JPH09309346A - 走行農作業機 - Google Patents

走行農作業機

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Publication number
JPH09309346A
JPH09309346A JP12753596A JP12753596A JPH09309346A JP H09309346 A JPH09309346 A JP H09309346A JP 12753596 A JP12753596 A JP 12753596A JP 12753596 A JP12753596 A JP 12753596A JP H09309346 A JPH09309346 A JP H09309346A
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JP
Japan
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radiator
engine
dustproof net
net body
exhaust pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP12753596A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Fukano
徹 深野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd, Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
Priority to JP12753596A priority Critical patent/JPH09309346A/ja
Publication of JPH09309346A publication Critical patent/JPH09309346A/ja
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  • Agricultural Machines (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防塵用網体のメンテナンスを行なう期間を短
くすること。 【解決手段】 機体フレーム上の前部にラジエータを設
け、同ラジエータの直前方位置に防塵用網体を配置する
と共に、同防塵用網体をラジエータに対して上端側が離
隔し、かつ、下端側が近接する傾斜姿勢となした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行農作業機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、農業用トラクタの一形態
として、機体フレーム上の前部にラジエータを設け、同
ラジエータの直前方位置に防塵用網体を配置すると共
に、同防塵用網体はラジエータの前面と前後に平行して
対面する状態となしたものがある。
【0003】このようにして、機体の前方より防塵用網
体を通してろ過した空気をラジエータより取込むように
している。
【0004】また、上記農業用トラクタでは、機体フレ
ーム上において、ラジエータの直後方位置にエンジンを
搭載ししており、同エンジンは、機体フレームに防振具
ステーを介して取付けた防振具上に搭載している。
【0005】このようにして、エンジンより発生する振
動を防振具により吸収して、機体フレームに振動が伝わ
らないようにしている。
【0006】また、上記農業用トラクタでは、エンジン
に排気マニホールドを取付け、同排気マニホールドに排
気管を連通連結して、同排気管を、エンジンを被覆する
ボンネットの側壁より上方へ立上げている。
【0007】このようにして、エンジンからの排気を排
気マニホールドを介して消音した後、排気管を通して外
部へ排出するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した農
業用トラクタでは、未だ、次のような課題を有してい
る。
【0009】 防塵用網体には塵等が付着して経時的
に目詰まりを起こすために、一定期間毎に防塵用網体の
取替えや清掃等のメンテナンスを行なう必要性がある
が、かかるメンテナンスを行なう期間が短く、煩雑であ
る。
【0010】また、防塵用網体やラジエータを含む原動
機部は、上面部を開閉自在としたボンネットにより左右
