JPH09309326A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH09309326A
JPH09309326A JP8153398A JP15339896A JPH09309326A JP H09309326 A JPH09309326 A JP H09309326A JP 8153398 A JP8153398 A JP 8153398A JP 15339896 A JP15339896 A JP 15339896A JP H09309326 A JPH09309326 A JP H09309326A
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JP
Japan
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air
photocatalyst
air conditioner
heat exchanger
evaporator
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JP8153398A
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Masao Ando
正夫 安藤
Ryoichi Yamanouchi
良一 山之内
Hideto Miyazaki
秀人 宮崎
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Equos Research Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/06Filtering
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/06Filtering
    • B60H2003/0675Photocatalytic filters
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/06Filtering
    • B60H2003/0691Adsorption filters, e.g. activated carbon

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気浄化の際に発生する圧損を低減し得る自
動車用空調装置を提供する。 【解決手段】 冷暖房用のエバポレータ74及びヒータ
コア76に活性炭と光触媒とを担持させ、温度調整及び
空気浄化を同時に行っているため、空気の浄化のための
みに吸着剤へ空気を通す必要がなくなり、吸着剤を通過
させる際の圧損を無くすことができる。また、エバポレ
ータ74に付着した雑菌・カビを光触媒にメタルハライ
ドランプ78から紫外線を照射することより除去し得る
ため、自動車用空調装置から異臭が発生することがなく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車内の温度を調整
する自動車用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷房用のエバポレータと暖房用のヒータ
コアとを同一の筐体内に収容し、両者を通過する空気量
をダンパーにて切り換えることにより、車内を所望の温
度に保つ自動車用空調装置が広く用いられている。ま
た、活性炭フィルタを収容したカートリッジに空気を圧
送し、空気を浄化する空気浄化装置が一部車両に取り付
けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車用空調装置にお
いては、冷却を行うエバポレータには水分が付着し易
く、上記付着した異臭成分を養分としてカビ、雑菌が発
生して所謂「エアコン臭」の原因となっていた。
【0004】ここで、自動車用空調装置と空気浄化装置
とは、別々の装置として車内に配設されているため、比
較的大きな収容スペースを必要とした。また、エバポレ
ータ及びヒータコアへ空気を通過させる際の圧損と、活
性炭フィルタへ空気を通過させる際の圧損とが別々に発
生していた。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、空気浄
化の際に発生する圧損を低減し得る自動車用空調装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1は、光触媒を担持させた熱交換器と、前記
熱交換器に光線を照射して、光触媒を励起するランプ
と、該熱交換器に空気を圧送する送風装置と、前記熱交
換器及び前記ランプを収容する筐体と、を備えることを
