JPH10136493A - スピーカラインの検査装置 - Google Patents

スピーカラインの検査装置

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JPH10136493A
JPH10136493A JP30374596A JP30374596A JPH10136493A JP H10136493 A JPH10136493 A JP H10136493A JP 30374596 A JP30374596 A JP 30374596A JP 30374596 A JP30374596 A JP 30374596A JP H10136493 A JPH10136493 A JP H10136493A
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line
impedance
speaker line
value
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Application number
JP30374596A
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English (en)
Inventor
Arihito Maekawa
有人 前川
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Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピーカラインが正常であるか否かを検査す
ると共に、異常については、その原因を判別できるスピ
ーカラインの検査装置を提供する。 【解決手段】 スピーカ4、4、・・・を含むスピーカ
ライン3に異常が生じると、その合成インピーダンスZ
nが上記異常状況に応じて変化する。この合成インピー
ダンスZnの変化については、スピーカライン3の入力
側に直列に接続された検知用変圧器9の一次巻線9aに
よる電圧降下Vzの変化を、二次巻線9bに接続された
検知回路8で捉えることによって検知できる。従って、
検知回路8によって、各スピーカ4、4、・・・を含む
スピーカライン3の異常を検知できると共に、その異常
原因、例えばスピーカライン3が断線しているのか、若
しくはいずれかのスピーカ4自体が断線しているのかを
判別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1以上、例えば複
数台のスピーカが接続されたスピーカラインにおいて、
このスピーカラインが正常であるか否かを検査する検査
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のようなスピーカラインは、例えば
ビルの構内放送設備等に用いられるが、これが正常であ
るか否かを検査する検査装置として、従来、例えば図4
に示すようなものがある。同図に示すように、この検査
装置は、入力端子1から入力される音声信号を増幅器
(パワーアンプ)2で増幅した後、これをスピーカライ
ン3を介して各n個のスピーカ4、4、・・・に供給す
る放送設備を前提とするものである。
【0003】なお、スピーカライン3は、例えば通常
(N)ライン31と共通(COM)ライン32との2本
のラインで構成されており、これら両ライン31、32
間に各スピーカ4、4、・・・が並列に接続されてい
る。また、スピーカライン3と増幅器2とは、変圧器5
を介して接続されており、詳しくは変圧器5の一次巻線
5aに増幅器2の出力側が接続され、二次巻線5bの両
端に上記各ライン31、32の一端がそれぞれ接続され
ている。なお、増幅器2及び変圧器5は、例えば図示し
ない同一の筺体内に収納され、この筺体は例えば放送室
等の室内に設置される。また、スピーカライン3は例え
ば天井裏や壁裏等を介して配線され、スピーカ4、4、
・・・は天井や壁等に取り付けられる。
【0004】ところで、上記スピーカライン3を検査す
る検査装置の構成としては、増幅器2の入力側に混合器
6を設け、この混合器6を介して、正弦波発生器7から
の非可聴周波数の検査信号、例えば周波数fがf=20
kHz乃至25kHzの低歪の正弦波信号を上記音声信
号に重畳し、これを増幅器2の入力側、ひいては変圧器
5を介してスピーカライン3の一端に供給している。そ
して、スピーカライン3の他端、即ち終端を、2本のリ
ターンライン110、111を介して、増幅器2の近
傍、例えば上記筺体内に設けた検知回路108に接続し
ている。なお、ここでは、リターンライン110、11
1と検知回路108とを直接接続するのではなく、これ
