JPH09314929A - 印刷装置、印刷方法、印刷システム、情報処理装置および記憶媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法、印刷システム、情報処理装置および記憶媒体

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JPH09314929A
JPH09314929A JP8160940A JP16094096A JPH09314929A JP H09314929 A JPH09314929 A JP H09314929A JP 8160940 A JP8160940 A JP 8160940A JP 16094096 A JP16094096 A JP 16094096A JP H09314929 A JPH09314929 A JP H09314929A
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JP
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JP8160940A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ikeno
俊彦 池野
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 解析するデータ量に比べて処理時間が多くか
かると予測される処理を行っている場合、停止させるこ
となく印刷処理を継続できる印刷装置。 【解決手段】 ホストコンピュータ102に接続された
印刷装置101に対して、操作者はセットアップメニュ
ーの「コピー枚数」を値1に設定し、セットアップメニ
ューの「ACK遅延」を「する」に設定する。ホストコ
ンピュータ102からセントロニクスI/F103を介
して印刷装置101に印刷データが送られてくるイベン
トが発生した場合、印刷装置101ではその印刷データ
をデータ入力手段104で受信する。データ入力手段1
04はホストコンピュータ102から送られてくる印刷
データをSTROBE信号の立ち下がりで取り込み、B
USY信号を立ち上げる。受信バッファ105に次の印
刷データを受信する空き容量があるかどうか調べる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置から
送られてくる複数の制御命令から構成される印刷用のデ
ータ(以下、印刷データという)を解析して印刷する印
刷装置、印刷方法および印刷システムに関する。また、
印刷データを送信する情報処理装置および印刷装置を制
御するプログラムが格納された記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の印刷装置の構成を示すブ
ロック図である。図において、1001は印刷装置であ
る。1002は印刷装置1001に印刷データを送るホ
ストコンピュータである。1003はホストコンピュー
タ1002と印刷装置1001を接続するセントロニク
スインタフェース(I/F)である。
【0003】1004はセントロニクスI/F1003
を介してホストコンピュータ1002から送られてきた
データを受信するためのハンドシェイクを行うデータ入
力手段である。データ入力手段1004はセントロニク
スI/F1003からデータを1バイト受信する毎にデ
ータ受信の応答を表すACK信号をホストコンピュータ
1002に返す。
【0004】1005はデータ入力手段1004で受信
したデータを蓄積する受信バッファである。1006は
受信バッファ1005に蓄積されている印刷データ解析
して印刷用紙に描画する描画データを作成する翻訳手段
である。1007は翻訳手段1006から送られてきた
描画データをページ単位でバッファリングし、ページ毎
の描画データをビデオ信号に変換し、そのビデオ信号を
エンジン部1010に送るページ制御部である。
【0005】1008は翻訳手段1006から送られて
きた描画データを複数ページ分キューイングすることが
可能なページ制御部1007内にあるページバッファで
ある。1009は印刷用紙を蓄積する用紙カセットであ
る。1010はページ制御部1007から送られてきた
ビデオ信号の画像を印刷用紙に転写して出力するエンジ
ン部である。
【0006】1111はデータ入力手段1004からホ
ストコンピュータ1002に返されるACK信号を制御
する制御手段であり、CPU1111aおよびメモリ1
111bを有する。ROMからなるメモリ1111bに
は、CPU1111aによって実行される後述する図1
5のフローチャートに示すプログラムが格納されてい
る。
【0007】ここでは、印刷装置1001から所定時間
(例えば、3秒)ACK信号が返って来ない場合、ホス
トコンピュータ1002のCRTにデータの再送表示を
指示するアプリケーションが使用されている。また、操
作者は印刷装置1001のセットアップメニューの「コ
ピー枚数」を値1に設定する。図15は従来の印刷装置
の印刷データ取り込み処理手順を示すフローチャートで
ある。同図(A)に示すように、ホストコンピュータ1
002からセントロニクスI/F1003を介して印刷
装置1001に印刷データが送られてくるイベントが発
生したか否かを判別し(ステップS1101)、イベン
トが発生すると印刷装置1001では印刷データをデー
タ入力手段1004で受信する。
【0008】データ入力手段1004はホストコンピュ
ータ1002から送られてくる印刷データをSTROB
E信号の立ち下がりで取り込み(ステップS110
2)、BUSY信号を立ち上げ(ステップS110
3)、受信バッファ1005に次の印刷データを受信す
る空き容量があるか否かを調べる(ステップS110
4)。
【0009】受信バッファ1005に空き容量がある場
合、ACK応答タイミング20μSでホストコンピュー
タ1002にACK信号を返し(ステップS110
5)、BUSY信号を立ち下げて(ステップS110
7)処理を終了する。
【0010】一方、ステップS1104で受信バッファ
1005に空き容量がない場合、受信バッファ1005
に空きができるまで待つ(ステップS1106)。同図
(B)に示すように、受信バッファ1005に空きがで
きたことを示すイベントが発生したか否かを判別し(ス
テップS1108)、受信バッファ1005に空きがで
きた段階で、ホストコンピュータ1002にACK信号
を返し(ステップS1109)、BUSY信号を立ち下
げる(ステップS1110)。
【0011】データ入力手段1004は受信した印刷デ
ータを受信バッファ1005に蓄積していく。受信バッ
ファ1005に蓄積された印刷データは受信した順に翻
訳手段1006で1制御命令づつ解析される。翻訳手段
1006で解析された印刷データは受信バッファ100
5から削除され、その分、受信バッファ1005に空き
ができる。印刷データは複数の制御命令の集まりであ
り、1つの制御命令は1バイトあるいは複数バイトで構
成されている。
【0012】翻訳手段1006は受信バッファ1005
内の印刷データを解析すると、印刷用紙に描画する描画
データを作成していく。翻訳手段1006は1ページ分
の描画データが完成すると、ページ制御部1007内の
ページバッファ1008に描画データ分の空きがあるか
否かを判別し、空きがある場合、1ページ分の描画デー
タをページバッファ1008に転送し、空きがない場
合、ページバッファ1008にその描画データ分の空き
ができるまで次のデータの解析処理を行わない。
【0013】ページ制御部1007内のページバッファ
1008には複数ページ分の描画データを蓄積すること
が可能である。ページ制御部1007は先に蓄積された
ページの描画データから処理する。ページ制御部100
7はページバッファ1008に印刷すべきページの描画
データがあると、そのページの描画データをビデオ信号
に変換しそのビデオ信号をエンジン部1010に送る。
【0014】エンジン部1010はページ制御部100
7からビデオ信号が送られてくると、用紙カセット10
09から印刷用紙を取り込み、そのビデオ信号の画像を
転写して出力する。ページ制御部1007はエンジン部
1010にビデオ信号を送る前にセットアップメニュー
の「コピー枚数」を参照し、その値の回数分そのページ
のビデオ信号をエンジン部1010に送り、同じページ
をその「コピー枚数」分印刷する。
【0015】現在、「コピー枚数」は値1に設定されて
いるので、1ページ分のビデオ信号は1回だけエンジン
部1010に送られる。ページ制御部1007はそのペ
ージの「コピー枚数」分のビデオ信号を送り終えると、
ページバッファ1008からそのページの描画データを
削除し、ページバッファ1008に空きが生じる。
【0016】このように、データ入力から印刷までの一
連の動作を説明したが、データ入力手段1004でのデ
ータ受信処理、受信バッファ1005へのデータ蓄積処
理、翻訳手段1006でのデータ解析処理、ページ制御
部1007での印刷出力処理は、マルチタスク処理や割
り込み処理で並列に行われている。ここでは、受信バッ
ファ1005の容量、ページバッファ1008の容量、
エンジン部1010の印刷スピードなどにもよるが、概
ね「コピー枚数」が値4以下である場合、受信バッファ
1005が一杯になることはない。
【0017】つぎに、操作者は印刷装置1001の「コ
ピー枚数」を値10に設定し、ホストコンピュータ10
02からセントロニクスI/F1003を介して印刷装
置1001に印刷データが送られてくる場合について説
明する。印刷装置1001は、データ入力手段1004
でのデータ受信処理、受信バッファ1005へのデータ
蓄積処理、翻訳手段1006でのデータ解析処理、ペー
ジ制御部1007での印刷出力処理を先程と同様に行
う。但し、「コピー枚数」が値10であるので、ページ
制御部1007は1ページ分の描画データを10回エン
ジン部1010に送る。
【0018】その間に翻訳手段1006からたくさんの
ページの描画データが送られてくると、ページ制御部1
007内のページバッファ1008が一杯になり、翻訳
手段1006のデータ解析処理がストップしてしまう。
データ解析処理がストップすると、受信バッファ100
5に蓄えられてる印刷データが掃けず空き容量がどんど
ん少なくなり、やがて受信バッファ1005が一杯にな
ってしまう。
【0019】受信バッファ1005が一杯になると、ホ
ストコンピュータ1002から印刷データが送られてき
ても(ステップS1101)、ACK信号を返さずに受
信バッファ1004に空きができるまで待ち(ステップ
S1106)、空きができると(ステップS110
8)、ホストコンピュータ1102にACK信号を返し
(ステップS1109)、BUSY信号を立ち下げる
(ステップS1110)。
