JPH0931024A - エステル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

エステル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子

Info

Publication number
JPH0931024A
JPH0931024A JP5088996A JP5088996A JPH0931024A JP H0931024 A JPH0931024 A JP H0931024A JP 5088996 A JP5088996 A JP 5088996A JP 5088996 A JP5088996 A JP 5088996A JP H0931024 A JPH0931024 A JP H0931024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
liquid crystal
coo
ring
trans
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5088996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3579705B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Kondo
智之 近藤
Shuichi Matsui
秋一 松井
Yasuyuki Koizumi
靖幸 小泉
Koichi Shibata
晃一 柴田
Yasuhiro Haseba
康宏 長谷場
Norihisa Hachitani
典久 蜂谷
Etsuo Nakagawa
悦男 中川
Kazutoshi Miyazawa
和利 宮沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP05088996A priority Critical patent/JP3579705B2/ja
Publication of JPH0931024A publication Critical patent/JPH0931024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3579705B2 publication Critical patent/JP3579705B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電率異方性値が大きく、しきい値電圧の温
度による変化が小さく、かつ低温下での他の液晶材料へ
の溶解性が改善された新規液晶性化合物およびこれを含
む液晶組成物を提供することにある。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 (式中、RはHまたは炭素数1〜10のアルキル基を示
し、lは1〜9の整数を示し、m、nおよびoは相互に
独立して0または1を示し、A1、A2およびA3は相互
に独立して、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、
環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい
1,4−フェニレン基等を示し、Z1、Z2およびZ3
相互に独立して−COO−等を示すが、それらのうち少
なくとも1つは−COO−を示し、XはCF3等を示
し、Y1およびY2は相互に独立してHまたはFを示
す。)で示される液晶性化合物等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶性化合物およ
び液晶組成物に関し、更に詳しくは4−置換フェニル
基、3−フルオロ−4−置換フェニル基あるいは3,5
−ジフルオロ−4−置換フェニル基を有する新規なエス
テル化合物、これを含有する液晶組成物および該液晶組
成物を用いて構成した液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶性化合物を用いた表示素子は、時
計、電卓、ワープロ等のディスプレイに広く利用されて
いる。これらの表示素子は液晶性化合物の屈折率異方
性、誘電率異方性等を利用した物である。液晶相には、
ネマチック液晶相、スメクチック液晶相、コレステリッ
ク液晶相があるが、ネマチック液晶相を利用した物が最
も広く用いられている。また表示方式としては動的散乱
(DS)型、配向相変形(DAP)型、ゲスト/ホスト
(GH)型、ねじれネマチック(TN)型、超ねじれネ
マチック(STN)型、薄膜トランジスタ(TFT)型
等がある。
【0003】これらの表示方式で用いられる液晶性化合
物は、室温を中心とする広い温度範囲で液晶相を示し、
表示素子が使用される条件下で十分に安定であり、さら
に表示素子を駆動させるに十分な特性を持たなくてはな
らないが、現在のところ単一の液晶性化合物でこの条件
を満たすものは見いだされていない。このため数種類か
ら数十種類の液晶性化合物および必要によりさらに非液
晶性化合物を混合し、もって要求特性を備えた液晶組成
物を調製しているのが実状である。これらの液晶組成物
は、表示素子が使用される条件下で通常存在する水分、
光、熱、空気に対して安定で、また電場や電磁放射に対
しても安定である上、混合される化合物に対し化学的に
も安定であることが要求される。また液晶組成物には、
その屈折率異方性値(Δn)および誘電率異方性値(Δ
ε)等の諸物性値が表示方式や表示素子の形状に依存し
て適当な値を取ることが必要とされる。さらに液晶組成
物中の各成分は、相互に良好な溶解性を持つことが重要
である。
【0004】なかでも、液晶表示素子の大画面化に必要
な高速応答に大きく寄与するしきい値電圧のさらなる低
電圧化の要求が高まっている。そのためにはΔεが大き
な液晶性化合物が必要である。(E.Jakeman
等、Phys.Lett.,39A.69(1972))
【0005】また、高画質化を可能とするためにはしき
い値電圧の温度による変化が小さな液晶性化合物が必要
とされる。これらの目的を達成するため、式(a)およ
び式(b)に示す化合物がそれぞれ特表平3−5036
37および特開平4−279560により知られてい
る。また、特開昭55−40660、特表平2−501
311、特表平3−500413の化合物も公知であ
る。
【0006】
【化8】 しかし、これらの化合物は、しきい値電圧の温度による
変化が未だ十分に小さいとは言えない上、低温下で液晶
組成物への溶解性が十分ではないといった問題を有す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を解消し、特にΔεが大きく、駆動電圧
の温度による変化が小さく、かつ低温下で他の液晶組成
物への溶解性が改善されたエステル化合物、これを含有
する液晶組成物および該液晶組成物を用いて構成した液
晶表示素子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願で特許請求される発明は以下の通りである。 (1)一般式(1)
【0009】
【化9】
【0010】(式中、RはHまたは炭素数1〜10のア
ルキル基を示し、lは1〜9の整数を示し、m、nおよ
びoは相互に独立して0または1を示し、A1、A2およ
びA3は相互に独立して、トランス−1,4−シクロヘ
キシレン基、環上の1つ以上の水素原子がFで置換され
ていてもよい1,4−フェニレン基、ピリミジン−2,
5−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイル基または1,
3−ジオキサン−2,5−ジイル基を示し、Z1、Z2
よびZ3は相互に独立して−COO−、−(CH22
または共有結合を示すが、それらのうち少なくとも1つ
は−COO−を示し、XはCN、CF3、CF2H、CF
2、OCF3またはOCF2Hを示し、Y1およびY2
相互に独立してHまたはFを示すが、XがCNを示す場
合は、Y1およびY2は共にFを示す。)で示される液晶
性化合物。
【0011】(2)mが1を示し、nおよびoが0を示
し、A1が環上の1つ以上の水素原子がFで置換されて
いてもよい1,4−フェニレン基を示し、Z1が−CO
O−である(1)に記載の液晶性化合物。 (3)mおよびnが1を示し、oが0を示し、A1およ
びA2が環上の1つ以上の水素原子がFで置換されてい
てもよい1,4−フェニレン基を示し、Z1が−COO
−である(1)に記載の液晶性化合物。 (4)mおよびnが1を示し、oが0を示し、A1が環
上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい
1,4−フェニレン基を示し、A2がトランス−1,4
−シクロヘキシレン基を示し、Z1が−COO−である
(1)に記載の液晶性化合物。 (5)mおよびnが1を示し、oが0を示し、A1がト
ランス−1,4−シクロヘキシレン基を示し、A2が環
上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい
1,4−フェニレン基を示し、Z2が−COO−である
(1)に記載の液晶性化合物。 (6)mおよびnが1を示し、oが0を示し、A1およ
びA2が環上の1つ以上の水素原子がFで置換されてい
てもよい1,4−フェニレン基を示し、Z2が−COO
−である(1)に記載の液晶性化合物。 (7)mおよびnが1を示し、oが0を示し、A1がト
ランス−1、4−シクロヘキシレン基を示し、A2が環
上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい
1,4−フェニレン基を示し、Z1が−(CH22−を
示し、Z2が−COO−である(1)に記載の液晶性化
合物。 (8)m、nおよびoが1を示し、A1がトランス−
1,4−シクロヘキシレン基を示し、A2およびA3が環
上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい
1,4−フェニレン基を示し、Z1およびZ3が共有結合
を示し、Z2が−COO−である(1)に記載の液晶性
化合物。
【0012】(9)(1)〜(8)のいずれかに記載の
液晶性化合物を少なくとも1種類含有することを特徴と
する液晶組成物。 (10)第一成分として、(1)〜(8)のいずれかに
記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
分として、一般式(2)、(3)および(4)
