する電圧印加手段と、電圧印加手段によって電圧
が印加された点火プラグとグランドとの間に流れる電流
を検出する電流検出手段と、点火プラグの放電によって
混合ガスが正常に着火した場合に混合ガス中にイオンが
発生する期間以外の期間において電流検出手段によって
検出される電流に基づいて点火プラグの燻り度合いを検
出する燻り度合い検出手段と、点火プラグの放電によっ
て混合ガスが正常に着火した場合に混合ガス中にイオン
が発生する期間内に電流検出手段によって検出される電
流が燻り度合い検出手段で検出された点火プラグの燻り
度合いに応じて定められるしきい値電流以下であるとき
に失火を検出する失火検出手段と、を具備する。
【0011】上記内燃機関の失火検出装置にあっては、
イオン電流が発生する期間以外の期間に燻りによる漏洩
抵抗が測定され、この漏洩抵抗に基づいて失火と判定す
るしきい値が補正される。請求項2に係る内燃機関の失
火検出装置は、燻り度合い検出手段が、点火プラグの放
電によって混合ガスが正常に着火した場合に混合ガス中
にイオンが発生する期間以外の期間のうち点火コイルの
1次巻線への通電期間に電流検出手段によって電流を検
出する通電期間中電流検出手段と、点火プラグの放電に
よって混合ガスが正常に着火した場合に混合ガス中にイ
オンが発生する期間以外の期間のうち点火コイルの1次
巻線への通電期間以外の期間に電流検出手段によって電
流を検出する非通電期間中電流検出手段と、点火プラグ
の燻り度合いに応じて通電期間中電流検出手段と非通電
期間中電流検出手段とを切り換える切り換え手段と、か
ら構成される。
【0012】上記内燃機関の失火検出装置にあっては、
漏洩抵抗の測定時期が点火プラグの燻り度合いに応じて
切り換えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る失火検出装置
の回路図であって、点火コイル11には点火装置10に
より点火指令が与えられる。点火コイル11の2次巻線
の一端は点火プラグ12に、他端は相互に逆方向に直列
接続された第1および第2のツェナーダイオード13お
よび14を介してグランドに接続されている。
【0014】そして第1のツェナーダイオード13に並
列にコンデンサ15が、第2のツェナーダイオード14
に並列に検出抵抗16が接続されている。さらに検出抵
抗16の両端に発生する電圧が反転増幅器17を介して
マイクロコンピュータ18に供給される。この回路にお
いて点火コイル11の1次巻線に点火装置10からパル
ス状の点火指令が供給されると、点火指令の立ち下がり
タイミングで点火コイル11の2次巻線に誘起される高
電圧により点火プラグ12が放電すると同時にコンデン
サ15に第1のツェナーダイオード23で規定される電
圧が充電される。
【0015】即ち、コンデンサ15の充電後はコンデン
サ15を電源としてイオン電流検出回路が駆動される。
まず、以下に本発明で使用する燻り度合いの検出方法に
ついて説明する。図3は点火プラグ12に燻りが発生し
たときのイオン電流検出回路の等価回路であって、点火
プラグ12と並列に漏洩抵抗21が並列された回路とな
る。
【0016】そして燻り度合いが小さいときは漏洩抵抗
21の抵抗値は高くなり、燻り度合いが大きいときは漏
洩抵抗21の抵抗値は低くなる。この等価回路に対して
オームの法則により以下の方程式が成立する。 (R1 +R2 )×i+∫idt/C=V0 (1) なお、R1 は検出抵抗16の抵抗値 R2 は漏洩抵抗21の抵抗値 C はコンデンサ15の容量 V0 はコンデンサ15の両端の電圧の初期値 よって、イオン電流に流れる電流iは次式により表され
る。
【0017】i=V0 /(R1 +R2 )×exp〔−t
/{C×(R1 +R2 )}〕 従って検出抵抗16の両端に発生するモニタ電圧VM
次式により表される。 VM (t)=−(V0 ×R1 )/(R1 +R2 ) ×exp〔−t/{C×(R1 +R2 )}〕 (2) 図4はモニタ電圧の波形図であって、横軸に時間を、縦
軸にモニタ電圧をとる。従って、予め定められた時刻t
M におけるモニタ電圧VM (tM )は次式となる。
