JPH09315267A - 車両用警報システム、携帯型警報装置及び車載装置 - Google Patents

車両用警報システム、携帯型警報装置及び車載装置

Info

Publication number
JPH09315267A
JPH09315267A JP13510996A JP13510996A JPH09315267A JP H09315267 A JPH09315267 A JP H09315267A JP 13510996 A JP13510996 A JP 13510996A JP 13510996 A JP13510996 A JP 13510996A JP H09315267 A JPH09315267 A JP H09315267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
signal
abnormality
alarm
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13510996A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoshi Oda
浩敏 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP13510996A priority Critical patent/JPH09315267A/ja
Publication of JPH09315267A publication Critical patent/JPH09315267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に構成できる車両用警報システム、この
システムに用いられる携帯型警報装置及び車載装置を提
供する。 【解決手段】 車両(20)の異常を検出する異常検出
手段(23、25)からの異常を示す検出信号の受信に
より外部に対して無線で異常信号を送信する車載装置
(21)と、 前記異常信号の受信により警報動作を行
う携帯型警報装置(10)とからシステムを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者などが車両
から離れる場合などにおいて、車両の状態に基づいて車
両が盗難の虞があるか否かを判定し、盗難の虞があった
場合には、運転者などにこれを報知する車両用警報シス
テム、このシステムに用いられる携帯型警報装置及び車
載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用警報システムとし
ては、特開平2−195738号公報に記載されたシス
テム(以下従来システムという)があった。この従来シ
ステムは、移動端末を搭載した車両と、この車両の異常
状態を検出する異常検出センサと、異常検出センサによ
り異常が検出された場合に基地局に対して発呼信号を送
出する音声信号発振器と、車両の運転者などにより携行
され基地局の応答信号から前記移動端末の識別信号を検
出した場合に警報音を鳴動出力する携帯受信機とを備え
ている。
【0003】そして、異常検出センサにより車両内の異
常が検出されると、音声信号発振器が移動端末を介して
基地局に対して異常を知らせる旨の音声信号を送出す
る。基地局は、この音声信号の受信によりこの音声信号
を発生した移動端末の識別番号を示す応答信号を送出す
る。携帯受信機は、自らの識別番号を示す応答信号を受
信すると警報音を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、この従来
システムにおいては、基地局を介して車両の異常を運転
者に知らせるように構成されていたので、大規模な設備
を要し、システムが高価になってしまっていた。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、安価に構成できる車両用警報システム、
このシステムに用いられる携帯型警報装置及び車載装置
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明によりなされた車両用警報システムは、図1の基
本構成図に示すように、車両(20)の異常を検出する
異常検出手段(23、25)からの異常を示す検出信号
の受信により外部に対して無線で異常信号を送信する車
載装置(21)と、 前記異常信号の受信により警報動
作を行う携帯型警報装置(10)とから構成されている
ことを特徴としている。(請求項1)
【0007】上記請求項1の構成において、異常検出手
段は、車両の異常を検出し検出結果を検出信号として出
力する。車載装置は、異常検出手段からの検出信号に基
づき、この検出信号が車両の異常を示していた場合に
は、異常信号を外部に対して無線で出力する。携帯型警
報装置は、異常信号の受信により警報動作を実行する。
【0008】よって、この請求項1の構成では、車両に
異常が生じた際に車載装置から携帯型警報装置に対して