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル
基を示し、X1はF、Cl、OCF3、OCF2H、C
3、CF2HまたはCFH2を示し、L1、L2、L3およ
びL4は相互に独立してHまたはFを示し、Z4およびZ
5は相互に独立して−(CH22−、−CH=CH−ま
たは共有結合を示し、aは1または2を示す。)からな
る群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する
ことを特徴とする液晶組成物。 (11)第一成分として、(1)〜(8)のいずれかに
記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成
分として、一般式(5)、(6)、(7)、(8)およ
び(9)
【0015】
【化11】
【0016】(式中、R2はF、炭素数1〜10のアル
キル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。該
アルキル基またはアルケニル基中の任意のメチレン基
(−CH2−)は酸素原子(−O−)によって置換され
ていてもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素
原子に置換されることはない。環Aはトランス−1,4
−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基、ピリミ
ジン−2,5−ジイル基または1,3−ジオキサン−
2,5−ジイル基を示し、環Bはトランス−1,4−シ
クロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミ
ジン−2,5−ジイル基を示し、環Cはトランス−1,
4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を
示し、Z6は−(CH22−、−COO−または共有結
合を示し、L5およびL6は相互に独立してHまたはFを
示し、bおよびcは相互に独立して0または1を示
す。)
【0017】
【化12】
【0018】(式中、R3は炭素数1〜10のアルキル
基を示し、L7はHまたはFを示し、dは0または1を
示す。)
【0019】
【化13】 (式中、R4は炭素数1〜10のアルキル基を示し、環
Dおよび環Eは相互に独立してトランス−1,4−シク
ロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z
7およびZ8は相互に独立して−COO−または共有結合
を示し、Z9は−COO−または−C≡C−を示し、L8
およびL9は相互に独立してHまたはFを示し、X2
F、OCF3、OCF2H、CF3、CF2HまたはCFH
2を示すが、X2がOCF3、OCF2H、CF3、CF2
またはCFH2を示す場合はL8およびL9は共にHを示
す。e、fおよびgは相互に独立して0または1を示
す。)
【0020】
【化14】 (式中、R5およびR6は相互に独立して炭素数1〜10
のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示
す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−
CH2−)は酸素原子(−O−)によって置換されてい
てもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子
に置換されることはない。環Gはトランス−1,4−シ
クロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミ
ジン−2,5−ジイル基を示し、環Hはトランス−1,
4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を
示し、Z10は−C≡C−、−COO−、−(CH2
2−、−CH=CH−C≡C−または共有結合を示し、
11は−COO−または共有結合を示す。)
【0021】
【化15】
【0022】(式中、R7およびR8は相互に独立して炭
素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアル
ケニル基を示す。いずれにおいてもそのうちの任意のメ
チレン基(−CH2−)は酸素原子(−O−)によって
置換されていてもよいが、2つ以上のメチレン基が連続
して酸素原子に置換されることはない。環Iはトランス
−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基
またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Jはト
ランス−1,4−シクロヘキシレン基、環上の1つ以上
の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニ
レン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環
Kはトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,
4−フェニレン基を示し、Z12およびZ14は相互に独立
して−COO−、−(CH22−または共有結合を示
し、Z13は−CH=CH−、−C≡C−、−COO−ま
たは共有結合を示し、hは0または1を示す。)からな
る群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する
ことを特徴とする液晶組成物。
【0023】(12)第一成分として、(1)〜(8)
のいずれかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含
有し、第二成分の一部分として、一般式(2)、(3)
および(4)からなる群から選択される化合物を少なく
とも1種類含有し、第二成分の他の部分として、一般式
(5)、(6)、(7)、(8)および(9)からなる
群から選択される化合物を少なくとも1種類含有するこ
とを特徴とする液晶組成物。 (13)(9)〜(12)のいずれかに記載の液晶組成
物を用いて構成した液晶表示素子。 (14)一般式(1−a)
【0024】
【化90】
【0025】(式中、A3はトランス−1,4−シクロ
ヘキシレン基または環上の1つ以上の水素原子がFで置
換されていてもよい1,4−フェニレン基を示し、Xは
CF3、CF2H、CFH2、OCF3またはOCF2Hを
示し、Y1はHまたはFを示し、oは0または1の整数
を示すが、oが0でかつXがCF3を示す場合には、Y1
はHを示す。)で示される液晶性化合物用原料のフェノ
ール誘導体。
【0026】本発明の一般式(1)で示す液晶性化合物
は、Δεが大きく、しきい値電圧の温度による変化が小
さく、かつ低温下でも他の液晶組成物への溶解性がよ
い。またこれらの液晶性化合物は、表示素子が通常使用
される条件下において物理的および化学的に十分安定で
あり、さらには分子構成要素のうち六員環や置換基およ
び/または結合基を適当に選択することにより、所望の
物性値を持つものへと誘導され得る。従って、本発明の
化合物を液晶組成物の成分として用いた場合、好ましい
特性を有する新たな液晶組成物を提供し得る。
【0027】本発明の一般式(1)で示される化合物
は、次の通りに類別される。以下、R9は下記に示され
る基、
【0028】
【化16】
【0029】Qは下記に示される基、
【0030】
【化17】
【0031】Cycはトランス−1,4−シクロヘキシ
レン基、Pheは1,4−フェニレン基、Pyrはピリ
ミジン−2,5−ジイル基、Pydはピリジン−2,5
−ジイル基、Dioは1,3−ジオキサン−2,5−ジ
イル基を示し、該Pheは1個以上の水素原子がFで置
換されていてもよく、A1、A2およびA3はCyc、P
he、Pyr、Pyd、Dioよりなる群から選ばれ、
好ましくは分子内に2つ以上のPyr、Pyd、Dio
を含まないものとする。
【0032】2個の六員環を有する化合物: R9−A1−COO−Q (1a) 3個の六員環を有する化合物: R9−A1−A2−COO−Q (1b) R9−A1−COO−A2−Q (1c) R9−A1−(CH22−A2−COO−Q (1d) R9−A1−COO−A2−COO−Q (1e) 4個の六員環を有する化合物: R9−A1−COO−A2−A3−Q (1f) R9−A1−A2−COO−A3−Q (1g) R9−A1−A2−A3−COO−Q (1h) R9−A1−COO−A2−COO−A3−Q (1i) R9−A1−(CH22−A2−COO−A3−Q (1j) R9−A1−(CH22−A2−A3−COO−Q (1k) R9−A1−A2−(CH22−A3−COO−Q (1l)
【0033】式(1a)で示される化合物は、さらに下
記の式(1aa)〜(1ae)で示される化合物に展開
される。 R9−Cyc−COO−Q (1aa) R9−Phe−COO−Q (1ab) R9−Pyr−COO−Q (1ac) R9−Pyd−COO−Q (1ad) R9−Dio−COO−Q (1ae) これらの化合物のうち、特に(1aa)および(1a
b)で示される化合物が好ましい。
【0034】式(1b)で示される化合物は、さらに下
記の式(1ba)〜(1bj)で示される化合物に展開
される。 R9−Cyc−Cyc−COO−Q (1ba) R9−Cyc−Phe−COO−Q (1bb) R9−Phe−Cyc−COO−Q (1bc) R9−Phe−Phe−COO−Q (1bd) R9−Pyr−Phe−COO−Q (1be) R9−Pyr−Cyc−COO−Q (1bf) R9−Pyd−Phe−COO−Q (1bg) R9−Pyd−Cyc−COO−Q (1bh) R9−Dio−Phe−COO−Q (1bi) R9−Dio−Cyc−COO−Q (1bj) これらの化合物のうち、特に(1ba)〜(1be)、
(1bg)および(1bi)で示される化合物が好まし
い。
【0035】式(1c)で示される化合物は、さらに下
記の式(1ca)〜(1cn)で示される化合物に展開
