JPH09315060A - Icカード及びその製造方法 - Google Patents

Icカード及びその製造方法

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JPH09315060A
JPH09315060A JP8138401A JP13840196A JPH09315060A JP H09315060 A JPH09315060 A JP H09315060A JP 8138401 A JP8138401 A JP 8138401A JP 13840196 A JP13840196 A JP 13840196A JP H09315060 A JPH09315060 A JP H09315060A
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JP
Japan
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antenna
card
base material
module
film
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JP8138401A
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Sakae Tamura
栄 田村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/036Multilayers with layers of different types
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
    • H05K3/022Processes for manufacturing precursors of printed circuits, i.e. copper-clad substrates
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
    • H05K3/06Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding the conductive material being removed chemically or electrolytically, e.g. by photo-etch process
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    • H05K3/064Photoresists

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、カード表面にアンテナやICモジュ
ールの形状に沿った凹凸ができることを防止し、良好に
印画できるようにしたICカード及びその製造方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、カード中間基材11の穴13内
に埋設されたICモジュール6と、前記カード中間基材
11の一面側に設けられ、一端部が前記ICモジュール
6に接続されるコイル状の電波送受信用の第1のアンテ
ナ4と、前記カード中間基材11の他面側に設けられ、
一端部が前記第1のアンテナ4の他端部に接続されると
ともに、他端部が前記ICモジュール6に接続されるコ
イル状の電波送受信用の第2のアンテナ5と、前記第1
および第2のアンテナ4,5さらに、前記ICモジュー
ル6を被覆する受像付きフィルム15および筆記層付き
フィルム16とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICモジュールと
アンテナを内蔵したICカード及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従業員カードや各種の資格証明カード
等、いわゆるIDカードには、カード所有者本人の確認
が容易であること、また、偽変造され難いことなどが求
められている。
【0003】このような用途に対するIDカードとして
は磁気記録層をカードの裏面に設けた磁気カードが従来
から用いられている。しかし、このIDカードは、記録
できる情報量が少ないことに加えて偽変造され易いた
め、より偽変造され難いICカードが普及してきてい
る。
【0004】しかしながら、通常のICカードを使用す
るに当たっては、カードをカード・リーダーに挿入し、
カード裏面に露出して設けたICの端子とカード・リー
ダーの端子とを接触させてカードの真偽を判定する操作
が必要である。
【0005】そこで、近時においては、カード・リーダ
ーに挿入せずに内容確認できる安価な無線ICカードの
提供が求められている。ここで、無線ICカードとは、
カード内にコンデンサとICから構成されたICモジュ
