JPH09315210A - 車両灯制御方式、車両の安全制御方式、およびオートライトシステム - Google Patents

車両灯制御方式、車両の安全制御方式、およびオートライトシステム

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JPH09315210A
JPH09315210A JP8156389A JP15638996A JPH09315210A JP H09315210 A JPH09315210 A JP H09315210A JP 8156389 A JP8156389 A JP 8156389A JP 15638996 A JP15638996 A JP 15638996A JP H09315210 A JPH09315210 A JP H09315210A
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JP
Japan
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pupil
vehicle
light
illuminance
control
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JP8156389A
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English (en)
Inventor
Fumio Haraguchi
文男 原口
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Niles Parts Co Ltd
Original Assignee
Niles Parts Co Ltd
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Publication date
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  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 瞳孔径の検出値および車外照度検出値の大小
比較により車両灯の制御を行うと共に、学習機能により
制御精度の向上およびドライバーの感情の不安定状態等
を感知した安全制御を行い得るオートライトシステムの
提供。 【解決手段】 オートライトシステム1は瞳孔撮影部1
1でドライバーの瞳孔からの反射光を入力して画像信号
を出力し、瞳孔径計測処理部12で画像信号から瞳孔の
径を得る。一方、車外光受光部13は車外の光を受光し
て照度に対応する信号を出力し、車外照度計測処理部1
4で照度値を得る。制御部16は瞳孔径データおよび照
度データをそれぞれの閾値と比較し、ヘッドライト1
7、およびテールランプ18等の車両灯の点灯、消灯制
御を行う。また、制御部16をマイクロコンピュータで
構成し、学習による制御を行うよう制御システム(プロ
グラム)を構成し、更に、制御システムをドライバーの
心理状態等を瞳孔の径の変化から捉えてエンジン19の
制御または/および警告装置20を制御できるよう構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバーの瞳孔
像の大きさにより制御を行う、車両灯制御方式、車両の
安全制御方式、およびオートライトシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオートライトシステムは車外の明
るさを光センサーのみにより感知し、センサー出力に基
づいて車両灯(以下「ライト」という)の点灯及び消灯
を制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では車が部分的に明るさの異なる場所を通過す
るときに光センサーがその明るさの変化を感知するの
で、オートライトシステムはライトの点灯、消灯(或い
は消灯、点灯)制御を行い、他者が見るとその車がパッ
シングを行っているように見えるという問題点があっ
た。
【0004】例えば、図9に示すように、従来のオート
ライトシステムを用いた車91が橋桁95の下を通過す
る場合、ドライバー92は車を走行させている場合には
明るい前方を注視しているのでドライバー92の視野9
3は明るい前方にあるが、光センサーの視野94は橋桁
95に遮られた暗い部分(橋桁95の影)にあるので光
