JPH08263B2 - 金型表面の処理方法及び金型 - Google Patents

金型表面の処理方法及び金型

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JPH08263B2
JPH08263B2 JP10316891A JP10316891A JPH08263B2 JP H08263 B2 JPH08263 B2 JP H08263B2 JP 10316891 A JP10316891 A JP 10316891A JP 10316891 A JP10316891 A JP 10316891A JP H08263 B2 JPH08263 B2 JP H08263B2
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die
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shot
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JP10316891A
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育男 加藤
啓 木山
博也 宮岡
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば薄肉鋼板のよう
な板金を成形するプレス金型において、ワ−ク成形面の
表面品質を向上させることのできる金型及びその金型表
面の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】板金の絞り加工等に用いられる絞り成形
用金型の表面は、プレス時に成形品の表面精度を高める
ため、磨き加工のような表面仕上げが施されるのが一般
的である。そしてかかる金型の表面仕上加工は自動化さ
れて機械作業等で行われることもあるが、複雑な表面形
状の場合は手作業で行われている。ところで本出願人は
先に特願平1−276344号に示されるようなプレス
金型の加工方法及び金型を提案している。この金型の加
工方法は、金型表面のワ−クとの接触面をNC工作機械
で小ピッチに切削加工し、この際生ずる切り残し山部の
高さをワ−クの厚みの2%以下に研磨もしくは切削し
て、プレス成形時に金型表面の歪、うねり等がワ−クに
転写されてワ−ク表面の品質を低下させるような不具合
が生ずるのを防止している。そして切削加工時に生ずる
切り残し山部の除去のためNC加工後の表面に直接ショ
ットブラケットを施して平滑化しようとしている。又、
同案によると、切削加工後の表面に固体潤滑剤を塗布す
る方法も開示されている。つまり固体潤滑剤を加工表面
の研削加工溝部内に塗り込むことによって、相対的に切
り残し山部の高さを低くし、ワ−クの表面をより滑らか
に保った成形を行わしめようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述のようにN
C加工面に直接ショットブラストを施す場合、ショット
粒子が噴き付けられた表面は凹部、凸部に拘らず一律に
研削される傾向にあるため、切り残し山部が噴き付け下
流側に向けて平行移動するような現象を呈し、仲々平滑
な研削面が得られないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明は、金型の成形表面を工作機械のカッタで小ピ
ッチ間隔に切削加工した後、該表面に合成樹脂を塗布
し、次いでショットブラストを施して加工切り残し山部
を除去するようにした。又、かかる処理をプレス金型の
パンチ、ダイ、パッド、ブランクホルダ等のワ−クとの
接触面に施した。
【0005】
【作用】加工表面に合成樹脂を塗布することで、例えば
加工溝のような凹部では層の厚い樹脂層が形成され、切
り残し山部のような凸部では層の薄い樹脂層が形成され
る。このためこの上からショットブラストを施すと、樹
脂層の薄い加工切り残し山部を効果的に研削することが
出来る。つまり樹脂層の厚い加工溝部ではショット粒子
の衝突エネルギが樹脂層の弾性によって吸収され、研削
量が少ない。このため加工表面の平滑化が極めて円滑に
なされる。
【0006】
【実施例】本発明の金型表面の処理方法及び金型の一実
施例について添付した図面に基づき説明する。図1は処
理方法を説明するための金型表面拡大図、図2はプレス
金型の縦断面図、図3は工作機械による切削加工を示す
説明図である。 図2に示すように、プレス金型1はパ
ンチ4を備えた下ダイ2と、この下ダイ2上で上下動自
在な上ダイ3を備え、前記下ダイ2には、クッションピ
ン5によって支えられるブランクホルダ6が設けられて
いる。又、ブランクホルダ6の上面にはビ−ド部7が設
けられている。そしてかかるプレス金型1にあって、上
ダイ3が上昇するとブランクホルダ6はクッションピン
5の上方付勢力で上昇した位置に移動し、この状態のブ
ランクホルダ6上に板金ワ−クWが載置されてプレス加
工が行われる。つまり上ダイ3が降下し、ブランクホル
ダ6との間で板金ワ−クWを挟み込んで、クッションピ
ン5を押込みながら更に降下を続ける。すると板金ワ−
クWの中央部下面はパンチ4上面に当接し、次いで板金
ワ−クWがパンチ4の上面の形状に倣って絞り形成され
る。
【0007】ところでかかるプレス加工において、板金
ワ−クWと接触する金型の接触面には、本発明の表面処
理が施されているが、以下パンチ4の成形表面を代表例
にして図1、図3によって説明する。パンチ4の成形表
面の加工において、先ず図3に示すようにNC工作機械
等によるカッタ10で切削が行われる。すなわち予め入
力した形状デ−タに基づいてカッタ10を移動させなが