ールと共にアンテナを内蔵し、アンテナを介してICに
データを記憶させたり読み出したりできる、いわゆるア
ンテナ内蔵ICカードを指している。
【0006】前記したアンテナ内蔵ICカードの製造方
法としては、比較的厚さが厚い2枚の樹脂板にICモジ
ュールと無線アンテナ用コイルを収納する窪みを設け、
この中にICモジュールと無線アンテナを固定してから
樹脂板の接合部を融着する厚型無線ICカード製造方法
がある。
【0007】また、厚さが0.5mm程度で大きさがカ
ードよりも大きい樹脂シートをカード芯材とし、この芯
材にICモジュールと無線アンテナ用コイルをはめ込む
部分を設け、次に、芯材にICモジュールと無線アンテ
ナ用コイルをはめ込み、カード芯材とICモジュールや
無線アンテナ用コイルとの間隙を樹脂で埋めてから表裏
に厚さが0.1mm程度のフィルムを貼って所定の形状
に打ち抜く、薄型無線ICカード製造方法が知られてい
る。
【0008】厚型無線ICカードは、全体の厚さが数m
m程度で、使用するアンテナ用コイルも比較的太めのエ
ナメル電線を巻いて作成し、スキー場でのリフト乗車回
数券等で既に実用されていることは周知の通りである。
【0009】カードの総厚みが1mm以下の薄型無線I
Cカードは次のような方法で製造されており、薄型の無
線アンテナ用コイルの製造方法がポイントになってい
る。先ず、厚さが0.3mm程度で外形形状がカードサ
イズよりも一回り小さいプラスチックシートをカード中
間基材兼コイル芯材とし、次に、このコイル芯材の周囲
に線形が0.1mm程度の自己融着性エナメル線を数十
回巻き付けてカード芯材兼アンテナ用コイルを作成す
る。
【0010】ここで、カード中間基材兼コイル芯材には
ICモジュールをはめ込むための穴が予め設けられてお
り、アンテナ用コイル巻き付け終了後にICモジュール
をはめ込み、該アンテナとICモジュールの電気的接続
が行われる。
【0011】次に、作成したICモジュール付きカード
芯材兼無線アンテナ用コイルを、コイル芯材と同一の厚
みで予めコイル芯材よりもコイルを巻いた外形分だけ大
きめの穴が穿孔して有るカード中間基材にはめ込み、接
着剤を塗布硬化させてカード中間基材、カード中間基材
兼無線アンテナ用コイル、ICモジュール等を接合一体
化したカード中間部材を得る。
【0012】次に、上記の工程を経て作成したカード中
間部材の一面に受像層フィルム、他面に備考層フィルム
をそれぞれ受像層と備考層が表面になるように貼り合わ
せたのち、これをカード形状に打ち抜いて加工する。
【0013】以上の如くして作成されたカードは、用途
毎に定形文をカード表面に印刷し、カード発行機を用い
てカード所有者の顔画像を氏名・住所・生年月日・資格
条件・資格取得番号・資格有効期限・カード発行日等と
共に付与し、更に、カード表面に印刷した内容と同一の
内容をICに記憶させてからカード所有者の使用に供さ
れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た無線アンテナ内蔵ICカードの製造においては、厚さ
が0.3mm程度と薄いカード中間基材兼無線アンテナ
用コイル芯材に細いエナメル線を数十回巻き付けて厚さ
が0.3mm程度と薄いコイルを製造するために、完成
したコイルの機械的強度が弱く、カード中間基材にはめ
込む工程で形状が崩れやすいという問題点があった。
【0015】また、カード中間基材兼コイル芯材に細線
を巻き付けたコイルの外形寸法にバラツキが生じ易く、
カード中間基材にはめ込んだ際に中間基材とコイルとの
間に間隙ができ、接着剤を塗布して受像層フィルムや備
考層フィルムを貼り合わせた後も、カードの表面にコイ
ルの形状に応じた凹凸部分ができ易いというカードの品
質上の課題が残されていた。
【0016】IDカードとして用いるためには、カード
表面に氏名や住所などの他に所有者の顔画像を印刷付与
する必要があるが、カード表面に残る凹凸は顔画像の印
刷品質を損ねる最大の原因になる。
【0017】即ち、近年、銀塩写真に匹敵する高精細な
画像が得られることでIDカードの顔写真印刷装置をし
て専ら用いれている染料熱拡散記録装置は、染料受容層
を設けたカードの表面に染料インクから成るインクリボ
ンを密接させ、インクリボンの背面からサーマルヘッド
を用いて加熱することにより染料受容層に染料を熱拡散
させる原理を設けており、インクリボンとカードの表面
が密接することが肝要である。
【0018】インクリボンと密接しなかった部位、例え
ば、凹みがある部位には染料が拡散されずにカードの地
肌の色がそのまま残り、周囲と色が著しく異なる画像欠
陥が生じる。
【0019】そこで、本発明は、厚みが薄く、カード表
面に染料熱拡散記録画像を形成するに適する表面が平滑
で強度も十分な無線アンテナ内蔵のICカードを提供す
ることを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1記載のものは、基材と、この基材内
