JPH09315292A - 倍力装置 - Google Patents
倍力装置Info
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- JPH09315292A JPH09315292A JP8160594A JP16059496A JPH09315292A JP H09315292 A JPH09315292 A JP H09315292A JP 8160594 A JP8160594 A JP 8160594A JP 16059496 A JP16059496 A JP 16059496A JP H09315292 A JPH09315292 A JP H09315292A
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
ジ部28aは円筒部材3に摺動自在に嵌合してあり、他
方、反力伝達部材28のリヤ側のフランジ部28bは弁
プランジャ11の有底孔11aに摺動自在に嵌合してい
る。反力伝達部材28は所定のセット荷重のばね31に
よって常時フロント側に向けて付勢されている。ブレー
キ倍力装置の作動開始後にブレーキペダルの踏力(入
力)が所定値以上となると、ばね31が圧縮されて、反
力伝達部材28のフランジ部28aはストッパ部として
の段部端面3dに当接する。これによって、出力軸5に
作用する出力の反力は弁プランジャ11を介して入力軸
に伝達されなくなり、直ちにブレーキ倍力装置は全負荷
点となる。 【効果】 緊急ブレーキのように大きな制動力が必要な
場合に、ドライバーが非力な女性であっても確実に大き
な出力を得ることができる。
Description
いられる倍力装置に関し、より詳しくは、ブレーキペダ
ルの踏力(入力)が所定値以上となったら直ちに全負荷
点となるように構成した倍力装置に関する。
を備えたものは知られている。すなわち、シェル内に摺
動自在に設けたバルブボディと、バルブボディに摺動自
在に嵌合されて入力軸と連動した弁プランジャと、基部
を上記バルブボディに摺動自在に取り付けた出力軸と、
上記出力軸の基部に当接させて、該出力軸の基部と弁プ
ランジャとの間に設けたリアクションディスクと、フロ
ント側の端部を上記リアクションディスクに対向させる
とともにリヤ側の端部を弁プランジャに摺動自在に嵌合
した反力伝達部材と、所定のセット荷重に設定されると
ともに上記反力伝達部材と弁プランジャとにわたって弾
装されて、反力伝達部材を常時フロント側にむけて付勢
するばねとを備え、上記出力軸に作用する出力の反力を
リアクションディスクと反力伝達部材とばねおよび弁プ
ランジャを介して入力軸に伝達するように構成した倍力
装置は公知である(例えば、特開平8−85442号公
報)。上記公報の倍力装置では、倍力装置の作動開始後
に、入力の増加に伴って反力伝達部材がリアクションデ
ィスクに当接した後に、上記ばねが圧縮される前の状態
と、次にばねが圧縮される過程と、さらにばねが圧縮さ
れた後に反力伝達部材が弁プランジャと当接した後とに
おいて、サーボ比を変更することができる。このよう
に、上記従来の装置では、入力が小さい状態よりも入力
が大きい状態においてサーボ比が大きくなるように構成
してあり、それによって、入力が小さい状態において良
好なブレーキフィーリングを得ると同時に、緊急ブレー
キのような大きな制動力が必要な時にも、十分な出力が
得られるようになっている。
報の倍力装置では、入力が大きい状態においてサーボ比
が大きくなるように構成されているが、このサーボ比が
大きくなる作動領域において出力を得るためには、当然
に入力も大きくする必要がある。そのため、例えば緊急
ブレーキのような大きな制動力が必要な場合に、ドライ
バーが非力な女性等であると、ブレーキペダルの踏力
(入力)が小さいために緊急ブレーキとして必要な程の
倍力装置の出力が得られないことがあった。
発明は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、
バルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連動した
弁プランジャと、基部を上記バルブボディに摺動自在に
取り付けた出力軸と、上記出力軸の基部に当接させて、
該出力軸の基部と弁プランジャとの間に設けたリアクシ
ョンディスクと、フロント側の端部を上記リアクション
ディスクに対向させるとともにリヤ側の端部を弁プラン
ジャに摺動自在に嵌合した反力伝達部材と、所定のセッ
ト荷重に設定されるとともに上記反力伝達部材と弁プラ
ンジャとにわたって弾装されて、反力伝達部材を常時フ
ロント側にむけて付勢するばねとを備え、上記出力軸に
作用する出力の反力をリアクションディスクと反力伝達
部材とばねおよび弁プランジャを介して入力軸に伝達す
るように構成した倍力装置において、入力軸の入力が所
