JP3317324B2 - スピーカラインの検査装置 - Google Patents

スピーカラインの検査装置

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JP3317324B2 JP24673195A JP24673195A JP3317324B2 JP 3317324 B2 JP3317324 B2 JP 3317324B2 JP 24673195 A JP24673195 A JP 24673195A JP 24673195 A JP24673195 A JP 24673195A JP 3317324 B2 JP3317324 B2 JP 3317324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1以上、例えば複
数のスピーカが接続されたスピーカラインが正常である
か否かを検査する検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビル等の構内放送設備のように多数のス
ピーカを使用する設備として、例えば図5に示すような
ものがある。この設備は、通常ライン6と共通ライン7
とから成るスピーカライン8を有する2線式の放送設備
である。同図に示すように、入力端子1から入力された
音声信号は、アンプ4で増幅処理された後、変圧器5を
介して、上記スピーカライン8に供給される。そして、
このスピーカライン8を構成する上記通常ライン6と共
通ライン7との間に、複数のスピーカ9、9、・・・が
並列に接続されている。なお、一般に、アンプ4は例え
ば放送室内に設置され、スピーカライン8は例えば天井
裏を介して配線され、また、スピーカ9、9、・・・は
例えば天井等に取り付けられる。
【0003】上記のように、音声信号は、共通のスピー
カライン8を介して各スピーカ9、9、・・・に供給さ
れるので、もし上記スピーカライン8を構成する通常ラ
イン6及び共通ライン7のどちらか一方でも断線してし
まうと、スピーカ9、9、・・・の一部又は全部から音
声が出力されなくなる。従来、このようなスピーカライ
ン8の断線を検査する検査装置として、例えば図6に示
すようなものがあった。
【0004】図6に示すように、この検査装置は、通常
ライン6及び共通ライン7のうちのどちらか一方のライ
ン、例えば通常ライン6のアンプ4が位置する側に、検
査用の直流信号(同図においては、正極の直流信号)を
供給する直流電源116を有している。そして、スピー
カライン8のアンプ4が位置する側とは反対側の端部に
おいて、通常ライン6と共通ライン7とをダミー抵抗1
10を介して接続すると共に、上記直流電源116から
供給される上記直流信号を、通常ライン6及びダミー抵
抗110、更には共通ライン7を介して検出するもので
ある。
【0005】即ち、通常ライン6及び共通ライン7が両
方とも断線していない場合(スピーカライン8が正常な
場合)は、共通ライン7のアンプ4が位置する側に接続
された端子111と、上記直流電源116の負極に接続
された(同図においては、上記直流電源116の負極と
共に接地された)端子113との間に、上記直流電源1
16による直流電圧が発生する。もし、通常ライン6又
は共通ライン7のうちのどちらか一方でも断線すると、
端子111、113間に上記直流電圧が発生しなくなる
ので、上記ラインの断線を検知することができる。な
お、端子111、113は、通常、アンプ4の近傍に設
けられる。
【0006】また、この検査装置においては、通常ライ
ン6の変圧器5側、及び通常ライン6と各スピーカ9、
9、・・・の変圧器9a、9a、・・・との間に、直流
カット用のコンデンサ117、及び120、120、・
・・を設けている。これは、直流電源116から通常ラ
イン6に供給された上記直流信号が、変圧器5の二次巻
線5b、または各スピーカ9、9、・・・の変圧器9
a、9a、・・・を介して共通ライン7側に流通するの
を防ぐためである。即ち、これらのコンデンサ117、
及び120、120、・・・を設けないと、通常ライン
6又は共通ライン7が断線した場合でも、端子111、
113間に直流電源116による直流電圧が発生し、上
記ラインの断線を検知できなくなる。
【0007】上記のように、この図6に示す検査装置に
より、通常ライン6又は共通ライン7の断線を検知する
ことができる。しかし、この検査装置を、例えば図5に
示すような既設の放送設備に採用しようとすると、各ス
ピーカ9、9、・・・毎に上記直流カット用のコンデン
サ120、120、・・・を設けなければならず、多大
