JPH09312041A - 貼り合わせ型情報記録媒体、この情報記録媒体の製造方法及びこの情報記録媒体の製造装置 - Google Patents

貼り合わせ型情報記録媒体、この情報記録媒体の製造方法及びこの情報記録媒体の製造装置

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JPH09312041A
JPH09312041A JP12805496A JP12805496A JPH09312041A JP H09312041 A JPH09312041 A JP H09312041A JP 12805496 A JP12805496 A JP 12805496A JP 12805496 A JP12805496 A JP 12805496A JP H09312041 A JPH09312041 A JP H09312041A
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JP12805496A
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Katsumi Suzuki
克己 鈴木
Yoshiyuki Okubo
美志 大久保
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報信号を正常に記録再生可能な、ソリの極
めて小さい良好な機械特性を有する貼り合わせ型情報記
録媒体の提供。 【解決手段】 情報信号を再生可能な第一の光ディスク
の片面に粘度X(cps)の粘着物を塗布する工程44
と、粘着物が塗布された第一の光ディスクの面上に同じ
構成の第二の光ディスクを設ける工程45と、粘着物を
介して第二の光ディスクが設けられた第一の光ディスク
を、Y≧5X−500で表される回転数Y(rpm)で
回転させる工程48と、第一の光ディスクと第二の光デ
ィスクの間に挟まれた粘着物を硬化させる工程49と、
から成る製造方法によって貼り合わせ型情報記録媒体を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線(以下、UV
と称す。)硬化型樹脂などの粘着物を用いて2枚の情報
記録媒体を貼り合わせて製造した貼り合わせ型情報記録
媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の大容量化に伴って、情報が
記録されるCDやCD−ROMに代表される光ディスク
などの情報記録媒体において様々な工夫が為され、2枚
の情報記録媒体を貼り合わせて1枚の情報記録媒体とし
て使用することなどが提案されている。
【0003】例えば、最近発表されたDVD(デジタル
・ビデオ・ディスク)の規格では、0.6mm厚の光デ
ィスク2枚を貼り合わせることにより、片面で約4.7
GBの容量を、両面で約9.4GBの大容量としてい
る。なお、9.4GBの容量は、MPEG(Movin
g Picture Expert Group)規格
の動画圧縮を行った場合、約4時間の動画を収録できる
容量である。
【0004】図6に、このような貼り合わせ型光ディス
クの模式図を示す。この貼り合わせ型光ディスクは2枚
の光ディスク1及び2から成る。光ディスク1は、記録
される情報に対応した凹凸状のエンボスが形成された面
(エンボス面)を片面に有するポリカーボネート(Po
ly Carbonate)などから成る基板11と、
このエンボス面上に形成されたアルミニウムなどから成
る反射膜12から構成される。光ディスク2も光ディス
ク1と同様の構成から成る。2枚の光ディスク1及び2
は、各光ディスクの反射膜12及び22を対向させた状
態でUV硬化型樹脂などの粘着物から成る接着層10を
介して貼り合わせが行われる。このような構成からなる
貼り合わせ型光ディスクは2つの反射膜12及び22に
よって、その光ディスクの両面が使用される。
【0005】上記のような貼り合わせ型光ディスクを製
造する2枚の光ディスクの貼り合わせ方法としては、ホ
ットメルト型樹脂を2枚の光ディスク間に塗布して冷却
硬化させることによって貼り合わせる方法、2枚の光デ
ィスクを両面粘着テープで貼り合わせる方法、UV硬化
型樹脂を2枚の光ディスク間に塗布した後にUVを照射
して硬化させることによって貼り合わせる方法などがあ
る。
【0006】ホットメルト型樹脂を用いる方法は量産性
に優れているが、この方法によって製造される光ディス
クは貼り合わせ後の環境試験(特に高温状態における環
境試験)に対して弱いという問題がある。ホットメルト
型樹脂の溶解温度は摂氏120度から160度であるた
め、光ディスクを車載した際に想定される摂氏80度程
