JPH09316344A - 熱可塑性エラストマー組成物およびそれを使用した空気入りタイヤ - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物およびそれを使用した空気入りタイヤ

Info

Publication number
JPH09316344A
JPH09316344A JP8135059A JP13505996A JPH09316344A JP H09316344 A JPH09316344 A JP H09316344A JP 8135059 A JP8135059 A JP 8135059A JP 13505996 A JP13505996 A JP 13505996A JP H09316344 A JPH09316344 A JP H09316344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
thermoplastic resin
resin
thermoplastic
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8135059A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3640467B2 (ja
Inventor
Shuichi Takeyama
秀一 武山
Yoshihiro Soeda
善弘 添田
Takeshi Kawaguchi
剛 川口
Noriaki Kuroda
紀明 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP13505996A priority Critical patent/JP3640467B2/ja
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to US09/000,369 priority patent/US6062283A/en
Priority to DE69737185T priority patent/DE69737185T2/de
Priority to EP97918363A priority patent/EP0857761B1/en
Priority to PCT/JP1997/001514 priority patent/WO1997045489A1/ja
Priority to KR1019980700716A priority patent/KR100272125B1/ko
Publication of JPH09316344A publication Critical patent/JPH09316344A/ja
Priority to US09/479,078 priority patent/US6397912B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3640467B2 publication Critical patent/JP3640467B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ゴム層との接着性に優れた空気入りタイヤの
空気透過防止層用として最適の熱可塑性エラストマー組
成物を提供する。 【解決手段】 (A)少なくとも一種の熱可塑性樹脂成
分を全ポリマー成分重量当り10重量%以上、並びに
(B)少なくとも一種のエラストマー成分を全ポリマー
成分重量当り10重量%以上で、かつ、成分(A)が連
続相を、成分(B)が分散相をなし、(C)前記(A)
成分の熱可塑性樹脂に、この熱可塑性樹脂との体積分率
×粘度比が、式〔φA /φC 〕×〔ηC /ηA 〕<1.
0(ここで、φA :成分(A)の体積分率、φC :成分
(C)の体積分率、ηA :成分(A)の溶融混練時の溶
融粘度、ηC :成分(C)の溶融混練時の溶融粘度、を
示す。)を満足するような熱可塑性樹脂成分(C)を
(A),(B)及び(C)成分の全重量当り1〜75重
量%含んでなる熱可塑性エラストマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐空気透過性と柔
軟性とのバランスに優れ、更にゴムとの接着性に優れた
熱可塑性エラストマー組成物に関し、更に詳しくは、空
気入りタイヤのタイヤ内の空気圧保持性を損なうことな
く、インナーライナー層などの空気透過防止層を薄くし
てタイヤの軽量化を図ることが出来る熱可塑性エラスト
マー組成物、及びそれを空気透過防止層に用いた空気入
りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料消費率の低減は、自動車における大
きな技術的課題の一つであり、この対策の一環として、
空気入りタイヤの軽量化に対する要求も益々強いものに
なってきている。
【0003】ところで、空気入りタイヤの内面には、タ
イヤ空気圧を一定に保持するためにブチルゴムなどのよ
うな低気体透過性のゴムからなるインナーライナー層が
設けられている。しかしながら、ハロゲン化ブチルゴム
はヒステリシス損失が大きいため、タイヤの加硫後に、
カーカスコード間の間隙において、カーカス層の内面ゴ
ム及びインナーライナー層に波打ちが生じた場合、カー
カス層の変形とともにインナーライナーゴム層が変形す
るので、転動抵抗が増加するという問題がある。このた
め、一般に、インナーライナー層(ハロゲン化ブチルゴ
ム)とカーカス層の内面ゴムとの間にヒステリシス損失
が小さいタイゴムと呼ばれるゴムシートを介して両者を
接合している。従って、ハロゲン化ブチルゴムのインナ
ーライナー層の厚さに加えて、タイゴムの厚さが加算さ
れ、層全体として1mm(1000μm)を超える厚さに
なり、結果的に製品タイヤの重量を増大させる原因の一
つになっていた。
【0004】空気入りタイヤのインナーライナー層とし
て、ブチルゴムなどの低気体透過性ゴムに代えて種々の
材料を用いる技術が提案されている。例えば、特公昭4
7−31761号公報には加硫タイヤの内面に、空気透
過係数〔cm3 (標準状態)/cm・sec ・mmHg〕が30℃
で10×10-13 以下、70℃で50×10-13 以下
の、ポリ塩化ビニリデン、飽和ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂などの合成樹脂の溶液又は分散液を0.1mm