な作業労力の負担を伴う。従って、既設の放送設備に対
して採用するのに適した検査装置として、従来、例えば
図7に示すようなものもある。
【0008】図7に示すように、この検査装置では、ア
ンプ4の入力側に混合器2を介して正弦波発生器3から
非可聴周波数の検査信号、例えば20乃至25kHzの
検査信号を入力している。そして、通常ライン6及び共
通ライン7のうちのどちらか一方のライン、例えば通常
ライン6のアンプ4が位置する側とは反対側の端部にリ
ターンライン12を介して接続された端子13と、他方
のライン、即ち共通ライン7のアンプ4が位置する側に
接続された端子11との間で、上記検査信号を検出する
ものである。
【0009】即ち、通常ライン6及び共通ライン7が両
方とも断線していない場合(スピーカライン8が正常な
場合)に、上記端子11、13間で上記検査信号を検出
することができる。なお、この図7に示す検査装置にお
いても、端子11、13は、通常、アンプ4の近傍に設
けられる。そして、リターンライン12は、通常ライン
6及び共通ライン7に沿って配線される。また、上記検
査信号として、非可聴周波数の信号を使用するのは、こ
の検査信号がスピーカ9、9、・・・から拡声されて
も、一般聴衆に聞こえないようにするためである。
【0010】以上は、2線式の放送設備についての説明
であるが、放送設備としては、上記2線式の他に、例え
ば図8に示すような3線式のものもある。この3線式の
放送設備は、非常用放送設備として用いられるもので、
2線式における通常ライン6及び共通ライン7の他に、
緊急ライン51を設けてスピーカライン80を形成した
ものである。そして、通常ライン6及び緊急ライン51
の両方と、共通ライン7との間に、例えば公知の定抵抗
型の音量調整器53、53、・・・を介して、スピーカ
9、9、・・・を並列に接続している。各スピーカ9、
9、・・・には、上記音量調整器53、53、・・・内
において通常ライン6と緊急ライン51との間で分圧さ
れた音声信号が供給されるように構成されており、上記
音声信号の分圧比は可変可能とされている。更に、緊急
ライン51は、一斉放送スイッチ52によって、通常ラ
イン6又は共通ライン7のどちらかに接続する状態に切
り換えられるように構成されている。
【0011】この3線式の放送設備においては、一斉放
送スイッチ52により緊急ライン51と共通ライン7と
を接続させたとき(一斉放送OFF状態)、音量調整器
53、53、・・・によって通常ライン6と緊急ライン
51との間、即ち通常ライン6と共通ライン7との間で
分圧された音声信号が、各スピーカ9、9、・・・に供
給される。従って、この一斉放送OFF状態において
は、音量調整器53、53、・・・で上記分圧比を調整
することにより、各スピーカ9、9、・・・の音量を変
えることができる。なお、図8は、一斉放送OFFの状
態を示す。
【0012】一方、一斉放送スイッチ52により緊急ラ
イン51と通常ライン6とを接続させた場合は(一斉放
送ON状態)、音量調整器53、53、・・・の音量の
設定状態(音声信号の分圧比)に係わらず、スピーカ
9、9、・・・の音量は最大になる。
【0013】ところで、この3線式の放送設備について
も、上述の2線式のものと同様に、スピーカライン80
の断線を検査する装置がある。図9及び図10に、その
従来例を示す。この図9及び図10に示す検査装置は、
各々、上述の図6及び図7に示す2線式の検査装置を、
3線式の放送設備に応用したものである。
【0014】即ち、図9に示す検査装置は、上述の図6
に示す装置と同様に、通常ライン6のアンプ4が位置す
る側に、検査用の直流信号(同図においては、正極の直
流信号)を供給する直流電源136を設けたものであ
る。そして、スピーカライン80のアンプ4が位置する
側とは反対側の端部において、通常ライン6と、共通ラ
イン7及び緊急ライン51のうちのどちらか一方、例え
ば緊急ライン51とをダミー抵抗130を介して接続す
ると共に、上記直流信号を、通常ライン6、ダミー抵抗
130及び緊急ライン51を介して検出するように構成
したものである。
【0015】従って、スピーカライン80が正常な場合
には、一斉放送OFF状態において、共通ライン7のア
ンプ4が位置する側に接続された端子131と、上記直
流電源136の負極に接続された(同図においては、上
記直流電源136の負極と共に接地された)端子133
との間に、上記直流電源136による直流電圧が発生す
る。もし、通常ライン6又は緊急ライン51のうちのど
ちらか一方でも断線すると、端子131、133間に上
記直流電圧が発生しなくなるので、通常ライン6又は緊