度の環境下でホットメルト型樹脂の軟化によって光ディ
スクが変形する恐れがある。
【0007】両面粘着テープを用いる方法は、この方法
によって製造された光ディスクが良好な対環境特性を有
するという利点がある反面、1枚1枚の光ディスクを手
作業によって真空容器内で接着する方法であるために量
産性に問題がある。
【0008】そこで近年、UV硬化型樹脂を用いる方法
が注目されている。このUV硬化型樹脂を用いる光ディ
スクの製造方法について以下に説明する。図7に、UV
硬化型樹脂を光ディスクに塗布する工程を行うUV硬化
型樹脂スピンコート装置を示す。また、図8に、光ディ
スクに塗布したUV硬化型樹脂を硬化させる工程を行う
UV照射装置を示す。
【0009】図7において、光ディスク2は反射膜22
を上にして、低速で回転する回転テーブル30上に載置
されている。この光ディスク2上に、容器3に入ったU
V硬化型樹脂7をコック4から滴下し、塗布を行う。続
いて、UV硬化型樹脂7が塗布された光ディスク2上
に、反射膜12が反射膜22に対向する状態で光ディス
ク1を設ける。その後、回転テーブル30の回転数を高
速に上昇させて回転させる。以下では、この回転をスピ
ンコート回転と称する。このスピンコート回転によっ
て、光ディスク1と光ディスク2の間に挟まれたUV硬
化型樹脂がディスクの半径方向へ引き延ばされることに
よってほぼ均一に拡布される。このような光ディスク1
及び2を、図8に示すUV照射装置の搬送系8に乗せ、
UVランプ5によって照射されるUVにさらす。これに
よって、UV硬化型樹脂を硬化させ、光ディスク1と光
ディスク2の貼り合わせを行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
UV硬化型樹脂を用いた方法による光ディスクの製造過
程においては、光ディスク1と光ディスク2間に塗布さ
れるUV硬化型樹脂の不均一性から生ずると推定される
ソリによって、貼り合わせ型光ディスクのディスク機械
精度が悪化しやすいという問題を有していた。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、その目的としては、2枚の光ディス
クのような情報記録媒体間にUV硬化型樹脂などの粘着
物を均一に塗布することによって、ソリの極めて少な
い、良好な機械特性を有する貼り合わせ型情報記録媒体
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による貼り合わせ
型情報記録媒体は、上記目的を達成するために、情報信
号を再生可能な第一の情報記録媒体と、第一の情報記録
媒体と同様の構成から成る第二の情報記録媒体と、第一
の情報記録媒体と第二の情報記録媒体との間で、
【0013】
【数1】Y≧5X−500 で表される回転数Y(rpm)によって回転される第一
の情報記録媒体の回転に伴って拡布された粘度X(cp
s)の粘着物と、から成ることを特徴とする。
【0014】このような構成から成る貼り合わせ型の情
報記録媒体は、次のようにして製造される。第一の情報
記録媒体は情報信号の記録が行われる面を上にして、低
速の回転数Y’で回転する回転テーブル上に載置され
る。この第一の情報記録媒体上には、UV硬化型樹脂な
どから成る粘度X(cps)の粘着物が塗布される。続
いて、粘着物が塗布された第一の情報記録媒体上に、情
報信号の記録が行われる面が対向するように第二の情報
記録媒体を設ける。その後、回転テーブルの回転数を回
転数Y’よりも高速に上昇させて、上記の数1による数
式によって表される回転数Y(rpm)で回転させる。
この回転数Y(rpm)による回転に伴って、後述する
実験結果を理由として、挟まれた粘着物が第一の情報記
録媒体と第二の情報記録媒体の間で引き延ばされ、均一
に拡布される。
【0015】ここで、使用した粘着物がUV硬化型樹脂
である場合には、粘着物が挟まれた第一の情報記録媒体
及び第二の情報記録媒体にUVを照射することによって
UV硬化型樹脂を硬化させ、第一の情報記録媒体と第二
の情報記録媒体の貼り合わせを行う。
【0016】このように、第一の情報記録媒体の回転数
Y(rpm)による回転に伴って、粘度X(cps)の
粘着物が第一の情報記録媒体と第二の情報記録媒体の間
で均一に塗布されるため、結果として製造される貼り合
わせ型の情報記録媒体における粘着物の不均一性が原因
と考えられるソリは極めて小さく抑えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明を行う。この実施の形態に
おいては、貼り合わせ型光ディスクを構成する2枚の光
ディスク間に塗布されるUV硬化型樹脂の粘度と、貼り