ら両者を上記変圧器5とは別の検知用変圧器109を介
して接続しており、詳しくは検知用変圧器109の一次
巻線109aの両端にリターンライン110、111の
各一端をそれぞれ接続し、二次巻線109bに検知回路
108を接続している。
【0005】上記のように構成された検査装置によれ
ば、検知回路108によって検査信号を検知できるか否
かによって、スピーカライン3が正常であるか異常であ
るか、即ち各ライン31、32が断線していないか否か
を検査できる。
【0006】なお、上記検査信号として非可聴周波数の
正弦波信号を使用するのは、この検査信号が各スピーカ
4、4、・・・から拡声されても、一般聴衆に聞こえな
いようにするためである。また、この検査信号を発生す
る正弦波発生器7については、増幅器2と同一の上記筺
体内に設けている。そして、リターンライン110、1
11については、スピーカライン3と同様に、例えば天
井裏や壁裏等を介して配線している。また、検知用変圧
器109については、検知回路108の近傍、例えば上
記筺体内に設けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、検知回路108によってスピーカライン3
の終端における検査信号の有無を調べるだけであり、検
知回路108の検知結果としては、正常又は異常の所謂
2値しか出力されない。従って、例えば検知回路108
によって検査信号が検知されずに異常という結果が出力
されても、その異常原因がスピーカライン3の断線であ
るとは限らず、例えば正弦波発生器7や増幅器2の故
障、或いは変圧器5の断線等によって、元々スピーカラ
イン3自体に検査信号が供給されていないということも
考えられる。これを判別するためには、検知回路108
によって検査信号の有無を調べるだけでなく、例えば変
圧器5の二次巻線5bの両端において検査信号の有無を
調べる等により、スピーカライン3自体に検査信号が正
常に供給されているか否かについても確認する必要があ
る。このように上記従来技術によれば、検知回路108
によって異常であるという結果が得られても、その異常
内容までは検知できないという問題がある。
【0008】また、上記とは逆に、検知回路108によ
って検査信号が検知されたとしても、これは、単に、各
スピーカ4、4、・・・に対して検査信号が供給されて
いることを意味することに他ならない。従って、例えば
個々のスピーカ4、4、・・・自体が断線したり、或い
はスピーカライン3と各スピーカ4、4、・・・とを結
ぶ配線(例えば図4におけるA点の箇所)が断線したと
しても、これらは検知回路108の検知結果には何ら関
係しない。即ち、検知回路108の検知結果によって
は、個々のスピーカ4、4、・・・の断線や、スピーカ
ライン3と各スピーカ4、4、・・・とを結ぶ上記配線
の断線等を検知することはできないという問題がある。
なお、最近では、スピーカライン3(又は上記配線)と
各スピーカ4、4、・・・との接続に、例えばコネクタ
端子を用いる技術が普及しているが、上記従来技術によ
れば、このコネクタ端子が外れた場合にもこれを検知で
きないことは言うまでもない。
【0009】更に、上記従来技術では、スピーカライン
3を構成する2本のライン31、32の他に、2本のリ
ターンライン110、111を設けている。従って、単
純には配線が2倍となるため、それだけ設備が大規模に
なり、設備(材料)費、工事作業費、保守費等のコスト
が高くついてしまうという問題がある。
【0010】また、上記リターンライン110、111
は、スピーカライン3と同様に天井裏や壁裏等を介して
引き回されているが、その配線長が長くなるほど、途中
で断線する確率が高くなる。もし、リターンライン11
0、111が途中で断線すると、検知回路108は、検
査信号を検知できなくなり、即ちスピーカライン3が断
線した場合やスピーカライン3自体に検査信号が供給さ
れていない場合と同様に、異常と見なす。従って、上述
した異常原因の要素がまた一つ増えることになり、異常
原因の判別を更に複雑なものにしてしまうという問題も
発生する。
【0011】そこで、本発明は、各スピーカ4、4、・
・・を含むスピーカライン3のインピーダンスを、スピ
ーカライン3の入力側(一端)で測定することによっ
て、スピーカライン3自体の異常(断線)を検知するだ
けでなく、その異常原因を判別することのできる検査装
置を提供することを目的とするものである。また、リタ
ーンライン110、111を設けずに上記検査を実現す
ることも、本発明の目的とするところである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1に記載の発明の検査装