【0018】 VM (tM )=−(V0 ×R1 )/(R1 +R2 ) ×exp〔−tM /{C×(R1 +R2 )}〕 (3) ここで検出抵抗16の抵抗値R1 、コンデンサ15の容
量C、コンデンサ15の両端の電圧の初期値V0 は設計
値として既知であり、時刻tM を固定してモニタ電圧V
M (tM )を計測すれば上式から漏洩抵抗21の抵抗値
2 を算出することが可能であり、従って点火プラグ1
2の燻り度合いを定量的に評価することが可能となる。
【0019】先に説明したように点火プラグに燻りが発
生した場合には混合ガスが燃焼したときに流れるイオン
電流は燻りによる漏洩電流と重畳して流れるため、燻り
度合いに応じてイオン電流のしきい値を補正することに
より燻りが発生した場合にも失火判定を実行することが
可能となる。図5は上記原理に基づいてマイクロコンピ
ュータ18で実行される失火判定ルーチンのフローチャ
ートであって、点火装置10から出力される点火指令信
号の立ち下がり(時刻t2 )に処理が開始される。
【0020】ステップ51において、失火判定ルーチン
の処理開始後の時間Tが予め定められた時間T25が経過
するまで待機をする。なお時間T25は点火指令信号の立
ち下がり後放電および残留エネルギに基づくノイズがお
さまりイオン電流のピークが発生する時間として設定さ
れる。時間T25が経過したときはステップ52に進み、
検出抵抗16の両端に発生する電圧V(t5 )を読み込
む。
【0021】次にステップ53に進み、失火判定ルーチ
ンの処理開始後の時間Tが予め定められた時間T2Mが経
過するまで待機する。なお時間T2Mは時間T25より長い
時間として設定される。時間T2Mが経過すればステップ
53で肯定判定され、ステップ54でモニタ時刻tM
おいて検出抵抗16の両端に発生する電圧V(tM )を
読み込み、ステップ55で失火判定処理を実行してこの
ルーチンを終了する。
【0022】図6はステップ55で実行される失火判定
処理の詳細フローチャートであって、ステップ551に
おいて、(3)式において VM (tM )=V(tM ) として、漏洩抵抗21の値R2 を算出する。続いてステ
ップ552において、前ステップで算出された漏洩抵抗
21の値R 2 の値を使用して、(2)に基づいて時刻t
5 における漏洩電圧Vl を算出する。
【0023】 Vl =VM (t5 )=−(V0 ×R1 )/(R1 +R2 ) ×exp〔−t5 /{C×(R1 +R2 )}〕 (4) ステップ553において、ステップ53で読み込まれた
検出抵抗16の両端に発生する電圧V(t5 )が漏洩電
圧Vl と予め定められたしきい値αとの加算値より大き
いかを判定する。なお、しきい値αは燻りが発生してい
ない場合にイオン電流のピークを検出することができる
値として設定される。
【0024】ステップ553で肯定判定されたときはス
テップ554で着火判定し、ステップ553で否定判定
されたときはステップ555で失火判定してこの処理を
終了する。なお実際の車両は、所定の時間内に失火と判
定される割合、即ち失火率が所定値より大きくなったと
きには、内燃機関排気管に設置される触媒が損傷される
おそれがあるものとして警報を発するように構成され
る。
【0025】上記実施例においてはモニタ時刻tM にお
いて検出抵抗16の両端に発生する電圧V(tM )に基
づいて点火プラグ12の燻り度合いが決定されるが、こ
の電圧が低下した場合にはマイクロコンピュータ18で
の読み取り精度も低下し燻り度合いの決定精度、即ち漏
洩抵抗の算出精度が悪化し、失火判定に誤りが生じるお
それを避けることができない。
【0026】この課題を解決するために、点火プラグ1
2に燻りが発生した場合には点火装置10から点火指令
信号が出力されている間、即ち時刻t1 からt2 の間に
も漏洩電流が流れ、その値は一般的にモニタ時刻tM
おいて検出抵抗16の両端に発生する電圧V(tM )に
対応する電流より大きいことを利用することが可能であ
る。
【0027】図7は点火プラグ12に燻りがあるときに
点火装置10から点火指令信号が出力されている間に検
出抵抗16の両端に発生する電圧V16と点火プラグ12
の絶縁抵抗との関係を示すグラフであって、横軸は絶縁