合わせ型光ディスクの製造工程で回転テーブルによって
回転されるスピンコート回転時の光ディスクの回転数
(以下、スピンコート回転数と称する。)と、を変数と
した。そして、様々な変数の組み合わせから成る製造条
件で、貼り合わせ型光ディスクの製造を行った。
【0018】まず、本発明の実施の形態として、UV硬
化型樹脂の粘度が500cps(センチポイズ)、スピ
ンコート回転数が1500rpmの条件によって、貼り
合わせ型光ディスクを製造した。
【0019】図1に、本発明の実施の形態として製造さ
れる貼り合わせ型光ディスクの外観を示す。この貼り合
わせ型光ディスクの製造に際して用いられた光ディスク
1は直径略120mmかつ厚さ略0.6mmの再生専用
光ディスクである。またこの貼り合わせ型光ディスクの
断面構造は、図6に示す貼り合わせ型光ディスクの断面
構造と同様の構成から成り、記録される情報に対応した
凹凸状のエンボスが形成されたエンボス面を片面に有す
るポリカーボネートから成る基板11と、エンボス面上
に形成されたアルミニウムから成る反射膜12と、から
構成される。このような構成から成る光ディスクは上記
エンボスが高い密度で形成されており、開口数0.55
乃至0.65のレンズを介して照射される波長600乃
至700nmの光に対応する。なお、光ディスク1と伴
に用いられる光ディスク2も同様の構成から成る。
【0020】図2に、本発明の実施の形態による貼り合
わせ型光ディスクの製造工程をフローチャートに示す。
このフローチャートに従って貼り合わせ型光ディスクを
製造する装置として、UV硬化型樹脂を塗布する塗布工
程44においては、図7に示すUV硬化型樹脂スピンコ
ート装置を使用した。また、UV硬化型樹脂を硬化させ
る硬化工程49においては、図8に示すUV照射装置を
使用した。
【0021】図7に示すUV硬化型樹脂スピンコート装
置が本発明の実施の形態による貼り合わせ型光ディスク
の製造に使用される場合には、後述する図2に示される
フローチャートの製造工程に従って動作するように、塗
布システムコントローラ32が、UV硬化型樹脂スピン
コート装置全体を制御する。
【0022】なお、このUV硬化型樹脂スピンコート装
置は、光ディスクを載置させて回転させる回転テーブル
30と、この回転テーブル30を回転駆動するモータ3
3と、このモータ33の回転数を所定の回転数に制御す
るモータ回転数制御回路34と、上記回転テーブル30
によって回転される光ディスク上に所定量のUV硬化型
樹脂を滴下するように制御するオートディスペンサー3
1と、このオートディスペンサー31と上記モータ回転
数制御回路34を制御することによって、UV硬化型樹
脂スピンコート装置全体を統括制御する塗布システムコ
ントローラ32と、から構成される。
【0023】以下に、この貼り合わせ型光ディスクの製
造工程について説明する。まず、貼り合わせが行われる
2枚の光ディスク1及び2が製造される。光ディスク2
は、ステップ41において、記録される情報に対応した
凹凸状のエンボスが片面に形成されたスタンパーなどを
用いることによって、この凹凸状のエンボスが片面に形
成された透光性の基板と、このような基板のエンボスが
形成された面に、ステップ42において、アルミニウム
などから成る反射膜が蒸着されることによって製造され
る。光ディスク1も、光ディスク2と同様の製造工程に
よって製造される。
【0024】このようにして製造された光ディスク2
は、図7に示すように反射膜22を上にして回転テーブ
ル30上に載置される。ステップ43において、回転テ
ーブル30はモータ回転数制御回路34を介した塗布シ
ステムコントローラ32の制御によって回転し、光ディ
スク2が低速の回転数Y’(rpm)で回転される。こ
こでの実施の形態においては、回転数Y’(rpm)は
回転数40rpmとした。この低速で回転する光ディス
ク2上に、ステップ44において、容器3に入った粘度
X(cps)のUV硬化型樹脂7をコック4から、オー
トディスペンサー31を介して塗布システムコントロー
ラ32による制御によって所定量だけ滴下し、10秒間
かけて塗布を行った。なお、ここで使用したUV硬化型
樹脂7の粘度X(cps)は、500(cps)であ
る。
【0025】続いて、ステップ45において、UV硬化
型樹脂7が塗布された光ディスク2上に、図6に示すよ
うな構成となるように反射膜12が反射膜22に対向す
る状態で光ディスク1が設けられた。その後にステップ
48において、塗布システムコントローラ32は回転テ
ーブル30の回転数を回転数Y’(rpm)よりも高速
の回転数Y(rpm)のスピンコート回転数に上昇させ
て、10秒間だけスピンコート回転させることによっ
て、光ディスク1と光ディスク2の間に挟まれたUV硬
