JPH0931729A - 染色人工毛サンプルの製造法 - Google Patents
染色人工毛サンプルの製造法Info
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- JPH0931729A JPH0931729A JP17619795A JP17619795A JPH0931729A JP H0931729 A JPH0931729 A JP H0931729A JP 17619795 A JP17619795 A JP 17619795A JP 17619795 A JP17619795 A JP 17619795A JP H0931729 A JPH0931729 A JP H0931729A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】(a)連続する染色人工毛の本数を所定の毛量と
なるように揃えて人工毛集合体を得、人工毛集合体を人
工毛の長さ方向に対して所定の長さに仮固定する工程、
(b)仮固定された人工毛集合体を人工毛の長さ方向に対
して略同等の所定間隔をおいて各々の人工毛が融着する
ように複数箇所熱融着する工程及び(c)熱融着された部
分の1箇所又は2箇所が端部に位置するように人工毛集
合体を切断する工程を含む染色された人工毛サンプルの
製造法。 【効果】前記製造法では、固定作業が容易であり、得ら
れるサンプルの染色人工毛の抜けが良好に防止される。
また長さ方向のずれ等を容易に防止することができ、得
られる染色人工毛サンプルの商品としてのバラツキ又は
製造時の不良品発生を有効に防止できる。
なるように揃えて人工毛集合体を得、人工毛集合体を人
工毛の長さ方向に対して所定の長さに仮固定する工程、
(b)仮固定された人工毛集合体を人工毛の長さ方向に対
して略同等の所定間隔をおいて各々の人工毛が融着する
ように複数箇所熱融着する工程及び(c)熱融着された部
分の1箇所又は2箇所が端部に位置するように人工毛集
合体を切断する工程を含む染色された人工毛サンプルの
製造法。 【効果】前記製造法では、固定作業が容易であり、得ら
れるサンプルの染色人工毛の抜けが良好に防止される。
また長さ方向のずれ等を容易に防止することができ、得
られる染色人工毛サンプルの商品としてのバラツキ又は
製造時の不良品発生を有効に防止できる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、美容院等において
髪の毛を染毛する際に利用する染毛用サンプル、毛糸の
サンプル、糸のサンプル等の少なくとも一端が固定され
た各種染色人工毛サンプルの製造法に関する。
髪の毛を染毛する際に利用する染毛用サンプル、毛糸の
サンプル、糸のサンプル等の少なくとも一端が固定され
た各種染色人工毛サンプルの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、美容院、手芸用品店等において、
数種類の異なる色の染色毛サンプルを見本台紙等に固着
した染色毛見本が用いられている。このような染色毛見
本は、例えば美容院においては、髪の毛を所望の色に染
毛する前に、予め染めあがり感を確認すると共に、どの
様な色に染毛するかを選択する際に利用されている。ま
た手芸用品店等においては、一度に多くの異なる色の毛
糸等を見比べる際や毛糸等の色を選択する際等に使用さ
れている。
数種類の異なる色の染色毛サンプルを見本台紙等に固着
した染色毛見本が用いられている。このような染色毛見
本は、例えば美容院においては、髪の毛を所望の色に染
毛する前に、予め染めあがり感を確認すると共に、どの
様な色に染毛するかを選択する際に利用されている。ま
た手芸用品店等においては、一度に多くの異なる色の毛
糸等を見比べる際や毛糸等の色を選択する際等に使用さ
れている。
【0003】このような染色毛見本を構成する各々の染
色毛サンプルは、特定長さに揃えられた染色毛を所望の
毛量となるように複数本束ねたものであって、その端部
の少なくとも一端が、染色毛の抜けを防止するために固
定されている。このような固定の方法としては、例えば
針金等による巻締め、接着剤による接着等で行われてい
るのが殆どである。
色毛サンプルは、特定長さに揃えられた染色毛を所望の
毛量となるように複数本束ねたものであって、その端部
の少なくとも一端が、染色毛の抜けを防止するために固
定されている。このような固定の方法としては、例えば
針金等による巻締め、接着剤による接着等で行われてい
るのが殆どである。
【0004】しかしながら、前記針金等によって巻締め
る方法では、例えば髪の毛を染毛するための染毛用サン
プル等の太さの細い毛の場合、抜け防止が必ずしも十分
であるとは言い難く、抜け防止を十分に行うためには巻
締め作業が煩雑化する恐れがある。一方、接着剤による
接着方法においても、接着剤の管理、接着剤の乾燥工程
等を行う必要があり、工程が煩雑化する恐れがある。
る方法では、例えば髪の毛を染毛するための染毛用サン
プル等の太さの細い毛の場合、抜け防止が必ずしも十分
であるとは言い難く、抜け防止を十分に行うためには巻
締め作業が煩雑化する恐れがある。一方、接着剤による
接着方法においても、接着剤の管理、接着剤の乾燥工程
等を行う必要があり、工程が煩雑化する恐れがある。
