JPH09315297A - 案内軌道車の走行装置 - Google Patents

案内軌道車の走行装置

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JPH09315297A
JPH09315297A JP8138461A JP13846196A JPH09315297A JP H09315297 A JPH09315297 A JP H09315297A JP 8138461 A JP8138461 A JP 8138461A JP 13846196 A JP13846196 A JP 13846196A JP H09315297 A JPH09315297 A JP H09315297A
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axle frame
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axle
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、乗り心地を改善できるとともに、重
量も低減でき、しかも、床下での配線・配管を容易にで
きる案内軌道車の走行装置を得ることにある。 【解決手段】車軸フレーム110 の幅方向両側に配置され
て左右方向に対をなす走行輪109 を駆動する駆動装置10
1 を台枠(車体)117 の下方に配置した案内軌道車の走
行装置を前提とする。駆動装置を電動機102 とこの電動
機に直結して車軸フレームの内側に非接触に配置される
減速機103 とから形成する。この駆動装置全体を車体に
支持する。車軸フレームを通って走行輪に連結される駆
動軸149 と減速機の出力軸103aとを自在継ぎ手105 を介
して接続する。駆動装置全体を車体に支持したことでば
ね下荷重を低減する。車軸フレームと減速機とを非接触
としたことで、車軸フレームの撓みが減速機に及ばない
ようにした。駆動装置の前記直結構造により、床下艤装
スペースを大きく確保することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、案内軌条式電車ま
たは側方案内式電車等に備えられる案内軌道車の走行装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一車両当たりゴムタイヤの走行輪4輪と
案内輪4輪とを持った案内軌道車の走行装置において、
その車軸の支持構造を改良して、懸架ばねの伸縮に伴う
案内輪装置の上下方向の変位をなくすとともに、案内輪
装置の振動の車体への伝達を防止するようにしたものは
特開昭59−11955号公報で知られている。この公
報に記載の第2図および第3図において、実際上の使用
形態に従い左右方向に対をなす走行輪を駆動する駆動装
置および走行輪を制動するブレーキ装置を書き加えた図
が、図4および図5に示されている。
【0003】これら図4および図5中1は電動機、2は
電動機1の出力軸に自在継ぎ手3を介して一端が連結さ
れた推進軸、4は推進軸2の他端に自在継ぎ手5を介し
て連結された減速機であり、これらは駆動装置6をなし
ている。また、図4および図5中7は防振ゴム、9は走
行輪、10は車軸本体、11はフレーム、12は取付け
座、13は垂直なピン、14は回転アーム、15は案内
輪、16は案内輪装置、17は台枠、18はブラケッ
ト、19aは上部ロッド、19bは下部ロッド、20
a、20bは球ジョインと、21a、21bは筒形防振
ゴム、22はブラケット、23は懸架用空気ばね、24
は制御弁、25は剛性部材、28はキングピン、29は
横動量規制ストッパ、30はストッパゴム、32は水平
ロッド、34は筒形防振ゴム、35はブラケット、36
はディスクロータ、37はディスクブレーキ、41はオ
イルダンパ、42はストッパ、43、44はステアリン
グロッド、45はタイロッドである。ディスクロータ3
6およびディスクブレーキ37はブレーキ装置38をな
している。また、車軸本体10およびこれに一体的に連
結されたフレーム11は車軸フレームを形成している。
【0004】前記走行装置における懸架系は次のように
構成されている。車軸本体10の両端には、ゴムタイヤ