される。 R9−Cyc−COO−Cyc−Q (1ca) R9−Cyc−COO−Phe−Q (1cb) R9−Cyc−COO−Pyr−Q (1cc) R9−Cyc−COO−Pyd−Q (1cd) R9−Phe−COO−Cyc−Q (1ce) R9−Phe−COO−Phe−Q (1cf) R9−Phe−COO−Pyr−Q (1cg) R9−Phe−COO−Pyd−Q (1ch) R9−Pyr−COO−Phe−Q (1ci) R9−Pyr−COO−Cyc−Q (1cj) R9−Pyd−COO−Phe−Q (1ck) R9−Pyd−COO−Cyc−Q (1cl) R9−Dio−COO−Phe−Q (1cm) R9−Dio−COO−Cyc−Q (1cn) これらの化合物のうち、特に(1ca)、(1cb)、
(1ce)および(1cf)で示される化合物が好まし
い。
【0036】式(1d)で示される化合物は、さらに下
記の式(1da)〜(1dk)で示される化合物に展開
される。 R9−Cyc−(CH22−Cyc−COO−Q (1da) R9−Cyc−(CH22−Phe−COO−Q (1db) R9−Phe−(CH22−Cyc−COO−Q (1dc) R9−Phe−(CH22−Phe−COO−Q (1dd) R9−Phe−(CH22−Pyr−COO−Q (1de) R9−Pyr−(CH22−Phe−COO−Q (1df) R9−Pyr−(CH22−Cyc−COO−Q (1dg) R9−Pyd−(CH22−Phe−COO−Q (1dh) R9−Pyd−(CH22−Cyc−COO−Q (1di) R9−Dio−(CH22−Phe−COO−Q (1dj) R9−Dio−(CH22−Cyc−COO−Q (1dk) これらの化合物のうち、特に(1da)〜(1dd)で
示される化合物が好ましい。
【0037】式(1e)で示される化合物は、さらに下
記の式(1ea)〜(1ek)で示される化合物に展開
される。 R9−Cyc−COO−Cyc−COO−Q (1ea) R9−Cyc−COO−Phe−COO−Q (1eb) R9−Phe−COO−Cyc−COO−Q (1ec) R9−Phe−COO−Phe−COO−Q (1ed) R9−Phe−COO−Pyr−COO−Q (1ee) R9−Pyr−COO−Phe−COO−Q (1ef) R9−Pyr−COO−Cyc−COO−Q (1eg) R9−Pyd−COO−Phe−COO−Q (1eh) R9−Pyd−COO−Cyc−COO−Q (1ei) R9−Dio−COO−Phe−COO−Q (1ej) R9−Dio−COO−Cyc−COO−Q (1ek) これらの化合物のうち、特に(1ea)〜(1ed)で
示される化合物が好ましい。
【0038】式(1f)で示される化合物は、さらに下
記の式(1fa)〜(1fh)で示される化合物に展開
される。 R9−Cyc−COO−Cyc−Cyc−Q (1fa) R9−Cyc−COO−Cyc−Phe−Q (1fb) R9−Cyc−COO−Phe−Phe−Q (1fc) R9−Cyc−COO−Phe−Cyc−Q (1fd) R9−Phe−COO−Cyc−Cyc−Q (1fe) R9−Phe−COO−Cyc−Phe−Q (1ff) R9−Phe−COO−Phe−Cyc−Q (1fg) R9−Phe−COO−Phe−Phe−Q (1fh) これらの化合物のうち、特に(1fb)、(1fc)
、(1ff)および(1fh)で示される化合物が好
ましい。
【0039】式(1g)で示される化合物は、さらに下
記の式(1ga)〜(1gh)で示される化合物に展開
される。 R9−Cyc−Cyc−COO−Cyc−Q (1ga) R9−Cyc−Cyc−COO−Phe−Q (1gb) R9−Cyc−Phe−COO−Cyc−Q (1gc) R9−Cyc−Phe−COO−Phe−Q (1gd) R9−Phe−Cyc−COO−Cyc−Q (1ge) R9−Phe−Cyc−COO−Phe−Q (1gf) R9−Phe−Phe−COO−Cyc−Q (1gg) R9−Phe−Phe−COO−Phe−Q (1gh) これらの化合物のうち、特に(1gb)、(1gc)お
よび(1gd)で示される化合物が好ましい。
【0040】式(1h)で示される化合物は、さらに下
記の式(1ha)〜(1hh)で示される化合物に展開
される。 R9−Cyc−Cyc−Cyc−COO−Q (1ha) R9−Cyc−Cyc−Phe−COO−Q (1hb) R9−Cyc−Phe−Phe−COO−Q (1hc) R9−Cyc−Phe−Cyc−COO−Q (1hd) R9−Phe−Cyc−Cyc−COO−Q (1he) R9−Phe−Phe−Cyc−COO−Q (1hf) R9−Phe−Cyc−Phe−COO−Q (1hg) R9−Phe−Phe−Phe−COO−Q (1hh)
【0041】前記した全ての化合物において、R9は炭
素数2〜19のアルコキシアルキル基であるが、その中
で特に好ましい基は、メトキシメチル、メトキシエチ
ル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペン
チル、メトキシノニル、エトキシメチル、エトキシエチ
ル、エトキシプロピル、エトキシブチル、プロポキシメ
チル、プロポキシエチル、プロポキシプロピル、ブトキ
シメチル、ブトキシエチル、ペンチルオキシメチル、ヘ
キシルオキシメチル、ヘプチルオキシメチル、デシルオ
キシメチルである。
【0042】前記した通り式(1aa)、(1ab)、
(1ba)、(1bb)、(1bc)、(1bd)、
(1be)、(1bg)、(1bi)、(1ca)、
(1cb)、(1ce)、(1cf)、(1da)、
(1db)、(1dc)、(1dd)、(1ea)、
(1eb)、(1ec)、(1ed)、(1fb)、
(1fc)、(1ff)、(1fh)、(1gb)、
(1gc)、(1gd)および(1hb)で示される化
合物は特に好適例といえるが、それらの中でもさらに好
ましいものとして下記の式(1−1)〜(1−24)で
示される化合物をあげることができる。
【0043】
【化18】
【0044】
【化19】
【0045】本発明の一般式(1)で示される液晶性化
合物は、公知の一般的な有機合成法によって製造するこ
とができるが、例えば以下のような方法で簡便に製造す
ることができる。
【0046】
【化20】
【0047】すなわち、脱水縮合等のエステル化を行う
ことにより一般式(1)の化合物を製造することができ
る。
【0048】さらに詳しくはカルボン酸誘導体()を
トルエン、ベンゼン等の溶媒中あるいは無溶媒中、塩化
チオニル等のハロゲン化試薬により酸ハロゲン化物
)とする。これをトルエン、ベンゼン等の溶媒中、
フェノール誘導体()と反応させることにより目的化
合物例の()を得ることができる。この一連の反応
は、室温〜溶媒の沸点までの間、さらにはピリジン、ト
リエチルアミン、ジメチルアニリン、テトラメチル尿素
等の塩基の存在下で行うことが好ましい。(E.J.Co
rey等,ジャーナル オブ オーガニック ケミスト
リー,38,3223(1973)、C.Raha,オ
ーガニック シンセシス,IV,263(1963)、
B.Iselin等,ヘルベチカ ヘミカ アクタ,4
0,373,(1957)、M.S.Newman等,テ
トラヘドロン レターズ,3267(1967))
【0049】あるいは、ジクロロメタン、クロロホルム
等の溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下D
CCと略する。)、ジメチルアミノピリジン(以下DM
APと略する。)の存在下、カルボン酸誘導体()と
フェノール誘導体()を反応させることにより、目的
化合物例の()を得ることもできる。(B.Neis
es等,オーガニック シンセシス,63,183,
(1985)) 原料のうち、カルボン酸誘導体()は、例えば以下の
ような方法により製造することができる。
【0050】
【化21】 すなわち、化合物()をナトリウムアルコキシドと反
応させて化合物()とした後、NaOH、KOH等の
塩基の存在下、加水分解してカルボン酸誘導体例の
)を得ることができる。
【0051】また、ジハロゲノベンゼンのグリニャール
試薬()を調製し、エチレンオキシドと反応させてア
ルコール()とした後、エーテル(10)とする。該
エーテルのグリニャール試薬を調製し二酸化炭素と反応
させてカルボン酸誘導体例の(11)を得ることができ
る。
【0052】アルコール()においてlが3以上の化
合物は、エチレンオキシドにかえて対応する環状エーテ
ルと作用させることにより得ることができる。あるい
は、公知の一般的な有機合成法で増炭反応を行い、例え
ば、対応するカルボン酸、アルデヒドあるいはエステル
等の誘導体を製造した後、水素化ホウ素ナトリウム(S
BH)、ボラン、水素化リチウムアルミニウム(LA
H)、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウ
ムナトリウム(SBMEA,Red−Al)、等の還元
剤により還元して容易に得ることもできる。
【0053】また、アルデヒド(12)をSBH、LA
H、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)等
の還元剤により還元してアルコール(13)とし、塩化
チオニル等のハロゲン化試薬と反応させてハロゲン化物
14)とする。該ハロゲン化物とナトリウムアルコキ
シドと反応させてエーテル(15)とした後、オキサリ
ルクロリドと反応させて得られた酸クロリドを加水分解
してカルボン酸誘導体例の(16)を得ることができ
る。
【0054】原料のうち、フェノール誘導体は、例えば
以下の方法により製造することができる。
【0055】
【化22】
【0056】
【化23】
【0057】すなわち、置換フェノール(17)をテト
ラヒドロピラニル基等の保護基によりエーテル体(
)とした後、ブチルリチウム等の有機リチウム試薬お
よびヨウ素と反応させて、ヨウ素体(19)とする。こ
のものをシアノ化した後、脱保護してフェノール誘導体
例の(20)を得ることができる。
【0058】また、前記ヨウ素体(19)をトリフルオ
ロ酢酸ナトリウム/ヨウ化銅((G.E.Carr等,ジ
ャーナル オブ ジ ケミカル ソサイエティー パー
キントランス リアクションズ I,921,(198
8))またはフルオロスルホニルジフルオロ酢酸メチル
/ヨウ化銅(Q.−Y.Chen等,ジャーナル オブ
ジ ケミカル ソサイエティー ケミカル コミュニケ
イションズ,705(1989))と反応させてトリフ
ルオロメチル体(21)とし、このものを脱保護してフ
ェノール誘導体例の(22)を得ることができる。
【0059】また、前記エーテル体(18)をブチルリ
チウム等の有機リチウム試薬およびホルミルピペリジン
と反応させてアルデヒド体(23)とし、これをジエチ
ルアミノサルファートリフルオリド(DAST)(W.