【0005】また太さの細い多数の髪の毛等で構成され
る染毛用サンプルを製造する場合には、従来、前記固定
に先立って、同等長さの所望の毛量の束に揃える作業が
煩雑化しており、このような作業を容易に行う方法につ
いてはあまり知られていないのが実状である。
る染毛用サンプルを製造する場合には、従来、前記固定
に先立って、同等長さの所望の毛量の束に揃える作業が
煩雑化しており、このような作業を容易に行う方法につ
いてはあまり知られていないのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、染色毛サンプルの製造にあたり、該染色毛サンプル
の染色毛の抜けを良好に防止することができ、しかも簡
便である染色人工毛サンプルの製造法を提供することに
ある。
は、染色毛サンプルの製造にあたり、該染色毛サンプル
の染色毛の抜けを良好に防止することができ、しかも簡
便である染色人工毛サンプルの製造法を提供することに
ある。
【0007】本発明の別の目的は、染色毛サンプルの製
造にあたり、特に同等長さの所望の毛量の束に揃える作
業を容易に行うことが可能な染色人工毛サンプルの製造
法を提供することにある。
造にあたり、特に同等長さの所望の毛量の束に揃える作
業を容易に行うことが可能な染色人工毛サンプルの製造
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、染色人
工毛集合体の少なくとも一端を固定し、同等長さに揃え
られた染色人工毛サンプルの製造法であって、(a)連続
する染色人工毛の本数を所定の毛量となるように揃えて
人工毛集合体を得、この人工毛集合体を人工毛の長さ方
向に対して所定の長さに仮固定する工程と、(b)仮固定
された人工毛集合体を人工毛の長さ方向に対して略同等
の所定間隔をおいて各々の人工毛が融着するように複数
箇所熱融着する工程と、(c)前記熱融着された部分の1
箇所又は2箇所が端部に位置するように人工毛集合体を
切断する工程とを含むことを特徴とする染色された人工
毛サンプルの製造法が提供される。
工毛集合体の少なくとも一端を固定し、同等長さに揃え
られた染色人工毛サンプルの製造法であって、(a)連続
する染色人工毛の本数を所定の毛量となるように揃えて
人工毛集合体を得、この人工毛集合体を人工毛の長さ方
向に対して所定の長さに仮固定する工程と、(b)仮固定
された人工毛集合体を人工毛の長さ方向に対して略同等
の所定間隔をおいて各々の人工毛が融着するように複数
箇所熱融着する工程と、(c)前記熱融着された部分の1
箇所又は2箇所が端部に位置するように人工毛集合体を
切断する工程とを含むことを特徴とする染色された人工
毛サンプルの製造法が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の製造法では、まず(a)連
続する染色人工毛の本数を所定の毛量となるように揃え
て人工毛集合体を得、この人工毛集合体を人工毛の長さ
方向に対して所定の長さに仮固定する(以下(a)工程とい
う)。
続する染色人工毛の本数を所定の毛量となるように揃え
て人工毛集合体を得、この人工毛集合体を人工毛の長さ
方向に対して所定の長さに仮固定する(以下(a)工程とい
う)。
【0010】前記染色された人工毛とは、例えばポリア
ミド系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリ塩化
ビニル系、ポリフッ化エチレン系、ポリアクリロニトリ
ル系等の熱融着可能な合成繊維を、例えば染料や顔料等
により染色した毛であれば特に限定されるものではな
く、通常の種々の合成糸、毛糸、髪の毛等のいずれであ
っても良い。また染色される色には黒色、白色も含む。
ミド系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリ塩化
ビニル系、ポリフッ化エチレン系、ポリアクリロニトリ
ル系等の熱融着可能な合成繊維を、例えば染料や顔料等
により染色した毛であれば特に限定されるものではな
く、通常の種々の合成糸、毛糸、髪の毛等のいずれであ
っても良い。また染色される色には黒色、白色も含む。
【0011】(a)工程においては、前記連続した染色人
工毛の本数を所定の毛量となるように揃えて人工毛集合
体を得るが、この際所定の毛量とは、人工毛の種類(太
さ)に応じて、通常の種々の人工毛サンプルとして使用
できる毛量となるように人工毛の本数を適宜選択して揃
えれば良い。即ち人工毛集合体は、連続した人工毛の本
数が揃えられた集合体である。このような人工毛集合体
を得るには、例えば予めボビン等の回転体に染色人工毛
を巻回しておき、この回転体から各々の人工毛の端部を
揃えた状態で所定長さ分だけ取り出す方法等により行う
ことができる。この際、染色人工毛が予め回転体に巻回
されて長時間が経過し人工毛がカセ状態になっている場
合には、このカセ状態を戻す方向に巻回し直すのが好ま
しい。予め回転体に巻回しておく染色人工毛は、1個の
回転体に対して複数本であっても、1本であっても良
い。このような回転体の採用により、染色人工毛を巻張
した状態から取り出すことができるので、各染色人工毛
の長さ方向のずれを防止した状態で人工毛集合体を調製
することができる。次いで毛量が揃えられた人工毛集合
体は、人工毛の長さ方向に対して所定間隔、例えば0.