急ライン51の断線を検知することができる。
【0016】なお、この図9に示す検査装置において
も、上述の図6と同様に、直流電源136の直流信号
が、変圧器5の二次巻線5b、または各スピーカ9、
9、・・・の変圧器9a、9a、・・・を介して共通ラ
イン7側に流通するのを防ぐために、直流カット用のコ
ンデンサ137、及び140、140、・・・を設けて
いる。
【0017】一方、図10に示す検査装置は、上述の図
7に示す装置と同様に、アンプ4の入力側に混合器2を
介して正弦波発生器3から非可聴周波数の検査信号を入
力している。そして、通常ライン6のアンプ4が位置す
る側とは反対側の端部にリターンライン32を介して接
続された端子33と、共通ライン7のアンプ4が位置す
る側に接続された端子31との間で、上記検査信号を検
出することにより、通常ライン6の断線を検査するもの
である。即ち、スピーカライン80が正常な場合には、
一斉放送OFF状態において、端子31、33間で上記
検査信号を検出することができる。なお、この図10に
示す検査装置においても、リターンライン32は、上記
図7に示す装置と同様に、通常ライン6、共通ライン7
及び緊急ライン51に沿って配線される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図6に示
す2線式の検査装置においては、通常ライン6及び共通
ライン7のどちらが断線しても、直流電源116の直流
信号は、端子111、113間から出力されない。従っ
て、上記通常ライン6及び共通ライン7のうち、どちら
が断線したのかを区別することができない。
【0019】また、図7に示す検査装置においては、共
通ライン7が断線した場合でも、正弦波発生器3からの
検査信号が、端子111、113間から出力される。即
ち、通常ライン6の断線については検知できるが、共通
ライン7の断線については検知できない。
【0020】図9に示す3線式の検査装置においては、
通常ライン6及び緊急ライン51のどちらが断線して
も、直流電源136の直流信号は、端子131、133
間から出力されない。従って、上記通常ライン6及び緊
急ライン51のうち、どちらが断線したのかを区別する
ことができない。また、共通ライン7が断線した場合で
も、上記直流信号が端子131、133間から出力さ
れ、即ち共通ライン7の断線については検知できない。
【0021】また、図10に示す検査装置においては、
共通ライン7及び緊急ライン51が断線した場合でも、
正弦波発生器3からの検査信号が、端子31、33間か
ら出力される。即ち、通常ライン6の断線については検
知できるが、共通ライン7及び緊急ライン51の断線に
ついては検知できない。
【0022】つまり、上記各従来技術においては、スピ
ーカライン8又は80の断線を検知できても、このスピ
ーカライン8又は80を構成するラインのうち、どのラ
インが断線しているのかを区別することができなかった
り、また一部のラインについては断線を検知できない場
合があるという問題がある。
【0023】そこで、本発明は、2線式及び3線式のど
ちらについても、スピーカラインを構成する全てのライ
ンの断線を検知することができると共に、どのラインが
断線しているのかを区別することのできるスピーカライ
ンの検査装置を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1及び第2のラインを有し、上記両ライン間に1
以上のスピーカが並列に接続された2線式のスピーカラ
インにおいて、上記両ラインの一端間に検査信号を供給
する検査信号供給手段と、上記両ラインの他端間に第1
及び第2の端子が接続され、これらの端子間に上記検査
信号が流れたとき、これらの端子間に第1の出力信号を
生成する第1出力信号生成手段と、上記第1及び第2の
ラインに並設された第3のラインと、上記第3のライン
と、上記第1及び第2のラインのうちの一方のラインと
の他端間に第3及び第4の端子が接続され、上記第1の
出力信号が生成されたとき、上記第3及び第4の端子間
に上記第1の出力信号に応じた値の第2の出力信号を生
成し、上記第1の出力信号の非生成時であって上記第4
の端子に上記検査信号が流れたとき、上記検査信号を上
記第3の端子へ流通させる第2出力信号生成手段と、上
記第1及び第2のラインのうちの他方のラインと上記第
3のラインとの上記各一端に設けられた信号検出用端子
とを、具備するものである。
【0025】即ち、第1及び第2のラインが共に断線し
ていないときは、第1出力信号生成手段が第1の出力信
号を生成し、これによって、第2出力信号生成手段が第
