JP4397179B2 - 医療画像処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療装置にて得られた画像情報等の電子ファイルを保存管理する医療画像処理方法及び医療画像処理システムに関する。
【0002】
【従来技術】
近年、医療分野においても電子化、情報化が進み、カルテを電子化してネットワーク等にて情報の共有化を図っている。このような背景において、撮影装置にて撮影された患部の画像を取り込んだり、電子カルテや診断レポート等に患部等の状態を簡略して描く見取り図(以下、シェーマ図と記す)を作成することのできる医療画像処理システムが提供されている。電子カルテにシェーマ図を作成するための手段としてはマウス、タブレットやペンタブレット等を用いて作成する手法が知られている。このようなシェーマ図には、医者のコメント等を付す場合が多いため、電子化されたシェーマ図上にテキスト入力にてコメント等を付け加えることができるようになっている(特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2002−304467号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなシェーマ図は、医者が患部の状態を見たまま写し取るため、場合によっては患部の位置関係が実際と異なることがある。例えば、患者眼の眼底の状態をシェーマ図にする場合、医者は観察視野を広くとるために倒像鏡を用いて眼底を観察する。倒像鏡にて観察される眼底像は倒立した像であるので、実際の眼底に対して上下、左右が逆さまとなっている。このような状態で観察され、描かれたシェーマ図にコメント等を付す場合には、倒立している眼底像に対してコメントを付していることとなる。また、このようなシェーマ図は眼底カメラ等の撮影装置にて撮影され、取り込まれた眼底像と見比べることが多い。眼底カメラ等にて撮影された患部像(眼底像)は倒立像でなく、直像であるため、予め作成されたシェーマ図とは見比べ難い。また、電子化されたシェーマ図を上下、左右反転させることにより、撮影された眼底像と見比べることは可能であるが、その際シェーマ図に付されたコメントも反転し、文字が逆さまになってしまうこととなり、都合が悪い。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、作成したシェーマ図と取り込まれた患部像とを容易に見比べることのできる医療画像処理システムを提供することを技術課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 医療情報をコンピュータで処理する医療画像処理システムにおいて、倒像眼底用シェーマ図を表示するディスプレイと、倒像鏡により観察される眼底に基づいてシェーマ図を作成するために,ディスプレイに表示された前記倒像眼底用シェーマ図に描画データ及びテキストデータを書き込むための書き込み手段と、該書き込み手段により前記描画データ及びテキストデータが書き込まれた前記倒像眼底用シェーマ図と眼底カメラにより撮影された直像の眼底画像とを並列に前記ディスプレイに表示させるための表示制御手段と、前記ディスプレイに表示された画像に対して画像中心を軸として180°回転させる処理を指示する指示手段と、該指示手段による指示に基づいて前記書き込まれた描画を含む前記倒像眼底用シェーマ図を180°回転させた座標変換処理を行う画像処理手段であって、前記テキストデータについては回転させずに平行移動のみの座標変換処理を行う画像処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
<システム基本構成>
図1は医療機器にて得られる測定情報、画像情報等の医療情報を管理、処理する医療画像処理システムの構成を示す図である。なお、本実施の形態では医療機器として眼科機器を用いて説明する。
【0006】
1はパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと記す)である。このパソコン1は内部に演算制御部2と、ハードディスクドライブからなる情報記憶再生部(不揮発性メモリ)3と、RAM4(Random Access Memory)と、外部からの画像データをパソコン1に入力するためのビデオキャプチャーからなる入力部5と、外部のパソコンとデータ交換等を行うための通信部40と、を備える。情報記憶再生部3、RAM4、入力部5、通信部40は各々演算制御部2に接続される。
【0007】
情報記録再生部3内には、後述する医療情報処理ソフト(プログラム)10が記憶されており、この医療情報処理ソフト10をパソコンで起動(実行)させることによって医療画像処理システムを使用することが可能である。