置は、第1及び第2のラインを有し、これら両ライン間
に1以上のスピーカが並列に接続されたスピーカライン
において、上記第1及び第2のラインの一端間のインピ
ーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、上記ス
ピーカを含む上記スピーカラインが正常なときの上記第
1及び第2のラインの上記一端間のインピーダンス値を
予め記憶している記憶手段と、この記憶手段が記憶して
いる上記インピーダンス値と、上記インピーダンス測定
手段によって測定して得たインピーダンス値とを比較し
て、両者の差を求める比較手段と、を具備するものであ
る。
【0013】即ち、スピーカを含むスピーカラインが正
常なときは、記憶手段が記憶しているインピーダンス値
と、インピーダンス測定手段によって測定して得たイン
ピーダンス値とは等しい。しかし、スピーカラインが断
線したり、或いはスピーカ自体が断線した場合には、イ
ンピーダンス測定手段によって測定して得たインピーダ
ンス値が、上記断線(異常)状況に応じた値に変化し、
即ち記憶手段が記憶しているインピーダンス値と異なっ
た値になる。上記各インピーダンス値は、比較手段によ
って比較されているので、その比較結果によって、スピ
ーカを含むスピーカラインが正常であるか、若しくは異
常であるかが判明し、即ち各インピーダンス値に差がな
い場合には正常と見なされ、差がある場合には異常であ
ると見なされる。そして、異常であると見なされた場合
には、上記差の大きさによって、異常状況(原因)を判
別できる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明のスピーカラインの検査装置において、上記イン
ピーダンス測定手段が、上記第1及び第2のラインの上
記一端間に検査信号を供給する検査信号供給手段と、上
記検査信号の電流値を検知する電流検知手段と、上記検
査信号の電圧レベルと、上記電流検知手段によって検知
して得た電流値とから、上記第1及び第2のラインの上
記一端間のインピーダンス値を導出するインピーダンス
値導出手段と、を具備するものである。
【0015】即ち、インピーダンス値導出手段は、検査
信号の信号レベルを、電流値検知手段が検知して得た電
流値で除することによって、第1及び第2のラインの一
端間のインピーダンス値を導出する。なお、スピーカを
含むスピーカラインに異常(断線)が生じている場合に
は、上記インピーダンス導出手段によって導出されたイ
ンピーダンス値は、上記異常の状況に応じた値になる
が、元々スピーカライン自体に検査信号が供給されてい
ない場合には、上記インピーダンス値は零となる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明のスピーカラインの検査装置において、上記電流
検知手段が、予め定めたインピーダンス値を有してお
り、上記検査信号供給手段と、上記第1及び第2のライ
ンの一方又は両方の上記一端、即ちスピーカラインの一
端と、の間に直列に設けられたインピーダンス体と、こ
のインピーダンス体の両端間における電圧降下を検知す
る電圧降下検知手段と、上記インピーダンス体のインピ
ーダンス値と、上記電圧降下検知手段によって検知して
得た電圧降下値とから、上記電流値を導出する電流値導
出手段と、を具備するものである。
【0017】即ち、インピーダンス体は、検査信号供給
手段とスピーカラインの一端との間に直列に設けられて
おり、このインピーダンス体の両端間における電圧降下
を電圧降下検知手段によって検知している。そして、電
流値導出手段は、電圧降下検知手段によって検知して得
た電圧降下値を、インピーダンス体のインピーダンス値
で除することによって、検査信号の電流値を導出してい
る。従って、この検査装置を用いた放送設備において、
スピーカラインに音声信号を供給する際、スピーカライ
ンの上記一端側から音声信号を供給するよう構成すれ
ば、上述した従来技術におけるリターンライン110、
111のようにスピーカライン3の他端側、即ち終端か
ら一端側に帰還させるような余分なラインを設ける必要
はなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るスピーカラインの検
査装置について、その実施の形態の一例を図1から図3
を参照して説明する。図1は、本発明に係る検査装置を
用いた放送設備の概略構成を示す回路図である。
【0019】同図に示すように、この検査装置は、入力
端子1から入力された音声信号に、混合器6を介して、
正弦波発生器7からの非可聴周波数の検査信号を重畳し
ている。そして、この信号を増幅器2で増幅し、変圧器