以下で塗布することが開示されている。
【0005】しかしながら、この公報に開示の技術は、
加硫タイヤのカーカス内周面に、もしくはインナーライ
ナー内周面に、特定の空気透過係数を有する合成樹脂の
被覆層を設けて合成樹脂被覆層の厚さを0.1mm以下に
することが記載されているが、この公報に記載された空
気入りタイヤは、ゴムと合成樹脂フィルムとの接着性に
問題があり、またインナーライナー層が耐熱性、耐湿性
(又は耐水性)に劣るという欠点を有する。
【0006】特開平5−330307号公報には、タイ
ヤ内面をハロゲン化処理(従来から知られている塩素化
処理用液、臭素溶液、ヨウ素溶液を使用)し、その上に
メトキシメチル化ナイロン、共重合ナイロン、ポリウレ
タンとポリ塩化ビニリデンのブレンド、ポリウレタンと
ポリフッ化ビニリデンのブレンドのポリマー皮膜(膜厚
10〜200μm)を形成することによってゴムとの接
着性を高める技術が開示されている。
【0007】更に、特開平5−318618号公報に
は、メトキシメチル化ナイロンの薄膜をインナーライナ
ーとする空気入りタイヤが開示されており、この技術に
よれば、グリーンタイヤ内面にメトキシメチル化ナイロ
ンの溶液又はエマルジョンを散布又は塗布し、次いでタ
イヤを加硫するか、或いは加硫後タイヤ内面にメトキシ
メチル化ナイロンの溶液又はエマルジョンを散布又は塗
布することによって空気入りタイヤを製造している。し
かしながら、この公報に開示の技術においても、薄膜の
耐水性に劣る欠点に加えて、膜厚の均一性を保持するこ
とが困難であると言う欠点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の通り、ブチルゴ
ムに代わる、空気入りタイヤのインナーライナー層用の
種々の材料が提案されているが、未だ実用化されるには
至っていない。特に、空気入りタイヤのインナーライナ
ー層として必要な耐空気透過性と柔軟性とのバランスに
優れ、更にゴムとの接着性に優れた材料は未だ開発され
るに至っていない。従って、本発明の目的は、空気入り
タイヤの空気圧保持性を損なうことなく、タイヤの軽量
化を可能にし、かつ、耐空気透過性及び柔軟性とのバラ
ンスに優れ、またゴム層との接着性に優れた空気入りタ
イヤの空気透過防止層用として最適の熱可塑性エラスト
マー組成物及びそれを用いて空気透過防止層を構成した
空気入りタイヤを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、(A)
空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cm
Hg以下でヤング率が500MPa 超の少なくとも一種の熱
可塑性樹脂成分を全ポリマー成分重量当り10重量%以
上、並びに(B)空気透過係数が25×10-12 cc・cm
/cm2 ・sec ・cmHg超でヤング率が500MPa 以下の少
なくとも一種のエラストマー成分を全ポリマー成分重量
当り10重量%以上で、成分(A)及び成分(B)の合
計量(A)+(B)が全ポリマー成分の合計重量当り3
0重量%以上となる量で含み、かつ、成分(A)が連続
相を、成分(B)が分散相をなし、(C)前記(A)成
分の熱可塑性樹脂に、この熱可塑性樹脂との体積分率×
粘度比が下記式で示される接着性熱可塑性樹脂成分
(C)を(A),(B)及び(C)成分の全重量当り1
〜75重量%含む、空気透過係数が25×10-12 cc・
cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率が1〜500MPa
以下の熱可塑性エラストマー組成物が提供される。 〔φA /φC 〕×〔ηC /ηA 〕<1.0 φA :熱可塑性樹脂成分(A)の体積分率 φC :接着性熱可塑性樹脂成分(C)の体積分率 ηA :熱可塑性樹脂成分(A)の溶融混練時の溶融粘度 ηC :接着性熱可塑性樹脂成分(C)の溶融混練時の溶
融粘度
【0010】本発明に従えば、また、上記熱可塑性エラ
ストマー組成物を空気透過防止層に用いた空気入りタイ
ヤが提供される。
【0011】本発明に従った熱可塑性エラストマー組成
物に(A)成分として配合される熱可塑性樹脂は、空気
透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以
下、好ましくは、0.1×10-12 〜10×10-12 cc
・cm/cm2 ・sec ・cmHgで、ヤング率が500MPa 超、
好ましくは500〜3000MPa の任意の熱可塑性樹脂
を用いることができ、その配合量は熱可塑性樹脂成分
(A)及びエラストマー成分(B)を含むポリマー成分
の合計重量当り10重量%以上、好ましくは20〜85
重量%である。
【0012】そのような熱可塑性樹脂成分(A)として
は、例えば、以下のような熱可塑性樹脂及びこれらの又
はこれらを含む任意の樹脂混合物を挙げることができ
る。また、これらに、可塑剤、軟化剤、充填剤、補強
剤、加工助剤、安定剤、酸化防止剤等が添加された熱可
塑性樹脂組成物でも良い。
【0013】ポリアミド系樹脂(例えば、ナイロン6
(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N
46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N1
2)、ナイロン610(N610)、ナイロン612
(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/6
6)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66
/610)、ナイロンMXD6、ナイロン6T、ナイロ
ン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナ
イロン66/PPS共重合体)、ポリエステル系樹脂
(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイ
ソフタレート(PEI)、PET/PEI共重合体、ポ
リアリレート(PAR)、ポリブチレンナフタレート
(PBN)、液晶ポリエステル、ポリブチレンテレフタ
レート/ポリテトラメチレングリコール共重合体、ポリ
オキシアルキレンジイミドジ酸/ポリブチレンテレフタ
レート共重合体などの芳香族ポリエステル)、ポリニト
リル系樹脂(例えば、ポリアクリロニトリル(PA