【0020】しかし、ホストコンピュータ1002は印
刷装置1001に1バイトデータを送った後、所定時間
(例えば、3秒)ACK信号が返って来ない場合、一
時、印刷データの送信を中断し、ホストコンピュータ1
002のCRTに印刷データの再送表示を行う。これに
より、操作者がホストコンピュータ1002を操作する
まで印刷装置1001への印刷データの送信は再開され
ない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の印刷装置では、コピー枚数が多い場合など、翻訳手
段1006が解析するデータ量に比べて印刷装置100
1内の処理時間が長くかかると予測される処理を行って
いる場合には、受信バッファ1005の印刷データが掃
けずに空き容量がどんどん少なくなり、やがて受信バッ
ファ1005が一杯になってしまうと、ホストコンピュ
ータ1002から印刷データが送られてきてもすぐにそ
のデータ受信に対する応答を返すことができなくなる。
【0022】ホストコンピュータ1002のアプリケー
ションの中には、前述した通り、印刷装置1001から
所定時間応答が返って来ない場合、CRTに印刷データ
の再送表示を行ったり、ハングアップしてしまうものが
ある。ホストコンピュータ1002のCRTに再送表示
された場合には操作者の介在が必要になって面倒であ
る。また、印刷結果を得るために余計な時間がかかって
しまう。
【0023】一方、ホストコンピュータ1002がハン
グアップした場合、もう一度、同じ印刷データを送信し
なければならず、途中まで同じ出力結果が出て無駄にな
ってしまう。
【0024】そこで、本発明は、解析するデータ量に比
べて処理時間が多くかかると予測される処理を行ってい
る場合、停止させることなく印刷処理を継続できる印刷
装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る印刷装置は、情報処理装置
から送られてくる複数の制御命令から構成される印刷デ
ータを解析して印刷する印刷装置において、前記印刷デ
ータを所定量受信する毎に前記情報処理装置に応答を返
して前記情報処理装置とハンドシェイクを行うデータ入
力手段と、前記情報処理装置から送られてきた前記印刷
データを解析して所定ページ単位の描画データを作成す
る翻訳手段と、該翻訳手段によって解析される印刷デー
タの量に比べて処理時間が長くかかると予測される処理
を行っている場合、前記データ入力手段が通常の応答タ
イミングよりも遅い応答タイミングで前記情報処理装置
に応答を返すように制御する制御手段とを備えたことを
特徴とする。
【0026】請求項2に係る印刷装置は、請求項1に係
る印刷装置において前記翻訳手段が解析する印刷データ
の量に比べて処理時間が長くかかると予測される処理を
行っている場合、前記通常の応答タイミングよりも遅い
応答タイミングに設定することが可能な遅延設定手段を
備えたことを特徴とする。
【0027】請求項3に係る印刷装置は、請求項1に係
る印刷装置において前記翻訳手段が解析する印刷データ
の量に比べて処理時間が長くかかると予測される処理を
行っている場合、複数のタイミング値の中から1つを選
択して前記遅い応答タイミングに設定するタイミング値
設定手段を備えたことを特徴とする。
【0028】請求項4に係る印刷装置は、請求項2に係
る印刷装置において操作パネルを有し、該操作パネルに
前記遅延設定手段を設けたことを特徴とする。
【0029】請求項5に係る印刷装置では、請求項2に
係る印刷装置において前記遅延設定手段は、前記情報処
理装置から送られてきた印刷データによって設定される
ことを特徴とする。
【0030】請求項6に係る印刷装置では、請求項1に
係る印刷装置において前記制御手段は長くかかると予測
される処理の内容に応じて前記応答タイミングを決定す
ることを特徴とする。
【0031】請求項7に係る印刷装置では、請求項6に
係る印刷装置において前記処理の内容はマクロの実行で
あり、該マクロのデータ量に応じて前記応答タイミング
を決定することを特徴とする。
【0032】請求項8に係る印刷装置では、請求項6に
係る印刷装置において前記処理の内容はコピー枚数であ
ることを特徴とする。
【0033】請求項9に係る印刷装置は、請求項1に係
る印刷装置においてマクロを登録する登録手段を備え、
前記制御手段は、該登録されたマクロを実行する際、前
記遅い応答タイミングで前記情報処理装置に応答を返す
ように制御することを特徴とする。
【0034】請求項10に係る印刷装置では、請求項1
に係る印刷装置において前記制御手段は、コピー枚数が
所定値以上である場合、遅い応答タイミングで前記情報
処理装置に応答を返すように制御することを特徴とす
る。
【0035】請求項11に係る印刷装置は、請求項2に
係る印刷装置において前記情報処理装置が所定時間応答
を受けないときにハングアップする場合、前記遅延設定
手段は遅い応答タイミングに設定されることを特徴とす
る。
【0036】請求項12に係る印刷装置は、請求項2に
係る印刷装置において前記情報処理装置が応答を受けな
いときでもハングアップしない場合、前記遅延設定手段
は遅い応答タイミングに設定されないことを特徴とす
る。
【0037】請求項13に係る印刷方法は、情報処理装
置から送られてくる複数の制御命令から構成される印刷
データを解析して印刷する印刷方法において、前記印刷
データを所定量受信する毎に前記情報処理装置に応答を
返して前記情報処理装置とハンドシェイクを行う際、前
記情報処理装置から送られてきた前記印刷データを解析
して所定ページ単位の描画データを作成し、前記解析さ
れる印刷データの量に比べて処理時間が長くかかると予
測される処理を行っている場合、通常の応答タイミング
よりも遅い応答タイミングで前記情報処理装置に応答を
返すように制御することを特徴とする。
【0038】請求項14に係る印刷システムは、複数の
制御命令から構成される印刷データを送信する情報処理
装置と、該情報処理装置から送られてくる印刷データを
解析して印刷する印刷装置と備えた印刷システムにおい
て、前記印刷装置は、前記印刷データを所定量受信する
毎に前記情報処理装置に応答を返して前記情報処理装置
とハンドシェイクを行うデータ入力手段と、前記情報処
理装置から送られてきた前記印刷データを解析して所定
ページ単位の描画データを作成する翻訳手段と、該翻訳
手段によって解析される印刷データの量に比べて処理時
間が長くかかると予測される処理を行っている場合、前
記データ入力手段が通常の応答タイミングよりも遅い応
答タイミングで前記情報処理装置に応答を返すように制
御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0039】請求項15に係る情報処理装置は、複数の
制御命令から構成される印刷データを印刷装置に送信
し、該印刷装置に前記印刷データを解析させて印刷を行
わせる情報処理装置において、前記印刷データを所定量
受信する毎に前記印刷装置から送られる応答を受け取っ
て前記印刷装置とハンドシェイクを行うデータ出力手段
を備え、前記印刷装置は、解析する印刷データの量に比
べて処理時間が長くかかると予測される処理を行ってい
る場合、前記データ出力手段に対して通常の応答タイミ
ングよりも遅い応答タイミングで応答を返し、前記デー
タ出力手段は、通常の応答タイミングよりも遅い応答タ
イミングで応答を受ける毎に前記印刷データを送信する
ことを特徴とする。
【0040】請求項16に係る記憶媒体は、情報処理装
置から送られてくる複数の制御命令から構成される印刷
データを解析して印刷するプログラムを格納した印刷装
置に使用される記憶媒体であって、前記印刷データを所
定量受信する毎に前記情報処理装置に応答を返して前記
情報処理装置とハンドシェイクを行う通信モジュール
と、前記情報処理装置から送られてきた前記印刷データ
を解析して所定ページ単位の描画データを作成する作成
モジュールと、前記解析される印刷データの量に比べて
処理時間が長くかかると予測される処理を行っている場
合、通常の応答タイミングよりも遅い応答タイミングで
前記情報処理装置に応答を返すように制御する制御モジ
ュールとを含むプログラムを格納したことを特徴とす
る。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の印刷装置の実施の形態に
ついて説明する。
【0042】[第1の実施の形態]図1は第1の実施の
形態における印刷装置の構成を示すブロック図である。
図において、101は印刷装置である。102は印刷装
置101に印刷データを送るホストコンピュータであ
る。103はホストコンピュータ102と印刷装置10
1とを接続するセントロニクスI/Fである。104は
セントロニクスI/F103を介してホストコンピュー
タ102から送られてきた印刷データを受信するための
ハンドシェイクを行なうデータ入力手段である。
【0043】データ入力手段104は、セントロニクス
I/F103からデータを1バイト受信する毎にデータ
受信の応答を表すACK信号をホストコンピュータ10
2に返す。105はデータ入力手段104で受信したデ
ータを蓄積する受信バッファである。106は受信バッ
ファ105に蓄積されている印刷データを解析して印刷
用紙に描画する描画データを作成する翻訳手段である。
107は翻訳手段106から送られてきた描画データを
ページ単位でバッファリングし、ページ毎の描画データ
をビデオ信号に変換し、そのビデオ信号をエンジン部1
10に送るページ制御部である。
【0044】108は翻訳手段106から送られてきた
描画データを複数ページ分キューイングすることが可能
なページ制御部107内にあるページバッファである。
109は印刷用紙を蓄積する用紙カセットである。11
0はページ制御部107から送られてきたピデオ信号の
画像を印刷用紙に転写して出力するエンジン部である。
111は翻訳手段106が解析するデータ量に比べて印
刷装置101内の処理時間が長くかかると予測される特
定の処理を行なっている場合、データ入力手段104が
通常のACK応答タイミングよりも遅いタイミングでホ
ストコンピュータ102にACK信号を返すように制御
する制御手段である。制御手段111はCPU111a
およびメモリ111bを有しており、ROMからなるメ
モリ111bにはCPU111aによって実行される後
述する図5および図6のフローチャートに示すプログラ
ムが格納されている。制御手段111は、通常時、印刷
データを受信してから20μSでACK信号を返すよう
にデータ入力手段104を制御するが、特定の処理を行
なっている場合には印刷データを受信してから100m
SでACK信号を返すようにデータ入力手段104を制
御する。
【0045】112は翻訳手段106が解析する印刷デ
ータの量に比べて印刷装置101内の処理時間が長くか