5を介して、n個のスピーカ4、4、・・・が接続され
たスピーカライン3の一端に供給している。ここまでの
構成については、上述した従来技術と同様であるので、
これ以上の説明は省略する。
【0020】しかし、上記従来技術においては、検査信
号の電圧を取り出すために検知用変圧器109(一次巻
線109a)をスピーカライン3の終端において各スピ
ーカ4、4、・・・と並列に接続したが、これに対し
て、本実施の形態においては、上記検知用変圧器109
と同様の変圧器9(一次巻線9a)を、スピーカライン
3の一端、例えば共通ライン32の一端と変圧器5(二
次巻線5b)との間に直列に接続している。そして、上
記検知用変圧器9の一次巻線9aに電流が流れることに
よって二次巻線9bに誘起される電圧を、検知回路8に
よって検知し、即ちスピーカライン3に供給される電流
を間接的に取り出している。この点が、本実施の形態の
上記従来技術と大きく異なる点であり、本実施の形態の
特徴とするところである。
【0021】なお、図1における検知回路8及び検知用
変圧器9は、増幅器2の近傍、例えば増幅器2と同一の
筺体内に設けられている。そして、変圧器5とスピーカ
ライン3(共通ライン32)との間から検知用変圧器9
(一次巻線9a)に検査信号を引き込む引き込み線1
0、11についても、上記筺体内で配線されている。従
って、本実施の形態においては、上述した従来技術にお
けるリターンライン110、111のようにスピーカラ
イン3の終端から一端側に引き回すようなラインを設け
ていない。
【0022】上記図1の等価回路を図2に示す。同図に
おいて、50は、スピーカライン3に周波数fの検査信
号を供給する検査信号供給部で、上記図1における変圧
器5以前(同図の左側)の構成部分がこれに相当する。
また、30は、各スピーカ4、4、・・・を含むスピー
カライン3全体(図1において一点鎖線で囲んだ部分)
を一つの負荷と見なした合成インピーダンスで、これを
Znとする。そして、上記検査信号供給部50とスピー
カライン3との間に直列に接続された検知用変圧器9の
一次巻線9aのインピーダンスをzとし、この一次巻線
9aに電流Iが流れることによって生じる電圧降下をV
zとする。なお、この電圧降下Vzについては、検知用
変圧器9の一次巻線9aと二次巻線9bとの巻線数が等
しいとき、(検知用変圧器9の損失を零とすると)検知
回路8によってそのまま検知できることは言うまでもな
い。
【0023】ここで、スピーカライン3の一端に供給さ
れる電圧(変圧器5の二次巻線5bの両端間の電圧)を
Vfとすると、上記電圧降下Vzは、次の数1で表すこ
とができる。
【0024】
【数1】Vz={z/(z+Zn)}Vf
【0025】この数1を、合成インピーダンスZnにつ
いての式に変換すると、次の数2のようになる。
【0026】
【数2】Zn=z(Vf−Vz)/Vz
【0027】例えば、今、スピーカ4、4、・・・のう
ちのいずれかが断線し、これによってスピーカライン3
全体の合成インピーダンスZnが、ΔZnだけ変化した
とする。このときの検知用変圧器9の一次巻線9aにお
ける電圧降下をVz’とすると、この電圧降下Vz’
は、数3で表される。
【0028】
【数3】Vz’={z/(z+Zn+ΔZn)}Vf
【0029】この数3を、ΔZnについての式に変換
し、更に、数3におけるZnに上記数2を代入すると、
次の数4が得られる。
【0030】
【数4】ΔZn={z(Vf−Vz’)/Vz’}−
{z(Vf−Vz)/Vz} =z・Vf{(1/Vz’)−(1/Vz)}
【0031】この数4において、検知用変圧器9の一次
巻線9aのインピーダンスz及びスピーカライン3の一
端に供給される電圧Vfが一定であるとすると、上記合
成インピーダンスZnの変化量ΔZnは、Vz及びV
z’を測定して、これらを上記数4に代入するだけで求
めることができる。なお、上記電圧Vfが一定であると
いうことは、例えばこの電圧Vfに含まれる成分が検査
信号のみであるか、若しくは音声信号のレベルが検査信
号のレベルに比べて無視できる程度に極めて小さい場合
である。
【0032】なお、上記では、いずれかのスピーカ4自
体が断線した場合について説明したが、例えばスピーカ
ライン3と各スピーカ4、4、・・・とを結ぶ配線(例
えば図1におけるA点の箇所)が断線した場合も、上記
と同様である。
【0033】また、スピーカライン3自体、即ち通常ラ
イン31又は共通ライン32自体が断線した場合も上記
と同様である。例えば、通常ライン31において、その
一端(変圧器5側)から1個目のスピーカ4と2個目の
スピーカ4との間(図1におけるB点の箇所)が断線し