センサーの出力は低くなり、次に、車91が橋桁95の
下を通り抜けると光センサーの出力は直前の値より大き
くなり、照度の変化量が大きくなるのでライトが消灯さ
れ、さらに車91が進行して光センサーの出力値が変化
しなくなると点灯される。この現象を車外からみると橋
桁95から出てくる車91のライトが一旦消え、次に点
灯するのであたかもパッシングをしているかのように見
える。
【0005】また、夜間、街灯下などではその明るさを
光センサーが感知するとライトを消灯するよう制御がな
されるので、突然ライトが消えて危険な状態になるとい
う問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するために創
案されたものであり、第1の目的はドライバーの瞳孔の
直径の計測値と車外照度の検出値をそれぞれ閾値と比較
してその結果に基づいて車両灯の制御を行う、車両灯制
御方式、およびオートライトシステムを提供することで
あり、第2の目的は、上記オートライトシステムの精度
を向上させるために学習機能を付加した車両灯制御方式
およびオートライトシステムを提供することであり、第
3の目的は、上記学習機能により得た学習制御データを
もとにドライバーの感情の不安定状態等を感知し車両走
行時の安全制御を行い得る車両灯制御方式、車両の安全
性制御方式、およびオートライトシステムを提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の車両灯制御方式は、運転者の瞳孔に不可視
光を照射し、該瞳孔からの反射光から得る瞳孔像により
瞳孔の直径を計測してその大小関係を調べると共に、車
外の照度を受光して得た車外の照度値の大小関係を調べ
て、これら大小関係の結果および/またはそれらの組合
せから車両灯の点灯及び消灯制御を行う。そして、更
に、その前段で、所定時間内の照度値の変化の大小関係
を調べ、車両灯の点灯制御を行うことが望ましい。
【0008】また、本発明の安全制御方式は、運転者の
瞳孔に不可視光を照射し、該瞳孔からの反射光から得る
瞳孔像により瞳孔の直径を計測し、瞳孔径の時系列的変
化が所定時間内に連続して閾値を超えるとき、車両の走
行速度および/または加速度を制御する。そして、更
に、警告を発することが望ましい、
【0009】本発明のオートライトシステムは、運転者
の瞳孔に所定のタイミングで赤外光を照射しその反射光
を入力して画像信号を出力する瞳孔撮影部と、瞳孔撮影
部からの画像信号を入力して瞳孔像から瞳孔の直径を得
る瞳孔径計測処理部と、車外の光を受光して明るさに対
応する信号を出力する車外光受光部と、車外光受光部か
らの信号を入力して車外の照度値を得る照度計測処理部
と、計測された瞳孔の直径を閾値Rと比較すると共に計
測された照度を閾値LEと比較してその比較結果に基づ
いて車両灯の点灯および消灯制御を行う制御部とを有す
る。
【0010】また、望ましい実施例は上記オートライト
システムにおいて、制御部が、更に、計測された瞳孔の
直径の時系列的変化が所定時間内に連続して所定の閾値
を超えるとき、車両の走行速度および/または加速度を
制御し、また、警告装置を制御する。
【0011】また、上記オートライトシステムの好適な
実施例では、制御部が、CPU、メモリー、および不揮
発性メモリーを有し、該不揮発性メモリー内に、入力す
る照度データの値が所定時間内に変化し、且つ照度デー
タの値が閾値LEより低い場合には点灯制御信号を出力
する照度変化状態判定手段と、入力した瞳孔の直径デー
タを閾値Rと比較し、瞳孔の直径が閾値Rより大きい場
合に点灯制御信号を出力する瞳孔径判定手段と、前回ま
での瞳孔の直径の平均値と今回入力した瞳孔の直径の値
とを比較し、その差の絶対値が所定の閾値を超えない場
合には車両灯の点灯および消灯制御を行うため照度判定
手段に制御を移し、前回までの瞳孔径データの平均値と
今回入力した瞳孔の直径値の差の絶対値が上記閾値を超
えた場合が連続的に所定回数出現した場合には散瞳処理
手段に制御を移す学習手段と、入力した照度値を閾値L
Eと比較し、その結果により車両灯の点灯および消灯制
御を行う制御信号を出力する照度判定手段と、車両の走
行状態を安全限度内に改善するための制御信号を出力す
る散瞳処理手段と、を格納し、制御部が、上記不揮発性
メモリー内に格納された各手段の実行を制御することに
より車両灯の点灯および消灯制御と走行車両の安全制御
を行う。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明のオートライトシス