N)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニトリル/ス
チレン共重合体(AS)、メタクリロニトリル/スチレ
ン共重合体、メタクリロニトリル/スチレン/ブタジエ
ン共重合体)、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂(例え
ば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタク
リル酸エチル)、ポリビニル系樹脂(例えば、酢酸ビニ
ル(EVA)、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニ
ルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)、ポリ塩
化ビニリデン(PDVC)、ポリ塩化ビニル(PV
C)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニ
リデン/メチルアクリレート共重合体)、セルロース系
樹脂(例えば、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロー
ス)、フッ素系樹脂(例えば、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロ
ルフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフロロエチ
レン/エチレン共重合体(ETFE))、イミド系樹脂
(例えば、芳香族ポリイミド(PI))などを挙げるこ
とができる。
【0014】前述の如く、これらの熱可塑性樹脂は、特
定の空気透過係数、ヤング率及び配合量としなければな
らない。ところで、ヤング率500MPa 以下の柔軟性を
有し、かつ空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2
・sec ・cmHg以下であるような本発明の素材は、工業的
にまだ開発されておらず、また、空気透過係数が25×
10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHgを超えると、熱可塑
性エラストマー組成物としての耐空気透過性が低下し、
タイヤの空気透過防止層としての機能を果たさなくなる
が、これとの関連で、これらの熱可塑性樹脂の配合量が
10重量%未満の場合にも、同様に耐空気透過性が低下
して、タイヤの空気透過防止層としては使用できないこ
ととなるので好ましくない。
【0015】本発明に従った熱可塑性エラストマー組成
物に(B)成分として配合されるエラストマー成分は、
空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cm
Hgより大きく、ヤング率が500MPa 以下の任意のエラ
ストマーもしくはそれらの任意のブレンド、又はこれら
にエラストマーの分散性や耐熱性などの改善その他のた
めに一般的にエラストマーに配合される補強剤、充填
剤、架橋剤、軟化剤、老化防止剤、加工助剤などの配合
剤を必要量添加したエラストマー組成物で、その配合量
は、空気透過防止層を構成する樹脂及びエラストマー成
分を含むポリマー成分の合計量の全重量当り10重量%
以上、好ましくは10〜85重量%であり、かつ、成分
(A)及び成分(B)の合計量(A)+(B)が全ポリ
マー成分重量当り30重量%以上となる量である。
【0016】そのようなエラストマー成分を構成するエ
ラストマーとしては、上記空気透過係数及びヤング率を
有するものであれば、特に限定されないが、例えば、以
下のようなものを挙げることができる。
【0017】ジエン系ゴム及びその水添物(例えば、N
R,IR、エポキシ化天然ゴム、SBR,BR(高シス
BR及び低シスBR),NBR、水素化NBR、水素化
SBR)、オレフィン系ゴム(例えば、エチレンプロピ
レンゴム(EPDM,EPM)、マレイン酸変性エチレ
ンプロピレンゴム(M−EPM)、ブチルゴム(II
R)、イソブチレンと芳香族ビニル又はジエン系モノマ
ー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマ
ー)、含ハロゲンゴム(例えば、Br−IIR,Cl−
IIR、イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭
素化物(Br−IPMS)、クロロプレンゴム(C
R)、ヒドリンゴム(CHR,CHC)、クロロスルホ
ン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(C
M)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン(M−C
M))、シリコンゴム(例えば、メチルビニルシリコン
ゴム、ジメチルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシ
リコンゴム)、含イオウゴム(例えば、ポリスルフィド
ゴム)、フッ素ゴム(例えば、ビニリデンフルオライド
系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオ
ロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴ
ム、含フッ素ホスファゼン系ゴム)、熱可塑性エラスト
マー(例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系
エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン
系エラストマー、ポリアミド系エラストマー)などを挙
げることができる。
【0018】本発明に従えば、更に、第三成分の接着性
付与成分(C)として、(A)成分の熱可塑性樹脂との
体積分率×粘度比が次式: 〔φA /φC 〕×〔ηC /ηA 〕<1.0 φA :熱可塑性樹脂成分(A)の体積分率 φC :接着性熱可塑性樹脂成分(C)の体積分率 ηA :熱可塑性樹脂成分(A)の溶融混練時の溶融粘度 ηC :接着性熱可塑性樹脂成分(C)の溶融混練時の溶
融粘度 を満足するようなゴムとの接着性を有する接着性熱可塑
性樹脂成分(C)を、(A),(B)及び(C)成分の
合計重量当り1〜75重量%、好ましくは5〜30重量