異常を示す信号を直接無線で送出し、携帯型警報装置は
この信号の受信により警報動作を実行するように構成し
たので、システムの構成を簡単にすることができ、安価
に構成することができる。
【0009】また、前記車載装置(21)は、運転者が
車両(20)から降車したことを検出する降車検出手段
(24、21a)からの検出情報に基づき前記運転者の
降車が確認された場合に前記車両(20)の異常を検出
することを特徴としている。(請求項2)
【0010】上記請求項2の構成において、降車検出手
段は運転者が車両から降車したことを検出し、車載装置
は降車検出手段からの検出結果に基づいて運転者が車両
から降車した場合に車両の異常を検出する動作を実行す
る。
【0011】よって、この請求項2の構成では、運転者
の降車直後に異常の検出を行うように構成したので、車
両に異常があった状態で運転者が降車しても、運転者は
この異常を直ちに知ることができ、安全性を向上させる
ことができる。
【0012】また、前記降車検出手段(24、21a)
は、前記車両(20)に設けられたドアに対する車両外
部からの施錠操作を検出する施錠操作検出手段として構
成されてなり、前記車載装置(21)は、前記車両(2
0)のドアが車両外部から施錠されることにより全ての
ドアが施錠された場合に前記運転者が降車したと判断す
ることを特徴としている。(請求項3)
【0013】上記請求項3の構成において、請求項2に
記載された降車検出手段は施錠検出手段として構成され
ている。この施錠検出手段は、車両に設けられたドアの
施錠操作を検出し検出結果を出力する。車載装置は、施
錠検出手段からの検出結果に基づいて施錠操作を取得
し、車両のドアが車両外部から施錠されることにより全
てのドアが施錠された場合に前記運転者が降車したと判
断する。そして、車両の異常を検出する動作を実行す
る。
【0014】よって、この請求項3の構成では、運転者
の降車を車両のドアに対する施錠操作に基づいて判断す
るように構成したので、既存の構成を流用することが可
能となり、装置を一層安価に構成することができる。
【0015】また、前記携帯型警報装置(10)は、警
報音を発生する警報音発生手段(12)あるいは携帯型
警報装置自身を振動させるバイブレーション手段(1
3)の少なくとも一方の手段を有してなり、前記異常信
号の受信により前記警報音発生手段(12)あるいはバ
イブレーション手段(13)の少なくとも一方の手段を
動作させることを特徴としている。(請求項4)
【0016】上記請求項4の構成において、携帯型警報
装置は、警報音発生手段あるいはバイブレーション手段
の少なくとも一方の手段を有している。そして、警報音
発生手段は警報音を発生する機構として構成され、バイ
ブレーション手段は携帯型警報装置自身を振動させる機
構として構成されている。これらの警報音発生手段ある
いはバイブレーション手段は、車載装置が出力した異常
信号の受信により警報音を発生したり、携帯型警報装置
自身を振動させたりする。
【0017】よって、この請求項4の構成では、携帯型
警報装置を携行する運転者に対して確実に異常を知らせ
ることができる。
【0018】また、前記ドアは、車両外部から無線で送
信された遠隔施解錠信号を受信し、該受信した遠隔施解
錠信号に基づいて前記ドアの施解錠動作を行う遠隔施解
錠機構(22)を有してなり、前記携帯型警報装置(1
0)は、前記遠隔施解錠信号を送信する携帯型施解錠信
号送信装置(14、11a)あるいは前記ドアの通常施
錠解錠操作の際に用いるキーの少なくとも一方と一体的
に構成されていることを特徴としている。(請求項5)
【0019】上記請求項5の構成において、車両のドア
に設けられた隔施解錠機構は、車両外部から無線で送信
された遠隔施解錠信号の受信によりドアの施解錠動作を
行う機構として構成されている。そして、携帯型警報装
置は、遠隔施解錠信号を送信する携帯型施解錠信号送信
装置あるいはドアの通常施錠解錠操作の際に用いるキー
の少なくとも一方と一体的に構成されている。
【0020】よって、この請求項5の構成によれば、携
帯型警報装置を、車両の乗車あるいは降車時に使用する
機構と一体的に構成したので、携帯型警報装置の車両内
への置き忘れなどを防止することができ、使い勝手を向
上させることができる。
【0021】また、前記異常検出手段(23、25)
は、前記ドアの開閉状態を検出するドア開閉検出センサ
(23)あるいは前記車両(20)に設けられ開閉自在
とされた窓の開閉状態を検出する窓開閉検出センサ(2
5)の少なくとも一方から構成されていることを特徴と
している。(請求項6)
【0022】上記請求項6の構成において、異常検出手
段は、ドア開閉検出センサあるいは窓開閉検出センサの
少なくとも一方から構成されている。ドア開閉検出セン
サはドアの開閉状態を検出するセンサとして構成され、
窓開閉検出センサは車両に設けられ開閉自在とされた窓
の開閉状態を検出するセンサとして構成されている。そ
して、車載装置は、これらのドア開閉検出センサあるい
は窓開閉検出センサからの出力により、車両の異常、よ