5〜3m程度となるように両端部を仮固定する。この際
連続する側(例えば回転体に巻回された側)の人工毛は
仮固定後切断されても良い。この仮固定は、次工程の熱
融着に際して各人工毛の脱落や長さ方向に対するずれ等
が防止できれば良い。
工毛の本数を所定の毛量となるように揃えて人工毛集合
体を得るが、この際所定の毛量とは、人工毛の種類(太
さ)に応じて、通常の種々の人工毛サンプルとして使用
できる毛量となるように人工毛の本数を適宜選択して揃
えれば良い。即ち人工毛集合体は、連続した人工毛の本
数が揃えられた集合体である。このような人工毛集合体
を得るには、例えば予めボビン等の回転体に染色人工毛
を巻回しておき、この回転体から各々の人工毛の端部を
揃えた状態で所定長さ分だけ取り出す方法等により行う
ことができる。この際、染色人工毛が予め回転体に巻回
されて長時間が経過し人工毛がカセ状態になっている場
合には、このカセ状態を戻す方向に巻回し直すのが好ま
しい。予め回転体に巻回しておく染色人工毛は、1個の
回転体に対して複数本であっても、1本であっても良
い。このような回転体の採用により、染色人工毛を巻張
した状態から取り出すことができるので、各染色人工毛
の長さ方向のずれを防止した状態で人工毛集合体を調製
することができる。次いで毛量が揃えられた人工毛集合
体は、人工毛の長さ方向に対して所定間隔、例えば0.
5〜3m程度となるように両端部を仮固定する。この際
連続する側(例えば回転体に巻回された側)の人工毛は
仮固定後切断されても良い。この仮固定は、次工程の熱
融着に際して各人工毛の脱落や長さ方向に対するずれ等
が防止できれば良い。
【0012】本発明の製造法では、次いで前記仮固定さ
れた人工毛集合体を人工毛の長さ方向に対して略同等の
所定間隔をおいて各々の人工毛が融着されるように複数
箇所熱融着する(以下(b)工程という)。
れた人工毛集合体を人工毛の長さ方向に対して略同等の
所定間隔をおいて各々の人工毛が融着されるように複数
箇所熱融着する(以下(b)工程という)。
【0013】(b)工程において、人工毛集合体を、人工
毛の長さ方向に対して略同等の所定間隔をおいて熱融着
する際の略同等の所定間隔とは、好ましくは次工程の切
断を考慮して、本発明の製造法により最終的に得られ
る、目的とする染毛人工毛サンプルの長さと略同等の間
隔若しくは2倍長さ程度の間隔とするのが望ましい。熱
融着箇所は、各々の人工毛が長さ方向に対して垂直方向
に、即ち人工毛集合体の横方向全体に融着すれば良い。
この熱融着は、公知のウェルダー加工機や、人工毛集合
体を載置するための複数の溝を有する載置台と、これら
の溝に沿って移動可能な複数の凸状融着部を備え、前記
載置台と重ね合わせ可能な熱融着用圧板とを有するウェ
ルダー加工機、更には融着する部分に超音波を照射し、
各人工毛の振動による摩擦熱等により熱融着させる装置
等を用いて行うことができ、熱融着すべき箇所を人工毛
集合体の先端部分から順次行っても、また一度に複数箇
所行っても良い。熱融着時の温度及び時間は、人工毛を
構成するポリマーの種類等に応じて適宜選択することが
でき、例えば熱融着する以上の温度であり、熱融着部分
が滑らかで突起等が発生しない条件が好ましい。
毛の長さ方向に対して略同等の所定間隔をおいて熱融着
する際の略同等の所定間隔とは、好ましくは次工程の切
断を考慮して、本発明の製造法により最終的に得られ
る、目的とする染毛人工毛サンプルの長さと略同等の間
隔若しくは2倍長さ程度の間隔とするのが望ましい。熱
融着箇所は、各々の人工毛が長さ方向に対して垂直方向
に、即ち人工毛集合体の横方向全体に融着すれば良い。
この熱融着は、公知のウェルダー加工機や、人工毛集合
体を載置するための複数の溝を有する載置台と、これら
の溝に沿って移動可能な複数の凸状融着部を備え、前記
載置台と重ね合わせ可能な熱融着用圧板とを有するウェ
ルダー加工機、更には融着する部分に超音波を照射し、
各人工毛の振動による摩擦熱等により熱融着させる装置
等を用いて行うことができ、熱融着すべき箇所を人工毛
集合体の先端部分から順次行っても、また一度に複数箇
所行っても良い。熱融着時の温度及び時間は、人工毛を
構成するポリマーの種類等に応じて適宜選択することが
でき、例えば熱融着する以上の温度であり、熱融着部分
が滑らかで突起等が発生しない条件が好ましい。
【0014】本発明の製造法では、次に前記熱融着され
た部分の1箇所又は2箇所が端部に位置するように人工
毛集合体を切断する(以下(c)工程という)。
た部分の1箇所又は2箇所が端部に位置するように人工