テムの望ましい構成例を示すブロック図であり、オート
ライトシステム1はドライバーの瞳孔に赤外光を照射し
その反射光を入力して画像信号を出力する瞳孔撮影部1
1、瞳孔撮影部11からの画像信号を入力して瞳孔像か
ら瞳孔の直径(以下、瞳孔径)を得る瞳孔径計測処理部
12、車外の光を受光して明るさ(照度)に対応する信
号を出力する車外光受光部13、車外光受光部13から
の信号を入力して、車外の照度値を得る車外照度計測処
理部14、車両灯の点灯、消灯制御をオートライトシス
テムにより行うか、手動によるかのモード切換えスイッ
チであるオートライトSW15、瞳孔径計測処理部12
および照度計測処理部14の出力値をそれぞれの閾値
R,LEと比較して車両灯(左右ヘッドライト17およ
びテールランプ18)の点灯、消灯制御を行う制御部1
6から構成されている。
【0013】なお、後述するように制御部16をマイク
ロコンピュータで構成し、学習による制御を行うよう構
成し、ドライバーの心理状態等を瞳孔の径の変化と学習
の結果から捉えてエンジン19の制御または/および警
告装置20を制御するよう構成できる。さらに、ドア開
閉SW21の状態を調べ点灯、消灯制御を行うよう構成
することができる。
【0014】瞳孔撮影部11として、赤外光カメラセン
サーを用いる。赤外光カメラセンサーはドライバーの目
に可視領域外の赤外光を照射し、瞳孔で反射した光をビ
デオカメラで受光する。赤外光カメラセンサーには、照
射による角膜と瞳孔の反射像を検出することにより視線
方向を検出する視線計測カメラ(公知技術)のカメラ部
31(図2)を用いることができる。
【0015】視線計測カメラ30は、図2の例に示すよ
うに、所定のタイミングでドライバーの目に赤外光を照
射する光源(LED311)と、その瞳で反射された赤
外光を受光して電気信号に変換するCCD312と、C
CD312がLED311の発光タイミングでLED3
11からの光を受光するようCCD312を制御するC
CDドライバ313と、LED311およびCCDドラ
イバ313にタイミング信号を与える点灯パルス発生回
路314から構成されるカメラ部31と、カメラ部31
からの出力信号を受け取って視線方向を検出する視線計
測処理部32から構成されている。
【0016】瞳孔径計測処理部12は瞳孔撮影部11か
らの出力信号を受け取ってデジタルデータに変換した
後、公知の方法により瞳孔画像を抽出し、次に、その瞳
孔画像の径を計測して計測値信号を出力する。
【0017】車外光受光部13はフォトダイオードのよ
うな光センサーから構成され、車外の光を受光して、照
度に比例した電気信号を出力する。
【0018】車外照度計測処理部14は車外光受光部1
3からの出力を受け取ってそれをデジタル信号に変換し
て照度値信号として出力する。
【0019】制御部16は瞳孔径計測処理部12からの
計測値信号および照度計測処理部14からの照度値信号
を入力してそれぞれの値をそれぞれの閾値R,LEと比
較して大小判定をして、その組合せの結果に基づいて車
両灯の点灯、消灯の制御信号を出力する。
【0020】この場合、図3に示すように光センサーの
出力(照度値)は車外照度の変化に比例し、瞳孔径は一
定の時間k後に照度値に対応した値となるので、車外照
度計測処理部14からの出力信号を時間kだけ遅延させ
るか、制御部16の車外照度計測処理部14からの照度
値を保持しておいて、時間t−k後の照度値の大小関係
の判定を行うように構成する。
【0021】制御部16は後述の実施例1に示すように
論理ゲートで構成することができるが、学習制御や、瞳
孔径の変換状態からドライバーの心理状態を推測して安
全制御を行う場合には後述の実施例2に示すように制御
部16をCPUおよびROMを備えたマイクロコンピュ
ータで構成し、点灯、消灯制御をプログラムで行うよう
構成することが望ましい。
【0022】
【実施例】
<実施例1>図4は本発明にオートライトシステムの一
実施例の構成を示すブロック図であり、図4で、瞳孔撮
影部としての視線計測部カメラ部31は、ドライバーの
瞳孔で反射した光を受光して電気信号に変換し、瞳孔径
計測処理部12′は視線計測カメラ部31からの出力信
号を受け取ってデジタル信号化した後、瞳孔像を抽出
し、次に、その瞳孔像の径を計測して計測値信号を出力
する。
【0023】フォトダイオード13′は車外の光を受光
して、照度に比例した電気信号を車外照度処理部14′
に出力し、車外照度計測処理部14′はそれぞれデジタ
ル信号に変換し、照度値信号として出力する。