情報記憶再生部3内には、患者毎にフォルダ(患者フォルダ12a、12b)が作製され、ここに患者毎の画像データが保存される。患者を指定せずに画像の取り込みを行った場合にはQueueフォルダ11に画像データが保存される。また、情報記録再生部3はハードディスクドライブの他に例えばDVDドライブやフレキシブルディスクドライブ等を使用することができる。
【0008】
入力部5には眼底カメラ20やスリットランプ30が接続される。眼底カメラ20やスリットランプ30には予め撮影用(画像取り込み用)の図示なきCCDカメラやデジタルカメラ等の撮像手段が設置されており、各撮像手段にて撮像された画像データが入力部5を通じてパソコン1内に取り込まれる。
通信部40にはモデムやLANボードが設置されており、インターネット41やLAN42(Local Area Network)を使用して他のパソコン1′と相互通信を行うことができる。
【0009】
13は取り込んだ画像等を用紙に出力するためのプリンタである。15はディスプレイであり、LCDモニタやCRTモニタ等の汎用のディスプレイを使用することができる。16はパソコン1や起動した医療情報処理ソフト10の動作指示を行うための操作部である。操作部16にはキーボード16aやマウス16bが使用される。
【0010】
<医療情報処理ソフト構成>
医療情報処理ソフト10を起動させると演算制御部2は情報記録再生部3から医療情報処理ソフト10を読み込み、RAM4に常駐させる。この医療情報処理ソフト10は大きく分けて5つの作業画面から構成される。各作業画面について図2〜5に示し、各々について説明する。
【0011】
(患者一覧表示画面)
医療情報処理ソフト10が起動すると、ディスプレイ15上には最初に患者一覧表示画面が図2のように表示される。この画面はメイン画面となり、登録済みの患者の一覧表示、患者検索、新規患者の受付(登録)等がこの画面で行えるようになっている。登録済みの患者の一欄は表示欄50に患者50a、患者50b……のように順に表示される。
登録済みの患者に対しては、情報記録再生部3内に各々フォルダが作製されている。本実施の形態では患者50aに対して患者フォルダ12aが、患者50bに対して患者フォルダ12bが、それぞれ作製されている。
【0012】
画面向かって右側には、登録済の患者を検索するためのボタン群51、新規登録を行うための登録ボタン52、個々の患者情報を詳しく見る場合の開示ボタン53が縦列に並ぶ。これらのボタンを使用するためには、マウス16bを使用してディスプレイ15上に表示されているカーソルマーク110をボタン上まで移動させておく。その後、マウス16bに備わっている図示なきボタンをクリックすることにより使用できる。
【0013】
画面下部にはショートカットボタン群100が設定されており、12個のショートカットボタン100a〜100lを使用することができる。このショートカットボタン100a〜100lはキーボード16aに搭載される図示なきファンクションキー(F1〜F12)に割り当てられた動作に対応している。
【0014】
本実施形態にて設定されているショートカットボタンは、メイン画面へ移動するためのボタン100a、患者リストを表示するボタン100b、眼底カメラ20からの画像取り込みを行うボタン100c、スリットランプ30からの画像取り込みを行うボタン100d、Queueフォルダ11に保存された画像データのすべてをサムネイル(Thumbnail)形式で表示させるためのボタン100e、選択した画像データをプリンタ13にて出力するためのボタン100fからなる。残りのボタン100g〜100lは本実施形態では設定されていない。
画面上部にはメニューバー54が表示される。メニューバー54にはファイル、患者、測定、設定、ヘルプの項目があり、主な機能(表示画面の切換等)はこのメニューバー54からでも選択、使用することができる。
【0015】
(登録画面)
図3は、患者の新規登録、又は登録済みの患者情報を表示するための画面である。この登録画面は図2で示した登録ボタン52、開示ボタン53を使用することにより、表示させることができる。登録画面の左端には、現在まで取り込んだ画像データや測定データ等の医療画像をまとめたアイコンが階層形式(ツリービュー85)に表示されており、目視にて保存内容、状況が把握できるようになっている。
【0016】
患者の新規登録は患者データ登録画面60にて行う。患者データの入力項目はは「氏名」、「ふりがな」、「性別」、「生年月日」、「コード」、「初診日」、「住所」、「電話番号」等からなる。61は登録するためのOKボタン、62は登録をキャンセルするためのキャンセルボタンである。また、新規登録を行うことにより、情報記録再生部3内に患者フォルダが登録の数だけ作製(記憶)される。
【0017】
