JPH09314247A - カス上り防止金型およびその加工方法 - Google Patents

カス上り防止金型およびその加工方法

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JPH09314247A
JPH09314247A JP15187496A JP15187496A JPH09314247A JP H09314247 A JPH09314247 A JP H09314247A JP 15187496 A JP15187496 A JP 15187496A JP 15187496 A JP15187496 A JP 15187496A JP H09314247 A JPH09314247 A JP H09314247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
grindstone
groove
processing
grinding
Prior art date
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Pending
Application number
JP15187496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Kishino
和久 岸野
Hirohisa Endo
裕寿 遠藤
Toshiyuki Sugimori
俊之 杉森
Takaharu Yonemoto
隆治 米本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Publication of JPH09314247A publication Critical patent/JPH09314247A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カス上りを防止してカス上りによる製品不良
の発生を減少させることができるカス上り防止金型およ
びその加工方法を提供する。 【解決手段】 リードフレームを製作する打ち抜き金型
において、ダイ内面6の局部に砥石を押し付けて溝の加
工を施し、その溝周辺を隆起させることによって凹凸形
状を有する粗さに仕上げたダイ4からなるカス上り防止
金型である。また、ダイ4の溝加工を施す際に、先端曲
率半径Rが0.1mm以下の砥石で研削して形成したカ
ス上り防止金型であり、ダイ4の溝加工時に、ダイ内面
に砥石を押し付ける量を3μm以上とした砥石で研削し
て形成したカス上り防止金型である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リードフレーム
を製作する打ち抜き金型におけるカス上り防止に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プレス打ち抜きによるリードフレームの
製作は、例えば、図1に示されるような打ち抜き金型を
用いて製造される。即ち、被加工材である板材1はダイ
4上に載置され、これをストリッパ2で押え込むと同時
にパンチ3を下降させて板材1を打ち抜くのである。上
記ダイ4には溝が設けられており、打ち抜かれたカス5
はダイ内面6に蓄積されて落下するものであるが、カス
5とダイ内面6の食い付き力が少なすぎるとカス5がダ
イ4の上面に飛び出すことがある。この現象がカス上り
である。そして、カス5はストリッパ2に叩かれ、製品
の不良を発生する要因となる。
【0003】このカス上りの防止方法としては、特開昭
62−97725号および特開昭62−97726号に
記載されているように、ダイ内面に溝や突起を設けるこ
とによってカスの食い付きを良くしカス上りを防止する
ものが提案されている。また、特開平3−80003号
に記載されているように、ダイにエアの噴射口を設けて
カスをエアによって強制的に落下させることによって、
カス上りを防止するものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来における
カス上りの防止方法では、前者においては溝や突起の形
状が一般的に複雑であるため、そのダイを加工するのが
非常に困難である。さらに、ダイを加工する作業工程が
増えるため、それだけコストも高くなってしまう。ま
た、後者におけるダイに噴射口を設けるものでは、ダイ
の剛性を弱めてしまい、最終的には金型を破損してしま
う不具合が生じてしまう。
【0005】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、前述した従来の問題点をことごとく解消し、カ
ス上りを防止してカス上りによる製品不良の発生を減少
させることができるカス上り防止金型およびその加工方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、リードフレ
ームを製作する打ち抜き金型において、ダイ内面局部に
砥石を押し付けて溝の加工を施し、その溝周辺を隆起さ
せることによって凹凸形状を有する粗さに仕上げたダイ
からなるカス上り防止金型である。また、ダイの溝加工
を施す際に、先端曲率半径Rが0.1mm以下の砥石で
研削して形成したカス上り防止金型であり、ダイの溝加
工時に、ダイ内面に砥石を押し付ける量を3μm以上と
した砥石で研削して形成したカス上り防止金型である。
【0007】また、この発明は、プロファイルグライン
ダーに取り付けられた砥石によりダイの溝を加工すると
き、先端の曲率半径Rが0.1mm以下の砥石を使用
し、砥石の溝に対する押し付ける量を3μm以上の押し
付ける量で移動させながら研削することにより、ダイの
溝を加工するカス上り防止金型におけるダイの加工方法
である。
【0008】通常割型になっているダイの溝内面は、加
工装置であるプロファイルグラインダーに取り付けられ
ている砥石を用いて研削仕上げがなされる。このとき、
溝を加工するためには、一度仕上がったダイ内面に回転
している砥石を押し付けて研削を行うが、この砥石の押
し付けによってダイ内面に溝と隆起による凹凸部が形成
される。即ち、この凹凸部は、砥石がダイに押し付けら
れることにより塑性変形することによってできるもので
ある。これらのダイ加工の一連の動作は、一般的にプロ
ファイルグラインダーを数値制御することによって加工
が行われが、そのため何ら特別の加工手段を必要としな
いで、数値制御を行うプログラムの変更のみで簡単に行
うことが可能であり、その加工時間も通常のダイの加工
と殆ど変わるところがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいてこの発明の
実施の形態を説明する。図1は打ち抜き金型の概略構成
を示す側面図である。即ち、被加工材であるリードフレ
ームの板材1はダイ4上に載置され、これをストリッパ
2で押え込むと同時にパンチ3を下降させて板材1を打