に設けられた収納部と、この収納部内に埋設されたIC
モジュールと、前記基材の一面側に設けられ、一端部が
前記ICモジュールに接続されるコイル状の電波送受信
用の第1のアンテナと、前記基材の他面側に設けられ、
一端部が前記第1のアンテナの他端部に接続されるとと
もに、他端部が前記ICモジュールに接続されるコイル
状の電波送受信用の第2のアンテナと、前記第1および
第2のアンテナさらに、前記ICモジュールを被覆する
第1および第2の被覆部材とを具備する。
【0021】請求項2記載のものは、長方形状の基材
と、この基材の角部の近傍内に設けられた収納部と、こ
の収納部内に埋設されたICモジュールと、前記基材の
一面側に設けられ、一端部が前記ICモジュールに接続
されるコイル状の電波送受信用の第1のアンテナと、前
記基材の他面側に設けられ、一端部が前記第1のアンテ
ナの他端部に接続されるとともに、他端部が前記ICモ
ジュールに接続されるコイル状の電波送受信用の第2の
アンテナと、前記第1および第2のアンテナさらに、前
記ICモジュールを被覆する第1および第2の被覆部材
とを具備する。
【0022】請求項6記載のものは、基材の一面側に電
波送受信用の第1のアンテナ、他面側に電波送受信用の
第2のアンテナをコイル状に形成する第1の工程と、前
記基材に収納部を形成する第2の工程と、前記収納部内
にICモジュールを収納する第3の工程と、前記第1の
アンテナの後端部と前記第2のアンテナの先端部を接続
する第4の工程と、前記第1のアンテナの先端部および
前記第2のアンテナの後端部を前記ICモジュールに接
続する第5の工程と、前記第1および第2のアンテナさ
らに、前記ICモジュールを第1および第2の被覆部材
で被覆する第6の工程とを具備する。
【0023】本発明は基材の一面側に第1のアンテナ、
他面側に第2のアンテナをそれぞれコイル状に設け、基
材の内部にICモジュールを埋設することにより、IC
カードの表面を平滑に形成できるようにする。
【0024】また、基材の表面にアンテナをコイル状に
形成することにより、基材とアンテナを密着させ、巻き
線コイルと比較して型崩れし難くするとともに、取扱を
容易化できるようにする。
【0025】また、基材の一面側に第1のアンテナ、他
面側に第2のアンテナをそれぞれ設け、これら第1およ
び第2のアンテナを接続して電波送受信機能を持たせる
ことにより、基材の片方の面に設けるアンテナの線密度
を低くして化学エッチングやメッキ処理等によるアンテ
ナの形成を容易化できるようにする。
【0026】更に、第1のアンテナの先端部、及び第2
のアンテナの終端部をカードの角部に設け、その近傍
に、ICモジュールを埋設する収納部を設けることによ
り、カードの中央部よりも曲げ応力に対して強く、且
つ、外力も加わりにくいカードの角部にICモジュール
を位置させてICモジュールの破損を防止できるように
する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す一実施
の形態を参照して詳細に説明する。図1はICカードK
を示す構成図で、図2は一部破断して示す平面図であ
る。ICカードKは長辺が85.4mm、短辺が54m
mで、厚さが490μmの無線アンテナ内蔵のICカー
ドである。
【0028】図中3は厚さが100μmのポリエステル
フィルムで、このポリエステルフィルム3の上面側に
は、厚さが75μmのポリイミドフィルム2、および厚
さが30μmの銅箔1からなるフレキシブルプリント用
回路形成材料10が積層され、さらに、フレキシブルプ
リント用回路形成材料10の上面側には、ホットメルト
層21、受像層付きフィルム16、および保護フィルム
24が積層されている。
【0029】ポリエステルフィルム3の下面側には、厚
さが75μmのポリイミドフィルム2、および厚さが3
0μmの銅箔1からなるフレキシブルプリント用回路形
成材料10が積層され、さらに、フレキシブルプリント
用回路形成材料10の上面部には、ホットメルト層2
0、筆記可能層付きフィルム15、および保護フィルム
23が積層されている。
【0030】ポリエステルフィルム3とその両面部に配
設されるフレキシブルプリント用回路形成材料10,1
0とにより、基材としてのカード中間基材11が構成さ
れている。
【0031】カード中間基材11の銅箔1,1には化学
エッチング処理をすることによってコイル状の第1およ
び第2のアンテナ4,5(第2のアンテナ5は図6に示
す)が形成されている。
【0032】第1および第2のアンテナ4,5の銅箔1
の幅は0.3mm、コイルピッチは0.6mmでターン
数は25回となっている。第1および第2のアンテナ
4,5は、無線アンテナ内蔵ICカード専用のカード・
リーダーから発信される電波を受信してIC回路の駆動
に必要な電力を得る機能と、後述するICモジュール6
に記憶させた情報に基づいてカード・リーダー装置に電
波を発信する機能を兼ね備えていることが必要であり、