また、画面左下には、レポートボタン63、所見ボタン64、入力テンプレートボタン65が表示されている。レポートボタン63は、ある患者における各種の画像データや所見データ等をHTML形式にて一つに統合し、レポートデータを作成するためのボタンである。所見ボタン64はシェーマ図を作成する際に用いられる。このシェーマ図作成の詳細は後述する。また、入力テンプレートボタン65は、手入力にて患者の測定データ等を入力する際に用いられる。
【0018】
(画像取り込み画面)
図4は眼底カメラ20やスリットランプ30にて撮像される患者眼の画像データをパソコン1内に取り込むための画像取り込み画面である。
70はメイン画像ボックスであり、最新の取込み画像がここに大きく表示される。71はサムネイル表示ボックスであり、取り込んだ画像がサムネイル画像70a、70bとして順次表示される。また、サムネイル表示ボックス71に複数のサムネイル画像が表示されている場合、そのうちの一つを選択すると選択されたサムネイル画像がメイン画像ボックス70に拡大表示される。
73は取り込む画像に対して検眼データを設定するための設定ボタン群である。設定ボタン群では検眼日、左右眼の指定、画像フォーマット撮影モードの選択が選択、設定できる。
【0019】
眼科装置(眼底カメラ20、スリットランプ30)からの患者眼の取り込みは取込ボタン74をクリックすることにより行われる。画像の取り込み動作は、取り込みボタン74の使用以外にも眼科装置が備える図示なきジョイスティックやフットスイッチ等によっても行うことができる。75は画像の取り込みを終了して、1つ前の作業画面に戻るための終了ボタンである。
【0020】
(シェーマ図作成画面)
図5はシェーマ図を作成するための画面である。このシェーマ図作成画面は、前述した所見ボタン64を使用(クリック)することにより、表示させることができる。
90は所定のシェーマ図を作成するために予め用意された複数の雛型である。本実施形態における雛型90には、例えば倒像眼底雛型90a,90b、眼球断面図雛型、フリー入力雛型、顔面用雛型やスリット断面図雛型等が用意されている。なお、倒像眼底雛型90aは患者眼の右眼底の倒像を略図化したものであり、この雛型には視神経乳頭、黄斑部や血管等の概略図が予め倒像の状態で描かれている。倒像眼底雛型90bは患者眼の左眼底の倒像を略図化したものである。また、これらの雛型90は、カーソルマーク110にて選択することにより、作成画面91に作成用雛型200として拡大表示させることができる。
【0021】
作成画面91の上部には、シェーマ図を作成するためのツールボタンが用意(表示)されている。92は作成したシェーマ図を全て取り消し、雛型状態まで戻すためのクリアボタン、93は作成したシェーマ図を所見データ(シェーマ図データ)として保存するための保存ボタンである。また、94は作成画面91上に表示した作成用雛型200上に直線,曲線,四角,円,楕円等を描くための描画ボタン群、95は作成用雛型200上にテキストデータにてコメントを記入するためのテキスト入力ボタンである。また、この他にも作成用雛型200上に書き加えた描画データやテキストデータを各々消去するための消去ボタン96、作成用雛型200上にハッチングを作成するためのハッチングボタン97、線種を変更するための線種変更ボタン98、色を選択,変更するための色ボタン等が用意されている。
【0022】
(画像保存画面)
図6は患者フォルダに保存した画像データを表示する画像保存画面である。
画面左には患者フォルダ内に保存した各種データが、日付順又は項目順(眼底画像、スリット画像、所見等)に階層形式(ツリービュー85)にて表示される。
ツリービュー85に表示されているアイコンを選択することにより、アイコンに対応した画像データがサムネイル画像として表示画面80に表示される。
また、表示する日付を選択する日付選択ツールバー81、表示する画像の種類を選択する種類選択ツールバー82や左右眼等の表示条件を指定するコントロールツールバー83に設定されている複数のボタンを種々選択することにより、表示画面80に表示されるサムネイル画像を選択することができる。また、84は表示されるサムネイル画像から任意に選択したサムネイル画像を拡大表示させるための拡大表示ボタンである。なお、拡大表示ボタン84のマルチボタン84aは選択したサムネイル画像を一度に表示させるためのものであり、シングルボタン84bは選択したサムネイル画像を1枚ずつ、順に表示させるためのものである。
【0023】
以上のような、構成を備える医療画像処理システムにおいて、その動作について説明する。なお、本実施形態では患者眼眼底像のシェーマ図の作成、及び眼底カメラ20からの眼底像を取り込む動作、及びシェーマ図と眼底画像との比較作業について説明する。
【0024】