抵抗の対数値を、縦軸は電圧を表す。なおこのグラフに
おいて黒点は実測値を、実線は実測値をフィッティング
した曲線である。
【0028】即ち、点火プラグ12の漏洩抵抗R2 は電
圧V16の関数として表すことが可能である。 R2 =R2 (V16) (5) このグラフから理解できるように、漏洩抵抗が小さい、
即ち燻り度合いが小さい場合は電圧V16は高くなりマイ
クロコンピュータが読み取り可能な最大電圧を越えるこ
ともあるが、燻り度合いの小さいときは時刻t4 以降の
漏洩電流の降下度合いが少ないためモニタ時刻tM にお
ける読み込み電圧の精度はさほど悪化しない。
【0029】そこで第2の実施例においては、電圧の読
み込みタイミングを適宜切り換えることによって燻り度
合いの精度を維持することとする。図8はマイクロコン
ピュータ18で実行される第2の失火判定ルーチンのフ
ローチャートであって、点火装置10から出力される点
火指令信号の立ち上がりで実行が開始される。
【0030】ステップ81において、第2の失火判定ル
ーチン実行開始後の経過時間Tが予め定められた時間T
1Pとなるまで待機する。なお時間T1Pは点火装置10か
ら点火指令信号が出力されている間の時間として設定さ
れる。時間T1Pが経過するとステップ81で肯定判定さ
れてステップ82に進み、検出抵抗16の両端に発生す
る電圧V(tP )を読み込む。
【0031】ステップ83において、予め定められた時
間T15が経過するまで待機をする。なお時間T15は点火
指令信号の立ち上がり後放電および残留エネルギに基づ
くノイズがおさまりイオン電流のピークが発生すると予
想される時間として設定される。時間T15が経過したと
きはステップ83で肯定判定されてステップ84に進
み、検出抵抗16の両端に発生する電圧V(t5 )を読
み取る。
【0032】続いてステップ85において予め定められ
た時間T1Mが経過するまで待機する。なお時間T1Mは時
間T15より長い時間として設定される。時間T1Mが経過
すればステップ85で肯定判定され、ステップ86でモ
ニタ時刻tM において検出抵抗16の両端に発生する電
圧V(tM )を読み込み、ステップ87で第2の失火判
定処理を実行してこのルーチンを終了する。
【0033】図9はステップ87で実行される第2の失
火判定処理の詳細フローチャートであって、ステップ8
71において時刻tP における電圧V(tP )が予め定
められた上限電圧VU 以上であるかを判定する。なお、
上限電圧VU はマイクロコンピュータ18が読み込むこ
とのできる最大電圧より若干低い電圧として定められ
る。
【0034】ステップ871で否定判定されたときはス
テップ872に進み、時刻tM における電圧V(tM
が予め定められた下限電圧VL 以下であるかを判定す
る。なお、下限電圧VL はマイクロコンピュータ18が
読み込むことのできる最小電圧より若干高い電圧として
定められる。ステップ871あるいは872で肯定判定
されたときは、ステップ873で(3)式を使用して漏
洩抵抗21の抵抗値R2 を算出してステップ875に進
む。
【0035】逆にステップ872で否定判定されたとき
は、ステップ874で図7に示すグラフを使用して電圧
V(tP )から漏洩抵抗21の抵抗値R2 を算出してス
テップ875に進む。ステップ875においてステップ
873あるいは874で算出された漏洩抵抗21の抵抗
値R2 を使用して(2)に基づいて時刻t5 における漏
洩電圧Vl を算出する。
【0036】 Vl =VM (t5 )=−(V0 ×R1 )/(R1 +R2 ) ×exp〔−t5 /{C×(R1 +R2 )}〕 (6) ステップ876において、時刻t5 における電圧V(t
5 )が漏洩電圧Vl と予め定められたしきい値αとの加
算値より大きいかを判定する。なお、しきい値αは燻り
が発生していない場合にイオン電流のピークを検出する
ことができる値として設定される。
【0037】ステップ876で肯定判定されたときはス
テップ877で着火判定し、ステップ876で否定判定
されたときはステップ878で失火判定してこの処理を
終了する。即ち、第2の実施例によれば絶縁抵抗の低下
度合いを正確に算出することができ、失火判定の精度を