%組成物中に配合する。この配合量が少ないと、相対す
るゴム層との接着が充分でなくなり、逆に多過ぎると、
空気透過係数が大きくなり過ぎたり、弾性率が高くなり
過ぎたりして、実用的ではない。
【0019】本発明に従った第三成分(C)の熱可塑性
樹脂の具体例としては、エチレンエチルアクリレートの
マレイン酸無水物のグラフト化物(EEA−g−MA
H)及びエチレンエチルアクリレート−グリシジルメタ
アクリレート共重合体(EEA−co−GMA)などの
相対するゴム層との化学反応性に優れた基を有する変性
熱可塑性樹脂を挙げることができる。
【0020】特定の熱可塑性樹脂成分(A)及び(C)
の合計量とエラストマー成分(B)との組成比は、フィ
ルムの厚さ、耐空気透過性、柔軟性のバランスを加味し
て適宜決めればよいが、好ましい範囲は(A)/(C)
の比が10/90〜90/10、更に好ましくは、15
/85〜85/15である。
【0021】本発明に係る熱可塑性エラストマー組成物
は、前記した通り、特定の空気透過係数及びヤング率を
有するポリマー成分(A),(B)及び(C)を必須の
構成成分として含むが、これを図示すれば図1のグラフ
図に示す通りとなり、図1において成分(A)は領域X
に、成分(B)は領域Yに、成分(C)は成分(A)と
の体積分率×粘度比が、式〔φA /φC 〕×〔ηC /η
A 〕<1.0の条件を満足することを基準に決定される
が、得られた熱可塑性エラストマー組成物は領域Zに相
当する。
【0022】本発明において、成分(A)に属する熱可
塑性樹脂A1 〜An を決定し、これらの平均値Aav
(=ΣφiAi(i=1〜n)、ここでφiはAiの重
量%)を求める。この点Aavと空気透過係数が25×
10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg、ヤング率500MP
a の点Pとを直線で結び、直線AavPを外挿してでき
た直線の下側と、空気透過係数25×10-12 cc・cm/
cm2 ・sec ・cmHg以上の領域Sに、Y領域に属する
(B)成分、B1 〜Bn の平均値Bav(=ΣφiBi
(i=1〜n)、ここでφiはBiの重量%)が入るよ
うなエラストマーを選択し、適当配合で混合し、更に、
成分(C)を前記条件式を満足するような量で添加して
目的の領域Zに入る熱可塑性エラストマー組成物を得る
ことができる。上記のような領域Zを満たすことによ
り、接着性熱可塑性樹脂(C)は、熱可塑性樹脂(A)
をくるむような形で、熱可塑性樹脂(A)の外側、すな
わちゴム層との界面に接着性熱可塑性樹脂(C)が多量
に配置されやすくなるために、少量の接着性熱可塑性樹
脂(C)の配合で効率よく接着性を発現させることがで
きる。
【0023】以下、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物を用いて製造した空気透過防止層を有する空気入りタ
イヤについて、更に詳しく説明する。本発明に係る空気
入りタイヤの空気透過防止層は、タイヤ内部の任意の位
置、即ちカーカス層の内側又は外側、或いはその他の位
置で、各タイヤ部材のゴム層に当接する位置に配置する
ことができる。要はタイヤ内部からの空気の透過拡散を
防止して、タイヤ内部の空気圧を長期間保持することが
できるように配置することにより本発明の目的が達成さ
れる。
【0024】図2は、空気入りタイヤの空気透過防止層
の配置の典型例を例示する子午線方向半断面図である。
図2において、左右一対のビードコア1,1間にカーカ
ス層2が装架され、このカーカス層2の内側のタイヤ内
面には、インナーライナー層3が設けられている。図2
において、4はサイドウォールを示す。
【0025】本発明において空気透過防止層を構成する
熱可塑性エラストマー組成物の製造方法は、予め(A)
及び(C)成分を構成する熱可塑性樹脂成分とエラスト
マー(ゴムの場合は未加硫物)成分(B)とを2軸混練
押出機等で溶融混練し、連続相を形成する熱可塑性樹脂
中にエラストマー成分を分散させる。エラストマー成分
を加硫する場合には、混練下で加硫剤を添加し、エラス
トマーを動的に加硫させても良い。また、熱可塑性樹脂
成分またはエラストマー成分への各種配合剤(加硫剤を
除く)は、上記混練中に添加しても良いが、混練の前に
予め混合しておくことが好ましい。熱可塑性樹脂とエラ
ストマーの混練に使用する混練機としては、特に限定は
なく、スクリュー押出機、ニーダ、バンバリミキサー、
2軸混練押出機等が挙げられる。中でも樹脂成分とゴム
成分の混練及びゴム成分の動的加硫には2軸混練押出機
を使用するのが好ましい。さらに、2種類以上の混練機
を使用し、順次混練してもよい。溶融混練の条件とし
て、温度は熱可塑性樹脂が溶融する温度以上であれば良
い。また、混練時の剪断速度は2500〜7500 Sec
-1であるのが好ましい。混練全体の時間は30秒から1
0分、また加硫剤を添加した場合には、添加後の加硫時
間は15秒から5分であるのが好ましい。上記方法で作
製された熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性樹脂
成分が連続相を、架橋したエラストマー成分が分散相
(ドメイン)を形成した分散構造をとるために、安定し
た分散構造となり、かつ、加硫ゴムの特性を示し、次
に、樹脂用の押出機を使用した押出し成形によってフィ
ルム化が可能となる。この押出成形時に、本発明のポリ
マー組成物では、マトリックス中の成分(C)がフィル
ム表面部に偏在して集まるようになり、かくして得られ
る薄膜は、熱可塑性樹脂(A)のマトリックス中に一部
のエラストマー成分(B)が不連続相(ドメイン)とし
て分散し、そして(C)成分からなる表面層が、それを
両面から挟み込んだ状態の構造をとる。かかる状態の構
造をとることによって、本発明の熱可塑性エラストマー
組成物により得られた薄膜は、柔軟性、ゴム弾性及び耐
空気透過性のバランスを付与する性能を保持しつつ、更
にゴム層とのタイヤ加硫時の接着性を顕著に向上させる
ことが可能となる。
【0026】前記マトリックス樹脂成分(A)及び
(C)の選択によって、押出成形により得られる薄膜と
ゴム層との加硫接着強さの発現の様子が異なるので、こ
の点について図3により説明する。図3(a)は、マト
リックス樹脂成分(A)及び(C)として、特定温度域
全体にわたってηA >ηC であるような成分(A)及び
