JPH09314990A - インクジェット用被記録媒体 - Google Patents

インクジェット用被記録媒体

Info

Publication number
JPH09314990A
JPH09314990A JP8257605A JP25760596A JPH09314990A JP H09314990 A JPH09314990 A JP H09314990A JP 8257605 A JP8257605 A JP 8257605A JP 25760596 A JP25760596 A JP 25760596A JP H09314990 A JPH09314990 A JP H09314990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
inkjet
binder
intercalation compound
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8257605A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Koseki
鉄夫 古積
Taro Sasaki
太郎 佐々木
Kengo Ito
謙吾 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8257605A priority Critical patent/JPH09314990A/ja
Publication of JPH09314990A publication Critical patent/JPH09314990A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶性染料をインターカレーション反応によ
り受容保持する層間化合物と結着剤とからなる染料受容
層が形成されてなるインクジェット用被記録媒体に、良
好なインク吸水性と耐水性とを付与し、更にその被記録
媒体に発色性に優れた画像を形成できるようにする。ま
た、そのような層間化合物を使用する被記録媒体が透明
プラスチックを基材として用いるOHP用被記録媒体で
ある場合には、被記録媒体の光透過性を向上させる。 【解決手段】 基材2上に、水溶性染料をインターカレ
ーション反応により受容保持する層間化合物と結着剤と
からなる染料受容層1が形成されてなるインクジェット
用被記録媒体において、結着剤としてポリアミド樹脂及
びポリエチレンオキサイド架橋変性樹脂の少なくとも一
方を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターカレーシ
ョン反応によりインクジェット用水性インク中の水溶性
染料を受容保持する層間化合物を含有する染料受容層を
有するインクジェット用被記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュターやワードプロセ
ッサーなどにより作成した画像情報や文字コード情報
を、紙やOHPなどの被記録媒体に出力させる方法の一
つとして、水溶性染料を含有する水性インキを電界、
熱、圧力等を駆動源とする記録ノズルから被記録媒体に
吐出させて画像形成を行うインクジェット記録方式が挙
げられる。
【0003】このインクジェット記録方式は、記録時の
騒音が小さく、ランニングコストが低く、普通紙に画像
形成可能であり、しかもインクリボンなどの廃棄物が伴
わないという利点を有するために、オフィス内や家庭内
において、近年その利用が拡大している。
【0004】ところで、インクジェット記録方式により
被記録媒体に定着した画像を構成する水溶性染料は、一
般にファンデルワールス力や水素結合により被記録媒体
に保持されている。このため、水溶性染料に対して親和
性の高い水などの溶媒が画像に接触した場合、画像を構
成する水溶性染料が溶媒に溶出して画像のボケが発生す
るという問題がある。また、画像を構成する水溶性染料
と被記録媒体との間のファンデルワールス力と水素結合
とを打ち消すに足る熱エネルギーや水蒸気が被記録媒体
に供給された場合にも、染料が移動して画像のボケが生
ずるという問題がある。更に、画像を構成する水溶性染
料が紫外線等の高エネルギー光線に暴露された場合に
は、染料自体の分解により画像の退色、変色あるいは画
像濃度の低下が生ずるという問題もある。
【0005】そこで、このようなインクジェット記録方
式における画像の定着性(例えば、耐水性)や耐光性を
向上させるために、被記録媒体の染料受容層にインター
カレーション反応により水溶性染料を保持することがで
きる層間化合物を、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂、ヒドロキシプロピルセルロース樹
脂あるいはポリビニルアルコール樹脂などの結着剤とと
もに配合することが提案されている(特開平7−697
25号公報、同7−68925号公報)。この場合、水
溶性染料は層間化合物の層間に強固に保持されるため
に、そのように保持された染料から構成される画像の定
着性は大きく向上し、しかも耐光性も向上し、画像保存
時の退色、変色や画像濃度の低下が改善される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結着剤
