JPH09308916A - 展開加工装置 - Google Patents

展開加工装置

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Publication number
JPH09308916A
JPH09308916A JP12315896A JP12315896A JPH09308916A JP H09308916 A JPH09308916 A JP H09308916A JP 12315896 A JP12315896 A JP 12315896A JP 12315896 A JP12315896 A JP 12315896A JP H09308916 A JPH09308916 A JP H09308916A
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JP
Japan
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mold
roller
bent portion
developed
height position
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Application number
JP12315896A
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English (en)
Inventor
Kouzou Michisaka
浩三 道阪
Saburo Wadokoro
三郎 和所
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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  • Extrusion Of Metal (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量産体制下において展開加工を実施すること
ができる展開加工装置を提供する。 【解決手段】 被展開素材Wがセットされる素材セット
台5と、被展開素材に圧接して挟圧力を付与する回転可
能なローラー22とを備え、前記素材セット台とローラ
ーとが、被展開素材の長さ方向に相対移動可能となされ
ることにより、被展開素材の屈曲部又は湾曲部a、bを
長さ方向に連続的に挟圧する。また、素材Wの屈曲部a
を挟む両方の側を下方から支承する昇降作動制御可能な
支承部12、13が備えられ、該支承部の昇降作動制御
により、素材Wの屈曲部aの高さ位置が、上下の型7、
9による所定の挟圧高さ位置に調整されるようになされ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、横断面
コ字状のアルミニウム製押出型材を広幅の平板材に展開
加工するような場合に用いられる展開加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種構造材として、アルミニウム製の押
出材が、軽量、高生産性、低コスト等の利点を有するこ
とから、広く採用されている。そして、近時、広幅の構
造材についても、これをアルミ押出材によって形成する
ことが求められるようになってきている。
【0003】しかしながら、押出材は、押出用ダイスの
成形隙間にビレット金属を通していくことにより得られ
るものであることから、広幅の押出材を得るためには、
それに応じて、ダイスやコンテナ、ビレット等のサイズ
を大型化しなければならないところ、それには一定の限
界があり、そのため、一定以上の広幅の押出材を押出加
工することが困難ないし不可能であった。
【0004】そこで、この問題に対処するため、横断面
においてその幅方向中間部に屈曲部を有するアルミニウ
ム製型材、例えば横断面コ字状の型材を押出加工し、こ
の型材を展開するというようにして、広幅の構造材を得
る方法が考えられている。
【0005】この展開方法として、具体的には、図8
(ロ)〜(ホ)に示されるように、押出加工により得ら
れた型材(W)の屈曲部(a)を、開き角の異なる複数
種類の上下の挟圧用型(51)(52)、…、(51)(52)
にて順次的に挟圧していき、段階的に平坦化していく方
法が考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
展開加工は、試験的には試みられているが、このような
場合の展開加工の対象となる型材は、一般的にいって、
非常に大型で、重量もかなり大きいものであることが多
く、そのため、この展開加工を量産体制の生産現場に組
み込むことがなかなか難しい状況にあった。
【0007】この発明は、上記のような技術背景に鑑み
てなされたものであって、展開加工を量産体制下におい