J.Middleton等,ジャーナル オブ ジ オ
ーガニック ケミストリー,40,574(197
5)、S.Rozen等,テトラヘドロン レターズ,
41,111(1985)、M.Hudlicky,オ
ーガニック リアクションズ,35,513(198
8)、P.A.Messina等,ジャーナル オブ フ
ルオリン ケミストリー,42,137(1989))
等のフッ素化剤と反応させて化合物(24)とし、この
ものを脱保護することによりフェノール誘導体例の(
)を得ることができる。
【0060】また、前記アルデヒド体(23)を水素化
ほう素ナトリウム(SBH)、水素化リチウムアルミニ
ウム、水素化ジイソブチルアルミニウまたは水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム等の
還元剤により還元した後、DAST等のフッ素化剤と反
応させて化合物(26)とし、このものを脱保護するこ
とによりフェノール誘導体例の(27)を得ることがで
きる。
【0061】さらに、他の置換フェノール体(28)を
硝酸と硫酸の存在下に処理してニトロ化合物(29)と
し、次いで、アルバート等の方法(シンセティック コ
ミュニケイションズ,19,547−552,198
9)によりザンテートとする。これを黒星等の方法(テ
トラヘドロン レターズ,33,29,4173−41
76,1992)でフッ素化した後、白金触媒の存在
下、接触水素還元して化合物(30)とする。次いで、
これを塩酸および亜硝酸ナトリウムと反応させ、かくし
て得られるジアゾニウム塩を加水分解してフェノール誘
導体例の(31)を得ることができる。
【0062】また、前記ニトロ化合物(29)をクロロ
ジフルオロメタン/水酸化ナトリウムの系中(特表平4
−501575)で反応させてフッ素化した後、白金触
媒の存在下、接触水素還元して化合物(32)とする。
次いで、これを塩酸および亜硝酸ナトリウムと反応さ
せ、かくして得られるジアゾニウム塩を加水分解してフ
ェノール誘導体例の(33)を得ることができる。
【0063】このようにして得られる本発明の液晶性化
合物は、いずれも大きなΔεを示すうえ、しきい値電圧
の温度による変化が小さく、種々の液晶材料と容易に混
合し、かつ低温下でも溶解性が良好であるためネマチッ
ク液晶組成物の構成成分として極めて優れている。
【0064】本発明の化合物は、現在主流となっている
TFT型、TN型およびSTN型のいずれの液晶組成物
においても構成成分として使用することができるが、一
般式(1)でX=CNである化合物はSTN用として特
に好適であり、Xがフッ素置換された基である化合物は
TFT用として特に好適である。ネマチック液晶組成物
の構成成分として使用する場合、2個の環構造を有する
化合物は、比較的狭い液晶温度範囲と低い粘性、3〜4
個の環構造を有する化合物は広い液晶温度範囲と比較的
高い粘性を示すことから化合物を適当に選択することに
より所望の物性を有する液晶組成物を得ることができ
る。また4−置換フェニル基、3−フルオロ−4−置換
フェニル基あるいは3,5−ジフルオロ−4−置換フェ
ニル基を有する本化合物は大きなΔεを示すが、他の環
構造中の水素原子をフッ素原子に置換することによっ
て、さらに大きなΔεを付与ことが可能である。
【0065】本発明により提供される液晶組成物は、一
般式(1)で示される液晶性化合物を少なくとも1種類
含む第一成分でもよいが、これに加え、第二成分として
既述参照の一般式(2)、(3)および(4)からなる
群から選ばれる少なくとも1種類の化合物(以下第二A
成分と称する)および/または一般式(5)、(6)、
(7)、(8)および(9)からなる群から選ばれる少
なくとも1種類の化合物(以下第二B成分と称する)を
混合したものが好ましく、さらに、しきい値電圧、液晶
相温度範囲、屈折率異方性値、誘電率異方性値および粘
度等を調整する目的で、公知の化合物を第三成分として
混合することもできる。
【0066】上記第二A成分のうち、一般式(2)、
(3)および(4)に含まれる化合物の好適例として、
それぞれ(2−1)〜(2−15)、(3−1)〜(3
−48)および(4−1)〜(4−55)を挙げること
ができる。
【0067】
【化24】
【0068】
【化25】
【0069】
【化26】
【0070】
【化27】
【0071】
【化28】
【0072】
【化29】
【0073】
【化30】
【0074】
【化31】
【0075】
【化32】
【0076】これらの一般式(2)〜(4)で示される
化合物は、誘電率異方性値が正を示し、熱安定性や化学
的安定性が非常に優れている。該化合物の使用量は、液
晶組成物の全重量に対して1〜99重量%の範囲が適す
るが、好ましくは10〜97重量%、より好ましくは4
0〜95重量%である。
【0077】次に、前記第二B成分のうち、一般式
(5)、(6)および(7)に含まれる化合物の好適例
として、それぞれ(5−1)〜(5−29)、(6−
1)〜(6−3)および(7−1)〜(7−17)を挙
げることができる。
【0078】
【化33】
【0079】
【化34】
【0080】
【化35】
【0081】
【化36】
【0082】
【化37】
【0083】これらの一般式(5)〜(7)で示される
化合物は、誘電率異方性値が正でその値が大きく、組成
物成分として特にしきい値電圧を小さくする目的で使用
される。また、粘度の調整、屈折率異方性値の調整およ
び液晶相温度範囲を広げる等の目的や、さらに急峻性を
改良する目的にも使用される。また第二B成分のうち、
一般式(8)および(9)に含まれる化合物の好適例と
して、それぞれ(8−1)〜(8−16)および(9−
1)〜(9−16)を挙げることができる。
【0084】
【化38】
【0085】
【化39】
【0086】これらの一般式(8)および(9)で示さ
れる化合物は、誘電率異方性値が負または弱い正の化合
物であり、そのうち一般式(8)で示される化合物は、
組成物成分として、主に粘度低下や屈折率異方性値の調
整の目的に、また一般式(9)で示される化合物は、液
晶相温度範囲を広げる目的および/または屈折率異方性
値の調整を目的に使用される。
【0087】上記の一般式(5)〜(9)で示される化
合物は、特にSTN型表示方式や通常のTN型表示方式
用の液晶組成物を調製する場合に不可欠な化合物であ
る。該化合物の使用量は、通常のSTN型表示方式やT
N型表示方式用の液晶組成物を調製する場合には、液晶
組成物の全重量に対して1〜99重量%の範囲が適する
が、好ましくは10〜97重量%、より好ましくは40
〜95重量%の範囲である。
【0088】本発明に従い提供される液晶組成物は、一
般式(1)で示される液晶性化合物の少なくとも1種類
を0.1〜99重量%の割合で含有することが、優良な
特性を発現せしめるために好ましい。該液晶組成物はそ
れ自体公知の方法、例えば種々の成分を高温度下で相互
に溶解させる方法等により一般に調製される。また、必
要により、適当な添加物を加えることによって、意図す
る用途に応じた改良がなされ、最適化される。このよう
な添加物は当該業者によく知られており、文献などに詳
細に記載されている。通常、液晶のらせん構造を誘起し
て必要なねじれ角を調整し、逆ねじれを防ぐといった効
果を有するキラルドープ剤などが添加される。
【0089】また、メロシアニン系、スチリル系、アゾ
系、アゾメチン系、アゾキシ系、キノフタロン系、アン
トラキノン系およびテトラジン系等の二色性色素を添加
すれば、GH型用の液晶組成物として使用することもで
きる。本発明に係る組成物は、ネマチック液晶をマイク
ロカプセル化して作製したNCAPや、液晶中に三次元
網目状高分子を形成して作製したポリマー分散型液晶表
示素子(PDLCD)例えばポリマーネットワーク液晶
表示素子(PNLCD)用をはじめ、複屈折制御(EC
B)型やDS型用の液晶組成物としても使用できる。
【0090】本発明の化合物を含有する液晶組成物例と
して以下のものを示すことができる。なお、化合物のN
o.は後述の実施例中に示されるそれと同一である。
【0091】組成例1
【0092】
【化40】
【0093】組成例2
【0094】
【化41】
【0095】組成例3
【0096】
【化42】
【0097】組成例4
【0098】
【化43】
【0099】組成例5
【0100】
【化44】
【0101】組成例6
【0102】
【化45】
【0103】組成例7
【0104】
【化46】
【0105】組成例8
【0106】
【化47】
【0107】組成例9
【0108】
【化48】
【0109】組成例10
【0110】
【化49】
【0111】組成例11
【0112】
【化50】
【0113】組成例12
【0114】
【化51】
【0115】組成例13
【0116】
【化52】
【0117】組成例14
【0118】
【化53】
【0119】組成例15
【0120】
【化54】
【0121】組成例16
【0122】
【化55】
【0123】組成例17
【0124】
【化56】
【0125】組成例18
【0126】
【化57】
【0127】組成例19
【0128】
【化58】
【0129】組成例20
【0130】
【化59】
【0131】組成例21
【0132】
【化60】
【0133】組成例22
【0134】
【化61】
【0135】組成例23
【0136】62】
【0137】組成例24
【0138】
【化63】
【0139】組成例25
【0140】
【化64】
【0141】組成例26
【0142】
【化65】
【0143】組成例27
【0144】
【化66】
【0145】組成例28
【0146】
【化67】
【0147】組成例29
【0148】
【化91】
【0149】組成例30
【0150】
【化92】
【0151】組成例31
【0152】
【化93】
【0153】組成例32
【0154】
【化94】
【0155】組成例33
【0156】
【化95】
【0157】組成例34
【0158】
【化96】
【0159】組成例35
【0160】
【化97】
【0161】組成例36
【0162】
【化98】
【0163】組成例37
【0164】
【化99】
【0165】組成例38
【0166】
【化100】
【0167】組成例39
【0168】
【化101】
【0169】組成例40
【0170】
【化102】
【0171】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。なお、各実施例中において、Crは結晶を、SA
はスメクチックA相を、SBはスメクチックB相を、SC
はスメクチックC相を、SXは相構造未解析のスメクチ
ック相を、Nはネマチック相を、Isoは等方性液体を
示し、相転移温度の単位は全て℃である。
【0172】実施例1 3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(ペン
チルオキシメチル)ベンゾアート(式(1)において、
RがC511、lが1、mが1、nおよびoが共に0、
1が1,4−フェニレン基、Z1が−COO−、XがC
N、Y1およびY2が共にFである化合物(No.1))
の製造 4−(ペンチルオキシメチル)安息香酸1.6g(7.1
mmol)を塩化チオニル1.3g(10.6mmo
l)、ピリジン0.1mlおよびトルエン3mlと混合
し、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チ
オニルとトルエンを留去して粗製の4−(ペンチルオキ
シメチル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0173】次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロ
キシベンゾニトリル1.1g(7.1mmol)とピリジ
ン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混
合物に前記4−(ペンチルオキシメチル)ベンゾイルク
ロリドのトルエン3ml溶液を室温、10分間で滴下し
た。滴下終了後、50℃で2時間反応させた。反応終了
後、反応物に水10mlを加え、次いでトルエン50m
lで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、
2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トル
エン)に付し、粗製の3,5−ジフルオロ−4−シアノ
フェニル=4−(ペンチルオキシメチル)ベンゾアート
2.5gを得た。このものをヘプタン/エーテル(6/
4)から再結晶し、標題化合物1.8g(収率69.0
%)を得た。 Cr 32.6〜33.3 Iso また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持し
た。 質量分析:360(M+1)
【0174】実施例1の方法に準じて次の化合物(N
o.2〜No.42)を製造する。なお、各化合物は、一
般式(1)で示される化合物において、パラメーターで
あるR、l、A=−(A1−Z1m−(A2−Z2n
(A3−Z3o−、X、Y1およびY2を抽出することに
より表示した。(以下の実施例においても同様であ
る。)
【0175】
【化68】
【0176】
【化69】
【0177】実施例2 3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=2−フルオ