医療情報処理ソフト10を起動させる。図2で示すメイン画面にて登録されている患者の選択を行った後(ここでは患者50aを選択するものとする)、開示ボタン53をクリックして図3に示す患者データ画面を表示させる。次に、患者の右眼の眼底のシェーマ図を作成するため、所見ボタン64をクリックし、図5に示すシェーマ図作成画面を表示させる。また、カーソルマーク110を用いて倒像眼底雛型90aを選択し、表示画面91に倒像の眼底用シェーマ図雛型を表示させておく。
【0025】
医者は図示なき倒像鏡と集光レンズを持ち、事前に散瞳薬にて散瞳している患者眼(ここでは右眼)の眼底の観察を行う。眼底の観察に倒像鏡を用いているため、観察する眼底像は倒像となっている。医者は倒像の眼底像を観察し、描画ボタン群94等のツールボタンを使用しながら、作成用雛型200(倒像眼底雛型)上に患者眼眼底の様子を作成用雛型200上に描いていく。作成用雛型200上への描画は、マウス16bを用いてカーソルマーク110を作成用雛型200上で移動させることにより、自由に描くことができる。
【0026】
このような作業を行うことにより、患者眼眼底(倒像)のシェーマ図を作成する。なお、本実施形態では、図5に示すように作成用雛型200上に描画データとして患部概略図201を描いている。また、この患部概略図200にコメントを付する場合には、カーソルマーク110にてテキスト入力ボタン95をクリックした後、作成用雛型200上にて引出線の始点及び終点をカーソルマーク110で指定(マウス16bのボタンをクリック)する。引出線の終点が指定されると、図5に示す表示画面にコメントを入力するための図示なきダイアログが表れる。このダイアログにコメントを入力し、決定すると引出線の一端にテキストデータとしてコメント202が表示される。
【0027】
このような作業を行い、シェーマ図を完成させると保存ボタン93をクリックして、描画データ及びテキストデータが付与された作成用雛型200を所見データ(シェーマ図データ)として患者フォルダ12aに保存する。保存された所見データは図6に示すツリービュー85に表示される。
【0028】
次に、ボタン100cをクリックして図4に示す画像取り込み画面を表示させ、眼底カメラ20やスリットランプ30からの画像取り込み作業を行う。
画像取り込み作業では、予め設定ボタン群73を使用して、検眼日(撮影日)、左右眼の指定、画像フォーマット、撮影モード等の検眼データを選択、設定しておく。眼底カメラ20の場合、患者を眼底カメラ20の前に座らせ、眼底カメラ20を操作して患者眼に合わせる。患者眼と眼底カメラ20との位置調整が終了したら、取込ボタン74をクリックしてパソコン1側に眼底画像を取り込む。取り込まれた画像データは、患者フォルダ12aに保存されるとともに、メイン画像ボックス70に表示される。また、同時にサムネイル表示ボックス71にサムネイル形式の画像として表示される。必要とする眼底画像の取り込みを終えたら、終了ボタン75をクリックして、一つ前の作業画面(ここではメイン画面)に戻り、画像取り込み作業を終了する。
【0029】
次に、患者フォルダ12aに保存した画像データ(眼底画像)と対応するシェーマ図とを見比べたい場合には、メイン画面にて画面左側に表示されるツリービュー85から見たい画像アイコンを選択し、図6に示す画像保存画面を表示させる。ここで、日付選択ツールバー81から「本日」を選択、種類選択ツールバー82から「眼底(color)」及び「所見」を選択することにより、本日撮影した眼底像88a,88bとシェーマ図89aとがサムネイル画像として表示画面80に一度に表示される。表示画面80に表示された複数のサムネイル画像からシェーマ図89aと、このシェーマ図89aに対応する眼底像88aとを選択し、拡大表示ボタン84のマルチボタン84aを選択し、2つの画像のみを拡大表示させる。
【0030】
マルチボタン84aが使用されると、図7に示すように表示画面に選択された眼底像88aとシェーマ図89aとが拡大画像にて並列に表示される。シェーマ図89aは、眼底像88aにて表れている眼底の倒像を略図化したものであるため、その図は直像である眼底像88aに対して上下、左右が反転(180°回転)している。したがって、このままでは両者を見比べ難いため、カーソルマーク110にてシェーマ図89aを選択するとともに、表示画面上部に設けられている反転ボタン120を使用して、シェーマ図89aを180°回転させる。
【0031】
図8はシェーマ図89aを180°回転させたときのテキストデータ及び描画データの処理方法を示した図であり、図9はシェーマ図を180°回転させる際の処理方法の流れを示したフローチャートである。
演算制御部2は、シェーマ図89aから作成用雛型データ(作成用雛型200)の読み込みと、作成用雛型200上に書き込まれた描画データ(患部概略図201及び引出線)及びテキストデータ(コメント202)の読み込みを行う。また演算制御部2は、各データの読み込みの際に作成用雛型200上に書き込まれた描画データとテキストデータの座標位置を検出する。演算制御部2は描画データとテキストデータの座標位置を検出後、作成用雛型200の画像中心を軸として作成用雛型データを180°回転させる。また、演算制御部2は検出した描画データ及びテキストデータの座標位置から作成用雛型200の画像中心を軸として180°回転させたときの座標位置を算出しておく。
