JPH09307988A - スピーカ装置及びスピーカ断線検査装置 - Google Patents

スピーカ装置及びスピーカ断線検査装置

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JPH09307988A
JPH09307988A JP8140842A JP14084296A JPH09307988A JP H09307988 A JPH09307988 A JP H09307988A JP 8140842 A JP8140842 A JP 8140842A JP 14084296 A JP14084296 A JP 14084296A JP H09307988 A JPH09307988 A JP H09307988A
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JP
Japan
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transformer
speaker
transmission line
signal
amplifier
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Application number
JP8140842A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Sato
和栄 佐藤
Hiroyuki Takewa
弘行 武輪
Mikiro Iwasa
幹郎 岩佐
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンプに複数のスピーカが結線されたスピー
カ装置において、各スピーカの断線又は短絡の有無を簡
単な方法で遠隔で識別すること。 【解決手段】 アンプ2の前段にミキシング回路11を
設け、音声信号と検査用信号とを入力して増幅する。ア
ンプ2の出力を第1のトランス4で高インピーダンスに
変換し、送信線3を介して各スピーカ1a〜1nに伝送
する。第2のトランス5a〜5nで低インピーダンに変
換された信号はボイスコイルに印加される。インピーダ
ンス測定手段12は送信線3の線間電圧と駆動電流によ
り送信線インピーダンスを測定する。このインピーダン
スの変化によって各スピーカの断線又は短絡を検知す
る。また第2のトランス5の2次側に共振回路を設ける
と、共振点でインピーダンスが低下するので、不良スピ
ーカを特定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つのアンプに複
数個のスピーカが並列に結線されたスピーカ装置と、夫
々のスピーカの断線を信号出力装置側から遠隔で検知す
るスピーカ断線検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば防災用スピーカシステム等では、
一つのパワーアンプに複数個のスピーカが結線されてい
るが、それらが正常な動作をしているか、又は正常でな
い場合、どのスピーカが断線又は断線しているかどうか
を遠隔から調べることは従来は困難であった。ここで従
来の防災用スピーカシステムについて図を参照しながら
説明する。
【0003】図16は従来の防災用スピーカシステムの
構成を示す回路図である。建物又は特定の地域に複数の
スピーカ1a,1b,1c・・・1nが設置されている
とする。そして管理部門に放送用のアンプ2が設けら
れ、アンプ2から送信線3を介して音声信号が各スピー
カ1a〜1nに一斉に出力されるようになっている。音
声信号を増幅するアンプ2の出力側には、線路インピー
ダンスの影響を除くために第1のトランス4が設けられ
ている。トランス4の1次側はアンプ2の出力端に接続
され、2次側は送信線3に接続されている。そして送信
線3はトランス5a〜5nを介してスピーカ1a〜1n
に接続されている。
【0004】このような構成では、夫々のスピーカ1a
〜1nが正常な動作をしているか否かの確認や、特定の
1個又は複数個のスピーカが断線しているかどうかを調
べることは困難であった。個々のスピーカ1a〜1nが
通常の動作状態にあるかどうかを調べるために、管理人
が各スピーカ1a〜1nに近づいて音を聞いて正常か否
かを判断する必要があった。また管理人がマイクロフォ
ンを持ち歩き、夫々各スピーカ1a〜1nの出力音圧レ
ベルを測定して正常か否かを判断することも行われてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法で各スピーカの動作状況を調べるために、管理人又は
検査人が各スピーカの設置箇所まで足を運んで調べなけ
ればならない。特に防災用スピーカは、建物の天井等に
配置されているので大変な労力を必要としていた。
【0006】このような労力を避けるために、図17に
示すようにコントロールルーム6で各スピーカの一括検
査を行うシステムも考えられていた。即ち各スピーカ1
a〜1nに対して検出用ユニット7a〜7nを夫々取り
付け、その検出結果を配線8を介してコントロールルー
ム6に送り、ここでそれらの状況を判断するシステムで
ある。しかしこのようなシステムでは、検出用ユニット
7a〜7nはマイクロホン等の検出機能を有するものを
用い、新たな配線8を必要とする。このためシステム全
体が高価なものになるという欠点があった。
【0007】このように従来の防災用スピーカシステム
では、各スピーカの動作状況を検知することは大変な労
力を必要とした。また省力化を図るために各スピーカに
検出用ユニットを設け、コントロールルームで各スピー
カの動作状態を検知するシステムでは、高価なものにな
るという問題がある。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、安価で簡単な方法で各スピー
カの機能を診断できるようにしたスピーカ装置を実現す
ることと、これらのスピーカ装置の断線を信号出力装置
側から遠隔で検知したり、スピーカの設置箇所で検知す
るスピーカ断線検査装置を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本願の請求項1記載の発明は、音声信号を電力
増幅するアンプと、前記アンプの出力信号を昇圧する第
1のトランスと、前記第1のトランスの2次側に接続さ
れた送信線と、前記送信線に対して複数箇所に接続さ
れ、前記第1のトランスの出力信号を降圧する第2のト
ランスと、前記第2のトランスで降圧された音声信号を
音声に変換する複数のスピーカと、前記送信線のインピ
ーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、を具備
することを特徴とするものである。
【0010】また請求項2記載の発明は、音声を含む信
号を電力増幅するアンプと、音声信号と検知用信号とを
混合した混合信号を前記アンプに与えるミキシング手段
と、前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランス
と、前記第1のトランスの2次側に接続された送信線
と、前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1
のトランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、前
記第2のトランスで降圧された信号を音に変換する複数
のスピーカと、前記ミキシング手段により検知用信号を
前記送信線を介して前記各スピーカに送信したとき、前
記送信線の線間電圧と送信線電流を検出することによ
り、送信側から見た送信線のインピーダンスの周波数特
性を測定するインピーダンス測定手段と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0011】このような構成によれば、音声信号が入力
されると、アンプで電力増幅され、その出力信号は第1
のトランスで昇圧されて送信線に出力される。この信号
は複数箇所に接続された第2のトランスにより降圧され
る。この音声信号が各スピーカに与えられ、音声に変換
される。このときインピーダンス測定手段が送信線のイ
ンピーダンスを測定する。少なくとも1つのスピーカが
短絡している場合、インピーダンスが低下する。また多
くのスピーカが接続不良又は断線している場合、インピ
ーダンスは上昇する。
【0012】また請求項3記載の発明は、音声を含む信
号を電力増幅するアンプと、音声信号と検知用信号とを
混合した混合信号を前記アンプに与えるミキシング手段
と、前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランス
と、前記第1のトランスの2次側に接続された送信線
と、前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1
のトランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、前
記第2のトランスで降圧された信号を音に変換する複数
のスピーカと、前記送信線の特定箇所に設けられ、前記
ミキシング手段により検知用信号を前記送信線を介して
前記各スピーカに送信したとき、前記送信線の線間電圧
と送信線電流を検出することにより、送信側から見た送
信線のインピーダンスの周波数特性を測定するインピー
ダンス測定手段と、前記インピーダンス測定手段の検出
結果において検知用信号に対するインピーダンスの値が
所定値以下のとき、少なくとも1つのスピーカが断線と
判断するスピーカ判定手段と、を具備することを特徴と
するものである。
【0013】このような構成によれば、音声信号が入力
されると、アンプで電力増幅され、その出力信号は第1
のトランスで昇圧されて送信線に出力される。この信号
は複数箇所に接続された第2のトランスに送信されて降
圧される。この音声信号が各スピーカに与えられ、音声
に変換される。ミキシング手段により検知用信号を送信
線を介して各スピーカに送信されたとき、インピーダン
ス測定手段は送信線の線間電圧と送信線電流を検出する