て実施することができる展開加工装置を提供することを
課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、横断面にお
いてその幅方向中間部に屈曲部又は湾曲部を有する金属
製型材からなる被展開素材の前記屈曲部又は湾曲部を、
所定の挟圧高さ位置において、上下方向から挟圧して展
開していく展開加工装置であって、被展開素材がセット
される素材セット台と、被展開素材に圧接して挟圧力を
付与する回転可能なローラーとを備え、前記素材セット
台とローラーとが、被展開素材の長さ方向に相対移動可
能となされることにより、前記被展開素材の屈曲部又は
湾曲部を長さ方向に連続的に挟圧するものとなされ、さ
らに、素材の屈曲部又は湾曲部を挟む一方の側又は両方
の側を下方から支承する昇降作動制御可能な1つ又は複
数の支承部が備えられ、該支承部の昇降作動制御によ
り、素材の屈曲部又は湾曲部の高さ位置が、前記所定の
挟圧高さ位置に調整されるものとなされていることを特
徴とする展開加工装置によって解決される。
【0009】上記構成では、素材セット台とローラーと
の相対移動によって、素材の屈曲部又は湾曲部が連続的
に挟圧されていく。しかも、展開の各段階でかたちを変
化させていく素材において、その被挟圧部が、支承部の
昇降作動制御により、所定の挟圧高さ位置に調節され
る。従って、各段階の展開が次々と速やかに遂行されて
いき、展開加工が能率良く遂行されていく。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】展開加工の対象となる素材は、図6(イ)
に示されるように、横断面コ字状のアルミニウム製押出
型材(W)であり、横断面においてその幅方向中間部に
2つの屈曲部(a)(b)が所定の間隔をおいて備えら
れている。この被展開素材(W)の長さは例えば20m
である。本実施形態では、この素材(W)を、図6
(ロ)に示されるように、平坦状に展開加工する。
【0012】図1及び図2に示される展開加工設備にお
いて、(1)は展開加工装置、(2)は型置場、(3)
は製品置場、(4)はハンドリング装置である。
【0013】展開加工装置(1)において、(5)は素
材セット台、(6)は挟圧力付与のために素材セット台
(5)を跨いで配置されたスタンドである。(7)は挟
圧用の下型、(9)は同上型である。以下に説明するよ
うに、この展開加工装置(1)では、素材(W)が、そ
の屈曲部(a)の下面側に下型(7)を、上面側に上型
(9)をそれぞれ配した状態に、セット台(5)上にセ
ットされ、該セット台(5)がスタンド(6)を通過さ
れることによって、素材(W)の屈曲部(a)が展開さ
れていく。展開は、順次的に上下の型(7)(9)を交
換していくことにより、段階的に大きく展開していく形
式による。
【0014】まず、上下の各型(7)(9)について説
明すると、これら上下の型(7)(9)はそれぞれ素材
(W)の長さに対応する長さを有する。図3に示される
ように、上型(9)の下面には、その長さ方向に沿って
谷形状の凹条部(9a)が備えられ、下型(7)の上面に
は、上型(9)の凹条部(9a)に対応する山形状の凸条
部(7a)が備えられている。これら凸条部(7a)、凹条
部(9a)は、展開加工しようとする素材(W)の屈曲部
(a)の屈曲角度よりも大きな開き角を有しており、上
下の型(7)(9)間に素材(W)の屈曲部(a)を配
置して、上下の型(7)(9)にて該屈曲部(a)を挟
圧することにより、屈曲部(a)が所定程度開かれるよ
うになされている。
【0015】該上下の型(7)(9)は、図3に示され
るように、複数種類、例えば5〜6種類用意されてい
る。各種類の上下の型(7)(9)の凸条部(7a)、凹
条部(9a)は、図3に、それぞれ種類ごとに列挙して示
されるように、開き角を異にして段階的に大きく設計さ
れている。これら複数種類の上下の型(7)(9)を、
その開き角の小さな上下の型(7)(9)から順次的に
用いて、素材(W)の屈曲部(a)を挟圧していき、そ
れにより、屈曲部(a)を段階的に平坦化していくので
ある。
【0016】これら複数種類の上下の型(7)(9)
は、順次的に交換されて用いられるものであるため、ま
さにこれから用いられる上下の型(7)(9)は展開加
工装置(1)にセットされているが、その他の上下の型
は、型置場(2)に待機されている。
【0017】上記展開加工装置(1)において、素材セ
ット台(5)は、図2に示されるように、素材(W)の
長さに対応する長さを有する。そして、本実施形態で
は、この素材セット台(5)は、走行式台車によるもの
であり、図1に示されるように、直線レール(10)(1
0)に案内されて、例えば55〜60mの範囲を25m
強往復走行されるようになされている。