り詳細には、ドアが不完全な状態で閉じられていること
あるいは窓が開いた状態にあることを検出し、異常が認
められた場合に携帯型警報装置に対して異常を示す信号
を送出し、携帯型警報装置に警報動作を実行させる。
【0023】よって、この請求項6の構成によれば、ド
アや窓の開閉状態に基づいて車両の異常を検出するよう
に構成したので、車両の異常、より詳細には第三者の車
両内への侵入可能性を簡単に判断することができる。
【0024】また、このドア開閉検出センサあるいは窓
開閉検出センサは、車両における既存の構成として設け
られているものであるので、これらのセンサを利用する
ことにより専用の検出手段を設けることなくシステムを
構成することができ、システムを安価に構成することが
できる。
【0025】また、本発明によりなされた携帯型警報装
置は、図1の基本構成図に示すように、車載装置(2
1)が外部に対して無線で送信した信号を受信する受信
手段(15、16)と、前記受信した信号が、車両の異
常を検出する異常検出手段(23、25)により車両
(20)の異常が検出された場合に送信される異常信号
であるか否かを判定する異常信号判定手段(11b)
と、前記異常信号の受信により警報動作を実行する警報
手段(12、13)とを有していることを特徴としてい
る。(請求項7)
【0026】上記請求項7の構成において、異常判定手
段は車両の異常を判定し、車載装置は異常判定手段によ
り異常が検出された場合に異常信号を送出する。受信手
段は車載装置が外部に対して無線で送信した信号を受信
し、異常信号判定手段は受信手段が受信した信号が異常
信号であった場合に警報動作を実行する。
【0027】よって、この請求項7の構成では、車両に
異常が生じた際に車載装置から携帯型警報装置に対して
送出される異常信号を受信し、この信号の受信により警
報動作を実行するように構成したので、システムの構成
を簡単にすることができ、安価に構成することができ
る。
【0028】また、本発明によりなされた車載装置は、
図1の基本構成図に示すように、車両(20)の異常を
検出する異常検出手段(23、25)からの検出信号を
受信する検出信号受信手段(21b)と、前記検出信号
が車両の異常を示す検出信号であった場合に、警報動作
を実行する携帯型警報装置(10)に対して異常信号を
送出する異常信号送出手段(21c)とを有することを
特徴としている。(請求項8)
【0029】上記請求項8の構成において、異常検出手
段は車両の異常を判定する。検出信号受信手段は異常検
出手段からの検出信号を受信し、異常信号送出手段は異
常検出手段からの検出信号に基づき、この検出信号が車
両の異常を示す場合に携帯型警報装置に対して異常信号
を送出する。携帯型警報装置は異常信号の受信により警
報動作を実行する。
【0030】よって、この請求項8の構成では、車両の
異常が検出された場合に、警報動作を行う携帯型警報装
置に対し、この携帯型警報装置を動作させる信号(異常
信号)を送出するように構成したので、システムの構成
を簡単にすることができ、安価に構成することができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。図2は、本発明が適用さ
れる車両用警報システムのシステム構成を説明するブロ
ック図で、10は運転者などにより携行される携帯型警
報装置、20は車両である。
【0032】携帯型警報装置10は、コントローラ11
と、警報音発生ユニット12と、バイブレーションユニ
ット13と、キーレスエントリスイッチ14と、送受信
回路15と、アンテナ16とから構成されている。
【0033】コントローラ11はいわゆる中央制御装置
として構成され、携帯型警報装置10の動作を制御する
機構として構成されている。警報音発生ユニット12は
警報音を発生する機構すなわちスピーカなどにより構成
され、コントローラ11からの制御信号に応じて警報音
を発生する。
【0034】バイブレーションユニット13は、携帯型
警報装置10を振動させる機構として構成され、コント
ローラ11からの制御信号に応じて携帯型警報装置10
を振動させる。キーレスエントリスイッチ14は、運転
者などにより操作され、車両外部からの遠隔操作によ
り、ロック状態(施錠状態)にあるドアのロック機構を
アンロック状態(解錠状態)にする場合及びアンロック
状態にあるドアのロック機構をロック状態にする場合に
操作される。そして、このキーレスエントリスイッチ1
4に対する操作がなされると、コントローラ11に対し
て操作信号が送出される。
【0035】送受信回路15は、この携帯型警報装置1
0と車両20との間で送受される無線信号の変復調回路
として構成され、アンテナ16は、携帯型警報装置10
と車両20との間で送受される電波(すなわち無線信
号)を送出あるいは受信を行う機構として構成されてい
る。そして、アンテナ16にて受信された電波は送受信
回路15によりデジタル信号に復調されコントローラ1
1に送出される。また、コントローラ11からの送信信