の走行輪9が水平動揺自在にキングビン28で支持さ
れ、そのすぐ内側においてフレーム11の取付け座12
の部分が車体本体10にボルト結合されている。そし
て、フレーム11と台枠17との間に懸架用空気ばね2
3を設けて上下方向に支持をしている。また、車軸フレ
ームは、フレーム11とブラケット18とに両端を枢着
された上部ロッド19aで左右2か所を支持されるとと
もに、ブラケット18と車軸本体10に固定されたブラ
ケット22とに両端を枢着された下部ロッド19aで左
右2か所を支持されて、前後方向に支持されている。さ
らに、車軸フレームの横方向の支持は、台枠17に溶接
止めされたブラケット35とフレーム11との間に水平
ロッド32を取付けてなされている。
【0005】前記走行装置における駆動装置6の電動機
1は防振ゴム7を介して台枠17に支持され、かつ、減
速機5は車軸本体10に支持されている。減速機5の出
力軸は車軸本体10の入力軸と接続され、それにより、
車軸本体10に内蔵された図示しないアクスルシャフト
および自在継ぎ手を介して走行輪9を駆動するようにな
っている。
【0006】前記走行装置におけるブレーキ装置38
は、走行輪9の内部空間を利用してそこに設置されてい
た。また、前記走行装置における案内系については、そ
の左右の案内輪15が図示しない左右の案内軌条に沿っ
て転動しガイドされるようになっている。そして、これ
ら案内輪15の変位は左右2本の回転アーム14で案内
輪装置16に伝えられ、ステアリングロッド43、4
4、タイロッド45を介して走行輪9を回転させる構成
である。それによって、左右の案内軌条でのガイドにし
たがい左右の走行輪9が同期して操向されるようになっ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】車両の乗り心地を改善
するためにはばね下重量を少なくする必要がある。しか
し、前記従来の構成では、台枠17の下方に設置される
駆動装置6が電動機1と減速機5とを、これらの間に配
設される推進軸2を介して接続した構成であるととも
に、ベベルギヤや作動歯車などが内蔵された重量のある
減速機5は車軸本体10に支持されていて、この減速機
5は空気ばね23の下方に配置されている。このように
推進軸2を必要とする駆動装置6は、その構成が複雑で
重量を増やす一因となっているだけではなく、重量があ
る減速機6がばね下重量に加わっているから、ばね下重
量が大きく、したがって、今以上に乗り心地を改善する
上での妨げとなっている。
【0008】しかも、走行に伴う車体の上下動などに伴
って車軸本体10には撓みを発生するが、前記のように
車軸本体10に減速機5を支持させた従来の構成では、
前記撓みの影響が減速機5内の駆動部品であるアクスル
シャフト等に波及し、回転と曲げについての応力を発生
させ、それらの強度に大きな影響を与える。そのため、
この影響を予め考慮して強度を大きくする必要があり、
重量増加の一因となっている。
【0009】さらに、既に説明したように駆動装置6は
推進軸2を中継部材として設けているから、車軸本体1
0の中心から電動機1までの寸法Lが大きい。それに伴
って、車両の床下艤装スペースが狭くなって、床下機器
の配置における機器間の隙間が小さいため、床下での配
線および配管がしずらいという問題がある。
【0010】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、乗り心地を改善できるとともに、重量も低減で
き、しかも、床下での配線・配管を容易にできる案内軌
道車の走行装置を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一車両に操向
可能な4個の走行輪を持ち、前記走行輪の軸距より広い
左右外方位置に案内輪装置を設け、この案内輪装置の横
方向変位に連動して前記走行輪が水平回転して操向し、
かつ、前記案内輪装置が取付けられる車軸フレームと車
体との間に垂直荷重を支持するばねを設けるとともに、
前記車軸フレームの幅方向両側に配置されて左右方向に
対をなす前記走行輪を駆動する駆動手段を前記車体の下
方に配置した案内軌道車の走行装置を前提とする。
【0012】そして、課題を解決するために請求項1の
発明は、前記駆動手段を電動機とこの電動機に直結して