ロ−4−(プロポキシメチル)ベンゾアート(式(1)
において、RがC37、lが1、mが1、nおよびoが
共に0、A1が2−フルオロ−1,4−フェニレン基、
1が−COO−、XがCN、Y1およびY2が共にFで
ある化合物(No.43))の製造 2−フルオロ−4−(プロポキシメチル)安息香酸1.
5g(7.1mmol)を塩化チオニル1.3g(10.
6mmol)、ピリジン0.1mlおよびトルエン3m
lと混合し、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰
の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の2−フルオ
ロ−4−(プロポキシメチル)ベンゾイルクロリドを得
た。
【0178】次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロ
キシベンゾニトリル1.1g(7.1mmol)とピリジ
ン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混
合物に前記2−フルオロ−4−(プロポキシメチル)ベ
ンゾイルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、10分
間で滴下した。滴下終了後、50℃で2時間反応させ
た。反応終了後、反応物に水10mlを加え、次いでト
ルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6N−H
Clで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した
後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を
留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3,5−ジフルオ
ロ−4−シアノフェニル=2−フルオロ−4−(プロポ
キシメチル)ベンゾアート2.4gを得た。このものを
ヘプタン/エーテル(8/2)から再結晶し、標題化合
物1.6g(収率64.8%)を得た。 Cr 23.5〜24.3 Iso また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持し
た。 質量分析:350(M+1) 実施例2の方法に準じて次の化合物(No.44〜No.
88)を製造する。
【0179】
【化70】
【0180】
【化71】
【0181】
【化72】
【0182】実施例3 3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(エト
キシエチル)ベンゾアート(式(1)において、RがC
25、lが2、mが1、nおよびoが共に0、A1
1,4−フェニレン基、Z1が−COO−、XがCN、
1およびY2が共にFである化合物(No.89))の
製造 4−(エトキシエチル)安息香酸1.4g(7.2mmo
l)を塩化チオニル1.3g(10.8mmol)、ピリ
ジン0.1mlおよびトルエン4mlと混合し、80℃
で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとト
ルエンを留去して粗製の4−(エトキシエチル)ベンゾ
イルクロリドを得た。
【0183】次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロ
キシベンゾニトリル1.1g(7.2mmol)とピリジ
ン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混
合物に前記4−(エトキシエチル)ベンゾイルクロリド
のトルエン3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下
終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、反応
物に水15mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出
した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−N
aOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に
付し、粗製の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル
=4−(エトキシエチル)ベンゾアート2.2gを得
た。このものをヘプタン/エーテル(8/2)から再結
晶し、標題化合物1.5g(収率62.8%)を得た。 また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持し
た。 質量分析:332(M+1) 実施例3の方法に準じて次の化合物(No.90〜No.
107)を製造する。
【0184】
【化73】
【0185】実施例4 3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフェニル−4
−イル=4−(プロポキシメチル)ベンゾアート(式
(1)において、RがC37、lが1、mおよびnが共
に1、oが0、A1およびA2が共に1,4−フェニレン
基、Z1が−COO−、Z2が共有結合、XがCN、Y1
およびY2が共にFである化合物(No.108))の製
造 4−(プロポキシメチル)安息香酸1.0g(5.2mm
ol)、3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノ−4−
ヒドロキシビフェニル1.2g(5.2mmol)、DM
AP 0.2g(1.6mmol)およびジクロロメタン
20mlを混合した。この混合物にDCC 1.3g
(6.2mmol)のジクロロメタン6ml溶液を室
温、5分間で滴下し、そのまま12時間攪拌した。析出
した結晶を濾過し、濾液にトルエン50mlを加えて得
られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで
3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で
乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗
製の3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフェニル
−4−イル=4−(プロポキシメチル)ベンゾアート
2.7gを得た。このものをヘプタン/酢酸エチル(7
/3)から再結晶し、標題化合物1.2g(収率48.3
%)を得た。 Cr 91.9〜92.8 N 121.2 Iso また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持し
た。 質量分析:408(M+1) 実施例4の方法に準じて次の化合物(No.109〜N
o.147)を製造する。
【0186】
【化74】
【0187】
【化75】
【0188】実施例5 トランス−4−(3,5−ジフルオロ−4−シアノフェ
ニル)シクロヘキシル=4−(ブトキシメチル)ベンゾ
アート(式(1)において、RがC49、lが1、mお
よびnが共に1、oが0、A1が1,4−フェニレン
基、A2がトランス−1,4−シクロヘキシレン基、Z1
が−COO−、Z2が共有結合、XがCN、Y1およびY
2が共にFである化合物(No.148))の製造 4−(ブトキシメチル)安息香酸1.5g(7.2mmo
l)を塩化チオニル1.3g(10.8mmol)、ピリ
ジン0.1mlおよびトルエン3mlと混合し、80℃
で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとト
ルエンを留去して粗製の4−(ブトキシメチル)ベンゾ
イルクロリドを得た。
【0189】次いで、4−(トランス−4−ヒドロキシ
シクロヘキシル)−2,6−ジフルオロベンゾニトリル
1.7g(7.2mmol)とピリジン0.8mlおよび
トルエン2mlを混合した。この混合物に前記4−(ブ
トキシメチル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶
液を室温、10分間で滴下した。滴下終了後、50℃で
2時間反応させた。反応終了後、反応物に水10mlを
加え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有
機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水
で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製のト
ランス−4’−(3,5−ジフルオロ−4−シアノフェ
ニル)シクロヘキシル=4−(ブトキシメチル)ベンゾ
アート2.9gを得た。このものをヘプタン/エーテル
(6/4)から再結晶し、標題化合物2.3g(収率7
4.7%)を得た。また、質量スペクトルデータは、よ
くその構造を支持した。 質量分析:428(M+1) 実施例5の方法に準じて次の化合物(No.149〜N
o.186)を製造する。
【0190】
【化76】
【0191】
【化77】
【0192】実施例6 3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(トラ
ンス−4−(エトキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾ
アート(式(1)において、RがC25、lが1、mお
よびnが共に1、oが0、A1がトランス−1,4−シ
クロヘキシレン基、A2が1,4−フェニレン基、Z1
共有結合、Z2が−COO−、XがCN、Y1およびY2
が共にFである化合物(No.187))の製造 4−(トランス−4−(エトキシメチル)シクロヘキシ
ル)安息香酸1.9g(7.1mmol)を塩化チオニル
1.3g(10.6mmol)、ピリジン0.1mlおよ
びトルエン4mlと混合し、80℃で2時間反応させ
た。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して
粗製の4−(トランス−4−(エトキシメチル)シクロ
ヘキシル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0193】次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロ
キシベンゾニトリル1.1g(7.1mmol)とピリジ
ン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混
合物に前記4−(トランス−4−(エトキシメチル)シ
クロヘキシル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶
液を室温、5分間で滴下した。滴下終了後、50℃で3
時間反応させた。反応終了後、反応物に水15mlを加
え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機
層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で
3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。
減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3,5
−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(トランス−
4−(エトキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾアート
2.7gを得た。このものをヘプタン/エーテル(7/
3)から再結晶し、標題化合物2.2g(収率77.7
%)を得た。 Cr 75.1〜75.8 N 125.3 Iso また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持し
た。 質量分析:400(M+1) 実施例6の方法に準じて次の化合物(No.188〜N
o.228)を製造する。
【0194】
【化78】
【0195】
【化79】
【0196】実施例7 3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4’−(ペ
ンチルオキシメチル)ビフェニル−4−カルボキシラー
ト(式(1)において、RがC511、lが1、mおよ
びnが共に1、oが0、A1およびA2が共に1,4−フ
ェニレン基、Z1が共有結合、Z2が−COO−、XがC
N、Y1およびY2が共にFである化合物(No.22
9))の製造 4’−(ペンチルオキシメチル)ビフェニル−4−カル
ボン酸2.1g(7.0mmol)を塩化チオニル1.3
g(10.6mmol)、ピリジン0.1mlおよびトル
エン4mlと混合し、80℃で2時間反応させた。減圧
下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の
4’−(ペンチルオキシメチル)ビフェニル−4−カル
ボニルクロリドを得た。
【0197】次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロ
キシベンゾニトリル1.1g(7.1mmol)とピリジ
ン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混
合物に前記4’−(ペンチルオキシメチル)ビフェニル
−4−カルボニルクロリドのトルエン3ml溶液を室
温、5分間で滴下した。滴下終了後、50℃で3時間反
応させた。反応終了後、反応物に水15mlを加え、次
いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6
N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗
浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下
溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3,5−ジフ
ルオロ−4−シアノフェニル=4’−(ペンチルオキシ
メチル)ビフェニル−4−カルボキシラート2.9gを
得た。このものをヘプタン/エーテル(1/1)から再
結晶し、標題化合物2.0g(収率65.3%)を得た。
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持し
た。 質量分析:436(M+1) 実施例7の方法に準じて次の化合物(No.230〜N
o.270)を製造する。
【0198】
【化80】
【0199】
【化81】
【0200】実施例8 3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(2−
(トランス−4−(ブトキシメチル)シクロヘキシル)
エチル)ベンゾアート(式(1)において、RがC
49、lが1、mおよびnがともに1、A1がトランス
−1,4−シクロヘキシレン基、A2が1,4−フェニ
レン基、Z1が−(CH22−、Z2が−COO−、Xが
CN、Y1およびY2が共にFである化合物(No.27
1))の製造 4−(2−(トランス−4−(ブトキシメチル)シクロ
ヘキシル)エチル)安息香酸2.1g(7.3mmol)
を塩化チオニル1.3g(10.9mmol)、ピリジン
0.1mlおよびトルエン3mlと混合し、80℃で3
時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエ
ンを留去して粗製の4−(2−(トランス−4−(ブト
キシメチル)シクロヘキシル)エチル)ベンゾイルクロ
リドを得た。
【0201】次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロ
キシベンゾニトリル1.2g(7.4mmol)とピリジ
ン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混
合物に前記4−(2−(トランス−4−(ブトキシメチ
ル)シクロヘキシル)エチル)ベンゾイルクロリドのト
ルエン3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下終了
後、50℃で2時間反応させた。反応終了後、反応物に
水15mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出し
た。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−Na
OHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付
し、粗製の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=
4−(2−(トランス−4−(ブトキシメチル)シクロ
ヘキシル)エチル)ベンゾアート2.8gを得た。この
ものをヘプタン/エーテル(7/3)から再結晶し、標
題化合物2.5g(収率80.6%)を得た。また、質量
スペクトルデータは、よくその構造を支持した。 質量分析:456(M+1) 実施例8の方法に準じて次の化合物(No.272〜N
o.293)を製造する。
【0202】
【化82】
【0203】実施例9 3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフェニル−4
−イル=4−(トランス−4−(プロポキシメチル)シ
クロヘキシル)ベンゾアート(式(1)において、Rが
37、lが1、m、nおよびoが共に1、A1がトラ
ンス−1,4−シクロヘキシレン基、A2およびA3が共
に1,4−フェニレン基、Z1およびZ3が共に共有結
合、Z2が−COO−、XがCN、Y1およびY2が共に
Fである化合物(No.294))の製造 4−(トランス−4−(プロポキシメチル)シクロヘキ
シル)安息香酸2.0g(7.2mmol)を塩化チオニ
ル1.3g(10.9mmol)、ピリジン0.1mlお
よびトルエン4mlと混合し、80℃で2時間反応させ
た。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して
粗製の4−(トランス−4−(プロポキシメチル)シク
ロヘキシル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0204】次いで、3’,5’−ジフルオロ−4’−
シアノ−4−ヒドロキシビフェニル1.7g(7.2mm
ol)とピリジン0.8mlおよびトルエン3mlを混
合した。この混合物に前記4−(トランス−4−(プロ
ポキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾイルクロリドの
トルエン3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下終
了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、反応物
に水15mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出し
た。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−Na
OHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付
し、粗製の3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフ
ェニル−4−イル=4−(トランス−4−(プロポキシ
メチル)シクロヘキシル)ベンゾアート3.4gを得
た。このものをヘプタン/エーテル(1/1)から再結
晶し、標題化合物2.8g(収率79.0%)を得た。ま
た、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持し
た。 質量分析:490(M+1) 実施例9の方法に準じて次の化合物(No.295〜N
o.334)を製造する。
【0205】
【化83】
【0206】
【化84】
【0207】実施例10 4−(トリフルオロメチル)フェニル=4−(プロポキ
シメチル)ベンゾア−ト(式(1)において、RがC3
7、lが1、mが1、nおよびoがともに0、A1
1,4−フェニレン基、Z1が−COO−、XがCF3
1およびY2が共にHである化合物(No.335))
の製造 4−(プロポキシメチル)安息香酸1.4g(7.2mm
ol)を塩化チオニル1.3g(10.9mmol)、ピ
リジン0.1mlおよびトルエン3mlと混合し、80
℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルと
トルエンを留去して粗製の4−(プロポキシメチル)ベ
ンゾイルクロリドを得た。
【0208】次いで、4−(トリフルオロメチル)フェ
ノール1.2g(7.4mmol)とピリジン0.8ml
およびトルエン2mlを混合した。この混合物に前記4
−(プロポキシメチル)ベンゾイルクロリドのトルエン
3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下終了後、5
0℃で2時間反応させた。反応終了後、反応物に水15
mlを加え、次いでトルエン30mlで抽出した。得ら
れた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3
回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製
の4−(トリフルオロメチル)フェニル=4−(プロポ
キシメチル)ベンゾアート2.1gを得た。このものを
ヘプタン/エーテル(8/2)から再結晶し、標題化合
物1.7g(収率70.8%)を得た。また、質量スペク
トルデータは、よくその構造を支持した。 質量分析:339(M+1) 実施例10の方法に準じて次の化合物(No.336〜
No.409)を製造する。
【0209】
【化85】
【0210】
【化86】
【0211】
【化87】
【0212】
【化88】
【0213】以下、本発明化合物を液晶組成物の成分と
して用いた場合の例を示す。各使用例において、NIは
透明点(℃)を、Δεは誘電率異方性値を、Δnは屈折
率異方性値を、ηは20℃における粘度(mPa・s)
を、V10はしきい値電圧(V)を示す。
【0214】実施例11(使用例1) シアノフェニルシクロヘキサン系液晶化合物からなる液
晶組成物(4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)ベンゾニトリル 24重量%、4−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル 36重量
%、4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ベ
ンゾニトリル 25重量%、4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−4’−シアノビフェニル 15
重量%からなる組成物)は、以下の物性を有する。 NI:72.4、Δε:11.0、Δn:0.137、
η:27.0、セル厚9μmにおけるV10:1.78。 この組成物 85重量%にNo.4の化合物を15重量%
混合してネマチック液晶組成物(a )を得た。この液
晶組成物の物性値は次の通りであった。 NI:54.8、Δε :16.9、Δn:0.130、
η:31.9、セル厚8.8μmにおけるV10:1.0
2。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクチック相はみら
れなかった。
【0215】実施例12(使用例2) シアノフェニルシクロヘキサン系液晶からなる液晶組成
物(4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ベ
ンゾニトリル30重量%、4−(トランス−4−ペンチ
ルシクロヘキシル)ベンゾニトリル40重量%、4−
(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ベンゾニト
リル30重量%からなる組成物)は、以下の物性を有す
る。 NI:52.3、Δε:10.7、Δn:0.119、
η:21.7、セル厚9μmにおけるV10:1.60。 この組成物85重量%に実施例6の 化合物(No.18
7)を15重量%混合してネマチック液晶組成物(b)
を得 た。この組成物の物性は次の通りであった。 N
I:55.6、Δε:17.5、Δn:0.121、η:
33.1、セル厚8.8μmにおけるV10:1.06。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクチック相はみら
れなかった。
【0216】実施例13(使用例3) 組成例19のネマチック液晶組成物の物性は次の通りで
あった。 NI:92.1、Δn:0.143、η:32.7、セル
厚8.9μmにおけるV10:1.20。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクチック相はみら
れなかった。
【0217】実施例14(使用例4) 組成例29の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:79.1、Δε:11.9、Δn:0.139、
η:25.8、Vth:1.32。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0218】実施例15(使用例5) 組成例30の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:97.2、Δε:21.1、Δn:0.155、
η:25.3、Vth:1.22。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0219】実施例16(使用例6) 組成例31の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:98.5、Δε:11.8、Δn:0.139、
η:36.2、Vth:1.63。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0220】実施例17(使用例7) 組成例32の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:81.9、Δε:22.6、Δn:0.147、