【0024】論理ゲート16′はオートライトSW15
の入力(AUTOSW入力)がある場合に、オートライ
トシステムモードと判定して、瞳孔径計測処理部12′
からの計測値信号および車外照度計測処理部14′から
の照度値信号を入力してそれぞれの値を閾値と比較して
大小関係を判定して、その組合せ結果に基づいて下記に
示すように車両灯の点灯、消灯の制御信号を出力する。
【0025】(論理ゲートの動作) a. l<LE and r>R→ライトON(照度l
が閾値LEより低く、且つ瞳孔径rが閾値Rより大きい
場合には点灯信号を出力する) b. l>LE and r<R→ライトOFF(照度
1が閾値LEより高く、且つ瞳孔径rが閾値Rより小さ
い場合には消灯信号を出力する) c. l<LE and r<R→ライトON(照度l
が閾値LEより低く、且つ瞳孔径rが閾値Rより小さい
場合には点灯信号を出力する) d. l>LE and r>R→ライトON(照度l
が閾値LEより高く、且つ瞳孔径rが閾値Rより大きい
場合には点灯信号を出力する) e. 〔l1−l2〕/T>S and r>R→ライト
ON;Tは一定時間、Sは閾値(変化率)、l1,l2
変化前後の照度(短い周期で照度の変化が起こるが瞳孔
径rが閾値Rより大きい場合には点灯状態を保持する) f. 〔l1−l2〕/T>S and r<R→ライト
ON;Tは一定時間、Sは閾値(変化率)、l1,l2
変化前後の照度(短い周期で照度の変化が起こるが瞳孔
径rが閾値Rより小さい場合には消灯状態を保持する)
【0026】この場合、図3で示すように光センサーの
出力(照度値)は車外照度の変化に比例し、瞳孔径は一
定の時間k後に照度値に逆比例して変化するので、瞳孔
径計測処理部12からの出力信号を時間kだけ遅延させ
る。
【0027】なお、図4では、17′は論理ゲート1
6′からの出力信号により左右ヘッドライト17の点
灯、消灯を行う点灯スイッチであり、19′は論理ゲー
ト16′からの出力信号によりテールランプ18の点
灯、消灯を行う点灯スイッチである。
【0028】また、本実施例では制御部を論理ゲート1
6′で構成したが、後述の実施例2のように制御部をマ
イクロコンピュータで構成し、点灯、消灯制御を行うよ
うに構成できることはいうまでもない。
【0029】<実施例2>本実施例は制御部16をマイ
クロコンピュータで構成した例であり、学習手段に基づ
く点灯、消灯制御、および散瞳処理手段に基づく安全制
御を行う例であり、図1の構成を例とする。
【0030】実施例1では瞳孔径の計測値と光センサー
で得た車外照度の値を比較することで車両灯の点灯、消
灯制御を行っていた。しかし、人間の瞳孔は自然視(直
接光が入射しない状態)では式1のように瞳孔直径δ
[mm]は輝度L[cd/m2]に応じて変化し、輝度
が高くなるにつれて瞳孔は小さくなる(図6参照)。 δ=4.90−3.00tanh(0.400logL) (式1) しかし、瞳孔径の変化要因は輝度のみではなく感情によ
る散瞳、近方注視による輻輳などがあり、計測誤差の要
因となる。
【0031】本実施例では、瞳孔径の変化と車外照度の
変化を時系列で計測し、学習制御を行うことによりオー
トライトシステムの動作精度を向上させる(図7参照)
と共に、学習制御データを基に瞳孔径変化の異常を検出
し、ドライバーの感情の不安定状態を感知して車両走行
時の安全制御を行う。
【0032】図5は制御部16により実行される制御シ
ステムの構成を示すブロック図であり、制御部16は図
示しないがCPU、不揮発性メモリー(例えば、RO
M、或いはそれ以外の媒体)、および内部メモリーを有
するマイクロコンピュータから構成され、CPUは不揮
発性メモリーに格納されている照度変化状態判定手段1
61、瞳孔径判定手段162、学習手段163、散瞳処
理手段164、照度判定手段165等の制御システム1
60を読み出してそれらの実行により点灯、消灯制御等
を行う。また、メモリーには入力した照度データ、瞳孔
径データおよび学習による中間値等が一時的に格納され
る。
【0033】照度変化状態判定手段161は車外照度計
測処理部14から照度データ(デジタルデータ)を入力
し、照度データから短い周期(本実施例では約3秒)内
の車外照度の変化を調べ(図8ステップS5,S9参
照)、車外照度が短い周期内で変化しており、且つ車外
照度が閾値LEより低い場合には点灯信号を出力する。
【0034】瞳孔径判定手段162は瞳孔径計測処理部
12から瞳孔径データ(デジタルデータ)を入力して、