技術的特徴とする。
【0007】また、請求項2は、光触媒を吸着剤を介し
て担持させた熱交換器と、前記熱交換器に光線を照射し
て光触媒を励起して、前記吸着剤に吸着された被吸着物
質を脱離するするランプと、該吸着剤から脱離された被
吸着物質を車外に排出するための排気口と、該熱交換器
に空気を圧送する送風装置と、前記熱交換器及び前記ラ
ンプを収容する筐体と、を備えることを技術的特徴とす
る。
【0008】また、請求項3では、請求項1又は2にお
いて、前記筐体の内壁であって、前記ランプからの光線
の照射される部位に光線の反射部材を配設したことを技
術的特徴とする。
【0009】更に、請求項4は、請求項1又は2におい
て、前記ランプからの光線の照射される前記筐体の部位
に断熱部材を配設したことを技術的特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の構成では、冷暖房用の熱交換器に光
触媒を担持させ温度調整と空気の浄化とを同時に行って
いるため、空気の浄化のためのみに吸着剤へ空気を通す
必要がなくなり、吸着剤を通過させる際の圧損を無くす
ことができる。また、熱交換器に付着した雑菌・カビを
光触媒により除去し得るため、空調装置から異臭が発生
することがなくなる。
【0011】請求項2の構成では、冷暖房用の熱交換器
に光触媒を担持させ温度調整と空気の浄化とを同時に行
っているため、空気の浄化のためのみに吸着剤へ空気を
通す必要がなくなり、吸着剤を通過させる際の圧損を無
くすことができる。また、排気口を介して吸着剤から脱
離された被吸着物質を車外に排出するため、吸着剤から
被吸着物質を脱離する際に車内の空気を汚すことがな
い。更に、熱交換器に付着した雑菌・カビを光触媒によ
り除去し得るため、空調装置から異臭が発生することが
なくなる。
【0012】請求項3の構成では、ランプからの光線の
照射される部位に光線の反射部材を配設してあるため、
効率的に熱交換器の光触媒へ光線を当てることができ
る。
【0013】請求項4の構成では、ランプからの光線の
照射される部位に断熱部材を配設しているため、ランプ
からの光線にて効率的に熱交換器を加熱することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施態
様について図を参照して説明する。図1は、本発明の第
1実施態様に係る自動車用空調装置50を示している。
該自動車用空調装置50は車両のエンジンルーム内に配
設される。
【0015】自動車用空調装置50の筐体80内には、
空気を圧送するファン70と、該ファン70を回転する
モータ72と、冷媒を膨張させ空気を冷却するエバポレ
ータ74と、エンジンからの冷却水によって空気を加熱
するヒータコア76と、該エバポレータ74を通過した
空気のヒータコア76側への通過量を制御することで温
度調整を行うエアミックスダンパー52とが収容されて
いる。該ヒータコア76及びエバポレータ74には、活
性炭及び光触媒が担持されており、この光触媒を活性化
するためのメタルハライドランプ78がエバポレータ7
4と対向する位置に配置されている。該メタルハライド
ランプ78は、安定器82によって、点・消灯及び紫外
線強度の調整が成されるように構成されている。
【0016】また、この自動車用空調装置50には、車
内の空気を導入する内気導入口60と、車外からの空気
を導入する外気導入口61と、内気導入口60と外気導
入口61とを切り換えるインテークダンパー51と、窓
ガラスの曇りを除去するデフロスタ側へ空気を送るデフ
ロスタ口63と、該デフロスタ口63を開閉するデフロ
スタダンパー53と、車内に空気を吹き出すためのベン
チレータ口64と、該ベンチレータ口64を開閉するベ
ンチレータダンパー54と、足元に空気を吹き出すため
のフロア口65と、該フロア口65を開閉するフロアダ
ンパー55と、ヒータコア76及びエバポレータ74か
ら脱離された被吸着成分を排出するための排気口66
と、該排気口66を開閉するための排気ダンパー56
と、モータ72の回転を制御するモータ制御回路84
と、が配設されている。これらダンパー51、52、5
3、54、55、56及びモータ制御回路84は、エア
ーコントロール制御装置88にて制御されるように構成
されている。
【0017】該モータ72は、モータ制御回路84から
のPWM(Pulse WidthModulatio
n)信号によって速度制御されるようになっている。該
制御装置88は、図示しないダッシュボード上に配設さ
れた温度センサ96にて車内温度を検出して、エアミッ
クスダンパー52の開度を調整し、設定した温度に車内
を保つようにする。
【0018】上記メタルハライドランプ78からの紫外