た場合、スピーカライン3は、1個目のスピーカ4のみ
が接続されたのと等価な状態となり、即ち1個目のスピ
ーカ4を除く全てのスピーカ4、4、・・・が断線した
のと等価な状態となる。ところが、実際には、複数のス
ピーカ4、4、・・・が一斉に断線することは稀であ
り、殆ど起こり得ないと考えられるので、スピーカライ
ン3が断線した場合と、いずれかのスピーカ4が断線し
た場合(若しくはいずれかのスピーカ4とスピーカライ
ン3とを結ぶ配線が断線した場合)とでは、上記合成イ
ンピーダンスZnの変化量ΔZnに差異が生じる。ただ
し、スピーカライン3における最も終端側に接続された
n個目のスピーカ4とn−1個目のスピーカ4との間
(図1におけるC点の箇所)で断線が生じた場合には、
この限りではない。
【0034】上記のように、本実施の形態においては、
スピーカライン3自体が断線したり、或いは各スピーカ
4、4、・・・のうちのいずれか(又はスピーカライン
3と各スピーカ4、4、・・・と結ぶ配線のいずれか)
が断線した場合には、その断線(異常)状況に応じて合
成インピーダンスZnが変化する。従って、この合成イ
ンピーダンスZnの変化量ΔZnを捉えることによっ
て、上記断線状況を検知することができる。そして、こ
の合成インピーダンスZnの変化量ΔZnは、検知回路
8によって検知して得た電圧降下Vz、Vz’から、上
記数4を用いて導き出すことができる。
【0035】そこで、本実施の形態においては、検知回
路8に、スピーカ4、4、・・・を含むスピーカライン
3が正常であるときの上記電圧降下値Vzを予め記憶さ
せておく記憶手段(図示せず)を設けている。なお、こ
の記憶手段としては、例えばROMやRAM等のメモリ
に上記電圧降下値Vzをディジタルデータとして記憶し
たり、或いは上記電圧降下値Vzと等価な電圧を出力す
るリファレンス電源を設ける技術等がある。
【0036】更に、検知回路8には、上記記憶手段が記
憶している上記電圧降下値Vzと、上記合成インピーダ
ンスZnの変化によって変化した電圧降下値Vz’とを
比較して両者の差を求める比較手段(図示せず)も設け
ている。なお、この比較手段としては、例えば上記メモ
リに記憶されたデータ値と、上記変化後の電圧降下値V
z’をディジタル化したデータとを例えばCPUやDS
Pで比較演算(減算)する技術や、或いは上記リファレ
ンス電源から出力される電圧値と、上記変化後の電圧降
下値Vz’とを差動増幅する技術等がある。
【0037】従って、本実施の形態によれば、スピーカ
4、4、・・・を含むスピーカライン3が正常なとき
は、上記比較手段の比較結果、即ち上記各電圧降下値の
差〔Vz−Vz’〕は略零となる。そして、スピーカラ
イン3が断線したり、或いはスピーカ4、4、・・・の
いずれか(又はスピーカライン3と各スピーカ4、4、
・・・とを結ぶ配線のいずれか)が断線した場合には、
上記差〔Vz−Vz’〕の値が、断線(異常)状況に応
じた値に変化する。即ち、比較手段の比較結果〔Vz−
Vz’〕によって、各スピーカ4、4、・・・を含むス
ピーカライン3が正常であるか、若しくは異常であるか
を検知することができ、更に、上記スピーカライン3が
異常である場合には、その異常原因を判別することもで
きる。また、スピーカライン3や各スピーカ4、4、・
・・に断線が生じなくても、これらの合成インピーダン
スZnが経時変化することがあるが、これについても、
上記比較結果〔Vz−Vz’〕によって検知することが
できる。
【0038】また、本実施の形態においては、検査信号
供給部50(変圧器5の二次巻線5a)とスピーカライ
ン3の一端との間に、検知用変圧器9の一次巻線9aを
直列に接続し、この一次巻線9aにおける電圧降下Vz
を測定することによって、スピーカライン3に供給され
る電流Iを間接的に測定している。従って、例えば正弦
波発生器7や増幅器2が故障したり、或いは変圧器5が
断線した場合には、スピーカライン3に検査信号が供給
されなくなるので、上記電圧降下値Vzは零となる。こ
れに対して、スピーカライン3自体が断線した場合に
は、上述したように、電圧降下値Vzは零になるのでは
なくVz’に変化する。従って、上述した従来技術にお
いては、スピーカライン3が断線している状態と、元々
スピーカライン自体に検査信号が供給されていない状態
とを判別することはできないが、本実施の形態によれ
ば、これらの各状態を判別することができる。
【0039】更に、上記従来技術におけるリターンライ
ン110、111のようにスピーカライン3の終端から
一端側に帰還させるようなラインを設ける必要がないの
で、配線ライン数を大幅に削減することができる。従っ
て、設備(材料)費、工事作業費、保守費等の低コスト