として、耐水性の比較的良好なポリビニルブチラール樹
脂、ヒドロキシプロピルセルロース樹脂あるいはポリビ
ニルアルコール樹脂を使用した場合には、染料受容層の
インク吸収性が十分でなく、そのため、多量にインクが
付着した被記録媒体部分ではインクが染料受容層に吸収
される前にドット同士が混ざり合い、X−Y方向でのイ
ンクの滲みが大きくなって画像のエッジ部がぼやけたり
するなどの解像度の低下を招いたり、染料受容層内に吸
収されずに表面で乾燥してしまうインクの量が増大し、
結果的に画像耐久性が低下する場合があった。
【0007】一方、結着剤としてインク吸収性の比較的
良好なポリビニルピロリドン樹脂を使用した場合には、
被記録媒体が誤って水に浸漬されると染料受容層が基材
から剥離するなどの問題があった。このように、層間化
合物を使用する被記録媒体において、インク吸収性と耐
水性とを両立させることが強く求められている。
【0008】また、このような層間化合物を含有する染
料受容層は、層間化合物を上述したような結着剤と共に
溶剤中に分散させ、その分散液を基材に塗布し乾燥する
ことにより形成されているが、通常の分散装置を利用し
て分散した場合には分散液中の層間化合物の分散が不十
分であるという問題があった。このため、層間化合物の
二次粒子径が大きくなり、画像に入射した光がその二次
粒子により乱反射して画像の発色濃度が不足するという
問題があった。また、透明プラスチックを基材として用
いるOHP用被記録媒体の場合にも、画像に入射した光
がその二次粒子により乱反射して被記録媒体の光透過性
が低下し、彩度の高い画像が得られないという問題があ
った。
【0009】本発明は、以上の従来技術の課題を解決し
ようとするものであり、水溶性染料をインターカレーシ
ョン反応により受容保持する層間化合物と結着剤とから
なる染料受容層が形成されてなるインクジェット用被記
録媒体に、良好なインク吸水性と耐水性とを付与し、更
にその被記録媒体に発色性に優れた画像を形成できるよ
うにすることを目的とする。また、そのような層間化合
物を使用する被記録媒体が透明プラスチックを基材とし
て用いるOHP用被記録媒体である場合に、被記録媒体
の光透過性を向上させることも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、染料受容層
の結着剤として特定の樹脂を使用することにより、染料
受容層のインク吸収性と耐水性とを両立させることがで
き、しかも層間化合物の二次粒子径を過度に大きくする
ことなく良好に分散させることができることを見出し、
本発明を完成させるに至った。
【0011】即ち、本発明は、基材上に、水溶性染料を
インターカレーション反応により受容保持する層間化合
物と結着剤とからなる染料受容層が形成されてなるイン
クジェット用被記録媒体において、該結着剤がポリアミ
ド樹脂及びポリエチレンオキサイド架橋変性樹脂の少な
くとも一方を含有することを特徴とするインクジェット
用被記録媒体を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明のインクジェット用被記録媒
体の断面図であり、その被記録媒体は染料受容層1が基
材2上に形成された構造となっている。
【0014】染料受容層1は、水溶性染料をインターカ
レーション反応により受容保持する層間化合物が結着剤
に分散した構造となっている。ここで、結着剤として、
ポリアミド樹脂及びポリエチレンオキサイド架橋変性樹
脂の少なくとも一方を使用する。
【0015】本発明において使用するポリアミド樹脂は
水に不溶性であるが親水性基を有しており、しかも層間
化合物との親和性が高く、そのため層間化合物を十分に
分散させることができる。従って、染料受容層のインク
吸収性と耐水性とを両立させることができ、しかも画像
の発色性を向上させ、更に、そのような層間化合物を使
用する被記録媒体が透明プラスチックを基材として用い
るOHP用被記録媒体である場合に、被記録媒体の光透
過性を向上させることができる。
【0016】このようなポリアミド樹脂としては、エタ
ノール又は水含量が30%程度の含水エタノールに可溶
性のものを使用することが好ましい。これにより、イン
ク吸収性と耐水性とのバランスをより向上させることが
できる。
【0017】また、ポリアミド樹脂の分子量としては、
インク吸水性と耐水性とを考慮すると、好ましくは70
00〜20000である。
【0018】本発明において、結着剤中のポリアミド樹
脂の含有量は、少すぎると本発明の十分な効果が得られ
ないので、好ましくは少なくとも20重量%であるが、
100重量%としてもよい。
【0019】このようなポリアミド樹脂の具体例として
は、ポリアミドM−1276(プラーテ・ボン社製)、
バーサミド725(ヘンケル社製)、FS−500(帝
国化学社製)、トレジンF−30(帝国化学社製)、A
−90(東レ社製)等を挙げることができる。
【0020】本発明において、染料受容層1のインク吸
収性を向上させる目的で、ポリビニルピロリドン樹脂を
ポリアミド樹脂と併用してもよい。この場合、ポリビニ
ルピロリドン樹脂の結着剤中の含有量は、多過ぎると染
料受容層1の耐水性が低下し、染料受容層が水中で剥離
したり溶出したりする場合があるので、好ましくは80