ことにより、送信側から見た送信線のインピーダンスの
周波数特性を測定する。そしてスピーカ判定手段は、検
知用信号に対するインピーダンスの値が所定値以下のと
き、少なくとも1つのスピーカが断線したと判断する。
【0014】また請求項4記載の発明は、音声帯域の信
号を電力増幅するアンプと、前記アンプの出力信号を昇
圧する第1のトランスと、前記第1のトランスの2次側
に接続された送信線と、前記送信線に対して複数箇所に
接続され、前記第1のトランスの出力信号を降圧する第
2のトランスと、前記第2のトランスで降圧された音声
信号を音声に変換する複数のスピーカと、前記第2のト
ランスの2次側に並列に接続されたコンデンサと、を具
備することを特徴とするものである。
【0015】このような構成によれば、送信線が伝送さ
れた信号を降圧する第2のトランスの2次側にコンデン
サが設けられているので、このコンデンサと第2のトラ
ンスの2次側コイルとで共振回路が形成される。このた
めスピーカが断線したとき、共振回路の尖塔度が高くな
り、第2のトランスの1次側から見たインピーダンスが
低下する。
【0016】また請求項5記載の発明は、音声帯域の信
号を電力増幅するアンプと、音声信号と検知用信号とを
混合した混合信号を前記アンプに与えるミキシング手段
と、前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランス
と、前記第1のトランスの2次側に接続された送信線
と、前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1
のトランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、前
記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換す
る複数のスピーカと、前記第2のトランスの2次側に並
列に接続されたコンデンサと、前記ミキシング手段によ
り検知用信号を前記送信線を介して前記各スピーカに送
信したとき、前記送信線の線間電圧と送信線電流を検出
することにより、送信側から見た送信線のインピーダン
スの周波数特性を測定するインピーダンス測定手段と、
前記インピーダンス測定手段の検出結果において、検知
用信号に対して前記第2のトランスの2次側コイルと前
記コンデンサとが共振することによりインピーダンスが
低下したとき、少なくとも1つのスピーカが断線したと
判断するスピーカ判定手段と、を具備することを特徴と
するものである。
【0017】また請求項6記載の発明では、前記コンデ
ンサは、識別すべきスピーカ毎に異なる容量を持つこと
を特徴とするものである。
【0018】また請求項7記載の発明では、前記コンデ
ンサは、識別すべきスピーカ毎に異なる容量を持つもの
であり、前記スピーカ判定手段は、送信線のインピーダ
ンスが低下した共振周波数の値により、前記複数のスピ
ーカのうち断線したスピーカを特定することを特徴とす
るものである。
【0019】このような構成によれば、識別すべきスピ
ーカ毎に異なる容量を持つコンデンサが設けられてい
る。このため送信線のインピーダンスが低下したとき、
その共振周波数の値を識別することにより、複数のスピ
ーカのうち断線したスピーカを特定することができる。
【0020】また請求項8記載の発明は、音声帯域の信
号を電力増幅するアンプと、前記アンプの出力信号を昇
圧する第1のトランスと、前記第1のトランスの2次側
に接続された送信線と、前記送信線に対して複数箇所に
接続され、前記第1のトランスの出力信号を降圧する第
2のトランスと、前記第2のトランスで降圧された音声
信号を音声に変換する複数のスピーカと、前記第2のト
ランスの2次側に並列に接続され、コンデンサ及びコイ
ルの直列接続体から成るLC回路と、を具備することを
特徴とするものである。
【0021】また請求項9記載の発明は、音声帯域の信
号を電力増幅するアンプと、音声信号と検知用信号とを
混合した混合信号を前記アンプに与えるミキシング手段
と、前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランス
と、前記第1のトランスの2次側に接続された送信線
と、前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1
のトランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、前
記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換す
る複数のスピーカと、前記第2のトランスの2次側に並
列に接続され、コンデンサ及びコイルの直列接続体から
成るLC回路と、前記ミキシング手段により検知用信号
を前記送信線を介して前記各スピーカに送信したとき、
前記送信線の線間電圧と送信線電流を検出することによ
り、送信側から見た送信線のインピーダンスの周波数特
性を測定するインピーダンス測定手段と、前記インピー
ダンス測定手段の検出結果において、検知用信号に対し
て前記第2のトランスの2次側コイルと前記LC回路と
が共振することによりインピーダンスが変化したとき、
少なくとも1つのスピーカが断線したと判断するスピー
カ判定手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0022】また請求項10記載の発明では、前記LC
回路は、識別すべきスピーカ毎に異なるインピーダンス
値を持つものであり、前記スピーカ判定手段は、送信線
のインピーダンスが変化した共振周波数の値により、前
記複数のスピーカのうち断線したスピーカを特定するこ
とを特徴とするものである。
【0023】また請求項11記載の発明は、音声帯域の
信号を電力増幅するアンプと、前記アンプの出力信号を
昇圧する第1のトランスと、前記第1のトランスの2次
側に接続された送信線と、前記送信線に対して複数箇所
に接続され、前記第1のトランスの出力信号を降圧する
第2のトランスと、前記第2のトランスで降圧された音
声信号を音声に変換する複数のスピーカと、前記スピー
カに並列接続されたコンデンサと前記第2のトランスの
2次側コイルに直列接続されたコイルとから成るLC回
路と、を具備することを特徴とするものである。
【0024】また請求項12記載の発明は、音声帯域の
信号を電力増幅するアンプと、音声信号と検知用信号と
を混合した混合信号を前記アンプに与えるミキシング手
段と、前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランス
と、前記第1のトランスの2次側に接続された送信線
と、前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1
のトランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、前
記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換す
る複数のスピーカと、前記スピーカに並列接続されたコ
ンデンサと前記第2のトランスの2次側コイルに直列接
続されたコイルとから成るLC回路と、前記ミキシング
手段により検知用信号を前記送信線を介して前記各スピ
ーカに送信したとき、前記送信線の線間電圧と送信線電
流を検出することにより、送信側から見た送信線のイン
ピーダンスの周波数特性を測定するインピーダンス測定
手段と、前記インピーダンス測定手段の検出結果におい
て、検知用信号に対して前記第2のトランスの2次側コ
イルと前記LC回路とが直列共振することによりインピ
ーダンスが変化したとき、少なくとも1つのスピーカの
断線を判断するスピーカ判定手段と、を具備することを
特徴とするものである。
【0025】また請求項13記載の発明では、前記LC
回路は、識別すべきスピーカ毎に異なるインピーダンス
値を持つものであり、前記スピーカ判定手段は、送信線
のインピーダンスが変化した共振周波数の値により、前
記複数のスピーカのうち断線したスピーカを特定するこ
とを特徴とするものである。
【0026】このような構成によれば、第2のトランス
の2次側に、コンデンサ及びコイルの直列接続体から成
るLC回路が接続されている。検知用信号を送信線を介
して各スピーカに送信し、送信側から見た送信線のイン
ピーダンスの周波数特性を測定したとき、少なくとも1
つのスピーカが断線していれば、LC回路が並列共振
し、インピーダンスが低下する。特にコンデンサのみを
第2のトランスの2次側に取り付けた場合に比較し、共
振時の尖塔度が高くなり、断線によるインピーダンスの
変化が判りやすくなる。また識別すべきスピーカ毎に異
なる共振周波数を設定しておけば、断線スピーカの特定
が一層容易となる。
【0027】また請求項14記載の発明は、音声帯域の
信号を電力増幅するアンプと、前記アンプの出力信号を
昇圧する第1のトランスと、前記第1のトランスの2次
側に接続された送信線と、前記送信線に対して複数箇所
に接続され、前記第1のトランスの出力信号を降圧する
第2のトランスと、前記第2のトランスで降圧された音
声信号を音声に変換する複数のスピーカと、前記第2の
トランスの2次側に並列接続されたコンデンサと前記ス
ピーカと直列接続されたコイルから成るLC回路と、を
具備することを特徴とするものである。
【0028】また請求項15記載の発明は、音声帯域の
信号を電力増幅するアンプと、音声信号と検知用信号と
を混合した混合信号を前記アンプに与えるミキシング手
段と、前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランス
と、前記第1のトランスの2次側に接続された送信線
と、前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1
のトランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、前
