JP3579705B2 - エステル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

エステル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶性化合物および液晶組成物に関し、更に詳しくは4−置換フェニル基、3−フルオロ−4−置換フェニル基あるいは3,5−ジフルオロ−4−置換フェニル基を有する新規なエステル化合物、これを含有する液晶組成物および該液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶性化合物を用いた表示素子は、時計、電卓、ワープロ等のディスプレイに広く利用されている。これらの表示素子は液晶性化合物の屈折率異方性、誘電率異方性等を利用した物である。
液晶相には、ネマチック液晶相、スメクチック液晶相、コレステリック液晶相があるが、ネマチック液晶相を利用した物が最も広く用いられている。また表示方式としては動的散乱(DS)型、配向相変形(DAP)型、ゲスト/ホスト(GH)型、ねじれネマチック(TN)型、超ねじれネマチック(STN)型、薄膜トランジスタ(TFT)型等がある。
【0003】
これらの表示方式で用いられる液晶性化合物は、室温を中心とする広い温度範囲で液晶相を示し、表示素子が使用される条件下で十分に安定であり、さらに表示素子を駆動させるに十分な特性を持たなくてはならないが、現在のところ単一の液晶性化合物でこの条件を満たすものは見いだされていない。このため数種類から数十種類の液晶性化合物および必要によりさらに非液晶性化合物を混合し、もって要求特性を備えた液晶組成物を調製しているのが実状である。これらの液晶組成物は、表示素子が使用される条件下で通常存在する水分、光、熱、空気に対して安定で、また電場や電磁放射に対しても安定である上、混合される化合物に対し化学的にも安定であることが要求される。また液晶組成物には、その屈折率異方性値(Δn)および誘電率異方性値(Δε)等の諸物性値が表示方式や表示素子の形状に依存して適当な値を取ることが必要とされる。さらに液晶組成物中の各成分は、相互に良好な溶解性を持つことが重要である。
【0004】
なかでも、液晶表示素子の大画面化に必要な高速応答に大きく寄与するしきい値電圧のさらなる低電圧化の要求が高まっている。そのためにはΔεが大きな液晶性化合物が必要である。(E.Jakeman等、Phys.Lett.,39 A.69(1972))
【0005】
また、高画質化を可能とするためにはしきい値電圧の温度による変化が小さな液晶性化合物が必要とされる。
これらの目的を達成するため、式(a)および式(b)に示す化合物がそれぞれ特表平3−503637および特開平4−279560により知られている。また、特開昭55−40660、特表平2−501311、特表平3−500413の化合物も公知である。
【0006】
【化8】
Figure 0003579705
しかし、これらの化合物は、しきい値電圧の温度による変化が未だ十分に小さいとは言えない上、低温下で液晶組成物への溶解性が十分ではないといった問題を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解消し、特にΔεが大きく、駆動電圧の温度による変化が小さく、かつ低温下で他の液晶組成物への溶解性が改善されたエステル化合物、これを含有する液晶組成物および該液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願で特許請求される発明は以下の通りである。
(1)一般式(1)
【0009】
【化9】
Figure 0003579705
【0010】
(式中、RはHまたは炭素数1〜10のアルキル基を示し、lは1〜9の整数を示し、m、nおよびoは相互に独立して0または1を示すが、m+n+oは1、2または3を示し、A、AおよびAは相互に独立して、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基、または
Figure 0003579705
を示し、Z、ZおよびZは相互に独立して−COO−または共有結合を示すが、それらのうち少なくとも1つは−COO−を示し、また、m+nが2、oが0を示す場合、Z が共有結合、Z が−COO−を示し、m+oが2、nが0を示す場合、Z が共有結合、Z が−COO−を示し、n+oが2、mが0を示す場合、Z が共有結合、Z が−COO−を示し、XはCN、CF、CFH、CFH、OCFまたはOCFHを示し、YおよびYは相互に独立してHまたはFを示すが、XがCNを示す場合は、YおよびYは共にFを示す。)で示される液晶性化合物。
【0011】
(2)mが1を示し、nおよびoが0を示し、Aが環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基を示し、Zが−COO−である(1)に記載の液晶性化合物。
(3)mおよびnが1を示し、oが0を示し、Aがトランス−1,4−シクロヘキシレン基を示し、Aが環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基を示し、Zが−COO−である(1)に記載の液晶性化合物。
(4)mおよびnが1を示し、oが0を示し、AおよびAが環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基を示し、Zが −COO−である(1)に記載の液晶性化合物。
(5)m、nおよびoが1を示し、Aがトランス−1,4−シクロヘキシレン基を示し、AおよびAが環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基を示し、ZおよびZが共有結合を示し、Zが−COO−である(1)に記載の液晶性化合物。
【0012】
(6)(1)〜(5)のいずれかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
(7)第一成分として、(1)〜(5)のいずれかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(2)、(3)および(4)
【0013】
【化10】
Figure 0003579705
【0014】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示し、XはF、Cl、OCF、OCFH、CF、CFHまたはCFHを示し、L、L、LおよびLは相互に独立してHまたはFを示し、ZおよびZは相互に独立して−(CH−、−CH=CH−または共有結合を示し、aは1または2を示す。)からなる群から選択される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
(8)第一成分として、(1)〜(5)のいずれかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(5)、(6)、(7)、(8)および(9)
【0015】
【化11】
Figure 0003579705
【0016】
(式中、RはF、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケ ニル基を示す。該アルキル基またはアルケニル基中の任意のメチレン基(−CH−)は酸素原子(−O−)によって置換されていてもよいが、2つ以上のメチ レン基が連続して酸素原子に置換されることはない。環Aはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基、ピリミジン−2,5−ジイル基または1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を示し、環Bはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Cはトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、Zは−(CH−、−COO−または共有結合を示し、LおよびLは相互に独立してHまたはFを示し、bおよびcは相互に独立して0ま たは1を示す。)
【0017】
【化12】
Figure 0003579705
【0018】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示し、LはHまたはFを示し、dは0または1を示す。)
【0019】
【化13】
Figure 0003579705
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示し、環Dおよび環Eは相互に独 立してトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、ZおよびZは相互に独立して−COO−または共有結合を示し、Zは− COO−または−C≡C−を示し、LおよびLは相互に独立してHまたはFを示し、XはF、OCF、OCFH、CF、CFHまたはCFHを示すが、XがOCF、OCFH、CF、CFHまたはCFHを示す場合はLおよ びLは共にHを示す。e、fおよびgは相互に独立して0または1を示す。)
【0020】
【化14】
Figure 0003579705
(式中、RおよびRは相互に独立して炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−CH−)は酸素原子(−O−)によって置換されていてもよいが、2つ 以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。環Gはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Hはトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z10は−C≡C−、−COO−、−(CH−、−CH=CH−C≡C−または共有結合を示し、Z11は−COO−または共有結合を示す。)