側方と上方とが被覆され、フロントグリルにより前方が
被覆されているが、ボンネットの上面部を開放して、原
動機部の上方全面を開放しなければ、防塵用網体のメン
テナンスができないという煩わしさがある。
【0011】 エンジンを機体フレームに防振具を介
して搭載する場合に、同防振具は機体フレームに防振具
ステーを介して取付けなければならず、同防振具ステー
の位置決め等が煩雑である。
【0012】また、機体上に搭載したエンジンの下方は
開放されているために、飛散石等によりエンジンの底面
等が損傷される虞れがある。
【0013】 排気管を、ボンネットの側壁より上方
へ立上げているために、その後方に配置した運転部にお
いて操向操作を行なうオペレータにとって、排気管が視
界の範囲内に入り、目障りになっている。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、機
体フレーム上の前部にラジエータを設け、同ラジエータ
の直前方位置に防塵用網体を配置すると共に、同防塵用
網体をラジエータに対して上端側が離隔し、かつ、下端
側が近接する傾斜姿勢となしたことを特徴とする走行農
作業機を提供せんとするものである。
【0015】また、本発明は、前後方向に伸延する左右
一対の機体フレーム形成体の間に、略水平板状で、か
つ、エンジンの下面突出部を回避する形状に形成したフ
レーム補強用板体を張設し、同フレーム補強用板体上に
エンジンを防振具を介して搭載したこと、及び、機体フ
レームの前部にエンジンを搭載し、同エンジンの後方位
置に運転部を被覆するキャビンを設けた走行農作業機で
あって、キャビン前部の一側角部の直前方位置に、排気
管を上記一側角部に沿わせて立設し、同排気管とエンジ
ンに取付けた排気マニホールドとの間に柔軟性を有する
排気パイプを介設したことにも特徴を有する。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0017】図1及び図2に示すAは、本発明に係る走
行農作業機としての農業用トラクタであり、同農業用ト
ラクタAは、後方にロータリ耕耘作業装置(図示せず)
等の各種作業装置を三点リンク式の昇降・揺動機構Bに
より昇降・揺動自在に連結して、各種作業装置による作
業が行なえるようにしている。
【0018】農業用トラクタAは、図1及び図2に示す
ように、左右一対のクローラ式の走行部1,1の走行フ
レーム2,2間に、機体フレーム3を横架し、同機体フ
レーム3上の前部に原動機部4を設ける一方、後部にキ
ャビン8と燃料タンク9と作動油タンク10とを配設して
いる。
【0019】機体フレーム3は、図3に示すように、左
右一対の走行フレーム2,2間に、左右幅方向に伸延す
る前後一対の横フレーム5,5(図14参照)を横架
し、両横フレーム5,5上に、前後方向に伸延する左右
一対の機体フレーム形成体3a,3a を横架し、両機体フレ
ーム形成体3a,3a の前端間と中途部間にそれぞれ前側横
フレームに形成体3bと中途部横フレームに形成体3cとを
横架し、両機体フレーム形成体3a,3a の後端間に昇降・
揺動機構取付板体3dを横架している。
【0020】そして、左右一対の機体フレーム形成体3
a,3a の前半部間には、フレーム補強用板体6を張設
し、同フレーム補強用板体6上に後述する原動機部4の
エンジン16の前部側を防振具7,7を介して支持させる
と共に、横フレーム5上にエンジン16の後部側を防振具
7,7を介して支持させている。
【0021】また、フレーム補強用板体6は、略水平板
状に形成すると共に、後端中央部に、前方へ凹状の弯曲
凹部6aを形成して、同弯曲凹部6aよりエンジン16のオイ
ルパン16a の前部側を下方へ突出させている。
【0022】このようにして、機体フレーム3の強度を
確保すると共に、別途エンジン支持部材を設けることな
く、エンジン16の防振マウント構造を簡易にすることが
でき、同エンジン16の搭載作業を楽に行なうことができ
るようにしている。
【0023】しかも、フレーム補強用板体6によりエン
ジン16に付属するファン等を、下方からの飛散石等より
保護して、同ファン等の損傷等を防止することができる
ようにしている。
【0024】原動機部4は、図1及び図4に示すよう
に、機体フレーム3の前端部より後方へ向けて順次、防
塵用網体13、ラジエータ15、エンジン16、排気マニホー
ルド17、メインクリーナ18、及びプレクリーナ19を配置
して、エンジン16とメインクリーナ18との間にはエアカ