化型樹脂をディスクの半径方向へ引き延ばし、均一に拡
布した。なお、ここで用いたスピンコート回転数は回転
数1500(rpm)であった。
【0026】このようにして貼り合わせられている光デ
ィスク1及び2を、図8に示すUV照射装置の搬送系8
に乗せ、ステップ49において、出力800WのUVラ
ンプ5によって照射されるUVに3秒間さらした。これ
によって、UV硬化型樹脂を硬化させ、光ディスク1と
光ディスク2によって構成される貼り合わせ型光ディス
クの製造を完了した。このようにして製造された貼り合
わせ型光ディスクをサンプルAとする。
【0027】また、回転テーブルによるスピンコート回
転時の光ディスクのスピンコート回転数を2000rp
m、2500rpm、3000rpmとし、その他はサ
ンプルAを製造した時と同一の条件及び同一の工程とし
て、貼り合わせ型光ディスクを製造した。上記の各条件
で製造した貼り合わせ型光ディスクをそれぞれ、サンプ
ルB、サンプルC及びサンプルDとする。
【0028】図3に、このように製造された貼り合わせ
型光ディスクの半径位置に対するディスクのソリをソリ
角によって測定した結果を示す。横軸は半径位置R (m
m)を示し、縦軸はソリ角δ(度)を示す。この図に示
されるグラフによれば、上記のスピンコート回転数が高
速になるほど、ソリ角が、特にディスクの外周側でのソ
リ角が小さくなっており、ソリが小さく抑えられている
ことがわかる。この結果は、ディスクのスピンコート回
転数が高速であるほど、UV硬化型樹脂が均一に塗布さ
れることやディスク外周側部分でのUV硬化型樹脂の吹
き溜まりが出来にくくなることなどが原因と推定され
る。
【0029】一般に、特にDVD規格において、光ディ
スクに対する情報信号の記録再生を正常に行うために
は、製造される光ディスクのソリ角は概ね0.3度以下
に抑えなければならないとされている。このことと、上
記したサンプルA、サンプルB、サンプルC及びサンプ
ルDの測定結果とを比較考慮すると、粘度500cps
のUV硬化型樹脂を用いた場合、上記のスピンコート回
転数は2000rpm以上が必要であることが分かる。
【0030】次に、貼り合わせ型光ディスクを構成する
2枚の光ディスク1及び2の間に塗布されるUV硬化型
樹脂の粘度を300cps、400cps、600cp
s及び700cpsとし、それぞれの粘度のUV硬化型
樹脂を用いて、前記したサンプルA、サンプルB、サン
プルC及びサンプルDを製造した時と粘度以外の条件を
同一及び工程も同一として、貼り合わせ型光ディスクを
製造した。そして上記と同様に、製造された貼り合わせ
型光ディスクの半径位置に対するソリ角を測定した。
【0031】このソリ角の測定結果から、300cp
s、400cps、600cps及び700cpsの粘
度を有するUV硬化型樹脂が用いられた貼り合わせ型光
ディスクのソリ角を0.3度よりも小さくするために
は、上記したスピンコート回転時の光ディスクのスピン
コート回転数をそれぞれ、1000rpm以上、150
0rpm以上、2500rpm以上及び3000rpm
以上にすることが必要であることが分かった。
【0032】図4に、以上に記載した全ての結果を総合
した、貼り合わせ型光ディスク製造時におけるスピンコ
ート回転数とUV硬化型樹脂の粘度との関係を示す。こ
の図において斜線で示される領域は、ソリ角が0.3以
下に抑えられて製造された貼り合わせ型光ディスクの製
造条件を示す。この図に示される関係から、スピンコー
ト回転数をY(rpm)、UV硬化型樹脂の粘度をX
(cps)とすると、製造される貼り合わせ型光ディス
クのソリ角が0.3度以内に入るための条件として、次
の数式によって表される関係があることが判明した。
【0033】
【数2】Y≧5X−500 この数式によって表されるスピンコート回転数とUV硬
化型樹脂の粘度との条件を用いて貼り合わせ型光ディス
クを製造すると、上記したように、製造された貼り合わ
せ型光ディスクのソリ角を0.3度以下の小さい値に抑
えることが可能となる。特に、上記の実施の形態で用い
た厚さ略0.6mmの光ディスクを貼り合わせる際に
は、この比較的薄い厚さを有する光ディスクが外部から
の影響を受けてソリが生じやすいために、2つの光ディ
スクを貼り合わせる粘着物が均一に塗布され、貼り合わ
せ型光ディスクのソリが小さく抑えられる効果は極めて
大きい。
【0034】また、上記スピンコート回転によって拡布
されるUV硬化型樹脂などの粘着物は、硬化後における
任意の2つの位置における厚さの差を数μm以内に抑え
られることが確認されており、本発明の製造方法による
と粘着物の層の厚さをほぼ均一にすることが可能とな
る。
【0035】なお、本発明の実施の形態においては、ア