(C)を使用した場合には、その接着強さは、成分
(C)の配合量が少ない範囲で顕著な増大を示し、ま
た、図3(c)は、特定温度域全体にわたってηA <η
C であるような成分(A)及び(C)を使用した場合に
は、その接着強さは、成分(C)の配合量が大きい範囲
で顕著な増大を示す。そして、図3(b)は、特定温度
以下でηA <ηC 、特定温度以上でηA >ηC であるよ
うな成分(A)及び(C)を使用した場合には、その接
着強さは、成分(C)の配合量が少ない範囲で前記図3
(a)の場合と同様な挙動を示し、また成分(C)の配
合量が大きい範囲で前記図3(c)の場合と同様な挙動
を示す。ここで溶融粘度とは、混練加工時の任意の温
度、成分の溶融粘度をいい、ポリマー材料の溶融粘度
は、温度、剪断速度(秒-1) 及び剪断応力の依存性があ
るため、一般に細管中を流れる溶融状態にある任意の温
度、特に混練時の温度領域でのポリマー材料の応力と剪
断速度を測定し、下式より溶融粘度を測定する。 η=σ/γ’(ここで、σ:剪断応力、γ’:剪断速
度) なお、溶融粘度測定には東洋精機社製キャピラリーレオ
メーターキャピログラフ1Cを使用した。また、図3に
は、前記の図3(a)及び図3(c)におけるマトリッ
クス樹脂成分(A)及び(C)を選択使用した場合の押
出成形により得られる薄膜の相状態の概要も示してい
る。
【0027】次に、本発明に係る前記熱可塑性エラスト
マー組成物の薄膜から成る空気透過防止層を有する空気
入りタイヤの製造方法について、図2に示すように、イ
ンナーライナー層3をカーカス層2の内側に配置する場
合の一例を説明すると、予め本発明の熱可塑性エラスト
マー組成物を所定の幅と厚さの薄膜状に押し出し、それ
をタイヤ成型用ドラム上に円筒に貼り着ける。その上に
未加硫ゴムからなるカーカス層、ベルト層、トレッド層
等の通常のタイヤ製造に用いられる部材を順次貼り重
ね、ドラムを抜き去ってグリーンタイヤとする。次い
で、このグリーンタイヤを常法に従って加熱加硫するこ
とにより、所望の軽量化空気入りタイヤを製造すること
ができる。なお、カーカス層の外周面に空気透過防止層
を設ける場合にも、これに順じて行うことができる。
【0028】本発明に従った空気透過防止層を接着せし
めるゴム層の材料には特に限定はなく、従来からタイヤ
用ゴム材料として一般に使用されている任意のゴム材料
とすることができる。このようなゴムとしては、例え
ば、NR,IR,BR,SBR等のジエン系ゴム、ハロ
ゲン化ブチルゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、
スチレン系エラストマー等にカーボンブラック等の補強
剤、プロセスオイル等の軟化剤、可塑剤及び加硫剤等の
配合剤を添加したゴム組成物とすることができる。
【0029】本発明に係る空気透過防止層は、空気透過
係数が25×10-12 cc・cm/cm2・sec ・cmHg以下、
好ましくは5×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下
である。空気透過係数を25×10-12 cc・cm/cm2
sec ・cmHg以下にすることによって空気透過防止層の厚
さを従来の空気透過防止層の厚さの1/2以下にするこ
とができる。
【0030】一方、ヤング率は1〜500MPa 、好まし
くは10〜300MPa 、厚さが0.02〜1.0mm、好
ましくは0.05〜0.5mmである。ヤング率が1MPa
未満ではタイヤ成型時にシワがよる等によりハンドリン
グが困難になるので好ましくなく、逆に500MPa 超で
は走行時のタイヤ変形に追従できないので好ましくな
い。
【0031】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を更に具体的に
説明するが、本発明を以下の実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。以下の実施例1〜5及び比較
例1〜2において使用した評価方法は、以下の通りであ
る。
【0032】フィルムの空気透過係数測定法 JIS K7126「プラスチックフィルム及びシート
の気体透過度試験方法(A法)」に準じた。 試験片 :各例で作成したフィルムサンプルを用いた。 試験気体:空気(N2 :O2 =8:2) 試験温度:30℃
【0033】フィルムのヤング率の測定法 JIS K6251「加硫ゴムの引張試験方法」に準じ
た。 試験片 :各例で押出成形により作成したフィルムサン
プルを、押出時の樹脂の流れ方向に平行に、JIS3号
ダンベルで打ち抜いた。得られた応力〜ひずみ曲線の初
期ひずみ領域の曲線に接線を引き、その接線の傾きより
ヤング率を求めた。
【0034】ゴムとの接着力の測定法 JIS K6301「加硫ゴムの物理試験方法」に準じ
た。 試験片 :各例で押出成形により作成したフィルムサン
プルに、シート状未加硫ゴム組成物を積層して、180
℃×10min.×23MPa にてプレス成形機を用い加硫す
る。得られたゴム/フィルム積層体を25mm幅のたんざ
く状に切断した。 試験法 :上記試験片を180℃の角度で50mm/分の
剥離速度で引張り、剥離試験を行った。
【0035】実施例1〜5及び比較例1,2 表1に示す各種配合割合(重量部)で種々の熱可塑性成
分(A)及び(C)とエラストマー成分(B)、更に加
硫剤として、ゴム組成物のポリマー成分100重量部に
対して、亜鉛華3号5重量部、ステアリン酸亜鉛2重量
部となるように2軸混練中に計量、連続的に投入し、混
練中に樹脂マトリックス中に分散相(ドメイン)として
分散したゴムマスターバッチ成分を動的に加硫せしめ、
2軸混練機にて混練後連続して樹脂用ペレタイザーでペ
レット化し、次に、該ペレットを使用して樹脂用押出機
で幅350mm、厚さ0.1mmのフィルムとした。得られ
たフィルムの空気透過係数及びヤング率を測定し、結果
を表1に示した。次いで、上記で得られたフィルム
(0.1mm厚)に、以下に示す配合によるシート状(2
mm厚)ゴム組成物を積層して所定の試験片とした。 成 分 重量部 天然ゴム RSS#3 80 SBR 20 ニッポール1502 日本ゼオン社製 FEFカーボンブラック 50 HTC#100 中部カーボン社製 ステアリン酸 2 ルナックYA 花王(株)社製 亜鉛華 3 銀嶺亜鉛華 東邦亜鉛(株)社製 硫 黄 3 粉末硫黄 軽井沢精練所(株)社製 加硫促進剤 DM 1 ノクセラーDM 大内新興化学(株)社製 アロマオイル 2 得られた積層体試験片を用いてゴムとの接着力N/25