かると予測される特定の処理を行なっている場合にホス
トコンピュータ102に返す応答タイミングを通常の応
答タイミングよりも遅くするか否かを設定することがで
きる操作パネルである。113は操作パネル112で設
定されるセットアップメューの設定値を記憶するメモリ
である。
【0046】図2は印刷装置の操作パネルの外観を示す
正面図である。操作パネル112は複数のキーおよびラ
ンプを有し、それぞれ図示の機能を有する。図3は印刷
装置のセットアップメニューの構成を示す説明図であ
る。図4は印刷装置のデータ受信シーケンスを表すセン
トロニクスI/F上の信号を示すタイミングチャートで
ある。
【0047】(a) 印刷装置101から所定時間(本
実施の形態では3秒)ACK信号が返ってこない場合、
ハングアップするようなアプリケーションをホストコン
ピュータ102に使用する場合について説明する。
【0048】図6は印刷装置の印刷データ取り込み処理
手順を示すフローチャートである。予め、操作者は、印
刷装置101のセットアップメニューの「コピー枚数」
を値1に設定し、セットアップメニューの「ACK遅
延」を「する」に設定する(図3参照)。
【0049】始めに、図6の(A)に示すようにホスト
コンピュータ102からセントロニクスI/F103を
介して印刷装置101に印刷データが送られてくるイベ
ントが発生したか否かを判別する(ステップS51
1)。そのイベントが発生した場合、印刷装置101で
はその印刷データをデータ入力手段104で受信する。
データ入力手段104はホストコンピュータ102から
送られてくる印刷データをSTROBE信号の立ち下が
りで取り込み(ステップS512、図4参照)、BUS
Y信号を立ち上げる(ステップS513)。受信バッフ
ァ105に次のデータを受信する空き容量があるかどう
か調べる(ステップS514)。受信バッファ105に
次のデータを受信する空き容量がない場合、ホストコン
ピュータ102にすぐにはACK信号を返さず空きがで
きるまで待つ(ステップS515)。
【0050】同図(B)に示すように、受信バッファ1
05に空きができたことを示すイベントが発生したか否
かを判別し(ステップS520)、受信バッファ105
に空きができた段階でホストコンピュータ102にAC
K信号を返し(ステップS521)、BUSY信号を立
ち下げる(ステップS522)。一方、ステップS51
4で受信バッファ105に空きがある場合、現在の受信
モードがACK遅延モードであるか否かを判別する(ス
テップS516)。
【0051】現在の受信モードがACK遅延モードであ
る場合、ACK応答タイミング100mSでホストコン
ピュータ102にACK信号を返し(ステップS51
8)、受信モードがACK遅延解除モードである場合、
ACK応答タイミング20μSでホストコンピュータ1
02にACK信号を返す(ステップS517)。この
後、BUSY信号を立ち下げて(ステップS519)処
理を終了する。
【0052】また、同図(C)に示すように、データ入
力手段104は、制御手段111からACK遅延の指示
であるイベントが発生したか否かを判別し(ステップS
507)、イベントが発生した場合、受信モードをAC
K遅延モードに設定する(ステップS508)。
【0053】また一方、同図(D)に示すように、制御
手段111からACK遅延解除の指示であるイベントが
発生したか否かを判別し(ステップS509)、イベン
トが発生した場合、受信モードをACK遅延解除モード
に設定する(ステップS510)。この段階では、翻訳
手段106が解析するデータ量に比べて処理時間が長く
かかる処理が発生していないので、データ入力手段10
4の受信モードはACK遅延解除モードである。
【0054】データ入力手段104はACK信号を返す
と、前述したようにBUSY信号を立ち下げ(ステップ
S519)、受信した印刷データを受信バッファ105
に蓄積する。
【0055】受信バッファ105に蓄積された印刷デー
タは受信した順に翻訳手段106で1制御命令づつ解析
される。翻訳手段106で解析された印刷データは受信
バッファ105から削除され、その分、受信バッファ1
05に空きができる。印刷データは複数の制御命令の集
まりであり、1つの制御命令は1バイトあるいは複数バ
イトで構成されている。翻訳手段106は受信バッファ
105内の印刷データを解析すると印刷用紙に描画する
描画データを作成していく。
【0056】翻訳手段106は、1ページ分の描画デー
タが完成すると、ページ制御部107内のページバッフ
ァ108に1ページ分の描画データの空きがあるかどう
か調べ、空きがある場合、1ページ分の描画データをペ
ージバッファ108に転送し、空きがない場合、ページ
バッファ108にその描画データ分の空きができるまで
次の印刷データの解析処理を行わない。
【0057】ページ制御部107内のページバッファ1
08には複数ページ分の描画データを蓄積することが可
能である。ページ制御部107は先に蓄積されたページ
の描画データから処理を行う。ページ制御部107はペ
ージバッファ108に印刷すべきページの描画データが
あると、そのページの描画データをビデオ信号に変換
し、そのビデオ信号をエンジン部110に送る。エンジ
ン部110はページ制御部107からビデオ信号が送ら
れてくると、用紙カセット109から印刷用紙を取り込
み、そのビデオ信号の画像を転写して出力する。
【0058】ページ制御部107はエンジン部110に
ビデオ信号を送信する前に制御手段111内のメモリ1
13に記憶された「コピー枚数」を参照し、その値の回
数分そのページのビデオ信号をエンジン部110に送
り、同じページをその「コピー枚数」分印刷する。この
場合、「コピー枚数」は値1に設定されているので、1
ページ分のビデオ信号は1回だけエンジン部110に送
信される。ページ制御部107はそのページのビデオ信
号を「コピー枚数」分送り終えると、ページバッファ1
08からそのページの描画データを削除し、ページバッ
ファ108に空きが生ずる。
【0059】このようにデータ入力から印刷までの一連
の動作を説明したが、データ入力手段104でのデータ
受信処理、受信バッファ105へのデータ蓄積処理、翻
訳手段106でのデータ解析処理、ページ制御部107
での印刷出力処理は、マルチタスク処理や割り込み処理
で並列に行われている。ここでは、受信バッファ105
の容量、ページバッファの容量、エンジン部110の印
刷スピード等にもよるが、概ね「コピー枚数」が値4以
下である場合、受信バッファ105が一杯になることは
ない。
【0060】(b) つぎに、操作者が印刷装置101
の操作パネル112を操作し、値1に設定されている
「コピー枚数」を値10に変更した場合について説明す
る。図5は印刷装置のセットアップメニュー変更処理手
順を示すフローチャートである。「コピー枚数」が値5
以上に設定されると、同図(A)に示すように、制御手
段111は翻訳手段106が解析するデータ量に比べて
長い時間のかかる処理であるイベントが発生したと判別
し(ステップSS501)、セットアップメニューの
「ACK遅延」が「する」に設定されているか否かを判
別する(ステップS502)。「ACK遅延」が「す
る」に設定されている場合、データ入力手段104に対
してACK遅延指示を出力して(ステップS503)受
信モードをACK遅延モードに設定する。一方、セット
アップメニューの「ACK遅延」が「しない」に設定さ
れている場合、データ入力手段104に対してACK遅
延指示を出力しないので、受信モードは変わらない。
【0061】この後、オンラインキーを押下してオンラ
インにセットする。セットアッブメニューの設定値は制
御手段111内のメモリ113に記憶される。
【0062】また、図6の(A)に示すようにホストコ
ンピュータ102からセントロニクスI/F103を介
して印刷装置101に印刷データが送られてくるイベン
トが発生したか否かを判別する(ステップS511)。
データ入力手段104はホストコンピュータ102から
送られてくる印刷データをSTROBE信号の立ち下が
りで取り込み(ステップS512)、BUSY信号を立
ち上げる(ステップS513)。受信バッファ105に
空きがあるかどうか判別し(ステップS514)、空き
がある場合、現在の受信モードがACK遅延モードであ
るので、ACK応答タイミング100msでACK信号
を返し(ステップS518)、BUSY信号を立ち下げ
る(ステップS519)。
【0063】次の印刷データの受信準備をする。ACK
遅延モード中は、ACK応答タイミングが100mSで
あるので、通常時のACK遅延解除モードのACK応答
タイミング20μSよリも5000倍遅れてACK信号
をホストコンピュータ102に返すことになる。このこ
とは、受信バッファ105に印刷データが蓄積されるス
ビードがACK遅延モードのほうがACK遅延解除モー
ドに比べおよそ5000倍遅いことを意味している。デ
ータ入力手段104でのデータ受信処理、受信バッファ
105へのデータ蓄積処理、翻訳手段106でのデータ
解析処理、ページ制御部107での印刷出力処理は前述
と同様に行われる。但し、「コピー枚数」が値10であ
るので、ページ制御部107は1ページ分の描画データ
を10回エンジン部110に送信する。その間に翻訳手
段106からたくさんのページの描画データが送られて
くると、ページ制御手段107内のページバッファ10
8が一杯になり、翻訳手段106のデータ解析処理がス
トップしてしまう。翻訳手段106のデータ解析処理が
ストップしてしまうと、受信バッファ105の印刷デー
タが掃けず空き容量がどんどん少なくなっていく。しか
し、実際にはデータ入力手段104でのデータ受信処理
が通常のACK遅延解除モードよりも数千倍遅くなって
おり、受信バッファ105が一杯になるためには多くの
時間が必要になる。その間にページ制御部107で「コ
ピー枚数」分の印刷出力処理が終り、ページバッファ1
08に空きができ、翻訳手段106のデータ解析処理が
再開され、受信バッファ105に空きができるので、受
信バッファ105が一杯になることはない。
【0064】(c) つぎに、操作者が印刷装置101
の操作パネル112を操作し、値10に設定されている
「コピー枚数」を値1に戻した場合について説明する。
この「コピー枚数」の設定方法は前述と同様である。
「コピー枚数」が値4以下に設定されると、制御手段1
11は翻訳手段106が解析するデータ量に比べて印刷
装置101内の処理時間が短いと判断し、図5の(B)
に示すようにデータ入力手段104に対してACK遅延
解除指示を出力してACK遅延解除モードに設定する。
以後、ホストコンピュータ102から印刷データが送ら
れてきた場合の印刷装置101内の動作は最初の「コピ
ー枚数」が値1の場合の動作と同じである。
【0065】(d) つぎに、印刷装置101からAC