前記車軸フレームの内側に非接触に配置される減速機と
から形成するとともに、この駆動手段全体を前記車体に
支持し、前記車軸フレームを通って前記走行輪に連結さ
れる駆動軸と前記減速機の出力軸とを自在継ぎ手を介し
て接続したことを特徴とするものである。
【0013】請求項1の発明において、駆動手段全体を
車体に支持したから、この手段の減速機等がばね下重量
に加わることがなく、その分ばね下重量を小さくでき
る。そして、車軸フレームの内側に配置される減速機を
車軸フレームに対して非接触としたので、車体の上下動
等に伴う車軸フレームの撓みの影響が減速機に波及して
悪影響を与えることがなく、そのため、前記撓みを考慮
した大きな強度に減速機等を構成する必要がなく、その
重量を小さくできることと相俟って、駆動手段の直結構
造により従来必要とされていた推進軸を省略できるに従
い、重量を小さくかつ駆動手段の構造を簡単にできる。
さらに、駆動手段の直結構造により、車軸フレームの中
心から電動機までの寸法を短くできるので、それに応じ
て床下艤装スペースを多く確保できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1から図3を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。図1〜図3は第1
の実施の形態に係る走行装置中の1車軸分を示した平面
図および断面図である。これらの図中110で示す車軸
フレームは、第1フレーム146に第2フレーム147
および第3フレーム148を取付け座110aにおいて
複数本のボルトで一体的に連結して形成されている。
【0015】第2フレーム147は上フレームであり、
第3フレーム148はコの字形をなす下フレームであ
り、これらは前記ボルト結合により、口の字形状、言い
換えれば、図3に示されるような横長な四角枠状のフレ
ーム本体150を形成している。第3フレーム148の
両端間に略水平状に掛け渡された第2フレーム147
は、その長手方向両端部が閉じられた角筒状をなしてお
り、その密閉された内部空間は後述の補助空気室147
aとして用いられるようになっている。なお、こうした
補助空気室147aを設ける場合、それは第2フレーム
147の少なくとも一部であってもよく、或いは第2、
第3フレーム147、148の内部を互いに連通させて
フレーム本体150の内部空間にわたって設けてもよ
い。
【0016】第1フレーム146はフレーム本体150
の前側に配置されていて、このフレーム146には垂直
のピン113により左右一対の回転アーム114が前方
に突出して結合されている。支持装置を構成する回転ア
ーム114の先端部には案内輪115を含む案内輪装置
116が支持されている。案内輪装置116の両端部に
支持された案内輪115は、後述する走行輪109の軸
距より広い左右外方位置に設けられて、夫々図示しない
案内軌条に転接するようになっている。
【0017】車軸フレーム110は、このフレーム11
0より後方位置において図示しない車体の一部である台
枠117の下面側にボルト止めにより突設されたブラケ
ット118に、上下4本のロッドを介して前後方向に支
持されている。詳しくは、左右に各々一本ずつ配置され
る上部ロッド119aと、その下方に配置される左右一
本ずつの下部ロッド119bとは、互いに平行で、かつ
実質的に等長であり、これらの両端は車軸フレーム11
0のフレーム本体150に対して球ジョイント120
a、120bを介して夫々枢着されているとともに、ブ
ラケット118に対して筒形防振ゴム121a、121
bを介して夫々枢着されている。
【0018】こうした前後方向の支持構造は、車体の上
下方向の変位に拘らず、ブラケット118およびフレー
ム本体150に両端が枢着された上下ロッド119a、
119bがなす幾何学的な平行四辺形が、その筒形防振
ゴム121a、121bの上下変位を伴って矩形からひ
し形に変化するだけであって、球ジョイント120a、
120bを結ぶ直線が垂直を保持して車軸フレーム11
0およびこれに支持された案内輪装置116を上下方向
に変化させることがない点で優れているとともに、筒形
防振ゴム121a、121bにより高周波振動が車体
(台枠117)に伝達されることを防止できる点で優れ
ている。