閾値Rと比較し、瞳孔径が閾値Rより大きい場合に点灯
信号を出力する。
【0035】学習手段163は、メモリー(図示せず)
に格納している前回までの瞳孔データの平均値と瞳孔径
判定手段162が今回入力した瞳孔径データとを比較
し、その差の絶対値が閾値を超えない場合(すなわち、
平均値と入力値が大きく異ならない場合)には、今回入
力した瞳孔径データを加えた平均値を算出してメモリー
に格納して車両灯の点灯、消灯制御を行うため照度判定
手段165に制御を移す。また、前回までの瞳孔径デー
タの平均値と今回入力した瞳孔径データとの差の絶対値
が閾値を超えた場合(すなわち、平均値と入力値が大き
く異なった場合)が連続的に所定頻度出現した場合に
は、ドライバーの心理状態が不安定であると判定し、エ
ンジン19或いは警告装置20を制御する安全制御を行
うために散瞳処理手段164に制御を移す。
【0036】照度判定手段165は照度値を閾値LEと
比較し、その結果により制御信号を出力してヘッドライ
トやテールランプ等の車両灯の点灯、消灯制御を行う。
この場合、閾値LEを第1の閾値LE1、第2の閾値L
E2(<LE1),・・というように段階的に設定して
それぞれの閾値と照度値を比較しその結果により制御信
号を出力して各種の車両灯の点灯、消灯制御を行うよう
に構成できる(図8参照)。
【0037】散瞳処理手段164は安全制御のため次の
ような制御のいずれか1つ或いはそれらを組合せた制御
を行うための制御信号をエンジン駆動制御装置(図示せ
ず)或いは警告装置制御装置(図示せず)に出力する。 車両のエンジン制御装置に対する最高速度の制限指令 加速性能を低くするため、車両のエンジン制御装置に
対するエンジン回転数の制限指令 音声或いは音響警告装置(光点滅や振動による警告装
置)に対する警告装置作動指令
【0038】図8は本実施例の制御システムの具体的な
動作の例を示すフローチャートであり、図1の構成で、
ドライバーが車両灯の制御をオートライトSW15で手
動または自動モード(オートライトシステムによる制
御)に切換える例である。
【0039】図8(a)のステップS1で、前回までの
瞳孔径データの平均値と今回入力した瞳孔径データとの
差が大きい場合の連続出現度をカウントするNGカウン
タをクリアする。
【0040】ステップS2で、NGカウンタが10異常
の場合(すなわち、前回までの瞳孔データの平均値と今
回入力した瞳孔径データとの差が大きい場合が10回連
続して出現した場合)にはステップS3で散瞳処理手段
164(図8(b)参照)を実行してステップS5に移
行する。NGカウンタが10以下の場合にはステップS
4で散瞳処理手段164の実行をキャンセルしてステッ
プS5に移行する。
【0041】ステップS5では照度計測処理部14から
照度値データを入力し、照度片か状態判定手段161を
実行する(図8(c)参照)。照度変化状態判定手段1
61は約3秒間実行する。
【0042】ステップS6でモードを調べ、自動モード
のときステップS7,S8で瞳孔径判定手段162を実
行し、瞳孔径が閾値より大きい場合に左右ヘッドライト
17およびテールランプ18を共に点灯させるよう制御
信号を出力する。
【0043】次に、ステップS9で前回の照度値と今回
の照度値の差の絶対値が閾値を超えるとき、照度変化が
大きいと判定してステップS5に戻る(ステップS5と
ステップS6で照度変化状態判定手段161を構成して
いる)。前回の照度値と今回の照度値の差の絶対値が閾
値を超えないときはステップS10に制御を移す。
【0044】ステップS10で、メモリーの学習テーブ
ルに記憶されている前回までの瞳孔径データの平均値と
今回入力した瞳孔径データを比較して、平均値と瞳孔径
データが大きく異なる場合(例えば、前回までの瞳孔径
データの平均値と今回入力した瞳孔径データとの差の絶
対値が閾値を超えた場合)はステップS11でNGカウ
ンタに1を加えてステップS2に戻り、そうでない場合
にはステップS12では、学習テーブルの平均値データ
を今回の入力値を加えた平均データに更新して学習テー
ブルに書込む(ステップS10,S11,S2,S12
は学習手段163を構成している)。
【0045】ステップS13で自動モードの場合には、
ステップS14,S15の照度判定手段を実行する。
【0046】ステップS14では、照度値を第1の閾値
LE1と比較し照度値が第1の閾値より低い場合には、
左右ヘッドライト17およびテールランプ18を共に点
灯させるよう制御信号を出力してステップS1に戻る。
