JPH09315250A - 車両のエアバッグドア構造 - Google Patents

車両のエアバッグドア構造

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JPH09315250A
JPH09315250A JP8157666A JP15766696A JPH09315250A JP H09315250 A JPH09315250 A JP H09315250A JP 8157666 A JP8157666 A JP 8157666A JP 15766696 A JP15766696 A JP 15766696A JP H09315250 A JPH09315250 A JP H09315250A
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JP
Japan
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door
airbag
air bag
vehicle
door member
Prior art date
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Pending
Application number
JP8157666A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Suzuki
裕明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
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Publication of JPH09315250A publication Critical patent/JPH09315250A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時には車室側部材を構成する樹脂材料と
接触しても変形することがなく外観良好な製品を得るこ
とができ、しかもエアバッグ膨張時には取付部の伸長を
抑えてエアバッグの膨張圧力を分散することなく破断部
に集中させ、確実かつ速やかにドア部材が開放してエア
バッグを精度良く車室内に展開させることのできる車両
のエアバッグドア構造を提供する。 【解決手段】 ドア本体部11にエアバッグ収容容器へ
の取付部12が形成されたドア部材が車室側部材の成形
と同時に一体化されたものにおいて、前記ドア部材のド
ア本体部と取付部が、曲げ弾性率1000kg/cm2
以上のTPO樹脂よりなる共通の本体成形材料によって
一体に成形されているともに、前記取付部には、曲げ弾
性率5000kg/cm2 以上のPP樹脂を主成分とす
る高剛性、高耐熱性樹脂よりなる補強成形材料による補
強層15が一体に成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両のエアバッグ
ドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に車両の助手席側に設けられるエア
バッグ装置の一例を示す。このエアバッグ装置50は、
折り畳まれたエアバックAがエアバッグ作動装置Iとと
もにエアバッグ収容容器C内に収容されており、車室側
部材P裏面に取り付けられている。前記エアバッグ収容
容器C上部の開口部Oは、平時は前記車室側部材Pに一
体に形成されたドア部材Dにより覆われているが、車両
が一旦大きな衝撃を受けた時には、前記エアバッグ作動
装置Iの作動により膨張したエアバッグAの圧力によっ
て車室側部材P裏側から押し上げられてドア部材Dが開
き、エアバッグAを車室内に展開させるようになってい
る。このドア部材Dはあらかじめ別成形され、図9に示
すように、車室側部材Pの成形時にその型60内に配置
され、当該車室側部材の成形と同時にドア本体部D1が
車室側部材を構成する樹脂材料P1と一体化される。そ
して、ドア裏面に設けられた取付部Fを介してエアバッ
グ収容容器Cの上部周縁に取り付けられている。符号5
1は前記ドア本体部D1の外周に沿って設けられた薄肉
の破断部である。
【0003】ところで、この種エアバッグドア構造にあ
っては、ドア部材Dがエアバッグの膨張時の衝撃で割れ
たりあるいはその破片が車室内に飛散することがないよ
うに、ドア部材Dを周囲の車室側部材よりも柔らかい軟
質エラストマーにより構成する場合が多い。しかしなが
ら、ドア部材Dをこのような軟質材によって構成する
と、該ドア部材Dは、図10に示すように、エアバッグ
Aの膨張圧力によってエアバッグ収容容器Cとの取付部
Fが伸長するきらいがある。このドア部材Dにおける取
付部Fが伸長すると、破断部51へ加えられるべきエア
バッグの膨張圧力が吸収され分散される。このエアバッ
グの膨張圧力の分散は、ドア部材の開放時間のばらつき
および収容容器内でのエアバッグの内圧の上昇につなが
るため、より精度よく確実に作動するドア部材を得るた
めには、前記エアバッグ膨張時の取付部の伸びを最小限
に抑える必要がある。
【0004】一方、ドア部材Dと一体に車室側部材を成
形するに際しては、当該ドア部材Dが軟質材によって構
成されていると、図11に示すように、ドア本体部D1
の外周D2が車室側部材の構成樹脂材料P1の射出圧お
よび熱を受けて変形し、一体成形された車室側部材にお
けるドア部材との合接ラインが乱れ、その外観を損ねる
という問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
問題点に鑑みて提案されたものであって、成形時には車
室側部材を構成する樹脂材料と接触しても変形すること
がなく外観良好な製品を得ることができ、しかもエアバ