【0019】台枠117と車軸フレーム110のフレー
ム本体150との間には懸架用ばねとして例えば複数の
空気ばね123が設けられ、これらのばね123によっ
て台枠117が防振的に支持されている。空気ばね12
3には制御弁124から図示しない導管を介して圧力空
気が供給され、その静的高さが適当な一定値になるよう
に制御されている。制御弁124は上部の第2フレーム
147と台枠117との間の高さの変化に対してタイム
ラグを持って応答するものである、。
【0020】空気ばね123は図示しない導管を介して
第2フレーム147の内部空間からなる前記補助空気室
147aに連通されている。この構成により、垂直荷重
を支持する空気ばね123のばね定数を補助空気室14
7の容積に応じて種々に変更できる。そのため、車両サ
イズや総重量が多少異なった車両であっても、補助空気
室147aの容積を代えることにより、同じ空気ばね1
23のばね特性を前記サイズ等に適合したものに容易に
対応させることができる点で優れている。
【0021】車体の横方向に作用する力に対する支持の
ために、1本の水平ロッド132が設けられている。こ
のロッド132は、その一端を走行装置側端133とし
て車軸フレーム110の第3フレーム148の上面に防
振ゴムを介して枢着されるとともに、その他端を車体側
端134として台枠117に溶接止めされたブラケット
135に防振ゴムを介して枢着されている。この水平ロ
ッド132の左右両端の防振ゴムは車体への高周波振動
の伝達防止をしている。
【0022】前記フレーム本体150における第3フレ
ーム148の左右両側部には、夫々孔148aが水平方
向に沿って開けられているとともに、これらの孔148
aには駆動軸149が夫々通されている。両駆動軸14
9は図示しないスプライン機構を介して軸方向には摺動
自在で軸回り方向には一体に回転されるように接続され
た二重軸構造をなしている。これら駆動軸149のフレ
ーム本体150の外部に位置される端部にはキングピン
128を介して夫々ゴムタイヤの走行輪109が枢着さ
れている。これら走行輪109は、案内輪装置116の
車体に対する横方向変位、すなわち、車軸フレーム11
0との相対的な横方向変位にしたがってキングピン12
8を中心に水平回転して操向するように設けられてい
る。
【0023】この操向の際の前記横方向変位量を規制す
るために、左右2本の回転アーム114の夫々の内側に
ストッパ129を設けるとともに、これらと対向して第
1フレーム146にストッパゴム130を設けている。
さらに、ストッパゴム130の裏面にシム131を設け
て、その厚さを増減することにより、前記横方向変位量
の規制の調整を可能としている。
【0024】図1および図2中141は、空気ばね12
3と並列に配置されて、空気ばね123が異常に伸びた
ときに、その変位を制限するストッパであり、保守作業
時に車体を吊り上げる際にも使用されるようになってい
る。143、144は案内輪装置116の横動を走行輪
109の回転操向に至らしめるために、案内輪装置11
6と走行輪109とを連結したステアリングロッド、4
5は左右の走行輪109同志が同期して操向するように
両者を結合して設けられたタイロッドである。
【0025】また、台枠117の下方には前記走行輪1
09を回転駆動させる駆動手段をなす駆動装置101が
配置されている。この駆動装置101は、電動機102
とこれに直結した減速機103とから形成されている。
減速機103は、その減速機フレームにベベルギヤや差
動歯車等の減速機構(図示しない)を内蔵し、この機構
の入力軸を電動機102の電動機軸に直接的に連結する
とともに、前記減速機フレームを電動機102の電動機
フレームに直接的に連結して、電動機102と一体的に
取扱われるものである。
【0026】こうした駆動装置101は、その電動機1
02および減速機103上に配置される複数の防振ゴム
104を介して前記ブラケット118等に取付けられて
いる。すなわち、駆動装置101全体は台車117に防
振的に支持されている。防振ゴム104は、駆動装置1
01の自重と駆動トルクのモーメントの反力とを支持し
ながら、走行輪109側から車体側への振動の伝達を防
止するために用いられている。そして、こうした荷重負
担のみを防振ゴム104で担っており、その他の荷重負