線が照射される筐体80の内壁には、断熱部材94が配
設されていおり、該断熱部材94の表面には紫外線の反
射部材(アルミニウム)92が蒸着されている。また、
エアミックスダンパー52の図中でAで示す側の面にも
反射部材(アルミニウム)92が蒸着されている。即
ち、後述するように、メタルハライドランプ78からの
紫外線照射量を増大させ、被吸着物質を除去する際に、
反射部材92にて反射させてヒータコア76及びエバポ
レータ74に効率的に紫外線を照射し得るようにすると
共に、該断熱部材94にて断熱することにより、ヒータ
コア76及びエバポレータ74を効率的に加熱し、ま
た、発生した熱が外部機器に悪影響を与えないようにし
ている。
【0019】上述したヒータコア76及びエバポレータ
74は、アルミニウム製の熱交換器に、NOX 等の臭気
成分を吸着させるための活性炭と、アルデヒド類、アン
モニア等を酸化・分解するTiO2 から成る光触媒とか
ら構成される吸着剤が担持されている。該光触媒は、メ
タルハライドランプ78からの紫外線により活性化され
て、活性炭では吸着し難いタバコのにおいの主成分であ
るアルデヒド類、アンモニア等を光触媒反応により酸化
・分解し、最終的には水、二酸化炭素、硝酸にする。ま
た、この光触媒は、活性炭では吸着し難いNOを、活性
炭で吸着し易いNOX へと酸化させる作用も有してい
る。
【0020】ヒータコア76及びエバポレータ74への
活性炭及び光触媒の担持は次のようにして行わしめる。
珪酸ナトリウム水溶液中に、活性炭粉末とTiO2 粉末
とを添加する。そして、該ヒータコア76及びエバポレ
ータ74を構成するアルミニウム製の熱交換器を該珪酸
ナトリウム水溶液へ浸漬した後、大気中で該熱交換器を
加熱することで、水分を揮発させる。これにより、該ヒ
ータコア76及びエバポレータ74に活性炭及び光触媒
を担持させる。
【0021】光触媒は、吸着剤に吸着されたNOX を更
にHNO3 等の物質に酸化・分解するため、光触媒を担
持させることにより活性炭にNOX が蓄積される速度を
抑えれる。これに加えて、実際に車両の内外に存在して
いるNOX 以外の種々の有機物(臭気成分)を酸化・分
解するため、当該有機物が蓄積する速度を抑えれる他、
一旦吸着剤に吸着された有機物をも酸化・分解すること
ができる。
【0022】光触媒にてNOX 等の分解を行いながらで
も、NOX 等を吸着し続けると活性炭は吸着性能が低下
する。このため、第1実施態様の自動車用空調装置50
では、メタルハライドランプ78から照射する紫外線を
強くすることにより温度を高め、吸着された物質を脱離
させて該活性炭を再生させ、また、光触媒の活性を高め
ることにより、光触媒による酸化・分解を更に促進さ
せ、活性炭に吸着されたNOX 等の臭気成分を除去せし
めている。
【0023】引き続き、当該自動車用空調装置50の動
作について、図2のフローチャートを参照して説明す
る。まず、該制御装置88は、運転席側の計器パネルに
設けられた図示しない起動スイッチが操作されたかを判
断する(S12)。ここで、該起動スイッチが操作され
た際には(S12がYes)、いずれかのダンパーの設
定が切り換えられたかを判断する(S14)。例えば、
デフロスタを開くように設定された際には(S14がY
es)、デフロスタダンパー53を駆動して、デフロス
タ口からの送風を開始する(S16)。そして、ファン
70を回転して、送風を開始すると共に(S18)、エ
バポレータ74へ冷媒を圧送する図示しないコンプレッ
サを起動し(S20)、これによりエバポレータ74に
て空気を冷却すると共に、ヒータコア76にて空気を加
熱し、そして、温度センサ96にて検出した車内温度と
設定されている目標温度とを比較する(S22)。ここ
で、設定温度よりも低いときには(S22がNo)、ス
テップ26にてエアミックスダンパー52を開き(図中
時計方向に回動)、ヒータコア76への空気の通過量を
増大させる。他方、設定温度よりも検出温度が高いとき
には(S22がYes)、ステップ24にてエアミック
スダンパー52を閉じ(図中反時計方向に回動)、ヒー
タコア76への空気の通過量を減少させる。
【0024】更に、メタルハライドランプ78から相対
的に弱い紫外線をエバポレータ74及びヒータコア76
へ照射し、該エバポレータ74及びヒータコア76の光
触媒にてタバコの臭いの主成分であるアルデヒド類、ア
ンモニア等を光触媒反応により酸化・分解すると共に、
活性炭にNOX 等の臭気成分を吸着させ、空気の浄化を
行う。
【0025】この制御装置88は、稼働時間を積算して
おり、積算した時間が再生を開始する時間に達したかを
ステップ30にて判断している。再生開始時間に達する