この機能を十分に果たすために、即ち、電波の受信・発
信感度を所定のレベルにするためには数十回のコイル巻
き数が必要となっている。
【0033】巻き数を増やす手段として、第1のアンテ
ナ4はカード形状の内面を起点として外側に終端がくる
ようにカード形状と概略相似形に形成し、第2のアンテ
ナ5は、第1のアンテナ4を設けたカード中間基材11
裏面の第1のアンテナ4の終端部を起点として第1のア
ンテナ4の起点部近傍を終端とするように設けると良
い。
【0034】第1のアンテナ4の終端部である端子E1
と、第2のアンテナ5の先端部である端子S2は重なる
ようにエッチングされ、この部分に直径が0.2mmの
スルーホールメッキ処理用の穴12が設けられている。
【0035】穴12はスルーホールメッキ処理され、こ
れにより、第1のアンテナ4の端子E1と第2のアンテ
ナ5の端子S2が電気的に接続され、その電気抵抗は3
0Ωとなっている。
【0036】第1のアンテナ4の先端部である端子S1
と第2のアンテナ5の後端部である端子E2(図6に示
す)の近傍には収納部としての穴13が設けられ、この
穴13には、ICモジュール6が嵌め込まれている。更
に、ICモジュール6の端子には第1のアンテナ4の端
子S1と第2のアンテナ5の端子E2とが接続される。
【0037】保護フィルム23,24としては、後述す
る染料熱拡散記録用受像層18及び筆記可能層20に傷
やゴミが付着するのを防ぐ目的と、受像層18や筆記可
能層20がプレス板25,26と熱融着するのを防ぐ目
的とからポリプロピレンフィルムが用いられている。
【0038】次に、ICカードKの製造方法を図3〜図
13に基づいて説明する。まず、図3に示すように、厚
さが75μmのポリイミドフィルム2の片面に厚さが3
0μmの銅箔1をラミネートしてフレキシブルプリント
回路形成材料10を2個作成する。ついで、図4に示す
ように、これらフレキシブルプリント回路形成材料1
0,10をその銅箔1が表側になるように、厚さが10
0μmのポリエステルフィルム3の両面にそれぞれ貼り
合わせてカード中間基材11を作成する。しかるのち、
カード中間基材11の一方の銅箔1を化学エッチング処
理をすることによって図5に示すように、コイル状の第
1のアンテナ4、同様に他方のの銅箔1を化学エッチン
グ処理をすることによって図6に示すように、コイル状
の第2のアンテナ5を作成する(第1の工程)ととも
に、穴13を形成し(第2の工程)、この穴13内に図
7、図8に示すように、ICモジュール6を嵌め込む
(第3の工程)。ついで、穴12にスルーホールメッキ
処理を行なって第1のアンテナ4の終端部である端子E
1と、第2のアンテナ5の先端部である端子S2を電気
的に接続する(第4の工程)。更に、ICモジュール6
の端子に第1のアンテナ4の端子S1及び第2のアンテ
ナ5の端子E2とを接続する(第5の工程)。
【0039】一方、上記した工程とは別工程で、図9に
示す染料熱拡散記録用受像層18が付いたフィルム15
と図10に示す筆記可能層20が付いたフィルム16を
下記の如くして作成する。
【0040】染料熱拡散記録用受像層付きフィルム15
は、ポリビニルブチラール樹脂85重量部とイソシアネ
ート化合物15重量部を有機溶剤に溶解して得られる樹
脂液を厚さが50μmの白色ポリエステルフィルム17
の片面に塗布乾燥することによって作成した。受像層1
8の乾燥厚みは6μmである。
【0041】筆記可能層付きフィルム16は、アクリル
樹脂エマルジョンにシリカ粉末を分散した液を厚さが5
0μmの白色ポリエステルフィルム19に塗布乾燥して
得る。塗布乾燥した筆記可能層20の厚みは20μmで
ある。
【0042】以上の如くして作成した第1および第2の
無線アンテナ4,5及びICモジュール付きカード中間
基材11と染料熱拡散記録層付きフィルム15及び筆記
可能層付きフィルム16をポリエステル系ホットメルト
接着フィルム20,21を用いて積層一体化する(第6
の工程)。
【0043】この積層一体化は、図11に示すように、
鏡面仕上げしてある下部プレス板25の上面部に保護フ
ィルム23、染料熱拡散記録用受像層付きフィルム1
5、ホットメルト接着フィルム20、カード中間基材シ
ート11、ホットメルト接着フィルム21、筆記可能層
付きフィルム16、保護フィルム24、上部プレス板2
6の順に重ね合わせ、真空ホットプレス機で加熱・加工
することによって行う。
【0044】次に、図12に示すように、積層一体化し
たシート27を打ち抜きプレス28により打ち抜いて
(第7の工程)、図13に示すように、長辺が85.4
mm、短辺が54mmの本発明に係る無線アンテナ内蔵
のICカードKを作成する。
【0045】前記のようにして作成したICカードKの
表面に染料熱拡散記録装置を内蔵したカード発行機を用
いて顔画像を印刷したところ、白抜け部分のない鮮明な
画像が形成できた。
【0046】また、ICカード表面の印字適性を溶融転
写型プリンタを用いて評価したところ、ICカードKの