定値以上となったら上記ばねが圧縮されて、反力伝達部
材の一部がバルブボディに設けたストッパ部に当接し
て、出力軸に作用する出力の反力が入力軸に伝達される
のを阻止したものである。
後においてブレーキペダルの踏力(入力)が小さい状態
では、リアクションディスクが反力伝達部材に当接して
もばねは圧縮されない。つまり、反力伝達部材とばねお
よび弁プランジャは実質的にそれらが一体物である場合
と同様に機能するので、従来一般の倍力装置と同様に所
定のサーボ比の出力を得ることができる。これに対し
て、倍力装置の作動開始後においてブレーキペダルの踏
力(入力)が大きくなって上記所定値以上となると、反
力伝達部材の一部がバルブボディのストッパ部に当接す
るので、出力軸に作用する出力の反力が入力軸に伝達さ
れなくなる。つまり、ブレーキペダルを介してドライバ
ーに反力が伝達されなくなるため、入力(ブレーキペダ
ルの踏力)が上記所定値以上となると倍力装置は直ちに
全負荷点となり、大きな出力を得ることができる。その
ため、緊急ブレーキのように大きな制動力が必要な場合
に、ドライバーが非力な女性であって確実に大きな出力
を得ることができる。したがって、従来に比較して、ブ
レーキ作動時の安全性を向上させることができる。
と、図1において、ブレーキ倍力装置のシェル1内には
概略筒状のバルブボディ2を摺動自在に設けている。こ
のバルブボディ2のフロント側の内周部には、その一部
を構成する円筒部材3を気密を保持して嵌着している。
バルブボディ2の外周部にはパワーピストン4を連結し
てあり、このパワーピストン4の背面にダイアフラム5
を張設している。このダイアフラム5によってシェル1
内をフロント側の定圧室Aとリヤ側の変圧室Bとに区画
形成している。上記バルブボディ2内には、定圧室Aと
変圧室Bと大気との間の流体回路を切り換える弁機構6
を設けている。弁機構6は、バルブボディ2に設けた環
状の真空弁座7と、バルブボディ2に摺動自在に嵌合さ
れ、かつリヤ側の端部を入力軸8に連結された弁プラン
ジャ11と、この弁プランジャ11に形成した環状の大
気弁座12と、両弁座7,12に着座する概略筒状の弁
体13と、この弁体13を両弁座7,12に向けて付勢
して着座させるばね14とを備えている。上記真空弁座
7とそれに接離する弁体13のシート部とによって真空
弁15を構成してあり、この真空弁15の外周側はバル
ブボディ2に形成した定圧通路16によって定圧室Aと
常時連通している。この定圧室A内には負圧導入管17
を介して常時負圧が導入されている。また、大気弁座1
2とそれに接離する弁体13のシート部とによって大気
弁18を構成してあり、この大気弁18と真空弁15と
の中間部は、バルブボディ2の半径方向孔からなる変圧
通路21を介して変圧室Bと常時連通している。さら
に、大気弁18の内周側は、バルブボディ2の内部空間
によって構成した大気通路22を介して大気と常時連通
している。なお、大気通路22内にはフィルタ23を設
けている。上記弁プランジャ11にはキー部材24を係
合させてあり、それによって、弁プランジャ11がバル
ブボディ2から脱落するのを防止している。この弁プラ
ンジャ11のリヤ側の軸部に入力軸8を連結している。
上記円筒部材3のフロント側の端部は、バルブボディ2
のフロント側の端面よりもフロント側に位置させてあ
り、その円筒部材3のフロント側の外周部に、出力軸2
5の基部に形成した凹部25aを摺動自在に嵌装してい
る。また、この出力軸25の凹部25a内に円盤状のリ
アクションディスク26を収納してあり、このリアクシ
ョンディスク26を円筒部材3のフロント側の端面と凹
部25aの底部との間に介在させている。さらに、バル
ブボディ2とシェル1のフロント側の壁面とにわたって
はリターンスプリング27を弾装してあり、したがっ
て、非作動状態のバルブボディ2等は、キー部材24が
シェル1のリヤ側の壁面と当接する図示非作動位置に停
止している。この非作動状態では、真空弁15は開放さ
れる一方、大気弁18は閉鎖されている。そのため、定
圧室Aと変圧室Bとが連通し、それら両室A,B内には
負圧が導入されている。以上の構成は従来公知のブレー
キ倍力装置のものと変わるところはない。しかして、本
実施例は、上記リアクションディスク26と弁プランジ
ャ11との間に反力伝達部材28とばね31とを設け
て、非力な女性ドライバーであっても確実に大きな出力
が得られるようにしたものである。すなわち、図2に拡
大して示すように、反力伝達部材28は、フロント側と
リヤ側の両端部に半径方向に拡径させたフランジ部28
a,28bを備えている。反力伝達部材28のリヤ側の
フランジ部28bは、弁プランジャ11のフロント側端
部に形成した有底孔11a内に摺動自在に嵌合してい
る。なお、フランジ部28bのフロント側となる有底孔
11aの所定位置にリング状のリテーナ32を嵌着し
て、フランジ部28bが有底孔11aから脱落するのを