高めることが可能となる。
【0038】
【発明の効果】請求項1にかかる内燃機関の失火検出装
置によれば、混合ガスの燃焼によりイオンが発生する期
間以外の期間で燻りに起因する絶縁抵抗の低下度合いを
測定し、この低下度合いに応じて失火か否かを判定する
しきい値を補正することによって燻りが発生した場合の
失火を確実に検出することが可能となる。
【0039】請求項2にかかる内燃機関の失火検出装置
によれば、燻り度合いが大きいときは点火コイルの1次
巻線への通電期間中の測定値に基づいて絶縁抵抗の低下
度合いを決定し、燻り度合いが小さいときは混合ガスの
燃焼によりイオンが発生する期間以外の期間のうち点火
コイルの1次巻線への通電期間以外の測定値に基づいて
絶縁抵抗の低下度合いを決定することにより失火検出精
度を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る失火検出装置の回路図である。
【図2】従来の失火検出装置の失火検出原理の説明図で
ある。
【図3】燻り発生時の等価回路である。
【図4】モニタ電圧の波形図である。
【図5】失火判定ルーチンのフローチャートである。
【図6】失火判定処理のフローチャートである。
【図7】電圧V16と絶縁抵抗R2 の関係を示すグラフで
ある。
【図8】第2の失火判定ルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】第2の失火判定処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…点火装置 11…点火コイル 12…点火プラグ 13…第1のツェナーダイオード 14…第2のツェナーダイオード 15…コンデンサ 16…検出抵抗 17…反転増幅器 18…マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紅林 洋一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火プラグとグランドとの間に電圧を印
    加する電圧印加手段と、 前記電圧印加手段によって電圧が印加された点火プラグ
    とグランドとの間に流れる電流を検出する電流検出手段
    と、 点火プラグの放電によって混合ガスが正常に着火した場
    合に混合ガス中にイオンが発生する期間以外の期間にお
    いて前記電流検出手段によって検出される電流に基づい
    て点火プラグの燻り度合いを検出する燻り度合い検出手
    段と、 点火プラグの放電によって混合ガスが正常に着火した場
    合に混合ガス中にイオンが発生する期間内に前記電流検
    出手段によって検出される電流が前記燻り度合い検出手
    段で検出された点火プラグの燻り度合いに応じて定めら
    れるしきい値電流以下であるときに失火を検出する失火
    検出手段と、を具備する内燃機関の失火検出装置。
  2. 【請求項2】 前記燻り度合い検出手段が、 点火プラグの放電によって混合ガスが正常に着火した場
    合に混合ガス中にイオンが発生する期間以外の期間のう
    ち点火コイルの1次巻線への通電期間に前記電流検出手
    段によって電流を検出する通電期間中電流検出手段と、 点火プラグの放電によって混合ガスが正常に着火した場
    合に混合ガス中にイオンが発生する期間以外の期間のう
    ち点火コイルの1次巻線への通電期間以外の期間に前記
    電流検出手段によって電流を検出する非通電期間中電流
    検出手段と、点火プラグの燻り度合いに応じて通電期間
    中電流検出手段と前記非通電期間中電流検出手段とを切
    り換える切り換え手段と、から構成される請求項1に記
    載の内燃機関の失火検出装置。
JP13363896A 1996-05-28 1996-05-28 内燃機関の失火検出装置 Pending JPH09317619A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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