重量%以下である。
【0021】このようなポリビニルピロリドン樹脂の具
体例としては、K−17、K−30、K−90(以上B
ASF社製)などを挙げることができる。
【0022】本発明において、染料受容層1には必要に
応じて、従来の染料受容層において用いられている各種
添加剤(例えば、架橋剤、可塑剤、紫外線吸収剤、蛍光
増白剤、他の親水性樹脂等)を配合することができる。
【0023】本発明において、染料受容層1中の層間化
合物とポリアミド樹脂を含有する結着剤との重量比率
は、層間化合物が少な過ぎると、インターカレーション
反応により保持される水溶性染料の量が低下して画像の
ボケが生じ、多過ぎると相対的に結着剤の量が減少して
層間化合物の分散性が低下するので、好ましくは1:
0.1〜2である。
【0024】また、本発明において使用するポリエチレ
ンオキサイド架橋変性樹脂は、水に対し高い新和性と高
い膨潤性とを有しており、また、層間化合物を十分に分
散することができる程度に層間化合物に対し高い親和性
を有する。従って、染料受容層のインク吸収性と耐水性
とを両立させることができ、しかも画像の発色性を向上
させ、更に、そのような層間化合物を使用する被記録媒
体が透明プラスチックを基材として用いるOHP用被記
録媒体である場合に、被記録媒体の光透過性を向上させ
ることができる。
【0025】また、ポリエチレンオキサイド架橋変性樹
脂の分子量としては、インク吸水性と耐水性とを考慮す
ると、好ましくは20000〜400000である。
【0026】本発明において、結着剤中のポリエチレン
オキサイド架橋変性樹脂の含有量は、少なすぎると本発
明の十分な効果が得られないので、好ましくは少なくと
も20重量%であるが、100重量%としてもよい。
【0027】このようなポリエチレンオキサイド架橋変
性樹脂の具体例としては、アクアコーク(住友精化株式
会社製)等を挙げることができる。
【0028】本発明において、染料受容層1のインク吸
収性を向上させる目的で、ポリアミド樹脂の場合と同様
に、ポリビニルピロリドン樹脂をポリエチレンオキサイ
ド架橋変性樹脂と併用してもよい。この場合、ポリビニ
ルピロリドン樹脂の結着剤中の含有量は、多過ぎると染
料受容層1の耐水性が低下し、染料受容層が水中で剥離
したり溶出したりする場合があるので、好ましくは80
重量%以下である。
【0029】ポリビニルピロリドン樹脂の具体例として
は、前述したようなK−17、K−30、K−90(以
上BASF社製)などを挙げることができる。
【0030】本発明において、染料受容層1には必要に
応じて、従来の染料受容層において用いられている各種
添加剤(例えば、架橋剤、可塑剤、紫外線吸収剤、蛍光
増白剤、他の親水性樹脂等)を配合することができる。
【0031】本発明において、染料受容層1中の層間化
合物とポリエチレンオキサイド架橋変性樹脂を含有する
結着剤との重量比率は、層間化合物が少な過ぎるとイン
ターカレーション反応により保持される水溶性染料の量
が低下して画像のボケが生じ、多過ぎると相対的に結着
剤の量が減少して層間化合物の分散性が低下するので、
好ましくは1:0.06〜2である。
【0032】本発明において、染料受容層1に含有させ
る層間化合物としては、層状構造を有し、その親水性の
層間に水溶性染料とイオン交換しうる交換性イオンを有
する層状無機高分子を好ましく例示することができる。
【0033】ここで、層状無機高分子の交換性イオンと
しては、水溶性染料が水溶性カチオン染料である場合に
はナトリウムイオンなどの交換性陽イオンであり、水溶
性染料が水溶性アニオン染料である場合にはカルボキシ
ルアニオンなどの交換性陰イオンとなる。
【0034】交換性陽イオンを有する層状無機高分子
(以下、カチオン交換性層間化合物と称する)として
は、天然もしくは合成層状珪酸塩又はそれらの焼成体を
例示することができ、代表的には3−八面体型スメクタ
イト構造を有する以下の式(1)で表される粘土鉱物の
一種であるモンモリロナイト群鉱物を好ましく使用する
ことができる。
【0035】
【化5】 (X,Y)2〜3Z4O10(OH)2・mH2O・(W1/3) (1) (式中、XはAl、Fe(III)、Mn(III)又はCo(III)であり、
YはMg、Fe(II)、Ni、Zn又はLiであり、ZはSi又はAlであ
り、WはK、Na又はCaであり、H2Oは層間水であり、そし
てmは整数を表す。)。
【0036】具体的には、XとYの組合せと置換数に応じ
て、モンモリロナイト、マグネシアンモンモリロナイ
ト、鉄モンモリロナイト、鉄マグネシアンモンモリロナ
イト、バイデライト、アルミニアンバイデライト、ノン
トロナイト、アルミニアンノントロナイト、サポナイ
ト、アルミニアンサポナイト、ヘクトライト、ソーコナ
イト等の天然物や合成物を例示することができる。な
お、上記式(1)中のOH基がフッ素で置換されたもの
も使用することができる。
【0037】本発明においては、式(1)のモンモリロ
ナイト群鉱物の他にも、ナトリウムシリシックマイカ、
ナトリウムテニオライト、リチウムテニオライト等の雲
母群鉱物をカチオン交換性層間化合物として使用でき
る。
【0038】なお、合成粘土鉱物と同様に、層状構造を
有し且つ交換性陽イオンを有するカチオン交換性層間化