前は(S30がNo)、自動車用空調装置50の起動ス
イッチがオフされたかを判断し(S32)、該スイッチ
がオフされない限り(S32がNo)、ステップ14へ
戻り、車内の温度調整及び空気浄化を続ける。他方、起
動スイッチがオフされると(S32がYes)、ファン
44及びコンプレッサを停止し(S34、S36)、メ
タルハライドランプ78を消灯することにより(S3
8)、動作を停止する。
【0026】ここで、ステップ14〜ステップ28の動
作を続け、積算時間が再生を開始する時間に達した際に
は(S30がYes)、ステップ40へ移行し、エバポ
レータ74及びヒータコア76に担持された活性炭及び
光触媒の再生動作を開始する。ここではまず、デフダン
パー53、ベントダンパー54、フロアダンパー55の
いずれか開いているものを閉じ(S40)、活性炭及び
光触媒から脱離された被吸着物質の車内への侵入を防
ぐ。例えば、デフロスタダンパー53が開放中であれ
ば、これを閉じる。その後、排気ダンパー56を動作さ
せ排気口66を開く(S42)。そして、エアミックス
ダンパー52を図中点線52Aで示す全開位置まで開動
し(S44)、メタルハライドランプ78から照射され
た紫外線が、該エアミックスダンパー52に取り付けら
れた反射部材92にて反射され、効率的にヒータコア7
6側に照射されるようにする。その後、メタルハライド
ランプ78からの紫外線の強度を強め、光触媒の活性を
高めると共に活性炭の温度を上昇させる。なお、この際
に、ファン70からの送風量を減少させることにより、
活性炭の温度を高めることも可能である。これにより、
エバポレータ74及びヒータコア76に担持された活性
炭及び光触媒から除去された被吸着物質は、排気口66
を介して車外に排出される。なお、排気を車外に排出す
る際に、排気口66をエンジン側へ接続することによ
り、エンジンに取り付けられた3元触媒にて被吸着物質
を酸化・還元させるようにも構成できる。再生時間の終
了により(S48がYes)、デフダンパー53、ベン
トダンパー54、フロアダンパー55の内の再生動作開
始時に閉じたものを開く(S50)。例えば、デフロス
タダンパー53を開始時に閉じたのであれば、これを開
く。その後、排気ダンパー56を動作させ排気口66を
閉じてから(S52)、ステップ14へ戻り、温度調整
及び空気浄化を再開する。
【0027】この第1実施態様の自動車用空調装置50
によれば、エバポレータ74及びヒータコア76に担持
された活性炭及び光触媒の再生時に発生する排気を、排
気口66を介して車外に排出するため、再生時に発生す
る排気により車内の空気を汚さないという利点がある。
【0028】また、第1実施態様の自動車用空調装置5
0では、水分が付着しカビ、雑菌が発生し易いエバポレ
ータ74に光触媒を担持させているため、メタルハライ
ドランプ78から紫外線を照射して光触媒を活性化する
ことにより、カビ、雑菌の繁殖を防ぎ、所謂「エアコン
臭」の発生を防止できる。また、100°C近い冷却水
が流され、高温に保たれているヒータコア76に活性炭
及び光触媒を担持させているため、活性炭及び光触媒を
高い活性状態で用いることが可能となる。
【0029】更に、本実施態様では、煙草の煙等の異臭
成分を、エバポレータ74及びヒータコア76に担持さ
れた活性炭及び光触媒に吸着させた後、メタルハライド
ランプ78にて紫外線を照射させると共に加熱すること
によって、脱離することが可能となる。
【0030】また、従来は、自動車用空調装置と空気浄
化装置とが別々に設けられ、自動車用空調装置のエバポ
レータ及びヒータコアへ空気を通過させる際の圧損と、
空気浄化装置の活性炭フィルタへ空気を通過させる際の
圧損とが別々に発生していた。これに対して、第1実施
態様では、エバポレータ及びヒータコアに活性炭を担持
させ、加熱・冷却と共に空気の浄化を同時に行っている
ため、圧損がエバポレータ及びヒータコアのみでしか生
じないという利点がある。
【0031】引き続き、本発明の第2実施態様につい
て、図3を参照して説明する。なお、図1を参照して上
述した第1実施態様と同様な構成については、同一の参
照符号を用いるとともに説明を省略する。上述した第1
実施態様では、常時メタルハライドランプ78から相対
的に弱い紫外線を照射して活性炭及び光触媒にて空気の
浄化を行い、再生時に強い紫外線を照射して該活性炭及
び光触媒から被吸着物質の脱離を行った。これに対し
て、この第2実施態様の自動車用空調装置150では、
メタルハライドランプ78を点灯することなく活性炭及
び光触媒にて空気の浄化を行い、再生時に紫外線を照射
して該活性炭及び光触媒から被吸着物質の脱離を行うよ
うに構成されている。なお、第2実施態様の自動車用空
調装置150の動作は、空気浄化時にメタルハライドラ