担がないため、これら防振ゴム104にコンパクトなも
のを採用できる。
【0027】駆動装置101の減速機103は口の字形
状をなした前記フレーム本体150に内側に挿入されて
いて、これら減速機103とフレーム本体150とは非
接触に設けられている。図3に示されるように減速機1
03の出力軸103aは減速機フレームをその厚み方向
に水平に貫通し、その両端部は減速機フレーム外に突出
されている。この出力軸103aの両端は、フレーム本
体150内に位置された前記両駆動軸149の内端に夫
々自在継ぎ手105を介して連結されている。自在継ぎ
手105は、減速機103から走行輪109に至る動力
伝達において、車体の上下方向変位および走行輪109
の水平回転変位を吸収するために設けられている。駆動
軸149の前記スプライン機構は、前記動力伝達におけ
る駆動軸149の軸方向変位を吸収するために設けられ
ている。
【0028】図3に示されるように出力軸103aの両
端部には夫々ディスクロータ138が取付けられている
とともに、これらロータ138に摩擦制動力を発生させ
るディスクブレーキ139が減速機103の両側面に夫
々ボルト止めされている。これらディスクロータ138
およびディスクブレーキ139は、ブレーキ手段として
のブレーキ装置140をなしており、この装置140は
以上の配置により走行輪109の外部において走行風に
直接晒されるように設けられている。
【0029】前記走行装置の構成において、駆動装置1
01の電動機102の動力は、減速機103で減速され
た後、自在継ぎ手105を介して両駆動軸149に伝え
られ、さらに、これら駆動軸149からキングピン12
8を介して車軸フレーム110の幅方向両側に配置され
た左右方向に対をなす走行輪109に与えられる。こう
して走行輪109が回転駆動されて案内軌道車が走行さ
れる。この走行において、左右の案内輪115が図示し
ない左右の案内軌条に沿って転動しガイドされて、これ
ら案内輪115の変位が左右2本の回転アーム114で
案内輪装置116に伝えられるので、ステアリングロッ
ド143、144、タイロッド145を介して走行輪1
09が水平に回転され、したがって、左右の案内軌条で
のガイドにしたがい左右の走行輪109が同期して操向
される。なお、こうした走行動作における車体の上下動
および走行輪109の水平移動の変位は自在継ぎ手10
5の関節動作により吸収されるとともに、駆動軸149
の軸方向変位はその中間に有したスプライン機構での摺
動動作により吸収され、かつ、車軸フレーム110等か
ら車体への高周波振動は各所の防振ゴムでの防振作用に
よって少なくできる。
【0030】ところで、前記構成の走行装置は、電動機
102に減速機103を直結してなる駆動装置101を
備え、この装置101全体を車体の一部である台枠11
7にに支持している。言い換えれば、車両の走行に伴い
動的に伸縮する空気ばね123の上側にある台枠117
が駆動装置101全体を支持している。こうしたばね上
装架により駆動装置101の減速機103がばね下重量
に加わることがなく、その分ばね下重量を小さくでき
る。そのため、車両の乗り心地を改善することができ
る。
【0031】さらに、以上のようにばね上装架された減
速機103は、車軸フレーム110のフレーム本体15
0の内側においてこの本体150に対して非接触に配置
されている。言い換えれば、車体の荷重を支持する懸架
系と走行輪109を回転させる駆動系とが分離されてい
て、車軸フレーム110は荷重支持のための専用部材と
なっている。なお、前記第1の実施の形態では、車軸フ
レーム110が四角枠状をなしているので、特に、剛性
が高く荷重の支持性能が優れているが、本発明において
車軸フレーム110は、その第3フレーム148を上下
逆様にしたような形状、つまり、下端が開放されたコの
字状をなす構成としてもよい。
【0032】そのため、車体の上下動等に伴う荷重を支
持する車軸フレーム110が撓んでも、その影響が減速
機103に波及して駆動系に悪影響を与えることがない
から、前記撓みを考慮した強度に減速機103を構成す
る必要がなく、リミットデザインとして、フレーム本体
150や減速機103等の重量を小さくできる。加え
て、既に説明したように駆動装置101の電動機102