【0032】
演算制御部2は算出した180°回転後の座標位置に上下、左右反転した状態で描画データを移動させる座標変換処理を行う。描画データの座標変換処理後、描画データを図8に示すように180°回転後の作成用雛型200´上に貼り付け、患部概略図201´(実線部分)として表示する。また、演算制御部2は算出した180°回転後の座標位置に上下、左右を反転させない状態でテキストデータを平行移動させる座標変換処理を行う。テキストデータの座標変換処理後、テキストデータを作成用雛型200´上に貼り付け、コメント202´として表示する。
【0033】
演算制御部2は上述の画像処理を行うことによって、図10に示すように180°回転したシェーマ図89a´を作成し、眼底像88aと並列させ、表示させる。このようにシェーマ画像全体を反転させるとともに、シェーマ画像に貼り付けられているテキストデータ(コメント202´)は反転させずに平行移動だけを行うことにより、直像にて撮影された眼底像88aとコメントが付されたシェーマ画像89a´とを容易に見比べることができる。シェーマ画像89a´を再び元の状態に戻したい場合には、もう一度反転ボタン120をクリックすればよい。
【0034】
以上の実施形態では作成されたシェーマ図を180°回転させるものとしているが、これに限るものではなく、90°回転やその他の任意の回転角度にてシェーマ図を回転させることもできる。このような場合においても描画データはシェーマ図の雛型データとともに設定された回転角度にて回転させ、テキストデータは平行移動により回転後の座標位置へ移動させればよい。また、180°以外の所定角度にてシェーマ図を回転させる場合には、シェーマ図に形成される引出線は、移動後のテキストデータの座標位置に対応して作成し直すこともできる。
また、以上の実施形態では、眼科分野における医療情報処理について説明したが、これに限るものではなく、医療分野において撮影された画像と作成したシェーマ画像との回転角度が一致しない場合においても本発明を適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明では作成したシェーマ図と撮影された患部像(画像)とを容易に見比べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における医療画像処理システムの構成を示した図である。
【図2】本実施形態における患者一覧表示画面を示した図である。
【図3】本実施形態における患者の登録画面を示した図である。
【図4】本実施形態における患者眼の画像取り込み画面を示した図である。
【図5】シャーマ図を作成するための画面を示した図である。
【図6】患者フォルダに保存した画像データを表示する画像保存画面を示した図である。
【図7】取り込んだ画像とシェーマ図とを並列に表示する画面を示した図である。
【図8】シェーマ図を180°回転させるときの画像処理方法を示した図である。
【図9】シェーマ図を180°回転させる際の処理方法の流れを示したフローチャートである。
【図10】取り込んだ画像と180°回転させたシェーマ図とを並列に表示する画面を示した図である。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ
2 演算制御部
3 情報記憶再生部
5 入力部
10 医療情報処理ソフト
15 ディスプレイ
88a 眼底像
89a シェーマ図
110 カーソルマーク
120 反転ボタン
Claims (1)
- 医療情報をコンピュータで処理する医療画像処理システムにおいて、倒像眼底用シェーマ図を表示するディスプレイと、倒像鏡により観察される眼底に基づいてシェーマ図を作成するために,ディスプレイに表示された前記倒像眼底用シェーマ図に描画データ及びテキストデータを書き込むための書き込み手段と、該書き込み手段により前記描画データ及びテキストデータが書き込まれた前記倒像眼底用シェーマ図と眼底カメラにより撮影された直像の眼底画像とを並列に前記ディスプレイに表示させるための表示制御手段と、前記ディスプレイに表示された画像に対して画像中心を軸として180°回転させる処理を指示する指示手段と、該指示手段による指示に基づいて前記書き込まれた描画を含む前記倒像眼底用シェーマ図を180°回転させた座標変換処理を行う画像処理手段であって、前記テキストデータについては回転させずに平行移動のみの座標変換処理を行う画像処理手段と、を備えることを特徴とする医療画像処理システム。
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