JPH09309249A - 印字記録制御方法、並びに印字記録制御プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙上に印字記録が行われるに際し、その
記録紙に無意味な印字記録が行われることなく、記録紙
をプリントアウトすること。 【解決手段】 格納部５に印字コードデータ群が一時記
憶される度に、検索部６によりその全印字コードデータ
数と、制御部４上に予め記憶されている特定印字コード
データ各々についての、その印字コードデータ群内での
出現回数とが検出された上、制御部４で何れか１つの特
定印字コードデータについての出現回数の全印字コード
データ数に対する割合が一定以上であると判断された場
合は、その印字コードデータ群の記録紙上への印字記録
が停止制御されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ページ単位の印字
コードデータ群の記録紙上への印字記録に先立って、そ
の印字コードデータ群全体としての印字記録の可否が判
断されつつ、その印字コードデータ群の記録紙上への印
字記録が制御されるようにした印字記録制御方法、更に
は、そのような印字記録制御が採用されてなる印字記録
制御プリンタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】プリンタ一般では、上位より転送される
ページ単位の印字コードデータ群はページサイズに展開
された状態として一時記憶された上、記録紙上に文字等
として可視印字記録（プリントアウト）されているが、
何等かの要因によりその印字コードデータ群が全く無意
味な印字記録内容としてプリントアウトされる場合があ
ることは、日常、屡々経験するところである。即ち、記
録紙に印字記録しようとしたにも拘らず、プリントアウ
トの態様として、その記録紙が全く白紙状態として得ら
れたり、または記録紙がその内容として全く意味不明な
文字／記号が印字記録された状態として得られる場合が
あるというものである。このうち、記録紙が白紙状態と
して得られることについては、特開平４ー２２０３６６
号公報や特開平２ー６０７７２号公報に記載の技術で対
処可とされたものとなっている。印字記録に先立って、
印字記録対象としての印字データが全て白紙データであ
ることが検出された場合には、白紙ページとしてのプリ
ントアウトが事前に阻止されているものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、プリントア
ウトの態様として、その記録内容として、例えば記号コ
ードデータ（例えば“、”，“。”，“（”，“？”，
“／”，“！”等）が混在された状態で、しかもそれら
記号コードデータがランダムに、かつ頻度大として出現
する態様で記録紙に印字記録が行われる場合について
は、これまでのところ、何等考慮されていないのが実情
である。記録紙が白紙紙ページとしてプリントアウトさ
れる場合には、その記録紙は後に記録紙として再利用可
とされているから、必ずしも資源上の無駄とはいえない
にしても、記録紙に無意味な印字記録が実際に行われる
場合は、その記録紙は殆ど記録紙として再利用不可とさ
れ、資源上の無駄に繋がるというわけである。

【０００４】本発明の第１の目的は、記録紙上に印字記
録が行われるに際し、その記録紙に無意味な印字記録が
行われることなく、記録紙がプリントアウトされ得る印
字記録制御方法を供するにある。本発明の第２の目的
は、記録紙上に印字記録が行われるに際し、その記録紙
に無意味な印字記録が行われることなく、記録紙がプリ
ントアウトされ得る印字記録制御プリンタを供するにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的は、ペー
ジ単位に印字コードデータ群が上位より転送一時記憶さ
れる度に、該印字コードデータ群全体を走査することに
よって、予め１以上、更新可として記憶されている特定
印字コードデータ各々についての、上記印字コードデー
タ群内での出現回数が検出された上、少なくとも何れか
１つの特定印字コードデータについての出現回数の全印
字コードデータ数に対する割合が一定以上であることを
以て、印字記録不可理由が表示されつつ、該印字コード
データ群の記録紙上へのページ単位印字記録が停止され
ることで達成される。また、印字記録制御プリンタとし
ては、上位よりページ単位に転送される印字コードデー
タ群が一時記憶される第１の記憶手段と、予め１以上の
特定印字コードデータ各々が更新可として記憶される第
２の記憶手段と、上記第１の記憶手段に印字コードデー
タ群が一時記憶される度に起動された上、該印字コード
データ群全体を走査することによって、全印字コードデ
ータ数と、上記第２の記憶手段上に記憶されている特定
印字コードデータ各々についての、該印字コードデータ
群内での出現回数とを検出する特定印字コードデータ検
索手段と、該特定印字コードデータ検索手段からの全印
字コードデータ数、特定印字コードデータ対応出現回数
にもとづき、該特定印字コードデータ各々についての全
印字コードデータ数に対する割合を求めた上、少なくと
も何れか１つの特定印字コードデータについての出現回
数の全印字コードデータ数に対する割合が一定以上であ
る場合に、上記印字コードデータ群の記録紙上へのペー
ジ単位印字記録を停止すべく制御する印字記録制御手段
と、該印字記録制御手段による制御下に、少なくとも何
れか１つの特定印字コードデータについての出現回数の
全印字コードデータ数に対する割合が一定以上である場
合に、印字記録不可理由を表示する表示手段とを少なく
とも具備せしめることで達成される。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図１
により説明する。さて、図１には、本発明による印字記
録制御プリンタ１のその一例での内部概要構成が上位ホ
スト２とともに示されているが、これによる場合、その
印字記録制御プリンタ１によって実際に記録紙上に印字
記録が行われるに際しては、それに先立って、上位ホス
ト２から印字記録制御プリンタ１には、１以上の特定印
字コードデータ各々が更新可として転送記憶されるもの
となっている。上位ホスト２からの、１以上の特定印字
コードデータ各々は受信入力部３でそのデータ種別が特
定印字コードデータであることが識別された上、制御部
４に転送記憶されているものである。尤も、それら特定
印字コードデータは半固定的に印字記録制御プリンタ１
内に予め記憶せしめておくことも可能である。