【0018】この素材セット台(5)の上面には、図1
に示されるように、その幅方向中央位置に下型保持部
(11)が設けられ、この下型保持部(11)にて挟圧用の
下型(7)が所定の高さ位置に所定の姿勢で保持される
ようになされている。下型(7)は下型保持部(11)に
着脱可能に保持されるものとなされている。
【0019】この素材セット台(5)の上面には更に、
下型保持部(11)を挟む両側に、それぞれテーブル状の
素材支承部(12)(13)が備えられ、一方の素材支承部
(12)にて、素材(W)の屈曲部(a)を挟む一方の側
を下方から支承し、もう一方の素材支承部(13)にて、
素材(W)の屈曲部(a)を挟むもう一方の側を下方か
ら支承しうるようになされている。
【0020】両側のこれら素材支承部(12)(13)は、
それぞれに対応して備えられた平行定規リンク式駆動機
構や、図示しないがシリンダー式駆動機構などによる昇
降装置(14)(14)にて、個別に昇降作動制御されるよ
うになされており、それにより、各素材支承部(12)
(13)による素材支承高さ位置が制御されるようになさ
れている。即ち、コ字状素材(W)は、その屈曲部
(a)を挟む両側がそれぞれ、各素材支承部(12)(1
3)の昇降制御によって、個別に所定の支承高さ位置に
て支承され、それによって、その素材(W)の屈曲部
(a)が、下型(7)の凸条部(7a)の高さ位置・姿勢
に対応する高さ位置・姿勢においてセッティングされ、
下型(7)の凸条部(7a)上に接触状態ないしは近接状
態に配置されるようになされている。
【0021】このセッティング状態において、コ字状素
材(W)の屈曲部(a)の上面側に、上型(9)がその
凹条部(9a)を下方に向けて載置される。
【0022】素材支承部(12)(13)の上面部には、内
向きの蛇行防止ガイド(16)(17)が備えられ、素材
(W)が展開過程で側方に逸れてしまうのを規制するよ
うにされている。この蛇行防止ガイド(16)(17)はシ
リンダー等による駆動装置の作動部に連結されて進退作
動されるようになされており、展開の各段階に適合した
最適進出位置にセットされるようになされている。この
蛇行防止ガイドは、上記のように、両側の素材支承部
(12)(13)のそれぞれに設けられていてもよいし、い
ずれか一方の素材支承部に設けられていてもよい。即
ち、素材(W)の性質、展開時の素材(W)の変形挙動
・態様等に依存して適宜決められてよい。
【0023】下型保持部(11)を挟む両側の上記各素材
支承部(12)(13)はそれぞれ、図2に示されるよう
に、素材セット台(5)の長手方向において、複数、例
えば図示のように5つに分割されており、それぞれの素
材支承部(121 )〜(12n )、(131 )〜(13n )は、
上記のような昇降装置(14)(14)にて、個別に昇降作
動制御されるようになされており、それにより、各素材
支承部(12)(13)による素材支承高さ位置が制御され
るようになされている。その詳しい動作、機能について
は後述する。
【0024】スタンド(6)は、図2に示されるよう
に、セット台(5)の走行用のレール(10)(10)の長
手方向中央領域に配設されている。該スタンド(6)
は、図1に示されるように、この走行レール(10)(1
0)を挟む両側に立設された左右の支柱(20)(20)
と、所定高さ位置において両支柱(20)(20)間にわた
されたバー(21)と、バー(21)の長手方向中央部に回
転自在に設けられた挟圧力付与用の遊転ローラー(22)
によって構成されている。バー(21)は昇降作動制御さ
れるようになされており、それによって遊転ローラー
(22)の高さ位置を調整し得るようになされている。な
お、左右の支柱(20)(20)間には、例えば2500m
mの間隔スペースが確保されている。
【0025】即ち、素材セット台(5)がレール(10)
(10)に案内されてスタンド(6)を通過していくこと
により、その過程で遊転ローラー(22)が上型(9)の
上面をその一端から他端に向けて押圧していき、それに
よって、素材の屈曲部(a)が、その長手方向一端から
他端に向けて上下の型(7)(9)にて挟圧されてい
き、展開加工が遂行されていく。
【0026】なお、遊転ローラー(22)の外周部に環状
のガイド溝(22b )が設けられると共に、上型(9)の
上面にはガイド凸条(9b)が設けられ、これらの嵌合に
よって、遊転ローラー(22)が上型(9)の上面を、そ
の一端側から他端側に向けて、軌道はずれを生じること
なく、押圧していけるようになされている。
【0027】型置場(2)は、図2に示されるように、
スタンド(6)を挟む一方の側にレール(10)(10)に
沿って配備されており、製品置場(3)は、レール(1
0)を挟んでこの型置場(2)とは反対の側に配備され
ている。ハンドリング装置(4)は吸盤ホイストなどに