【0047】ステップS15では、照度値を第2の閾値
LE2(>LE1)と比較し照度値が第2の閾値より低
い場合には、左右ヘッドライト17を消灯し、テールラ
ンプ18を点灯させるよう制御信号を出力してステップ
S1に戻り、照度値が第2の閾値より高い場合には左右
ヘッドライト17およびテールランプ18を共に点灯さ
せるよう制御信号を出力してステップS1に戻る。
【0048】なお、図8(a)で、手動モードの場合に
は学習手段163および散瞳処理手段164のみが機能
する。
【0049】図8(b)はステップS2の散瞳処理手段
164の詳細フローチャートであり、散瞳処理手段16
4はステップS31で警告音装置に制御信号を送出して
警告ブザーを鳴らすと共に、ステップS32でエンジン
制御装置に制御信号を送って、最高速度の制限および/
またはエンジン回転数の制限による等のエンジンコント
ロール制御を行う。
【0050】図8(c)はステップS5の照度変化状態
判定手段161の詳細なフローチャートであり、ステッ
プS51で照度値を入力し、自動モードの時、ステップ
S53で照度値と第1の閾値LE1を比較して、照度値
が閾値LE1より低い場合にステップS54で左右ヘッ
ドライト17およびテールランプ18を共に点灯させる
よう制御信号を出力する。ステップS51〜S54の動
作を30回繰返した後ステップS56で瞳孔径データを
入力する。
【0051】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の
変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明の縮瞳オート
ライトシステムによれば、車外照度の大小とドライバー
の瞳孔径の大小比較の結果により車両灯の制御を行うの
で、従来のオートライトシステムで生じていたパッシン
グ等の誤動作を防止できる。また、ドライバーが暗いと
感じていればライトを誤消灯することがないので、安全
である。更に、従来の視線計測システムとその視線計測
カメラを流用できるので低コストで提供できる。
【0053】また、学習制御を行うことにより明るさの
判定精度が向上し、よりドライバーの意志に対応した灯
火制御を行うことができる。
【0054】更に、学習制御により得られる蓄積データ
から散瞳を検知し、安全制御を行うことができるので、
ドライバーの心理状態の不安定を原因とする事故を未然
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオートライトシステムの望ましい構成
例を示すブロック図である。
【図2】視線計測カメラの構成例を示す図である。
【図3】車外照度、光センサー出力、および瞳孔径との
関係を示すブロック図である。
【図4】本発明のオートライトシステムの一実施例の構
成を示すブロック図であり、制御部を論理ゲートで構成
した例である。
【図5】制御部により実行される制御システムの構成を
示すブロック図である。
【図6】輝度と瞳孔径との関係を示す図である。
【図7】照度に対する瞳孔径の変化のばらつき状態を示
す説明図である。
【図8】制御システムの動作例を示すフローチャートで
あり、(a)はステップS1からステップS15までの
作動を示すフローチャートである。(b)はステップS
2の散瞳処理手段164の詳細なフローチャートであ
る。(c)はステップS5の照度変化状態判定手段16
1の詳細なフローチャートである。
【図9】従来のオートライトシステムの問題点の説明図
である。
【符号の説明】
1,1′ 縮瞳オートライトシステム 11 瞳孔撮影部 12 瞳孔径計測処理部 13 車外光受光部 13′ フォトダイオード(車外光受光部) 14 車外照度計測処理部 15 オートライトSW 16 制御部 16′ 論理ゲート(制御部) 17 ヘッドライト 18 テールランプ 19 エンジン 20 警告装置 160 制御システム 161 照度変化状態判定手段 162 瞳孔径判定手段 163 学習手段 164 散瞳処理手段 165 照度判定手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図8】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の瞳孔に不可視光を照射し、該瞳
    孔からの反射光から得る瞳孔像により瞳孔の直径を計測
    してその大小関係を調べると共に、車外の照度を受光し
    て得た車外の照度値の大小関係を調べて、これら大小関