毛集合体を切断する(以下(c)工程という)。
【0015】(c)工程は、前記人工毛集合体を、最終的
に得られる、目的とする染色人工毛サンプルの長さに、
例えばカッター等により切断する工程であって、その切
断箇所は、(b)工程で形成した熱融着した箇所、熱融着
した箇所の前又は後、若しくは熱融着した箇所とこの熱
融着した箇所同士の略中央に位置する熱融着されていな
い人工毛部分に対して行うことができる。このような切
断によって、一方の端部に、又は両端部に熱融着部を有
する所望の染色人工毛サンプルを得ることができる。
に得られる、目的とする染色人工毛サンプルの長さに、
例えばカッター等により切断する工程であって、その切
断箇所は、(b)工程で形成した熱融着した箇所、熱融着
した箇所の前又は後、若しくは熱融着した箇所とこの熱
融着した箇所同士の略中央に位置する熱融着されていな
い人工毛部分に対して行うことができる。このような切
断によって、一方の端部に、又は両端部に熱融着部を有
する所望の染色人工毛サンプルを得ることができる。
【0016】本発明の製造法により得られる染色人工毛
サンプルは、公知の針金や接着剤で端部を固定されたも
のと同様に使用することができる。
サンプルは、公知の針金や接着剤で端部を固定されたも
のと同様に使用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の製造法では、染色人工毛サンプ
ルにおける端部の固定を、熱融着という簡易な方法で行
うので、該固定作業が容易であり、しかも得られるサン
プルの染色人工毛の抜けが良好に防止される。また染色
人工毛サンプル製造時の人工毛集合体を作成する際に、
染色された人工毛を予め回転体に巻回させておき、この
人工毛が巻回された回転体から所定の毛量となるように
人工毛集合体を得ることにより、長さ方向のずれ等を容
易に防止することができ、得られる染色人工毛サンプル
の商品としてのバラツキ又は製造時の不良品発生を有効
に防止することができる。
ルにおける端部の固定を、熱融着という簡易な方法で行
うので、該固定作業が容易であり、しかも得られるサン
プルの染色人工毛の抜けが良好に防止される。また染色
人工毛サンプル製造時の人工毛集合体を作成する際に、
染色された人工毛を予め回転体に巻回させておき、この
人工毛が巻回された回転体から所定の毛量となるように
人工毛集合体を得ることにより、長さ方向のずれ等を容
易に防止することができ、得られる染色人工毛サンプル
の商品としてのバラツキ又は製造時の不良品発生を有効
に防止することができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】図1において10は、本発明の製造法を実
施する際に用いることが可能なウェルダー加工機の概略
図である。ウェルダー加工機10は、染色人工毛11を
載置するための2列の溝12を備える載置台10aと、
所望温度に加熱可能な複数の凸状部14を備え、載置台
10aに重ねて圧することができる圧板10bとによっ
て基本的に構成している。
施する際に用いることが可能なウェルダー加工機の概略
図である。ウェルダー加工機10は、染色人工毛11を
載置するための2列の溝12を備える載置台10aと、
所望温度に加熱可能な複数の凸状部14を備え、載置台
10aに重ねて圧することができる圧板10bとによっ
て基本的に構成している。
【0020】載置台10aに設けられた溝12の両端に
は、染色人工毛11を仮固定するための固定具(13
a,13b)を設けている。一方圧板10bに設けられ
た凸状部14は、移動と取外しとが可能であって、圧板
10bを載置台10aに重ね合わせた際に、前記溝10
内に載置する染色人工毛11を加熱・加圧するような位
置に配置している。なお、この複数の凸状部14は、加
熱するものではなく、超音波を発生し、振動による摩擦
熱により染色人工毛11を熱融着させるものでも良い。
は、染色人工毛11を仮固定するための固定具(13
a,13b)を設けている。一方圧板10bに設けられ
た凸状部14は、移動と取外しとが可能であって、圧板
10bを載置台10aに重ね合わせた際に、前記溝10
内に載置する染色人工毛11を加熱・加圧するような位
置に配置している。なお、この複数の凸状部14は、加
熱するものではなく、超音波を発生し、振動による摩擦
熱により染色人工毛11を熱融着させるものでも良い。
【0021】次にこのウェルダー加工機10を用いた本
発明の染色人工毛サンプルの製造法の具体例を図1及び