化を実現できると共に、設備が簡素化するので、それだ
け故障要因が減少し、ひいては装置の信頼性を向上させ
ることができる。
【0040】なお、本実施の形態においては、検知回路
8によって、検知用変圧器9の一次巻線9aにおける電
圧降下Vz、Vz’を比較して両者の差を求めたが、こ
れに限らず、例えば上述した数4から合成インピーダン
スZnの変化量ΔZnを算出し、この変化量ΔZnを基
に、スピーカ4、4、・・・を含むスピーカライン3の
異常を検知してもよい。また、上記一次巻線9aのイン
ピーダンス値z及び電圧降下Vz、Vz’から、スピー
カライン3に供給される電流値Iを算出し、この電流値
Iの変化を基に、スピーカライン3の異常検知を行って
もよい。
【0041】また、上述した記憶手段に、様々な異常状
態に応じた電圧降下値Vz’、又は合成インピーダンス
Znの変化量ΔZn、或いは上記電流値Iを予め記憶し
ておき、この記憶値と、新たに検知回路8で検知して得
た電圧降下値Vz’、又は変化量ΔZn、或いは電流値
Iのうち上記記憶値と同一ディメンジョンのものとを比
較して、上記記憶値に対応する異常状態を、図示しない
表示装置に自動的に表示するよう構成してもよい。
【0042】更に、上記検知用変圧器9の一次巻線9a
を、変圧器5(二次巻線5b)と共通ライン32との間
に直列に接続したが、変圧器5と通常ライン31との間
に直列に接続してもよいし、これら両方のライン31、
32と変圧器5との間にそれぞれ設けてもよい。また、
この検知用変圧器5に代えて、例えば抵抗器やコイルを
設け、その両端間の電圧降下を検知回路108で検知す
るよう構成してもよい。なお、この検知用変圧器9(一
次巻線9a)が、特許請求の範囲に記載のインピーダン
ス体に対応する。
【0043】そして、本実施の形態においては、通常ラ
イン31と共通ライン32との2本のラインから成る所
謂2線式のスピーカライン3を用いた放送設備に本技術
を適用する場合について説明したが、上記2本のライン
31、32の他に緊急(R)ラインを有する所謂3線式
のスピーカラインを用いた放送設備にも、本技術を適用
できる。これについて、図3を参照して説明する。
【0044】同図に示すように、3線式のスピーカライ
ン3においては、緊急ライン33を、通常ライン31及
び共通ライン32に併設している。そして、各ライン3
1乃至33の一端、即ち増幅器2側に一斉スイッチ34
を設け、この一斉スイッチ34によって、緊急ライン3
3の一端を、通常ライン31及び共通ライン32のどち
らか一方に接続するように切り換えるよう構成されてい
る。
【0045】また、各スピーカ4、4、・・・には、そ
れぞれに対応して例えば可変抵抗器35から成る音量調
整器(ボリューム)36を設けている。そして、上記可
変抵抗器35の両端に、それぞれ通常ライン31と緊急
ライン33とを接続している。更に、この可変抵抗器3
5によって分圧して得た信号を、それぞれに対応するス
ピーカ4に供給するように、可変抵抗器35の中間(分
圧)端子と共通ライン32との間にスピーカ4を接続し
ている。
【0046】このように構成された3線式のスピーカラ
イン3を用いた放送設備によれば、一斉スイッチ34
が、共通ライン32と緊急ライン33とを接続している
状態にあるとき、各スピーカ4、4、・・・の音量は、
それぞれに対応する音量調整器36(可変抵抗器35)
によって調整される。一方、一斉スイッチ34が、通常
ライン31と緊急ライン33とを接続する状態に切り換
わると、各音量調整器36、36、・・・の被調整状態
に係わらず、全てのスピーカ4、4、・・・から拡声さ
れる。なお、この3線式のスピーカラインについては公
知の技術であるので、これ以上の詳しい説明は省略す
る。
【0047】ところで、この3線式のスピーカライン3
を用いた放送設備においても、一斉スイッチ34から後
方(スピーカライン3側)の部分を一つの負荷30と見
なし、その合成インピーダンスをZnとすることによっ
て、上述した2線式のものと同様に考えることができ
る。即ち、変圧器5と一斉スイッチ34の入力側との間
に、検知用変圧器9の一次巻線9aを直列に接続し、こ
の一次巻線9aに電流Iが流れることによって生じる電
圧降下Vzを、検知回路8で検知すればよい。
【0048】ただし、この3線式のスピーカライン3を
用いた放送設備においては、一斉スイッチ34の切換状
態、及び各音量調整器36、36、・・・(可変抵抗器
35、35、・・・)の被調整状態によって、上記合成
インピーダンスZnが変化する。従って、検査を行う際
には、例えば一斉スイッチ34の切換方向を決めてお
き、更に各音量調整器36、36、・・・の被調整量を