ッグ膨張時には取付部の伸長を抑え、エアバッグの膨張
圧力を分散することなくドア破断部へ集中し、もって確
実かつ速やかにドア部材が開放してエアバッグを精度良
く車室内に展開させることのできる車両のエアバッグド
ア構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
ドア本体部にエアバッグ収容容器への取付部が形成され
たドア部材が車室側部材の成形と同時に一体化されたも
のにおいて、前記ドア部材のドア本体部と取付部が共通
の本体成形材料によって一体に成形されているともに、
前記取付部には補強成形材料による補強層が一体に成形
されていることを特徴とする車両のエアバッグドア構造
に係る。
【0007】
【作用】この発明の車両のエアバッグドア構造によれ
ば、エアバッグ収容容器への取付部には補強材料による
補強層が一体に形成されているので、取付部に充分な強
度が付与される。したがって、エアバッグ膨張時の取付
部の伸長が抑えられ、エアバッグのエアバッグの膨張圧
力を分散することなくドア破断部へ集中し、もって確実
かつ速やかにエアバッグドアを展開させることができ
る。
【0008】特に、請求項2に示すように、ドア本体部
と取付部を構成する本体成形材料が曲げ弾性率1000
kg/cm2 以上のTPO樹脂、補強成形材料が曲げ弾
性率5000kg/cm2 以上のポリプロピレンを主成
分とする高剛性、高耐熱性樹脂より構成することが好ま
しい。
【0009】この発明において、本体成形材料の曲げ弾
性率を1000kg/cm2 以上のTPO樹脂としたの
は、ドア部材に適当な柔軟性を持たせることによって、
ドア部材開放時のドアの割れおよび破片の飛散などをな
くすためである。この本体成形材料の曲げ弾性率が10
00kg/cm2 未満である場合、ドア部材の剛性およ
び耐熱性が不充分となる。また、ドア本体部と取付部と
を一体に成形することによって、前記ドア本体部が開放
する際、取付部で折れたりすることがない。
【0010】さらに、補強層を構成する補強成形材料
を、曲げ弾性率が5000kg/cm 2 以上のポリプロ
ピレンを主成分とする高剛性および高耐熱性の樹脂材料
とするのは、ドア部材がエアバッグの膨張により押し上
げられた場合に取付部が伸びるのを防ぐためである。ま
た、車室側部材の成形時に車室側部材形成材料とドア部
材とが接触してもドア部材に変形を生じないようにする
ためである。
【0011】このポリプロピレンを主成分とする樹脂材
料としては、車室側部材を構成する樹脂材料を用いても
よい。前記補強成形材料の曲げ弾性率が5000kg/
cm2 未満であると、取付部12に所期の剛性を与える
ことができず、伸びが大きくなってエアバッグの膨脹圧
力の分散によりドア部材の開放時間のばらつきおよび収
容容器内でのエアバッグの内圧上昇につながることがあ
る。また、車室側部材成形時におけるドア本体部の変形
および外周の歪みを完全に防ぐことができない。前記補
強層15は、前記取付部12において少なくともエアバ
ッグ収容容器Cへの取付孔13を含み、ドア本体部11
との境界直近まで設けられていることが好ましい。それ
により、エアバッグ膨張時の取付部の伸びが防止される
だけでなく、ドア本体部の外周が補強されるので、車室
側部材成形時にその樹脂材料がドア本体部と接触してド
ア本体外周部分が変形するのを防ぐことができる。
【0012】なお、前記本体成形材料および補強成形材
料には、その物性を損なわない程度の他の添加剤を適宜
に添加することができる。その添加剤としては、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、流動性改良剤、補強材化(フィラ
ー、ファイバー類)などがある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明構造を有するドア部
材の断面図、図2はこの発明構造のドア部材が設けられ
た車両の車室側部材の断面図、図3はそのエアバッグ装
置が作動した直後を示す断面図、図4はエアバッグが膨
張する状態を示す断面図である。
【0014】また、図5および図6はこの発明のエアバ
ッグドア構造を有する車両の車室側部材の製造例を示す
断面図であって、図5は型内に車室側部材の構成樹脂材
料を射出した状態を示す断面図、図6は成形が完了した
状態を示す断面図、図7は本発明構造を有するドア部材
の他の例を示す断面図である。
【0015】図1および図2に示すように、この発明の
ドア部材10は、ドア本体部11の裏面に取付部12が
形成されており、車室側部材の成形と同時に当該車室側
部材20の所定位置に一体化される。なお、同図のエア
バッグ装置において図8と同一の符号は同一の部材を示
す。ドア本体部11は、車室側部材20の裏面所定位置
に設けられたエアバッグ装置50の、エアバッグ収容容
器Cの開口部Oを覆って設けられており、車室側部材の
一部を構成している。
【0016】また、取付部12は、ドア部材10をエア
バッグ収容容器Cに連結するためのもので、前記ドア本
体部11の外周11aから裏側に向かってフランジ状に
垂設されており、エアバッグ収容容器Cに対する取付孔
13が複数形成されている。本実施例では、図2から理
解されるように、エアバッグ収容容器Cの上部外周に鉤
状の取付部材Hが複数設けられており、前記取付孔13
に取付部材Hを引っ掛けることにより取り付けられる。
なお、本実施例において、ドア本体部11と取付部12
との境界裏面側には、薄肉の破断部14が設けられてい
る。この破断部14は、図示は省略するが、車室側部材
の種類やドア部材の形状により、略コの字、ロの字、エ
の字状に形成され、エアバッグ膨張時の圧力を効果的に
集中させることにより最先に破断し、ドア部材の展開を
促す。