図2を参照して更に説明する。
発明の染色人工毛サンプルの製造法の具体例を図1及び
図2を参照して更に説明する。
【0022】まず予めカセ状態を戻す方向にボビン15
に巻回した毛髪用染色人工毛11(商品名「モノフィラ
メント」(ナイロン系、旭化成(株)製)を黒色に染色
したもの)を、750〜800本程度2系統に分けて載
置台10aの2列の溝12にそれぞれ供給する。供給し
た染色用人工毛11はある程度長さ方向に張った状態
で、固定具(13a,13b)により載置台10aの両
端部に仮固定する。この際13aから13bの間は1m
である。
に巻回した毛髪用染色人工毛11(商品名「モノフィラ
メント」(ナイロン系、旭化成(株)製)を黒色に染色
したもの)を、750〜800本程度2系統に分けて載
置台10aの2列の溝12にそれぞれ供給する。供給し
た染色用人工毛11はある程度長さ方向に張った状態
で、固定具(13a,13b)により載置台10aの両
端部に仮固定する。この際13aから13bの間は1m
である。
【0023】次に圧板10bの凸状部14を20cm間
隔になるよう均等間隔に固定し、温度120〜140℃
に加熱する。続いて圧板10bを図1の矢印方向に動か
し、仮固定された染色人工毛11を6個(2列で合計1
2個)の凸状部14により圧力80〜120kg/cm
2で2〜5秒間一度に加熱押圧した。加熱押圧された染
色人工毛11の仮固定を外し、長さ方向前方の切断工程
(図示せず)に移動させると共に、次の染色人工毛11
を載置台10aの溝12に固定し、移動した染色人工毛
11の加熱部最末端部(13aに位置する部分で加熱押
圧された箇所)を切断する。固定された次の染色人工毛
11については、前述の工程を繰り返す。一方切断工程
に移動させた加熱押圧後の染色人工毛11は、図2に示
すとおり、11a〜11fの6箇所の加熱押圧部が形成
されている。切断工程においては、これら加熱押圧部の
両末端を除く11b〜11eの略中央部、並びに各加熱
押圧部の中央部に位置する染色人工毛(11aと11b
の間、11bと11cの間、11cと11dの間、11
dと11eの間、11eと11fの間)をカッターによ
り切断し、末端の一方が熱融着された略10cmの染色
人工毛サンプル10個を一度に得ることができる。
隔になるよう均等間隔に固定し、温度120〜140℃
に加熱する。続いて圧板10bを図1の矢印方向に動か
し、仮固定された染色人工毛11を6個(2列で合計1
2個)の凸状部14により圧力80〜120kg/cm
2で2〜5秒間一度に加熱押圧した。加熱押圧された染
色人工毛11の仮固定を外し、長さ方向前方の切断工程
(図示せず)に移動させると共に、次の染色人工毛11
を載置台10aの溝12に固定し、移動した染色人工毛
11の加熱部最末端部(13aに位置する部分で加熱押
圧された箇所)を切断する。固定された次の染色人工毛
11については、前述の工程を繰り返す。一方切断工程
に移動させた加熱押圧後の染色人工毛11は、図2に示
すとおり、11a〜11fの6箇所の加熱押圧部が形成
されている。切断工程においては、これら加熱押圧部の
両末端を除く11b〜11eの略中央部、並びに各加熱
押圧部の中央部に位置する染色人工毛(11aと11b
の間、11bと11cの間、11cと11dの間、11
dと11eの間、11eと11fの間)をカッターによ
り切断し、末端の一方が熱融着された略10cmの染色
人工毛サンプル10個を一度に得ることができる。
【0024】得られた染色人工毛サンプルは、熱融着部
分において抜けが良好に防止されており、また製造工程
における同等長さの所望の毛量の束に揃える作業が簡便
で、長さや毛量は全て同様であった。
分において抜けが良好に防止されており、また製造工程
における同等長さの所望の毛量の束に揃える作業が簡便
で、長さや毛量は全て同様であった。
【図1】本発明の製造法を実施する際に用いるウェルダ
ー加工機の一実施態様を示す概略図である。
ー加工機の一実施態様を示す概略図である。
【図2】本発明の製造法において、所定間隔をおいて熱
融着された後、切断前の染色人工毛を示す概略図であ
る。
融着された後、切断前の染色人工毛を示す概略図であ
る。
10:ウェルダー加工機 11:染色人工毛 13a,13b:固定具 14:凸状部 15:ボビン
Claims (3)
- 【請求項1】 染色人工毛集合体の少なくとも一端を固
定し、同等長さに揃えられた染色人工毛サンプルの製造
法であって、(a)連続する染色人工毛の本数を所定の毛
量となるように揃えて人工毛集合体を得、この人工毛集