2の出力信号を生成する。そして、この第2の出力信号
と検査信号との代数和が、信号検出用端子から出力され
る。また、第1及び第2のラインのうちの上記一方のラ
インが断線したとき、第1及び第2の出力信号生成手段
は共に出力信号を生成せず、信号検出用端子は非出力状
態となる。そして、第1及び第2のラインのうちの上記
他方のラインが断線したとき、検査信号は、上記一方の
ラインを介して第2出力信号生成手段の第4の端子から
第3の端子へ流通し、第3のラインを経て信号検出用端
子に流れ、即ち、信号検出用端子からは検査信号のみが
出力される。つまり、第1及び第2のラインが共に断線
していないか、若しくはどちらが断線しているのかによ
って、信号検出用端子の信号出力状態が異なる。
【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のスピーカラインの検査装置において、上記第1及び第
2のラインのうちの一方のラインと上記第3のラインと
の間に短絡検査信号を供給する短絡検査信号供給手段
と、上記第1及び第2のラインが互いに非短絡状態にあ
るときに、上記短絡検査信号が、上記第1及び第2のラ
インのうちの他方のラインに流通するのを防止する流通
防止手段とを具備するものである。
【0027】即ち、第1及び第2のラインが互いに非短
絡状態にあるとき(正常であるとき)は、信号検出用端
子から短絡検査信号は出力されない。ここで、第1及び
第2のラインが互いに短絡すると、信号検出用端子から
短絡検査信号が出力される。つまり、信号検出用端子間
で短絡検査信号を監視することによって、第1及び第2
のラインが互いに短絡してるか否かを検知することがで
きる。
【0028】ところで、上記請求項1に記載の発明にお
いては、第1及び第2のラインが互いに短絡した場合、
上記一方のラインが断線した場合と同様に、信号検出用
端子は非出力状態となる。従って、上記一方のラインが
断線したのか、或いは第1及び第2のラインが互いに短
絡したのかを区別することができない。しかし、この請
求項2に記載の発明によれば、上記のように第1及び第
2のラインの短絡を検知することができるので、第1及
び第2のラインが互いに短絡したのか、或いは上記一方
のラインが断線したのかを区別することができる。
【0029】請求項3に記載の発明は、第4乃至第6の
ラインを有し、上記第4及び第5のラインの両方と上記
第6のラインとの間に1以上のスピーカが並列に接続さ
れており、上記第5のラインを上記第4又は第6のライ
ンのどちらかに接続させる状態に切り換え可能な切換手
段を備えた3線式のスピーカラインにおいて、上記第4
及び第6のラインの一端間に検査信号を供給する検査信
号供給手段と、上記第4及び第6のラインのうちの一方
のラインと上記第5のラインとの他端間に第5及び第6
の端子が接続され、これらの端子間に上記検査信号が流
れたとき、これらの端子間に第4の出力信号を生成する
第4出力信号生成手段と、上記第4及び第6のラインの
他端間に第7及び第8の端子が接続され、これらの端子
間に上記検査信号が流れたとき、これらの端子間に第5
の出力信号を生成する第5出力信号生成手段と、上記第
4乃至第6のラインに並設された第7のラインと、上記
第7のラインと、上記第4及び第6のラインのうちの上
記一方のラインとの他端間に第9及び第10の端子が接
続され、上記第4及び第5の出力信号が共に生成された
とき、上記第9及び第10の端子間に上記第4及び第5
の出力信号のそれぞれに応じた値の代数和に相当する第
6の出力信号を生成し、上記第4又は第5の出力信号が
それぞれ単独に生成されたとき、上記第9及び第10の
端子間に上記第4又は第5の出力信号にそれぞれ応じた
値の第6の出力信号を生成する第6出力信号生成手段
と、上記第4及び第6のラインのうちの他方のラインと
上記第7のラインとの上記各一端に設けられた信号検出
用端子とを、具備するものである。
【0030】即ち、切換手段により第4及び第6のライ
ンのうちの上記他方のラインと第5のラインとを接続し
ている状態において、全てのラインが断線していないと
きは、第4及び第5の出力信号生成手段が、それぞれ第
4及び第5の出力信号を生成し、第6の出力信号生成手
段が、上記第4及び第5の出力信号の代数和に応じた値
の第6の出力信号を生成する。そして、この第6の出力
信号と上記検査信号との代数和が、信号検出用端子から
出力される。また、第4及び第6のラインのうちの上記
一方のラインが断線したとき、第4及び第5の出力信号
は共に生成されず、第6の出力信号も生成されないの