ンプ78を点灯しない点を除き、図2を参照して上述し
た第1実施態様と同様であるため、説明を省略する。
【0032】この第2実施態様の自動車用空調装置15
0においては、低温に保たれるエバポレータ74にのみ
光触媒が担持され、高温に保たれカビ、雑菌が発生し難
いヒータコア76には光触媒が配設されていない。ま
た、この第2実施態様においては、再生時に発生する被
吸着物質を排出するための排気口が設けられていない。
【0033】この第2実施態様の構成においても、水分
が付着してカビ、雑菌が発生し易いエバポレータ74に
光触媒を担持させ、メタルハライドランプ78から紫外
線を照射して光触媒を活性化することにより、カビ、雑
菌の繁殖を防ぎ、所謂「エアコン臭」の発生を防止して
いる。
【0034】また、この第2実施態様の構成において
は、排気口が設けられていないため、既存の自動車用空
調装置のエバポレータ74に光触媒を担持させると共
に、メタルハライドランプ78を配設することにより構
成できるため、廉価に製造できる利点がある。
【0035】第1、第2実施態様では、熱交換器に担持
された活性炭を被吸着物質の脱離を行いながら用いるた
め、活性炭を交換することなく長期に渡って空気の浄化
を続けることができる。更に、この被吸着物の脱離動作
時に高い熱を加えないため、活性炭を変質させることが
ない。
【0036】なお、紫外線ランプとして光触媒を励起し
得る限りメタルハライドランプに限定せず、種々のラン
プを用いることができる。更に、第1、第2実施態様で
は、光触媒としてTiO2 を用いたが、臭気成分を酸化
・分解し得る限り種々の材質を用いることができる。例
えば、Ti、Cu、Zn、La、Mo、V、Sr、B
a、Ce、Sn、Fe、W、Mg、又はAlの各酸化
物、及び、貴金属よりなる群から選択した少なくとも1
種類から構成することができる。更に、光触媒は、活性
炭ではなく、シリカゲル等の吸着剤を介して担持させる
ことも、或いは、熱交換器に直接担持させることも可能
である。
【0037】
【効果】以上記述したように本発明の自動車用空調装置
によれば、水分が付着してカビ、雑菌が発生し易いエバ
ポレータに光触媒を担持させると共に、該光触媒に紫外
線を照射してカビ・雑菌の発生を抑えるため、エアコン
臭を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係る自動車用空調装置
の構成図である。
【図2】図1に示す自動車用空調装置による動作を示す
フローチャートである。
【図3】本発明の第2実施態様に係る自動車用空調装置
の構成図である。
【符号の説明】
50 自動車用空調装置 51 インテークダンパー 66 排気口 70 ファン 74 エバポレータ 76 ヒータコア 78 メタルハライドランプ 80 筐体 88 エアーコントロール制御装置 92 反射部材 94 断熱部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光触媒を担持させた熱交換器と、 前記熱交換器に光線を照射して、光触媒を励起するラン
    プと、 該熱交換器に空気を圧送する送風装置と、 前記熱交換器及び前記ランプを収容する筐体と、 を備えることを特徴とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 光触媒を吸着剤を介して担持させた熱交
    換器と、 前記熱交換器に光線を照射して光触媒を励起して、前記
    吸着剤に吸着された被吸着物質を脱離するするランプ
    と、 該吸着剤から脱離された被吸着物質を車外に排出するた
    めの排気口と、 該熱交換器に空気を圧送する送風装置と、 前記熱交換器及び前記ランプを収容する筐体と、 を備えることを特徴とする自動車用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記筐体の内壁であって、前記ランプか
    らの光線の照射される部位に光線の反射部材を配設した
    ことを特徴とする請求項1又は2の自動車用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記ランプからの光線の照射される前記
    筐体の部位に断熱部材を配設したことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の自動車用空調装置。
JP8153398A 1996-05-23 1996-05-23 自動車用空調装置 Pending JPH09309326A (ja)

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