【０００７】以上のようにして、上位ホスト２から印字
記録制御プリンタ１に特定印字コードデータ各々が転送
記憶された後、上位ホスト２から印字記録制御プリンタ
１には、印字コードデータ群がページ単位に順次転送さ
れるが、その印字コードデータ群は受信入力部３でその
データ種別が印字記録対象データであることが識別され
た上、格納部５に転送一時記憶されるものとなってい
る。通常のプリンタの場合には、印字コードデータ群は
ページ単位に格納部５に所望ページサイズに展開された
状態として一時記憶された上、プリンタ部７で記録紙上
に文字等として順次可視印字記録されているものであ
る。

【０００８】ここで、本発明による印字記録制御プリン
タ１での印字記録制御について説明すれば、その印字記
録制御プリンタ１の通常のプリンタと異なる点は、格納
部５に印字コードデータ群がページ単位に一時記憶され
る度に、検索部６が起動されていることである。検索部
６が起動されれば、検索部６により格納部５上でその印
字コードデータ群全体が走査されることによって、その
印字コードデータ群を構成している全印字コードデータ
数と、制御部４上に記憶されている特定印字コードデー
タ各々についての、その印字コードデータ群内での出現
回数とが検出されているものである。格納部６からの全
印字コードデータ数、特定印字コードデータ対応出現回
数にもとづき、制御部４では、それら特定印字コードデ
ータ各々についての全印字コードデータ数に対する割合
が求められた上、少なくとも何れか１つの特定印字コー
ドデータについての出現回数の全印字コードデータ数に
対する割合が一定以上であると判断された場合には、そ
の印字コードデータ群の記録紙上へのページ単位印字記
録は停止すべく制御されているものである。具体的に
は、格納部５上でその印字コードデータ群は消去された
上、その印字コードデータ群に対する何等印字記録動作
が行われないようにすればよいものである。その際に、
制御部４により印字記録不可理由が表示部（図示せず）
上に表示される場合には、印字記録動作が行われない理
由が容易に知れるものである。尤も、何れか１つの特定
印字コードデータについての出現回数の全印字コードデ
ータ数に対する割合が一定以上であると判断された場合
に、適当な操作が行われることによって、その印字コー
ドデータ群を記録紙上に強制的に印字記録することも可
能となっている。

【０００９】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１，２によ
る場合には、記録紙上に印字記録が行われるに際し、そ
の記録紙に無意味な印字記録が行われることなく、記録
紙がプリントアウトされ得る印字記録制御方法、更に
は、印字記録制御プリンタが得られるものとなってい
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明による印字記録制御プリンタの
その一例での内部概要構成を上位ホストとともに示す図

【符号の説明】

１…印字記録制御プリンタ、２…上位ホスト、３…受信
入力部、４…制御部、５…格納部、６…検索部、７…プ
リンタ部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ページ単位に印字コードデータ群が上位
   より転送一時記憶される度に、該印字コードデータ群の
   記録紙上へのページ単位印字記録に先立って、該印字コ
   ードデータ群全体としての印字記録の可否が判断されつ
   つ、該印字コードデータ群の記録紙上へのページ単位印
   字記録が制御されるようにした印字記録制御方法であっ
   て、ページ単位に印字コードデータ群が上位より転送一
   時記憶される度に、該印字コードデータ群全体を走査す
   ることによって、予め１以上、更新可として記憶されて
   いる特定印字コードデータ各々についての、上記印字コ
   ードデータ群内での出現回数が検出された上、少なくと
   も何れか１つの特定印字コードデータについての出現回
   数の全印字コードデータ数に対する割合が一定以上であ
   ることを以て、印字記録不可理由が表示されつつ、該印
   字コードデータ群の記録紙上へのページ単位印字記録が
   停止されるようにした印字記録制御方法。
2. 【請求項２】 ページ単位に印字コードデータ群が上位
   より転送一時記憶される度に、該印字コードデータ群の
   記録紙上へのページ単位印字記録に先立って、該印字コ
   ードデータ群全体としての印字記録の可否が判断されつ
   つ、該印字コードデータ群の記録紙上へのページ単位印
   字記録が制御されるようにした印字記録制御プリンタで
   あって、上位よりページ単位に転送される印字コードデ
   ータ群が一時記憶される第１の記憶手段と、予め１以上
   の特定印字コードデータ各々が更新可として記憶される
   第２の記憶手段と、上記第１の記憶手段に印字コードデ
   ータ群が一時記憶される度に起動された上、該印字コー
   ドデータ群全体を走査することによって、全印字コード
   データ数と、上記第２の記憶手段上に記憶されている特
   定印字コードデータ各々についての、該印字コードデー
   タ群内での出現回数とを検出する特定印字コードデータ
   検索手段と、該特定印字コードデータ検索手段からの全
   印字コードデータ数、特定印字コードデータ対応出現回
   数にもとづき、該特定印字コードデータ各々についての
   全印字コードデータ数に対する割合を求めた上、少なく
   とも何れか１つの特定印字コードデータについての出現
   回数の全印字コードデータ数に対する割合が一定以上で
   ある場合に、上記印字コードデータ群の記録紙上へのペ
   ージ単位印字記録を停止すべく制御する印字記録制御手
   段と、該印字記録制御手段による制御下に、少なくとも
   何れか１つの特定印字コードデータについての出現回数
   の全印字コードデータ数に対する割合が一定以上である
   場合に、印字記録不可理由を表示する表示手段と、が少
   なくとも具備されてなる印字記録制御プリンタ。