で、信号検出用端子は非出力状態となる。そして、第4
及び第6のラインのうちの上記他方のラインが断線した
ときは、第4の出力信号が単独で生成されると共に、こ
の第4の出力信号に応じた値の第6の出力信号が生成さ
れ、この第6の出力信号と上記検査信号との代数和が信
号検出用端子から出力される。更に、第5のラインが断
線したときは、第5の出力信号が単独で生成されると共
に、この第5の出力信号に応じた値の第6の出力信号が
生成され、この第6の出力信号と上記検査信号との代数
和が信号検出用端子から出力される。つまり、全てのラ
インが断線していないか、若しくはどのラインが断線し
ているのかによって、信号検出用端子の信号出力状態が
異なる。
【0031】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のスピーカラインの検査装置において、上記一方のライ
ンと上記第7のラインとの間に短絡検査信号を供給する
短絡検査信号供給手段と、上記一方のラインと上記第5
のラインとが互いに非短絡状態にあり、かつ上記第4及
び第6のラインが互いに非短絡状態にあるときに、上記
短絡検査信号が上記第5のライン及び上記他方のライン
に流通するのを防止する流通防止手段とを、具備するも
のである。
【0032】即ち、切換手段により上記他方のラインと
第5のラインとを接続している状態において、上記一方
のラインと第5のラインとが非短絡状態にあり、かつ第
4及び第6のラインが互いに非短絡状態にあるときは
(正常であるときは)、信号検出用端子からは短絡検査
信号は出力されない。ここで、上記一方のラインと第5
のラインとが短絡するか、若しくは第4及び第6のライ
ンが互いに短絡すると、信号検出用端子から短絡検査信
号が出力される。つまり、信号検出用端子間で短絡検査
信号を監視することによって、上記一方のラインと第5
のラインとの短絡、若しくは第4及び第6のラインの短
絡を検知することができる。
【0033】ところで、上記請求項3に記載の発明にお
いては、上記一方のラインと第5のラインとが短絡した
場合、若しくは第4及び第6のラインが互いに短絡した
場合は、上記一方のラインが断線した場合と同様に、信
号検出用端子は非出力状態となる。従って、上記一方の
ラインが断線したのか、或いは上記一方のラインと第5
のラインとが短絡したのか、若しくは第4及び第6のラ
インが互いに短絡したのかを区別することができない。
しかし、この請求項4に記載の発明によれば、上記のよ
うに上記一方のラインと第5のラインとの短絡、若しく
は第4及び第6のラインの短絡を検知することができる
ので、これらのラインが短絡したのか、或いは上記一方
のラインが断線したのかを区別することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係る検査装置の第1の実
施の形態について、図1を参照して説明する。同図に示
すように、この検査装置は、上述の図5に示す2線式の
放送設備に用いるものである。
【0035】また、この検査装置は、上述の図7に示す
従来装置と同様に、アンプ4の入力側に混合器2を介し
て正弦波発生器3から非可聴周波数の検査信号を入力
し、この検査信号を、アンプ4で増幅した後、変圧器5
を介して、通常ライン6及び共通ライン7の一端(同図
の左側の端部)間に供給している。更に、上記通常ライ
ン6及び共通ライン7で構成されたスピーカライン8の
他に、このスピーカライン8に沿って配線されたリター
ンライン12を有している。なお、この検査装置が、上
記図7に示す従来装置と異なるところは、スピーカライ
ン8の他端側(アンプ4の位置する側とは反対側)に、
変圧器10とこれに付随する抵抗15とを設け、上記変
圧器10を介して、スピーカライン8と上記リターンラ
イン12とを接続したところである。これ以外の構成に
ついては、上記図7に示す従来装置と同様であるので、
同等部分には同一符号を付して、その詳細な説明を省略
する。また、ここでは、図1における通常ライン6及び
共通ライン7が、請求項1に記載の第1及び第2のライ
ンに対応し、リターンライン12が、第3のラインに対
応する。
【0036】即ち、この図1に示す検査装置では、通常
ライン6及び共通ライン7の上記他端間に、上記変圧器
10の一次巻線10aを接続している。従って、通常ラ
イン6及び共通ライン7の上記一端間に供給された検査
信号E0 が、この通常ライン6及び共通ライン7を介し
て上記変圧器10の一次巻線10aに流れると、この一
次巻線10aの両端に上記検査信号E0 と等価な信号E
1 が発生する。なお、この一次巻線10aが、請求項1