η:49.3、Vth:1.07。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0221】実施例18(使用例8) 組成例33の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:81.0、Δε:11.1、Δn:0.126、
η:35.8、Vth:1.53。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0222】実施例19(使用例9) 組成例34の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:76.7、Δε:12.8、Δn:0.123、
η:28.8、Vth:1.58。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0223】実施例20(使用例10) 組成例35の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:85.0、Δε:12.7、Δn:0.141、
η:29.3、Vth:1.51。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0224】実施例21(使用例11) 組成例36の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:74.9、Δε:13.6、Δn:0.131、
η:45.3、Vth:1.33。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0225】実施例22(使用例12) 組成例37の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:76.1、Δε:13.3、Δn:0.135、
η:23.4、Vth:1.24。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0226】実施例23(使用例13) 組成例38の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:92.2、Δε:10.5、Δn:0.163、
η:18.6、Vth:1.68。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0227】実施例24(使用例14) 組成例39の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:89.3、Δε:16.8、Δn:0.141、
η:29.6、Vth:1.30。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0228】実施例25(使用例15) 組成例40の液晶組成物の物性は次の通りであった。 NI:92.1、Δε:17.1、Δn:0.143、
η:32.7、Vth:1.20。 この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、6
0日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見ら
れなかった。
【0229】実施例26 実施例11で得た本発明液晶組成物(a)とNo.4の
化合物に替え本発明範囲外の3,5−ジフルオロ−4−
シアノフェニル=4−ペンチルベンゾアートを用いる以
外は実施例11と同様にして得た比較液晶組成物(c)
につき、それぞれしきい値電圧の温度変化を測定した結
果、図1に示す通りであった。なお、同図中、縦軸はV
10(V)を示し、横軸は測定温度(T)から液晶組成物
の透明点(NI)を引いた値(℃)を示す。同図からも
明かなとおり、測定温度内でのしきい値電圧の変化は、
本発明液晶組成物(a)が6.3mV/℃、液晶組成物
(c)が7.3mV/℃であり、本発明液晶組成物の温
度変化が小さいことがわかった。従って、より高品位な
液晶表示素子の提供が可能となる。
【0230】実施例27 実施例12で得た本発明液晶組成物(b)とNo.18
7の化合物に替え本発明範囲外の3,5−ジフルオロ−
4−シアノフェニル=4−(トランス−4−ブチルシク
ロヘキシル)ベンゾアートを用いる以外は実施例12と
同様にして得た比較液晶組成物(d)につき、それぞれ
しきい値電圧の温度変化を測定した結果、図2に示す通
りであった。同図からも明かなとおり、測定温度内での
しきい値電圧の変化は、本発明液晶組成物(b)が5.
3mV/℃、液晶組成物(d)が6.3mV/℃であ
り、実施例26と同様に本発明液晶組成物の温度変化が
小さいことがわかった。従って、より高品位な液晶表示
素子の提供が可能となる。
【0231】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の化合物はい
ずれも大きな誘電率異方性値を有する上、しきい値電圧
の温度による変化が小さく、低温下で他の液晶材料への
溶解性が改善されることが知られる。従って、本発明の
化合物を液晶組成物の成分とした場合、他の液晶材料と
の溶解性に優れているという特徴に加え、分子構成要素
の六員環、置換基および/または結合基を適当に選択す
ることにより、所望の物性を有する新たな液晶組成物を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明液晶組成物例の効果を説明する図であ
る。
【図2】本発明液晶組成物他例の効果を説明する図であ
る。
【符号の説明】
(a) 本発明液晶組成物例 (b) 本発明液晶組成物他例 (c) 比較液晶組成物例 (d) 比較液晶組成物他例
【化62】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 43/23 7419−4H C07C 43/23 E 255/55 255/55 C09K 19/20 9279−4H C09K 19/20 19/30 19/30 19/34 19/34 19/46 19/46 (72)発明者 長谷場 康宏 千葉県市原市辰巳台東3丁目27番2 (72)発明者 蜂谷 典久 千葉県市原市青葉台2丁目5番地 (72)発明者 中川 悦男 千葉県市原市五井8890番地 (72)発明者 宮沢 和利 千葉県市原市ちはら台3−27−7

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、RはHまたは炭素数1〜10のアルキル基を示
    し、lは1〜9の整数を示し、m、nおよびoは相互に
    独立して0または1を示し、A1、A2およびA3は相互
    に独立して、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、
    環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい
    1,4−フェニレン基、ピリミジン−2,5−ジイル
    基、ピリジン−2,5−ジイル基または1,3−ジオキ
    サン−2,5−ジイル基を示し、Z1、Z2およびZ3
    相互に独立して−COO−、−(CH22−または共有
    結合を示すが、それらのうち少なくとも1つは−COO
    −を示し、XはCN、CF3、CF2H、CFH2、OC
    3またはOCF2Hを示し、Y1およびY2は相互に独立
    してHまたはFを示すが、XがCNを示す場合は、Y1
    およびY2は共にFを示す。)で示される液晶性化合
    物。
  2. 【請求項2】mが1を示し、nおよびoが0を示し、A
    1が環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていても
    よい1,4−フェニレン基を示し、Z1が−COO−で
    ある請求項1に記載の液晶性化合物。
  3. 【請求項3】mおよびnが1を示し、oが0を示し、A
    1およびA2が環上の1つ以上の水素原子がFで置換され
    ていてもよい1,4−フェニレン基を示し、Z1が−C
    OO−を示し、Z2が共有結合である請求項1に記載の
    液晶性化合物。
  4. 【請求項4】mおよびnが1を示し、oが0を示し、A
    1が環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていても
    よい1,4−フェニレン基を示し、A2がトランス−
    1,4−シクロヘキシレン基を示し、Z1が−COO−
    を示し、Z2が共有結合である請求項1に記載の液晶性
    化合物。
  5. 【請求項5】mおよびnが1を示し、oが0を示し、A
    1がトランス−1,4−シクロヘキシレン基を示し、A2
    が環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよ
    い1,4−フェニレン基を示し、Z1が共有結合を示
    し、Z2が−COO−である請求項1に記載の液晶性化
    合物。
  6. 【請求項6】mおよびnが1を示し、oが0を示し、A
    1およびA2が環上の1つ以上の水素原子がFで置換され
    ていてもよい1,4−フェニレン基を示し、Z1が共有
    結合を示し、Z2が−COO−である請求項1に記載の
    液晶性化合物。
  7. 【請求項7】mおよびnが1を示し、oが0を示し、A
    1がトランス−1、4−シクロヘキシレン基を示し、A2
    が環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよ
    い1,4−フェニレン基を示し、Z1が−(CH22
    を示し、Z2が−COO−である請求項1に記載の液晶
    性化合物。
  8. 【請求項8】m、nおよびoが1を示し、A1がトラン
    ス−1,4−シクロヘキシレン基を示し、A2およびA3
    が環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよ
    い1,4−フェニレン基を示し、Z1およびZ3が共有結
    合を示し、Z2が−COO−である請求項1に記載の液
    晶性化合物。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の液晶性化
    合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶
    組成物。
  10. 【請求項10】第一成分として、請求項1〜8のいずれ
    かに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第
    二成分として、一般式(2)、(3)および(4) 【化2】 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示し、X1
    はF、Cl、OCF3、OCF2H、CF3、CF2Hまた
    はCFH2を示し、L1、L2、L3およびL4は相互に独
    立してHまたはFを示し、Z4およびZ5は相互に独立し
    て−(CH22−、−CH=CH−または共有結合を示
    し、aは1または2を示す。)からなる群から選択され
    る化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする
    液晶組成物。
  11. 【請求項11】第一成分として、請求項1〜8のいずれ
    かに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第
    二成分として、一般式(5)、(6)、(7)、(8)
    および(9) 【化3】 (式中、R2はF、炭素数1〜10のアルキル基または
    炭素数2〜10のアルケニル基を示す。該アルキル基ま
    たはアルケニル基中の任意のメチレン基(−CH2−)
    は酸素原子(−O−)によって置換されていてもよい
    が、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換さ
    れることはない。環Aはトランス−1,4−シクロヘキ
    シレン基、1,4−フェニレン基、ピリミジン−2,5
    −ジイル基または1,3−ジオキサン−2,5−ジイル
    基を示し、環Bはトランス−1,4−シクロヘキシレン
    基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−
    ジイル基を示し、環Cはトランス−1,4−シクロヘキ
    シレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z6は−
    (CH22−、−COO−または共有結合を示し、L5
    およびL6は相互に独立してHまたはFを示し、bおよ
    びcは相互に独立して0または1を示す。) 【化4】 (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基を示し、L7
    はHまたはFを示し、dは0または1を示す。) 【化5】 (式中、R4は炭素数1〜10のアルキル基を示し、環
    Dおよび環Eは相互に独立してトランス−1,4−シク
    ロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z