号は、送受信回路15及びアンテナ16を介して電波と
して車両20(外部)に向けて送出される。
【0036】このような携帯型警報装置10は、図3に
示す形態にて構成される。例えば、図3(a)に示すよ
うに、ドアのロック機構に対するロックあるいはアンロ
ック操作やイグニッション操作を行うためのイグニッシ
ョンキー10Bに連結されたキーホルダ10Aとして構
成される。
【0037】このキーホルダ10Aは外観視略矩形状と
されている。そして、このキーホルダ10Aの表面には
キーレスエントリスイッチ14が設けられている。ま
た、内部には、警報音発生ユニット12及びバイブレー
ションユニット13が配置されている。なお、図示して
いないが、コントローラ11、送受信回路15及びアン
テナ16はプリント配線基板上に実装され、このキーホ
ルダ10Aの内部に配置されている。
【0038】また、携帯型警報装置10をイグニッショ
ンキー10Bと一体的に構成してもよい。すなわち、図
3(b)に示すように、このイグニッションキー10B
の把持部に、キーレスエントリスイッチ14と、警報音
発生ユニット12と、コントローラ11、送受信回路1
5及びアンテナ16が実装されたプリント配線基板(不
図示)とを配置するように構成してもよい。
【0039】そして、このように携帯型警報装置10を
イグニッションキー10Bに連結されたキーホルダ10
Aあるいはイグニッションキー10B自身に設けること
により、この携帯型警報装置10はイグニッションキー
10Bとともに運転者に携行されるので、車両内などへ
の置き忘れを低減することができる。また、イグニッシ
ョンキー10B自身に設けた場合には、運転者はイグニ
ッションキー10Bを携行することで携帯型警報装置1
0を携行することになり、違和感なく携帯型警報装置1
0を携行できる。
【0040】そして、車両20は、図2に示すように、
コントローラ21と、ドアロックアクチュエータ22
と、窓開センサ23と、ドアロックセンサ24と、ドア
スイッチ25と、キースイッチ26と、送受信回路27
と、アンテナ28とから構成されている。
【0041】コントローラ21は、本発明の基本構成に
おける車載装置として機能するもので、いわゆる中央制
御装置として構成されている。ドアロックアクチュエー
タ22は、車両20のドアに設けられたロック機構(不
図示)に対するロックあるいはアンロックを行う機構と
して構成されている。このロックあるいはアンロック動
作は、ドアロックモータ22aの動作によりなされるよ
うに構成されている。
【0042】窓開センサ23は、車両20のドアに設け
られた開閉自在な窓(不図示)の開閉状態を検出する手
段として構成され、窓が開いた状態にある場合にその旨
を示す出力信号をコントローラ21に対して出力する。
ドアロックセンサ24は、上述した不図示のロック機構
のロックあるいはアンロック状態を検出する手段として
構成され、検出結果を示す出力信号をコントローラ21
に対して出力する。なお、これらの窓開センサ23及び
ドアロックセンサ24は、車両20が有する複数の窓及
びロック機構に対応して複数設けられている。
【0043】ドアスイッチ25は、上述した不図示のド
アの開閉状態を検出する手段として構成され、ドアが開
状態にある場合あるいは不完全な閉状態(半ドア状態)
にある場合にその旨を示す出力信号をコントローラ21
に対して出力する。キースイッチ26は、車両のイグニ
ッションキーのキーシリンダ(いずれも不図示)への挿
入状態をコントローラ21に対して出力する手段として
構成されている。コントローラ21は、このイグニッシ
ョンスイッチの出力信号に基づいてイグニッションキー
の挿入状態を認識する。なお、上述した窓開センサ23
〜キースイッチ26は、既存の構成として従来から車両
に設けられているものである。
【0044】送受信回路27及びアンテナ28は、上述
した送受信回路15及びアンテナ16と同等の機能及び
構成を有している。すなわち、送受信回路27は、携帯
型警報装置10と車両20との間で送受される無線信号
の変復調回路として構成され、アンテナ28は、携帯型
警報装置10と車両20との間で送受される電波(すな
わち無線信号)を送出あるいは受信を行う機構として構
成されている。そして、アンテナ28にて受信された電
波は、送受信回路27によりデジタル信号に復調された
後にコントローラ21に送出される。一方、コントロー
ラ21からの送信信号は、送受信回路27及びアンテナ
28を介して電波として携帯型警報装置10に向けて送
出される。
【0045】なお、この車両20に設けられた窓開セン
サ23及びドアスイッチ25は、本発明の基本構成にお
ける異常検出手段を構成している。
【0046】次に、図4のフローチャートを参照して、
携帯型警報装置10の動作について説明する。
【0047】この携帯型警報装置10では、まずステッ
プS110にて車両20から送出された無線信号につい
ての判定を行う。すなわち、このステップS110で
は、車両20から送出された無線信号が、車両20の異