K信号が返ってこなくても、ハングアップしないような
ホストコンピュータ102のアプリケーションを使用す
る場合について説明する。このようなアプリケーション
を使用する場合、データ送信に対するACK信号待ちが
長くてもハングアップしないので、データ量に比べて処
理時間が長くかかっても、受信バッファ104に空きが
ある間は常に速くACK信号を返したほうがホストコン
ピュータ102のデータ転送時間が短くて済む。
【0066】操作者は、印刷装置101のセットアップ
メニューの「ACK遅延」を「しない」に設定し、「コ
ピー枚数」を値10に設定する。このセットアップメニ
ユーの設定方法は前述と同じである。制御手段111は
「コピー枚数」が値5以上に設定されると、この処理が
翻訳手段106が解析するデータ量に比べて処理時間が
長くかかる場合であると判断するが、ステップS501
でセットアップメニューの「ACK遅延」が「しない」
に設定されているので、データ入力手段104に対して
ACK遅延指示を出さず、受信モードをACK遅延解除
モードのまま変更しない。印刷装置101はホストコン
ピュータ102から印刷データが送られてくると、デー
タ入力手段104でのデータ受信処理、受信バッファ1
05へのデータ蓄積処理、翻訳手段106でのデータ解
析処理、ページ制御部107での印刷出力処理は前述と
同様に行なう。但し、「コピー枚数」が値10であるの
で、ページ制御部107は1ページ分の描画データを1
0回エンジン部110に送信する。その間に翻訳手段1
06からたくさんのページの描画データが送られてくる
と、ページ制御手段107内のページバッファ108が
一杯になり、翻訳手段106のデータ解析処理がストッ
プしてしまう。データ解析処理がストップしてしまう
と、受信バッファ105のデータが掃けず空き容量がど
んどん少なくなり、やがて受信バッファ105が一杯に
なってしまう。受信バッファ105が一杯になると、ホ
ストコンピュータ102から印刷データが送られてきて
も、ACK信号を返さずに受信バッファ104に空きが
できるまで待ち、空きができるとホストコンピュータ1
02にACK信号を返し、BUSY信号を立ち下げる。
【0067】しかし、ホストコンピュータ102のアプ
リケーションは、印刷データの送信後ACK信号が暫く
返らなくてもハングアップしないので、印刷装置101
はそのままデータ受信処理を続けることができる。
【0068】[第2の実施の形態]本発明の印刷装置の
第2の実施の形態について説明する。前記第1の実施の
形態と同一の構成要素については同一の符号を付してそ
の詳細な説明を省略する。制御手段111は、前記第1
の実施の形態と同様に、翻訳手段106が解析するデー
タ量に比べて印刷装置101内の処理時間が長くかかる
と予測される特定の処理を行っている場合、データ入力
手段104が通常のACK応答タイミングよりも遅いタ
イミングでホストコンピュータ102にACK信号を返
すように制御する。
【0069】また、制御手段111は通常時にデータを
受信してから20μSでACK信号を返すようにデータ
入力手段104を制御するが、特定の処理を行なってい
る場合、セットアップメニューの「ACK応答タイミン
グ」で設定されたタイミング値でホストコンピュータ1
02にACK信号を返すようにデータ入力手段104を
制御する。制御手段111のメモリ111bには、CP
U111aよって実行される後述する図8および図9の
フローチャートに示すプログラムが格納されている。
【0070】操作パネル112は、翻訳手段106が解
析する印刷データの量に比べて印刷装置101内の処理
時間が長くかかると予測される特定の処理を行なってい
る場合にホストコンピュータ102に返す応答タイミン
グを通常の応答タイミングよりも遅くするか否かを設定
することができ、かつ長く時間がかかると予測される特
定の処理を行っている場合の応答タイミングを複数のタ
イミング値の中から1つを選択して設定することができ
る。図7はセットアップメニューの構成を示す説明図で
ある。
【0071】(e) 始めに、印刷装置101から15
0mSの間にACK信号が返ってこない場合、ハングア
ップするようなホストコンピュータ102のアブリケー
ションを使用する場合について説明する。操作者は、印
刷装置101のセットアップメニューの「ACK遅延」
を「する」に設定し、「ACK応答タイミング」を10
0mSに設定する。
【0072】図9は印刷装置の印刷データ取り込み処理
手順を示すフローチャートである。同図(A)に示すよ
うに、まず、ホストコンピュータ102からセントロニ
クスI/F103を介して印刷装置101に印刷データ
が送られてくるイベントが発生したか否かを判別する
(ステップS709)。印刷装置101ではその印刷デ
ータをデータ入力手段104で受信する。データ入力手
段104はホストコンピュータ102から送られてくる
印刷データをSTROBE信号の立ち下がりで取り込み
(ステップS710)、BUSY信号を立ち上げる(ス
テップS711)。
【0073】つづいて、受信バッファ105に次のデー
タを受信する空き容量があるかどうか調べる(ステップ
S712)。受信バッファ105に空きがない場合、ホ
ストコンピュータ102にすぐにはACK信号を返さず
空きができるまで待つ(ステップS713)。
【0074】同図(B)に示すように、受信バッファ1
05に空きができたことを示すイベントが発生したか否
かを判別する(ステップS716)。受信バッファ10
5に空きができた段階でホストコンピュータ102にA
CK信号を返し(ステップS717)、BUSY信号を
立ち下げる(ステップS718)。
【0075】一方、ステップS712で受信バッファ1
05に空きがある場合、現在のACK応答のタイミング
値は20mSでホストコンピュータ102にACK信号
を返し(ステップS714)、BUSY信号を立ち下げ
る(S715)。この時点では、制御手段111は翻訳
手段106が解析するデータ量に比べて処理時間が長く
かかる処理が発生していないので、データ入力手段10
4のACK応答のタイミング値を通常のデータ受信時の
20mSに設定する。
【0076】データ入力手段104は受信したデータを
受信バッファ105に蓄積していく。受信バッファ10
5に蓄積された印刷データは受信した順に翻訳手段10
6で1制御命令づつ解析される。翻訳手段106で解析
されたデータは受信バッファ105から削除され、その
分受信バッファ105に空きが生ずる。印刷データは複
数の制御命令の集まりであり、1つの制御命令は1バイ
トあるいは複数バイトで構成されている。翻訳手段10
6は受信バッファ105内の印刷データを解析すると、
印刷用紙に描画する描画データを作成していく。
【0077】翻訳手段106は1ページ分の描画データ
が完成すると、ページ制御部107内のページバッファ
108に前記描画データ分の空きがあるかどうか調べ、
空きがある場合、前記1ページ分の描画データをページ
バッファ108に転送し、空きがない場合、ページバッ
ファ108にその描画データ分の空きができるまで次の
データの解析処理を行わない。ページ制御部107内の
ページバッファ108には複数ページ分の描画データを
蓄積することが可能である。ページ制御部107は先に
蓄積されたページの描画データから処理する。
【0078】ページ制御部107はページバッファ10
8に印刷すべきページの描画データがあると、そのペー
ジの描画データをビデオ信号に変換し、そのビデオ信号
をエンジン部110に送る。エンジン部110はページ
制御部107からビデオ信号が送られてくると、用紙カ
セット109から印刷用紙を取り込み、そのビデオ信号
の画像を転写して出力する。ページ制御部107はその
ページのビデオ信号を送り終えると、ページバッファ1
08からそのページの描画デー夕を削除し、ページバッ
ファ108に空きが生ずる。
【0079】このようにデータ入力から印刷までの一連
の動作を説明したが、データ入力手段104でのデータ
受信処理、受信バッファ105へのデータ蓄積処理、翻
訳手段106でのデータ解析処理、ページ制御部107
での印刷出力処理は、マルチタスク処理や割り込み処理
で並列に行われている。
【0080】(f) 翻訳手段106がデータ解析処理
を行っている最中にマクロ実行命令を検出した場合につ
いて説明する。マクロ実行命令とは、予め印刷装置10
1に登録されているマクロを実行する命令であり、その
マクロを実行している間、受信バッファ104のデータ
解析を行わない。マクロはいくつかの制御命令の集まり
であり、ホストコンピュータ102からマクロ登録命令
を送ることによって印刷装置101に登録することがで
きる。ここでは事前にマクロが登録されているものとす
る。
【0081】翻訳手段106は、マクロ実行命令を検出
すると、制御手段111に対してマクロ実行通知を行な
い、そのマクロを実行する。図8は印刷装置のセットア
ップメニュー変更処理手順を示すフローチャートであ
る。同図(A)に示すように、制御手段111はマクロ
実行通知を受けると、その処理がデータ解析量に対して
長く処理時間のかかる処理であると判断するイベントが
発生したと判別し(ステップS701)、セットアップ
メニューの「ACK遅延」を参照し、その値が「する」
に設定されているので(ステップS702)、現在のセ
ットアップメニューの「ACK応答タイミング」の設定
値100mSを読み取り、デー夕入力手段104に対し
てACK応答タイミングを100mSに変更する指示を
出力する。図9の(C)に示すように、データ入力手段
104はそのACK応答タイミングの変更指示を示すイ
ベントを受けると(ステップS707)、内部で記憶し
ているACK応答のタイミング値を100mSに変更す
る(ステップS708)。
【0082】これにより、次の印刷データの受信からA
CK応答タイミングを100mSに設定してACK信号
をホストコンピュータ102に返す。そして、翻訳手段
106はそのマクロの実行を終えると制御手段111に
対してマクロ実行終了通知を行い、そのマクロを終了す
る。
【0083】図8の(B)に示すように、制御手段11
1はマクロ実行終了通知であることを示すイベントを受
けると(ステップS704)、セットアップメニューの
「ACK遅延」を参照し、その値が「する」に設定され
ているので(ステップS705)、データ入力手段10
4に対してACK応答タイミングを通常のデータ受信時
の20μSの値に変更する指示を出力する(ステップS
706)。
【0084】図9の(C)に示すようにデータ入力手段
104はそのACK応答タイミングの変更指示であるこ
とを示すイベントを受けると(ステップS707)、内
部で記憶している通常時のデータ受信時のACK応答の
タイミング値を20μSに変更する(ステップS70