記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換す
る複数のスピーカと、前記第2のトランスの2次側に並
列接続されたコンデンサと前記スピーカと直列接続され
たコイルから成るLC回路と、前記ミキシング手段によ
り検知用信号を前記送信線を介して前記各スピーカに送
信したとき、前記送信線の線間電圧と送信線電流を検出
することにより、送信側から見た送信線のインピーダン
スの周波数特性を測定するインピーダンス測定手段と、
前記インピーダンス測定手段の検出結果において検知用
信号に対して、前記第2のトランスの2次側コイルと前
記LC回路とが共振することによりインピーダンスが低
下したとき、少なくとも1つのスピーカが断線又は短絡
したと判断するスピーカ判定手段と、を具備することを
特徴とするものである。
【0029】また請求項16記載の発明では、前記スピ
ーカ判定手段は、送信線のインピーダンスが低下した共
振周波数の値により、前記複数のスピーカのうち不良ス
ピーカが断線か短絡かを判断することを特徴とするもの
である。
【0030】また請求項17記載の発明では、前記LC
回路は、識別すべきスピーカ毎に異なるインピーダンス
値を持つものであり、前記スピーカ判定手段は、送信線
のインピーダンスが低下した共振周波数の値により、前
記複数のスピーカのうち不良スピーカを特定することを
特徴とするものである。
【0031】このような構成によれば、第2のトランス
の2次側に並列接続されたコンデンサと、スピーカと直
列接続されたコイルから成るLC回路が接続されてい
る。検知用信号を送信線を介して各スピーカに送信し、
送信側から見た送信線のインピーダンスの周波数特性を
測定したとき、少なくとも1つのスピーカが断線してい
れば、LC回路が共振し、ある周波数でインピーダンス
が低下する。またスピーカが短絡していれば、第2のト
ランスの2次側コイルとコンデンサが共振し、他の周波
数でインピーダンスが低下する。また識別すべきスピー
カ毎に異なる共振周波数を設定しておけば、断線又は短
絡したスピーカの特定が一層容易となる。
【0032】また請求項18記載の発明は、音声帯域の
信号を電力増幅するアンプと、前記アンプの出力信号を
昇圧する第1のトランスと、前記第1のトランスの2次
側に接続された送信線と、前記送信線に対して複数箇所
に接続され、前記第1のトランスの出力信号を降圧する
第2のトランスと、前記第2のトランスで降圧された音
声信号を音声に変換する複数のスピーカと、前記第2の
トランスの2次側に並列に接続されたコンデンサと、前
記第2のトランスの1次側に直列接続され、前記第2の
トランスの2次側コイルと前記コンデンサとが共振する
とき発光する表示回路と、を具備することを特徴とする
ものである。
【0033】また請求項19記載の発明は、音声帯域の
信号を電力増幅するアンプと、音声信号と検知用信号と
を混合した混合信号を前記アンプに与えるミキシング手
段と、前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランス
と、前記第1のトランスの2次側に接続された送信線
と、前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1
のトランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、前
記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換す
る複数のスピーカと、前記第2のトランスの2次側に並
列に接続されたコンデンサと、前記第2のトランスの1
次側に直列接続され、前記第2のトランスの2次側コイ
ルと前記コンデンサとが前記ミキシング手段の検知信号
により共振したとき発光する表示回路と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0034】また請求項20記載の発明では、前記表示
回路は、前記第2のトランスの1次側に直列接続された
抵抗と、前記抵抗に並列接続され、発光素子とコンデン
サとの直列接続体からなる発光回路と、を有することを
特徴とするものである。
【0035】このような構成によれば、第2のトランス
の2次側にコンデンサが並列に接続されている。このコ
ンデンサと第2のトランスの2次側コイルとが並列共振
回路を形成している。このためスピーカが断線したと
き、共振回路の尖塔度が高くなり、第2のトランスの1
次側から見たインピーダンスが低下する。このとき第2
のトランスの1次側にも共振電流が流れて表示回路が点
灯する。この場合、送信側にインピーダンス測定手段を
設けなくても、スピーカの設置点でスピーカの断線を検
出できる。
【0036】また請求項21記載の発明は、音声帯域の
信号を電力増幅するアンプと、前記アンプの出力信号を
昇圧する第1のトランスと、前記第1のトランスの2次
側に接続された送信線と、前記送信線に対して複数箇所
に接続され、前記第1のトランスの出力信号を降圧する
第2のトランスと、前記第2のトランスで降圧された音
声信号を音声に変換する複数のスピーカと、前記第2の
トランスの2次側に並列に接続され、第3のトランスと
コンデンサとの直列接続体からなるLC回路と、前記第
3のトランスの2次側に設けられ、前記第2のトランス
の2次側コイルと前記LC回路とが共振するとき発光す
る表示回路と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0037】また請求項22記載の発明は、音声帯域の
信号を電力増幅するアンプと、音声信号と検知用信号と
を混合した混合信号を前記アンプに与えるミキシング手
段と、前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランス
と、前記第1のトランスの2次側に接続された送信線
と、前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1
のトランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、前
記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換す
る複数のスピーカと、前記第2のトランスの2次側に並
列に接続され、第3のトランスと第5のコンデンサとの
直列接続体からなるLC回路と、前記第3のトランスの
2次側に設けられ、前記第2のトランスの2次側コイル
と前記LC回路とが前記ミキシング手段の検知信号によ
り共振するとき発光する表示回路と、を具備することを
特徴とするものである。
【0038】また請求項23記載の発明では、前記表示
回路は、前記第3のトランスの2次側コイルと、前記第
3のトランスの2次側コイルに接続され、発光素子とコ
ンデンサとの直列接続体からなる発光回路と、を有する
ことを特徴とするものである。
【0039】このように構成によれば、第2のトランス
の2次側に、コンデンサ及びトランスから成るLC回路
が接続されている。検知用信号を送信線を介して各スピ
ーカに送信し、少なくとも1つのスピーカが断線又は短
絡していれば、LC回路が共振し、共振の尖塔度が高く
なるためにインピーダンスが低下する。識別すべきスピ
ーカ毎に異なる共振周波数を設定しておけば、断線又は
短絡したスピーカの特定が一層容易となる。このとき第
3のトランスの2次側にも共振電流が流れて表示回路が
点灯する。この場合、送信側にインピーダンス測定手段
を設けなくても、スピーカの設置点でスピーカの断線を
検出できる。
【0040】また請求項24記載の発明は、音声帯域の
信号と超音波信号を電力増幅するアンプと、前記アンプ
の出力信号を昇圧する第1のトランスと、前記第1のト
ランスの2次側に接続された送信線と、前記送信線に対
して複数箇所に接続され、前記第1のトランスの出力信
号を降圧する第2のトランスと、前記第2のトランスで
降圧された音声信号を音声に変換する複数のスピーカ
と、前記第2のトランスの2次側に直列に接続された第
3のトランスと、前記第3のトランスの2次側に設けら
れ、超音波信号が入力されたとき発光する表示回路と、
を具備することを特徴とするものである。
【0041】また請求項25記載の発明は、音声帯域の
信号と超音波信号を電力増幅するアンプと、音声信号と
超音波信号とを混合した混合信号を前記アンプに与える
ミキシング手段と、前記アンプの出力信号を昇圧する第
1のトランスと、前記第1のトランスの2次側に接続さ
れた送信線と、前記送信線に対して複数箇所に接続さ
れ、前記第1のトランスの出力信号を降圧する第2のト
ランスと、前記第2のトランスで降圧された音声信号を
音声に変換する複数のスピーカと、前記第2のトランス
の2次側に直列に接続された第3のトランスと、前記第
3のトランスの2次側に設けられ、前記スピーカのボイ
スコイルが導通状態のときに超音波信号により発光する
表示回路と、を具備することを特徴とするものである。
【0042】このような構成によれば、第2のトランス
の2次側に第3のトランスを介して表示回路が接続され
ている。この表示回路は超音波信号でのみ動作する。超
音波の検知用信号を送信線を介して各スピーカに送信し
たとき、スピーカが断線していれば、第2のトランスの
2次側に電流が流れず、表示回路が点灯しなくなる。こ
うすると音声信号を出力していても、スピーカの設置点
でスピーカの断線を検出できる。
【0043】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1実施形態におけるスピー
カ装置とスピーカ断線検査装置について図1、図2、図
3を用いて説明する。図1は本実施形態のスピーカ装置
とスピーカ断線検査装置の構成を示す接続図である。従
来例と同様に建物又は特定の地域に複数のスピーカ1
a,1b,1c・・・1nが設置されているとする。そ
して管理部門に放送用のアンプ2が設けられ、アンプ2
から送信線3を介して音声信号が各スピーカ1a〜1n
に一斉に出力されるようになっている。
【0044】音声信号を増幅するアンプ2の出力側に