ットプレート20を機体フレーム3より立上げて立設して
おり、同原動機部4は、ボンネット21と、同ボンネット
21の左側前端縁に枢支ブラケット(図示せず)を介して
前方へ開閉自在に取付けたフロントグリル22とにより被
覆している。
【0025】そして、図1及び図4に示すように、ラジ
エータ15の直前方位置には、同ラジエータ15の前面と略
同形の後側開口面部23a を有する防塵用網体支持筒体23
を配置し、同支持筒体23の前側開口面部23b に、防塵用
網体13をラジエータ15に対して上端側が離隔し、かつ、
下端側が近接する前高後低の傾斜姿勢にて、上下方向に
抜差し自在に取付けている。
【0026】このようにして、防塵用網体13に付着した
塵等がエンジン16を停止した際に下方へ落ち易くし、塵
等が経時的に目詰まりを起こすのを防止することができ
て、防塵用網体13のメンテナンスの期間(インターバ
ル)を長くすることができるようにしている。
【0027】しかも、防塵用網体13は前高後低の傾斜姿
勢となして、フロントグリル22を開放することにより、
防塵用網体13の上端縁部13a の上方を開放可能とすると
共に、同防塵用網体13を前上方へ抜き差し可能としてい
る。
【0028】このようにして、同防塵用網体13を楽にメ
ンテナンスすることができるようにしている。
【0029】キャビン8の前部の左側角部の直前方位置
には、図3及び図4に示すように、排気管25を上記左側
角部に沿わせて立設しており、同排気管25は、ボンネッ
ト21内の左側後部に基端部25a を配置し、同基端部25a
を外側方へ略水平に伸延させ、キャビン8の左側角部位
置より上方へ略垂直に立上げている。26は排気管保護ケ
ースである。
【0030】そして、排気管25の基端部25a は、排気マ
ニホールド17に柔軟性を有する排気パイプ27を介して連
通連結している。
【0031】このようにして、排気管25が、キャビン8
内の運転部29にて操向操作を行なうオペレータの視界の
妨げにならないようにしている。
【0032】しかも、柔軟性を有する排気パイプ27が、
エンジン16より発生する振動を吸収して、排気管25に振
動を伝えることがない。
【0033】キャビン8内には、図1及び図5に示すよ
うに、運転部29を設けており、同運転部29は、床部30の
前部に操作部31を設け、同操作部31の後方位置に座席32
を配置し、同座席32の左側に左側レバーコラム33を配置
すると共、右側に右側レバーコラム34を配置している。
【0034】そして、操作部31は、床部30上に立設した
操作コラム35に円形状のハンドル36とアクセルレバー37
とPTOクラッチレバー38と表示部39とを取付けてい
る。40はブレーキブレーキ、41は駐車ブレーキレバーで
ある。
【0035】座席32は、床部30に、前後スライド位置調
節自在、かつ、上下方向の軸線廻りに右側方へ一定角度
(例えば、20度)回転自在に取付けており、42は前後
スライドレバー、43は座席回転レバー、44は油圧バルブ
調節ノブである。
【0036】左側レバーコラム33には、PTO変速レバ
ー45と小物入れボックス46とを設けている。
【0037】右側レバーコラム34には、走行変速レバー
47と、作業装置を操作するための各種操作レバーとを集
中配置しており、各種操作レバーとしては、昇降・揺動
機構Bにより各種作業装置の下降位置を設定する下降位
置設定用レバー48と、第1・第2・第3作業装置操作レ
バー49,50,51とを配置している。52は制御ボックスであ
る。
【0038】このようにして、オペレータは、座席32を
右側へ回動させておくことにより、ハンドル36を左手で
操作しながら上半身を半身の状態にして、顔を後方へ向
け、さらに、右手で集中配置された各種操作レバーを操
作することにより、機体の後方に連結した作業装置を安
全、かつ確実に操作することができて、作業能率も向上
させることができるようにしている。
【0039】そして、走行変速レバー47は、図6に示す
ように、右側レバーコラム34内に配設したレバー支持体
62に、左右幅方向に軸線を向けたレバー支軸53を回動自
在に取付け、同レバー支軸53に基端をレバー取付体53a
を介して取付けて前後回動自在とし、前進切替操作と中
立位置切替操作と後進切替操作とを可能としている。62
a,62b は回動規制用ストッパー体である。
【0040】しかも、走行変速レバー47は、図6に示す
ように、下部47a に左右幅方向に軸線を向けたロックピ