常を示す異常信号であるか否かを判定する。そして、異
常信号であった場合(Y)にはステップS120に移行
し、異常信号を受信しなかった場合(N)にはステップ
S130に移行する。
【0048】ステップS120では、車両20から異常
信号を受信したことにより警報動作を実行する。このス
テップS120の警報動作は、警報音発生ユニット12
による警報音の発生動作あるいはバイブレーションユニ
ット13による携帯型警報装置10のバイブレーション
動作の少なくとも一方の動作によりなされる。
【0049】このように、本実施形態においては、警報
音あるいはバイブレーション動作により運転者に対して
車両20の異常を知らせるように構成しているので、運
転者に対して確実に異常を知らせることができる。な
お、この警報動作は、不図示の切換スイッチにより携帯
型警報装置10側にて選択可能とされており、運転者に
対する便益性の向上が図られている。そして、このステ
ップS120の処理が終了すると、ステップS110に
移行して処理を継続する。
【0050】一方、ステップS130では、キーレスエ
ントリスイッチ14に対する操作がなされたか否かを判
定する。そして、操作があった場合(Y)にはステップ
S140に移行し、なかった場合(N)には、ステップ
S110に移行して処理を継続する。ステップS140
では、キーレスエントリスイッチ14が操作されたこと
により、車両20に対してキーレスエントリ動作の実行
を要求するキーレスエントリ信号を送出する。なお、こ
のキーレスエントリ信号の送出は、送受信回路15及び
アンテナ16を介してなされる。そして、このステップ
S140の処理が終了すると、ステップS110に移行
して処理を継続する。
【0051】次に、図5のフローチャートを参照して、
車両20側(コントローラ21)にてなされる動作につ
いて説明する。
【0052】車両20側では、まずステップS210に
て、キーレスエントリ信号が受信されたか否かを判定す
る。すなわち、このステップS210では、上記ステッ
プS140にて説明したキーレスエントリ信号の受信の
有無を判定し、受信した場合(Y)にはステップS21
1に移行し、受信しなかった場合(N)にはステップS
220に移行する。
【0053】ステップS211では、キーレスエントリ
信号が受信されたことを受けて、まずドアのロック状態
を取得する。すなわち、このステップS211では、ド
アロックセンサ24からの出力信号に基づきドアのロッ
ク状態を取得し、全ドアがロック状態にあった場合
(Y)にはステップS212に移行し、少なくとも1つ
のドアがアンロック状態にあった場合にはステップS2
13に移行する。
【0054】ステップS212では、全ドアがロックさ
れた状態でキーレスエントリ信号を受信したことによ
り、全てのドアをアンロック状態とする。なお、このス
テップS212の動作は、ドアロックモータ22aによ
るドアロックアクチュエータ22の動作制御によりなさ
れる。そして、このステップS212の動作が終了する
と、ステップS210に移行し、処理を繰り返し行う。
【0055】ステップS213では、アンロック状態の
ドアが存在した状態でキーレスエントリ信号を受信した
ことにより、全てのドアをロック状態とする。なお、こ
の動作も上記ステップS212の動作と同様に、ドアロ
ックモータ22aによるドアロックアクチュエータ22
の動作制御によりなされる。そして、このステップS2
13の処理が終了すると、ステップS230に移行す
る。
【0056】一方、上記ステップS210にてキーレス
エントリ信号を受信せずステップS220に移行した場
合には、このステップS220にて、イグニッションキ
ーによるドアのロック機構(不図示)に対するロック操
作がなされたか否かを判定する。このステップS220
の判定は、ドアロックセンサ24からの出力信号に基づ
きなされる。そして、ロック操作がなされた場合(Y)
にはステップS221に移行し、なされなかった場合
(N)にはステップS210に移行して処理を繰り返し
行う。
【0057】ステップS221では、車両の全ドアがロ
ック状態にとなったか否かを判定する。このステップS
221の判定もまた、ドアロックセンサ24からの出力
信号に基づきなされる。そして、全ドアがロック状態に
あった場合(Y)にはステップS230に移行し、1つ
でもアンロック状態のドアがあった場合(N)にはステ
ップS210に移行して処理を繰り返し行う。
【0058】ステップS230では、キーレスエントリ
あるいはイグニッションキーの操作により全てのドアが
ロック状態とされたことに伴い、運転者が降車したとみ
なしてドアロックセンサ24からの出力信号に基づき、
窓(不図示)が開状態にあるか否かを判定する。そし
て、窓が開状態にあった場合(Y)にはステップS25
0に移行し、閉状態にあった場合(N)にはステップS
240に移行する。
【0059】ステップS240ではドアの開閉状態に基
づく判定を行う。すなわち、このステップS240で
は、ドアスイッチ25からの出力信号に基づき、半ドア