よるもので、型置場(2)と素材セット台(5)との間
で上下の型(7)(9)の交換を行い、また、素材セッ
ト台(5)の展開加工済みの製品を製品置場(3)に移
送するのに用いられる。なお、ハンドリング装置(4)
は、型交換用と製品移送用とで個別に備えられていても
よいし、これらを兼ねる構成のものとして備えられてい
てもよい。
【0028】素材(W)の展開加工は、上記の展開加工
設備を用いて、次のように遂行される。
【0029】まず、素材セット台(5)を型置場(2)
側に待機させ、開き角度の異なる複数種類の上下の型の
うち、最も開き角度の小さい上下の型(7)(9)を用
いて第1段階の展開を行う。即ち、型置場(2)の下型
(7)を素材セット台(5)に移送し、これを下型保持
部(11)に保持させる。次いで、素材(W)をセット台
(5)にセットする。この素材セッティングにおいて、
セット台(5)上の両側の素材支承部(12)(13)の高
さ位置は、素材(W)の屈曲部(a)が、下型(7)上
に所定の適正な高さ・姿勢にてセットされるように設定
される。そして、型置場(2)の上型(9)を素材
(W)の屈曲部(a)の上面側に載置する。以上の型
(7)(9)や素材(W)の移送はハンドリング装置
(4)によって行われる。併せて、必要に応じて、挟圧
力付与ローラー(22)を所定の高さに設定すると共に、
蛇行規制用ガイド(16)(17)を所定の位置に設定す
る。
【0030】しかる後、セット台(5)をスタンド
(6)を挟む向こう側まで走行させ、更に、そこから型
置場(2)側に逆走行させて、セット台(5)を一往復
させる。この走行動作により、挟圧力付与ローラー(2
2)が上型(9)をその一端から他端に向けて上方から
押していき、それによって素材(W)の屈曲部(a)が
上下の型(7)(9)にて挟圧され、展開の第1段階と
して、素材屈曲部(a)が所定程度展開される。この第
1段階の展開により、図4(イ)(ロ)に示されるよう
に、素材(W)の両側縁部はその高さ位置を上下方向に
変位させることになるが、それに追従するように、両支
承部(12)(13)が昇降変位動されるようになされてお
り、展開後も素材(W)の両側縁部は両側の支承部(1
2)(13)にて適正な高さ位置にて支承され、素材
(W)は所定の適正な高さ位置・姿勢を保持することに
なる。なお、この場合、支承部(12)(13)の変位動距
離は経験的データに基づいて予め設定されていてもよい
し、素材(W)の両側縁部の高さ位置をセンサーにて検
知し、その検知信号に基づいて、支承部(12)(13)の
変位距離が制御されるものとなされていてもよい。各種
手段の採用が可能である。
【0031】特に、両側の支承部(12)(13)は長手方
向に複数に分割されていることにより、素材(W)の長
手方向において、スタンド(6)を通過して展開作用を
受けた展開部分については、図5に示されるように、そ
の展開部分に対応する支承部(12)(13)は逐次上下方
向に変位動されていくようになされており、それによっ
て、展開往復過程の中でも、素材(W)は適正な高さ位
置・姿勢を安定良く保持し得る。なお、前後方向の各支
承部(121 )〜(12n )、(131 )〜(13n )の順次的
個別昇降制御はカウンタなどを用いた電子制御など各種
制御手段によって行われ得る。
【0032】また、それに応じて蛇行規制ガイド(16)
(17)の進出位置も、素材(W)開きの程度に応じて、
制御されていく。なお、蛇行規制ガイド(16)(17)の
進出位置の制御は、素材セット台(5)の一往復ごとに
行われてもよいし、そのタイミングは適宜決められてよ
い。
【0033】なお、セット台(5)の往復回数は必要に
応じて複数回行われてもよい。また、セット台(5)は
一回往復として、その往動、復動のいずれか一方でのみ
遊転ローラー(22)による挟圧がなされるようになされ
ていてもよい。このように各種態様の採用がなされてよ
い。
【0034】次いで、型置場(2)側に復帰したセット
台(5)に対し、その上下の型(7)(9)の交換を行
う。即ち、セット台(5)の上型(9)を型置場(2)
に移し、素材(W)を一旦吊り上げ状態等に保持し、下
型(7)を型置場(2)に移す。次いで、次の段階の展
開のための、開き角度の相対的に大きい下型(7)をセ
ット台(5)に保持させ、前記素材(W)をセットする
と共に、対応する上型(9)を素材(W)の屈曲部
(a)の上面に載置する。そして、上記と同様に、セッ
ト台(5)を往復移動させ、スタンド(6)を通過させ
る。
【0035】以後、上下の型(7)(9)を順次、開き
角度のより大きい型と交換して展開加工を繰り返してい
くことによって、素材(W)の屈曲部(a)が段階的に
平坦化され、展開されていく。その後は、素材(W)の
もう一方の屈曲部(b)に対しても同様の操作が繰り返