ン54を上下縦長に形成した長孔55を介して上下摺動自在
に挿通する一方、把持部47b の左側壁にロック解除操作
部としてのロック解除ボタン56を取付けて、同ロック解
除ボタン56と上記ロックピン54とを連動機構57を介して
連動連結すると共に、引張スプリング58によりロックピ
ン54を上方への摺動方向に弾性付勢している。
【0041】また、レバー支持体62には、ロックピンガ
イド体59を配設し、同ロックピンガイド体59の下端縁に
沿わせてロックピン54を摺動案内し、同下端縁の中途部
にロックピン係合凹部59a を形成している。
【0042】ここで、上記したロックピン54とロックピ
ン係合凹部59a とにより、レバーロック機構を形成して
いる。
【0043】このようにして、走行変速レバー47を前後
回動操作した際には、ロックピン54がロックピンガイド
体59の下端縁に沿って摺動し、ロックピン係合凹部59a
にロックピン54が係合することにより、走行変速レバー
47の回動操作をロックすることができるようにしてお
り、かかるロック位置を中立位置に符合させている。
【0044】そして、ロック解除ボタン56を押すことに
より、ロックピン54を連動機構57を介して引張スプリン
グ58の弾性付勢力に抗して下方へ移動させることによ
り、ロック解除を行なうことができるようにしている。
【0045】従って、走行変速レバー47を前進切替位置
(a) と後進切替位置(c) との間で切替操作を行なう際に
は、中立位置(b) にてロックピン54がロックピン係合凹
部59a に係合してレバーロックがなされるために、オペ
レータは、中立位置(b) への切替操作をロックされた手
ごたえにより確認することができる一方、中立位置(b)
を越えて前進若しくは後進切替位置(a),(c) に切替操作
を行なう場合には、ロック解除ボタン56を押すことによ
り、ロック解除しなければならないために、オペレータ
は意識して前進若しくは後進切替位置に切替操作を行な
わなければならないことになって、無意識の誤操作を防
止することができて、安全性を確保することができる。
【0046】また、走行変速レバー47の把持部47b に
は、図6に示すように、作業装置を昇降操作するための
トグルスイッチ60と、走行増速用スイッチ61を取付け
て、操作性を良好にしている。
【0047】エンジン16には、図7に示すように、前側
変速部64を連動連設し、同前側変速部64に機体フレーム
3の後部に設けた後側変速部65を伝達機構66を介して連
動連結し、同後側変速部65に一対の可変流量制御ポンプ
PL,PR と作業装置リフト用油圧ポンプP1とチャージポン
プP2とを前後方向に連動連設し、可変流量制御ポンプPL
には左走行用油圧モータMLを閉油圧回路(図示せず)を
介して連動連結する一方、可変流量制御ポンプPRには右
走行用油圧モータMRを閉油圧回路を介して連動連結して
いる。
【0048】そして、前側変速部64内には、図7及び図
8に示すように、伝動軸67を横架し、同伝動軸67とエン
ジン16の出力軸16b との間にダンパー装置68を介設して
おり、同ダンパー装置68は、エンジン16の出力軸16b よ
り伝動軸67に回転力のみを伝えて振動は吸収して伝えな
いように構成している。68a はダンパー本体、68b は軸
受、68c はカバーフライホイル、68d はベアリングの支
持ケースである。
【0049】また、後側変速部65内には、上記伝動軸67
に伝達機構66を介して連動連結した原動軸70と、同原動
軸70に油圧クラッチ装置71を介して連動連結した減速軸
72とを同軸的に横架し、原動軸70に平行させてPTOク
ラッチ用ポンプ駆動軸73を横架する一方、減速軸72に平
行させてカウンター軸74と変速軸75とを横架し、同変速
軸75に平行させてPTO軸76を横架しており、また、上
記原動軸70に平行させてカウンター軸77と可変流量制御
ポンプ駆動軸78を横架している。70a,72a,73a,74a,74b,
74c,75a,75b,75c,75d,76a,77a,78a はそれぞれ歯車であ
り、79はドッグクラッチ、P3はPTOクラッチ用ポンプ
である。
【0050】前記した操作部31は、図9及び図10に示
すように、左右一対の機体フレーム形成体3a,3a 間にス
テアリングボックス80を横架し、同ステアリングボック
ス80より前記操作コラム35中にステアリングシャフト81
を立上げ、同ステアリングシャフト81の上端にハンドル
36を取付ける一方、ステアリングボックス80の左側壁よ