防止している。これにより、フランジ部28bとそれに
対向する有底孔11aの底部とが隔てた最大距離だけ、
反力伝達部材28と弁プランジャ11とが軸方向に相対
移動できるようになっている。一方、上記円筒部材3の
内周部は、軸方向における所定位置で内径を異ならせて
あり、円筒部材3の内周部における最もフロント側の箇
所を中径部3aとしてあり、そこに隣接するリヤ側の箇
所を小径部3b、さらにこの小径部3bよりもリヤ側の
箇所を大径部3cとしている。そして、上記反力伝達部
材28のフロント側のフランジ部28aを円筒部材3の
中径部3aに摺動自在に嵌合するとともに、反力伝達部
材28における両フランジ部28a、28bの間の中間
部分28cは、円筒部材3の小径部3bおよび大径部3
cを貫通させている。また、大径部3cの内方となる反
力伝達部材28の中間部分28cの所定位置には、リン
グ状のリテーナ33を固定している。そして、このリテ
ーナ33と弁プランジャ11のフロント側の端部とにわ
たって、所定のセット荷重に設定した上記ばね31を弾
装している。このばね31の弾撥力によって、反力伝達
部材28は常時フロント側にむけて付勢されている。そ
のため、図示非作動状態では、反力伝達部材28のリヤ
側のフランジ部28bがリテーナ32に当接しており、
また、反力伝達部材28のフロント側のフランジ部28
aは、それに対向するストッパ部としての段部端面3d
からわずかに離隔しており、さらにリテーナ33はそれ
に対向する段部端面3fから離隔している。また、リア
クションディスク26と、それに対向する反力伝達部材
28のフロント側のフランジ部28aとの間にも間隙が
維持されている。 (作動説明)以上の構成において、図1ないし図2に示
したブレーキ倍力装置の非作動状態から図示しないブレ
ーキペダルが踏み込まれて入力軸8およびそれに連動し
た弁プランジャ11と反力伝達部材28が前進される
と、真空弁15が閉鎖される一方、大気弁18が開放さ
れる。これにより、変圧室B内に大気が導入されて、定
圧室A内の負圧と変圧室B内の大気圧との差圧によっ
て、バルブボディ2および出力軸25等が前進される。
すなわち、ブレーキ倍力装置が作動される。また、この
ようにブレーキ倍力装置が作動されると、出力軸25に
作用する出力の反力によってリアクションディスク26
が軸方向に圧縮されるので、そのリヤ側の端面がリヤ側
にむけて膨出して反力伝達部材28のフランジ部28a
の端面の全域と当接する。このブレーキ倍力装置の作動
初期の段階では、ブレーキペダルの踏力(入力)は小さ
いのでばね31は圧縮されておらず、このばね31の弾
撥力によって反力伝達部材28のリヤ側のフランジ部2
8bがリテーナ32に当接した状態が維持されている。
そのため、反力伝達部材28とばね31および弁プラン
ジャ11が、実質的にそれらによって構成された一体物
としての弁プランジャと同様に機能する。したがって、
図3にPで示したリアクションディスク26が反力伝達
部材28のフランジ部28aと当接した時点(ジャンピ
ング)以降は、反力伝達部材28のフランジ部28aの
断面積とリアクションディスク26に当接した円筒部材
3のフロント側の端面の面積とによって決まる所定のサ
ーボ比によって出力が上昇する。そして、上述したブレ
ーキ倍力装置の作動開始後にブレーキペダルの踏力(入
力)が所定値以上に大きくなると上記ばね31が圧縮さ
れるため、図4に示すように、反力伝達部材28のフラ
ンジ部28aがストッパ部としての段部端面3dに当接
する。この時点Q(図3参照)以降は、出力軸25に作
用する出力の反力が全て円筒部材3(バルブボディ2)
に伝達されることになり、出力の反力が入力軸8に伝達
されなくなる。つまり、図3にQで示したブレーキペダ
ルの踏力(入力)が所定値以上になると直ちに全負荷点
Rとなる。そして、全負荷点R以降は、従来周知のよう
に出力と入力が1:1の比率で上昇していく様になって
いる。このように、本実施例では、ブレーキペダルの踏
力(入力)が所定値以上となると反力伝達部材28のフ
ランジ部28aが円筒部材3の段部端面3dに当接する
ことにより、出力の反力はドライバーに伝達されないよ
うになっている。そのため、例えば大きな制動力が必要
な緊急ブレーキの場合に、ドライバーが非力な女性等の
場合であって、小さな入力によって確実に大きな出力を
得ることができる。したがって、従来に比較して、ブレ
ーキ作動時の安全性を向上させることができる。なお、
上述した実施例は、本発明をシングルタイプのブレーキ
倍力装置に適用した場合について説明したが、シェル1
内に定圧室と変圧室とを複数組備えたタンデムタイプの
倍力装置およびトリプルタイプの倍力装置にも適用する
ことができる。
レーキのように大きな制動力が必要な場合に、ドライバ
ーが非力な女性であって確実に大きな出力を得ることが
できるという効果が得られる。
の関係を示す図。