8)。次の印刷データの受信からACK応答タイミング
を20μSでACK信号をホストコンピュータ102に
返す。
【0085】翻訳手段106がマクロ実行中、データ入
力手段104のACK応答タイミングは100mSであ
る。したがって、通常のデータ受信時のACK応答タイ
ミング20μSよりも5000倍遅くACK信号をホス
トコンピュータ102に返すことになる。このことは、
受信バッファ105に印刷データが蓄積されるスピード
がおよそ5000倍遅くなることを意味している。翻訳
手段106がマクロ実行中、データ入力手段104での
データ受信処理、受信バッファ105へのデータ蓄積処
理、ページ制御部107での印刷出力処理は前述と同様
に通常に行われるが、翻訳手段106では受信バッファ
105のデータ解析処理を行わずマクロを実行するの
で、受信バッファ105の印刷データが掃けず空き容量
がどんどん少なくなっていく。
【0086】ホストコンピュータ102は受信バッファ
105に空きがある間、データ送信後150mS以内に
ACK信号が返ってくるので、ハングアップすることは
ないが、受信バッファ104に空きがなくなると、デー
タ送信後150mS以内にACK信号が返ってこないの
で、ハングアップする。そのため、制御手段111はマ
クロ実行中、ゆっくりとデータを受信し、マクロ実行時
間を稼ぐように制御する。
【0087】(g) つぎに、印刷装置101から1S
の間にACK信号が返ってこない場合、ハングアップす
るようなホストコンピュータ102のアプリケーション
を使用する場合について説明する。
【0088】操作者は、印刷装置101のセットアップ
メニューの「ACK遅延」を「する」に設定し、「AC
K応答タイミング」を500mSに設定する。この状態
でホストコンピュータ102から印刷データを受信し、
翻訳手段106がマクロ実行命令を検出し、制御手段1
11に対してマクロ実行通知を行うと、制御手段111
はデータ入力手段104に対してACK応答タイミング
を500mSに変更する指示を出力する。
【0089】図9の(C)に示すように、データ入力手
段104はそのACK応答タイミングの変更指示を示す
イベントを受けると(ステップS707)、内部で記憶
しているACK応答のタイミング値を500mSに変更
し(ステップS708)、次のデータ受信からACK応
答タイミングを500mSでACK信号をホストコンピ
ュータ102に返す。
【0090】こうしてACK応答タイミング100mS
の時よりも5倍遅くしているので、マクロ実行時間を先
ほどよりも約5倍稼ぐことができる。
【0091】(h) さらに、印刷装置101からAC
K信号が返ってこなくてもハングアップしないようなホ
ストコンピュータ102のアプリケーションを使用する
場合について説明する。このようなアプリケーションを
使用する場合、データ送信に対するACK信号待ちをし
てもハングアップしないので、データ量に比べて長く処
理時間のかかる処理を行うとしても、受信バッファ10
4に空きがある間、常に速くACK信号を返したほうが
ホストコンピュータ102のデータ転送時間が短くて済
む。
【0092】操作者は、印刷装置101のセットアップ
メニューの「ACK遅延」を「しない」に設定する。こ
の状態でホストコンピュータ102から印刷データを受
信し、翻訳手段106がマクロ実行命令を検出すると、
制御手段111に対してマクロ実行通知を行い、そのマ
クロを実行する。図8の(A)に示すように、制御手段
111はマクロ実行通知であることを示すイベントを受
けると、その処理がデータ解析量に対して長く処理時間
のかかる処理であると判別し(ステップS701)、セ
ットアップメニューの「ACK遅延」を参照するが、そ
の値が「しない」に設定されているので、データ入力手
段104に対してACK応答タイミングを変更しない。
従って、翻訳手段106がマクロ実行中もデータ入力手
段104ば通常のデータ受信時のACK応答タイミング
20μSでACK信号をホストコンピュータ102に返
す。
【0093】図9の(A)に示すように、マクロ実行
中、受信バッファ105が一杯になると、ホストコンピ
ュータ102から印刷データが送られてきてもACK信
号を返さずに受信バッファ104に空きができるまで待
つ(ステップS713)。
【0094】同図(B)に示すように、空きができたこ
とを示すイベントが発生すると(ステップS716)、
ホストコンピュータ102にACK信号を返し(ステッ
プS717)、BUSY信号を立ち下げる(ステップS
718)。しかし、ホストコンピュータ102のアプリ
ケーションはデータ送信後、ACK信号が暫く返らなく
てもハングアップしないので、印刷装置101はそのま
まデータ受信処理を続けることができる。
【0095】[第3の実施の形態]本発明の印刷装置の
第3の実施の形態について説明する。前記第1および第
2の実施の形態と同一の構成要素については同一の番号
を付してその詳細な説明を省略する。
【0096】制御手段111は、前述したように、翻訳
手段106が解析するデータ量に比べて印刷装置101
内の処理時間が長くかかると予測される特定の処理を行
っている場合、データ入力手段104が通常のACK応
答タイミングよりも遅いタイミングでホストコンピュー
タ102にACK信号を返すように制御する。制御手段
111は、通常時にデータを受信してから20μSでA
CK信号を返すようにデータ入力手段104を制御する
が、特定の処理を行なっている場合にはその特定処理の
内容によってACK応答タイミングを決定し、そのタイ
ミングでホストコンピュータ102にACK信号を返す
ようにデータ入力手段104を制御する。制御手段11
1のメモリ111bには、CPU111aによって実行
される後述する図11および図12のフローチャートに
示すプログラムが格納されている。
【0097】操作パネル112は、翻訳手段106が解
析する印刷データの量に比べて印刷装置101内の処理
時間が長くかかると予測される特定の処理を行なってい
る場合にホストコンピュータ102に返す応答タイミン
グを通常の応答タイミングよりも遅くするか否かを設定
することができる。
【0098】(i) ホストコンピュータ102は、印
刷装置101から500mSの間にACK信号が返って
こない場合、ハングアップするようなホストコンピュー
タ102のアプリケーションを使用する場合について説
明する。操作者は印刷装置101のセットアップメニュ
ーの「ACK遅延」を「する」に設定し、「コピー枚
数」を値1に設定する。図10はセットアップメニュー
の構成を示す説明図である。
【0099】図12は印刷装置の印刷データ取り込み処
理手順を示すフローチャートである。まず、同図(A)
に示すように、ホストコンピュータ102からセントロ
ニクスI/F103を介して印刷装置101に印刷デー
タが送られてくることを示すイベントが発生したか否か
を判別する(ステップS911)。印刷装置101では
その印刷データをデータ入力手段104で受信する。デ
ータ入力手段104はホストコンピュータ102から送
られてくるデータをSTROBE信号の立ち下がりで取
り込み(ステップS912)、BUSY信号を立ち上げ
る(ステップS913)。
【0100】受信バッファ105に次の印刷データを受
信する空き容量があるかどうか調べる(ステップS91
4)。受信バッファ105に空きがない場合、ホストコ
ンピュータ102にすぐにはACK信号を返さず空きが
できるまで待つ(ステップS915)。同図(B)に示
すように、受信バッファ105に空きができたことを示
すイベントが発生したか否かを判別する(ステップS9
18)。受信バッファ105に空きができた段階でホス
トコンピュータ102にACK信号を返し(ステップS
919)、BUSY信号を立ち下げる(ステップS92
0)。受信バッファ105に空きがある場合、現在のA
CK応答のタイミング値20μSでACK信号をホスト
コンピュータ102に返し(ステップS916)、BU
SY信号を立ち下げる(ステップS917)。
【0101】この時点では、制御手段111は、翻訳手
段106が解析するデータ量に比べて処理時間が長くか
かる処理が発生していないので、データ入力手段104
のACK応答のタイミング値を通常のデータ受信時の2
0μSに設定する。
【0102】データ入力手段104は受信したデータを
受信バッファ105に蓄積していく。受信バッファ10
5に蓄積された印刷データは受信した順に翻訳手段10
6で1制御命令づつ解析される。翻訳手段106で解析
されたデータは受信バッファ105から削除され、その
分、受信バッファ105に空きが生ずる。印刷データは
複数の制御命令の集まりであり、1つの制御命令は1バ
イトあるいば複数バイトで構成されている。翻訳手段1
06は受信バッファ105内の印刷データを解析する
と、印刷用紙に描画する描画データを作成していく。
【0103】翻訳手段106は1ページ分の描画データ
が完成すると、ページ制御部107内のページバッファ
108に前記描画データ分の空きがあるかどうか調ベ、
空きがある場合、前記1ページ分の描画データをページ
バッファ108に転送し、空きがない場合、ページバッ
ファ108にその描画データ分の空きができるまで次の
データの解析処理を行わない。ページ制御部107内の
ページバッファ108には、複数ページ分の描画データ
を蓄積することが可能である。ページ制御部107は先
に蓄積されたページの描画データから処理する。
【0104】ページ制御部107はページバッファ10
8に印刷すべきページの描画データがあると、そのペー
ジの描画データをビデオ信号に変換しそのビデオ信号を
エンジン部110に送る。エンジン部110はページ制
御部107からビデオ信号が送られてくると用紙カセッ
ト109から印刷用紙を取り込み、そのビデオ信号の画
像を転写して出力する。ページ制御部107はそのペー
ジのビデオ信号を送り終えると、ページバッファ108
からそのページの描画データを削除し、ページバッファ
108に空きが生ずる。
【0105】このように、データ入力から印刷までの一
連の動作を説明したが、データ入力手段104でのデー
タ受信処理、受信バッファ105へのデータ蓄積処理、
翻訳手段106でのデータ解析処理、ページ制御部10
7での印刷出力処理は、マルチタスク処理や割り込み処
理で並列に行われている。
【0106】(j) 翻訳手段106がデータ解析処理
を行なっている最中にマクロ番号「1」のマクロ実行命
令を検出した場合について説明する。マクロ実行命令と
は、予め印刷装置101に登録されているマクロを実行
する命令でそのマクロを実行している間、受信バッファ
104のデータ解析を行わない。マクロはいくつかの制
御命令の集まりでホストコンピュータ102からマクロ
登録命令を送ることによって印刷装置101に登録する
ことができる。印刷装置101には複数のマクロを登録