mmを測定し、結果を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】表1より、〔φA /φC 〕・〔ηC
ηA 〕<1.0とすることにより、耐空気透過性と柔軟
性のバランスに優れ、更にゴムとの接着性に優れた熱可
塑性エラストマー組成物が得られることがわかる。ま
た、〔φA /φC 〕・〔ηC /ηA〕>1.0では、柔
軟性は優れるが、耐空気透過性とゴムとの接着性が劣っ
てしまう。
【0038】以下に、タイヤにおける実施例を示す。実
施例6〜10及び比較例3〜4において使用した評価方
法は、以下の通りである。
【0039】インナーライナー層の耐久性試験法 165SR13のスチールラジアルタイヤを作成し、リ
ム13×41/2 −Jでリム組みし、空気圧を200KP
aとして、1500CCクラス乗用車において、4名乗
車時相当荷重(65Kg/人)を与え、実路上を2万K
m走行する。走行後に、タイヤをリムから外し、タイヤ
内面のライナー層を目視観測する。ライナー層にクラッ
ク、目視出来るしわ、ライナー層の剥離・浮き上りがあ
るものを不合格、ないものを合格と判定する。
【0040】空気洩れ試験法(圧力低下率) 初期圧力200kpa 、室温21℃、無負荷条件にて3ヵ
月間放置する。内圧の測定間隔は4日毎とし、測定圧力
Pt、初期圧力Po、経過日数tとして、式: Pt/Po=exp(−αt) に回帰してα値を求める。得られたαを用い、t=30
(日)を代入し、 β=[1−exp(−αt)]×100 1ヶ月当たりの空気圧低下率β(%/月)を得る。
【0041】実施例6〜10及び−比較例3,4 常法に従い、タイヤサイズ165SR13のスチールラ
ジアルタイヤを作成した。各例について、タイヤ耐久性
及び圧力低下率の試験を行なった。結果を表2に示し
た。
【0042】
【表2】
【0043】表2より、本発明の熱可塑性エラストマー
組成物を空気入りタイヤの空気透過防止層に使用した実
施例6〜10のものは、タイヤ耐久性及び圧力低下率と
も実用に耐える良好な結果を示していることがわかる。
これに対して、比較例3及び4のものは、空気透過係数
が大きいことによりタイヤ圧力低下率が増大し、また、
接着力が低いことにより耐久性が実用レベルにないこと
を示している。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従えば、
タイヤ内の空気圧保持性を良好に保持し、かつ柔軟性を
維持しつつ、しかもゴムとの接着性に優れており、タイ
ヤの軽量化を図ることができる、空気入りタイヤの空気
透過防止層に適した熱可塑性エラストマー組成物を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリマー成分(A)及び(B)並
びに本発明の熱可塑性エラストマー組成物の空気透過係
数とヤング率との関係を示すグラフ図である。
【図2】本発明の空気入りタイヤの構造を示す子午線方
向半断面図である。
【図3】本発明の熱可塑性エラストマー組成物のマトリ
ックス樹脂の粘度−温度と成分(C)の量−接着強さと
の関係を示すグラフ図、及び該組成物を薄層としたとき
の相状態の模式図である。
【符号の説明】
1…ビードコア 2…カーカス層 3…インナーライナー層 4…サイドウォール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 紀明 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)空気透過係数が25×10-12 cc
    ・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率が500MPa 超
    の少なくとも一種の熱可塑性樹脂成分を全ポリマー成分
    重量当り10重量%以上、並びに (B)空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・se
    c ・cmHg超でヤング率が500MPa 以下の少なくとも一
    種のエラストマー成分を全ポリマー成分重量当り10重
    量%以上で、成分(A)及び成分(B)の合計量(A)
    +(B)が全ポリマー成分重量当り30重量%以上とな
    る量で含み、かつ、成分(A)が連続相を、成分(B)
    が分散相をなし、 (C)前記(A)成分の熱可塑性樹脂に、この熱可塑性
    樹脂との体積分率×粘度比が下記式で示される接着性熱
    可塑性樹脂成分(C)を(A),(B)及び(C)成分
    の全重量当り1〜75重量%含む、 空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cm
    Hg以下でヤング率が1〜500MPa 以下の熱可塑性エラ
    ストマー組成物。 〔φA /φC 〕×〔ηC /ηA 〕<1.0 φA :熱可塑性樹脂成分(A)の体積分率 φC :接着性熱可塑性樹脂成分(C)の体積分率 ηA :熱可塑性樹脂成分(A)の溶融混練時の溶融粘度 ηC :接着性熱可塑性樹脂成分(C)の溶融混練時の溶
    融粘度
  2. 【請求項2】 前記(A)成分の熱可塑性樹脂が、ポリ
    アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリニトリル系樹
    脂、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、ポリビニル系樹
    脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂及びイミド系樹脂
    の群から選ばれた少なくとも一種の熱可塑性樹脂であ
    る、請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 前記(B)成分のエラストマーが、ジエ
    ン系ゴム及びその水添物、オレフィン系ゴム、含ハロゲ
    ン系ゴム、シリコンゴム、含イオウゴム、フッ素ゴム並
    びに熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少なくとも
    一種のエラストマーである、請求項1又は2に記載の熱