全面に亘って画数の多い漢字や細かい細線もドット抜け
なく綺麗に印字することができた。
【0047】なお、本発明の実施に当たっては、前記し
たように両面に銅箔を貼り合わせたポリイミドフィルム
の他、両面銅貼りガラスエポキシ積層板(厚さが0.3
mm)等が用いられ、勿論、銅箔同士を接着剤で貼り合
わせた材料も使用することができる。
【0048】この実施の形態で得られたカードも白抜け
等の画質劣化が無い鮮明な画像が印画でき、また、溶融
転写特性も上記実施の形態で得られたカードと同様に優
れていた。
【0049】また、カード形状と概略相似形コイル状の
第1および第2のアンテナ4,5を作成する手段として
は、電気絶縁性フィルムに貼り合わせた金属箔をエッチ
ング処理して形成する方法が採られるが、アディティブ
メッキ手法を用いて形成する方法、あるいは導電性イン
クを用いて印刷形成しても良い。
【0050】この実施の形態で得られた無線アンテナ内
蔵ICカードも上記実施の形態で得られたカードと同様
に、白抜けのない鮮明な顔画像を印画することができ
た。さらに、カード形状と概略相似形コイル状の第1お
よび第2のアンテナ4,5を、電気絶縁性フィルムの両
面に予め設けた銅箔をエッチング処理して作成する際
に、第1および第2のアンテナ4,5で囲まれる面内の
銅箔をエッチング処理せずに残し、ICモジュールの構
成要素であるコンデンサ電極として用いても良い。同様
にして、アディティブメッキ方法を用いて第1および第
2のアンテナ4,5を作成する際に、コンデンサ電極を
作成することもできる。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、基材の一
面側に第1のアンテナ、他面側に第2のアンテナをそれ
ぞれコイル状に設け、基材の内部にICモジュールを埋
設するから、表面が平滑なICカードを得ることがで
き、白抜け等の画質劣化が無い鮮明な画像が印画でき、
また、溶融転写特性も優れる。
【0052】また、基材の表面にアンテナをコイル状に
設けるから、基材とアンテナが密着し、巻き線コイルと
比較して型崩れしにくく、取扱が容易となる。また、基
材の一面側に第1のアンテナ、他面側に第2のアンテナ
をそれぞれ設け、これら第1および第2のアンテナを接
続して電波送受信機能を持たせるから、基材の片方の面
に設けるアンテナの線密度を低くすることができ、化学
エッチングやメッキ処理等によるアンテナの形成が容易
になる。
【0053】更に、第1のアンテナの先端部、及び第2
のアンテナの終端部を基材の角部に設け、その近傍に、
ICモジュールを埋設する収納部を設けるから、カード
の中央部よりも曲げ応力に対して強く、且つ、外力も加
わり難い部位にICモジュールが位置することになり、
ICモジュールが破損し難くなるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるICカードを示す
構成図。
【図2】ICカードを一部破断して示す平面図。
【図3】ベースフィルムに銅箔を貼り付けて回路形成材
料を作成する工程を示す図。
【図4】カード中間基材を作成する工程を示す図。
【図5】銅箔に電波送受信アンテナを形成する工程を示
す図。
【図6】銅箔に電波送受信アンテナを形成する工程を示
す図。
【図7】ICモジュールを装着する工程を示す図。
【図8】ICモジュールを装着する工程を示す図。
【図9】受像層付きフィルムを作成する工程を示す図。
【図10】筆記層付きフィルムを作成する工程を示す
図。
【図11】プレス工程を示す図。
【図12】カッテング工程を示す図。
【図13】カッテングされたICカードを示す図。
【符号の説明】
4…第1のアンテナ 5…第2のアンテナ 6…ICモジュール 11…カード中間基材(基材) 13…穴(収納部) 15…受像層付きフィルム(第1の被覆部材) 16…筆記層付きフィルム(第2の被覆部材)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、 この基材内に設けられた収納部と、 この収納部内に埋設されたICモジュールと、 前記基材の一面側に設けられ、一端部が前記ICモジュ
    ールに接続されるコイル状の電波送受信用の第1のアン
    テナと、 前記基材の他面側に設けられ、一端部が前記第1のアン
    テナの他端部に接続されるとともに、他端部が前記IC
    モジュールに接続されるコイル状の電波送受信用の第2
    のアンテナと、 前記第1および第2のアンテナさらに、前記ICモジュ
    ールを被覆する第1および第2の被覆部材と、 を具備することを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】長方形状の基材と、 この基材の角部の近傍内に設けられた収納部と、 この収納部内に埋設されたICモジュールと、 前記基材の一面側に設けられ、一端部が前記ICモジュ