することができ、それぞれのマクロにはマクロ番号がつ
いている。
【0107】ここでは事前にマクロ番号「1」、「2」
のマクロが登録されているものとする。翻訳手段106
はマクロ実行命令を検出すると、制御手段111に対し
てマクロ実行通知を行い、マクロ番号「1」のマクロを
実行する。翻訳手段106は制御手段111に対してマ
クロ実行通知を行う場合、マクロ番号とそのマクロのデ
ータ量を通知する。ここでは、マクロ番号「1」のマク
ロが10kバイト、マクロ番号「2」のマクロが30k
バイトとする。
【0108】図11は印刷装置のセットアップメニュー
変更処理手順を示すフローチャートである。同図11の
(A)に示すように、制御手段111は、そのマクロの
データ量が10kバイトであることを知ると(ステップ
S901)、ACK応答タイミングを100mSにする
処理と判断し(ステップS902)、セットアップメニ
ューの「ACK遅延」を参照し、その値が「する」に設
定されているので、データ入力手段104に対してAC
K応答タイミングを100mSに変更する指示を出力す
る(ステップS904)。
【0109】図12の(C)に示すように、データ入力
手段104はそのACK応答タイミングの変更指示を示
すイベントを受けると(ステップS909)、内部で記
憶しているACK応答のタイミング値を100mSに変
更し(ステップS910)、次のデータ受信からACK
応答タイミングを100mSでACK信号をホスト10
2に返す。
【0110】そして、翻訳手段106はそのマクロの実
行を終えると制御手段111に対してマクロ実行終了通
知を行い、そのマクロを終了する。図11の(B)に示
すように、制御命令111はマクロ実行終了通知を受け
ると(ステップS906)、セットアッブメニューの
「ACK遅延」を参照し、その値が「する」に設定され
ているので、データ入力手段104に対してACK応答
タイミングを通常データ受信時の値20μSに変更する
指示を出力する(ステップS908)。
【0111】図12の(C)に示すように、データ入力
手段104はそのACK応答タイミングの変更指示を示
すイベントを受けると(ステップS909)、内部で記
憶している通常のデータ受信時のACK応答のタイミン
グ値を20μSに変更し(ステップS910)、次のデ
ータ受信からACK応答タイミングを20μSでACK
信号をホストコンピュータ102に返す。データ入力手
段104のACK応答タイミングが100mSの場合、
通常のデータ受信時のACK応答タイミング20μSよ
りも5000倍遅くACK信号をホストコンピュータ1
02に返すことになる。このことは、受信バッファ10
5にデータが蓄積されるスピードがおよそ5000倍遅
くなることを意味している。
【0112】翻訳手段106がマクロ実行中、データ入
力手段104でのデータ受信処理、受信バッファ105
へのデータ蓄積処理、ページ制御部107での印刷出力
処理は前述と同様に通常に行われるが、翻訳手段106
では受信バッファ105のデータ解析処理を行わずマク
ロを実行するので、受信バッファ105の印刷データが
掃けず空き容量がどんどん少なくなっていく。ホストコ
ンピュータ102は受信バッファ104に空きがある
間、データ送信後500mS以内にACK信号が返って
くるので、ハングアツプすることはないが、受信バッフ
ァ104に空きがなくなると、データ送信後500mS
以内にACK信号が返ってこないので、ハングアップす
る。そのため、制御手段111はマクロ実行中、ゆっく
りとデータを受信し、マクロ実行時間を稼ぐように制御
する。
【0113】(k) つぎに、マクロ番号「2」のマク
ロ実行命令を検出する。図11の(A)に示すように、
制御手段111はそのマクロのデータ量が30kバイト
であることを知ると(ステップS901)、ACK応答
タイミングを300mSにする処理であると判断し(ス
テップS902)、セットアップメニューの「ACK遅
延」を参照し、その値が「する」に設定されているの
で、データ入力手段104に対してACK応答タイミン
グを300mSに変更する指示を出力する(ステップS
904)。
【0114】図12の(C)に示すように、データ入力
手段104はそのACK応答タイミングの変更指示を受
けると(ステップS909)、内部で記憶しているAC
K応答の夕イミング値を300mSに変更し(ステップ
S910)、次のデータ受信からACK応答タイミング
を300mSでACK信号をホストコンピュータ102
に返す。
【0115】翻訳手段106はそのマクロの実行を終え
ると、制御手段111に対してマクロ実行終了通知を行
い、そのマクロを終了する。図11の(B)に示すよう
に、制御手段111はマクロ終了通知を受けると(ステ
ップS906)、セットアップメニューの「ACK遅
延」を参照し、その値が「する」に設定されているの
で、データ入力手段104に対してACK応答タイミン
グを通常のデータ受信時の値20μSに変更する指示を
出力する(ステップS908)。図12の(C)に示す
ように、デー夕入力手段104はそのACK応答タイミ
ングの変更指示を受けると(ステップS909)、内部
で記憶している通常データ受信時のACK応答のタイミ
ング値を20μSに変更し(ステップS910)、次の
データ受信からACK応答タイミングを20μSでAC
K信号をホストコンピュータ102に返す。データ入力
手段104のACK応答タイミングが300mSの場
合、ACK応答タイミング100mSよりも3倍遅くA
CK信号をホスト102に返すことになるので、マクロ
実行時間を先ほどよりも約3倍稼ぐことができる。
【0116】(l) つぎに、操作者が印刷装置101
の操作パネル111を操作し、現在、値1となっている
「コピー枚数」を値5に設定する。図11の(A)に示
すように、制御手段111は「コピー枚数」が値5に設
定されると(ステップS901)、ACK応答タイミン
グを200mSにする処理と判断し(ステップS90
2)、セットアップメニューの「ACK遅延」を参照
し、その値が「する」に設定されているので、データ入
力手段104に対してACK応答タイミングを200m
Sに変更する指示を出力する(ステップS904)。
【0117】図12の(C)に示すように、データ入力
手段104はそのACK応答タイミングの変更指示を受
けると(ステップS909)、内部で記憶しているAC
K応答のタイミング値を200mSに変更し(ステップ
S910)、次のデータ受信からACK応答タイミング
を200mSでACK信号をホストコンピュータ102
に返す。
【0118】データ入力手段104のACK応答タイミ
ングが200mSの場合、通常のデータ受信時のACK
応答タイミング20μSよりも10000倍遅くACK
信号をホストコンピュータ102に返すことになる。こ
のことは、受信バッファ105にデータが蓄積されるス
ピードがおよそ10000倍遅くなることを意味してい
る。「コピー枚数」が値5の場合、データ入力手段10
4でのデータ受信処理、受信バッファ105へのデータ
蓄積処理、翻訳手段106でのデータ解析処理は「コピ
ー枚数」が値1の場合と同様に行われるが、ページ制御
部107は1ページ分の描画データを5回エンジン部1
10に送る。その間に翻訳手段106からたくさんのペ
ージの描画データが送られてくるとページ制御手段1
07内のページバッファ108が一杯になり、翻訳手段
106のデータ解析処理がストップしてしまう。そうな
ると受信バツファ105のデータが掃けず空き容量がど
んどん少なくなっていく。しかし、実際にはデータ入力
手段104でのデータ受信処理が通常よりも約1000
0倍遅くなっており、受信バッファ105が一杯になる
ためには多くの時間が必要になる。その間にページ制御
部107で「コピー枚数」分の印刷出力処理が終わり、
ページバッファ108に空きができ、翻訳手段106の
データ解析処理が再開され、受信バッファ105に空き
が生ずるので、一杯になることがない。
【0119】(m) つぎに、操作者が印刷装置101
の操作パネル112を操作し、現在、値1となっている
「コピー枚数」を値10に設定する。図11の(A)に
示すように、制御手段111は「コピー枚数」が値10
に設定されると(ステップS901)、ACK応答タイ
ミングを400mSに設定する処理と判断し(ステップ
S902)、セットアップメニューの「ACK遅延」を
参照し、その値が「する」に設定されているので、デー
タ入力手段104に対してACK応答タイミングを40
0mSに変更する指示を出力する(ステップS90
4)。
【0120】図12の(C)に示すように、データ入力
手段104はそのACK応答タイミングの変更指示を受
けると(ステップS909)、内部で記憶しているAC
K応答のタイミング値を400mSに変更し(ステップ
S910)、次のデータ受信からACK応答タイミング
を400mSでACK信号をホストコンピュータ102
に返す。データ入力手段104のACK応答タイミング
が400mSの場合、ACK応答タイミング200mS
よりも2倍遅くACK信号をホストコンピュータ102
に返すことになるので、マクロ実行時間を先ほどよりも
約3倍稼ぐことができる。
【0121】(n) また、印刷装置101からACK
が返ってこなくてもハングアップしないようなホストコ
ンピュータ102のアプリケーションを使用する場合に
ついて説明する。このようなアプリケーションを使用す
る場合、データ送信に対するACK信号待ちしてもハン
グアップしないので、データ量に比べて長く処理時間の
かかる処理を行うとしても、受信バッファ104に空き
がある間、常に速くACK信号を返したほうがホストコ
ンピュータ102のデータ転送時間が短くて済む。その
ため、操作者は、印刷装置101のセットアップメニュ
ーの「コピー枚数によるACK遅延」を「しない」に設
定する。
【0122】図11の(A)に示すように、制御手段1
11は「コピー枚数」が値10である場合(ステップS
901)、この処理がACK応答タイミングを400m
Sにする処理であると判別するが(ステップS90
2)、「コピー枚数によるACK遅延」が「しない」に
設定されているので、データ入力手段104に対して通
常のデータ受信時のACK応答タイミングを20μSに
変更する指示を出力する(ステップS905)。
【0123】図12の(C)に示すように、データ入力
手段104はそのACK応答タイミングの変更指示であ
るイベントを受けると(ステップS909)、内部で記
憶しているACK応答のタイミング値を20μSに変更
し(ステップS910)、次のデータ受信からACK応
答タイミングを20μSでACK信号をホストコンピュ
ータ102に返す。この状態でホストコンピュータ10
2から印刷デー夕が送られてくると、印刷装置101内
でのデータ入力手段104でのデータ受信処理、受信バ