あるいは開状態にあるドアが存在するか否かを判定す
る。そして、半ドアあるいは開状態のドアが1つでも存
在した場合(Y)にはステップS250に移行し、全て
のドアが閉状態にあった場合(N)にはステップS21
0に移行して処理を繰り返し行う。
【0060】ステップS250では、キーレスエントリ
あるいはイグニッションキーの操作により全てのドアが
ロック状態とされたにも関わらず、開状態の窓が存在し
たり(S230でY)、半ドアあるいは開状態のドアが
存在した(S240でY)ことにより、車両内に第三者
の侵入の危険性があるすなわち異常有りと判定し、携帯
型警報装置10に対して異常信号を送出する。なお、こ
の異常信号の送出は、送受信回路27及びアンテナ28
を介してなされる。そして、このステップS250の処
理が終了すると、ステップS210に移行して処理を繰
り返し行う。
【0061】このように、本実施形態においては、キー
操作あるいはキーレスエントリ操作により車両20の全
ドアがロック状態となった場合に、コントローラ21は
窓開センサ23及びドアスイッチ25の出力信号に基づ
き窓の開閉状態及びドアの開閉状態を取得する。そし
て、開状態の窓や、半ドアあるいは開状態のドアが存在
し場合には、異常あり(すなわち第三者の侵入危険性有
り)とみなして、携帯型警報装置10に対して直接警報
を要求する電波(異常信号)を送出する。これにより、
システムの構成を簡単にすることができ、安価に構成す
ることができる。
【0062】また、上述したように車両の異常の検出
(窓開センサ23及びドアスイッチ25からの出力信号
の取得)を、車両のドアに対するロック操作の有無に基
づく運転者の降車直後に行うように構成しているので車
両に異常があった状態で運転者が降車しても、運転者は
この異常を直ちに知ることができ、安全性を向上させる
ことができる。そして、運転者の降車を車両のドアに対
するロック操作に基づいて判断するように構成したの
で、既存の構成を流用することが可能となり、装置を一
層安価に構成することができる。
【0063】また、車両20の異常の検出を既存の構成
である窓開センサ23あるいはドアスイッチ25からの
出力により行うように構成したので、専用の検出手段を
設けることなくシステムを構成することができ、システ
ムを安価に構成することができる。
【0064】そして、以上の説明から明らかなように、
本発明の基本構成と実施形態のフローチャートとは次の
対応関係を有している。すなわち、本発明の基本構成に
おける降車検出手段21aはフローチャートにおけるス
テップS221に対応し、異常信号受信手段21bはス
テップS230及びS240に対応し、異常信号送出手
段21cはステップS250に対応している。また、遠
隔施解錠信号送信手段11aはフローチャートにおける
ステップS140に対応し、異常信号判定手段11bは
ステップS110に対応している。
【0065】
【発明の効果】本発明の車両用警報システムによれば次
の効果を奏する。すなわち、車両に異常が生じた際に車
載装置から携帯型警報装置に対して異常を示す信号を直
接無線で送出し、携帯型警報装置はこの信号の受信によ
り警報動作を実行するように構成したので、システムの
構成を簡単にすることができ、安価に構成することがで
きる。
【0066】また、運転者の降車直後に異常の検出を行
うように構成したので、車両に異常があった状態で運転
者が降車しても、運転者はこの異常を直ちに知ることが
でき、安全性を向上させることができる。
【0067】また、運転者の降車を車両のドアに対する
施錠操作に基づいて判断するように構成したので、既存
の構成を流用することが可能となり、装置を一層安価に
構成することができる。
【0068】また、携帯型警報装置は、警報音を発生す
る警報音発生手段あるいは携帯型警報装置自身を振動さ
せるバイブレーション手段の少なくとも一方の手段を有
し、前記異常信号の受信により前記警報音発生手段ある
いはバイブレーション手段の少なくとも一方の手段を動
作させるので携帯型警報装置を携行する運転者に対して
確実に異常を知らせることができる。
【0069】また、携帯型警報装置を、車両の乗車ある
いは降車時に使用する機構と一体的に構成したので、携
帯型警報装置の車両内への置き忘れなどを防止すること
ができ、使い勝手を向上させることができる。
【0070】また、ドアや窓の開閉状態に基づいて車両
の異常を検出するように構成したので、車両の異常、よ
り詳細には第三者の車両内への侵入可能性を簡単に判断
することができる。
【0071】また、このドア開閉検出センサあるいは窓
開閉検出センサは、車両における既存の構成として設け
られているものであるので、これらのセンサを利用する
ことにより専用の検出手段を設けることなくシステムを
構成することができ、システムを安価に構成することが
できる。
【0072】また、本発明によりなされた携帯型警報装
置によれば、車両に異常が生じた際に車載装置から携帯
型警報装置に対して送出される異常信号を受信し、この