    ールに接続されるコイル状の電波送受信用の第1のアン
    テナと、 前記基材の他面側に設けられ、一端部が前記第1のアン
    テナの他端部に接続されるとともに、他端部が前記IC
    モジュールに接続されるコイル状の電波送受信用の第2
    のアンテナと、 前記第1および第2のアンテナさらに、前記ICモジュ
    ールを被覆する第1および第2の被覆部材と、 を具備することを特徴とするICカード。
  3. 【請求項3】前期第1のアンテナと第2のアンテナとは
    基材に設けられたスルーホールを介して接続されている
    事を特徴とする請求項1または2項記載のICカード。
  4. 【請求項4】前記収納部は凹部もしくは貫通孔であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のICカード。
  5. 【請求項5】前記第1および第2の被覆部材の少なくと
    も一方は、オフセット印刷及び染料熱拡散記録が可能で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載のICカード。
  6. 【請求項6】前記基材は熱可塑性樹脂を1成分としたフ
    ィルムの両面部に熱硬化性樹脂層を積層一体化した構造
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載のICカード。
  7. 【請求項7】基材の一面側に電波送受信用の第1のアン
    テナ、他面側に電波送受信用の第2のアンテナをコイル
    状に形成する第1の工程と、 前記基材に収納部を形成する第2の工程と、 前記収納部内にICモジュールを収納する第3の工程
    と、 前記第1のアンテナの後端部と前記第2のアンテナの先
    端部を接続する第4の工程と、 前記第1のアンテナの先端部および前記第2のアンテナ
    の後端部を前記ICモジュールに接続する第5の工程
    と、 前記第1および第2のアンテナさらに、前記ICモジュ
    ールを第1および第2の被覆部材で被覆する第6の工程
    と、 を具備することを特徴とするICカードの製造方法。
  8. 【請求項8】前記第6の工程は基材の両面に接着剤を塗
    布し、そのいずれか一方の面に染料熱拡散記録層を有し
    た画像記録用フィルムを貼合せ、他方の面に筆記可能層
    を有したデータ記録用フィルムを貼合せることを特徴と
    する請求項6記載のICカードの製造方法。
  9. 【請求項9】前記第6の工程は一面に染料熱拡散記録
    層、他面に接着剤層を有した画像記録用フィルムと、一
    面に筆記可能層、他面側に接着剤層を有したデータ記録
    用フィルムとを基材の両面に積層一体化することを特徴
    とする請求項6または7記載のICカードの製造方法。
  10. 【請求項10】前記第1の工程はガラスエポキシ積層板
    やポリイミドフィルム等の電気絶縁フィルムの両面に銅
    箔を貼り合わせたフレキシブルプリント回路形成用材料
    の銅箔部分をエッチング処理して第1および第2のアン
    テナを形成することを特徴とする請求項6〜8のいずれ
    か一項に記載のICカード製造方法。
  11. 【請求項11】前記第1の工程はガラスエポキシ積層板
    やポリイミドフィルム等の電気絶縁性フィルム上にアデ
    ィティブメッキ処理して第1および第2のアンテナを形
    成することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に
    記載のICカード製造方法。
  12. 【請求項12】前記第1の工程は、第1および第2のア
    ンテナで囲まれる面内の銅箔をエッチング処理せずに残
    したことを特徴とする請求項9に記載したICカード製
    造方法。
  13. 【請求項13】前記第1の工程は、第1および第2のア
    ンテナで囲まれる面内に第1および第2のアンテナと同
    程度の厚みのアディティブメッキ層を形成することを特
    徴とする請求項10記載のICカード製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000137786A (ja) * 1998-11-04 2000-05-16 Konica Corp 受像層付きカード、その製造装置及びその製造方法
US6557767B1 (en) * 1999-03-01 2003-05-06 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Antenna frame for IC card and process for manufacturing the same or IC card using the same

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