JPH09313140A - 米ポタージュ及び米ポタージュの製造方法 - Google Patents

米ポタージュ及び米ポタージュの製造方法

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JPH09313140A
JPH09313140A JP8139065A JP13906596A JPH09313140A JP H09313140 A JPH09313140 A JP H09313140A JP 8139065 A JP8139065 A JP 8139065A JP 13906596 A JP13906596 A JP 13906596A JP H09313140 A JPH09313140 A JP H09313140A
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rice
potage
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crackers
crushing
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Masami Arisaka
將美 有坂
Yoichi Yoshii
洋一 吉井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はこれまでにない米ポタージュを提
供することを目的とする。 【解決手段】 粉砕したうるち米菓を主材料としたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米ポタージュ及び
米ポタージュの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
市販されているインスタントポタージュのとろみ付与の
原料はスイートコーン,小麦粉,コーンスターチが主
で、米は利用されていない。
【0003】ところで、特公昭61−39012号に開
示された「煎餅の製造方法」には、煎餅を粉末状にし、
粉末をそのままか、水又は湯で練り上げて食する方法が
開示されているが、この特公昭61−39012号には
米から米ポタージュを製造するという発想はない。
【0004】また、この特公昭61−39012号に記
述されている餅生地の搗きあげ,型入れ,冷蔵,切断,
乾燥,焼成の工程で製造される煎餅とは、もち米菓(あ
られ)を示すもので、もち米菓(あられ)の粉砕物は湯
を注加したとき、分散が悪くかつ糊様のテクスチャーと
なるため、好ましい米ポタージュを製造することはでき
ない。
【0005】本発明者は、種々実験した結果、湯を注加
した際、分散性に秀れ、テクスチャーも良い、これまで
全く提案されていなかったうるち米菓(せんべい)を主
材料とした米ポタージュを完成させた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨を説明す
る。
【0007】粉砕したうるち米菓を主材料としたことを
特徴とする米ポタージュに係るものである。
【0008】また、請求項1記載の米ポタージュにおい
て、100メッシュのふるいを通過しない粒度に粉砕し
たうるち米菓を主体としたことを特徴とする米ポタージ
ュに係るものである。
【0009】また、押し潰し方式のロール粉砕機で粉砕
したうるち米菓を主材料としたことを特徴とする米ポタ
ージュに係るものである。
【0010】また、うるち米菓を押し潰し方式のロール
粉砕機で粉砕した後、この粉砕うるち米菓に湯を注加す
ることを特徴とする米ポタージュの製造方法に係るもの
である。
【0011】
【発明の作用並びに効果】まず、米ポタージュに適した
米菓の種類を決めるため、公知の方法により焼き上げた
うるち米菓(素焼き品)及びもち米菓(素焼き品)をロ
ール粉砕し、粉砕物に湯を注加したときの分散性及びテ
クスチャーを調べた。その結果は表1の通りである。
【0012】
【表1】
【0013】うるち米菓の粉砕物は淡黄色を呈し、うる
ち米菓の風味があり、滑らかな舌触りでポタージュとし
て好ましいものであったが、もち米菓では糊様の舌触り
で違和感のあるものとなった。
【0014】このようなことから、米菓から米ポタージ
ュを製造するには、うるち米菓を原料とするのが適切で
あることが判明した。
【0015】次に、米ポタージュに適したうるち米菓の
粉砕度合を決めるため、公知の方法により焼き上げたう
るち米菓(素焼き品)をロール粉砕機で粉砕し、ふるい
を用いて10メッシュのふるいを通過して16メッシュ
のふるい上に残る区分,16メッシュのふるいを通過し
て20メッシュのふるい上に残る区分,20メッシュの
ふるいを通過して24メッシュのふるい上に残る区分,
24メッシュのふるいを通過して32メッシュのふるい
上に残る区分,32メッシュのふるいを通過して60メ
ッシュのふるい上に残る区分,60メッシュのふるいを
通過して100メッシュのふるい上に残る区分,100