ルミニウム反射膜が片面に形成された2枚の再生専用光
ディスクを貼り合わせることによって製造する貼り合わ
せ型光ディスクを実施の形態として説明した。しかしな
がらこのような光ディスクに替えて、図5に示すよう
な、所定の光照射に反応して記録される情報に対応した
光学特性の異なる部分を形成することが可能な光反応性
記録膜6(例えば、1回の記録及び再生が可能ないわゆ
るライトワンス記録膜、又は複数回の記録・消去(或い
はオーバーライト)及び再生が可能な相変化型記録膜や
光磁気型記録膜)などが片面に形成された光ディスクを
貼り合わせて製造した場合であっても、単に光ディスク
を貼り合わせるという作業においては、上記の実施の形
態と全く同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0036】また、数1の数式によって示される条件
は、2枚の情報記録媒体などによって作られるような面
間に、上記したようなスピンコート等の方法によって、
UV硬化型樹脂のような粘着物を塗布する場合であれ
ば、光ディスクなどの情報記録媒体の貼り合わせに限ら
ず適用可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上説明したような構成から成
り、情報記録媒体を貼り合わせる粘着物の塗布を均一に
行うことが可能である。このため、粘着物塗布の不均一
性が原因と考えられるソリを極めて小さく抑えることが
でき、情報記録媒体に記録された情報信号を正常に再生
することを実現する良好な機械特性を有する貼り合わせ
型情報記録媒体の製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による貼り合わせ型光ディ
スクを示す図。
【図2】本発明の実施の形態による貼り合わせ型光ディ
スクの製造工程を示す図。
【図3】本発明の実施の形態による貼り合わせ型光ディ
スクの半径位置に対するディスクのソリをソリ角によっ
て測定した結果を示す図。
【図4】本発明の実施の形態による貼り合わせ型光ディ
スク製造時におけるスピンコート回転数とUV硬化型樹
脂の粘度との関係を示す図。
【図5】本発明の他の実施の形態による貼り合わせ型光
ディスクを示す図。
【図6】貼り合わせ型光ディスクの構成を模式的に示す
図。
【図7】UV硬化型樹脂を光ディスクに塗布する工程を
行うUV硬化型樹脂スピンコート装置を示す図。
【図8】光ディスクに塗布したUV硬化型樹脂を硬化さ
せる工程を行うUV照射装置を示す図。
【符号の説明】
1、2 光ディスク 3 容器 4 コック 5 UVランプ 6 光反応性記録膜 7 UV硬化型樹脂 8 UV照射装置の搬送系 10 粘着物 11、21 基板 12、22 反射膜 30 回転テーブル 31 オートディスペンサー 32 塗布システムコントローラ 33 モータ 34 モータ回転数制御回路 41、46 エンボス形成された光ディスクの基板
を製造するステップ 42、47 光ディスク基板のエンボス面へ反射膜
を蒸着するステップ 43 低速回転数で光ディスク2を回転させ
るステップ。 44 光ディスク2上にUV硬化型樹脂を塗
布するステップ 45 光ディスク2上に光ディスク1を載置
させるステップ 48 所定の高速回転数で光ディスク2を回
転させるステップ 49 UV照射によってUV硬化型樹脂を硬
化させるステップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号を再生可能な第一の情報記録媒
    体の片面上に所定量の粘度X(cps)の粘着物を塗布
    する第一の工程と、この第一の工程によって前記粘着物
    が塗布された第一の情報記録媒体の片面上にこの第一の
    情報記録媒体と同様の構成から成る第二の情報記録媒体
    を載置する第二の工程と、この第二の工程によって前記
    粘着物を介して前記第二の情報記録媒体が載置された前
    記第一の情報記録媒体を、 Y≧5X−500 で表される回転数Y(rpm)で回転させる第三の工程
    と、この第三の工程によって前記第一の情報記録媒体と
    前記第二の情報記録媒体の間に拡布された前記粘着物を
    硬化させる第四の工程と、から成ることを特徴とする貼
    り合わせ型情報記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 情報信号を再生可能な第一の情報記録媒
    体を回転数Y’で回転させると共に、この第一の情報記
    録媒体の片面上に所定量の粘度X(cps)の粘着物を
    塗布する第一の工程と、この第一の工程によって前記粘
    着物が塗布された第一の情報記録媒体の片面上に前記第