合物として、燐酸ジルコニウム等の酸性塩、層状含水酸
化チタン等がある。これらは光学的隠ぺい性もしくは固
有の色を有するので、透明性、光沢性、白色度が同時に
染料受容層1に要求されない場合に使用することができ
る。
【0039】また、上述したようなカチオン交換性層間
化合物以外にもカチオン染料と強い親和性を示す合成珪
酸塩として無定形の合成シリカ等があるが、これらは水
等の高誘電率媒体中での染料定着能、即ち、イオン交換
能力がモンモリロナイト群鉱物に比べて十分でない。し
かし、高いイオン交換能力が要求されない場合には使用
することもできる。
【0040】上述したようなカチオン交換性層間化合物
として、夾雑物を含まない合成珪酸塩などの純白色を呈
する微粉末を使用した場合、その微粉末結晶そのものは
光学的に透明であるので、銀塩系写真に比較しうるよう
な高い彩度を実現する染料受容層1を形成することが可
能となる。
【0041】本発明に用いるカチオン交換性層間化合物
の層間に存在させる交換性陽イオンとしては、水やアル
コール等の高誘電率媒体に溶媒和し易い無機陽イオン、
例えばLi+、Na+、K+等のアルカリ金属イオン、Mg2+など
のアルカリ土類金属イオン、H+(この場合にはいわゆる
粘土酸となる)などを使用することができる。なお、ア
ルカリ土類金属イオンのうちCa2+やBa2+は上述した他の
無機イオンに比べ溶媒和し難い層間を与える傾向があ
る。
【0042】なお、結着剤に対するカチオン交換性層間
化合物の分散性を改善し、更に、アルコール等の非水溶
媒に対する膨潤性を改善するために、カチオン交換性層
間化合物の交換性無機陽イオンの一部を、層間距離を拡
げる効果(ピラー効果)や層間を部分的に疎水化すると
いう効果とを実現する有機陽イオンで置換してもよい。
そのような有機陽イオンとしては、第4級アンモニウム
イオンやホスホニウムイオン、例えばアルキルホスホニ
ウムイオン、アリールホスホニウムイオン等を好ましく
使用することができる。ここで、第4級アンモニウムイ
オンの場合、4つのアルキル基のうち少なくとも3つは
各々炭素数4以上、好ましくは8以上であることが好ま
しい。長鎖アルキルの数が少ない場合にはピラー効果が
十分ではなく、定着座席(=交換性無機陽イオン)とし
ての層間を確保することが困難となる。例えば、n−オ
クチルトリメチルアンモニウムイオンを用いると定着座
席を殆ど占めても層間隔は4オングストローム程度以上
には増大せず、しかも過度に疎水化された層間を与える
ので本発明には好ましくない。
【0043】本発明において使用する交換性陰イオンを
有する層状無機高分子(以下、アニオン交換性層状化合
物と称する)としては、0:1型粘土鉱物の一種であ
り、AlO6八面体シートからなる層状のハイドロタルサイ
ト群鉱物を好ましく例示することができる。このような
ハイドロタルサイト群鉱物の代表的なものとしては式
(2)
【0044】
【化6】 Mg6Al2(OH)16・CO3・4H20 (2) で表される天然のハイドロタルサイトを例示することが
できる。
【0045】なお、式(2)の天然のハイドロタルサイ
トの組成と若干異なるが、合成ハイドロタルサイトも商
業的に入手可能である。この合成ハイドロタルサイトの
微粉末は夾雑物を含まず純白色を呈するが、結晶自体は
光学的透明であるので、その微粉末を使用した場合、銀
塩系写真に比較しうるような高い彩度を実現する染料受
容層1を形成することが可能となる。
【0046】なお、上述のハイドロタルサイト群鉱物以
外にも、アニオン交換性層間化合物として、チタンやジ
ルコニウム、ランタン、ビスマスなどの含水酸化物ある
いは水酸化リン酸塩などがあるが、これらは光学的隠ぺ
い性もしくは固有の色を有するので、透明性、光沢性、
白色度が同時に染料受容層1に要求されない場合に使用
することができる。
【0047】本発明に用いるアニオン交換性層間化合物
の層間に存在させる交換性陰イオンとしては、水やアル
コール等の高誘電率媒体に溶媒和し易い無機陰イオン、
例えばNO3 -、SO4 2-、ClO4 -、Fe(CN)6 4-、ヘテロポリリ
ン酸イオンや、親水性有機アニオン、例えば、低級カル
ボキシレートイオンなどを使用することができる。な
お、高級カルボキシレートイオンは、上述の陰イオンに
比べ溶媒和し難い層間を与える傾向がある。
【0048】なお、結着剤に対するアニオン交換性層間
化合物の分散性を改善し、更に、アルコール等の非水溶
媒に対する膨潤性を改善するために、アニオン交換性層
間化合物の交換性陰イオンの一部を、層間距離を拡げる
効果(ピラー効果)や層間を部分的に疎水化するという
効果とを実現する有機アニオンで置換してもよい。その
ような有機アニオンとしては、カルボン酸アニオン、ス
ルホン酸アニオン、エステルアニオン、リン酸エステル
アニオンなどを例示することができる。
【0049】なお、このようなアニオンはアルキル基も
しくはアルケニル基を通常有するが、それらの炭素数が
少ない場合にはピラー効果が十分ではなく、定着座席
(=交換性無機陽イオン)としての層間を確保すること
が困難となる。また、多すぎると置換しにくくなるの
で、炭素数を5〜20とすることが好ましい。
【0050】なお、染料受容層1の層厚としては、通常
2〜40μm、好ましくは4〜15μmである。
【0051】本発明のインクジェット用被記録媒体にお
いて、基材2としては、紙、合成紙、プラスチックペー
パー、金属板、金属箔、アルミニウムなどを蒸着したプ
ラスチックフィルム等から任意に選択できる。なお、O
HP等の用途には光透過性であることが必要である。
【0052】本発明のインクジェット用被記録媒体は、
常法により作製することができる。例えば、層間化合物
と結着剤とを溶媒中で分散させ、その分散液を基材に塗
布し乾燥することにより作製することができる。
【0053】本発明のインクジェット用被記録媒体は、
従来のインクジェット用被記録媒体と同様に使用するこ
とができる。
【0054】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。
【0055】実施例1〜5及び比較例1〜4 エチルアルコール64gと水14gとの混合溶媒中に、
表1に示す結着剤4gを添加して溶解させ、更に層間化
合物として、有機酸処理ハイドロタルサイト(ハイドロ
タルサイト16gにリンゴ酸10mgを当量吸着処理さ
せたもの)をビーズミルで8時間処理して分散液を得
た。
【0056】得られた分散液を乾燥厚6μmとなるよう
に125μm厚の透明ポリエステルフィルム(ルミラー
T−60、東レ社製)にワイヤーバーにて塗布し、10
0℃1分という条件で乾燥することにより、インクジェ
ット用被記録媒体を得た。
【0057】
【表1】 表1注 ポリアミド*1: M−1276,プラーテ・ボン社製 ポリビニルピロリドン*2: K−90,BASF社製 ポリビニルブチラール*3: BL−S,積水化学工業社
製 ヒドロキシプロピルセルロース*4: HPC−L,トク
ヤマ(株)社製 ポリビニルアルコール*5: GL−05,日本合成化学
社製
【0058】(評価)得られたインクジェット用被記録
媒体の染料受容層に対し、インクジェット記録プリンタ
ー(HP1200C,ヒューレットパッカード社製)に
てテストパターン画像を形成し、「インク吸収性」、
「耐水性」、「インク定着性」及び「画像濃度」を以下
に説明するように評価した。
【0059】なお、被記録媒体の画像が形成されていな
い部分の「透明性」についても以下に説明するように評
価した。
【0060】「インク吸収性」評価 画像形成の際に、インクが染料受容層中に浸透して吸収
されるか否かを目視により、以下の評価基準に従って評
価した。その結果を表2に示す。
【0061】インク吸収性評価基準 ランク: 基準 ○ : インクが染料受容層中に浸透して吸収された場
合 × : インクが染料受容層中に浸透せず、吸収されな
い場合
【0062】「耐水性」評価 画像が形成された被記録媒体の全体を水中に10分間浸
漬した後、水中から引上げ、染料受容層の変化を目視に
て観察し、以下の評価基準に従って評価した。その結果
を表2に示す。
【0063】耐水性評価基準 ランク: 基準 ○ : 染料受容層に変化がみられない場合 × : 染料受容層が基材から剥離するか、あるいは溶
けてしまって被記録媒体としての利用が不可能な場合
【0064】「インク定着性」評価 耐水性試験の際の画像の変化を目視にて観察し、以下の
評価基準に従って評価した。その結果を表2に示す。
【0065】インク定着性評価基準 ランク: 基準 ○ : 画像が変化しない場合 △ : 画像が滲んでいるが、実用上問題がない場合 × : 画像が著しく流れたり、あるいは滲んでしまっ
た場合
【0066】「画像濃度」評価 画像のベタ印字部分(高濃度部分)の反射濃度をマクベ
ス濃度計(TR924)で測定した。その結果を表2に
示す。
【0067】なお、反射濃度は、画像の彩度の観点か
ら、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の
各色について、それぞれ2.1以上が望ましい。
【0068】「透明性」評価 染料受容層を形成する前の透明ポリエステル基材を対照
として、画像形成後のインクジェット用被記録媒体の非
画像形成部分の光透過率を分光光度計(U−3400,
日立製作所製)で測定した。その結果を表2に示す。
【0069】なお、光透過率は、OHPとしての投影品
位の観点から94%以上であることが望ましい。
【0070】
【表2】 インク 耐水性 インク 画像濃度 透明性 吸収性 定着性 Y M C (光透過率%) 実施例1 ○ ○ ○ 2.6 2.5 2.8 99.8 2 ○ ○ ○ 2.6 2.4 2.5 98.3 3 ○ ○ ○ 2.4 2.5 2.7 98.6 4 ○ ○ ○ 2.5 2.3 2.6 97.1 5 ○ △ △ 2.1 2.2 2.3 94.2 比較例1 ○ × △ 2.2 1.9 2.1 88.7 2 × ○ × 2.1 1.9 1.8 89.9 3 × × ○ 2.3 2.1 2.2 94.2 4 × × × 1.8 1.8 2.0 82.0
【0071】表2から、実施例1〜5のインクジェット
用被記録媒体は、いずれの評価項目についても実用上問
題のない結果を示した。なお、実施例4及び5の結果か
ら、結着剤中のポリアミド樹脂の含有量が少なくとも2
0重量%である場合が特に好ましいことがわかる。
【0072】一方、比較例1〜4のインクジェット用被
記録媒体は、いずれかの評価項目について実用上問題の
ある結果を示した。
【0073】実施例6〜10及び比較例5〜7 エチルアルコール64gと水14gとの混合溶媒中に、
表3に示す種類と量の結着剤を添加して溶解させ、更に
層間化合物として、有機酸処理ハイドロタルサイト(ハ
イドロタルサイトにリンゴ酸10mgを当量吸着処理さ
せたもの)をビーズミルで5時間処理して分散液を得
た。
【0074】得られた分散液を乾燥厚4μmとなるよう
に130μm厚の市販の上質紙にワイヤーバーにて塗布
し、100℃1分という条件で乾燥することにより、イ
ンクジェット用被記録媒体を得た。
【0075】
【表3】 結着剤の種類 層間化合物(100重量部)に対する 結着剤の配合量(重量部) 実施例6 ホ゜リエチレンオキサイト゛架橋変性樹脂*6 10 7 ホ゜リエチレンオキサイト゛架橋変性樹脂*6 50 8 ホ゜リエチレンオキサイト゛架橋変性樹脂*6 100 9 ホ゜リエチレンオキサイト゛架橋変性樹脂*6 40 ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース*4 10 10 ホ゜リエチレンオキサイト゛架橋変性樹脂*6 25 ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース*4 25 比較例5 ポリビニルブチラール*3 50 6 ヒドロキシプロピルセルロース*4 50 7 ポリビニルアルコール*5 50 表3注 ポリビニルブチラール*3: BL−S,積水化学工業社製 ヒドロキシプロピルセルロース*4: HPC−L,トクヤマ(株)社製 ポリビニルアルコール*5: GL−05,日本合成化学社製 ポリエチレンオキサイド架橋変性樹脂*6: アクアコーク,住友精化社製
【0076】(評価)得られたインクジェット用被記録
媒体の染料受容層に対し、実施例1の場合と同様に、イ
ンクジェット記録プリンター(HP1200C,ヒュー
レットパッカード社製)にてテストパターン画像を形成
し、「インク吸収性」、「耐水性」、「インク定着性」
及び「画像濃度」を、実施例1の場合と同様に評価し、
更に、「印画境界部の滲み」について以下に示すように
試験評価した。
【0077】なお、画像濃度に関し、反射濃度は、基材
が透明プラスチックフィルムではなく上質紙を使用して
いることを前提としたときに印画彩度の観点から、Y
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色に
ついて、それぞれ1.6以上が望ましい。
【0078】「印画境界部のぼやけ」評価 画像を形成した後に、印画部分と印画していない部分の
境界がぼやけているか否かを目視で評価した。
【0079】印画境界部のぼやけ評価基準 ランク: 基準 ○ : 印画境界部がぼやけていない場合 △ : 印画境界部がぼやけているが、実用上問題がな
い場合 × : 印画境界部が非常にぼやけてしまった場合
【0080】
【表4】 インク 耐水性 インク 画像濃度 印画境界部 吸収性 定着性 Y M C のぼやけ 実施例6 ○ ○ ○ 1.6 1.6 1.7 ○ 7 ○ ○ ○ 1.7 1.8 1.8 ○ 8 ○ ○ ○ 1.8 1.8 1.9 ○ 9 ○ ○ ○ 1.7 1.8 1.6 ○ 10 ○ ○ ○ 1.7 1.7 1.6 ○ 比較例5 × ○ × 1.6 1.5 1.5 × 6 × × ○ 1.7 1.6 1.7 × 7 × × ○ 1.5 1.4 1.6 ×
【0081】表4から、実施例6〜10のインクジェッ
ト用被記録媒体は、いずれの評価項目についても実用上
問題のない結果を示した。
【0082】一方、比較例5のインクジェット用被記録
媒体は、耐水性の良好なポリビニルブチラールを使用し
ているので、染料受容層の耐水性は十分なものであった
が、インク吸水性及びインク定着性は不十分なものであ
った。更に、印画境界部がぼやけてしまった。比較例6
のインクジェット用被記録媒体は、層間化合物の分散性
の良好なヒドロキシプロピルセルロースを使用している
ので、インク定着性は十分なものであったが、インク吸
水性及び耐水性は不十分なものであった。更に、印画境
界部がぼやけてしまった。また、比較例7のインクジェ
ット用被記録媒体は、水溶性のポリビニルアルコール樹
脂を使用しているので、いずれの評価項目の結果も不十
分なものであった。
【0083】実施例11 ポリエチレンオキサイド架橋変性樹脂の適正な配合量を
調べるために、層間化合物100重量部に対してポリエ
チレンオキサイド架橋変性樹脂の配合量を5重量部に低
減させた以外は、実施例6と同様にしてインクジェット
用被記録媒体を作製した。このインクジェット用被記録
媒体は、インク吸収性、耐水性、インク定着性について
は実施例6と同様に良好な結果を示したが、印画境界部
がぼやける傾向が観察された。また、印画濃度も低下す
る傾向が観察された。
【0084】従って、本実施例より、層間化合物100
重量部に対するポリエチレンオキサイド架橋変性樹脂を
含む結着剤を5重量部以下ではなく6重量部以上で配合
することが好ましいことがわかる。
【0085】実施例12 ポリエチレンオキサイド架橋変性樹脂の適正な配合量を
調べるために、層間化合物100重量部に対してポリエ
チレンオキサイド架橋変性樹脂の配合量を200重量部
に増大させた以外は、実施例6と同様にしてインクジェ