は、線路インピーダンスの影響を除くために第1のトラ
ンス4が設けられている。トランス4は1次側の信号電
圧を昇圧してハイインピーダンスで音声信号を出力する
ものである。防災用のスピーカ装置は一般に広い範囲に
渡って設けられることが多く、送信線3は必然的に長く
なる。ローインピーダンス伝送では送信線の抵抗損失が
多くなるので、第1のトランス4で信号を昇圧し、第2
のトランス5で信号を降圧するようにしている。
【0045】トランス4の1次側はアンプ2の出力端に
接続され、2次側はインピーダンス測定手段12aに接
続されている。インピーダンス測定手段12aの一方の
出力端には、例えば建物の各部屋又は通路の天井に配線
された送信線3が接続される。又他方の出力端にはスピ
ーカ判定手段12bを必要に応じて設ける。そして建物
の各部屋に設置されたスピーカ1a〜1nは第2のトラ
ンス5a〜5nを介して夫々送信線3に接続される。以
上のような構成のうち、インピーダンス測定手段12a
とスピーカ判定手段12bとを除いたスピーカの接続網
をスピーカ装置と呼ぶことにする。
【0046】本実施形態では従来例とは異なり、アンプ
12の前段にミキシング回路11が設けられている。ミ
キシング回路11は音声信号又は検知用信号を入力し
て、これらを切り換えて出力するか、又は音声信号と検
知用信号とを混合してアンプ2に出力するものである。
この場合の検知用信号とは高い周波数の雑音が用いられ
る。
【0047】図2はインピーダンス測定手段12aの概
要を示す接続図である。本図においては、インピーダン
ス測定手段12aはフーリエアナライザー(以下、FF
Tと記す)13と、送信線3に挿入された電流検出用抵
抗R1とから構成される。FET13にはAchの入力
端子13aとBchの入力端子13bとが設けられ、こ
れらの入力端子に入力された2チャンネルの信号の周波
数分析を行うことができる。図示しないファンクション
切換えにより、周波数分析を行う処理対象信号をA/B
にセットすると、インピーダンスの周波数特性の測定が
できる。具体的には入力端子13aにトランス4の2次
側の出力電圧を与え、入力端子13bに抵抗R1の端子
間電圧を与える。ここで、前述したスピーカ装置にミキ
シング回路11及びインピーダンス測定手段12aを付
加したシステムをスピーカ断線検査装置と呼ぶ。
【0048】このように構成された本実施形態のスピー
カ断線検査装置の動作について説明する。ミキシング回
路4により検査用信号が音声信号に重畳されてアンプ2
に与えられる。この場合、検査用信号のみを与えても良
い。アンプ2はこれらの信号(単に検査用信号と呼ぶ)
を電力増幅し、トランス4の1次側に与える。このトラ
ンス4で昇圧された検査用信号はインピーダンス測定手
段12aを経て各トランス5a〜5nの1次側に出力さ
れる。ハイインピーダンスの検査用信号はトランス5a
〜5nで降圧され、ローインピーダンスの信号に変換さ
れる。
【0049】通常のスピーカの入力インピーダンスは6
〜8Ωなので、この値に整合した検査用信号がトランス
5a〜5nから各スピーカ1a〜1nに夫々印加され
る。そしてスピーカ1a〜1nから音声信号によるアナ
ウンスと、レベルの低い可聴領域又は非可聴領域の検査
音とが再生される。
【0050】FFT13において、入力端子13aには
送信線3の線間電圧が入力され、入力端子13bには送
信線3の電流値が抵抗R1を介して入力される。FFT
13はAチャンネルの入力電圧をBチャンネルの入力電
流で除算し、その除算結果をインピーダンスとして周波
数分析を行う。FFT13は検査用信号の周波数帯域に
応じた分析を行うことにより、負荷であるスピーカ1a
〜1nを含めた送信線3のインピーダンスの周波数特性
を測定して表示又は記録する。そしてスピーカ判定手段
12bは、FFT13の測定結果に基づいてスピーカ1
の断線の有無を判定する。
【0051】本実施形態ではインピーダンス測定手段1
2aとしてFFT13を用いたが、検査用信号に正弦波
を用い、2台の電圧計を用いて送信線3の線間電圧と送
信線3を電流を測定することによりインピーダンスを求
めてもよい。又インピーダンスメーターを直接用いたり
してもよい。
【0052】図3は1つのスピーカに対してその動作状
態をインピーダンス特性の違いにより表した測定結果で
ある。横軸は周波数を示し、縦軸はインピーダンス値で
あって、0dBを1Ωとする。(1)はスピーカが正常
の動作している場合を示し、100 〜2000Hzの周波数帯域
で70dBと安定している。
【0053】(2)はスピーカが断線した場合を示し、
100 〜10000Hz の周波数帯域でインピーダンスが増加
し、2000Hzでは95dBとなっている。
【0054】(3)はスピーカのボイスコイル又はトラ
ンスの2次側がショートした場合(単に短絡状態とい
う)を示し、100 〜2000Hzの周波数帯域でインピーダン
スが低下し、2000Hzでは60dB以下となっている。
【0055】(4)は比較のためにスピーカの入力イン
ピーダンスと同じインピーダンスを持つ抵抗を接続した
場合の測定結果を示している。この場合のインピーダン
スの周波数特性は2000Hz付近までは、(1)で示す正常
なスピーカの特性と類似していることが判る。
【0056】このようにスピーカの動作状態の違いによ
り、インピーダンスの周波数特性が異なることが判る。
例えば1000Hzに着目すれば、正常な場合である(1)
と、抵抗が接続された(4)との測定値が共に70dB
である。
【0057】一方、スピーカが断線した(2)の場合は
95dBであり、ショートした(3)の場合は55dB
である。従って断線した場合は正常な場合より25dB
も高く、ショートした場合は正常な場合より15dBも
低くなる。従って正常な場合との差分値を調べることに
より、スピーカの動作状態を検査することができる。
【0058】図1に示すスピーカ断線検査装置におい
て、スピーカが1つしかない場合は、以上のように断
線、短絡(ショート)、正常の区別ができる。しかしn
個のスピーカ装置が接続されている場合、短絡したスピ
ーカがあるか否かと、又はその数はおおよその目安はつ
くが、断線したスピーカを特定することは難しい。いず
れにしても本実施形態によれば、送信線3のインピーダ
ンスを測定すれば何らかのスピーカの異常の有無を検出
することができる。
【0059】(実施の形態2)次に、本発明の第2実施
形態におけるスピーカ装置とスピーカ断線検査装置につ
いて図4、図5、図6を用いて説明する。図4は本実施
形態のスピーカ装置とスピーカ断線検査装置の構成を示
す接続図である。従来例の場合と同様にスピーカ装置と
して複数のスピーカ1a、1c、1d・・・1nと、放
送用のアンプ2と、送信線3と、第1のトランス4と、
第2のトランス5とが設けられている。また第1実施形
態と同様にスピーカ断線検査装置の機能ブロックとし
て、トランス4の2次側にはインピーダンス測定手段1
2aが接続され、インピーダンス測定手段12aにはス
ピーカ判定手段12bが接続されている。又アンプ2の
前段にはミキシング回路11が設けられている。
【0060】第1実施形態と異なり、トランス5の2次
側とスピーカ1の入力端との間にコンデンサC1が並列
に接続されている。コンデンサC1はトランス5の2次
側の回路において共振を高い周波数領域で起こさせるも
のである。ここではトランス5aに対してはその2次側
にコンデンサC1aを並列に挿入し、コンデンサC1a
の両端がスピーカ1aのボイスコイルに接続されるよう
にする。以下同様にしてトランス5b〜5nの2次側と
並列に、コンデンサC1b〜C1nを夫々挿入し、スピ
ーカ1b〜1nに対して共振回路を付加する。
【0061】このように構成された本実施形態のスピー
カ断線検査装置の動作を説明する。ミキシング回路11
により音声信号に検査用信号を加えてアンプ2で電力増
幅し、トランス4及び送信線3と、トランス5a〜5n
とを介してスピーカ1a〜1nに伝送する。各スピーカ
1a〜1nでは音声信号によるアナウンスのほか、高い
周波数の検査用信号が再生される。インピーダンス測定
手段12aは第1実施形態の場合と同様に、送信側から
見た送信線3の線路インピーダンスを測定する。そして
測定結果がスピーカ判定手段12bに入力される。
【0062】図5は本実施形態のインピーダンスの測定
結果を示している。図3と同様に横軸は周波数、縦軸は
インピーダンス値を示し、0dBを1Ωとする。ここで
トランス5の2次側のインピーダンスは、低域及び中域
の周波数から高域の周波数にかけては第1実施形態のイ
ンピーダンスと同様になる。しかしスピーカ1に並列に
接続されたコンデンサC1が共振回路を構成するので、
例えば10000Hz を越えた周波数領域で並列共振が発生
し、この共振点ではインピーダンスが低下する。
【0063】図5において(1)はスピーカ1が正常に
動作している場合の周波数特性を示す。図3の(1)又
は(4)と比較すると、低域から高域(10000Hz )の周
波数にかけては周波数特性が類似している。しかし2000
0Hz 〜50000Hz の周波数帯ではピークに加えてディップ
が多少生じる程度である。
【0064】図5の(2)はスピーカ1が断線した場合
の周波数特性である。この場合24000Hz 近傍で大きな周
波数ディップが見られ、共振が発生していることが判
る。(1)での周波数ディップは、スピーカ1の抵抗成
分があるため共振の尖塔度が低い。この部分のインピー
ダンス値は70dB程度であり、他の周波数帯と比較し
てそれ程低くなっていない。
【0065】一方、スピーカ1が断線した場合には、ス
ピーカ1自身の抵抗成分(ボイスコイルの抵抗)が無く
なるため、図5の(2)で示すように共振の尖塔度が高
くなる。共振時に測定されるインピーダンス値は55d
Bであり、非常に小さくなる。この測定結果が示すよう
に、スピーカ1が断線した場合は、正常な動作のスピー
カの場合に比べて共振周波数でのインピーダンス値が−
20dB、即ち1/10となっている。
【0066】このように本実施形態では、コンデンサC
1を含む回路の共振により、スピーカ1が断線した場合
に通常非常に大きくなるインピーダンス値を、逆に小さ
くすることができる。従ってトランス付きスピーカの断
線を容易に検出することができる。
【0067】例えば10個のスピーカ1を並列に接続し
た場合(n=10)に、スピーカ1の断線した数と、測
定したインピーダンスの変化を図6に示す。図中の
(0)は断線が無い場合、(1)は1個が断線した場
合、(2)は2個が断線した場合、(5)は5個が断線
した場合を示すものとする。共振が生じない低い周波数
において、トランス5が接続された1個のスピーカ1の
インピーダンスをZとすると、断線が0の場合の送信線
3から見たインピーダンスはZ/10となる。同様にし
て断線が1個の場合はZ/9、断線が2個の場合はZ/
8となる。従って断線が0個の場合と1個の場合のイン
ピーダンス値の差は0.915dBとなる。
【0068】図6の測定結果をみると、2000Hzでは図中
の(0)と(1)の差は約1dBであり、計算値と一致
する。しかしながら共振が生じている21000Hz では、ス
ピーカが断線した回路のインピーダンス値が20dBも
減衰するために、共振周波数でのインピーダンスの差が
大きくなっている。1個のトランス付きスピーカ1をト
ランス5の1次側から見たときのインピーダンスが5000
Ωであるとすると、断線した場合にはインピーダンスが
500Ωとなる。従って、スピーカが10個並列接続され
ていても、断線したスピーカが1個ある場合のインピー
ダンス差は計算上約−4.6dBとなる。
【0069】図6の測定結果を見ると、21000Hz では
(0)と(1)の差は約5dBであり、前述した計算値
とほぼ一致する。このように断線したスピーカが増加す
るたびに21000Hz でのディップが深くなり、またこれよ
り低い周波数帯に比べてその差が大きくなることが判
る。このように本実施形態によれば、複数のスピーカが
並列接続されたスピーカ装置の動作状態を簡単に検出す
ることができる。
【0070】(実施の形態3)次に、本発明の第3実施
形態におけるスピーカ装置とスピーカ断線検査装置につ
いて図4、図7を用いて説明する。本実施形態のスピー
カ装置とスピーカ断線検査装置の構成は、コンデンサC
1の容量値を夫々のスピーカ1に対して変化させたこと
以外は、図4の第2実施形態と同一である。従ってスピ
ーカ装置とスピーカ断線検査装置の構成の説明は省略す
る。図4のコンデンサC1a〜C1nの容量を互いに少
しずつ変えておくことにより、n個の共振回路における
共振周波数を異なるものにすることができる。いずれに
しても各共振周波数は可聴帯域から見て高い周波数とす
る。
【0071】2種の容量を持つコンデンサC1、C1′
を用意し、コンデンサC1を接続したスピーカをSaと
し、コンデンサC1′を接続したスピーカをSbとす
る。図7はスピーカSaを5個、スピーカSbを5個準
備し、計10個を接続した場合の送信線3のインピーダ
ンス特性を測定した結果である。横軸は周波数、縦軸は
インピーダンス値を示している。複数の特性を判り易く
表示するために、インピーダンスは10dBづつオフセ
ットさせて5つのデータを同時に表示している。
【0072】(1)はスピーカSaとSbに断線が全く
無い場合のインピーダンス特性である。(2)はスピー
カSaが1個断線し、スピーカSbも1個断線したとき
のインピーダンス特性を示す。コンデンサの容量が2種
類あるため、2つの周波数で共振し、共振にともなうデ
ィップが2つ発生していることが判る。(3)はスピー
カSaが1個断線し、スピーカSbが2個断線したとき
のインピーダンス特性を示す。(4)はスピーカSaが
2個断線し、スピーカSbが1個断線したときのインピ
ーダンス特性を示す。(5)はスピーカSaが2個断線
し、スピーカSbも2個断線したときのインピーダンス
特性を示す。このようにスピーカ1の断線個数とインピ
ーダンスの変化は、コンデンサ容量の種類に対応してい
る。
【0073】このように本実施形態によれば、同じ容量
のコンデンサC1が接続されたスピーカ群を単位として
スピーカ1の動作を検査することができる。コンデンサ
C1の容量を複数にすることで共振周波数を変化させ、
どのスピーカ1が動作不良を生じているかを特定するこ
とができる。このためスピーカ装置の設置時にスピーカ
1の数と同数の異なる容量のコンデンサC1を並列に接
続し、スピーカ1a〜1nの配置とコンデンサC1a〜
C1nの容量を夫々明確にしておけば、容易に不良スピ
ーカ1とその設置場所を特定することができる。
【0074】(実施の形態4、5)次に、本発明の第4
及び第5実施形態におけるスピーカ装置とスピーカ断線
検査装置についてまとめて説明する。図8は第4実施形
態のスピーカ装置とスピーカ断線検査装置の構成を示す
接続図である。本実施形態のスピーカ装置とスピーカ断
線検査装置の構成は、コンデンサC2に対してコイルL
2を直列に接続してLC回路を設けたこと以外は、図4
の第2実施形態と同一であり、同一部分の構成の説明は
省略する。
【0075】図8において、スピーカ1aに対してはコ
イルL2aとコンデンサC2aとを直列接続する。以下
同様にしてスピーカ1b〜1nに対しては、夫々コイル
L2b〜L2nと、コンデンサC2b〜C2nとを直列
接続するものとする。
【0076】図9は第5実施形態のスピーカ装置とスピ
ーカ断線検査装置の構成を示す接続図である。本実施形
態のスピーカ装置とスピーカ断線検査装置の構成は、コ
ンデンサC3をスピーカ1に対して並列に接続し、コイ
ルL3をスピーカ1に対して直列に接続してLC回路を
設けたこと以外は、図4の第2実施形態と同一であり、
同一部分の構成の説明は省略する。
【0077】以上のように構成された第4、第5実施形
態におけるスピーカ断線検査装置の動作を説明する。こ
れらの実施形態では、トランス5の2次側コイルのイン
ダクタンス成分に加えて、追加されたコイルL2又はL
3の合成インダクタンスが、コンデンサC2又はC3に
対して共振回路を構成する。このためトランス5やスピ
ーカ1のインダクタンス成分が小さく、元来検出すべき
周波数帯域内に共振が発生しない場合でも、この周波数
帯域に共振周波数を容易に設定することができる。ミキ
シング回路11から検知用信号を入力し、インピーダン
ス測定手段12aで送信線3のインピーダンスを測定す
れば、トランス5の2次側回路のインダクタンス成分が
小さい場合でも共振を生じるようになる。このためスピ
ーカ1の動作を遠隔から個別に容易に調べることができ
る。
【0078】(実施の形態6)次に、本発明の第6実施
形態におけるスピーカ装置とスピーカ断線検査装置につ
いて図10を用いて説明する。本実施形態のスピーカ装
置とスピーカ断線検査装置の構成は、コイルL4をスピ
ーカ1のボイスコイルと直列に接続し、LC回路を設け
たこと以外は、図4の第2実施形態と同一である。従っ
てこれらの装置の構成の説明は省略する。
【0079】図10において、スピーカ1aに対しては
コイルL4aを直列に設け、コンデンサC4aをトラン
ス5の2次側と並列に設ける。以下同様にしてスピーカ
1b〜1nに対しては、夫々コイルL4b〜L4nと、
コンデンサC4b〜C4nとを接続するものとする。
【0080】このような構成のスピーカ断線検査装置の
動作を説明する。本実施形態では、スピーカ1に直列に
コイルL4が接続されるため、スピーカ1とコイルL4
の直列回路のインダクタンス成分を大きくすることがで
きる。従ってトランス5の2次側からスピーカ1を見た
回路のインピーダンス値を、コイルL4を設けないとき
に比べて大きくすることができる。即ちスピーカ1が断
線した回路のインピーダンス値と、断線しない場合との
レベル差を、より大きくすることができる。
【0081】このように本実施形態では、コイルL4を
スピーカ1と直列に設けることにより、高い周波数での
インピーダンスを大きくし、スピーカ1の断線時のイン
ピーダンス値とのレベル差をより大きくすることができ
る。従ってスピーカの状態を検出する能力をより向上さ
せることができる。
【0082】(実施の形態7)次に、本発明の第7実施
形態におけるスピーカ装置とスピーカ断線検査装置につ
いて説明する。本実施形態は、第4実施形態〜第6実施
形態において各スピーカ1に対するコンデンサCの容量
又はコイルLのインダクタンスを変化させ、共振周波数
の異なる共振回路を複数個構成したものである。図8〜
図10においてコンデンサCKa〜CKn(K=2、
3、4)の容量と、コイルLKa〜LKn(K=2、
3、4)のインダクタンスとを互いに少しずつ変えてお
くことにより、n個のLC型共振回路における共振周波
数を異なるものにする。いずれにしても各共振周波数は
音声信号帯域で高い周波数にする。
【0083】こうするとコンデンサCKの容量に加えコ
イルLKのインダクタンスを自由に変化させることがで
きるので、共振周波数をより広い範囲に設定することが
できる。従ってより多くのスピーカ1の動作を個別に検
知することができる。
【0084】(実施の形態8)次に、本発明の第8実施
形態におけるスピーカ装置とスピーカ断線検査装置につ
いて図11を用いて説明する。本実施形態のスピーカ装
置とスピーカ断線検査装置の特徴は、ミキシング回路1
1に入力する検知用信号を音声信号の帯域よりより高い
周波数成分の信号を用いることであり、装置としての構
成は図4の第2実施形態と同一である。従ってトランス
5の2次側回路に設けるコンデンサをC5とした以外は
図4と同一であるので、構成の説明は省略する。いずれ
にしても各共振周波数は可聴周波数以上にする。このた
めコンデンサC5の容量は、音声帯域外でスピーカ1や
第2のトランス5の2次側コイルのインダクタンス成分
と共振をする値に設定する。
【0085】本実施形態のスピーカ装置とスピーカ断線
検査装置の動作を簡単に説明する。ミキシング回路11
により音声信号に超音波帯域の検査用信号を加えてアン
プ2に与える。アンプ2で電力増幅された信号はトラン
ス4とトランス5a〜5nとを介してスピーカ1a〜1
nに夫々出力される。スピーカ5a〜5nでは音声信号
が再生される。
【0086】検査用信号には音声帯域より高い例えば超
音波領域の信号を用いているため、人には音声信号しか
聞こえない。本実施形態では音声を再生するシステム稼
働時にも各スピーカの正常又は異常を検知することがで
きる。尚、本実施形態は図11に示すスピーカ装置とス
ピーカ断線検査装置に対して検査用信号として超音波領
域の信号を用いるとしたが、第1〜第7実施形態のスピ
ーカ装置とスピーカ断線検査装置に対しても適用するこ
とができる。
【0087】(実施の形態10)次に、本発明の第10
実施形態におけるスピーカ装置とスピーカ断線検査装置
について図12を用いて説明する。本実施形態のスピー
カ装置とスピーカ断線検査装置の構成は、第2のトラン
ス5の1次側にスピーカの異常を報知する表示回路を設
けたことと、インピーダンス測定手段12aを除去した
ことが特徴である。それ以外の部分は図4の第2実施形
態と同一であり、同一部分の構成の説明は省略する。
【0088】各トランス5の1次側に抵抗R2、コンデ
ンサC7、及び発光素子D1からなる表示回路を設け
る。例えばスピーカ1aに対する表示回路において、ト
ランス5aの1次側端子の一方に抵抗R2aを挿入す
る。そして抵抗R2aと並列に、発光素子D1aとコン
デンサC7aの直列接続体で構成される発光回路を接続
する。このような表示回路をトランス5b〜5nの1次
側に夫々設ける。
【0089】このような構成のスピーカ装置とスピーカ
断線検査装置の動作を説明する。先ずミキシング回路1
1に音声信号と検知用信号を入力する。この検知用信号
は音声信号の帯域より高い周波数成分を有している。ま
たコンデンサC7は音声信号帯域を遮断し、検知用信号
のみを通過させる。放送用の音声信号はアンプ2で電力
増幅され、第1のトランス4、送信線3、第2のトラン
ス5a〜5nを経てスピーカ1a〜1nから再生され
る。
【0090】またスピーカ1a〜1nの動作を調べるた
めの検知用信号はアンプ2で増幅され、送信線3を経て
スピーカ1a〜1nに入力される。特定のスピーカ1が
断線していた場合には、図5に示したように、並列に接
続されたコンデンサC6とトランス5の2次側コイルの
インダクタンス成分とで共振を生じる。この場合、トラ
ンス5の2次側には大きな電流が流れ、従って1次側に
も同様に大きな電流が流れる。このために抵抗R2の両
端には起電力が発生する。
【0091】このような共振時の起電力により、発光素
子D1とコンデンサC7の直列回路に電流が流れて発光
素子D1が点灯する。従ってこの発光素子D1の点灯状
態でスピーカ1の断線を調べることができる。音声信号
が再生されている際にも抵抗R2に電流が流れ、その両
端に起電力が発生するが、共振状態ではないのでそのレ
ベルは小さい。しかも音声信号の周波数は高くないので
音声信号による電流はコンデンサC7で遮断される。従
って発光素子D1には電流が流れず、発光しない。
【0092】発光素子Dをスピーカ1の前面に設置すれ
ば、天井に取り付けたスピーカ1の高さが高い場合で
も、防災用のスピーカ装置の管理人は各スピーカ1が正
常か異常かを容易に確認することができる。またスピー
カの設置時にこの表示回路をコントロール室に集中して
設置すれば、省力化された検査装置を実現することがで
きる。
【0093】(実施の形態11、12)次に、本発明の
第11及び第12実施形態におけるスピーカ装置とスピ
ーカ断線検査装置についてまとめて説明する。図13に
示す第11実施形態のスピーカ装置とスピーカ断線検査
装置の構成は、第2のトランス5の2次側にスピーカの
異常を報知する表示回路を、スピーカと並列に設けたこ
とが特徴である。それ以外の部分は図12の第10実施
形態と同一であり、同一部分の構成の説明は省略する。
【0094】各トランス5の2次側に第3のトランスT
1とコンデンサC8とを直列に設ける。更にトランスT
1の2次側に発光回路としてコンデンサC9と発光素子
D2を直列に設け、これらの回路を表示回路とする。例
えばスピーカ1aに対する表示回路において、トランス
T1a、コンデンサC8a、コンデンサC9a、発光素
子D2aをトランス5aの2次側に設ける。
【0095】コンデンサC8の容量は、トランスT1の
インダクタンス成分とで生じる直列共振周波数が音声信
号帯域よりも高くなるように設定する。更に発光素子D
2と直列に接続されるコンデンサC9の容量は、音声信
号を遮断して検知用信号成分のみを通過するように設定
する。
【0096】図14は本発明の第12実施形態における
スピーカ装置とスピーカ断線検査装置の構成図である。
本実施形態のスピーカ装置とスピーカ断線検査装置の構
成は、第2のトランス5の2次側にスピーカの異常を報
知する表示回路をスピーカと直列に設けたことが特徴で
ある。それ以外の部分は図12の第10実施形態と同一
であり、同一部分の構成の説明は省略する。
【0097】各トランス5の2次側に、スピーカ1のボ
イスコイルと直列に第3のトランスT2の1次側を接続
する。そしてトランスT2の2次側に、発光回路として
コンデンサC11と発光素子D3との直列接続体を設
け、これらの回路を表示回路とする。更にスピーカ1の
ボイスコイルと並列にコンデンサC10を接続する。例
えばスピーカ1aに対する表示回路は、トランスT2
a、コンデンサC11a、発光素子D3aにより構成さ
れるものとする。
【0098】コンデンサC10の容量は、第3のトラン
スT2の一次側コイルのインダクタンス成分と第2のト
ランス5の2次側コイルのインダクタンス成分とで生じ
る共振周波数が、音声信号帯域よりも高くなるように設
定する。さらに発光素子D2と直列に接続されるコンデ
ンサC11の容量も、音声信号を遮断して検知用信号成
分のみを通過するように設定する。
【0099】このように構成された第11及び第12実
施形態におけるスピーカ断線検査装置の動作について説
明する。図13又は図14において、放送用の音声信号
はアンプ2で増幅され、トランス4、送信線3、トラン
ス5を経てスピーカ1a〜1nに与えられる。スピーカ
1a〜1nの動作を調べるため、検知用信号がミキシン
グ回路11に入力される。この信号もアンプ2で増幅さ
れ、送信線3を経てトランス5a〜5nに与えられる。
【0100】図13の第11実施形態では、コンデンサ
C8とトランスT1の1次側コイルのインダクタンス成
分で共振を生じる。図14の第12実施形態では、並列
のコンデンサC10とトランスT2の2次側コイルのイ
ンダクタンス成分で共振を生じる。スピーカ1が断線し
ていた場合には、図5に示したように共振時にはインピ
ーダンスが小さくなるために、トランス5の2次側には
大きな電流が流れる。従ってトランスT1又はT2の2
次側コイルにも大きな電流が流れ、発光素子D2又は発
光素子D3が点灯する。従って発光素子Dの点灯状態で
スピーカの断線を調べることができる。音声信号によっ
てもトランスT1又はT2の2次側コイルに電流が流れ
るが、コンデンサC9又はC11で遮断されるため、発
光素子Dには電流が流れず、発光しない。
【0101】(実施の形態13)次に、本発明の第13
実施形態におけるスピーカ装置とスピーカ断線検査装置
について図15を用いて説明する。本実施形態のスピー
カ装置とスピーカ断線検査装置は、図14に示す第12
実施形態の第2のトランス5の2次側から共振用のコン
デンサを除いたものである。この部分以外の構成は第1
2実施形態と同一であるため詳細な説明を省略する。
【0102】各トランス5の2次側に、スピーカ1のボ
イスコイルと直列に第3のトランスT3の1次側を接続
する。そしてトランスT3の2次側に、発光回路として
コンデンサC12と発光素子D4との直列接続体を設け
る。コンデンサC12の容量を音声信号は遮断し、検査
用信号の周波数成分は通過するように設定する。これら
の回路を表示回路とする。例えばスピーカ1aに対する
表示回路は、トランスT3a、コンデンサC12a、発
光素子D4aにより構成されるものとする。
【0103】このように構成された本実施形態のスピー
カ断線検査装置の動作について説明する。図15におい
て放送用の音声信号はミキシング回路11を経てアンプ
2で電力増幅される。増幅された音声信号はトランス
4、送信線3、トランス5を経てスピーカ1a〜1nで
再生される。これらのスピーカ1a〜1nの動作を調べ
るため、検知用信号をミキシング回路11に入力する。
この信号はアンプ2で増幅され、トランス5の1次側に
与えられる。
【0104】スピーカ1が断線した場合には、トランス
T3の1次側には電流が流れない。正常に動作している
スピーカ1はトランスT3の1次側にも電流が流れ、ト
ランスT3の2次側に起電力が誘起されて発光素子D4
が点灯する。スピーカ1の断線時は電流が流れないため
発光素子D4は消灯する。従ってこの発光素子D4a〜
4nの点灯状態を見ることにより、スピーカ1a〜1n
の断線の有無を調べることができる。音声信号を印加し
たとき、トランスT3の2次側に電圧が発生するが、周
波数が低いためコンデンサC12で電流が遮断される。
この場合、発光素子D4には電流が流れず、発光しな
い。
【0105】
【発明の効果】以上のように請求項1及び2に記載の発
明によれば、インピーダンス測定手段が送信線のインピ
ーダンスを測定することにより、少なくとも1つのスピ
ーカが短絡しているか否かを送信側で検出することがで
きる。従って各スピーカの設置箇所に音圧等を検出する
モニタを設けなくても良く、新たな配線を施す必要がな
くなる。
【0106】また請求項3に記載の発明によれば、イン
ピーダンス測定手段にスピーカ判定手段を接続すること
により、遠隔からスピーカの断線を容易に判定すること
ができる。
【0107】また請求項4に記載の発明によれば、第2
のトランスの2次側に並列共振回路が形成されているの
で、スピーカが断線したとき、共振の尖塔度が高くな
り、送信側から見たインピーダンスの低下状況を正確に
分析することができる。このためスピーカの断線を正確
に検出することができる。
【0108】また請求項5〜7に記載の発明によれば、
送信側から見たインピーダンスの低下状況を正確に分析
することができる。また識別すべきスピーカ毎に異なる