    可塑性エラストマー組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱
    可塑性エラストマー組成物の層を空気透過防止層に用い
    た空気入りタイヤ。
JP13505996A 1996-05-29 1996-05-29 熱可塑性エラストマー組成物およびそれを使用した空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP3640467B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13505996A JP3640467B2 (ja) 1996-05-29 1996-05-29 熱可塑性エラストマー組成物およびそれを使用した空気入りタイヤ
DE69737185T DE69737185T2 (de) 1996-05-29 1997-05-02 Verfahren zur herstellung eines luftreifen unter verwendung einer niedrigpermeablen thermoplastischen elastomerzusammensetzung in einer gassperrschicht
EP97918363A EP0857761B1 (en) 1996-05-29 1997-05-02 Process for making a pneumatic tire having an almost impermeable thermoplastic elastomer composition in gas-barrier layer
PCT/JP1997/001514 WO1997045489A1 (fr) 1996-05-29 1997-05-02 Pneumatique constitue d'une composition elastomere thermoplastique faiblement permeable comprise dans une couche barriere impermeable aux gaz, et composition elastomere thermoplastique utilisee dans un tel pneumatique
US09/000,369 US6062283A (en) 1996-05-29 1997-05-02 Pneumatic tire made by using lowly permeable thermoplastic elastomer composition in gas-barrier layer and thermoplastic elastomer composition for use therein
KR1019980700716A KR100272125B1 (ko) 1996-05-29 1997-05-02 저투과성 열가소성 엘라스토머 조성물을 기체 투과 방지층에 사용하는 공기 주입 타이어 및 이에 사용하는 열가소성 엘라스토머 조성물
US09/479,078 US6397912B1 (en) 1996-05-29 2000-01-07 Pneumatic tire with colored thermoplastic elastomer layer adjacent a black-concealing layer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13505996A JP3640467B2 (ja) 1996-05-29 1996-05-29 熱可塑性エラストマー組成物およびそれを使用した空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09316344A true JPH09316344A (ja) 1997-12-09
JP3640467B2 JP3640467B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=15142940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13505996A Expired - Fee Related JP3640467B2 (ja) 1996-05-29 1996-05-29 熱可塑性エラストマー組成物およびそれを使用した空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3640467B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007100157A1 (ja) * 2006-03-03 2007-09-07 The Yokohama Rubber Co., Ltd. エラストマー組成物並びにその製造方法及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP2008302702A (ja) * 2008-08-06 2008-12-18 Exxonmobil Chemical Patents Inc 配向された熱可塑性エラストマーフィルムの製造方法
US7879272B2 (en) 2003-03-06 2011-02-01 Exxonmobil Chemicals Patents, Inc. Oriented thermoplastic elastomer film and process for producing the same
CN114402027A (zh) * 2019-09-18 2022-04-26 横滨橡胶株式会社 冷媒输送管用热塑性树脂组合物及冷媒输送管

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7879272B2 (en) 2003-03-06 2011-02-01 Exxonmobil Chemicals Patents, Inc. Oriented thermoplastic elastomer film and process for producing the same
WO2007100157A1 (ja) * 2006-03-03 2007-09-07 The Yokohama Rubber Co., Ltd. エラストマー組成物並びにその製造方法及びそれを用いた空気入りタイヤ