ら切削する訳であるが、例えば図示するピッチ間隔Pを
2〜4mm幅の小ピッチとする。この際加工表面には、
カッタ10の通過した加工溝11と、各カッタ溝11,
11間に生ずる切り残し山部12が形成されることにな
り、凹凸部の起伏の差が生じる。
【0008】そこで本発明は、この加工面に合成樹脂を
塗布して切り残し山部12のみを効果的に研削しようと
するものである。すなわち図1(A)に示すように、加
工面に合成樹脂としての接着剤13を塗布すると、加工
溝11に入り込んだ接着剤13の厚みと、切り残し山部
12の接着剤13の厚みが異なって塗布されることにな
る。そして実施例の場合、この接着剤13として例えば
ボンドG10、ボンドMPX、ボンドMOX10(以
上、コニシ株式会社製)等の合成ゴム系のものを使用
し、これを乾燥硬化させて(B)図に示すような接着剤
層13を形成する。そしてこの接着剤層13は、母材か
らは剥離しにくい弾性体層とすることが出来れば上述の
接着剤に限られるものではない。
【0009】次に(C)図に示すように、この上からシ
ョットブラストを施す。このようなショットブラスト
は、例えば図4に示すようなショット装置20によって
行い、つまり加工ユニット25内に位置決めされたパン
チ4の表面に加圧タンク21、ブラストホ−ス22、ノ
ズル23を介して圧送されるショット材24を噴き付け
て加工し、加工後のショット材24と粉塵をバキュ−ム
ホ−ス26から回収タンク27に吸引して粉塵のみダス
トコレクタ−28で捕集するようにしている。そしてシ
ョット材24としては例えばガラスビ−ズ粒径#300
を用い、ノズル径φ5でショットエア圧3kg/平方c
mのショット条件とした。このショットブラストによっ
て、加工表面は(C)図に示すように切り残し山部12
の研削が効果的になされ、接着剤層13の厚い加工溝1
1ではショット粒子のエネルギ−を吸収するため表面全
体の平滑化が促進される。また以上のような方法で表面
仕上げした研削面のうねりの高さの最大値は、NC加工
直後のうねり高さの最大値45μに対して25μと約半
分以下の高精度で処理できることが明かとなった。また
この値は現状の手仕上の場合の目標レベル30μ以内を
も満足するものである。そしてかかる本発明の金型の表
面処理は、上述したパンチ4以外にも他のワ−クとの接
触面に施されており、例えば、ダイ、パッド、ブランク
ホルダ等である。以上のように表面処理された金型にお
いて、ワ−クとの接触面が高精度に滑らかに仕上げられ
ているため、プレス加工時にワ−クWの表面に歪や変形
がなく、表面品質の良好なプレス加工を行うことが出来
る。
【0010】
【発明の効果】以上のよう本発明の金型及び金型表面の
処理方法は、工作機械による加工面に合成樹脂を塗布し
てショットブラストを施すようにしたため、加工面に形
成される樹脂層の薄い部分のみを効率的に研削すること
が出来る。また、従来のような手作業に代えることが出
来るので省力化にも効果があり、しかも作業時間を短縮
させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法を説明するための金型表面の
拡大図
【図2】プレス金型の縦断面図
【図3】工作機械による切削加工を示す説明図
【図4】ショット装置の全体図
【符号の説明】
(1)プレス金型 (11)加工溝 (12)切り残し山部 (13)接着剤 (20)ショット装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板金成形用のプレス金型表面を加工処理
    する処理方法において、この方法は、金型の成形表面を
    工作機械で小ピッチ間隔に切削加工した後、該表面に合
    成樹脂を塗布し、次いでショットブラストを施して該表
    面の加工切り残し山部を除去することを特徴とする金型
    表面の処理方法。
  2. 【請求項2】 板金成形用のプレス金型において、この
    金型のパンチ、ダイ、パッド、ブランクホルダ等のワ−
    クとの接触面には、前記請求項1の処理が施されたこと
    を特徴とするプレス金型。
JP10316891A 1991-04-08 1991-04-08 金型表面の処理方法及び金型 Expired - Lifetime JPH08263B2 (ja)

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JPH04309418A JPH04309418A (ja) 1992-11-02
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US9126255B2 (en) 2007-10-24 2015-09-08 Honda Motor Co., Ltd. Press die for metal plate molding, the processing method of the surface of the press die, and manufacturing method of a vehicle body

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CN108290200B (zh) * 2015-12-01 2020-08-04 东洋制罐集团控股株式会社 模具和用于制造拉深罐的方法

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JPH04309418A (ja) 1992-11-02

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