ット用被記録媒体を作製した。このインクジェット用被
記録媒体は、インク吸収性、耐水性、印画境界部のぼや
けに関しては実施例6と同様に良好な結果を示したが、
インク定着性が低下する傾向が観察された。
【0086】従って、本実施例及び実施例8より、層間
化合物100重量部に対するポリエチレンオキサイド架
橋変性樹脂を含む結着剤を200重量部以下、好ましく
は100重量部以下で配合することが好ましいことがわ
かる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、水溶性染料をインター
カレーション反応により受容保持する層間化合物と結着
剤とからなる染料受容層が形成されてなるインクジェッ
ト用被記録媒体に、良好なインク吸水性と耐水性とを付
与し、更にその被記録媒体に発色性に優れた画像を形成
できる。また、そのような層間化合物を使用する被記録
媒体が透明プラスチックを基材として用いるOHP用被
記録媒体である場合には、被記録媒体の光透過性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット用被記録媒体の断面図
である。
【符号の説明】
1…染料受容層 2…基材

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、水溶性染料をインターカレー
    ション反応により受容保持する層間化合物と結着剤とか
    らなる染料受容層が形成されてなるインクジェット用被
    記録媒体において、該結着剤がポリアミド樹脂及びポリ
    エチレンオキサイド架橋変性樹脂の少なくとも一方を含
    有することを特徴とするインクジェット用被記録媒体。
  2. 【請求項2】 該結着剤がポリアミド樹脂を含有する請
    求項1記載のインクジェット用被記録媒体。
  3. 【請求項3】 ポリアミド樹脂が、エタノール又は含水
    エタノールに可溶性である請求項2記載のインクジェッ
    ト用被記録媒体。
  4. 【請求項4】 結着剤中のポリアミド樹脂の含有量が少
    なくとも20重量%である請求項2又は3記載のインク
    ジェット用被記録媒体。
  5. 【請求項5】 該結着剤が更にポリビニルピロリドン樹
    脂を含有する請求項2〜4のいずれかに記載のインクジ
    ェット用被記録媒体。
  6. 【請求項6】 結着剤中のポリビニルピロリドン樹脂の
    含有量が80重量%以下である請求項5記載のインクジ
    ェット用被記録媒体。
  7. 【請求項7】 染料受容層中の層間化合物と結着剤との
    重量比率が、1:0.1〜2である請求項2〜6のいず
    れかに記載のインクジェット用被記録媒体。
  8. 【請求項8】 層間化合物が交換性陽イオンを有する層
    状無機高分子である請求項2〜7のいずれかに記載のイ
    ンクジェット用被記録媒体。
  9. 【請求項9】 交換性陽イオンを有する層状無機高分子
    がモンモリロナイト群鉱物である請求項8記載のインク
    ジェット用被記録媒体。
  10. 【請求項10】 モンモリロナイト群鉱物が式(1) 【化1】 (X,Y)2〜3Z4O10(OH)2・mH2O・(W1/3) (1) (式中、XはAl、Fe(III)、Mn(III)又はCo(III)であり、
    YはMg、Fe(II)、Ni、Zn又はLiであり、ZはSi又はAlであ
    り、WはK、Na又はCaであり、H2Oは層間水であり、そし
    てmは整数を表す。)で表される請求項9記載のインク
    ジェット用被記録媒体。
  11. 【請求項11】 層間化合物が交換性陰イオンを有する
    層状無機高分子である請求項2〜7記載のいずれかに記
    載のインクジェット用被記録媒体。
  12. 【請求項12】 交換性陰イオンを有する層状無機高分
    子がハイドロタルサイト群鉱物である請求項11記載の
    インクジェット用被記録媒体。
  13. 【請求項13】 ハイドロタルサイト群鉱物が式(2) 【化2】 Mg6Al2(OH)16・CO3・4H20 (2) で表される請求項12記載のインクジェット用被記録媒
    体。
  14. 【請求項14】 該結着剤がポリエチレンオキサイド架
    橋変性樹脂を含有する請求項1記載のインクジェット用
    被記録媒体。
  15. 【請求項15】 結着剤中のポリエチレンオキサイド架
    橋変性樹脂の含有量が少なくとも20重量%である請求
    項14記載のインクジェット用被記録媒体。
  16. 【請求項16】 該結着剤が更にポリビニルピロリドン
    樹脂を含有する請求項14又は15記載のインクジェッ
    ト用被記録媒体。
  17. 【請求項17】 結着剤中のポリビニルピロリドン樹脂
    の含有量が80重量%以下である請求項16記載のイン
    クジェット用被記録媒体。
  18. 【請求項18】 染料受容層中の層間化合物と結着剤と
    の重量比率が、1:0.06〜2である請求項14〜1
    7のいずれかに記載のインクジェット用被記録媒体。
  19. 【請求項19】 層間化合物が交換性陽イオンを有する
    層状無機高分子である請求項14〜18のいずれかに記
    載のインクジェット用被記録媒体。