メッシュのふるいを通過する区分を得、各区分に湯を注
加したときの分散性及びテクスチャーを調べた。
【0016】その結果は表2に示す通りであり、100
メッシュを通過しない区分ではいずれも分散性及びテク
スチャーが良く、100メッシュを通過する区分では撹
拌しても多くのダマ(未分散物)を生じ食べ口が悪いこ
とが判明した。
【0017】
【表2】
【0018】100メッシュのふるいを通過する区分で
ダマを生じる原因は、粉砕うるち米菓の粒度が小さくな
るにつれてその比容積が低下することから、粉砕うるち
米菓の表面に糊の層が速やかに形成され内部に水が浸透
しなくなるからであると推察された。ここで、比容積と
は、一定グラム当たりの体積のことであり、詰まって嵩
が小さくなるか、否かを確認する目安である。
【0019】このようなことから、うるち米菓から米ポ
タージュを製造するには、粉砕うるち米菓の粒度は、1
00メッシュのふるいを通過しない粒度のものが望まし
いことが判明した。
【0020】また、米ポタージュに適したうるち米菓の
粉砕方法を決めるため、公知の方法により焼き上げたう
るち米菓(素焼き品)を押し潰し方式のロール粉砕機及
び叩き割り方式の衝撃粉砕機で粉砕し、両粉砕機による
粉砕物の粒度分布を調べた。その結果は表3に示す通り
である。
【0021】
【表3】
【0022】尚、ロール粉砕の場合、うるち米菓生地延
ばし機のロールを使用し、先ずロール間隙2mmにして
粉砕し、次いでロール間隙0.5mmにして粉砕した。
衝撃粉砕の場合、試験用試料粉砕器を使用し、粗めの粒
度にするために、スクリーンを取り外して粉砕した。
【0023】ロール粉砕機により粉砕した粉砕うるち米
菓は、100メッシュのふるいを通過する区分は22.
7%に留まり、湯を注加したときに完全に分散した。一
方、衝撃粉砕機のものでは、穏やかな粉砕条件でも10
0メッシュのふるいを通過する区分は80.7%にもな
り、湯を注加したときにはダマを生じた。
【0024】このようなことから、米菓から米ポタージ
ュを製造するには、100メッシュのふるいを通過しな
い程度の粒度を粗いものを主体(約8割)にして分散性
を良くするため、押し潰し方式のロール粉砕機で粉砕す
るのが適切であることが判明した。
【0025】以上から、うるち米菓を、粒度が100メ
ッシュのふるいを通過しない粒度のものを主体とすべく
押し潰し方式のロール粉砕機で粉砕した後、これにスキ
ムミルク,食塩,グルタミンソーダ等の適宜の調味物を
混合し、この混合物に湯を注加することにより、米を主
材料とし、米の風味を生かした米ポタージュが得られる
ことになる。
【0026】本発明は、上述のように構成したから、こ
れまでにない米を主材料としたテクスチャーが良好な米
ポタージュを提供し得ることになる。
【0027】
【実施例】うるち米菓(素焼きせんべい)を粒度が10
0メッシュのふるいを通過しない粒度のものを主体とす
べく、押し潰し方式のロール粉砕機で粉砕した粉砕うる
ち米菓100部,スキムミルク20部,食塩1部,グル
タミンソーダ0.1部を混合し、その混合物10gに湯
120mlを注加することにより、米菓の風味があり、
滑らかな舌触りな米ポタージュを得ることができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕したうるち米菓を主材料としたこと
    を特徴とする米ポタージュ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の米ポタージュにおいて、
    100メッシュのふるいを通過しない粒度に粉砕したう
    るち米菓を主体としたことを特徴とする米ポタージュ。
  3. 【請求項3】 押し潰し方式のロール粉砕機で粉砕した
    うるち米菓を主材料としたことを特徴とする米ポタージ
    ュ。
  4. 【請求項4】 うるち米菓を押し潰し方式のロール粉砕
    機で粉砕した後、この粉砕うるち米菓に湯を注加するこ
    とを特徴とする米ポタージュの製造方法。
JP08139065A 1996-05-31 1996-05-31 米ポタージュ及び米ポタージュの製造方法 Expired - Lifetime JP3073928B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012085561A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Ohkawara Kakohki Co Ltd ポタージュスープ用粉末製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012085561A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Ohkawara Kakohki Co Ltd ポタージュスープ用粉末製造法

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