ッファ105へのデータ蓄積処理、翻訳手段106での
データ解析処理、ページ制御部107での印刷出力処理
は先ほどと同様に行なう。但し、「コビ一枚数」が値1
0であるので、ページ制御部107は1ページ分の描画
データを10回エンジン部110に送る。その間に翻訳
手段106からたくさんのページの描画データが送られ
てくると、ページ制御手段107内のページバッファ1
08が一杯になり、翻訳手段106のデータ解析処理が
ストップしてしまう。そうなると受信バツファ105の
データが掃けず空き容量がどんどん少なくなり、やがて
受信バッファ105が一杯になってしまう。その場合、
ホストコンピュータ102から印刷データが送られてき
てもACK信号を返さずに受信バッファ104に空きが
できるまで待つ(ステップS915)。
【0124】図12の(B)に示すように、空きが生じ
たことを示すイベントが発生すると(ステップS91
8)、ホストコンピュータ102にACK信号を返し
(ステップS919)、BUSY信号を立ち下げる(ス
テップS920)。しかし、ホストコンピュータ102
のアプリケーションはデータ送信後、ACK信号が暫く
返らなくてもハングアップしないので、印刷装置101
はそのままデータ受信処理を続けることができる。
【0125】尚、前記実施の形態では、ホストコンピュ
ータから送られてきた印刷データを解析して各ページの
描画データを作成する翻訳手段と、翻訳手段が解析する
印刷データの量に比べて印刷装置内の処理時間が長くか
かると予測される特定の処理を行なっている場合、デー
タ入力手段が通常の応答タイミングよりも遅いタイミン
グでホストコンピュータに応答を返すように制御する制
御手段とが別々である場合を示したが、翻訳手段と制御
手段とが一体型であっても良い。
【0126】また、前記実施の形態では、「ACK遅
延」、「ACK応答時間」の設定を操作パネルから行な
う場合を示したが、それらの値はホストコンピュータか
らの制御データで設定できるものでも良い。
【0127】さらに、前記実施の形態では、「ACK遅
延」を「する」あるいは「しない」の設定が行える場合
を示したが、常に「ACK遅延」が「する」のままの設
定にされていて変更できないようにしてもよい。
【0128】また、前記実施の形態では、受信バッファ
が1つの大きなバッファで翻訳手段が解析した描画デー
タはバッファから削除されるような場合を示したが、受
信バッファはいくつかの小さなブロツクに分かれてお
り、それぞれのブロックはチェーン構造で繋がってお
り、翻訳手段がそのブロック単位で取り込んだり、解放
したりするものであってもよい。
【0129】またさらに、本発明は複数の機器から構成
されるシステムに適用してもよいし、1つの機器からな
る装置に適用してもよい。また、本発明はシステムある
いは装置の記憶媒体にプログラムを供給することによっ
て達成される場合にも適用できることはいうまでもな
い。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアに
よって表されるプログラムを格納した記憶媒体をシステ
ムあるいは装置が読み出すことによってそのシステムあ
るいは装置が本発明の効果を享受することが可能とな
る。
【0130】上記実施の形態では、記憶媒体としてRO
Mからなるメモリ111bが用いられ、メモリ111b
には、通信モジュール、作成モジュールおよび制御モジ
ュールを有するプログラムが格納されている。図13は
記憶媒体のメモリマップを示す説明図である。通信モジ
ュールは、印刷データを1バイト受信する毎にホストコ
ンピュータに応答を返してホストコンピュータとハンド
シェイクを行うプログラムモジュールである。作成モジ
ュールは、ホストコンピュータから送られてきた印刷デ
ータを解析してページ単位の描画データを作成するプロ
グラムモジュールである。制御モジュールは、解析され
る印刷データの量に比べて処理時間が長くかかると予測
される処理を行っている場合、通常の応答タイミングよ
りも遅い応答タイミングでホストコンピュータに応答を
返すように制御するプログラムモジュールである。
【0131】この記憶媒体から読み出されたプログラム
モジュール自体が前述した実施の形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムモジュールを記憶した記憶
媒体は本発明を構成することになる。プログラムモジュ
ールを供給する記憶媒体としては、例えばフロッピーデ
ィスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性の
メモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0132】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る印刷装置によれ
ば、情報処理装置から送られてくる複数の制御命令から
構成される印刷データを解析して印刷する際、データ入
力手段により前記印刷データを所定量受信する毎に前記
情報処理装置に応答を返して前記情報処理装置とハンド
シェイクを行い、翻訳手段により前記情報処理装置から
送られてきた前記印刷データを解析して所定ページ単位
の描画データを作成し、該翻訳手段によって解析される
印刷データの量に比べて処理時間が長くかかると予測さ
れる処理を行っている場合、制御手段により前記データ
入力手段が通常の応答タイミングよりも遅い応答タイミ
ングで前記情報処理装置に応答を返すように制御するの
で、解析するデータ量に比べて処理時間が多くかかると
予測される処理を行っている場合、停止させることなく
印刷処理を継続できる。
【0133】請求項2に係る印刷装置によれば、前記翻
訳手段が解析する印刷データの量に比べて処理時間が長
くかかると予測される処理を行っている場合、前記通常
の応答タイミングよりも遅い応答タイミングに設定する
ことが可能な遅延設定手段を備えたので、利用者が任意
に設定できる。
【0134】請求項3に係る印刷装置によれば、前記翻
訳手段が解析する印刷データの量に比べて処理時間が長
くかかると予測される処理を行っている場合、複数のタ
イミング値の中から1つを選択して前記遅い応答タイミ
ングに設定するタイミング値設定手段を備えたので、最
適な応答タイミングを設定できる。
【0135】請求項4に係る印刷装置によれば、操作パ
ネルを有し、該操作パネルに前記遅延設定手段を設けた
ので、利用者は操作パネルを使って簡単に設定できる。
【0136】請求項5に係る印刷装置によれば、前記遅
延設定手段は、前記情報処理装置から送られてきた印刷
データによって設定されるので、印刷データに応答タイ
ミングを含ませることができ、印刷データ毎にわざわざ
設定し直さなくても済む。また、遠隔操作により設定で
きる。
【0137】請求項6に係る印刷装置によれば、前記制
御手段は長くかかると予測される処理の内容に応じて前
記応答タイミングを決定するので、最適な応答タイミン
グを設定できる。
【0138】請求項7に係る印刷装置によれば、前記処
理の内容はマクロの実行であり、該マクロのデータ量に
応じて前記応答タイミングを決定するので、マクロの実
行によって印刷処理が停止してしまうことを防止でき
る。
【0139】請求項8に係る印刷装置によれば、前記処
理の内容はコピー枚数であるので、コピー枚数が多くて
も印刷処理が停止してしまうことを防止できる。
【0140】請求項9に係る印刷装置によれば、マクロ
を登録する登録手段を備え、前記制御手段は、該登録さ
れたマクロを実行する際、前記遅い応答タイミングで前
記情報処理装置に応答を返すように制御するので、マク
ロの実行によって印刷処理が停止してしまうことを防止
できる。
【0141】請求項10に係る印刷装置によれば、前記
制御手段はコピー枚数が所定値以上である場合、遅い応
答タイミングで前記情報処理装置に応答を返すように制
御するので、コピー枚数が多い場合にだけ遅い応答タイ
ミングに設定し、少ない場合には通常の応答タイミング
に設定することにより印刷処理時間をいたずらに長くし
なくて済む。
【0142】請求項11に係る印刷装置によれば、前記
情報処理装置が所定時間応答を受けないときにハングア
ップする場合、前記遅延設定手段は遅い応答タイミング
に設定されるので、情報処理装置がハングアップしてし
まうことを防止できる。
【0143】請求項12に係る印刷装置によれば、前記
情報処理装置が応答を受けないときでもハングアップし
ない場合、前記遅延設定手段は遅い応答タイミングに設
定されないので、印刷処理時間をいたずらに長くしなく
て済む。
【0144】請求項13に係る印刷方法によれば、情報
処理装置から送られてくる複数の制御命令から構成され
る印刷データを解析して印刷する印刷方法において、前
記印刷データを所定量受信する毎に前記情報処理装置に
応答を返して前記情報処理装置とハンドシェイクを行う
際、前記情報処理装置から送られてきた前記印刷データ
を解析して所定ページ単位の描画データを作成し、前記
解析される印刷データの量に比べて処理時間が長くかか
ると予測される処理を行っている場合、通常の応答タイ
ミングよりも遅い応答タイミングで前記情報処理装置に
応答を返すように制御するので、解析するデータ量に比
べて処理時間が多くかかると予測される処理を行ってい
る場合、停止させることなく印刷処理を継続できる。
【0145】請求項14に係る印刷システムによれば、
複数の制御命令から構成される印刷データを送信する情
報処理装置と、該情報処理装置から送られてくる印刷デ
ータを解析して印刷する印刷装置と備えた印刷システム
において、前記印刷装置は、前記印刷データを所定量受
信する毎に前記情報処理装置に応答を返して前記情報処
理装置とハンドシェイクを行うデータ入力手段と、前記
情報処理装置から送られてきた前記印刷データを解析し
て所定ページ単位の描画データを作成する翻訳手段と、
該翻訳手段によって解析される印刷データの量に比べて
処理時間が長くかかると予測される処理を行っている場
合、前記データ入力手段が通常の応答タイミングよりも
遅い応答タイミングで前記情報処理装置に応答を返すよ
うに制御する制御手段とを備えたので、解析するデータ
量に比べて処理時間が多くかかると予測される処理を行
っている場合、停止させることなく印刷処理を継続でき
る。
【0146】請求項15に係る情報処理装置によれば、
複数の制御命令から構成される印刷データを印刷装置に
送信し、該印刷装置に前記印刷データを解析させて印刷
を行わせる情報処理装置において、前記印刷データを所
定量受信する毎に前記印刷装置から送られる応答を受け
取って前記印刷装置とハンドシェイクを行うデータ出力
手段を備え、前記印刷装置は、解析する印刷データの量
に比べて処理時間が長くかかると予測される処理を行っ
ている場合、前記データ出力手段に対して通常の応答タ