  20. 【請求項20】 交換性陽イオンを有する層状無機高分
    子がモンモリロナイト群鉱物である請求項19記載のイ
    ンクジェット用被記録媒体。
  21. 【請求項21】 モンモリロナイト群鉱物が式(1) 【化3】 (X,Y)2〜3Z4O10(OH)2・mH2O・(W1/3) (1) (式中、XはAl、Fe(III)、Mn(III)又はCo(III)であり、
    YはMg、Fe(II)、Ni、Zn又はLiであり、ZはSi又はAlであ
    り、WはK、Na又はCaであり、H2Oは層間水であり、そし
    てmは整数を表す。)で表される請求項20記載のイン
    クジェット用被記録媒体。
  22. 【請求項22】 層間化合物が交換性陰イオンを有する
    層状無機高分子である請求項14〜18のいずれかに記
    載のインクジェット用被記録媒体。
  23. 【請求項23】 交換性陰イオンを有する層状無機高分
    子がハイドロタルサイト群鉱物である請求項22記載の
    インクジェット用被記録媒体。
  24. 【請求項24】 ハイドロタルサイト群鉱物が式(2) 【化4】 Mg6Al2(OH)16・CO3・4H20 (2) で表される請求項23記載のインクジェット用被記録媒
    体。
JP8257605A 1996-03-27 1996-09-05 インクジェット用被記録媒体 Pending JPH09314990A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8257605A JPH09314990A (ja) 1996-03-27 1996-09-05 インクジェット用被記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-99159 1996-03-27
JP9915996 1996-03-27
JP8257605A JPH09314990A (ja) 1996-03-27 1996-09-05 インクジェット用被記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09314990A true JPH09314990A (ja) 1997-12-09

Family

ID=26440309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8257605A Pending JPH09314990A (ja) 1996-03-27 1996-09-05 インクジェット用被記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09314990A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3451718B2 (ja) 印画紙、その製造のための染料受容層形成用組成物及びそれらを使用する画像形成方法
JP3772403B2 (ja) 顔料およびこれを用いた顔料インク
US6740702B2 (en) Coating liquid for forming ink-receiving layer
JPS63306074A (ja) インクジェット記録紙用填料
EP0847867B1 (en) Recording media and ink-jet recording sheets
JPH10264500A (ja) インクジェット用被記録媒体
JP3797796B2 (ja) インク受容層付記録用シートおよびインク受容層形成用塗布液
JPH09314990A (ja) インクジェット用被記録媒体
JPH09277697A (ja) インクジェット用被記録媒体
JP2000185459A (ja) インクジェット用被記録媒体
JPH09309266A (ja) インクジェット用被記録媒体
JP3921824B2 (ja) インクジェット方式のプリンタ用記録媒体
JPH10291361A (ja) インクジェット用被記録媒体
JPH11227318A (ja) インクジェット用被記録媒体
US7727602B2 (en) Recording sheet with ink receptive layer and coating liquid for forming ink receptive layer
JP4019237B2 (ja) インクジェット用記録媒体
JPH1178209A (ja) 画像形成材料
JP3809671B2 (ja) インクジェット記録用印画紙
JPH1158933A (ja) インクジェット記録用被記録媒体
JP3125320B2 (ja) 画像形成方法及びこれに用いる印画紙
JPH11334198A (ja) インクジェット記録方法及び画像保護用ラミネートフィルム
JPH1134479A (ja) インクジェットプリンタ用記録媒体
GB2369075A (en) Recording sheet having ink-receiving layer and a coating liquid for forming ink-receiving layer
JP2000247019A (ja) インクジェット用被記録媒体
JPH11227317A (ja) インクジェット用被記録媒体