    一の情報記録媒体と同様の構成から成る第二の情報記録
    媒体を載置する第二の工程と、この第二の工程によって
    前記粘着物を介して前記第二の情報記録媒体が載置され
    た前記第一の情報記録媒体を、 Y≧5X−500かつY>Y’ で表される回転数Y(rpm)で回転させる第三の工程
    と、この第三の工程によって前記第一の情報記録媒体と
    前記第二の情報記録媒体の間に拡布された前記粘着物を
    硬化させる第四の工程と、から成ることを特徴とする貼
    り合わせ型情報記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記情報記録媒体は光学的な方法によっ
    て情報信号を再生可能な光情報記録媒体であり、前記粘
    着物は紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型樹脂
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    貼り合わせ型情報記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 情報信号を再生可能な第一の情報記録媒
    体の片面上に所定量の粘度X(cps)の粘着物を塗布
    する塗布手段と、この塗布手段によって前記粘着物が塗
    布された第一の情報記録媒体の片面上にこの第一の情報
    記録媒体と同様の構成から成る第二の情報記録媒体を載
    置する載置手段と、この載置手段によって前記粘着物を
    介して前記第二の情報記録媒体が載置された前記第一の
    情報記録媒体を、 Y≧5X−500 で表される回転数Y(rpm)で回転させる回転手段
    と、この回転手段によって前記第一の情報記録媒体と前
    記第二の情報記録媒体の間に拡布された前記粘着物を硬
    化させる硬化手段と、を有することを特徴とする貼り合
    わせ型情報記録媒体の製造装置。
  5. 【請求項5】 情報信号を再生可能な第一の情報記録媒
    体を回転数Y’で回転させる第一の回転手段と、この第
    一の回転手段によって回転された前記第一の情報記録媒
    体の片面上に所定量の粘度X(cps)の粘着物を塗布
    する塗布手段と、この塗布手段によって前記粘着物が塗
    布された第一の情報記録媒体の片面上にこの第一の情報
    記録媒体と同様の構成から成る第二の情報記録媒体を載
    置する載置手段と、この載置手段によって前記粘着物を
    介して前記第二の情報記録媒体が載置された前記第一の
    情報記録媒体を、 Y≧5X−500かつY>Y’ で表される回転数Y(rpm)で回転させる第二の回転
    手段と、この第二の回転手段によって前記第一の情報記
    録媒体と前記第二の情報記録媒体の間に挟まれた前記粘
    着物を硬化させる硬化手段と、を有することを特徴とす
    る貼り合わせ型情報記録媒体の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記情報記録媒体は光学的な方法によっ
    て情報信号を再生可能な光情報記録媒体であり、前記粘
    着物は紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型樹脂
    であることを特徴とする請求項4または請求項5記載の
    貼り合わせ型情報記録媒体の製造装置。
  7. 【請求項7】 情報信号を再生可能な第一の情報記録媒
    体と、第一の情報記録媒体と同様の構成から成る第二の
    情報記録媒体と、第一の情報記録媒体と第二の情報記録
    媒体との間で、 Y≧5X−500 で表される回転数Y(rpm)での第一の情報記録媒体
    の回転に伴って拡布された粘度X(cps)の粘着物
    と、から成ることを特徴とする貼り合わせ型情報記録媒
    体。
  8. 【請求項8】 情報信号を再生可能な第一の情報記録媒
    体と、第一の情報記録媒体と同様の構成から成る第二の
    情報記録媒体と、第一の情報記録媒体と第二の情報記録
    媒体との間で、 Y≧5X−500 で表される回転数Y(rpm)での第一の情報記録媒体
    の回転に伴って拡布された粘度X(cps)の粘着物
    と、から成り、前記粘着物の硬化によって前記第一の情
    報記録媒体と前記第二の情報記録媒体の貼り合わせが行
    われることを特徴とする貼り合わせ型情報記録媒体。
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