合体を人工毛の長さ方向に対して所定の長さに仮固定す
る工程と、(b)仮固定された人工毛集合体を人工毛の長
さ方向に対して略同等の所定間隔をおいて各々の人工毛
が融着するように複数箇所熱融着する工程と、(c)前記
熱融着された部分の1箇所又は2箇所が端部に位置する
ように人工毛集合体を切断する工程とを含むことを特徴
とする染色された人工毛サンプルの製造法。 - 【請求項2】 前記(a)工程において、染色された人工
毛を予め回転体に巻回させておき、この人工毛が巻回さ
れた回転体から所定の毛量となるように人工毛集合体を
得ること特徴とする請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】 前記染色人工毛が、髪の毛を染毛する際
のサンプルとして用いる人工染毛であることを特徴とす
る請求項1又は2項記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17619795A JPH0931729A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | 染色人工毛サンプルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17619795A JPH0931729A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | 染色人工毛サンプルの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0931729A true JPH0931729A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16009332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17619795A Pending JPH0931729A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | 染色人工毛サンプルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0931729A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003038316A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-12 | Sutatsufusu:Kk | 毛髪化粧料用毛束見本 |
FR2883271A1 (fr) * | 2005-03-15 | 2006-09-22 | Media 6 Soc Par Actions Simpli | Dispositif de fabrication d'echantillons de meches, notamment de cheveux ou similaires, incorporant un module multifonctionnel |
FR2883270A1 (fr) * | 2005-03-15 | 2006-09-22 | Media 6 Soc Par Actions Simpli | Dispositif de fabrication d'echantillons de meches, notamment de cheveux ou similaires |
CN109281555A (zh) * | 2017-07-19 | 2019-01-29 | 三井金属爱科特株式会社 | 车辆侧门闩锁设备 |
-
1995
- 1995-07-12 JP JP17619795A patent/JPH0931729A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003038316A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-12 | Sutatsufusu:Kk | 毛髪化粧料用毛束見本 |
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CN109281555B (zh) * | 2017-07-19 | 2021-02-05 | 三井金属爱科特株式会社 | 车辆侧门闩锁设备 |
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