容量を持つコンデンサを設け、インピーダンスが低下す
る共振周波数の値を識別することにより、複数のスピー
カのうち、断線したスピーカを特定することができる。
【0109】また請求項8〜13に記載の発明によれ
ば、少なくとも1つのスピーカが断線していれば、LC
回路が共振し、インピーダンスが低下する。特にコンデ
ンサのみを第2のトランスの2次側に取り付けた場合に
比較し、共振時の尖塔度が高くなり、断線によるインピ
ーダンスの変化が判りやすくなる。また識別すべきスピ
ーカ毎に異なる共振周波数を設定しておけば、断線スピ
ーカの特定が一層容易となる。
【0110】また請求項14〜17に記載の発明によれ
ば、少なくとも1つのスピーカが断線していれば、LC
回路が共振し、ある周波数でインピーダンスが低下す
る。またスピーカが短絡していれば、第2のトランスの
2次側コイルとコンデンサが共振し、他の周波数でイン
ピーダンスが低下する。このように断線又は短絡による
インピーダンスの変化が判りやすくなる。また識別すべ
きスピーカ毎に異なる共振周波数を設定しておけば、断
線又は短絡したスピーカの特定が一層容易となる。
【0111】また請求項18〜20に記載の発明によれ
ば、スピーカが断線したとき、共振回路が共振し易くな
り、第2のトランスの1次側から見たインピーダンスが
低下する。このとき第2のトランスの1次側にも共振電
流が流れて表示回路が点灯する。こうすると、送信側に
インピーダンス測定手段を設けなくても、スピーカの設
置点で表示回路を見るだけでスピーカの断線を検出でき
る。
【0112】また請求項21〜23に記載の発明によれ
ば、スピーカが断線又は短絡していれば、LC回路が共
振し、インピーダンスが低下する。識別すべきスピーカ
毎に異なる共振周波数を設定しておけば、断線又は短絡
したスピーカの特定が一層容易となる。このとき第3の
トランスの2次側にも共振電流が流れて表示回路が点灯
する。この場合、送信側にインピーダンス測定手段を設
けなくても、スピーカの設置点で表示回路を見るだけで
スピーカの断線を検出できる。
【0113】また請求項24〜25に記載の発明によれ
ば、超音波の検知用信号を送信線を介して各スピーカに
送信したとき、スピーカが断線していれば、第2のトラ
ンスの2次側に電流が流れず、表示回路が点灯しなくな
る。こうすると音声信号を出力していても、スピーカの
設置点でスピーカの断線を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるスピーカ装置及
びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図2】本発明の各実施形態のスピーカ断線検査装置に
用いられるインピーダンス測定手段の構成図である。
【図3】スピーカに短絡又は断線が生じたときの信号源
から見たインピーダンス特性図である。
【図4】本発明の第2実施形態におけるスピーカ装置及
びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図5】第2実施形態のスピーカ装置において、スピー
カが正常な場合と断線が生じた場合の信号源から見たイ
ンピーダンス特性図である。
【図6】第2実施形態のスピーカ断線検査装置におい
て、複数のスピーカの異常状態を検出する際に用いられ
るインピーダンス特性図である。
【図7】本発明の第3実施形態のスピーカ断線検査装置
において、複数のスピーカの異常状態を検出する際に用
いられるインピーダンス特性図である。
【図8】本発明の第4実施形態におけるスピーカ装置及
びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図9】本発明の第5実施形態におけるスピーカ装置及
びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図10】本発明の第6実施形態におけるスピーカ装置
及びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図11】本発明の第8実施形態におけるスピーカ装置
及びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図12】本発明の第10実施形態におけるスピーカ装
置及びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図13】本発明の第11実施形態におけるスピーカ装
置及びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図14】本発明の第12実施形態におけるスピーカ装
置及びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図15】本発明の第13実施形態におけるスピーカ装
置及びスピーカ断線検査装置の構成図である。
【図16】従来の防災用スピーカシステムの構成例を示
す回路図である。
【図17】従来のスピーカ断線検査装置の構成例を示す
回路図である。
【符号の説明】 1,1a〜1n スピーカ 2 アンプ 3 送信線 4 第1のトランス 5,5a〜5n 第2のトランス 11 ミキシング回路 12a インピーダンス測定手段 12b スピーカ判定手段 13 FFT 13a,13b 入力端子 D1,D1a〜D1n,D2,D2a〜D2n,D4,
D4a〜D4n 発光素子 C1,C1a〜C1n,C2,C2a〜C2n,C3,
C3a〜C3n,C4,C4a〜C4n,C5,C5a
〜C5n,C6,C6a〜C6n,C7,C7a〜C7
n,C8,C8a〜C8n,C9,C9a〜C9n,C
10,C10a〜C10n,C11,C11a〜C11
n,C12,C12a〜C12n コンデンサ L2,L2a〜L2n,L3,L3a〜L3n,L4,
L4a〜L4n コイル R1 電流検出用抵抗 R2,R2a〜R2n 抵抗 T2,T2a〜T2n,T3,T3a〜T3n 第3の
トランス

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を電力増幅するアンプと、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記送信線のインピーダンスを測定するインピーダンス
    測定手段と、を具備することを特徴とするスピーカ断線
    検査装置。
  2. 【請求項2】 音声を含む信号を電力増幅するアンプ
    と、 音声信号と検知用信号とを混合した混合信号を前記アン
    プに与えるミキシング手段と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された信号を音に変換する複
    数のスピーカと、 前記ミキシング手段により検知用信号を前記送信線を介
    して前記各スピーカに送信したとき、前記送信線の線間
    電圧と送信線電流を検出することにより、送信側から見
    た送信線のインピーダンスの周波数特性を測定するイン
    ピーダンス測定手段と、を具備することを特徴とするス
    ピーカ断線検査装置。
  3. 【請求項3】 音声を含む信号を電力増幅するアンプ
    と、 音声信号と検知用信号とを混合した混合信号を前記アン
    プに与えるミキシング手段と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された信号を音に変換する複
    数のスピーカと、 前記送信線の特定箇所に設けられ、前記ミキシング手段
    により検知用信号を前記送信線を介して前記各スピーカ
    に送信したとき、前記送信線の線間電圧と送信線電流を
    検出することにより、送信側から見た送信線のインピー
    ダンスの周波数特性を測定するインピーダンス測定手段
    と、 前記インピーダンス測定手段の検出結果において検知用
    信号に対するインピーダンスの値が所定値以下のとき、
    少なくとも1つのスピーカが断線と判断するスピーカ判
    定手段と、を具備することを特徴とするスピーカ断線検
    査装置。
  4. 【請求項4】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列に接続されたコンデ
    ンサと、を具備することを特徴とするスピーカ装置。
  5. 【請求項5】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 音声信号と検知用信号とを混合した混合信号を前記アン
    プに与えるミキシング手段と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列に接続されたコンデ
    ンサと、 前記ミキシング手段により検知用信号を前記送信線を介
    して前記各スピーカに送信したとき、前記送信線の線間
    電圧と送信線電流を検出することにより、送信側から見
    た送信線のインピーダンスの周波数特性を測定するイン
    ピーダンス測定手段と、 前記インピーダンス測定手段の検出結果において、検知
    用信号に対して前記第2のトランスの2次側コイルと前
    記コンデンサとが共振することによりインピーダンスが
    低下したとき、少なくとも1つのスピーカが断線したと
    判断するスピーカ判定手段と、を具備することを特徴と
    するスピーカ断線検査装置。
  6. 【請求項6】 前記コンデンサは、 識別すべきスピーカ毎に異なる容量を持つものであるこ
    とを特徴とする請求項4記載のスピーカ装置。
  7. 【請求項7】 前記コンデンサは、 識別すべきスピーカ毎に異なる容量を持つものであり、 前記スピーカ判定手段は、 送信線のインピーダンスが低下した共振周波数の値によ
    り、前記複数のスピーカのうち断線したスピーカを特定
    するものであることを特徴とする請求項5記載のスピー
    カ断線検査装置。
  8. 【請求項8】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列に接続され、コンデ