JPWO2007100157A1 (ja) * 2006-03-03 2009-07-23 横浜ゴム株式会社 熱可塑性を示さないエラストマー組成物並びにその製造方法及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP4525824B2 (ja) * 2006-03-03 2010-08-18 横浜ゴム株式会社 熱可塑性を示さないエラストマー組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
EP1995275A4 (en) * 2006-03-03 2012-07-04 Yokohama Rubber Co Ltd ELASTOMER COMPOSITION, METHOD FOR PRODUCING THESE AND AIR TIRES USING THEM
US8841359B2 (en) 2006-03-03 2014-09-23 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Elastomer composition, method for producing same and pneumatic tire using same
US9950566B2 (en) 2006-03-03 2018-04-24 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Elastomer composition, method for producing same, and pneumatic tire using same
JP2008302702A (ja) * 2008-08-06 2008-12-18 Exxonmobil Chemical Patents Inc 配向された熱可塑性エラストマーフィルムの製造方法
CN114402027A (zh) * 2019-09-18 2022-04-26 横滨橡胶株式会社 冷媒输送管用热塑性树脂组合物及冷媒输送管
CN114402027B (zh) * 2019-09-18 2023-11-14 横滨橡胶株式会社 冷媒输送管用热塑性树脂组合物及冷媒输送管

Also Published As

Publication number Publication date
JP3640467B2 (ja) 2005-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3217239B2 (ja) タイヤ用ポリマー組成物およびそれを使用した空気入りタイヤ
EP0857761B1 (en) Process for making a pneumatic tire having an almost impermeable thermoplastic elastomer composition in gas-barrier layer
EP0722850B1 (en) Polymer composition for tire and pneumatic tire using same
JP4952263B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4942253B2 (ja) 加工性が改良された熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いたタイヤ
JP3153093B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3150561B2 (ja) 空気入りタイヤ
US6617383B2 (en) Thermoplastic elastomer composition having improved processability and tire using the same
JP3212470B2 (ja) タイヤ用ポリマー組成物
CN1767944B (zh) 具有改进耐候性的热塑性树脂弹性体/橡胶层压材料及使用它的充气轮胎
JP3848771B2 (ja) 空気入りタイヤ
US6079466A (en) Pneumatic tire with air permeation prevention layer
JP2000160024A (ja) ガスバリヤー性に優れた熱可塑性エラストマー組成物およびそれを使用した積層体
JP3532036B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH1025375A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びこれを使用した空気入りタイヤ、ホース
JP2003104008A (ja) 空気入りタイヤ
JPH08217922A (ja) 空気入りタイヤ
JPWO2008053747A1 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JPH1016509A (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法
JP3126321B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3953135B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH1016082A (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法
JP3568322B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH09314752A (ja) ゴム・熱可塑性エラストマー積層体
JP2000238188A (ja) 積層体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120128

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120128

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130128

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees