JPH09313437A - 眼科解析装置 - Google Patents

眼科解析装置

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JPH09313437A
JPH09313437A JP8161145A JP16114596A JPH09313437A JP H09313437 A JPH09313437 A JP H09313437A JP 8161145 A JP8161145 A JP 8161145A JP 16114596 A JP16114596 A JP 16114596A JP H09313437 A JPH09313437 A JP H09313437A
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JP
Japan
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optic nerve
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shape
recording device
fundus
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JP8161145A
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English (en)
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Hiroshi Ichiki
洋 一木
Akihiro Sugiyama
昭洋 杉山
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B3/18Arrangement of plural eye-testing or -examining apparatus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/12Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for looking at the eye fundus, e.g. ophthalmoscopes
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明は、眼科解析装置に係わり、特に、ル
ックアップテーブル等を用いて、解析対象である眼底や
視野等の検査結果に適合させることのできる眼科解析装
置を提供することを目的とする。 [構成] 本発明は、記録装置が、少なくとも被検者の
検査データと、視神経形状の情報とを記録し、文字・座
標入力装置が、検者による文字・座標等を入力し、制御
装置が、被検者の検査データと記録装置から読み出され
た視神経形状の情報とに基づいて、解析を行う様になっ
ており、制御装置は、複数の視神経形状の情報から利用
する情報を選択するか、又は、任意の視神経形状の情報
の少なくとも一部を変更するか、或いは、新規な視神経
形状の情報を作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科解析装置に係
わり、特に、ルックアップテーブル等を用いて、解析対
象である眼底や視野等の検査結果に適合させることので
きる眼科解析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】視神経の形状については、現在のところ
確定的な知識が得られておらず、様々な視神経の形状を
当てはめることが望まれている。特に、視神経の形状
は、個人差が認められ、患者毎に適切な視神経の形状を
当てはめる必要がある。
【0003】例えば、視神経乳頭については、その大き
さに個人差があることが広く知られており、更に、視神
経形状自体が一般的な形状と異なる人も存在している。
【0004】更に、同一患者の測定結果であっても、視
野計の機種や、眼底カメラの機種、眼底カメラの画角及
び眼位(眼球の向き)等によって、同じ視神経の障害を
表す所見が、見かけ上、異なった位置に現れることがあ
る。従って、厳密に経時的変化を観察する場合には、こ
れらの誤差を充分考慮する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
様に、視神経形状を関数で当てはめた場合には、適宜必
要な部分だけ、当てはめた形状を変更することが困難で
あり、個人差や、上述の誤差に対処することは極めて困
難であるという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、少なくとも被検者の検査データと、
視神経形状の情報とを記録するための記録装置と、検者
が文字・座標等を入力するための文字・座標入力装置
と、前記被検者の検査データと前記記録装置から読み出
された視神経形状の情報とに基づいて、解析を行うため
の制御装置とから構成され、前記制御装置は、複数の視
神経形状の情報から利用する情報を選択するか、又は、
任意の視神経形状の情報の少なくとも一部を変更する
か、或いは、新規な視神経形状の情報を作成する機能を
備えた構成となっている。
【0007】また本発明の制御装置には、選択手段を備
えており、前記記録装置に予め複数記録されている視神
経形状の情報から任意の視神経形状の情報を選択可能と
することもできる。
【0008】更に本発明の制御装置には、編集手段を備
えており、前記記録装置に予め記録されている視神経形
状の情報を変更したり、或いは、新規に視神経形状の情
報を作成可能とすることもできる。
【0009】そして本発明の制御装置が、前記記録装置
から読み出した視神経形状の情報を、前記文字・座標入
力装置からの入力データ、或いは、前記記録装置から読
み出した視神経乳頭中心と黄班中心との座標情報を基準
として、拡大縮小・回転操作を実行することにより、解
析対象である眼底や視野等の検査結果に適合させる構成
にすることができる。
【0010】また本発明の制御装置が、前記記録装置か
ら読み出した視神経形状の情報を、前記文字・座標入力
装置からの入力データ、或いは、前記記録装置から読み
出した視神経乳頭中心と黄班中心との距離情報を基準と
して、拡大縮小操作を実行することにより、解析対象で
ある眼底や視野等の検査結果に適合させる構成にするこ
ともできる。
【0011】更に本発明の制御装置が、前記記録装置か
ら読み出した視神経形状の情報を、前記文字・座標入力
装置からの入力データ、或いは、前記記録装置から読み
出した視神経乳頭中心と黄班中心との距離情報を基準と
して、拡大縮小操作を実行し、更に、視神経形状の情報
の網膜境界線の角度を被検者の網膜境界線の角度に併せ
て回転操作を実行し、解析対象である眼底や視野等の検
査結果に適合させる構成にすることもできる。
【0012】そして本発明の制御装置が、前記記録装置
から読み出した視神経形状の情報を、前記文字・座標入
力装置からの入力データ、或いは、前記記録装置から読
み出した視神経乳頭中心と黄班中心と視神経形状の情報
の網膜境界線の角度を基準として、拡大縮小・回転操作
を実行し、解析対象である眼底や視野等の検査結果に適
合させる構成にすることもできる。
【0013】また本発明の制御装置が、文字・座標入力
装置の入力信号に基づき、解析対象である眼底や視野等
の検査結果に適合させるための拡大縮小等の操作の種類
を選択可能に構成することもできる。
【0014】更に本発明の制御装置には、歪を補正した
視神経形状の情報を得るための歪補正手段を備えてお
り、眼科検査装置の座標を歪みなく座標変換可能な構成
にすることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以上の様に構成された本発明は、
記録装置が、少なくとも被検者の検査データと、視神経
形状の情報とを記録し、文字・座標入力装置が、検者に
よる文字・座標等を入力し、制御装置が、被検者の検査
データと記録装置から読み出された視神経形状の情報と
に基づいて、解析を行う様になっており、制御装置は、
複数の視神経形状の情報から利用する情報を選択する
か、又は、任意の視神経形状の情報の少なくとも一部を
変更するか、或いは、新規な視神経形状の情報を作成す
ることができる。
【0016】また本発明の制御装置の選択手段が、記録
装置に予め複数記録されている視神経形状の情報から任
意の視神経形状の情報を選択することもできる。
【0017】更に本発明の制御装置の編集手段が、記録
装置に予め記録されている視神経形状の情報を変更した
り、或いは、新規に視神経形状の情報を作成することも
できる。
【0018】そして本発明の制御装置が、記録装置から
読み出した視神経形状の情報を、文字・座標入力装置か
らの入力データ、或いは、記録装置から読み出した視神
経乳頭中心と黄班中心との座標情報を基準として、拡大
縮小・回転操作を実行し、解析対象である眼底や視野等
の検査結果に適合させることができる。
【0019】また本発明の制御装置が、記録装置から読
み出した視神経形状の情報を、文字・座標入力装置から
の入力データ、或いは、前記記録装置から読み出した視
神経乳頭中心と黄班中心との距離情報を基準として、拡
大縮小操作を実行し、解析対象である眼底や視野等の検
査結果に適合させることもできる。
【0020】更に本発明の制御装置が、記録装置から読
み出した視神経形状の情報を、文字・座標入力装置から
の入力データ、或いは、前記記録装置から読み出した視
神経乳頭中心と黄班中心との距離情報を基準として、拡
大縮小操作を実行し、更に、視神経形状の情報の網膜境
界線の角度を被検者の網膜境界線の角度に併せて回転操
作を実行し、解析対象である眼底や視野等の検査結果に
適合させることもできる。
【0021】そして本発明の制御装置が、記録装置から
読み出した視神経形状の情報を、文字・座標入力装置か
らの入力データ、或いは、記録装置から読み出した視神
経乳頭中心と黄班中心と視神経形状の情報の網膜境界線
の角度を基準として、拡大縮小・回転操作を実行し、解
析対象である眼底や視野等の検査結果に適合させること
もできる。
【0022】また本発明の制御装置が、文字・座標入力
装置の入力信号に基づき、解析対象である眼底や視野等
の検査結果に適合させるための拡大縮小等の操作の種類
を選択することもできる。
【0023】更に本発明の歪を補正した視神経形状の情
報を得るための歪補正手段が、眼科検査装置の座標を歪
みなく座標変換することもできる。
【0024】
【実施例】
【0025】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0026】図1は、本発明の眼科解析装置1000の
構成を示す図であり、眼科検査装置100と、文字・座
標入力装置200と、出力装置300と、記録装置40
0と、制御装置500とから形成されている。
【0027】本実施例の眼科検査装置100は、眼科検
査を行うためのもので、眼底検査装置110と、視野検
査装置120と、眼科ファイリング装置130とから構
成されている。
【0028】眼底検査装置110は、眼底カメラやSL
O、ハイデルベルグ レジナトモグラフィ等の様に被検
者の眼底の観察結果を画像として観察できる装置であ
る。なお、眼底検査装置110には、眼底画像を記録す
るための眼底画像記録装置を設けることもできる。
【0029】眼底検査装置110には、眼底撮影スイッ
チ111が設けられており、眼底撮影スイッチ111を
押圧すると、眼底検査装置110が撮像した画像を制御
装置500に送出したり、眼底画像記録装置に記憶され
ていた画像を再生して、制御装置500に送出すること
ができる。
【0030】視野検査装置120は、静的視野計や動的
視野計、眼底視野計等の様に、被検者の視野を観察する
ことができる装置である。なお、視野検査装置120に
は、視野データを記憶するための視野データ記録装置を
設けることもできる。
【0031】視野検査装置120には、視野撮影スイッ
チ121が設けられており、視野撮影スイッチ121を
押圧すると、視野検査装置120が得た視野データを制
御装置500に送出したり、視野データ記録装置に記憶
されていた視野データを、制御装置500に送出するこ
とができる。
【0032】眼科ファイリング装置130は、眼底検査
装置110の検査結果や、視野検査装置120の検査結
果、眼圧検査装置の検査結果等の被検者の患者情報を記
憶するためのものであり、転送スイッチ131と、これ
らの患者情報を記憶するためのメモリ132とを備えて
いる。
【0033】転送スイッチ131を押圧すると、メモリ
132に記憶されていた患者データを制御装置500に
送出することができる。
【0034】文字・座標入力装置200は、制御装置5
00に対して、文字・座標等を入力するためのものであ
り、本実施例では、キーボード210とマウス220と
タブレット230とが備えられている。
【0035】キーボード210は、眼科解析装置100
0に対して、各種の命令を入力したり、患者情報を入力
したり、更に、視神経形状の情報を作成及び編集する場
合に座標値等を入力するためのものである。
【0036】マウス220は、表示画面中のカーソルを
移動させるためのものであり、カーソルの位置と、右ボ
タン221及び左ボタン222の操作を組み合わせるこ
とにより、眼科解析装置1000に対して、各種の命令
を入力したり、患者情報を入力したり、更に、視神経形
状の情報を作成及び編集する場合に座標値等を入力する
ためのものである。
【0037】タブレット230は、印刷物や手書きの原
稿をスキャンすることにより、座標情報を入力するため
のものである。座標入力ボタン231を操作することに
より、視神経形状の情報を作成及び編集する場合に座標
値等を入力することができる。
【0038】出力装置300は、制御装置500による
解析等の途中経過や結果等を表示するためのもので、フ
レームメモリ311と、オーバーレイメモリ312と、
ディスプレイ装置313と、プリンタ装置320とが備
えられている。
【0039】フレームメモリ311は、眼科検査装置1
00から入力された眼底画像や視野データ等が記憶され
る。オーバーレイメモリ312は、文字・座標入力装置
200によって、指定又は入力されたカーソルや文字等
の数値情報や、視神経形状の情報や、解析等の途中経過
や結果等を記憶する様になっている。
【0040】ディスプレイ装置313は、フレームメモ
リ311の内容や、オーバーレイメモリ312の内容、
更に、フレームメモリ311の内容とオーバーレイメモ
リ312の内容とを合成した内容等を表示するものであ
ある。
【0041】プリンタ装置320は、ディスプレイ装置
313に表示した内容を印刷するためのものである。
【0042】記録装置400は、形状記録装置410
と、検査結果記録装置420とから構成されており、形
状記録装置410は、視神経会場を記録するためのもの
であり、検査結果記録装置420は、制御装置500に
よる解析等の途中経過や結果等や、被検者の固有情報等
を記録するためのものである。
【0043】制御装置500は、視神経形状の情報に基
づいて、眼科検査装置100から入力された眼底画像や
視野データ、眼圧等などの検査結果を解析するためのも
のである。
【0044】制御装置500は、選択手段510と編集
手段520とを備えている。選択手段510は、予め記
録装置400に記憶されている複数の視神経形状の情報
から、所望の視神経形状の情報を選択して再生し、解析
・診断等を行うものである。そして、編集手段520
は、視神経形状の情報を変更したり、或いは、新たに作
成したりするものである。
【0045】選択手段510によって選択された結果
や、編集手段520で変更、或いは、新規作成された視
神経形状の情報は、記録装置400に記録される様にな
っている。
【0046】即ち、記録装置400の形状記録装置41
0は、制御装置500の選択手段510で指定された視
神経形状の情報を、再生或いは、削除、複製したり、編
集手段520で変更された視神経形状の情報を更新した
り、編集手段520で新規作成された視神経形状の情報
を追加することができる。
【0047】なお、形状記録装置410は、同様な作業
を外部編集装置600から実施することもできる。この
外部編集装置600は、眼科解析装置1000に別体に
接続するためのもので、視神経形状の情報を編集するた
めのものである。従って、眼科解析装置1000の動作
を停止することなく、視神経形状の情報に対して編集作
業を行うことができる。また、セキュリティが必要な場
合には、形状記録装置410は、外部編集装置600か
らの作業を禁止することもできる。
【0048】記録装置400の検査結果記録装置420
は、眼科検査装置100から入力された情報や、文字・
座標入力装置200から入力された情報、制御装置50
0で解析した途中結果や結果、更に、制御装置500の
選択手段510で選択した情報や、編集手段520で変
更した情報等を記録することができる。
【0049】そして制御装置500は、眼科画像処理も
可能となっており、更に、歪補正手段530を含んでお
り、眼科検査装置100で用いる位置座標を、同一の仮
想座標に変換する際に、測定手段に起因する座標の歪を
補正することができる。
【0050】次に図2に基づいて、本実施例の眼科解析
装置1000の動作を説明する。
【0051】ステップ1(以下、S1と略する。)で、
眼科解析装置1000の動作を開始する。
【0052】次にS2で、視神経形状の情報を指定す
る。視神経形状の情報は、文字・座標入力装置200を
用いて、形状記録装置410から選択して呼び出すか、
或いは、口述する方法で、作成した視神経形状の情報
を、制御装置500に送出する。
【0053】なお必要であれば、視神経形状の選択作業
を繰り返し、適切な視神経形状の情報を得る様にするこ
ともできる。
【0054】次にS3では、解析対象となる各検査情報
を入力する。即ち、眼科検査装置100から、被検者の
検査結果を入力し、制御装置500に送出すると共に、
フレームメモリ311等に記憶させる。
【0055】また、被検者のID番号や、氏名、性別、
年齢等の診断時に有効な情報が、検査結果記録装置42
0に既に記憶されていれば呼出し、新たに必要な場合に
は、文字・座標入力装置200から入力する。なお、デ
ィスプレイ装置313に入力された情報を表示し確認を
行ったり、更に、検査結果記録装置420に記憶させる
ことができる。
【0056】次にS4では、視神経情報の変換を行う。
即ち、被検者の視神経乳頭の位置や、黄班の位置、網膜
境界線を制御装置500に送出する。
【0057】被検者の視神経乳頭の位置や、黄班の位
置、網膜境界線のデータは、検査結果記録装置420か
ら呼び出すか、或いは、画像処理により自動抽出する
か、又は、文字・座標入力装置200から新規に入力す
ることにより得ることができる。
【0058】また、視神経乳頭の位置や、黄班の位置、
網膜境界線をオフセットすることもできる。この場合に
は、文字・座標入力装置200を用いて、視神経乳頭の
位置や、黄班中心の位置等をずらして適宜変更を行うこ
とができる。
【0059】ここで、被検者の検査結果(視野や眼底)
と適合する様に、視神経形状の情報を変換する方法を説
明する。
【0060】(1)「視神経乳頭中心と黄班中心の座標
情報を基準として拡大縮小・回転を施す」
【0061】図3は、視神経形状を示すもので、Dは乳
頭中心を示し、Fは黄班中心、Rは網膜境界線である。
【0062】図4は、眼底と適合する様に視神経の情報
を変換したものである。
【0063】R’は、作成された視神経形状の情報にお
ける網膜境界線である。この変換方法では、眼底情報と
視神経形状の情報の乳頭中心と黄班中心とを同一にする
ことができるが、実際の網膜境界線と、設定された網膜
境界線とが一致しない可能性がある。
【0064】(2)「視神経乳頭中心と黄班中心の距離
情報を基準として拡大縮小し、視神経形状の情報の網膜
境界線が水平となる様に回転を施す」
【0065】図5が、眼底と適合する様に視神経の情報
を変換したものである。
【0066】D’は作成した視神経形状の情報による乳
頭中心であり、R’は、作成された視神経形状の情報に
おける網膜境界線である。なお図5は、図4に示した視
神経形状の表示は省略してある。
【0067】D−F間の距離(乳頭中心と黄班中心との
距離)と、D’ーF間の距離とは、共にLである。
【0068】この変換方法では、実際の眼底と、設定さ
れた視神経形状の情報の黄班中心とが一致するが、乳頭
中心と網膜境界線とが一致しない可能性がある。なお、
網膜境界線は、一般的に水平であると言われている。
【0069】(3)「視神経乳頭中心と黄班中心との距
離情報を基準にして拡大縮小し、視神経形状の情報の網
膜境界線の角度が、被検者の網膜境界線の角度に合致す
る様に回転を施す」
【0070】図6が、眼底と適合する様に視神経の情報
を変換したものである。
【0071】この変換方法では、実際の眼底と、設定さ
れた視神経形状の情報の黄班中心と網膜境界線とが一致
するが、乳頭中心とは一致しない可能性がある。なお、
記号の説明等は、図5等の場合と同様であるから説明を
省略する。
【0072】(4)「視神経乳頭中心と黄班中心と網膜
境界線の角度を基準に拡大・縮小・回転を施す」
【0073】図7が、眼底と適合する様に視神経の情報
を変換したものである。
【0074】この変換方法では、実際の眼底と、設定さ
れた視神経形状の情報の黄班中心と乳頭中心と網膜境界
線とが一致するが、変換に手間と時間を要する。なお、
記号の説明等は、図5、図6等の場合と同様であるから
説明を省略する。
【0075】なお、上記(1)から(4)までの変換方
法は、文字・座標入力装置200を使用して選択する
か、過去の選択を記録装置400から呼び出して同様な
方法を選択するか、或いは、予め設定されている標準の
方法で指定することができる。
【0076】また、ディスプレイ装置313に変換され
た視神経形状を表示したり、変換された視神経形状と眼
科検査装置100による検査結果とを合成して表示する
ことができ、内容のチェックを行うと共に、作業のやり
直し等を検討することができる。
【0077】そしてS4で用いた変換は、検査結果記録
装置420に記憶することもできる。
【0078】次にS5では、被検者の視神経形状の固有
情報を入力する。即ち、被検者の個人差や検査時の条件
の相違等により、S4で変換された視神経形状であって
も、充分に被検者の検査結果と適合しない場合には、後
述の方法により、検査結果と適合する様に変更を行う。
【0079】なお被検者や検査結果に固有な情報は、検
査結果記録装置420に記憶することもできる。
【0080】次にS6では、解析を行う。即ち、制御装
置500が、眼科検査装置100から入力した各所見の
位置座標を同一仮想座標に変換し、更に、視神経形状の
情報に基づき、仮想座標と視神経上の位置(視神経の方
向と乳頭からの距離)との対応を計算し、眼科検査装置
100の各所見が、視神経上のどの位置であるかを計算
する。
【0081】なお、眼科検査装置100の各所見の位置
座標を、仮想座標に変換する際には、歪補正手段530
により、測定手段に起因する座標の歪を補正することも
できる。
【0082】例えば、眼底検査装置110による眼底写
真は、眼球の構造物を2次元の写真として撮影したもの
であるため、検査装置固有の歪に加えて、根本的な歪を
有している。また視野検査装置120による視野データ
は、測定点の座標は、視野角で表現されるため、平面の
仮想座標にそのまま対応させると歪が生じる。
【0083】そこで、仮想座標を眼球の形状を反映した
3次元空間の座標とすれば、眼底写真の位置座標の歪の
影響を低減させることができる。
【0084】ここで仮想座標を中心線からのずれ角θ
と、ずれ方向(ファイ)で表すと、水晶体を主平面とす
る方法で簡単に設定することができる。なお、ずれ角θ
は、中心軸との交差角度、ずれ方向(ファイ)は中心軸
に対するずれの回転角度を表す。そして眼球は球形であ
ると仮定できるので、θと(ファイ)のみで3次元の球
面空間を表すことができる。
【0085】また、ずれ方向(ファイ)については、眼
底と視野の間には論理的な誤差はないが、ずれ角θに
は、球形から平面に投影する際の誤差を含んでいる。
【0086】図8は、任意のずれ方向(ファイ)の断面
図であり、ある眼底上の位置を、ずれ角θと中心線から
の距離dで表すと、
【0087】d=A・r・sinθ
【0088】となる。ここで、Aは眼軸長に対する眼底
画像の大きさの倍率であり、眼軸長を2rとする。なお
眼軸長には、平均的な値を求めたり、実際に測定した値
を採用することができる。
【0089】従って図9に示す様に、中心線から離れる
程、投影された平面での眼底座標が歪み、単純に視野と
眼底とを重ね合わせると誤差が生じる。
【0090】そこで、この歪を考慮して
【0091】 θ=(1/2)・sin-1(d/(A・r))
【0092】とすれば、仮想座標に変換することによ
り、正確に眼底と視野とを重ね合わせることができる。
【0093】なお通常の使用では、眼底画像は中心線か
ら大きくは離れていないので、上述の精密な歪の補正を
行わず、図10に示す様に、実寸を仮想座標として、処
理を簡略化することができる。
【0094】以上の様に本実施例では、視神経形状の情
報を利用して眼科検査装置100の各所見の位置を同一
座標で表せるので、視神経線維上の視野や眼底の病変の
分布や、視神経線維上での視野や眼底の病変の重複等を
統合的に解析することができるという効果がある。
【0095】そして解析結果を、グラフや表の形式で、
ディスプレイ装置313に表示させることができ、更
に、プリンタ装置320に印刷させることもできる。
【0096】次にS7では、解析結果の表示を行う。デ
ィスプレイ装置313には、解析結果のみならず、眼科
検査装置100からの入力データである検査結果を表示
したり、適合させた視神経形状したり、眼科検査装置1
00からの検査結果と検査結果記録装置420から読み
出した視神経形状とを合成して表示させることができ、
解析対象と解析結果とを同時にチェックすることができ
る。
【0097】なお、図11〜図18は、ディスプレイ装
置313の表示例である。
【0098】同じ被検者の異なる時期の解析結果が記録
されていれば、それらを同時に出力して、経時的な変化
を観察することができる。
【0099】また臨床上、有益な表示画面を得ることが
できた場合には、検査結果記録装置420に記録した
り、プリンタ装置320に印刷させることもできる。
【0100】そしてS8では、コメントを入力する。即
ち、検査結果や解析結果を観察し、診断結果や、各種コ
メントを前述の有益な画面と共にディスプレイ装置31
3に合成表示し、検査結果記録装置420に記録するこ
ともできる。従って、本実施例の眼科解析装置1000
は、画像ファイリングや電子カルテとして利用すること
ができる。
【0101】更にS9では、本実施例の眼科解析装置1
000の動作を終了する。なお、必要に応じてS1に戻
り、再動作させることも可能である。
【0102】次に、前述のS2及びS5で使用される
「視神経形状の情報の新規作成と変更」について、図1
9に基づいて詳細に説明する。
【0103】なお説明を簡略化させるために、視神経の
実寸を仮想座標とし、視神経形状の情報はルックアップ
テーブルで記述されている。
【0104】まずS1では、新規作成・変更を開始す
る。まず、視神経形状の情報の変更である場合には、変
更する視神経形状の情報のルックアップテーブルを形状
記録装置410から読み出す。また、視神経形状の情報
の新規作成で、かつ、基となる情報が存続している場合
には、基にする視神経形状の情報のルックアップテーブ
ルを形状記録装置410から読み出す。
【0105】次にS2では、参考画像の記憶を行う。即
ち、眼底座標や視神経線維等の画像データ等が存在する
場合には、適宜入力して、フレームメモリ311に記憶
する。
【0106】眼底写真を参考にする場合には、その眼底
写真固有の視神経線維の形状に忠実なルックアップテー
ブルを作成するが、参考となるのは、乳頭・黄班付近に
限られる。
【0107】なお、視神経線維のモデルは、ホーガン
(HOGAN)やハーリントン(HARRINGTO
N)等を採用することができ、解析の目的等により適宜
選択することができる。
【0108】ここで、ホーガン(HOGAN)のモデル
は、非常に精密であるが、網膜境界線の形状が不適切で
あるという問題点がある。しかしながら、網膜境界線の
形状の不具合は外側の視野でしか問題とならないので、
比較的狭い範囲での利用に有効である。
【0109】ハーリントン(HARRINGTON)の
モデルは、ホーガン(HOGAN)のモデルより簡略化
されているが、網膜境界線の形状は適切であるとされて
いる。特に、広い範囲での利用に適している。
【0110】次にS3では、視神経形状の情報を表示す
る。ルックアップテーブルには、仮想座標と視神経上の
位置を表す座標が対であり、必要な数だけ記述されてい
る。
【0111】仮想座標に実寸を用いる場合には、適当な
位置を原点とした実寸の座標と、視神経上の位置(視神
経の方向と乳頭からの距離)を表す座標を以下の様な形
式で記録する。
【0112】「ルックアップテーブルの第1例」
【0113】 実寸のX座標 実寸のY座標 視神経の方向(角度) 乳頭からの距離 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (必要数繰り返し) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
【0114】視神経の方向(角度)は、乳頭中心を原
点、黄班方向を180度とした時の、視神経角度を表し
ている。乳頭からの距離は、乳頭から黄班までの距離に
対する、乳頭中心からの道程の距離を相対的に表してい
る。
【0115】またルックアップテーブル内の実寸座標で
の乳頭から黄班までの距離と、前述の参考画像での乳頭
から黄班までの距離の比率から、両者を重ね合ねる際に
必要な拡大率を求めることができる。
【0116】そして、ルックアップテーブル内の乳頭・
黄班座標が、参考画像の乳頭・黄班座標に合致する様
に、ルックアップテーブル内の実寸座標をアフィン変換
し、隣合う点を結ぶと、ルックアップテーブルに記述し
た視神経の形状を表すことができる。
【0117】この様にルックアップテーブルから得られ
た視神経形状の情報をオーバーレイメモリ312に記憶
し、フレームメモリ311とオーバーレイメモリ312
との内容を合成し、ディスプレイ装置313に表示する
ことができる。
【0118】以上の例では、仮想座標に実寸を用いてい
たが、より精密な解析が必要な場合には、眼球の形状を
考慮した座標を用いることができる。例えば、仮想座標
の原点を視野の固視点(或いは眼底上の黄班位置)とし
て、原点からのずれ方向(ファイ)、ずれ角θで表す
と、眼球の形状を考慮した仮想座標にすることができ
る。この眼球の形状を考慮したルックアップテーブルを
第2例として以下記載する。
【0119】「ルックアップテーブルの第2例」
【0120】 ずれ方向(ファイ) ずれ角θ 視神経の方向(角度) 乳頭からの距離 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (必要数繰り返し) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
【0121】「ルックアップテーブルの第1例」は、眼
底座標より(平面的)の仮想座標となる傾向があり、
「ルックアップテーブルの第2例」は、視野座標より
(球面的)の仮想座標となる傾向がある。
【0122】「ルックアップテーブルの第1例」でも
「ルックアップテーブルの第2例」でも、視野の座標か
ら仮想座標への変換処理を施し、眼底座標から仮想座標
への変換処理を施すことで、視野と眼底の座標を同一に
することができる。
【0123】次にS4では、作業点の変更と追加と削除
とを行う。即ち、ディスプレイ装置313を見ながら、
作業点を変更したり、追加、削除等を行うことができ
る。
【0124】ここで作業点とは、「ルックアップテーブ
ルの第1例」では、次の様な対の座標値を与えられた点
である。即ち、「実寸のX座標」、「実寸のY座標」、
「視神経の方向(角度)」、「乳頭からの距離」であ
り、本実施例では、作業点の実寸座標を入力する構成と
なっている。
【0125】図3と図20とは、作業点の変更の状況を
説明する図であり、図3は参考画像がない場合であり、
図20は眼底画像を参考画像とした場合である。
【0126】マウス220で「K」で示されるカーソル
を移動させ、作業点の選択を行うことができる。図3及
び図20では、「K」により変更したい視神経形状の情
報「O」を選択し、新しい座標「N」へ移動している様
子が示されている。
【0127】次にS5では、作業点の仮想座標の入力を
行う。即ち、ディスプレイ装置313を見ながら、指定
した作業点の視神経上での位置を入力する。
【0128】「ルックアップテーブルの第1例」では、
視神経上での位置は、視神経の方向(角度)と、乳頭か
らの距離で表される。本実施例では、文字・座標入力装
置200を用いて、視神経の方向(角度)と、乳頭から
の距離のデータを入力する。
【0129】そしてS6では、終了を判定し、ルックア
ップテーブルの編集作業を続行する場合には、S3に戻
り、ルックアップテーブルの編集作業を終了する場合に
は、S7に進んで、新規作成・変更を終了する。
【0130】なお、作成された視神経形状の情報は、形
状記録装置410に記録される。
【0131】
【効果】以上の様に構成された本発明は、少なくとも被
検者の検査データと、視神経形状の情報とを記録するた
めの記録装置と、検者が文字・座標等を入力するための
文字・座標入力装置と、前記被検者の検査データと前記
記録装置から読み出された視神経形状の情報とに基づい
て、解析を行うための制御装置とから構成され、前記制
御装置は、複数の視神経形状の情報から利用する情報を
選択するか、又は、任意の視神経形状の情報の少なくと
も一部を変更するか、或いは、新規な視神経形状の情報
を作成する機能を備えた構成となっているので、柔軟に
視神経形状を変更等することができるという卓越した効
果がある。。
【0132】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の眼科解析装置1000の電気
的構成を示す図である。
【図2】本実施例の眼科解析装置1000の作用を説明
する図である。
【図3】視神経形状を示す図である。
【図4】眼底と適合する様に視神経の情報を変換した場
合を説明する図である。
【図5】眼底と適合する様に視神経の情報を変換した場
合を説明する図である。
【図6】眼底と適合する様に視神経の情報を変換した場
合を説明する図である。
【図7】眼底と適合する様に視神経の情報を変換した場
合を説明する図である。
【図8】任意のずれ方向(ファイ)の断面図である。
【図9】視野と眼底とを重ね合わせ時の誤差を説明する
図である。
【図10】精密な歪の補正を行わず、実寸を仮想座標の
使用を説明する図である。
【図11】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図12】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図13】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図14】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図15】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図16】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図17】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図18】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図19】本実施例の眼科解析装置1000の作用を説
明する図である。
【図20】作業点の変更の状況を説明する図である。
【符号の説明】 1000 眼科解析装置 100 眼科検査装置 110 眼底検査装置 111 眼底撮影スイッチ 120 視野検査装置 121 視野撮影スイッチ 130 眼科ファイリング装置 131 転送スイッチ 200 文字・座標入力装置 210 キーボード 220 マウス 230 タブレット 300 出力装置 311 フレームメモリ 312 オーバーレイメモリ 313 ディスプレイ装置 320 プリンタ装置 400 記録装置 410 形状記録装置 420 検査結果記録装置 500 制御装置 510 選択手段 520 編集手段 530 歪補正手段 600 外部編集装置
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 眼科解析装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科解析装置に係
わり、特に、ルックアップテーブル等を用いて、解析対
象である眼底や視野等の検査結果に適合させることので
きる眼科解析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】視神経の形状については、現在のところ
確定的な知識が得られておらず、様々な視神経の形状を
当てはめることが望まれている。特に、視神経の形状
は、個人差が認められ、患者毎に適切な視神経の形状を
当てはめる必要がある。
【0003】例えば、視神経乳頭については、その大き
さに個人差があることが広く知られており、更に、視神
経形状自体が一般的な形状と異なる人も存在している。
【0004】更に、同一患者の測定結果であっても、視
野計の機種や、眼底カメラの機種、眼底カメラの画角及
び眼位(眼球の向き)等によって、同じ視神経の障害を
表す所見が、見かけ上、異なった位置に現れることがあ
る。従って、厳密に経時的変化を観察する場合には、こ
れらの誤差を充分考慮する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
様に、視神経形状を関数で当てはめた場合には、適宜必
要な部分だけ、当てはめた形状を変更することが困難で
あり、個人差や、上述の誤差に対処することは極めて困
難であるという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、少なくとも被検者の検査データと、
視神経形状の情報とを記録するための記録装置と、検者
が文字・座標等を入力するための文字・座標入力装置
と、前記被検者の検査データと前記記録装置から読み出
された視神経形状の情報とに基づいて、解析を行うため
の制御装置とから構成され、前記制御装置は、複数の視
神経形状の情報から利用する情報を選択するか、又は、
任意の視神経形状の情報の少なくとも一部を変更する
か、或いは、新規な視神経形状の情報を作成する機能を
備えた構成となっている。
【0007】また本発明の制御装置には、選択手段を備
えており、前記記録装置に予め複数記録されている視神
経形状の情報から任意の視神経形状の情報を選択可能と
することもできる。
【0008】更に本発明の制御装置には、編集手段を備
えており、前記記録装置に予め記録されている視神経形
状の情報を変更したり、或いは、新規に視神経形状の情
報を作成可能とすることもできる。
【0009】そして本発明の制御装置が、前記記録装置
から読み出した視神経形状の情報を、前記文字・座標入
力装置からの入力データ、或いは、前記記録装置から読
み出した視神経乳頭中心と黄斑中心との座標情報を基準
として、拡大縮小・回転操作を実行することにより、解
析対象である眼底や視野等の検査結果に適合させる構成
にすることができる。
【0010】また本発明の制御装置が、前記記録装置か
ら読み出した視神経形状の情報を、前記文字・座標入力
装置からの入力データ、或いは、前記記録装置から読み
出した視神経乳頭中心と黄斑中心との距離情報を基準と
して、拡大縮小操作を実行することにより、解析対象で
ある眼底や視野等の検査結果に適合させる構成にするこ
ともできる。
【0011】更に本発明の制御装置が、前記記録装置か
ら読み出した視神経形状の情報を、前記文字・座標入力
装置からの入力データ、或いは、前記記録装置から読み
出した視神経乳頭中心と黄斑中心との距離情報を基準と
して、拡大縮小操作を実行し、更に、視神経形状の情報
の網膜境界線の角度を被検者の網膜境界線の角度に併せ
て回転操作を実行し、解析対象である眼底や視野等の検
査結果に適合させる構成にすることもできる。
【0012】そして本発明の制御装置が、前記記録装置
から読み出した視神経形状の情報を、前記文字・座標入
力装置からの入力データ、或いは、前記記録装置から読
み出した視神経乳頭中心と黄斑中心と視神経形状の情報
の網膜境界線の角度を基準として、拡大縮小・回転操作
を実行し、解析対象である眼底や視野等の検査結果に適
合させる構成にすることもできる。
【0013】また本発明の制御装置が、文字・座標入力
装置の入力信号に基づき、解析対象である眼底や視野等
の検査結果に適合させるための拡大縮小等の操作の種類
を選択可能に構成することもできる。
【0014】更に本発明の制御装置には、歪を補正した
視神経形状の情報を得るための歪補正手段を備えてお
り、眼科検査装置の座標を歪みなく座標変換可能な構成
にすることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以上の様に構成された本発明は、
記録装置が、少なくとも被検者の検査データと、視神経
形状の情報とを記録し、文字・座標入力装置が、検者に
よる文字・座標等を入力し、制御装置が、被検者の検査
データと記録装置から読み出された視神経形状の情報と
に基づいて、解析を行う様になっており、制御装置は、
複数の視神経形状の情報から利用する情報を選択する
か、又は、任意の視神経形状の情報の少なくとも一部を
変更するか、或いは、新規な視神経形状の情報を作成す
ることができる。
【0016】また本発明の制御装置の選択手段が、記録
装置に予め複数記録されている視神経形状の情報から任
意の視神経形状の情報を選択することもできる。
【0017】更に本発明の制御装置の編集手段が、記録
装置に予め記録されている視神経形状の情報を変更した
り、或いは、新規に視神経形状の情報を作成することも
できる。
【0018】そして本発明の制御装置が、記録装置から
読み出した視神経形状の情報を、文字・座標入力装置か
らの入力データ、或いは、記録装置から読み出した視神
経乳頭中心と黄斑中心との座標情報を基準として、拡大
縮小・回転操作を実行し、解析対象である眼底や視野等
の検査結果に適合させることができる。
【0019】また本発明の制御装置が、記録装置から読
み出した視神経形状の情報を、文字・座標入力装置から
の入力データ、或いは、前記記録装置から読み出した視
神経乳頭中心と黄斑中心との距離情報を基準として、拡
大縮小操作を実行し、解析対象である眼底や視野等の検
査結果に適合させることもできる。
【0020】更に本発明の制御装置が、記録装置から読
み出した視神経形状の情報を、文字・座標入力装置から
の入力データ、或いは、前記記録装置から読み出した視
神経乳頭中心と黄斑中心との距離情報を基準として、拡
大縮小操作を実行し、更に、視神経形状の情報の網膜境
界線の角度を被検者の網膜境界線の角度に併せて回転操
作を実行し、解析対象である眼底や視野等の検査結果に
適合させることもできる。
【0021】そして本発明の制御装置が、記録装置から
読み出した視神経形状の情報を、文字・座標入力装置か
らの入力データ、或いは、記録装置から読み出した視神
経乳頭中心と黄斑中心と視神経形状の情報の網膜境界線
の角度を基準として、拡大縮小・回転操作を実行し、解
析対象である眼底や視野等の検査結果に適合させること
もできる。
【0022】また本発明の制御装置が、文字・座標入力
装置の入力信号に基づき、解析対象である眼底や視野等
の検査結果に適合させるための拡大縮小等の操作の種類
を選択することもできる。
【0023】更に本発明の歪を補正した視神経形状の情
報を得るための歪補正手段が、眼科検査装置の座標を歪
みなく座標変換することもできる。
【0024】
【実施例】
【0025】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0026】図1は、本発明の眼科解析装置1000の
構成を示す図であり、眼科検査装置100と、文字・座
標入力装置200と、出力装置300と、記録装置40
0と、制御装置500とから形成されている。
【0027】本実施例の眼科検査装置100は、眼科検
査を行うためのもので、眼底検査装置110と、視野検
査装置120と、眼科ファイリング装置130とから構
成されている。
【0028】眼底検査装置110は、眼底カメラやSL
O、ハイデルベルグ レジナトモグラフィ等の様に被検
者の眼底の観察結果を画像として観察できる装置であ
る。なお、眼底検査装置110には、眼底画像を記録す
るための眼底画像記録装置を設けることもできる。
【0029】眼底検査装置110には、眼底撮影スイッ
チ111が設けられており、眼底撮影スイッチ111を
押圧すると、眼底検査装置110が撮像した画像を制御
装置500に送出したり、眼底画像記録装置に記憶され
ていた画像を再生して、制御装置500に送出すること
ができる。
【0030】視野検査装置120は、静的視野計や動的
視野計、眼底視野計等の様に、被検者の視野を観察する
ことができる装置である。なお、視野検査装置120に
は、視野データを記憶するための視野データ記録装置を
設けることもできる。
【0031】視野検査装置120には、視野撮影スイッ
チ121が設けられており、視野撮影スイッチ121を
押圧すると、視野検査装置120が得た視野データを制
御装置500に送出したり、視野データ記録装置に記憶
されていた視野データを、制御装置500に送出するこ
とができる。
【0032】眼科ファイリング装置130は、眼底検査
装置110の検査結果や、視野検査装置120の検査結
果、眼圧検査装置の検査結果等の被検者の患者情報を記
憶するためのものであり、転送スイッチ131と、これ
らの患者情報を記憶するためのメモリ132とを備えて
いる。
【0033】転送スイッチ131を押圧すると、メモリ
132に記憶されていた患者データを制御装置500に
送出することができる。
【0034】文字・座標入力装置200は、制御装置5
00に対して、文字・座標等を入力するためのものであ
り、本実施例では、キーボード210とマウス220と
タブレット230とが備えられている。
【0035】キーボード210は、眼科解析装置100
0に対して、各種の命令を入力したり、患者情報を入力
したり、更に、視神経形状の情報を作成及び編集する場
合に座標値等を入力するためのものである。
【0036】マウス220は、表示画面中のカーソルを
移動させるためのものであり、カーソルの位置と、右ボ
タン221及び左ボタン222の操作を組み合わせるこ
とにより、眼科解析装置1000に対して、各種の命令
を入力したり、患者情報を入力したり、更に、視神経形
状の情報を作成及び編集する場合に座標値等を入力する
ためのものである。
【0037】タブレット230は、印刷物や手書きの原
稿をスキャンすることにより、座標情報を入力するため
のものである。座標入力ボタン231を操作することに
より、視神経形状の情報を作成及び編集する場合に座標
値等を入力することができる。
【0038】出力装置300は、制御装置500による
解析等の途中経過や結果等を表示するためのもので、フ
レームメモリ311と、オーバーレイメモリ312と、
ディスプレイ装置313と、プリンタ装置320とが備
えられている。
【0039】フレームメモリ311は、眼科検査装置1
00から入力された眼底画像や視野データ等が記憶され
る。オーバーレイメモリ312は、文字・座標入力装置
200によって、指定又は入力されたカーソルや文字等
の数値情報や、視神経形状の情報や、解析等の途中経過
や結果等を記憶する様になっている。
【0040】ディスプレイ装置313は、フレームメモ
リ311の内容や、オーバーレイメモリ312の内容、
更に、フレームメモリ311の内容とオーバーレイメモ
リ312の内容とを合成した内容等を表示するものであ
ある。
【0041】プリンタ装置320は、ディスプレイ装置
313に表示した内容を印刷するためのものである。
【0042】記録装置400は、形状記録装置410
と、検査結果記録装置420とから構成されており、形
状記録装置410は、視神経会場を記録するためのもの
であり、検査結果記録装置420は、制御装置500に
よる解析等の途中経過や結果等や、被検者の固有情報等
を記録するためのものである。
【0043】制御装置500は、視神経形状の情報に基
づいて、眼科検査装置100から入力された眼底画像や
視野データ、眼圧等などの検査結果を解析するためのも
のである。
【0044】制御装置500は、選択手段510と編集
手段520とを備えている。選択手段510は、予め記
録装置400に記憶されている複数の視神経形状の情報
から、所望の視神経形状の情報を選択して再生し、解析
・診断等を行うものである。そして、編集手段520
は、視神経形状の情報を変更したり、或いは、新たに作
成したりするものである。
【0045】選択手段510によって選択された結果
や、編集手段520で変更、或いは、新規作成された視
神経形状の情報は、記録装置400に記録される様にな
っている。
【0046】即ち、記録装置400の形状記録装置41
0は、制御装置500の選択手段510で指定された視
神経形状の情報を、再生或いは、削除、複製したり、編
集手段520で変更された視神経形状の情報を更新した
り、編集手段520で新規作成された視神経形状の情報
を追加することができる。
【0047】なお、形状記録装置410は、同様な作業
を外部編集装置600から実施することもできる。この
外部編集装置600は、眼科解析装置1000に別体に
接続するためのもので、視神経形状の情報を編集するた
めのものである。従って、眼科解析装置1000の動作
を停止することなく、視神経形状の情報に対して編集作
業を行うことができる。また、セキュリティが必要な場
合には、形状記録装置410は、外部編集装置600か
らの作業を禁止することもできる。
【0048】記録装置400の検査結果記録装置420
は、眼科検査装置100から入力された情報や、文字・
座標入力装置200から入力された情報、制御装置50
0で解析した途中結果や結果、更に、制御装置500の
選択手段510で選択した情報や、編集手段520で変
更した情報等を記録することができる。
【0049】そして制御装置500は、眼科画像処理も
可能となっており、更に、歪補正手段530を含んでお
り、眼科検査装置100で用いる位置座標を、同一の仮
想座標に変換する際に、測定手段に起因する座標の歪を
補正することができる。
【0050】次に図2に基づいて、本実施例の眼科解析
装置1000の動作を説明する。
【0051】ステップ1(以下、S1と略する。)で、
眼科解析装置1000の動作を開始する。
【0052】次にS2で、視神経形状の情報を指定す
る。視神経形状の情報は、文字・座標入力装置200を
用いて、形状記録装置410から選択して呼び出すか、
或いは、口述する方法で、作成した視神経形状の情報
を、制御装置500に送出する。
【0053】なお必要であれば、視神経形状の選択作業
を繰り返し、適切な視神経形状の情報を得る様にするこ
ともできる。
【0054】次にS3では、解析対象となる各検査情報
を入力する。即ち、眼科検査装置100から、被検者の
検査結果を入力し、制御装置500に送出すると共に、
フレームメモリ311等に記憶させる。
【0055】また、被検者のID番号や、氏名、性別、
年齢等の診断時に有効な情報が、検査結果記録装置42
0に既に記憶されていれば呼出し、新たに必要な場合に
は、文字・座標入力装置200から入力する。なお、デ
ィスプレイ装置313に入力された情報を表示し確認を
行ったり、更に、検査結果記録装置420に記憶させる
ことができる。
【0056】次にS4では、視神経情報の変換を行う。
即ち、被検者の視神経乳頭の位置や、黄斑の位置、網膜
境界線を制御装置500に送出する。
【0057】被検者の視神経乳頭の位置や、黄斑の位
置、網膜境界線のデータは、検査結果記録装置420か
ら呼び出すか、或いは、画像処理により自動抽出する
か、又は、文字・座標入力装置200から新規に入力す
ることにより得ることができる。
【0058】また、視神経乳頭の位置や、黄斑の位置、
網膜境界線をオフセットすることもできる。この場合に
は、文字・座標入力装置200を用いて、視神経乳頭の
位置や、黄斑中心の位置等をずらして適宜変更を行うこ
とができる。
【0059】ここで、被検者の検査結果(視野や眼底)
と適合する様に、視神経形状の情報を変換する方法を説
明する。
【0060】(1)「視神経乳頭中心と黄斑中心の座標
情報を基準として拡大縮小・回転を施す」
【0061】図3は、視神経形状を示すもので、Dは乳
頭中心を示し、Fは黄斑中心、Rは網膜境界線である。
【0062】図4は、眼底と適合する様に視神経の情報
を変換したものである。
【0063】R’は、作成された視神経形状の情報にお
ける網膜境界線である。この変換方法では、眼底情報と
視神経形状の情報の乳頭中心と黄斑中心とを同一にする
ことができるが、実際の網膜境界線と、設定された網膜
境界線とが一致しない可能性がある。
【0064】(2)「視神経乳頭中心と黄斑中心の距離
情報を基準として拡大縮小し、視神経形状の情報の網膜
境界線が水平となる様に回転を施す」
【0065】図5が、眼底と適合する様に視神経の情報
を変換したものである。
【0066】D’は作成した視神経形状の情報による乳
頭中心であり、R’は、作成された視神経形状の情報に
おける網膜境界線である。なお図5は、図4に示した視
神経形状の表示は省略してある。
【0067】D−F間の距離(乳頭中心と黄斑中心との
距離)と、D’ーF間の距離とは、共にLである。
【0068】この変換方法では、実際の眼底と、設定さ
れた視神経形状の情報の黄斑中心とが一致するが、乳頭
中心と網膜境界線とが一致しない可能性がある。なお、
網膜境界線は、一般的に水平であると言われている。
【0069】(3)「視神経乳頭中心と黄斑中心との距
離情報を基準にして拡大縮小し、視神経形状の情報の網
膜境界線の角度が、被検者の網膜境界線の角度に合致す
る様に回転を施す」
【0070】図6が、眼底と適合する様に視神経の情報
を変換したものである。
【0071】この変換方法では、実際の眼底と、設定さ
れた視神経形状の情報の黄斑中心と網膜境界線とが一致
するが、乳頭中心とは一致しない可能性がある。なお、
記号の説明等は、図5等の場合と同様であるから説明を
省略する。
【0072】(4)「視神経乳頭中心と黄斑中心と網膜
境界線の角度を基準に拡大・縮小・回転を施す」
【0073】図7が、眼底と適合する様に視神経の情報
を変換したものである。
【0074】この変換方法では、実際の眼底と、設定さ
れた視神経形状の情報の黄斑中心と乳頭中心と網膜境界
線とが一致するが、変換に手間と時間を要する。なお、
記号の説明等は、図5、図6等の場合と同様であるから
説明を省略する。
【0075】なお、上記(1)から(4)までの変換方
法は、文字・座標入力装置200を使用して選択する
か、過去の選択を記録装置400から呼び出して同様な
方法を選択するか、或いは、予め設定されている標準の
方法で指定することができる。
【0076】また、ディスプレイ装置313に変換され
た視神経形状を表示したり、変換された視神経形状と眼
科検査装置100による検査結果とを合成して表示する
ことができ、内容のチェックを行うと共に、作業のやり
直し等を検討することができる。
【0077】そしてS4で用いた変換は、検査結果記録
装置420に記憶することもできる。
【0078】次にS5では、被検者の視神経形状の固有
情報を入力する。即ち、被検者の個人差や検査時の条件
の相違等により、S4で変換された視神経形状であって
も、充分に被検者の検査結果と適合しない場合には、後
述の方法により、検査結果と適合する様に変更を行う。
【0079】なお被検者や検査結果に固有な情報は、検
査結果記録装置420に記憶することもできる。
【0080】次にS6では、解析を行う。即ち、制御装
置500が、眼科検査装置100から入力した各所見の
位置座標を同一仮想座標に変換し、更に、視神経形状の
情報に基づき、仮想座標と視神経上の位置(視神経の方
向と乳頭からの距離)との対応を計算し、眼科検査装置
100の各所見が、視神経上のどの位置であるかを計算
する。
【0081】なお、眼科検査装置100の各所見の位置
座標を、仮想座標に変換する際には、歪補正手段530
により、測定手段に起因する座標の歪を補正することも
できる。
【0082】例えば、眼底検査装置110による眼底写
真は、眼球の構造物を2次元の写真として撮影したもの
であるため、検査装置固有の歪に加えて、根本的な歪を
有している。また視野検査装置120による視野データ
は、測定点の座標は、視野角で表現されるため、平面の
仮想座標にそのまま対応させると歪が生じる。
【0083】そこで、仮想座標を眼球の形状を反映した
3次元空間の座標とすれば、眼底写真の位置座標の歪の
影響を低減させることができる。
【0084】ここで仮想座標を中心線からのずれ角θ
と、ずれ方向(ファイ)で表すと、水晶体を主平面とす
る方法で簡単に設定することができる。なお、ずれ角θ
は、中心軸との交差角度、ずれ方向(ファイ)は中心軸
に対するずれの回転角度を表す。そして眼球は球形であ
ると仮定できるので、θと(ファイ)のみで3次元の球
面空間を表すことができる。
【0085】また、ずれ方向(ファイ)については、眼
底と視野の間には論理的な誤差はないが、ずれ角θに
は、球形から平面に投影する際の誤差を含んでいる。
【0086】図8は、任意のずれ方向(ファイ)の断面
図であり、ある眼底上の位置を、ずれ角θと中心線から
の距離dで表すと、
【0087】d=A・r・sinθ
【0088】となる。ここで、Aは眼軸長に対する眼底
画像の大きさの倍率であり、眼軸長を2rとする。なお
眼軸長には、平均的な値を求めたり、実際に測定した値
を採用することができる。
【0089】従って図9に示す様に、中心線から離れる
程、投影された平面での眼底座標が歪み、単純に視野と
眼底とを重ね合わせると誤差が生じる。
【0090】そこで、この歪を考慮して
【0091】 θ=(1/2)・sin-1(d/(A・r))
【0092】とすれば、仮想座標に変換することによ
り、正確に眼底と視野とを重ね合わせることができる。
【0093】なお通常の使用では、眼底画像は中心線か
ら大きくは離れていないので、上述の精密な歪の補正を
行わず、図10に示す様に、実寸を仮想座標として、処
理を簡略化することができる。
【0094】以上の様に本実施例では、視神経形状の情
報を利用して眼科検査装置100の各所見の位置を同一
座標で表せるので、視神経線維上の視野や眼底の病変の
分布や、視神経線維上での視野や眼底の病変の重複等を
統合的に解析することができるという効果がある。
【0095】そして解析結果を、グラフや表の形式で、
ディスプレイ装置313に表示させることができ、更
に、プリンタ装置320に印刷させることもできる。
【0096】次にS7では、解析結果の表示を行う。デ
ィスプレイ装置313には、解析結果のみならず、眼科
検査装置100からの入力データである検査結果を表示
したり、適合させた視神経形状したり、眼科検査装置1
00からの検査結果と検査結果記録装置420から読み
出した視神経形状とを合成して表示させることができ、
解析対象と解析結果とを同時にチェックすることができ
る。
【0097】なお、図11〜図18は、ディスプレイ装
置313の表示例である。
【0098】同じ被検者の異なる時期の解析結果が記録
されていれば、それらを同時に出力して、経時的な変化
を観察することができる。
【0099】また臨床上、有益な表示画面を得ることが
できた場合には、検査結果記録装置420に記録した
り、プリンタ装置320に印刷させることもできる。
【0100】そしてS8では、コメントを入力する。即
ち、検査結果や解析結果を観察し、診断結果や、各種コ
メントを前述の有益な画面と共にディスプレイ装置31
3に合成表示し、検査結果記録装置420に記録するこ
ともできる。従って、本実施例の眼科解析装置1000
は、画像ファイリングや電子カルテとして利用すること
ができる。
【0101】更にS9では、本実施例の眼科解析装置1
000の動作を終了する。なお、必要に応じてS1に戻
り、再動作させることも可能である。
【0102】次に、前述のS2及びS5で使用される
「視神経形状の情報の新規作成と変更」について、図1
9に基づいて詳細に説明する。
【0103】なお説明を簡略化させるために、視神経の
実寸を仮想座標とし、視神経形状の情報はルックアップ
テーブルで記述されている。
【0104】まずS1では、新規作成・変更を開始す
る。まず、視神経形状の情報の変更である場合には、変
更する視神経形状の情報のルックアップテーブルを形状
記録装置410から読み出す。また、視神経形状の情報
の新規作成で、かつ、基となる情報が存続している場合
には、基にする視神経形状の情報のルックアップテーブ
ルを形状記録装置410から読み出す。
【0105】次にS2では、参考画像の記憶を行う。即
ち、眼底座標や視神経線維等の画像データ等が存在する
場合には、適宜入力して、フレームメモリ311に記憶
する。
【0106】眼底写真を参考にする場合には、その眼底
写真固有の視神経線維の形状に忠実なルックアップテー
ブルを作成するが、参考となるのは、乳頭・黄斑付近に
限られる。
【0107】なお、視神経線維のモデルは、ホーガン
(HOGAN)やハーリントン(HARRINGTO
N)等を採用することができ、解析の目的等により適宜
選択することができる。
【0108】ここで、ホーガン(HOGAN)のモデル
は、非常に精密であるが、網膜境界線の形状が不適切で
あるという問題点がある。しかしながら、網膜境界線の
形状の不具合は外側の視野でしか問題とならないので、
比較的狭い範囲での利用に有効である。
【0109】ハーリントン(HARRINGTON)の
モデルは、ホーガン(HOGAN)のモデルより簡略化
されているが、網膜境界線の形状は適切であるとされて
いる。特に、広い範囲での利用に適している。
【0110】次にS3では、視神経形状の情報を表示す
る。ルックアップテーブルには、仮想座標と視神経上の
位置を表す座標が対であり、必要な数だけ記述されてい
る。
【0111】仮想座標に実寸を用いる場合には、適当な
位置を原点とした実寸の座標と、視神経上の位置(視神
経の方向と乳頭からの距離)を表す座標を以下の様な形
式で記録する。
【0112】「ルックアップテーブルの第1例」
【0113】 実寸のX座標 実寸のY座標 視神経の方向(角度) 乳頭からの距離 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (必要数繰り返し) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
【0114】視神経の方向(角度)は、乳頭中心を原
点、黄斑方向を180度とした時の、視神経角度を表し
ている。乳頭からの距離は、乳頭から黄斑までの距離に
対する、乳頭中心からの道程の距離を相対的に表してい
る。
【0115】またルックアップテーブル内の実寸座標で
の乳頭から黄斑までの距離と、前述の参考画像での乳頭
から黄斑までの距離の比率から、両者を重ね合ねる際に
必要な拡大率を求めることができる。
【0116】そして、ルックアップテーブル内の乳頭・
黄斑座標が、参考画像の乳頭・黄斑座標に合致する様
に、ルックアップテーブル内の実寸座標をアフィン変換
し、隣合う点を結ぶと、ルックアップテーブルに記述し
た視神経の形状を表すことができる。
【0117】この様にルックアップテーブルから得られ
た視神経形状の情報をオーバーレイメモリ312に記憶
し、フレームメモリ311とオーバーレイメモリ312
との内容を合成し、ディスプレイ装置313に表示する
ことができる。
【0118】以上の例では、仮想座標に実寸を用いてい
たが、より精密な解析が必要な場合には、眼球の形状を
考慮した座標を用いることができる。例えば、仮想座標
の原点を視野の固視点(或いは眼底上の黄斑位置)とし
て、原点からのずれ方向(ファイ)、ずれ角θで表す
と、眼球の形状を考慮した仮想座標にすることができ
る。この眼球の形状を考慮したルックアップテーブルを
第2例として以下記載する。
【0119】「ルックアップテーブルの第2例」
【0120】 ずれ方向(ファイ) ずれ角θ 視神経の方向(角度) 乳頭からの距離 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (必要数繰り返し) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
【0121】「ルックアップテーブルの第1例」は、眼
底座標より(平面的)の仮想座標となる傾向があり、
「ルックアップテーブルの第2例」は、視野座標より
(球面的)の仮想座標となる傾向がある。
【0122】「ルックアップテーブルの第1例」でも
「ルックアップテーブルの第2例」でも、視野の座標か
ら仮想座標への変換処理を施し、眼底座標から仮想座標
への変換処理を施すことで、視野と眼底の座標を同一に
することができる。
【0123】次にS4では、作業点の変更と追加と削除
とを行う。即ち、ディスプレイ装置313を見ながら、
作業点を変更したり、追加、削除等を行うことができ
る。
【0124】ここで作業点とは、「ルックアップテーブ
ルの第1例」では、次の様な対の座標値を与えられた点
である。即ち、「実寸のX座標」、「実寸のY座標」、
「視神経の方向(角度)」、「乳頭からの距離」であ
り、本実施例では、作業点の実寸座標を入力する構成と
なっている。
【0125】図3と図20とは、作業点の変更の状況を
説明する図であり、図3は参考画像がない場合であり、
図20は眼底画像を参考画像とした場合である。
【0126】マウス220で「K」で示されるカーソル
を移動させ、作業点の選択を行うことができる。図3及
び図20では、「K」により変更したい視神経形状の情
報「O」を選択し、新しい座標「N」へ移動している様
子が示されている。
【0127】次にS5では、作業点の仮想座標の入力を
行う。即ち、ディスプレイ装置313を見ながら、指定
した作業点の視神経上での位置を入力する。
【0128】「ルックアップテーブルの第1例」では、
視神経上での位置は、視神経の方向(角度)と、乳頭か
らの距離で表される。本実施例では、文字・座標入力装
置200を用いて、視神経の方向(角度)と、乳頭から
の距離のデータを入力する。
【0129】そしてS6では、終了を判定し、ルックア
ップテーブルの編集作業を続行する場合には、S3に戻
り、ルックアップテーブルの編集作業を終了する場合に
は、S7に進んで、新規作成・変更を終了する。
【0130】なお、作成された視神経形状の情報は、形
状記録装置410に記録される。
【0131】
【効果】以上の様に構成された本発明は、少なくとも被
検者の検査データと、視神経形状の情報とを記録するた
めの記録装置と、検者が文字・座標等を入力するための
文字・座標入力装置と、前記被検者の検査データと前記
記録装置から読み出された視神経形状の情報とに基づい
て、解析を行うための制御装置とから構成され、前記制
御装置は、複数の視神経形状の情報から利用する情報を
選択するか、又は、任意の視神経形状の情報の少なくと
も一部を変更するか、或いは、新規な視神経形状の情報
を作成する機能を備えた構成となっているので、柔軟に
視神経形状を変更等することができるという卓越した効
果がある。。
【0132】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の眼科解析装置1000の電気
的構成を示す図である。
【図2】本実施例の眼科解析装置1000の作用を説明
する図である。
【図3】視神経形状を示す図である。
【図4】眼底と適合する様に視神経の情報を変換した場
合を説明する図である。
【図5】眼底と適合する様に視神経の情報を変換した場
合を説明する図である。
【図6】眼底と適合する様に視神経の情報を変換した場
合を説明する図である。
【図7】眼底と適合する様に視神経の情報を変換した場
合を説明する図である。
【図8】任意のずれ方向(ファイ)の断面図である。
【図9】視野と眼底とを重ね合わせ時の誤差を説明する
図である。
【図10】精密な歪の補正を行わず、実寸を仮想座標の
使用を説明する図である。
【図11】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図12】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図13】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図14】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図15】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図16】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図17】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図18】ディスプレイ装置313の表示例である。
【図19】本実施例の眼科解析装置1000の作用を説
明する図である。
【図20】作業点の変更の状況を説明する図である。
【符号の説明】 1000 眼科解析装置 100 眼科検査装置 110 眼底検査装置 111 眼底撮影スイッチ 120 視野検査装置 121 視野撮影スイッチ 130 眼科ファイリング装置 131 転送スイッチ 200 文字・座標入力装置 210 キーボード 220 マウス 230 タブレット 300 出力装置 311 フレームメモリ 312 オーバーレイメモリ 313 ディスプレイ装置 320 プリンタ装置 400 記録装置 410 形状記録装置 420 検査結果記録装置 500 制御装置 510 選択手段 520 編集手段 530 歪補正手段 600 外部編集装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも被検者の検査データと、視神
    経形状の情報とを記録するための記録装置と、検者が文
    字・座標等を入力するための文字・座標入力装置と、前
    記被検者の検査データと前記記録装置から読み出された
    視神経形状の情報とに基づいて、解析を行うための制御
    装置とから構成され、前記制御装置は、複数の視神経形
    状の情報から利用する情報を選択するか、又は、任意の
    視神経形状の情報の少なくとも一部を変更するか、或い
    は、新規な視神経形状の情報を作成する機能を備えてい
    る眼科解析装置。
  2. 【請求項2】 制御装置には、選択手段を備えており、
    前記記録装置に予め複数記録されている視神経形状の情
    報から任意の視神経形状の情報を選択可能とされている
    請求項1記載の眼科解析装置。
  3. 【請求項3】 制御装置には、編集手段を備えており、
    前記記録装置に予め記録されている視神経形状の情報を
    変更したり、或いは、新規に視神経形状の情報を作成可
    能とされている請求項1記載の眼科解析装置。
  4. 【請求項4】 制御装置が、前記記録装置から読み出し
    た視神経形状の情報を、前記文字・座標入力装置からの
    入力データ、或いは、前記記録装置から読み出した視神
    経乳頭中心と黄班中心との座標情報を基準として、拡大
    縮小・回転操作を実行することにより、解析対象である
    眼底や視野等の検査結果に適合させる請求項1記載の眼
    科解析装置。
  5. 【請求項5】 制御装置が、前記記録装置から読み出し
    た視神経形状の情報を、前記文字・座標入力装置からの
    入力データ、或いは、前記記録装置から読み出した視神
    経乳頭中心と黄班中心との距離情報を基準として、拡大
    縮小操作を実行することにより、解析対象である眼底や
    視野等の検査結果に適合させる請求項1記載の眼科解析
    装置。
  6. 【請求項6】 制御装置が、前記記録装置から読み出し
    た視神経形状の情報を、前記文字・座標入力装置からの
    入力データ、或いは、前記記録装置から読み出した視神
    経乳頭中心と黄班中心との距離情報を基準として、拡大
    縮小操作を実行し、更に、視神経形状の情報の網膜境界
    線の角度を被検者の網膜境界線の角度に併せて回転操作
    を実行し、解析対象である眼底や視野等の検査結果に適
    合させる請求項1記載の眼科解析装置。
  7. 【請求項7】 制御装置が、前記記録装置から読み出し
    た視神経形状の情報を、前記文字・座標入力装置からの
    入力データ、或いは、前記記録装置から読み出した視神
    経乳頭中心と黄班中心と視神経形状の情報の網膜境界線
    の角度を基準として、拡大縮小・回転操作を実行し、解
    析対象である眼底や視野等の検査結果に適合させる請求
    項1記載の眼科解析装置。
  8. 【請求項8】 制御装置が、文字・座標入力装置の入力
    信号に基づき、解析対象である眼底や視野等の検査結果
    に適合させるための拡大縮小等の操作の種類を選択可能
    に構成されている請求項1記載の眼科解析装置。
  9. 【請求項9】 制御装置には、歪を補正した視神経形状
    の情報を得るための歪補正手段を備えており、眼科検査
    装置の座標を歪みなく座標変換可能な請求項1記載の眼
    科解析装置。
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