信号の受信により警報動作を実行するように構成したの
で、システムの構成を簡単にすることができ、安価に構
成することができる。
【0073】また、本発明によりなされた車載装置によ
れば、車両の異常が検出された場合に、警報動作を行う
携帯型警報装置に対し、この携帯型警報装置を動作させ
る信号(異常信号)を送出するように構成したので、シ
ステムの構成を簡単にすることができ、安価に構成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明する図である。
【図2】本発明が適用される車両用警報システムのシス
テム構成を説明するブロック図である。
【図3】携帯型警報装置10の形態を説明する図であ
る。
【図4】携帯型警報装置10の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図5】車両20側(コントローラ21)にてなされる
動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 携帯型警報装置 11 コントローラ 12 警報音発生ユニット 13 バイブレーションユニット 14 キーレスエントリスイッチ 20 車両 21 コントローラ 22 ドアロックアクチュエータ 23 窓開センサ 24 ドアロックセンサ 25 ドアスイッチ 26 キースイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の異常を検出する異常検出手段から
    の異常を示す検出信号の受信により外部に対して無線で
    異常信号を送信する車載装置と、 前記異常信号の受信により警報動作を行う携帯型警報装
    置とから構成されていることを特徴とする車両用警報シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記車載装置は、運転者が車両から降車
    したことを検出する降車検出手段からの検出情報に基づ
    き前記運転者の降車が確認された場合に前記車両の異常
    を検出することを特徴とする請求項1記載の車両用警報
    システム。
  3. 【請求項3】 前記降車検出手段は、前記車両に設けら
    れたドアに対する車両外部からの施錠操作を検出する施
    錠操作検出手段として構成されてなり、 前記車載装置は、前記車両のドアが車両外部から施錠さ
    れることにより全てのドアが施錠された場合に前記運転
    者が降車したと判断することを特徴とする請求項2記載
    の車両用警報システム。
  4. 【請求項4】 前記携帯型警報装置は、警報音を発生す
    る警報音発生手段あるいは携帯型警報装置自身を振動さ
    せるバイブレーション手段の少なくとも一方の手段を有
    してなり、前記異常信号の受信により前記警報音発生手
    段あるいはバイブレーション手段の少なくとも一方の手
    段を動作させることを特徴とする請求項1〜3の何れか
    に記載の車両用警報システム。
  5. 【請求項5】 前記ドアは、車両外部から無線で送信さ
    れた遠隔施解錠信号を受信し、該受信した遠隔施解錠信
    号に基づいて前記ドアの施解錠動作を行う遠隔施解錠機
    構を有してなり、 前記携帯型警報装置は、前記遠隔施解錠信号を送信する
    携帯型施解錠信号送信装置あるいは前記ドアの通常施錠
    解錠操作の際に用いるキーの少なくとも一方と一体的に
    構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載の車両用警報システム。
  6. 【請求項6】 前記異常検出手段は、前記ドアの開閉状
    態を検出するドア開閉検出センサあるいは前記車両に設
    けられ開閉自在とされた窓の開閉状態を検出する窓開閉
    検出センサの少なくとも一方から構成されていることを
    特徴とする請求項1〜5記載の車両用警報システム。
  7. 【請求項7】 車載装置が外部に対して無線で送信した
    信号を受信する受信手段と、 前記受信した信号が、車両の異常を検出する異常検出手
    段により車両の異常が検出された場合に送信される異常
    信号であるか否かを判定する異常信号判定手段と、 前記異常信号の受信により警報動作を実行する警報手段
    とを有していることを特徴とする携帯型警報装置。
  8. 【請求項8】 車両の異常を検出する異常検出手段から
    の検出信号を受信する検出信号受信手段と、 前記検出信号が車両の異常を示す検出信号であった場合
    に、警報動作を実行する携帯型警報装置に対して異常信
    号を送出する異常信号送出手段とを有することを特徴と
    する車載装置。
JP13510996A 1996-05-29 1996-05-29 車両用警報システム、携帯型警報装置及び車載装置 Pending JPH09315267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13510996A JPH09315267A (ja) 1996-05-29 1996-05-29 車両用警報システム、携帯型警報装置及び車載装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13510996A JPH09315267A (ja) 1996-05-29 1996-05-29 車両用警報システム、携帯型警報装置及び車載装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09315267A true JPH09315267A (ja) 1997-12-09

Family

ID=15144054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13510996A Pending JPH09315267A (ja) 1996-05-29 1996-05-29 車両用警報システム、携帯型警報装置及び車載装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09315267A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003076436A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Toyota Motor Corp 携帯電子情報機器
JP2005336831A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Fujitsu Ten Ltd 窓管理装置
JP2006098244A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Clarion Co Ltd ナビゲーション用補助装置、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム及びナビゲーションシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003076436A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Toyota Motor Corp 携帯電子情報機器
JP2005336831A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Fujitsu Ten Ltd 窓管理装置
JP4515156B2 (ja) * 2004-05-26 2010-07-28 富士通テン株式会社 窓管理装置
JP2006098244A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Clarion Co Ltd ナビゲーション用補助装置、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム及びナビゲーションシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1319563B1 (en) Antitheft apparatus, antitheft method and program therefor
JP4140731B2 (ja) 車両用通信装置
CN100415578C (zh) 汽车防盗系统
CN100519281C (zh) 检测无线电波干扰的用于车辆的防盗系统和防盗设备
JP4136649B2 (ja) 車両用盗難防止装置及び車両の制御方法
KR100622231B1 (ko) 타이어 공기압 경고 시스템
JP4213719B2 (ja) 車載機器遠隔制御装置
WO2006046744A1 (ja) 車両状態の通知システム及びその構成装置、通知方法
JP4485296B2 (ja) スマートキーシステム
JP2001184581A (ja) 緊急通報装置
JP2009013697A (ja) スマートキーレスエントリシステム
JP2006298319A (ja) 車両用セキュリティ装置
JPH09315267A (ja) 車両用警報システム、携帯型警報装置及び車載装置
JPH10315917A (ja) 自動車の盗難等異常状態警報装置
JP2007313989A (ja) 車両用異常検知装置
JP3288000B2 (ja) 車両用電子キー装置
JP2010031589A (ja) スマートキーシステム
JP3854838B2 (ja) 車両施錠制御装置
JP2000057444A (ja) 異常通知装置
JP3546109B2 (ja) 不正使用自動通報装置
JPH08310344A (ja) カーセキュリテイシステム
JP2006233530A (ja) 携帯電話置き忘れ防止装置
JP2004322748A (ja) 車両盗難防止システム
JP2001315619A (ja) 車両盗難警報システム
JP2008174961A (ja) 車両のキーレスシステム