    係の結果および/またはそれらの組合せから車両灯の点
    灯及び消灯制御を行うことを特徴とする車両灯制御方
    式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両灯制御方式におい
    て、更に、前段で所定時間内の照度値の変化の大小関係
    を調べ、車両灯の点灯制御を行うことを特徴とする車両
    灯制御方式。
  3. 【請求項3】 運転者の瞳孔に不可視光を照射し、該瞳
    孔からの反射光から得る瞳孔像により瞳孔の直径を計測
    し、瞳孔径の時系列的変化が所定時間内に連続して閾値
    を超えるとき、車両の走行速度および/または加速度を
    制御することを特徴とする車両の安全制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両の安全制御方式にお
    いて、瞳孔径の時系列的変化が所定時間内に連続して閾
    値を超えるとき、更に警告を発することを特徴とする車
    両の安全制御方式。
  5. 【請求項5】 運転者の瞳孔に所定のタイミングで赤外
    光を照射しその反射光を入力して画像信号を出力する瞳
    孔撮影部と、瞳孔撮影部からの画像信号を入力して瞳孔
    像から瞳孔の直径を得る瞳孔径計測処理部と、車外の光
    を受光して明るさに対応する信号を出力する車外光受光
    部と、車外光受光部からの信号を入力して車外の照度値
    を得る照度計測処理部と、計測された瞳孔の直径を閾値
    Rと比較すると共に計測された照度を閾値LEと比較し
    てその比較結果に基づいて車両灯の点灯および消灯制御
    を行う制御部とを有することを特徴とするオートライト
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のオートライトシステムに
    おいて、制御部が、更に、計測された瞳孔の直径の時系
    列的変化が所定時間内に連続して所定の閾値を超えると
    き、車両の走行速度および/または加速度を制御し、ま
    た、警告装置を制御することを特徴とするオートライト
    システム。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のオートライトシステムに
    おいて、制御部が、CPU、メモリー、および不揮発性
    メモリーを有し、 該不揮発性メモリー内に、 入力する照度データの値が所定時間内に変化し、且つ照
    度データの値が閾値LEより低い場合には点灯制御信号
    を出力する照度変化状態判定手段と、 入力した瞳孔の直径データを閾値Rと比較し、瞳孔の直
    径が閾値Rより大きい場合に点灯制御信号を出力する瞳
    孔径判定手段と、 前回までの瞳孔の直径の平均値と今回入力した瞳孔の直
    径の値とを比較し、その差の絶対値が所定の閾値を超え
    ない場合には車両灯の点灯および消灯制御を行うため照
    度判定手段に制御を移し、前回までの瞳孔径データの平
    均値と今回入力した瞳孔の直径値の差の絶対値が上記閾
    値を超えた場合が連続的に所定回数出現した場合には散
    瞳処理手段に制御を移す学習手段と、 入力した照度値を閾値LEと比較し、その結果により車
    両灯の点灯および消灯制御を行う制御信号を出力する照
    度判定手段と、 車両の走行状態を安全限度内に改善するための制御信号
    を出力する散瞳処理手段と、を格納し、 制御部が、上記不揮発性メモリー内に格納された各手段
    の実行を制御することにより車両灯の点灯および消灯制
    御と走行車両の安全制御を行うことを特徴とするオート
    ライトシステム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のオートライトシステムに
    おいて、照度変化状態判定手段、瞳孔径判定手段、およ
    び照度判定手段を媒体に格納したことを特徴とするオー
    トライトシステム。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のオートライトシステムに
    おいて、瞳孔径判定手段、照度変化状態判定手段、学習
    手段、照度判定手段、および散瞳処理手段を媒体に格納
    したことを特徴とするオートライトシステム。
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