され、最終的に図6(ロ)に示されるように平坦状の展
開品(P)が得られる。
【0036】このようにして素材(W)の展開加工を終
えて得られた展開品(P)は、セット台(5)からハン
ドリング装置(4)にて製品置場(3)に移され、そし
て、次の素材(W)がセット台(5)にセットされ、次
々に素材(W)の展開加工が遂行されていく。
【0037】以上の説明のように、上記展開加工装置に
よれば、素材(W)の屈曲部(a)を挟む両側のそれぞ
れを下方から支承する個別に昇降作動可能な複数の支承
部(12)(13)が備えられ、各支承部(12)(13)の昇
降作動制御により、展開の各段階において、素材屈曲部
(a)の高さ位置が、所定の挟圧高さ位置、即ち、本実
施形態では下型(7)の高さ位置に調整され、適正な姿
勢を保持し得るようになされているから、各段階の展開
が次々と速やかに遂行されていき、素材(W)の展開加
工を能率良く遂行していくことができる。
【0038】しかも、本実施形態では、下型保持部(1
1)を挟む両側の上記各素材支承部(12)(13)はそれ
ぞれ、素材セット台(5)の長手方向において、複数の
支承部に分割されており、それぞれの素材支承部(121
)〜(12n )、(131 )〜(13n )は、上記のような
昇降装置(14)により個別に昇降作動制御されるように
なされ、素材(W)の長手方向において、スタンド
(6)を通過して展開作用を受けた展開部分について、
その展開部分に対応する支承部(12)(13)が逐次上方
に所定量変位動されていくようになされているから、展
開進行過程においても、素材(W)を適正な高さ位置・
姿勢に安定良く保持することができ、展開加工中の素材
(W)の姿勢不良等に起因した不具合の発生を防止し得
て、展開の各段階を、適正かつ安定良く遂行していくこ
とができる。
【0039】図7に示される他の実施形態は、生産性向
上に寄与する構成の展開加工設備である。即ち、複数の
素材セット台(5)…と、1つのスタンド(6)が備え
られている。そして、スタンド(6)を中央にして両方
向に延ばされたセット台走行路(10)のそれぞれに、こ
れに並列するようにセット台待機部(23)(23)が配備
され、素材(W)と上下の型(7)(9)がセットされ
た素材セット台(5)が順次スタンド(6)を通過して
いくようになされている。このようなレイアウト構成に
より、一の素材セット台(5)をスタンドに通している
最中に他の素材セット台(5)…の型の交換を行ってい
くことができ、全体として生産性良く展開加工を遂行し
ていくことができる。
【0040】以上に、本発明の実施形態を説明したが、
本発明は、これに限定されるものではなく、各種変形が
可能である。例えば、上記実施形態では、素材セット台
(5)には、下型保持部(11)を挟んでその両側にそれ
ぞれ支承部(12)(13)が備えられ、それぞれが個別に
昇降作動制御されるものとなされているが、次のような
変更も可能である。第1は、両側で共用される一体的支
承部という構成や、両側にそれぞれ個別に支承部が備え
られてはいるが同じ態様の昇降動作制御を受ける構成な
どである。即ち、例えば横断面逆V字状の対称形状の素
材を展開加工する場合、展開の各段階で素材の両側縁部
はほぼ同じ態様にて変位していくため、そのような場合
は、このような支承部構成なども採用されてよい。第2
に、下型保持部を挟む一方の側のみに、昇降作動制御さ
れる支承部が備えられた構成である。即ち、屈曲部が素
材の側縁部に比較的近いような場合は、素材は、その一
方の側のみが側方に突出することになる。そのような場
合には、下型と一方の側にのみ備えられた支承部との協
働にて、展開の各段階における素材を支承すればよく、
従って、このような場合などには一方の側のみに支承部
が備えられた構成とされてもよい。
【0041】また上記実施形態では、中間部に屈曲部
(a)を有する型材を展開加工の対象としているが、中
間部に湾曲部を有する型材が展開加工の対象であっても
よい。また、上記実施形態では、アルミニウム製押出型
材による広幅材を得る目的において、まず横断面コ字状
の押出型材を押出加工し、この押出型材に対し展開加工
を行う中で展開加工を適用しているが、本発明の展開加
工装置は、他の目的で行われる展開加工において採用さ
れてもよく、また、型材の材質、型材の製造法等にも特
段の制限はなく、各種の型材が採用されてもよい。ま
た、素材の横断面形状は上記のようなコ字状の他、V字
状、U字状などの各種形状であってよい。また、上記実
施形態では、両側の支承部(12)(13)が前後方向にお
いて複数に分割され、それぞれが個別に昇降制御される
ようになされているが、本発明では、支承部(12)(1
3)は前後方向において一体のもの、ないしは一体動作
制御を受けるものであってもよい。