イミングよりも遅い応答タイミングで応答を返し、前記
データ出力手段は、通常の応答タイミングよりも遅い応
答タイミングで応答を受ける毎に前記印刷データを送信
するので、印刷装置が解析するデータ量に比べて処理時
間が多くかかると予測される処理を行っている場合、停
止させることなく印刷処理を継続させることができる。
【0147】請求項16に係る記憶媒体によれば、情報
処理装置から送られてくる複数の制御命令から構成され
る印刷データを解析して印刷するプログラムを格納した
印刷装置に使用される記憶媒体であって、前記印刷デー
タを所定量受信する毎に前記情報処理装置に応答を返し
て前記情報処理装置とハンドシェイクを行う通信モジュ
ールと、前記情報処理装置から送られてきた前記印刷デ
ータを解析して所定ページ単位の描画データを作成する
作成モジュールと、前記解析される印刷データの量に比
べて処理時間が長くかかると予測される処理を行ってい
る場合、通常の応答タイミングよりも遅い応答タイミン
グで前記情報処理装置に応答を返すように制御する制御
モジュールとを含むプログラムを格納したので、汎用性
のある印刷装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における印刷装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】印刷装置の操作パネルの外観を示す正面図であ
る。
【図3】印刷装置のセットアップメニューの構成を示す
説明図である。
【図4】印刷装置のデータ受信シーケンスを表すセント
ロニクスI/F上の信号を示すタイミングチャートであ
る。
【図5】印刷装置のセットアップメニュー変更処理手順
を示すフローチャートである。
【図6】印刷装置の印刷データ取り込み処理手順を示す
フローチャートである。
【図7】セットアップメニューの構成を示す説明図であ
る。
【図8】印刷装置のセットアップメニュー変更処理手順
を示すフローチャートである。
【図9】印刷装置の印刷データ取り込み処理手順を示す
フローチャートである。
【図10】セットアップメニューの構成を示す説明図で
ある。
【図11】印刷装置のセットアップメニュー変更処理手
順を示すフローチャートである。
【図12】印刷装置の印刷データ取り込み処理手順を示
すフローチャートである。
【図13】記憶媒体のメモリマップを示す説明図であ
る。
【図14】従来の印刷装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図15】従来の印刷装置の印刷データ取り込み処理手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 印刷装置 102 ホストコンピュータ 104 データ入力手段 105 受信バッファ 106 翻訳手段 107 ページ制御部 111 制御手段 112 操作パネル

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理装置から送られてくる複数の制
    御命令から構成される印刷データを解析して印刷する印
    刷装置において、 前記印刷データを所定量受信する毎に前記情報処理装置
    に応答を返して前記情報処理装置とハンドシェイクを行
    うデータ入力手段と、 前記情報処理装置から送られてきた前記印刷データを解
    析して所定ページ単位の描画データを作成する翻訳手段
    と、 該翻訳手段によって解析される印刷データの量に比べて
    処理時間が長くかかると予測される処理を行っている場
    合、前記データ入力手段が通常の応答タイミングよりも
    遅い応答タイミングで前記情報処理装置に応答を返すよ
    うに制御する制御手段とを備えたことを特徴とする印刷
    装置。
  2. 【請求項2】 前記翻訳手段が解析する印刷データの量
    に比べて処理時間が長くかかると予測される処理を行っ
    ている場合、前記通常の応答タイミングよりも遅い応答
    タイミングに設定することが可能な遅延設定手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記翻訳手段が解析する印刷データの量
    に比べて処理時間が長くかかると予測される処理を行っ
    ている場合、複数のタイミング値の中から1つを選択し
    て前記遅い応答タイミングに設定するタイミング値設定
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 操作パネルを有し、該操作パネルに前記
    遅延設定手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の
    印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記遅延設定手段は、前記情報処理装置
    から送られてきた印刷データによって設定されることを
    特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、長くかかると予測され
    る処理の内容に応じて前記応答タイミングを決定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記処理の内容はマクロの実行であり、
    該マクロのデータ量に応じて前記応答タイミングを決定
    することを特徴とする請求項6記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記処理の内容はコピー枚数であること
    を特徴とする請求項6記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 マクロを登録する登録手段を備え、 前記制御手段は、該登録されたマクロを実行する際、前
    記遅い応答タイミングで前記情報処理装置に応答を返す
    ように制御することを特徴とする請求項1記載の印刷装
    置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、コピー枚数が所定値
    以上である場合、遅い応答タイミングで前記情報処理装
    置に応答を返すように制御することを特徴とする請求項
    1記載の印刷装置。
  11. 【請求項11】 前記情報処理装置が所定時間応答を受
    けないときにハングアップする場合、前記遅延設定手段
    は遅い応答タイミングに設定されることを特徴とする請
    求項2記載の印刷装置。
  12. 【請求項12】 前記情報処理装置が応答を受けないと
    きでもハングアップしない場合、前記遅延設定手段は遅
    い応答タイミングに設定されないことを特徴とする請求
    項2記載の印刷装置。
  13. 【請求項13】 情報処理装置から送られてくる複数の
    制御命令から構成される印刷データを解析して印刷する
    印刷方法において、 前記印刷データを所定量受信する毎に前記情報処理装置
    に応答を返して前記情報処理装置とハンドシェイクを行
    う際、 前記情報処理装置から送られてきた前記印刷データを解
    析して所定ページ単位の描画データを作成し、 前記解析される印刷データの量に比べて処理時間が長く
    かかると予測される処理を行っている場合、通常の応答
    タイミングよりも遅い応答タイミングで前記情報処理装
    置に応答を返すように制御することを特徴とする印刷方
    法。
  14. 【請求項14】 複数の制御命令から構成される印刷デ
    ータを送信する情報処理装置と、該情報処理装置から送
    られてくる印刷データを解析して印刷する印刷装置と備
    えた印刷システムにおいて、 前記印刷装置は、 前記印刷データを所定量受信する毎に前記情報処理装置
    に応答を返して前記情報処理装置とハンドシェイクを行
    うデータ入力手段と、 前記情報処理装置から送られてきた前記印刷データを解
    析して所定ページ単位の描画データを作成する翻訳手段
    と、 該翻訳手段によって解析される印刷データの量に比べて
    処理時間が長くかかると予測される処理を行っている場
    合、前記データ入力手段が通常の応答タイミングよりも
    遅い応答タイミングで前記情報処理装置に応答を返すよ
    うに制御する制御手段とを備えたことを特徴とする印刷
    システム。
  15. 【請求項15】 複数の制御命令から構成される印刷デ
    ータを印刷装置に送信し、該印刷装置に前記印刷データ
    を解析させて印刷を行わせる情報処理装置において、 前記印刷データを所定量受信する毎に前記印刷装置から
    送られる応答を受け取って前記印刷装置とハンドシェイ
    クを行うデータ出力手段を備え、 前記印刷装置は、解析する印刷データの量に比べて処理
    時間が長くかかると予測される処理を行っている場合、
    前記データ出力手段に対して通常の応答タイミングより
    も遅い応答タイミングで応答を返し、 前記データ出力手段は、通常の応答タイミングよりも遅
    い応答タイミングで応答を受ける毎に前記印刷データを
    送信することを特徴とする情報処理装置。
  16. 【請求項16】 情報処理装置から送られてくる複数の
    制御命令から構成される印刷データを解析して印刷する
    プログラムを格納した印刷装置に使用される記憶媒体で
    あって、 前記印刷データを所定量受信する毎に前記情報処理装置
    に応答を返して前記情報処理装置とハンドシェイクを行
    う通信モジュールと、 前記情報処理装置から送られてきた前記印刷データを解
    析して所定ページ単位の描画データを作成する作成モジ
    ュールと、 前記解析される印刷データの量に比べて処理時間が長く
    かかると予測される処理を行っている場合、通常の応答
    タイミングよりも遅い応答タイミングで前記情報処理装
    置に応答を返すように制御する制御モジュールとを含む
    プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7256904B1 (en) 1999-03-10 2007-08-14 Seiko Epson Corporation Device for dynamically varying the priority of various processing in a printer
WO2017037800A1 (ja) * 2015-08-28 2017-03-09 株式会社日立製作所 ストレージシステムおよびその制御方法

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