(ストッパ部) 11…弁プランジャ 25…出力軸 26…リアクションディスク 28…反力伝達
部材 31…ばね
Claims (2)
- 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
ィと、バルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連
動した弁プランジャと、基部を上記バルブボディに摺動
自在に取り付けた出力軸と、上記出力軸の基部に当接さ
せて、該出力軸の基部と弁プランジャとの間に設けたリ
アクションディスクと、フロント側の端部を上記リアク
ションディスクに対向させるとともにリヤ側の端部を弁
プランジャに摺動自在に嵌合した反力伝達部材と、所定
のセット荷重に設定されるとともに上記反力伝達部材と
弁プランジャとにわたって弾装されて、反力伝達部材を
常時フロント側にむけて付勢するばねとを備え、上記出
力軸に作用する出力の反力をリアクションディスクと反
力伝達部材とばねおよび弁プランジャを介して入力軸に
伝達するように構成した倍力装置において、 入力軸の入力が所定値以上となったら上記ばねが圧縮さ
れて、反力伝達部材の一部がバルブボディに設けたスト
ッパ部に当接して、出力軸に作用する出力の反力が入力
軸に伝達されるのを阻止したことを特徴とする倍力装
置。 - 【請求項2】 上記反力伝達部材のフロント側の端部は
フランジ状に形成されており、また、このフランジ状に
形成した反力伝達部材のフロント側の端部のリヤ側に
は、バルブボディの段部端面を対向させて設けてあり、
この段部端面を上記ストッパ部としたことを特徴とする
請求項1に記載の倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16059496A JP3695553B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16059496A JP3695553B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 倍力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09315292A true JPH09315292A (ja) | 1997-12-09 |
JP3695553B2 JP3695553B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=15718335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16059496A Expired - Fee Related JP3695553B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3695553B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2320948A (en) * | 1996-12-27 | 1998-07-08 | Jidosha Kiki Co | Reaction transmitting means in a brake booster |
JP2007099277A (ja) * | 2002-01-31 | 2007-04-19 | Hitachi Ltd | 気圧式倍力装置 |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP16059496A patent/JP3695553B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2320948A (en) * | 1996-12-27 | 1998-07-08 | Jidosha Kiki Co | Reaction transmitting means in a brake booster |
GB2320948B (en) * | 1996-12-27 | 2000-12-20 | Jidosha Kiki Co | Brake booster |
JP2007099277A (ja) * | 2002-01-31 | 2007-04-19 | Hitachi Ltd | 気圧式倍力装置 |
JP4626773B2 (ja) * | 2002-01-31 | 2011-02-09 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 気圧式倍力装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3695553B2 (ja) | 2005-09-14 |
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