【0021】
【化15】
Figure 0003579705
【0022】
(式中、RおよびRは相互に独立して炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−CH−)は酸素原子(−O−)によって置換されていてもよいが、2つ 以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。環Iはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Jはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Kはトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z12およびZ14は相互に独立して−COO−、−(CH−または共有結合を示し、Z13は−CH=CH−、−C≡C−、−COO−または共有結合を示し、hは0または1を示す。)からなる群から選択される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
【0023】
(9)第一成分として、(1)〜(5)のいずれかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分の一部分として、一般式(2)、(3)および(4)からなる群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分の他の部分として、一般式(5)、(6)、(7)、(8)および(9)からなる群から選択される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
(10)(6)(9)のいずれかに記載の液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子。
【0026】
本発明の一般式(1)で示す液晶性化合物は、Δεが大きく、しきい値電圧の温度による変化が小さく、かつ低温下でも他の液晶組成物への溶解性がよい。またこれらの液晶性化合物は、表示素子が通常使用される条件下において物理的および化学的に十分安定であり、さらには分子構成要素のうち六員環や置換基および/または結合基を適当に選択することにより、所望の物性値を持つものへと誘導され得る。従って、本発明の化合物を液晶組成物の成分として用いた場合、好ましい特性を有する新たな液晶組成物を提供し得る。
【0027】
本発明の一般式(1)で示される化合物は、次の通りに類別される。
以下、Rは下記に示される基、
【0028】
【化16】
Figure 0003579705
【0029】
Qは下記に示される基、
【0030】
【化17】
Figure 0003579705
【0031】
Cycはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、Pheは1,4−フェニレン基、Pyrはピリミジン−2,5−ジイル基、Pydはピリジン−2,5−ジイル基、Dioは1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を示し、該Pheは1個以上の水素原子がFで置換されていてもよく、A、AおよびAはCyc、P he、Pyr、Pyd、Dioよりなる群から選ばれ、好ましくは分子内に2つ以上のPyr、Pyd、Dioを含まないものとする。
【0032】
2個の六員環を有する化合物:
−A−COO−Q (1a)
3個の六員環を有する化合物:
−A−A−COO−Q (1b)
−A−COO−A−Q (1c)
−A−(CH−A−COO−Q (1d)
−A−COO−A−COO−Q (1e)
4個の六員環を有する化合物:
−A−COO−A−A−Q (1f)
−A−A−COO−A−Q (1g)
−A−A−A−COO−Q (1h)
−A−COO−A−COO−A−Q (1i)
−A−(CH−A−COO−A−Q (1j)
−A−(CH−A−A−COO−Q (1k)
−A−A−(CH−A−COO−Q (1l)
【0033】
式(1a)で示される化合物は、さらに下記の式(1aa)〜(1ae)で示される化合物に展開される。
−Cyc−COO−Q (1aa)
−Phe−COO−Q (1ab)
−Pyr−COO−Q (1ac)
−Pyd−COO−Q (1ad)
−Dio−COO−Q (1ae)
これらの化合物のうち、特に(1aa)および(1ab)で示される化合物が好ましい。
【0034】
式(1b)で示される化合物は、さらに下記の式(1ba)〜(1bj)で示される化合物に展開される。
−Cyc−Cyc−COO−Q (1ba)
−Cyc−Phe−COO−Q (1bb)
−Phe−Cyc−COO−Q (1bc)
−Phe−Phe−COO−Q (1bd)
−Pyr−Phe−COO−Q (1be)
−Pyr−Cyc−COO−Q (1bf)
−Pyd−Phe−COO−Q (1bg)
−Pyd−Cyc−COO−Q (1bh)
−Dio−Phe−COO−Q (1bi)
−Dio−Cyc−COO−Q (1bj)
これらの化合物のうち、特に(1ba)〜(1be)、(1bg)および(1bi)で示される化合物が好ましい。
【0035】
式(1c)で示される化合物は、さらに下記の式(1ca)〜(1cn)で示される化合物に展開される。
−Cyc−COO−Cyc−Q (1ca)
−Cyc−COO−Phe−Q (1cb)
−Cyc−COO−Pyr−Q (1cc)
−Cyc−COO−Pyd−Q (1cd)
−Phe−COO−Cyc−Q (1ce)
−Phe−COO−Phe−Q (1cf)
−Phe−COO−Pyr−Q (1cg)
−Phe−COO−Pyd−Q (1ch)
−Pyr−COO−Phe−Q (1ci)
−Pyr−COO−Cyc−Q (1cj)
−Pyd−COO−Phe−Q (1ck)
−Pyd−COO−Cyc−Q (1cl)
−Dio−COO−Phe−Q (1cm)
−Dio−COO−Cyc−Q (1cn)
これらの化合物のうち、特に(1ca)、(1cb)、(1ce)および(1cf)で示される化合物が好ましい。
【0036】
式(1d)で示される化合物は、さらに下記の式(1da)〜(1dk)で示される化合物に展開される。
−Cyc−(CH−Cyc−COO−Q (1da)
−Cyc−(CH−Phe−COO−Q (1db)
−Phe−(CH−Cyc−COO−Q (1dc)
−Phe−(CH−Phe−COO−Q (1dd)
−Phe−(CH−Pyr−COO−Q (1de)
−Pyr−(CH−Phe−COO−Q (1df)
−Pyr−(CH−Cyc−COO−Q (1dg)
−Pyd−(CH−Phe−COO−Q (1dh)
−Pyd−(CH−Cyc−COO−Q (1di)
−Dio−(CH−Phe−COO−Q (1dj)
−Dio−(CH−Cyc−COO−Q (1dk)
これらの化合物のうち、特に(1da)〜(1dd)で示される化合物が好ましい。
【0037】
式(1e)で示される化合物は、さらに下記の式(1ea)〜(1ek)で示される化合物に展開される。
−Cyc−COO−Cyc−COO−Q (1ea)
−Cyc−COO−Phe−COO−Q (1eb)
−Phe−COO−Cyc−COO−Q (1ec)
−Phe−COO−Phe−COO−Q (1ed)
−Phe−COO−Pyr−COO−Q (1ee)
−Pyr−COO−Phe−COO−Q (1ef)
−Pyr−COO−Cyc−COO−Q (1eg)
−Pyd−COO−Phe−COO−Q (1eh)
−Pyd−COO−Cyc−COO−Q (1ei)
−Dio−COO−Phe−COO−Q (1ej)
−Dio−COO−Cyc−COO−Q (1ek)
これらの化合物のうち、特に(1ea)〜(1ed)で示される化合物が好ましい。
【0038】
式(1f)で示される化合物は、さらに下記の式(1fa)〜(1fh)で示される化合物に展開される。
−Cyc−COO−Cyc−Cyc−Q (1fa)
−Cyc−COO−Cyc−Phe−Q (1fb)
−Cyc−COO−Phe−Phe−Q (1fc)
−Cyc−COO−Phe−Cyc−Q (1fd)
−Phe−COO−Cyc−Cyc−Q (1fe)
−Phe−COO−Cyc−Phe−Q (1ff)
−Phe−COO−Phe−Cyc−Q (1fg)
−Phe−COO−Phe−Phe−Q (1fh)
これらの化合物のうち、特に(1fb)、(1fc) 、(1ff)および( 1fh)で示される化合物が好ましい。
【0039】
式(1g)で示される化合物は、さらに下記の式(1ga)〜(1gh)で示される化合物に展開される。
−Cyc−Cyc−COO−Cyc−Q (1ga)
−Cyc−Cyc−COO−Phe−Q (1gb)
−Cyc−Phe−COO−Cyc−Q (1gc)
−Cyc−Phe−COO−Phe−Q (1gd)
−Phe−Cyc−COO−Cyc−Q (1ge)
−Phe−Cyc−COO−Phe−Q (1gf)
−Phe−Phe−COO−Cyc−Q (1gg)
−Phe−Phe−COO−Phe−Q (1gh)
これらの化合物のうち、特に(1gb)、(1gc)および(1gd)で示される化合物が好ましい。
【0040】
式(1h)で示される化合物は、さらに下記の式(1ha)〜(1hh)で示される化合物に展開される。
−Cyc−Cyc−Cyc−COO−Q (1ha)
−Cyc−Cyc−Phe−COO−Q (1hb)
−Cyc−Phe−Phe−COO−Q (1hc)
−Cyc−Phe−Cyc−COO−Q (1hd)
−Phe−Cyc−Cyc−COO−Q (1he)
−Phe−Phe−Cyc−COO−Q (1hf)
−Phe−Cyc−Phe−COO−Q (1hg)
−Phe−Phe−Phe−COO−Q (1hh)
【0041】