【0017】前記ドア本体部11と取付部12は、共通
の本体成形材料により一体に成形されている。この本体
成形材料は、曲げ弾性率が1000kg/cm2 以上の
TPO樹脂が用いられる。
【0018】取付部12の内部には補強成形材料からな
る補強層15が形成されている。この補強層15は、曲
げ弾性率5000kg/cm2 以上を有するポリプロピ
レン系樹脂が用いられる。なお、この実施例のドア部材
10は、公知のダブルインジェクション成形により好適
に成形することができる。
【0019】この構造のエアバッグドアによれば、衝撃
によってエアバッグ装置が作動してエアバッグが膨張
し、ドア部材を裏面から押し上げても、図3に示すよう
に、取付部12が伸びないので、その膨張圧力は薄肉の
破断部14に効果的に集中する。そのため、図4に示す
ように、前記ドア部材10のドア本体部11を容易にか
つ確実に開放させることができ、エアバッグ収容容器C
内のエアバッグAが、開口部Oを介して速やかに車室側
に展開する。
【0020】次に、この実施例のドア部材を用いた車室
側部材の製造例を示す。図5に示すように、車室側部材
成形金型30の製品キャビティ31内に、車室側部材構
成樹脂材料P1が射出される。前記製品キャビティ31
内の所定位置には、あらかじめ本発明のドア部材10が
配置されている。前記車室側部材構成樹脂材料P1は、
図6に示すように、製品キャビティ31内に充満して、
前記ドア部材10をその一部に一体に有する車室側部材
を形成する。その際、前記ドア部材10の取付部12に
は、高剛性および高耐熱性を有する補強成形材料よりな
る補強層15がドア部材外周近傍まで一体に形成されて
いるので、前記車室側部材構成樹脂材料P1とドア部材
のドア本体部外周11aとが接触しても、ドア部材に変
形などを生じることがない。
【0021】図7はこの発明のエアバッグドア構造の他
の例を示すものである。ここで示されるドア部材40
は、ドア本体部41とその裏面側に設けられたエアバッ
グ収容容器への取付部42とからなり、前記取付部42
の外面には、補強成形材料による補強層45が一体に形
成されている。
【0022】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
車両のエアバッグドア構造によれば、エアバッグ膨張の
際に取付部の伸長が抑えられるので、エアバッグの膨張
圧力が分散することなく破断部に集中し、ドア部材を精
度良く確実に、かつ速やかに開放することができる。ま
た、車室側部材の成形に際しては、ドア本体部外周が車
室側部材の構成樹脂材料の射出圧および熱を受けて変形
することがなく、外観良好に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明構造を有するドア部材の断面図であ
る。
【図2】この発明構造のドア部材が設けられた車両の車
室側部材の断面図である。
【図3】そのエアバッグ装置が作動した直後を示す断面
図である。
【図4】エアバッグが膨張する状態を示す断面図であ
る。
【図5】この発明のエアバッグドア構造を有する車両の
車室側部材の製造例を示す断面図であって、型内に車室
側部材の構成樹脂材料を射出した状態を示す断面図であ
る。
【図6】成形が完了した状態を示す断面図である。
【図7】本発明構造を有するドア部材の他の例を示す断
面図である。
【図8】一般的なドア部材の構造を示す断面図である。
【図9】そのエアバッグ装置が作動した状態を示す断面
図である。
【図10】ドア部材を一体に有する車室側部材の製造例
を示す断面図である。
【図11】成形が完了した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ドア部材 11 ドア本体部 12 取付部 13 取付孔 14 破断部 15 補強層 20 車室側部材成形金型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア本体部にエアバッグ収容容器への取
    付部が形成されたドア部材が車室側部材の成形と同時に
    一体化されたものにおいて、 前記ドア部材のドア本体部と取付部が共通の本体成形材
    料によって一体に成形されているともに、前記取付部に
    は補強成形材料による補強層が一体に成形されているこ
    とを特徴とする車両のエアバッグドア構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記本体成形材料が
    曲げ弾性率1000kg/cm2 以上のTPO樹脂で、
    前記補強成形材料が曲げ弾性率5000kg/cm2
    上のPP樹脂を主成分とする高剛性、高耐熱性樹脂より
    なる車両のエアバッグドア構造。
JP8157666A 1996-05-28 1996-05-28 車両のエアバッグドア構造 Pending JPH09315250A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6835439B1 (en) 1997-07-23 2004-12-28 Toyota Shatai Kabushiki Kaisha Panel for air bags and method of manufacturing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6835439B1 (en) 1997-07-23 2004-12-28 Toyota Shatai Kabushiki Kaisha Panel for air bags and method of manufacturing the same

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