り突出させた変速軸82に変速アーム83を取付け、同変速
アーム83と前記走行変速レバー47との間に連動ワイヤ
(図示せず)を介設しており、ステアリングボックス80
内には一対のポンプ増減速機構(図示せず)を設け、同
ステアリングボックス80の底部に各ポンプ増減速機構に
連動連結した一対の作動用アーム85,85 を取付け、各作
動用アーム85,85 と、前記可変流量制御ポンプPL,PR の
スプールコントロールレバー86,86 との間に棒状の直結
リンク87,87 をそれぞれ介設している。
【0051】このように、機体フレーム3に固定した後
側変速部65に、一対の可変流量制御ポンプPL,PR を連動
連結する一方、機体フレーム3にステアリングボックス
80を固定して、同ステアリングボックス80と可変流量制
御ポンプPL,PR とを直結リンク87,87 を介して連動連結
しているが、後側変速部65はエンジン16にダンパー装置
68を介して連動連結しているために、機体フレーム3に
固定したステアリングボックスと可変流量制御ポンプP
L,PR の固有振動数を相互に同等にすることができて、
ハンドル36を把持して操向操作するオペレータに微振動
による違和感を与えるのを防止することができて、操作
性を向上させることができる。
【0052】しかも、固有振動数が互いに同等の可変流
量制御ポンプPL,PR とステアリングボックス80は、振動
の伝播を配慮することなく、一対の直結リンク87,87 に
より連動連結することができるために、構造の簡易化が
図れる。
【0053】本実施例では、機体フレーム3の後部にお
いて左側に配置した作動油タンク10と右側に配置した燃
料タンク9とを、略同一大きさ、略同一形状に形成して
美感の向上を図っており、作動油タンク10は、図11及
び図12に示すように、内部に前後仕切り壁10a を設け
て、前側室の作動油タンク本体10b と、後側室のクーラ
室10c とを形成し、同クーラ室10c 内にオイルクーラ14
を配設している。10dはフィルタ、10e は網体、
10f は冷却ファン、10g は外部連通口である。
【0054】このように、作動油タンク本体10b とオイ
ルクーラ14とを近接させて配置しているために、作動油
タンク本体10b とオイルクーラ14とを連結する配管を短
くすることができると共に、作動油の冷却効率を向上さ
せることができる。
【0055】次に、昇降・揺動機構Bについて説明する
と、同昇降・揺動機構Bは、図1、図2、及び図10に
示すように、昇降・揺動機構取付板体3dの左右側に突設
した連結用突片3e,3e の上部にそれぞれ左右一対のリフ
トアーム90,90 の基端を枢支して、各リフトアーム90,9
0 を上下回動自在とし、各リフトアーム90,90 の中途部
と昇降・揺動機構取付板体3dの下部との間にそれぞれ左
右一対の昇降用アクチュエータとしての昇降用油圧シリ
ンダ91,91 を介設して、同昇降用油圧シリンダ91,91 の
伸縮作動に連動してリフトアーム90,90 を上下回動作動
すべく構成している。
【0056】そして、上記連結用突片3e,3e の下部に、
前後方向に伸延する左右一対のロワリンク92,92 の前端
を枢支して、各ロワリンク92,92 を上下回動自在とし、
左側のロワリンク92の中途部と左側のリフトアーム90の
先端との間にリフトリンク93を介設する一方、右側のロ
ワリンク92の中途部と右側のリフトアーム90の先端との
間に揺動用アクチュエータとしての揺動用油圧シリンダ
94を介設して、同揺動用油圧シリンダ94の伸縮作動に連
動させて、右側のロワリンク92だけを上下回動作動させ
ることができるようにしている。
【0057】また、昇降・揺動機構取付板体3dの上側中
央部に突設したトップリンク連結用突片3fには、トップ
リンク95の前端を枢支して、同トップリンク95を上下回
動自在としている。
【0058】ここで、図2に示すように、作動油タンク
10の後壁には、昇降用アクチュエータ操作スイッチ96を
取付けて、同スイッチ96により昇降用油圧シリンダ91,9
1 を伸縮作動操作可能とする一方、燃料タンク9の後壁
には、揺動用アクチュエータ操作スイッチ97を取付け
て、同スイッチ97により揺動用油圧シリンダ94を伸縮作
動操作可能としている。
【0059】このようにして、昇降・揺動機構Bに作業
装置を連結する際には、オペレータは、機体の左側後方
位置において、まず、昇降用アクチュエータ操作スイッ
