JPH0931419A - 異方性導電接着フィルム - Google Patents

異方性導電接着フィルム

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JPH0931419A
JPH0931419A JP7205388A JP20538895A JPH0931419A JP H0931419 A JPH0931419 A JP H0931419A JP 7205388 A JP7205388 A JP 7205388A JP 20538895 A JP20538895 A JP 20538895A JP H0931419 A JPH0931419 A JP H0931419A
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    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程におけるエージングの際の酸化を防止
し、かつ、高電流密度の電流が流れる部分の接続を可能
にする異方性導電接着フィルムを提供する。 【解決手段】本発明の異方性導電接着フィルム1は、フ
ィルム状の絶縁性接着剤樹脂2中に導電粒子3を含有し
ている。本発明の導電粒子3は、例えば、金属粒子3a
を核としてその表層に金めっき3bを施したものから構
成される。金属粒子3aを構成する金属としては、ニッ
ケル、金、銅などを用いることができる。特に、ニッケ
ルを用いれば、金めっき3bを施すことが容易になる。
金めっき3bの厚みは、0.01〜0.03μmとする
ことが好ましい。また、導電粒子3の粒径は、例えば、
接続部のピッチが0.2mmの場合に、3〜10μmと
することが好ましい。さらに、導電粒子3は、比表面積
が0.2〜0.3m2 /gのものを用いることが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、液晶表示
装置(LCD)と回路基板との間の接続に用いられる異
方性導電接着フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、液晶表示装置と集積
回路基板を接続する手段として、異方性導電接着フィル
ムが用いられている。図4は、このような異方性導電接
着フィルムを用いてLCDパネルと集積回路基板を接続
するための手段を示すものである。図4に示すように、
LCDパネルと集積回路基板は、TCP(Tape C
arieer Package)等を介して接続され
る。すなわち、この接続手段は、例えばCuによる配線
パターン11、12が形成されたフィルム10上にIC
チップ13がマウントされている。そして、信号入力側
の配線パターン11の先端の接続部11aが集積回路基
板に接続される一方、信号出力側の配線パターン12の
先端の接続部12aがLCDパネルに接続される。
【0003】ところで、従来は、信号出力側の配線パタ
ーン11の接続部11aが異方性導電接着フィルムを用
いて接続される一方、信号入力側の配線パターン12の
接続部12aは半田によって接続が行われていたが、近
年、接続部分のファインピッチ化等の理由により、信号
入力側の配線パターン11の接続部11aについても、
異方性導電接着フィルムが用いられるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異方性
導電接着フィルムを用いて端子間の接続を行う場合に
は、次のような問題があった。すなわち、従来より、異
方性導電接着フィルムの導電粒子としては、金属からな
るものが知られているが、金属製の導電粒子を用いた場
合には、長時間のエージングを行った場合に酸化して腐
食するため、導通抵抗が上昇するという問題がある。例
えば、温度85℃−湿度85%の条件下で2000時間
エージングを行った場合には、初期の抵抗値が数十倍
(例えば、0.03Ω→0.8Ω程度)に上昇してしま
う。
【0005】一方、この問題を解決するため、樹脂から
なる粒子に金属によるめっきを施した導電粒子も案出さ
れているが、そのような導電粒子は高い電流密度の電流
を流した場合に発熱するため、高電流密度の電流が流れ
る信号入力側の配線パターンの接続には使用することが
できない場合が生ずる。例えば、図4に示すような接続
手段において、信号出力側の配線パターン11の接続部
11aには、電流密度が20〜30mA/mm2 程度の
電流が流れるに過ぎないのに対し、信号入力側の配線パ
ターン12の接続部12aには、100〜500mA/
mm2 程度の電流が流れるため、樹脂粒子に金属めっき
を施したものは用いることができない場合が生ずるとい
う欠点がある。
【0006】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、製造工程におけるエー
ジングの際の酸化を防止し、かつ、高電流密度の電流が
流れる部分の接続を可能にする異方性導電接着フィルム
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、請求項1
に記載の発明のように、絶縁性接着剤中に導電粒子を含
有する異方性導電接着フィルムにおいて、金属粒子を核
としてその表層に貴金属を被覆した導電粒子を用いるこ
とにより、製造工程におけるエージングの際に酸化が発
生せず、かつ、高電流密度の電流が流れる部分の接続を
可能にする異方性導電接着フィルムが得られることを見
い出した。すなわち、請求項1記載の発明によれば、核
となる金属粒子の表層に貴金属が被覆されていることか
ら、エージングの際における大気中の水分の吸収が阻止
され、長時間のエージング後の酸化が防止される。ま
た、導電粒子が樹脂を含有していないので、高電流密度
の電流を流した場合であっても、発熱することがない。
【0008】この場合、絶縁性接着剤としては、例え
ば、エポキシ樹脂を主成分として、カップリング剤、硬
化剤等を含むものなどを用いることができる。
【0009】また、金属粒子の表層に貴金属を被覆する
方法としては、例えば、めっきによる方法を用いること
ができる。
【0010】さらに、接続すべき部分のピッチが0.1
〜0.2mmである場合に、導電粒子の粒径を3〜10
μmとすることもできる。これにより、接続すべき部分
の電気的な接続が確実に行われる。一方、導電粒子の粒
径が3μmより小さいと、粒子の接触不良やエージング
後における接触不良、またエージング後における抵抗上
昇の増大を引き起こす原因になり、10μmより大きい
と、ショートが発生する危険が生じる。さらにまた、導
電粒子の粒径は、より好ましくは、5〜8μmである。
【0011】また、請求項2に記載の発明のように、請
求項1記載の発明において、導電粒子の比表面積を0.
2〜0.3m2 /gとすることもできる。これにより、
導電粒子の形状が球状になるため、貴金属による被覆が
十分に行われる。一方、導電粒子の比表面積を0.2m
2 /gより小さくすることは実際上困難であり、他方、
0.3m2 /gより大きいと、貴金属による被覆が十分
に行われなくなり、エージングの際に酸化が発生するお
それがある。さらに、導電粒子の比表面積は、より好ま
しくは、0.25〜0.28m2 /gである。
【0012】また、請求項3に記載の発明のように、請
求項1又は2のいずれかに記載の発明において、核にな
る金属粒子がニッケル、銅又は金から選択される少なく
とも1種の金属であって、その表層を金で被覆した導電
粒子を用いることもできる。これにより、容易に核とな
る金属粒子の表層に貴金属を被覆することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る異方性導電接
着フィルムの実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。
【0014】図1は、本発明に係る異方性導電接着フィ
ルムの好ましい実施の形態を示す断面図である。図1に
示すように、本発明の異方性導電接着フィルム1におい
ては、フィルム状の絶縁性接着剤樹脂2中に導電粒子3
を含有している。この場合、絶縁性接着剤樹脂2として
は、例えば、エポキシ樹脂を主成分として、カップリン
グ剤、硬化剤等を含むものなどを用いることができる。
また、導電粒子3の含有量としては、3〜5重量%程度
が好ましい。なお、導電粒子3を絶縁性接着剤樹脂2中
に含有させる方法としては、公知の方法を用いることが
できる。
【0015】一方、本発明の導電粒子3は、例えば、金
属粒子3aを核としてその表層に金めっき3bを施した
ものから構成される。この場合、金属粒子3aを構成す
る金属としては、ニッケル、金、銅などを用いることが
できる。特に、ニッケルを用いれば、金めっき3bを施
すことが容易になるという利点がある。
【0016】また、金めっき3bの厚みは、0.01〜
0.03μm(平均0.02μm程度)とすることが好
ましい。
【0017】一方、導電粒子3の粒径は、例えば、接続
部のピッチが0.1〜0.2mmの場合に、3〜10μ
mとすることが好ましく、より好ましい粒径の範囲は、
5〜8μmである。
【0018】さらに、導電粒子3は、比表面積が0.2
〜0.3m2 /gのものを用いることが好ましく、より
好ましい導電粒子3の比表面積の範囲は、0.25〜
0.28m2 /gである。
【0019】そして、このような構成により、製造工程
におけるエージングの際に酸化が発生せず、かつ、高電
流密度の電流が流れる部分の接続を可能にする異方性導
電接着フィルムを得ることができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明に係る異方性導電接着フィルム
の具体的な実施例を比較例とともに説明する。
【0021】表1は、実施例及び比較例において使用し
た導電粒子を示すものである。表1に示す各導電粒子
と、エポキシ樹脂、潜在性硬化剤及びその他の添加剤を
含む、公知の組成のバインダーとを用いて公知の方法に
より異方性導電接着フィルムのサンプルを作成した。
【0022】
【表1】
【0023】なお、表1における比表面積は、ASTM
D−3037−73に示す窒素表面積法(BET法)
による結果を用いたものであり、金めっきを施した導電
粒子については、めっき前の値を示すものである。
【0024】また、導電粒子B及びDにおける金含有率
は、粒子1個の重さに対する金の含有量を示すもので、
厚み0.02μmの金めっきを施した場合に相当する被
覆量である。
【0025】図2は、実施例及び比較例において使用し
た評価基材の断面を示すものである。図2に示すよう
に、評価基材としては、ガラス−エポキシ樹脂からなる
厚み1.1mmの基板4上に厚み18μmの銅箔5を形
成し、この銅箔5の上に厚み2〜3μmの半田めっき6
を施したプリント基板(ピッチP=0.2mm:リード
部の幅A=0.1mm、リード間隔a=0.1mm)
と、厚み75μmのポリイミドフィルム7上に厚み35
μmの銅箔8を形成し、この銅箔8上に厚み0.5μm
のすずめっき9を施したTCP(ピッチP=0.2m
m:リード部の幅B=0.1mm、リード間隔b=0.
1mm)を用いた。そして、図2に示すように、このプ
リント基板とTCPとの間に各異方性導電接着フィルム
1のサンプルを挟み、170℃、30kgf/cm2
20秒の条件で加熱、加圧して接続した後に、加温、加
湿、加圧(121℃−100%−2.1atm)下でエ
ージングを行った。
【0026】〔実施例1〕導電粒子として、粒径が3〜
10μmの球状のニッケル粒子(比表面積=0.25)
に金めっきを施したDを用い、この導電粒子Dを上記バ
インダー中に4.2重量%混入して異方性導電接着フィ
ルムのサンプルを作成した。さらに、上述した方法によ
り評価用のサンプルを作成し、エージングを行った。こ
の実施例1についてエージングの初期及び72時間後に
おける抵抗値を測定するとともに、電圧(V)−電流
(I)特性を測定した。その結果を表2及び図3に示
す。表2から理解されるように、実施例1によれば、エ
ージング後においても、抵抗値が0.078(Ω)とさ
ほど大きくならず、また、導電粒子の酸化も生じなかっ
た。さらに、表2及び図3に示すように、金属粒子に金
めっきを施した本実施例の導電粒子は、電流密度が8.
0〜8.5A/mm2 まで発熱せず、高電流密度の電流
を流すことが可能であった。
【0027】
【表2】
【0028】〔実施例2〕導電粒子として、粒径が5μ
mの球状の銅の粒子(比表面積=0.3)に金めっきを
施したFを用い、この導電粒子Fを上記バインダー中に
8.5重量%混入して異方性導電接着フィルムのサンプ
ルを作成した。さらに、上述した方法により評価用のサ
ンプルを作成し、エージングを行った。この実施例2に
ついてエージングの初期及び72時間後における抵抗値
を測定するとともに、V−I特性を測定した。その結果
を表2及び図3に示す。表2から理解されるように、こ
の実施例2によれば、エージング後においても、抵抗値
が0.09(Ω)とさほど大きくならず、また、導電粒
子の酸化も生じなかった。また、表2及び図3に示すよ
うに、実施例2においても、電流密度が8.0〜8.5
A/mm2 まで発熱せず、高電流密度の電流を流すこと
が可能であった。
【0029】〔実施例3〕導電粒子として、粒径が5μ
mの球状の金の粒子(比表面積=0.3)に金めっきを
施したGを用い、この導電粒子Gを上記バインダー中に
8.5重量%混入して異方性導電接着フィルムのサンプ
ルを作成した。さらに、上述した方法により評価用のサ
ンプルを作成し、エージングを行った。この実施例3に
ついてエージングの初期及び72時間後における抵抗値
を測定するとともに、V−I特性を測定した。その結果
を表2及び図3に示す。表2から理解されるように、こ
の実施例3によれば、エージング後においても、抵抗値
が0.09(Ω)とさほど大きくならず、また、導電粒
子の酸化も生じなかった。また、表2及び図3に示すよ
うに、実施例3においても、電流密度が8.0〜8.5
A/mm2 まで発熱せず、高電流密度の電流を流すこと
が可能であった。
【0030】〔比較例1〕導電粒子として、粒径が3〜
7μmの金平糖状のニッケル粒子A(INCO社製 イ
ンコ Ni #123;比表面積=0.4)を用い、この
導電粒子Aを上記バインダー中に8.5重量%混入して
異方性導電接着フィルムのサンプルを作成した。さら
に、上述した方法により評価用のサンプルを作成し、エ
ージングを行った。この比較例1についてエージングの
初期及び72時間後における抵抗値を測定するととも
に、V−I特性を測定した。その結果を表2及び図3に
示す。表2から理解されるように、比較例1にあって
は、72時間のエージング後において、抵抗値が0.8
26(Ω)と急激に上昇し、しかも、導電粒子の表面に
酸化・腐食が発生した。なお、表2及び図3に示すよう
に、V−I特性については、電流密度が8.0〜8.5
A/mm2 まで発熱せず、高電流密度の電流を流すこと
が可能であった。
【0031】〔比較例2〕導電粒子として、粒径が3〜
7μmの金平糖状のニッケル粒子Aに金めっきを施した
B(金含有率3重量%;比表面積=0.4)を用い、こ
の導電粒子Bを上記バインダー中に8.5重量%混入し
て異方性導電接着フィルムのサンプルを作成した。さら
に、上述した方法により評価用のサンプルを作成し、エ
ージングを行った。この比較例2についてエージングの
初期及び72時間後における抵抗値を測定するととも
に、V−I特性を測定した。その結果を表2及び図3に
示す。表2から理解されるように、比較例2にあって
は、72時間のエージング後において、抵抗値が0.3
0(Ω)とかなり上昇し、導電粒子の表面にやや酸化が
生じた。一方、表2及び図3に示すように、V−I特性
については、電流密度が8.0〜8.5A/mm2 まで
発熱せず、高電流密度の電流を流すことが可能であっ
た。
【0032】〔比較例3〕導電粒子として、粒径が3〜
10μmの球状のニッケル粒子C(INCO社製ニッケ
ルパウダー4SP;比表面積=0.25)を用い、この
導電粒子Cを上記バインダー中に4.2重量%混入して
異方性導電接着フィルムのサンプルを作成した。さら
に、上述した方法により評価用のサンプルを作成し、エ
ージングを行った。この比較例3についてエージングの
初期及び72時間後における抵抗値を測定するととも
に、V−I特性を測定した。その結果を表2及び図3に
示す。表2から理解されるように、比較例3にあって
は、72時間のエージング後において、抵抗値が0.1
47(Ω)とかなり上昇し、導電粒子の表面にやや酸化
が生じた。一方、表2及び図3に示すように、V−I特
性については、電流密度が8.0〜8.5A/mm2
で発熱せず、高電流密度の電流を流すことが可能であっ
た。
【0033】〔比較例4〕導電粒子として、粒径が4〜
6μmのスチレン系の樹脂粒子(比表面積=0.5)に
金めっきを施したEを用い、この導電粒子Eを上記バイ
ンダー中に4.2重量%混入して異方性導電接着フィル
ムのサンプルを作成した。さらに、上述した方法により
評価用のサンプルを作成し、エージングを行った。この
比較例4についてエージングの初期及び72時間後にお
ける抵抗値を測定するとともに、V−I特性を測定し
た。その結果を表2及び図3に示す。表2から理解され
るように、この比較例4にあっては、72時間のエージ
ング後において、抵抗値が0.056(Ω)とかなり上
昇した。また、図3及び表2に示すように、樹脂粒子に
金めっきを施した導電粒子Eを用いた比較例4において
は、電流密度が6.5〜7.0A/mm2 で発熱し、そ
れ以上の高い電流を流すことは困難であった。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明のように、絶縁性接着剤中に導電粒子を含有する異方
性導電接着フィルムにおいて、金属粒子を核としてその
表層に貴金属を被覆した導電粒子を用いることにより、
製造工程におけるエージングの際に酸化を防止し、か
つ、高電流密度の電流が流れる部分の接続を可能にする
ことができる。
【0035】また、請求項2に記載の発明のように、請
求項1に記載の発明において、導電粒子の比表面積を
0.2〜0.3m2 /gとすることにより、貴金属によ
る被覆が十分に行うことができ、より一層製造工程にお
けるエージングの際の酸化・腐食を防止することができ
る。
【0036】さらに、請求項3に記載の発明のように、
請求項1又は2に記載の発明において、核になる金属粒
子がニッケル、銅又は金から選択される少なくとも1種
の金属であって、表層を金で被覆した導電粒子を用いる
ことにより、容易に核となる金属粒子の表層に貴金属を
被覆することができ、その結果、本発明に係る異方性導
電接着フィルムの製造を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異方性導電接着フィルムの好まし
い実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例及び比較例において使用した評
価基材の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例及び比較例の電圧(V)−電流
(I)特性を示すグラフである。
【図4】異方性導電接着フィルムを用いてLCDパネル
と集積回路基板を接続するための手段を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 異方性導電接着フィルム 2 絶縁性接着剤樹脂 3 導電粒子 3a 金属粒子 3b 金めっき 4 基板 5 銅箔 6 半田めっき 7 ポリイミドフィルム 8 銅箔 9 すずめっき
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09J 7/02 JLH C09J 7/02 JLH

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性接着剤中に導電粒子を含有する異方
    性導電接着フィルムにおいて、前記導電粒子が金属粒子
    を核としてその表層に貴金属を被覆したものであること
    を特徴とする異方性導電接着フィルム。
  2. 【請求項2】核になる金属粒子の比表面積が0.2〜
    0.3m2 /gであることを特徴とする請求項1に記載
    の異方性導電接着フィルム。
  3. 【請求項3】核になる金属粒子がニッケル、銅又は金か
    ら選択されるすくなくとも1種の金属であり、その表層
    を金で被覆した導電粒子を用いたことを特徴とする請求
    項1又は2のいずれかに記載の異方性導電接着フィル
    ム。
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