と減速機103とを直結したことにより、従来必要とさ
れていた推進軸を省略に従できるから、駆動装置101
の重量を小さくできるとともに、構造も簡単にできる。
【0033】しかも、前記のように駆動装置101の電
動機102と減速機103とを直結したことにより、減
速機103が内側に配置されるフレーム本体150の中
心から電動機102までの寸法l(図1、図2参照)を
大幅に短くできるので、駆動装置101が占める設置ス
ペースが大幅に少なくなる分、床下艤装スペースを大幅
に広くできる。したがって、床下に配置される機器相互
間の隙間が広くなるので、床下での配線や配管作業を容
易に行うことができる。
【0034】また、前記構成の走行装置は、そのブレー
キ機構140を走行輪109の内側ではなく、この走行
輪109の外部に配置したので、走行輪109に制約さ
れることなく、そのディスクロータ138の径を大きく
して、このロータ138の熱容量を増大させることがで
きるとともに、このブレーキ機構140は走行風に直接
晒されるから、ディスクロータ138等を効果的に空冷
でき、その温度上昇を少なくでき、それによって、ブレ
ーキのフェード現象を有効に防止できる。
【0035】こうしたブレーキ性能の改善により、車両
乗客数が増加したり、車両が今ままで以上に高速運転さ
れて運動エネルギが増加した場合においても、ブレーキ
機構140での制動動作を確実に保証して、車両運行上
の安全性を確保できるから、車両乗車数の増加や車両の
高速化に対応することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。請求項
1の発明によれば、駆動手段全体を車体に支持してばね
下重量を小さくしたから、乗り心地を改善できる。そし
て、車軸フレームの内側に配置される減速機と車軸フレ
ームとを非接触として、車軸フレームの撓みの影響が減
速機に波及して悪影響を与えることがないようにすると
ともに、推進軸を省略して駆動手段の電動機と減速機と
を直結構造としたから、重量を小さくできるとともに駆
動手段の構造も簡単にできる。さらに、駆動手段の直結
構造により、車軸フレームの中心から電動機までの寸法
を短くして床下艤装スペースを多く確保したから、床下
での配線・配管を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る走行装置の構
成を示す平面図。
【図2】第1の実施の形態に係る走行装置の構成を図1
中A−A線に沿って示す断面図。
【図3】第1の実施の形態に係る走行装置の構成を図1
中B−B線に沿って示す断面図。
【図4】従来例に係る走行装置の構成を示す平面図。
【図5】従来例に係る走行装置の構成を図4中C−C線
に沿って示す断面図。
【符号の説明】
101…駆動装置(駆動手段)、 102…電動機、 103…減速機、 103a…減速機の出力軸、 105…自在継ぎ手、 109…走行輪、 110…車軸フレーム、 115…案内輪、 116…案内輪装置、 117…台枠(車体の一部)、 118…ブラケット、 123…空気ばね(懸架用ばね)、 149…駆動軸、 150…フレーム本体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一車両に操向可能な4個の走行輪を持ち、
    前記走行輪の軸距より広い左右外方位置に案内輪装置を
    設け、この案内輪装置の横方向変位に連動して前記走行
    輪が水平回転して操向し、かつ、前記案内輪装置が取付
    けられる車軸フレームと車体との間に垂直荷重を支持す
    るばねを設けるとともに、前記車軸フレームの幅方向両
    側に配置されて左右方向に対をなす前記走行輪を駆動す
    る駆動手段を前記車体の下方に配置した案内軌道車の走
    行装置において、 前記駆動手段を電動機とこの電動機に直結して前記車軸
    フレームの内側に非接触に配置される減速機とから形成
    するとともに、この駆動手段全体を前記車体に支持し、 前記車軸フレームを通って前記走行輪に連結される駆動
    軸と前記減速機の出力軸とを自在継ぎ手を介して接続し
    たことを特徴とする案内軌道車の走行装置。
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