チ96を操作して、昇降用油圧シリンダ91,91 により左右
ロワリンク92,92 を、連結する作業装置に適合する連結
高さまで昇降位置調節して、同作業装置に左右ロワリン
ク92,92 を連結する。
【0060】この際、作業装置が傾いている等して、左
右ロワリンク92,92 の一部が連結できない場合には、ま
ず、左側のロワリンク92を連結し、その後、オペレータ
は機体の右側へ移動して揺動用アクチュエータ操作スイ
ッチ97を操作して、揺動用油圧シリンダ94により右側の
ロワリンク92を揺動調節することにより、右側のロワリ
ンク92を作業装置に連結することができる。
【0061】この場合、揺動用アクチュエータ操作スイ
ッチ97を揺動用油圧シリンダ94の配設側に位置する本機
後部の燃料タンク9に取付けているため、同操作スイッ
チ97を操作した後、場所を移動することなく、速やかに
連結作業を行なうことができる。
【0062】従って、本機への作業装置の着脱作業をオ
ペレータが一人でも楽に行なうことができる。
【0063】図13は、第2実施例としての農業用トラ
クタAを示しており、基本的な構成は前記した第1実施
例としての農業用トラクタAと同様であり、以下に異な
る構成について図13〜図19を参照しながら説明す
る。
【0064】すなわち、第2実施例としての農業用トラ
クタAでは、図13及び図15に示すように、ラジエー
タ15の直前方位置にオイルクーラ14を配置し、同オイル
クーラ14の前方に防塵用網体13を防塵用網体支持筒体23
を介して取付けている。
【0065】図14は、機体フレーム3を示しており、
同機体フレーム3は、左右一対の機体フレーム形成体3
a,3a を前方へ伸延させて、フレーム補強用板体6を前
側横フレーム形成体3bの位置まで張設して、機体フレー
ム3の強度を増大させている。
【0066】図16及び図17は、可変流量制御ポンプ
PL,PR の取付構造を示しており、機体フレーム3に固定
した後側変速部65の左側前部に可変流量制御ポンプPL,P
R を連動連結し、各可変流量制御ポンプPL,PR のスプー
ルコントロールレバー88,86とステアリングボックス80
に設けた作動用アーム85,85 との間に直結リンク87,87
を介設している。
【0067】図18及び図19は、作動油タンク10を示
しており、同作動油タンク10は、燃料タンク9と前後幅
及び高さを略同一に形成し、かつ、左右幅を短幅に形成
すると共に、同作動油タンク10の外側壁に、燃料タンク
9の左右幅と略同一幅とすべく収納ケース99を増設して
いる。
【0068】そして、収納ケース99は、外側壁に収納物
出入れ口99a を形成し、同収納物出入れ口99a を開閉蓋
99b により開閉自在に閉塞している。99c は枢軸、99d
は開閉操作レバー、99e は係止ピン、99f は係止ピン受
体、99g は棚である。
【0069】このようにして、機体の後部左右側に配置
したタンクの大きさを略同一にすることができて、美的
外観を向上させることができると共に、収納ケース99内
にメンテナンス用の道具や小物を収納することができ
て、メンテナンス作業を効率良く行なうことができる。
【0070】ここで、本発明の実施例では、図1及び図
7に示すように、2ポンプ−2モータ式のHSTを無段
変速装置とし、左右側の走行部1,1を別々に走行駆動
可能とし、ハンドル36は回転式として、その回転量に応
じて左右の走行部1,1の各クローラの回転数や回転方
向を変更することにより、機体を旋回させることができ
るようにし、同時に、走行変速レバー47を回動操作する
ことにより、左右走行用油圧モータML,MR の回転数及び
回転方向を変更できるようにして、機体を前後直進、左
右旋回、及び、左右急旋回させることができるようにし
ている。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0072】 請求項1記載の本発明では、機体フレ
ーム上の前部にラジエータを設け、同ラジエータの直前
方位置に防塵用網体を配置すると共に、同防塵用網体を
ラジエータに対して上端側が離隔し、かつ、下端側が近
接する傾斜姿勢となしているために、防塵用網体に付着
した塵等をエンジン停止後に下方へ落ち易くし、塵等が
経時的に目詰まりを起こすのを防止することができて、
防塵用網体のメンテナンスの期間(インターバル)を長
くすることができる。
【0073】また、防塵用網体は前高後低の傾斜姿勢と
なしているために、フロントグリルを開放することによ