予め決めた調整量に固定しておく等により、上記検査条
件を揃えた上で、検査を行う必要がある。
【0049】
【発明の効果】上記のように請求項1に記載の発明によ
れば、例えばスピーカラインが断線したり、或いはいず
れかのスピーカが断線した場合、その断線(異常)状況
に応じてスピーカを含むスピーカラインのインピーダン
ス値が変化し、ひいては比較手段による比較結果が変化
する。従って、正常又は異常という所謂2値の検査結果
しか得られない上述した従来技術とは異なり、上記比較
結果によって、正常又は異常の判断は勿論のこと、異常
についてはその原因、例えばスピーカラインが断線して
いるのか、或いはいずれかのスピーカが断線しているの
か等、複数の原因についてそれぞれ判別することができ
るという効果がある。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、スピーカ
を含むスピーカラインに異常(断線)が生じた場合に
は、そのインピーダンス値は上記異常状況に応じた値に
なるが、元々スピーカライン自体に検査信号が供給され
ていない場合には、インピーダンス値は零となる。従っ
て、上記インピーダンス値の変化を捉えることによっ
て、即ち上述した比較結果のみによって、スピーカライ
ンの異常と、元々スピーカライン自体に検査信号が供給
されていないという不具合とを、判別することができる
という効果がある。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、この検査
装置を用いた放送設備において、スピーカラインに音声
信号を供給する際、スピーカラインの上記一端側から音
声信号を供給するよう構成すれば、上述した従来技術に
おけるリターンライン110、111のようにスピーカ
ライン3の終端から一端側に帰還させるような余分なラ
インを設ける必要はなくなる。従って、上記従来技術に
比べて、配線ライン数を大幅に削減することができ、設
備(材料)費、工事作業費、保守費等の低コスト化を実
現できるという効果がある。また、設備が簡素化するの
で、それだけ故障要因が減少し、ひいては装置の信頼性
が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカラインの検査装置の一実
施の形態を示す電気回路図である。
【図2】図1の等価回路図である。
【図3】同実施の形態の別の例を示す電気回路図であ
る。
【図4】従来のスピーカラインの検査装置の電気回路図
である。
【符号の説明】
3 スピーカライン 4 スピーカ 8 検知回路 9 検知用変圧器 31 通常ライン 32 共通ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2のラインを有し、これら両
    ライン間に1以上のスピーカが並列に接続されたスピー
    カラインにおいて、 上記第1及び第2のラインの一端間のインピーダンスを
    測定するインピーダンス測定手段と、 上記スピーカを含む上記スピーカラインが正常なときの
    上記第1及び第2のラインの上記一端間のインピーダン
    ス値を予め記憶している記憶手段と、 この記憶手段が記憶している上記インピーダンス値と、
    上記インピーダンス測定手段によって測定して得たイン
    ピーダンス値とを比較して、両者の差を求める比較手段
    と、を具備するスピーカラインの検査装置。
  2. 【請求項2】 上記インピーダンス測定手段が、 上記第1及び第2のラインの上記一端間に検査信号を供
    給する検査信号供給手段と、 上記検査信号の電流値を検知する電流検知手段と、 上記検査信号の電圧レベルと、上記電流検知手段によっ
    て検知して得た電流値とから、上記第1及び第2のライ
    ンの上記一端間のインピーダンス値を導出するインピー
    ダンス値導出手段と、を具備する請求項1に記載のスピ
    ーカラインの検査装置。
  3. 【請求項3】 上記電流検知手段が、 予め定めたインピーダンス値を有しており、上記検査信
    号供給手段と、上記第1及び第2のラインの一方又は両
    方の上記一端と、の間に直列に設けられたインピーダン
    ス体と、 このインピーダンス体の両端間における電圧降下を検知
    する電圧降下検知手段と、 上記インピーダンス体のインピーダンス値と、上記電圧
    降下検知手段によって検知して得た電圧降下値とから、
    上記電流値を導出する電流値導出手段と、を具備する請
    求項2に記載のスピーカラインの検査装置。
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