前記した全ての化合物において、Rは炭素数2〜19のアルコキシアルキル 基であるが、その中で特に好ましい基は、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペンチル、メトキシノニル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、プロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピル、ブトキシメチル、ブトキシエチル、ペンチルオキシメチル、ヘキシルオキシメチル、ヘプチルオキシメチル、デシルオキシメチルである。
【0042】
前記した通り式(1aa)、(1ab)、(1ba)、(1bb)、(1bc)、(1bd)、(1be)、(1bg)、(1bi)、(1ca)、(1cb)、(1ce)、(1cf)、(1da)、(1db)、(1dc)、(1dd)、(1ea)、(1eb)、(1ec)、(1ed)、(1fb)、(1fc)、(1ff)、(1fh)、(1gb)、(1gc)、(1gd)および(1hb)で示される化合物は特に好適例といえるが、それらの中でもさらに好ましいものとして下記の式(1−1)〜(1−24)で示される化合物をあげることができる。
【0043】
【化18】
Figure 0003579705
【0044】
【化19】
Figure 0003579705
【0045】
本発明の一般式(1)で示される液晶性化合物は、公知の一般的な有機合成法によって製造することができるが、例えば以下のような方法で簡便に製造することができる。
【0046】
【化20】
Figure 0003579705
【0047】
すなわち、脱水縮合等のエステル化を行うことにより一般式(1)の化合物を製造することができる。
【0048】
さらに詳しくはカルボン酸誘導体()をトルエン、ベンゼン等の溶媒中あるいは無溶媒中、塩化チオニル等のハロゲン化試薬により酸ハロゲン化物()とする。これをトルエン、ベンゼン等の溶媒中、フェノール誘導体()と反応させることにより目的化合物例の()を得ることができる。この一連の反応は、室温〜溶媒の沸点までの間、さらにはピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、テトラメチル尿素等の塩基の存在下で行うことが好ましい。(E.J.Corey等,ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー,38,3223(1973)、C.Raha,オーガニック シンセシス,IV,263(196 3)、B.Iselin等,ヘルベチカ ヘミカ アクタ,40,373,(1 957)、M.S.Newman等,テトラヘドロン レターズ,3267(1967))
【0049】
あるいは、ジクロロメタン、クロロホルム等の溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下DCCと略する。)、ジメチルアミノピリジン(以下DMAPと略する。)の存在下、カルボン酸誘導体()とフェノール誘導体()を反応させることにより、目的化合物例の()を得ることもできる。(B.Nei ses等,オーガニック シンセシス,63,183,(1985))
原料のうち、カルボン酸誘導体()は、例えば以下のような方法により製造することができる。
【0050】
【化21】
Figure 0003579705
すなわち、化合物()をナトリウムアルコキシドと反応させて化合物()とした後、NaOH、KOH等の塩基の存在下、加水分解してカルボン酸誘導体例の()を得ることができる。
【0051】
また、ジハロゲノベンゼンのグリニャール試薬()を調製し、エチレンオキシドと反応させてアルコール()とした後、エーテル(10)とする。該エーテルのグリニャール試薬を調製し二酸化炭素と反応させてカルボン酸誘導体例の(11)を得ることができる。
【0052】
アルコール()においてlが3以上の化合物は、エチレンオキシドにかえて対応する環状エーテルと作用させることにより得ることができる。あるいは、公知の一般的な有機合成法で増炭反応を行い、例えば、対応するカルボン酸、アルデヒドあるいはエステル等の誘導体を製造した後、水素化ホウ素ナトリウム(SBH)、ボラン、水素化リチウムアルミニウム(LAH)、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム(SBMEA,Red−Al)、等の還元剤により還元して容易に得ることもできる。
【0053】
また、アルデヒド(12)をSBH、LAH、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)等の還元剤により還元してアルコール(13)とし、塩化チオニル等のハロゲン化試薬と反応させてハロゲン化物(14)とする。該ハロゲン化物とナトリウムアルコキシドと反応させてエーテル(15)とした後、オキサリルクロリドと反応させて得られた酸クロリドを加水分解してカルボン酸誘導体例の(16)を得ることができる。
【0054】
原料のうち、フェノール誘導体は、例えば以下の方法により製造することができる。
【0055】
【化22】
Figure 0003579705
【0056】
【化23】
Figure 0003579705
【0057】
すなわち、置換フェノール(17)をテトラヒドロピラニル基等の保護基によりエーテル体(18)とした後、ブチルリチウム等の有機リチウム試薬およびヨウ素と反応させて、ヨウ素体(19)とする。このものをシアノ化した後、脱保護してフェノール誘導体例の(20)を得ることができる。
【0058】
また、前記ヨウ素体(19)をトリフルオロ酢酸ナトリウム/ヨウ化銅((G.E.Carr等,ジャーナル オブ ジ ケミカル ソサイエティー パーキントランス リアクションズ I,921,(1988))またはフルオロスルホニルジフルオロ酢酸メチル/ヨウ化銅(Q.−Y.Chen等,ジャーナル オブ ジ ケミカル ソサイエティー ケミカル コミュニケイションズ,705(1989))と反応させてトリフルオロメチル体(21)とし、このものを脱保護してフェノール誘導体例の(22)を得ることができる。
【0059】
また、前記エーテル体(18)をブチルリチウム等の有機リチウム試薬およびホルミルピペリジンと反応させてアルデヒド体(23)とし、これをジエチルアミノサルファートリフルオリド(DAST)(W.J.Middleton等,ジャーナル オブ ジ オーガニック ケミストリー,40,574(1975)、S.Rozen等,テトラヘドロン レターズ,41,111(1985)、 M.Hudlicky,オーガニック リアクションズ,35,513(198 8)、P.A.Messina等,ジャーナル オブ フルオリン ケミストリー,42,137(1989))等のフッ素化剤と反応させて化合物(24)とし、このものを脱保護することによりフェノール誘導体例の(25)を得ることができる。
【0060】
また、前記アルデヒド体(23)を水素化ほう素ナトリウム(SBH)、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウまたは水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム等の還元剤により還元した後、DAST等のフッ素化剤と反応させて化合物(26)とし、このものを脱保護することによりフェノール誘導体例の(27)を得ることができる。
【0061】
さらに、他の置換フェノール体(28)を硝酸と硫酸の存在下に処理してニトロ化合物(29)とし、次いで、アルバート等の方法(シンセティック コミュニケイションズ,19,547−552,1989)によりザンテートとする。これを黒星等の方法(テトラヘドロン レターズ,33,29,4173−4176,1992)でフッ素化した後、白金触媒の存在下、接触水素還元して化合物(30)とする。次いで、これを塩酸および亜硝酸ナトリウムと反応させ、かくして得られるジアゾニウム塩を加水分解してフェノール誘導体例の(31)を得ることができる。
【0062】
また、前記ニトロ化合物(29)をクロロジフルオロメタン/水酸化ナトリウムの系中(特表平4−501575)で反応させてフッ素化した後、白金触媒の存在下、接触水素還元して化合物(32)とする。次いで、これを塩酸および亜硝酸ナトリウムと反応させ、かくして得られるジアゾニウム塩を加水分解してフェノール誘導体例の(33)を得ることができる。
【0063】
このようにして得られる本発明の液晶性化合物は、いずれも大きなΔεを示すうえ、しきい値電圧の温度による変化が小さく、種々の液晶材料と容易に混合し、かつ低温下でも溶解性が良好であるためネマチック液晶組成物の構成成分として極めて優れている。
【0064】
本発明の化合物は、現在主流となっているTFT型、TN型およびSTN型のいずれの液晶組成物においても構成成分として使用することができるが、一般式(1)でX=CNである化合物はSTN用として特に好適であり、Xがフッ素置換された基である化合物はTFT用として特に好適である。
ネマチック液晶組成物の構成成分として使用する場合、2個の環構造を有する化合物は、比較的狭い液晶温度範囲と低い粘性、3〜4個の環構造を有する化合物は広い液晶温度範囲と比較的高い粘性を示すことから化合物を適当に選択することにより所望の物性を有する液晶組成物を得ることができる。
また4−置換フェニル基、3−フルオロ−4−置換フェニル基あるいは3,5−ジフルオロ−4−置換フェニル基を有する本化合物は大きなΔεを示すが、他の環構造中の水素原子をフッ素原子に置換することによって、さらに大きなΔεを付与ことが可能である。
【0065】