ち抜くのである。上記ダイ4のパンチ3の当接位置には
溝が設けられており、ここに打ち抜かれたカス5が蓄積
されて落下するように構成されている。
【0010】このとき、ダイ4の溝のダイ内面6の表面
が凹凸形状に加工されていると、打ち抜かれたカス5の
側面がダイ内面6と接触し、ダイ4とカス5との食い付
き力が増加する。その結果、カス5はダイ内面6内に留
まり、カス上りの発生を減少させることができる。
【0011】このため、ダイの溝におけるダイ内面の加
工が重要となる。図2(A)はダイ内面の加工を説明す
るための模式図であり、図2(B)は加工状態を示す図
2(A)のA−A´線に沿った断面図および砥石先端の
拡大図である。即ち、ダイ4は図示しないプロファイル
グラインダーに取り付けられている砥石7を矢印A方向
に移動してダイ内面6が研削仕上げがなされる。この状
態で研削されたダイ内面6の表面形状を図3に拡大して
示す。砥石7の先端は図2(B)の拡大図に示すように
曲率半径Rを有しており、これをダイ内面6に押し付け
て研削されるのであるが、このときダイは砥石7が押し
付けられることにより塑性変形を生じ、図3に示される
凹凸形状が形成される。
【0012】この加工状態を図4に示す。即ち、回転し
ている砥石7の先端をダイ4の溝を加工するため、一度
仕上がったダイ内面6に再度砥石7を押し付けて研削す
る。このときの砥石7の押し付ける量とダイ内面6の粗
さの関係を図5(A),(B),(C)に示す。(A)
は砥石7の押し付ける量が1μm,(B)は砥石7の押
し付ける量が3μm,(C)は砥石7の押し付ける量が
5μmの場合である。即ち、砥石7の押し付ける量が多
いほど塑性変形で生じるダイ内面6の凹凸8は大きくな
っている。このような加工はプロファイルグラインダー
に取り付けられている砥石7を数値制御することによっ
て行われる。従って、カス上りを防止するダイ内面を仕
上げるときには、砥石7の押し付ける量を3μm以上で
行うのがよい。このとき、プロファイルグラインダーに
よる仕上げ加工は、数値制御のプログラムを代えること
により行うことができるので簡単であり、その加工時間
も通常のダイの加工と殆ど変わらない時間で形成するこ
とが可能である。
【0013】また、上記プロファイルグラインダーに取
り付けられている砥石7の形状としては、先端の曲率半
径Rが0.1mm以下であることがよい。これは、先端
の曲率半径Rがこれより大きい砥石7で加工したり、ダ
イ内面6に砥石7の押し付ける量が少ないと、ダイ内面
6に凹凸形状8が形成されにくいためである。
【0014】図6は、この発明のカス上り防止金型で加
工したダイと従来のダイにおいて、ダイ内面6にカスが
食い付く力を比較したグラフである。この発明を適用し
たダイは、従来のダイの2倍以上の食い付き力であるこ
とが分かる。このように食い付き力が増加しているの
で、カス上りは発生しなくなり、従って、リードフレー
ムに打痕不良も生じることがなく、リードフレームの生
産性を格段に向上することができた。
【0015】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のカス上
り防止金型およびその製造方法によれば、ダイの加工は
プロファイルグラインダーのプログラムを変更するだけ
で簡単に行うことができる。しかも、溝無しのダイと殆
ど変わらない時間で加工を行うことが可能であり、その
コストも抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカス上り防止金型の概略構成を示す側
面図、
【図2】(A),(B)は、ダイ内面の加工を説明する
ための模式図および断面図、
【図3】研削されたダイ内面6の表面形状を拡大した説
明図、
【図4】ダイの加工方法を示す断面図、
【図5】(A),(B),(C)は、砥石の押し付ける
量を変えたときのダイの加工溝の表面を拡大した説明
図、
【図6】本発明のダイと従来のダイの食い付き力を比較
したグラフである。
【符号の説明】
1 板材 2 ストリッパ 3 パンチ 4 ダイ 5 カス 6 ダイ内面 7 砥石 8 凹凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米本 隆治 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社システムマテリアル研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレームを製作する打ち抜き金型
    において、ダイ内面局部に砥石を押し付けて溝の加工を
    施し、その溝周辺を隆起させることによって凹凸形状を
    有する粗さに仕上げたダイからなることを特徴とするカ
    ス上り防止金型。
  2. 【請求項2】 ダイの溝加工を施す際に、先端曲率半径
    Rが0.1mm以下の砥石で研削して形成した請求項1
    記載のカス上り防止金型。
  3. 【請求項3】 ダイの溝加工時に、ダイ内面に砥石を押
    し付ける量を3μm以上とした砥石で研削して形成した
    請求項1記載のカス上り防止金型。
  4. 【請求項4】 プロファイルグラインダーに取り付けら
    れた砥石によりダイの溝を加工するとき、先端の曲率半
    径Rが0.1mm以下の砥石を使用し、砥石の溝に対す
    る押し付ける量を3μm以上の押し付ける量で移動させ
    ながら研削することにより、ダイの溝を加工することを
    特徴とするカス上り防止金型におけるダイの加工方法。
JP15187496A 1996-05-24 1996-05-24 カス上り防止金型およびその加工方法 Pending JPH09314247A (ja)

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JP (1) JPH09314247A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242825A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Disco Abrasive Syst Ltd タイバー剪断金型装置
JP2011235320A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Nagase Integrex Co Ltd 打ち抜き金型及びその研削方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242825A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Disco Abrasive Syst Ltd タイバー剪断金型装置
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