【0042】また、上記実施形態では、素材セット台
(5)が走行式とされて、これが固定して設置されたス
タンド(6)を通過していく構成とされているが、本発
明では、スタンド(6)を走行式として、素材セット台
(5)を固定させ、スタンド(6)がセット台(5)を
通過していく構成となされていてもよい。要は、スタン
ド(6)と素材セット台(5)とは相対移動される関係
であればよい。また、上記実施形態では、遊転ローラー
(22)が上型(9)上を走行していくことにより素材屈
曲部(a)に挟圧力を作用させる構成となされている
が、上型(9)を省略し、ローラー(22)そのものを型
とするローラー式上型構成としてもよい。
【0043】
【発明の効果】上述の次第で、本発明の展開加工装置
は、被展開素材がセットされる素材セット台と、被展開
素材に圧接して挟圧力を付与する回転可能なローラーと
を備え、前記素材セット台とローラーとが、被展開素材
の長さ方向に相対移動可能となされることにより、前記
被展開素材の屈曲部又は湾曲部を長さ方向に連続的に挟
圧するものとなされているから、素材セット台とローラ
ーとの相対移動によって、素材の屈曲部又は湾曲部を連
続的に効率良く挟圧することができる。
【0044】しかも、素材の屈曲部又は湾曲部を挟む一
方の側又は両方の側を下方から支承する昇降作動制御可
能な1つ又は複数の支承部が備えられ、該支承部の昇降
作動制御により、素材の屈曲部又は湾曲部の高さ位置
が、所定の挟圧高さ位置に調整されるものとなされてい
るから、各段階の展開が次々と速やかに遂行されてい
き、展開加工を能率良く遂行していくことができる。
【0045】従って、展開加工を量産体制下に組み込ん
で、展開品の生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる展開加工装置の正面
図である。
【図2】同展開加工装置を組み込んだ展開加工設備の平
面図である。
【図3】図(イ)〜図(ニ)はそれぞれ開き角の異なる
複数種類の上下の型を示す端面図である。
【図4】図(イ)(ロ)は展開加工前後における支承部
による素材の支承状態を示す正面図である。
【図5】前後方向において分割された支承部の作動を示
す側面図である。
【図6】図(イ)は展開加工の対象となるアルミニウム
製押出型材の端面図、図(ロ)はこの型材に展開加工を
施して得られた展開品の端面図である。
【図7】他の実施形態にかかる展開加工設備の概略平面
図である。
【図8】図(イ)〜図(ホ)は本発明の前提となる多段
階展開加工法の各工程を示す端面図である。
【符号の説明】
1…展開加工装置 5…素材セット台 6…スタンド 7…下型 9…上型 12、13…支承部 14…昇降駆動装置 22…ローラー W…素材 a、b…屈曲部 P…展開品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面においてその幅方向中間部に屈曲
    部又は湾曲部を有する金属製型材からなる被展開素材の
    前記屈曲部又は湾曲部を、所定の挟圧高さ位置におい
    て、上下方向から挟圧して展開していく展開加工装置で
    あって、 被展開素材がセットされる素材セット台と、被展開素材
    に圧接して挟圧力を付与する回転可能なローラーとを備
    え、前記素材セット台とローラーとが、被展開素材の長
    さ方向に相対移動可能となされることにより、前記被展
    開素材の屈曲部又は湾曲部を長さ方向に連続的に挟圧す
    るものとなされ、 さらに、素材の屈曲部又は湾曲部を挟む一方の側又は両
    方の側を下方から支承する昇降作動制御可能な1つ又は
    複数の支承部が備えられ、該支承部の昇降作動制御によ
    り、素材の屈曲部又は湾曲部の高さ位置が、前記所定の
    挟圧高さ位置に調整されるものとなされていることを特
    徴とする展開加工装置。
JP12315896A 1996-05-17 1996-05-17 展開加工装置 Pending JPH09308916A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101972817A (zh) * 2010-06-13 2011-02-16 太仓市托达精密模具有限公司 一种托料架
CN101972805A (zh) * 2010-06-13 2011-02-16 太仓市托达精密模具有限公司 一种托料装置
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CN112872080A (zh) * 2020-12-30 2021-06-01 江苏轩辕特种材料科技有限公司 一种合金用自动配料装置及其工作方法

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