    7およびZ8は相互に独立して−COO−または共有結合
    を示し、Z9は−COO−または−C≡C−を示し、L8
    およびL9は相互に独立してHまたはFを示し、X2
    F、OCF3、OCF2H、CF3、CF2HまたはCFH
    2を示すが、X2がOCF3、OCF2H、CF3、CF2
    またはCFH2を示す場合はL8およびL9は共にHを示
    す。e、fおよびgは相互に独立して0または1を示
    す。) 【化6】 (式中、R5およびR6は相互に独立して炭素数1〜10
    のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示
    す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−
    CH2−)は酸素原子(−O−)によって置換されてい
    てもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子
    に置換されることはない。環Gはトランス−1,4−シ
    クロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミ
    ジン−2,5−ジイル基を示し、環Hはトランス−1,
    4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を
    示し、Z10は−C≡C−、−COO−、−(CH2
    2−、−CH=CH−C≡C−または共有結合を示し、
    11は−COO−または共有結合を示す。) 【化7】 (式中、R7およびR8は相互に独立して炭素数1〜10
    のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示
    す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−
    CH2−)は酸素原子(−O−)によって置換されてい
    てもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子
    に置換されることはない。環Iはトランス−1,4−シ
    クロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミ
    ジン−2,5−ジイル基を示し、環Jはトランス−1,
    4−シクロヘキシレン基、環上の1つ以上の水素原子が
    Fで置換されていてもよい1,4−フェニレン基または
    ピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Kはトランス
    −1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレ
    ン基を示し、Z12およびZ14は相互に独立して−COO
    −、−(CH22−または共有結合を示し、Z13は−C
    H=CH−、−C≡C−、−COO−または共有結合を
    示し、hは0または1を示す。)からなる群から選択さ
    れる化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とす
    る液晶組成物。
  12. 【請求項12】第一成分として、請求項1〜8のいずれ
    かに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第
    二成分の一部分として、一般式(2)、(3)および
    (4)からなる群から選択される化合物を少なくとも1
    種類含有し、第二成分の他の部分として、一般式
    (5)、(6)、(7)、(8)および(9)からなる
    群から選択される化合物を少なくとも1種類含有するこ
    とを特徴とする液晶組成物。
  13. 【請求項13】請求項9〜12のいずれかに記載の液晶
    組成物を用いて構成した液晶表示素子。
  14. 【請求項14】一般式(1−a) 【化89】 (式中、A3はトランス−1,4−シクロヘキシレン基
    または環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていて
    もよい1,4−フェニレン基を示し、XはCF3、CF2
    H、CFH2、OCF3またはOCF2Hを示し、Y1はH
    またはFを示し、oは0または1の整数を示すが、oが
    0でかつXがCF3を示す場合には、Y1はHを示す。)
    で示される液晶性化合物用原料のフェノール誘導体。
JP05088996A 1995-02-22 1996-02-13 エステル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子 Expired - Lifetime JP3579705B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05088996A JP3579705B2 (ja) 1995-02-22 1996-02-13 エステル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5982295 1995-02-22
JP7-59822 1995-05-12
JP13862595 1995-05-12
JP7-138625 1995-05-12
JP05088996A JP3579705B2 (ja) 1995-02-22 1996-02-13 エステル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0931024A true JPH0931024A (ja) 1997-02-04
JP3579705B2 JP3579705B2 (ja) 2004-10-20

Family

ID=27294115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05088996A Expired - Lifetime JP3579705B2 (ja) 1995-02-22 1996-02-13 エステル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3579705B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999012879A1 (fr) * 1997-09-11 1999-03-18 Chisso Corporation Derives de fluoroaloxybenzene presentant une liaison ether, composition de cristaux liquides et element graphique a cristaux liquides
JP2002322477A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Dainippon Ink & Chem Inc 液晶組成物
JP2003089678A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Citizen Watch Co Ltd エステル化合物およびそれを含有する液晶組成物
JP2013129825A (ja) * 2011-11-23 2013-07-04 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 液晶組成物及び液晶表示装置
JP2020066582A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 Dic株式会社 液晶化合物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999012879A1 (fr) * 1997-09-11 1999-03-18 Chisso Corporation Derives de fluoroaloxybenzene presentant une liaison ether, composition de cristaux liquides et element graphique a cristaux liquides
US6372153B1 (en) 1997-09-11 2002-04-16 Chisso Corporation Fluoroalkoxybenzene derivatives having ether bond, liquid-crystal composition, and liquid-crystal display element
JP2002322477A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Dainippon Ink & Chem Inc 液晶組成物
JP2003089678A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Citizen Watch Co Ltd エステル化合物およびそれを含有する液晶組成物
JP2013129825A (ja) * 2011-11-23 2013-07-04 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 液晶組成物及び液晶表示装置
JP2020066582A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 Dic株式会社 液晶化合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3579705B2 (ja) 2004-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0820976B1 (en) Fluorine-substituted liquid-crystal compound, liquid-crystal composition and liquid-crystal display device
US5653911A (en) Liquid crystalline compound liquid crystal composition and liquid crystal display element
JP4449156B2 (ja) シクロヘキサン誘導体、それを含有する液晶組成物および液晶表示素子
JPH0812605A (ja) 液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子
JPS61233635A (ja) ビシクロオクタン誘導体
KR100294288B1 (ko) 에스테르화합물,이를함유하는액정조성물및액정디스플레이소자
JP2000355560A (ja) 2−フルオロナフタレン誘導体である新規液晶性化合物とそれを含有する液晶組成物
JP3601190B2 (ja) アルケニルシクロヘキサン誘導体および液晶組成物
JP3579705B2 (ja) エステル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子
EP0893424A1 (en) Alpha,alpha-difluorobenzyl ether derivatives, liquid crystal compositions, and liquid crystal display devices
EP0893421A1 (en) Alkenyl compounds, liquid crystal compositions, and liquid crystal display devices
JP5139607B2 (ja) デカヒドロナフタレン誘導体
JPH10298127A (ja) フルオロアルキルエーテル化合物、液晶組成物、及び液晶表示素子
JP2886989B2 (ja) クロロベンゼン誘導体およびこれを含む液晶組成物
JP3579756B2 (ja) 結合基に不飽和結合を有する液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子
JPH1143450A (ja) 新規アルケニルビフェニル誘導体
JP3797435B2 (ja) 5−置換アルコキシベンゼン誘導体
JP4423693B2 (ja) デカヒドロナフタレン誘導体
JP4385202B2 (ja) フェニルデカヒドロナフタレン誘導体
JP3025534B2 (ja) フッ素置換液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子
JP2001316346A (ja) ベンゼン誘導体
JP2001192659A (ja) 液晶組成物
JP4239242B2 (ja) フェニルナフタレン誘導体
JP3716436B2 (ja) 5−置換アルキルベンゼン誘導体
JP3797433B2 (ja) ベンジル(5−置換フェニル)エーテル誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040623

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term