本発明により提供される液晶組成物は、一般式(1)で示される液晶性化合物を少なくとも1種類含む第一成分でもよいが、これに加え、第二成分として既述参照の一般式(2)、(3)および(4)からなる群から選ばれる少なくとも1種類の化合物(以下第二A成分と称する)および/または一般式(5)、(6)、(7)、(8)および(9)からなる群から選ばれる少なくとも1種類の化合物(以下第二B成分と称する)を混合したものが好ましく、さらに、しきい値電圧、液晶相温度範囲、屈折率異方性値、誘電率異方性値および粘度等を調整する目的で、公知の化合物を第三成分として混合することもできる。
【0066】
上記第二A成分のうち、一般式(2)、(3)および(4)に含まれる化合物の好適例として、それぞれ(2−1)〜(2−15)、(3−1)〜(3−48)および(4−1)〜(4−55)を挙げることができる。
【0067】
【化24】
Figure 0003579705
【0068】
【化25】
Figure 0003579705
【0069】
【化26】
Figure 0003579705
【0070】
【化27】
Figure 0003579705
【0071】
【化28】
Figure 0003579705
【0072】
【化29】
Figure 0003579705
【0073】
【化30】
Figure 0003579705
【0074】
【化31】
Figure 0003579705
【0075】
【化32】
Figure 0003579705
【0076】
これらの一般式(2)〜(4)で示される化合物は、誘電率異方性値が正を示し、熱安定性や化学的安定性が非常に優れている。
該化合物の使用量は、液晶組成物の全重量に対して1〜99重量%の範囲が適するが、好ましくは10〜97重量%、より好ましくは40〜95重量%である。
【0077】
次に、前記第二B成分のうち、一般式(5)、(6)および(7)に含まれる化合物の好適例として、それぞれ(5−1)〜(5−29)、(6−1)〜(6−3)および(7−1)〜(7−17)を挙げることができる。
【0078】
【化33】
Figure 0003579705
【0079】
【化34】
Figure 0003579705
【0080】
【化35】
Figure 0003579705
【0081】
【化36】
Figure 0003579705
【0082】
【化37】
Figure 0003579705
【0083】
これらの一般式(5)〜(7)で示される化合物は、誘電率異方性値が正でその値が大きく、組成物成分として特にしきい値電圧を小さくする目的で使用される。また、粘度の調整、屈折率異方性値の調整および液晶相温度範囲を広げる等の目的や、さらに急峻性を改良する目的にも使用される。
また第二B成分のうち、一般式(8)および(9)に含まれる化合物の好適例として、それぞれ(8−1)〜(8−16)および(9−1)〜(9−16)を挙げることができる。
【0084】
【化38】
Figure 0003579705
【0085】
【化39】
Figure 0003579705
【0086】
これらの一般式(8)および(9)で示される化合物は、誘電率異方性値が負または弱い正の化合物であり、そのうち一般式(8)で示される化合物は、組成物成分として、主に粘度低下や屈折率異方性値の調整の目的に、また一般式(9)で示される化合物は、液晶相温度範囲を広げる目的および/または屈折率異方性値の調整を目的に使用される。
【0087】
上記の一般式(5)〜(9)で示される化合物は、特にSTN型表示方式や通常のTN型表示方式用の液晶組成物を調製する場合に不可欠な化合物である。該化合物の使用量は、通常のSTN型表示方式やTN型表示方式用の液晶組成物を調製する場合には、液晶組成物の全重量に対して1〜99重量%の範囲が適するが、好ましくは10〜97重量%、より好ましくは40〜95重量%の範囲である。
【0088】
本発明に従い提供される液晶組成物は、一般式(1)で示される液晶性化合物の少なくとも1種類を0.1〜99重量%の割合で含有することが、優良な特性 を発現せしめるために好ましい。
該液晶組成物はそれ自体公知の方法、例えば種々の成分を高温度下で相互に溶解させる方法等により一般に調製される。また、必要により、適当な添加物を加えることによって、意図する用途に応じた改良がなされ、最適化される。このような添加物は当該業者によく知られており、文献などに詳細に記載されている。通常、液晶のらせん構造を誘起して必要なねじれ角を調整し、逆ねじれを防ぐといった効果を有するキラルドープ剤などが添加される。
【0089】
また、メロシアニン系、スチリル系、アゾ系、アゾメチン系、アゾキシ系、キノフタロン系、アントラキノン系およびテトラジン系等の二色性色素を添加すれば、GH型用の液晶組成物として使用することもできる。本発明に係る組成物は、ネマチック液晶をマイクロカプセル化して作製したNCAPや、液晶中に三次元網目状高分子を形成して作製したポリマー分散型液晶表示素子(PDLCD)例えばポリマーネットワーク液晶表示素子(PNLCD)用をはじめ、複屈折制御(ECB)型やDS型用の液晶組成物としても使用できる。
【0090】
本発明の化合物を含有する液晶組成物例として以下のものを示すことができる。なお、化合物のNo.は後述の実施例中に示されるそれと同一である。
【0091】
組成例1
【0092】
【化40】
Figure 0003579705
【0093】
組成例2
【0094】
【化41】
Figure 0003579705
【0095】
組成例3
【0096】
【化42】
Figure 0003579705
【0097】
組成例4
【0098】
【化43】
Figure 0003579705
【0099】
組成例5
【0100】
【化44】
Figure 0003579705
【0101】
組成例6
【0102】
【化45】
Figure 0003579705
【0103】
組成例7
【0104】
【化46】
Figure 0003579705
【0105】
組成例8
【0106】
【化47】
Figure 0003579705
【0107】
組成例9
【0108】
【化48】
Figure 0003579705
【0109】
組成例10
【0110】
【化49】
Figure 0003579705
【0111】
組成例11
【0112】
【化50】
Figure 0003579705
【0113】
組成例12
【0114】
【化51】
Figure 0003579705
【0115】
組成例13
【0116】
【化52】
Figure 0003579705
【0117】
組成例14
【0118】
【化53】
Figure 0003579705
【0119】
組成例15
【0120】
【化54】
Figure 0003579705
【0121】
組成例16
【0122】
【化55】
Figure 0003579705
【0123】
組成例17
【0124】
【化56】
Figure 0003579705
【0125】
組成例18
【0126】
【化57】
Figure 0003579705
【0127】
組成例19
【0128】
【化58】
Figure 0003579705
【0129】
組成例20
【0130】
【化59】
Figure 0003579705
【0131】
組成例21
【0132】
【化60】
Figure 0003579705
【0133】
組成例22
【0134】
【化61】
Figure 0003579705
【0135】
組成例23
【0136】
62】
【0137】
組成例24
【0138】
【化63】
Figure 0003579705
【0139】
組成例25
【0140】
【化64】
Figure 0003579705
【0141】
組成例26
【0142】
【化65】
Figure 0003579705
【0143】
組成例27
【0144】
【化66】
Figure 0003579705
【0145】
組成例28
【0146】
【化67】
Figure 0003579705
【0147】
組成例29
【0148】
【化91】
Figure 0003579705
【0149】
組成例30
【0150】
【化92】
Figure 0003579705
【0151】
組成例31
【0152】
【化93】
Figure 0003579705
【0153】
組成例32
【0154】
【化94】
Figure 0003579705
【0155】
組成例33
【0156】
【化95】
Figure 0003579705
【0157】
組成例34
【0158】
【化96】
Figure 0003579705
【0159】
組成例35
【0160】
【化97】
Figure 0003579705
【0161】
組成例36
【0162】
【化98】
Figure 0003579705
【0163】
組成例37
【0164】
【化99】
Figure 0003579705
【0165】
組成例38
【0166】
【化100】
Figure 0003579705
【0167】
組成例39
【0168】
【化101】
Figure 0003579705
【0169】
組成例40
【0170】
【化102】
Figure 0003579705
【0171】
【実施例】
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。なお、各実施例中において、Crは結晶を、SはスメクチックA相を、SはスメクチックB相を、Sは スメクチックC相を、Sは相構造未解析のスメクチック相を、Nはネマチック 相を、Isoは等方性液体を示し、相転移温度の単位は全て℃である。
【0172】
実施例1
3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(ペンチルオキシメチル)ベンゾアート(式(1)において、RがC11、lが1、mが1、nおよびoが 共に0、Aが1,4−フェニレン基、Zが−COO−、XがCN、Yおよび Yが共にFである化合物(No.1))の製造
4−(ペンチルオキシメチル)安息香酸1.6g(7.1mmol)を塩化チオニル1.3g(10.6mmol)、ピリジン0.1mlおよびトルエン3mlと 混合し、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の4−(ペンチルオキシメチル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0173】
次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル1.1g(7.1mmol)とピリジン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混合物 に前記4−(ペンチルオキシメチル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、10分間で滴下した。滴下終了後、50℃で2時間反応させた。反応終了後、反応物に水10mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(ペンチルオキシメチル)ベンゾアート2.5g を得た。このものをヘプタン/エーテル(6/4)から再結晶し、標題化合物1.8g(収率69.0%)を得た。
Cr 32.6〜33.3 Iso
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:360(M+1)
【0174】
実施例1の方法に準じて次の化合物(No.2〜No.42)を製造する。
なお、各化合物は、一般式(1)で示される化合物において、パラメーターであるR、l、A=−(A−Z−(A−Z−(A−Z−、X、YおよびYを抽出することにより表示した。(以下の実施例においても同様であ る。)
【0175】
【化68】
Figure 0003579705
【0176】
【化69】
Figure 0003579705
【0177】
実施例2
3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=2−フルオロ−4−(プロポキシメチル)ベンゾアート(式(1)において、RがC、lが1、mが1、nおよびoが共に0、Aが2−フルオロ−1,4−フェニレン基、Zが−COO−、XがCN、YおよびYが共にFである化合物(No.43))の製造
2−フルオロ−4−(プロポキシメチル)安息香酸1.5g(7.1mmol)を塩化チオニル1.3g(10.6mmol)、ピリジン0.1mlおよびトルエ ン3mlと混合し、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の2−フルオロ−4−(プロポキシメチル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0178】
次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル1.1g(7.1mmol)とピリジン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混合物 に前記2−フルオロ−4−(プロポキシメチル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、10分間で滴下した。滴下終了後、50℃で2時間反応させた。反応終了後、反応物に水10mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=2−フルオロ−4−(プロポキシメチル)ベンゾアート2.4gを得た。このものをヘプタン/エーテル(8/2)から再 結晶し、標題化合物1.6g(収率64.8%)を得た。
Cr 23.5〜24.3 Iso
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:350(M+1)
実施例2の方法に準じて次の化合物(No.44〜No.88)を製造する。
【0179】
【化70】
Figure 0003579705
【0180】
【化71】
Figure 0003579705
【0181】
【化72】
Figure 0003579705
【0182】
実施例3
3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(エトキシエチル)ベンゾアート(式(1)において、RがC、lが2、mが1、nおよびoが共に0、Aが1,4−フェニレン基、Zが−COO−、XがCN、YおよびYが共にFである化合物(No.89))の製造
4−(エトキシエチル)安息香酸1.4g(7.2mmol)を塩化チオニル1.3g(10.8mmol)、ピリジン0.1mlおよびトルエン4mlと混合し 、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の4−(エトキシエチル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0183】
次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル1.1g(7.2mmol)とピリジン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混合物 に前記4−(エトキシエチル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、反応物に水15mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(エトキシエチル)ベンゾアート2.2gを得た。このも のをヘプタン/エーテル(8/2)から再結晶し、標題化合物1.5g(収率6 2.8%)を得た。
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:332(M+1)
実施例3の方法に準じて次の化合物(No.90〜No.107)を製造する。
【0184】
【化73】
Figure 0003579705
【0185】
実施例4
3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフェニル−4−イル=4−(プロポキシメチル)ベンゾアート(式(1)において、RがC、lが1、mおよびnが共に1、oが0、AおよびAが共に1,4−フェニレン基、Zが−CO O−、Zが共有結合、XがCN、YおよびYが共にFである化合物(No.108))の製造
4−(プロポキシメチル)安息香酸1.0g(5.2mmol)、3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノ−4−ヒドロキシビフェニル1.2g(5.2mmol)、DMAP 0.2g(1.6mmol)およびジクロロメタン20mlを混合 した。この混合物にDCC 1.3g(6.2mmol)のジクロロメタン6ml 溶液を室温、5分間で滴下し、そのまま12時間攪拌した。析出した結晶を濾過し、濾液にトルエン50mlを加えて得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフェニル−4−イル=4−(プロポキシメチル)ベンゾアート2.7gを得た。このものを ヘプタン/酢酸エチル(7/3)から再結晶し、標題化合物1.2g(収率48.3%)を得た。
Cr 91.9〜92.8 N 121.2 Iso
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:408(M+1)
実施例4の方法に準じて次の化合物(No.109〜No.147)を製造する。
【0186】
【化74】
Figure 0003579705
【0187】
【化75】
Figure 0003579705
【0188】
実施例5
トランス−4−(3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル)シクロヘキシル=4−(ブトキシメチル)ベンゾアート(式(1)において、RがC、lが1、mおよびnが共に1、oが0、Aが1,4−フェニレン基、Aがトランス−1,4−シクロヘキシレン基、Zが−COO−、Zが共有結合、XがCN、YおよびYが共にFである化合物(No.148))の製造
4−(ブトキシメチル)安息香酸1.5g(7.2mmol)を塩化チオニル1.3g(10.8mmol)、ピリジン0.1mlおよびトルエン3mlと混合し 、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の4−(ブトキシメチル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0189】
次いで、4−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−2,6−ジフルオロベンゾニトリル1.7g(7.2mmol)とピリジン0.8mlおよびトル エン2mlを混合した。この混合物に前記4−(ブトキシメチル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、10分間で滴下した。滴下終了後、50℃で2時間反応させた。反応終了後、反応物に水10mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製のトランス−4’−(3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル)シクロヘキシル=4−(ブトキシメチル)ベンゾアート2.9gを得た。このものを ヘプタン/エーテル(6/4)から再結晶し、標題化合物2.3g(収率74.7%)を得た。
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:428(M+1)
実施例5の方法に準じて次の化合物(No.149〜No.186)を製造する。
【0190】
【化76】
Figure 0003579705
【0191】
【化77】
Figure 0003579705
【0192】
実施例6
3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(トランス−4−(エトキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾアート(式(1)において、RがC、lが1、mおよびnが共に1、oが0、Aがトランス−1,4−シクロヘキシレン 基、Aが1,4−フェニレン基、Zが共有結合、Zが−COO−、XがCN 、YおよびYが共にFである化合物(No.187))の製造
4−(トランス−4−(エトキシメチル)シクロヘキシル)安息香酸1.9g (7.1mmol)を塩化チオニル1.3g(10.6mmol)、ピリジン0.1mlおよびトルエン4mlと混合し、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の4−(トランス−4−(エトキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0193】
次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル1.1g(7.1mmol)とピリジン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混合物 に前記4−(トランス−4−(エトキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、反応物に水15mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(トランス−4−(エトキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾアート2.7gを得た。このものをヘプ タン/エーテル(7/3)から再結晶し、標題化合物2.2g(収率77.7%)を得た。
Cr 75.1〜75.8 N 125.3 Iso
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:400(M+1)
実施例6の方法に準じて次の化合物(No.188〜No.228)を製造する。
【0194】
【化78】
Figure 0003579705
【0195】
【化79】
Figure 0003579705
【0196】
実施例7
3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4’−(ペンチルオキシメチル)ビフェニル−4−カルボキシラート(式(1)において、RがC11、lが1 、mおよびnが共に1、oが0、AおよびAが共に1,4−フェニレン基、Zが共有結合、Zが−COO−、XがCN、YおよびYが共にFである化合物(No.229))の製造
4’−(ペンチルオキシメチル)ビフェニル−4−カルボン酸2.1g(7.0mmol)を塩化チオニル1.3g(10.6mmol)、ピリジン0.1mlお よびトルエン4mlと混合し、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の4’−(ペンチルオキシメチル)ビフェニル−4−カルボニルクロリドを得た。
【0197】
次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル1.1g(7.1mmol)とピリジン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混合物 に前記4’−(ペンチルオキシメチル)ビフェニル−4−カルボニルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、反応物に水15mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4’−(ペンチルオキシメチル)ビフェニル−4−カルボキシラート2.9gを得た。このものをヘプタン/エーテ ル(1/1)から再結晶し、標題化合物2.0g(収率65.3%)を得た。
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:436(M+1)
実施例7の方法に準じて次の化合物(No.230〜No.270)を製造する。
【0198】
【化80】
Figure 0003579705
【0199】
【化81】
Figure 0003579705
【0200】
実施例8
3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(2−(トランス−4−(ブトキシメチル)シクロヘキシル)エチル)ベンゾアート(式(1)において、RがC、lが1、mおよびnがともに1、Aがトランス−1,4−シクロヘ キシレン基、Aが1,4−フェニレン基、Zが−(CH−、Zが−CO O−、XがCN、YおよびYが共にFである化合物(No.271))の製造4−(2−(トランス−4−(ブトキシメチル)シクロヘキシル)エチル)安息香酸2.1g(7.3mmol)を塩化チオニル1.3g(10.9mmol)、ピリジン0.1mlおよびトルエン3mlと混合し、80℃で3時間反応させた 。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の4−(2−(トランス−4−(ブトキシメチル)シクロヘキシル)エチル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0201】
次いで、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル1.2g(7.4mmol)とピリジン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混合物 に前記4−(2−(トランス−4−(ブトキシメチル)シクロヘキシル)エチル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下終了後、50℃で2時間反応させた。反応終了後、反応物に水15mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(2−(トランス−4−(ブトキシメチル)シクロヘキシル)エチル)ベンゾアート2.8gを得た。このものをヘプタン/エーテル(7/3)から再結晶し、標題化 合物2.5g(収率80.6%)を得た。
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:456(M+1)
実施例8の方法に準じて次の化合物(No.272〜No.293)を製造する。
【0202】
【化82】
Figure 0003579705
【0203】
実施例9
3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフェニル−4−イル=4−(トランス−4−(プロポキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾアート(式(1)において、RがC、lが1、m、nおよびoが共に1、Aがトランス−1,4− シクロヘキシレン基、AおよびAが共に1,4−フェニレン基、ZおよびZが共に共有結合、Zが−COO−、XがCN、YおよびYが共にFである化 合物(No.294))の製造
4−(トランス−4−(プロポキシメチル)シクロヘキシル)安息香酸2.0 g(7.2mmol)を塩化チオニル1.3g(10.9mmol)、ピリジン0.1mlおよびトルエン4mlと混合し、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の4−(トランス−4−(プロポキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0204】
次いで、3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノ−4−ヒドロキシビフェニル1.7g(7.2mmol)とピリジン0.8mlおよびトルエン3mlを混合し た。この混合物に前記4−(トランス−4−(プロポキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、反応物に水15mlを加え、次いでトルエン50mlで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の3’,5’−ジフルオロ−4’−シアノビフェニル−4−イル=4−(トランス−4−(プロポキシメチル)シクロヘキシル)ベンゾアート3.4gを得た。このものをヘプタン/エーテル(1/1)から再結晶し 、標題化合物2.8g(収率79.0%)を得た。
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:490(M+1)
実施例9の方法に準じて次の化合物(No.295〜No.334)を製造する。
【0205】
【化83】
Figure 0003579705
【0206】
【化84】
Figure 0003579705
【0207】
実施例10
4−(トリフルオロメチル)フェニル=4−(プロポキシメチル)ベンゾア−ト(式(1)において、RがC、lが1、mが1、nおよびoがともに0、Aが1,4−フェニレン基、Zが−COO−、XがCF、YおよびYが共 にHである化合物(No.335))の製造
4−(プロポキシメチル)安息香酸1.4g(7.2mmol)を塩化チオニル1.3g(10.9mmol)、ピリジン0.1mlおよびトルエン3mlと混合 し、80℃で2時間反応させた。減圧下に過剰の塩化チオニルとトルエンを留去して粗製の4−(プロポキシメチル)ベンゾイルクロリドを得た。
【0208】
次いで、4−(トリフルオロメチル)フェノール1.2g(7.4mmol)とピリジン0.8mlおよびトルエン2mlを混合した。この混合物に前記4−( プロポキシメチル)ベンゾイルクロリドのトルエン3ml溶液を室温、5分間で滴下した。滴下終了後、50℃で2時間反応させた。反応終了後、反応物に水15mlを加え、次いでトルエン30mlで抽出した。得られた有機層を6N−HClで3回、2N−NaOHで3回、水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)に付し、粗製の4−(トリフルオロメチル)フェニル=4−(プロポキシメチル)ベンゾアート2.1gを得た。このものをヘプタン /エーテル(8/2)から再結晶し、標題化合物1.7g(収率70.8%)を得た。
また、質量スペクトルデータは、よくその構造を支持した。
質量分析:339(M+1)
実施例10の方法に準じて次の化合物(No.336〜No.409)を製造する。
【0209】
【化85】
Figure 0003579705
【0210】
【化86】
Figure 0003579705
【0211】
【化87】
Figure 0003579705
【0212】
【化88】
Figure 0003579705
【0213】
以下、本発明化合物を液晶組成物の成分として用いた場合の例を示す。各使用例において、NIは透明点(℃)を、Δεは誘電率異方性値を、Δnは屈折率異方性値を、ηは20℃における粘度(mPa・s)を、V10はしきい値電圧(V)を示す。
【0214】
実施例11(使用例1)
シアノフェニルシクロヘキサン系液晶化合物からなる液晶組成物(4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ベンゾニトリル 24重量%、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル 36重量%、4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル 25重量%、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−4’−シアノビフェニル 15重量%からなる組成物)は、以下の物性を有する。
NI:72.4、Δε:11.0、Δn:0.137、η:27.0、セル厚9μmにおけるV10:1.78。
この組成物 85重量%にNo.4の化合物を15重量%混合してネマチック液晶組成物(a )を得た。この液晶組成物の物性値は次の通りであった。
NI:54.8、Δε :16.9、Δn:0.130、η:31.9、セル厚8.8μmにおけるV10:1.02。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクチック相はみられなかった。
【0215】
実施例12(使用例2)
シアノフェニルシクロヘキサン系液晶からなる液晶組成物(4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ベンゾニトリル30重量%、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル40重量%、4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル30重量%からなる組成物)は、以下の物性を有する。
NI:52.3、Δε:10.7、Δn:0.119、η:21.7、セル厚9μmにおけるV10:1.60。
この組成物85重量%に実施例6の 化合物(No.187)を15重量%混合してネマチック液晶組成物(b)を得 た。この組成物の物性は次の通りであった。 NI:55.6、Δε:17.5、Δn:0.121、η:33.1、セル厚8.8μmにおけるV10:1.06。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクチック相はみられなかった。
【0216】
実施例13(使用例3)
組成例19のネマチック液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:92.1、Δn:0.143、η:32.7、セル厚8.9μmにおけるV10:1.20。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクチック相はみられなかった。
【0217】
実施例14(使用例4)
組成例29の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:79.1、Δε:11.9、Δn:0.139、η:25.8、Vth:1.32。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0218】
実施例15(使用例5)
組成例30の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:97.2、Δε:21.1、Δn:0.155、η:25.3、Vth:1.22。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0219】
実施例16(使用例6)
組成例31の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:98.5、Δε:11.8、Δn:0.139、η:36.2、Vth:1.63。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0220】
実施例17(使用例7)
組成例32の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:81.9、Δε:22.6、Δn:0.147、η:49.3、Vth:1.07。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0221】
実施例18(使用例8)
組成例33の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:81.0、Δε:11.1、Δn:0.126、η:35.8、Vth:1.53。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0222】
実施例19(使用例9)
組成例34の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:76.7、Δε:12.8、Δn:0.123、η:28.8、Vth:1.58。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0223】
実施例20(使用例10)
組成例35の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:85.0、Δε:12.7、Δn:0.141、η:29.3、Vth:1.51。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0224】
実施例21(使用例11)
組成例36の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:74.9、Δε:13.6、Δn:0.131、η:45.3、Vth:1.33。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0225】
実施例22(使用例12)
組成例37の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:76.1、Δε:13.3、Δn:0.135、η:23.4、Vth:1.24。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0226】
実施例23(使用例13)
組成例38の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:92.2、Δε:10.5、Δn:0.163、η:18.6、Vth:1.68。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0227】
実施例24(使用例14)
組成例39の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:89.3、Δε:16.8、Δn:0.141、η:29.6、Vth:1.30。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0228】
実施例25(使用例15)
組成例40の液晶組成物の物性は次の通りであった。
NI:92.1、Δε:17.1、Δn:0.143、η:32.7、Vth:1.20。
この組成物を−20℃のフリーザー中に放置したが、60日を越えても結晶の析出およびスメクッチク相は見られなかった。
【0229】
実施例26
実施例11で得た本発明液晶組成物(a)とNo.4の化合物に替え本発明範 囲外の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−ペンチルベンゾアートを用いる以外は実施例11と同様にして得た比較液晶組成物(c)につき、それぞれしきい値電圧の温度変化を測定した結果、図1に示す通りであった。
なお、同図中、縦軸はV10(V)を示し、横軸は測定温度(T)から液晶組成物の透明点(NI)を引いた値(℃)を示す。
同図からも明かなとおり、測定温度内でのしきい値電圧の変化は、本発明液晶組成物(a)が6.3mV/℃、液晶組成物(c)が7.3mV/℃であり、本発明液晶組成物の温度変化が小さいことがわかった。従って、より高品位な液晶表示素子の提供が可能となる。
【0230】
実施例27
実施例12で得た本発明液晶組成物(b)とNo.187の化合物に替え本発 明範囲外の3,5−ジフルオロ−4−シアノフェニル=4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)ベンゾアートを用いる以外は実施例12と同様にして得た比較液晶組成物(d)につき、それぞれしきい値電圧の温度変化を測定した結果、図2に示す通りであった。
同図からも明かなとおり、測定温度内でのしきい値電圧の変化は、本発明液晶組成物(b)が5.3mV/℃、液晶組成物(d)が6.3mV/℃であり、実施例26と同様に本発明液晶組成物の温度変化が小さいことがわかった。従って、より高品位な液晶表示素子の提供が可能となる。
【0231】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の化合物はいずれも大きな誘電率異方性値を有する上、しきい値電圧の温度による変化が小さく、低温下で他の液晶材料への溶解性が改善されることが知られる。
従って、本発明の化合物を液晶組成物の成分とした場合、他の液晶材料との溶解性に優れているという特徴に加え、分子構成要素の六員環、置換基および/または結合基を適当に選択することにより、所望の物性を有する新たな液晶組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明液晶組成物例の効果を説明する図である。
【図2】本発明液晶組成物他例の効果を説明する図である。
【符号の説明】
(a) 本発明液晶組成物例
(b) 本発明液晶組成物他例
(c) 比較液晶組成物例
(d) 比較液晶組成物他例
【化62】
Figure 0003579705

Claims (10)

  1. 一般式(1)
    Figure 0003579705
    (式中、RはHまたは炭素数1〜10のアルキル基を示し、lは1〜9の整数を示し、m、nおよびoは相互に独立して0または1を示すが、m+n+oは1、2または3を示し、A、AおよびAは相互に独立して、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基、または
    Figure 0003579705
    を示し、Z、ZおよびZは相互に独立して−COO−または共有結合を示すが、それらのうち少なくとも1つは−COO−を示し、また、m+nが2、oが0を示す場合、Z が共有結合、Z が−COO−を示し、m+oが2、nが0を示す場合、Z が共有結合、Z が−COO−を示し、n+oが2、mが0を示す場合、Z が共有結合、Z が−COO−を示し、XはCN、CF、CFH、CFH、OCFまたはOCFHを示し、YおよびYは相互に独立してHまたはFを示すが、XがCNを示す場合は、YおよびYは共にFを示す。)で示される液晶性化合物。
  2. mが1を示し、nおよびoが0を示し、Aが環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基を示し、Zが−COO−である請求項1に記載の液晶性化合物。
  3. mおよびnが1を示し、oが0を示し、Aがトランス−1,4−シクロヘキシレン基を示し、Aが環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基を示し、Zが共有結合を示し、Zが−COO−である請求項1に記載の液晶性化合物。
  4. mおよびnが1を示し、oが0を示し、AおよびAが環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基を示し、Zが共有結合を示し、Zが−COO−である請求項1に記載の液晶性化合物。
  5. m、nおよびoが1を示し、Aがトランス−1,4−シクロヘキシレン基を示し、AおよびAが環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基を示し、ZおよびZが共有結合を示し、Zが−COO−である請求項1に記載の液晶性化合物。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
  7. 第一成分として、請求項1〜のいずれかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(2)、(3)および(4)
    Figure 0003579705
    (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示し、XはF、Cl、OCF、OCFH、CF、CFHまたはCFHを示し、L、L、LおよびLは相互に独立してHまたはFを示し、ZおよびZは相互に独立して−(CH−、−CH=CH−または共有結合を示し、aは1または2を示す。)からなる群から選択される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物
  8. 第一成分として、請求項1〜のいずれかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(5)、(6)、(7)、(8)および(9)
    Figure 0003579705
    【化3】
    (式中、RはF、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。該アルキル基またはアルケニル基中の任意のメチレン基(−CH−)は酸素原子(−O−)によって置換されていてもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。環Aはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基、ピリミジン−2,5−ジイル基または1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を示し、環Bはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Cはトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、Zは−(CH−、−COO−または共有結合を示し、LおよびLは相互に独立してHまたはFを示し、bおよびcは相互に独立して0または1を示す。)
    Figure 0003579705
    【化4】
    (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示し、LはHまたはFを示し、dは0または1を示す。)
    Figure 0003579705
    (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基を示し、環Dおよび環Eは相互に独立してトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、ZおよびZは相互に独立して−COO−または共有結合を示し、Zは−COO−または−C≡C−を示し、LおよびLは相互に独立してHまたはFを示し、XはF、OCF、OCFH、CF、CFHまたはCFHを示すが、XがOCF、OCFH、CF、CFHまたはCFHを示す場合はLおよびLは共にHを示す。e、fおよびgは相互に独立して0または1を示す。)
    Figure 0003579705
    【化6】
    (式中、RおよびRは相互に独立して炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−CH−)は酸素原子(−O−)によって置換されていてもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。環Gはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Hはトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z10は−C≡C−、−COO−、−(CH−、−CH=CH−C≡C−または共有結合を示し、Z11は−COO−または共有結合を示す。)
    Figure 0003579705
    【化7】
    (式中、RおよびRは相互に独立して炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−CH−)は酸素原子(−O−)によって置換されていてもよいが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。環Iはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Jはトランス−1,4−シクロヘキシレン基、環上の1つ以上の水素原子がFで置換されていてもよい1,4−フェニレン基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Kはトランス−1,4−シクロヘキシレン基または1,4−フェニレン基を示し、Z12およびZ14は相互に独立して−COO−、−(CH−または共有結合を示し、Z13は−CH=CH−、−C≡C−、−COO−または共有結合を示し、hは0または1を示す。)からなる群から選択される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
  9. 第一成分として、請求項1〜のいずれかに記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分の一部分として、一般式(2)、(3)および(4)からなる群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分の他の部分として、一般式(5)、(6)、(7)、(8)および(9)からなる群から選択される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
  10. 請求項のいずれかに記載の液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子。
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