り、防塵用網体の上端縁部の上方を開放可能とすると共
に、前上方へ抜き差し可能とすることにより、同防塵用
網体を楽にメンテナンスすることができる。
【0074】 請求項2記載の本発明では、前後方向
に伸延する左右一対の機体フレーム形成体の間に、略水
平板状で、かつ、エンジンの下面突出部を回避する形状
に形成したフレーム補強用板体を張設し、同フレーム補
強用板体上にエンジンを防振具を介して搭載しているた
めに、機体フレームの強度を確保することができると共
に、別途エンジン支持部材を設けることなく、エンジン
の防振マウント構造を簡易にすることができ、同エンジ
ンの搭載作業を楽に行なうことができる。
【0075】しかも、フレーム補強用板体によりエンジ
ンに付属するファン等を、下方からの飛散石等より保護
して、同ファン等の損傷等を防止することができる。
【0076】 請求項3記載の本発明では、キャビン
前部の一側角部の直前方位置に、排気管を上記一側角部
に沿わせて立設し、同排気管とエンジンに取付けた排気
マニホールドとの間に柔軟性を有する排気パイプを介設
しているために、排気管が、キャビン内の運転部にて操
向操作を行なうオペレータの視界の妨げにならない。
【0077】しかも、柔軟性を有する排気パイプが、エ
ンジンより発生する振動を吸収して、排気管に振動を伝
えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行農作業機としての農業用トラ
クタの一部切欠側面図。
【図2】同農業用トラクタの背面図。
【図3】同農業用トラクタの原動機部の平面説明図。
【図4】同農業用トラクタの原動機部の側面説明図。
【図5】運転部の平面説明図。
【図6】走行変速レバーの側面図。
【図7】動力伝達図。
【図8】ダンパー装置の断面側面図。
【図9】操作部の側面図。
【図10】同操作部の平面図。
【図11】作動油タンクの一部切欠側面図。
【図12】同作動油タンクの断面背面図。
【図13】第2実施例としての農業用トラクタの側面
図。
【図14】同農業用トラクタの機体フレームの平面図。
【図15】同農業用トラクタの原動機部の側面説明図。
【図16】操作部の側面図。
【図17】同操作部の平面図。
【図18】作動油タンクの側面図。
【図19】同作動油タンクの一部切欠背面図。
【符号の説明】
A 農業用トラクタ B 昇降・揺動機構 1 走行部 2 走行フレーム 3 機体フレーム 4 原動機部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体フレーム(3) 上の前部にラジエータ
    (15)を設け、同ラジエータ(15)の直前方位置に防塵用網
    体(13)を配置すると共に、同防塵用網体(13)をラジエー
    タ(15) に対して上端側が離隔し、かつ、下端側が近接
    する傾斜姿勢となしたことを特徴とする走行農作業機。
  2. 【請求項2】 前後方向に伸延する左右一対の機体フレ
    ーム形成体(3a),(3a) の間に、略水平板状で、かつ、エ
    ンジン(16)の下面突出部を回避する形状に形成したフレ
    ーム補強用板体(6) を張設し、同フレーム補強用板体
    (6) 上にエンジン(16)を防振具(7) を介して搭載したこ
    とを特徴とする走行農作業機。
  3. 【請求項3】 機体フレーム(3) の前部にエンジン(16)
    を搭載し、同エンジン(16)の後方位置に運転部(29)を被
    覆するキャビン(8) を設けた走行農作業機であって、 キャビン(8) 前部の一側角部の直前方位置に、排気管(2
    5)を上記一側角部に沿わせて立設し、同排気管(25)とエ
    ンジン(16)に取付けた排気マニホールド(17)との間に柔
    軟性を有する排気パイプ(27)を介設したことを特徴とす
    る走行農作業機。
JP12753596A 1996-05-22 1996-05-22 走行農作業機 Pending JPH09309346A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010229744A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の防塵装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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