    ンサ及びコイルの直列接続体から成るLC回路と、を具
    備することを特徴とするスピーカ装置。
  9. 【請求項9】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 音声信号と検知用信号とを混合した混合信号を前記アン
    プに与えるミキシング手段と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列に接続され、コンデ
    ンサ及びコイルの直列接続体から成るLC回路と、 前記ミキシング手段により検知用信号を前記送信線を介
    して前記各スピーカに送信したとき、前記送信線の線間
    電圧と送信線電流を検出することにより、送信側から見
    た送信線のインピーダンスの周波数特性を測定するイン
    ピーダンス測定手段と、 前記インピーダンス測定手段の検出結果において、検知
    用信号に対して前記第2のトランスの2次側コイルと前
    記LC回路とが共振することによりインピーダンスが低
    下したとき、少なくとも1つのスピーカが断線したと判
    断するスピーカ判定手段と、を具備することを特徴とす
    るスピーカ断線検査装置。
  10. 【請求項10】 前記LC回路は、 識別すべきスピーカ毎に異なるインピーダンス値を持つ
    ものであり、 前記スピーカ判定手段は、 送信線のインピーダンスが低下した共振周波数の値によ
    り、前記複数のスピーカのうち断線したスピーカを特定
    するものであることを特徴とする請求項9記載のスピー
    カ断線検査装置。
  11. 【請求項11】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記スピーカに並列接続されたコンデンサと前記第2の
    トランスの2次側コイルに直列接続されたコイルとから
    成るLC回路と、を具備することを特徴とするスピーカ
    装置。
  12. 【請求項12】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 音声信号と検知用信号とを混合した混合信号を前記アン
    プに与えるミキシング手段と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記スピーカに並列接続されたコンデンサと前記第2の
    トランスの2次側コイルに直列接続されたコイルとから
    成るLC回路と、 前記ミキシング手段により検知用信号を前記送信線を介
    して前記各スピーカに送信したとき、前記送信線の線間
    電圧と送信線電流を検出することにより、送信側から見
    た送信線のインピーダンスの周波数特性を測定するイン
    ピーダンス測定手段と、 前記インピーダンス測定手段の検出結果において、検知
    用信号に対して前記第2のトランスの2次側コイルと前
    記LC回路とが共振することによりインピーダンスが低
    下したとき、少なくとも1つのスピーカの断線を判断す
    るスピーカ判定手段と、を具備することを特徴とするス
    ピーカ断線検査装置。
  13. 【請求項13】 前記LC回路は、 識別すべきスピーカ毎に異なるインピーダンス値を持つ
    ものであり、 前記スピーカ判定手段は、 送信線のインピーダンスが低下した共振周波数の値によ
    り、前記複数のスピーカのうち断線したスピーカを特定
    するものであることを特徴とする請求項12記載のスピ
    ーカ断線検査装置。
  14. 【請求項14】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列接続されたコンデン
    サと前記スピーカと直列接続されたコイルから成るLC
    回路と、を具備することを特徴とするスピーカ装置。
  15. 【請求項15】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 音声信号と検知用信号とを混合した混合信号を前記アン
    プに与えるミキシング手段と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列接続されたコンデン
    サと前記スピーカと直列接続されたコイルから成るLC
    回路と、 前記ミキシング手段により検知用信号を前記送信線を介
    して前記各スピーカに送信したとき、前記送信線の線間
    電圧と送信線電流を検出することにより、送信側から見
    た送信線のインピーダンスの周波数特性を測定するイン
    ピーダンス測定手段と、 前記インピーダンス測定手段の検出結果において検知用
    信号に対して、前記第2のトランスの2次側コイルと前
    記LC回路とが共振することによりインピーダンスが低
    下したとき、少なくとも1つのスピーカが断線又は短絡
    したと判断するスピーカ判定手段と、を具備することを
    特徴とするスピーカ断線検査装置。
  16. 【請求項16】 前記スピーカ判定手段は、 送信線のインピーダンスが低下した共振周波数の値によ
    り、前記複数のスピーカのうち不良スピーカが断線か短
    絡かを判断するものであることを特徴とする請求項15
    記載のスピーカ断線検査装置。
  17. 【請求項17】 前記LC回路は、 識別すべきスピーカ毎に異なるインピーダンス値を持つ
    ものであり、 前記スピーカ判定手段は、 送信線のインピーダンスが低下した共振周波数の値によ
    り、前記複数のスピーカのうち不良スピーカを特定する
    ものであることを特徴とする請求項15記載のスピーカ
    断線検査装置。
  18. 【請求項18】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列に接続されたコンデ
    ンサと、 前記第2のトランスの1次側に直列接続され、前記第2
    のトランスの2次側コイルと前記コンデンサとが共振す
    るとき発光する表示回路と、を具備することを特徴とす
    るスピーカ装置。
  19. 【請求項19】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 音声信号と検知用信号とを混合した混合信号を前記アン
    プに与えるミキシング手段と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列に接続されたコンデ
    ンサと、 前記第2のトランスの1次側に直列接続され、前記第2
    のトランスの2次側コイルと前記コンデンサとが前記ミ
    キシング手段の検知信号により共振したとき発光する表
    示回路と、を具備することを特徴とするスピーカ断線検
    査装置。
  20. 【請求項20】 前記表示回路は、 前記第2のトランスの1次側に直列接続された抵抗と、 前記抵抗に並列接続され、発光素子とコンデンサとの直
    列接続体からなる発光回路と、を有するものであること
    を特徴とする請求項19記載のスピーカ断線検査装置。
  21. 【請求項21】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列に接続され、第3の
    トランスとコンデンサとの直列接続体からなるLC回路
    と、 前記第3のトランスの2次側に設けられ、前記第2のト
    ランスの2次側コイルと前記LC回路とが共振するとき
    発光する表示回路と、を具備することを特徴とするスピ
    ーカ装置。
  22. 【請求項22】 音声帯域の信号を電力増幅するアンプ
    と、 音声信号と検知用信号とを混合した混合信号を前記アン
    プに与えるミキシング手段と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に並列に接続され、第3の
    トランスと第5のコンデンサとの直列接続体からなるL
    C回路と、 前記第3のトランスの2次側に設けられ、前記第2のト
    ランスの2次側コイルと前記LC回路とが前記ミキシン
    グ手段の検知信号により共振するとき発光する表示回路
    と、を具備することを特徴とするスピーカ断線検査装
    置。
  23. 【請求項23】 前記表示回路は、 前記第3のトランスの2次側コイルと、 前記第3のトランスの2次側コイルに接続され、発光素
    子とコンデンサとの直列接続体からなる発光回路と、を
    有するものであることを特徴とする請求項22記載のス
    ピーカ断線検査装置。
  24. 【請求項24】 音声帯域の信号と超音波信号を電力増
    幅するアンプと、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に直列に接続された第3の
    トランスと、 前記第3のトランスの2次側に設けられ、超音波信号が
    入力されたとき発光する表示回路と、を具備することを
    特徴とするスピーカ装置。
  25. 【請求項25】 音声帯域の信号と超音波信号を電力増
    幅するアンプと、 音声信号と超音波信号とを混合した混合信号を前記アン
    プに与えるミキシング手段と、 前記アンプの出力信号を昇圧する第1のトランスと、 前記第1のトランスの2次側に接続された送信線と、 前記送信線に対して複数箇所に接続され、前記第1のト
    ランスの出力信号を降圧する第2のトランスと、 前記第2のトランスで降圧された音声信号を音声に変換
    する複数のスピーカと、 前記第2のトランスの2次側に直列に接続された第3の
    トランスと、 前記第3のトランスの2次側に設けられ、前記スピーカ
    のボイスコイルが導通状態のときに超音波信号により発
    光する表示回路と、を具備することを特徴とするスピー
    カ断線検査装置。
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