に記載の第1出力信号生成手段に対応する。
【0037】一方、上記変圧器10の二次巻線10bに
ついては、通常ライン6及び共通ライン7のうちの一方
のライン、例えば通常ライン6の上記他端と、リターン
ライン12の上記他端との間に接続されている。即ち、
この変圧器10の二次巻線10bを介して、通常ライン
6とリターンライン12とが直列に接続されており、つ
まり、二次巻線10bの片側端子は、一次巻線10aの
通常ライン6が接続された側の端子に接続されている。
ここで、この変圧器10の一次巻線10aの両端に上記
信号E1 が発生すると、この信号E1 に応じた値の変圧
信号E10が二次巻線10bの両端に誘起されるが、上記
二次巻線10bと一次巻線10aとは、この変圧信号E
10が誘起されたときに、共通ライン7とリターンライン
12との間の電位差が、上記一次巻線10a及び二次巻
線10bの各両端間の電位差の和〔E1 +E10〕になる
ように接続されている。なお、この変圧器10の二次巻
線10bが、請求項1に記載の第2出力信号生成手段に
対応する。
【0038】そして、通常ライン6及び共通ライン7の
うちの他方のライン、即ち共通ライン7と、リターンラ
イン12との上記一端側に、信号検出用の端子11、1
3が各々設けられている。これらの端子11、13はア
ンプ4の近傍に設けられており、この端子11、13間
には、例えばこの端子11、13間の電位差を測定する
電圧計(図示せず)が接続されている。なお、この端子
11、13が、請求項1に記載の信号検出用端子に対応
する。
【0039】また、この検査装置においては、上記端子
11、13間に抵抗14を接続することによって、この
端子11、13間の出力インピーダンスを小さくしてい
る。これは、この端子11、13間に接続される電圧計
に対して、外部雑音等の影響を少なくするためである。
なお、上記抵抗14としては1kΩ乃至10kΩ程度、
例えば5.6kΩの抵抗が用いられる。
【0040】上記のように構成された検査装置におい
て、通常ライン6及び共通ライン7が両方とも断線して
いない場合(スピーカライン8が正常な場合)は、変圧
器10の一次巻線10aの両端に、上記検査信号E0
等価な信号E1 が発生する。これによって、変圧器10
の二次巻線10bの両端には、上記信号E1 に応じた値
の変圧信号E10が誘起する。従って、端子11、13間
の電位差は、変圧器5の二次巻線5bの両端間の電位
差、即ち上記検査信号E0 と、変圧信号E10と、の代数
和〔E0 +E10〕になる。
【0041】ここで、通常ライン6が断線すると、変圧
器10の一次巻線10aの両端に上記信号E1 が発生し
なくなるので、二次巻線10b側にも変圧信号E10は誘
起されない。従って、短絡検査信号11、13間の電位
差は零となり、即ち短絡検査信号11、13間は非出力
状態となる。
【0042】一方、共通ライン7が断線した場合も、上
記通常ライン6が断線した場合と同様に、変圧器10の
二次巻線10b側には上記変圧信号E10は誘起されな
い。しかし、アンプ4から出力される検査信号E0 は、
断線していない側の通常ライン6を介して変圧器10の
二次巻線10b側に流れ、リターンライン12を経て端
子13へと流通する。従って、端子11、13間には、
通常ライン6及び共通ライン7の一端間(変圧器5の二
次巻線5bの両端間)の電位差が出力され、即ち上記検
査信号E0 が出力される。
【0043】なお、このように共通ライン7が断線した
場合、二次巻線10bは単にコイルとして作用するの
で、この二次巻線10bを流れる検査信号E0 は、二次
巻線10bの自己インダクタンスによる電圧降下を生ず
る。特に、検査信号E0 は、上述したように20乃至2
5kHzという比較的に高い周波数の信号であるので、
この検査信号E0 に対する二次巻線10bのインピーダ
ンスは非常に大きい値となり、例えば変圧器10自体の
入出力インピーダンス(通常は数百Ω程度)よりも遙に
大きい値となる。そこで、この図1に示す装置において
は、変圧器10の一次巻線10aの両端に数百Ω程度の
抵抗15を接続して、この抵抗15と一次巻線10aと
による閉回路を形成している。つまり、二次巻線10b
に検査信号E0 が流れたときに、一次巻線10a側の上
記閉回路内にも電流が流れるように構成し、即ち、二次
巻線10bを単にコイルとして作用させるのではなく、
変圧器10の一次側としても作用させるように構成して
いる。このように、一次巻線10a側にも電流が流れる
ように構成することによって、二次巻線10bのインピ
ーダンスを小さくし、ひいては上記検査信号E0 の電圧
降下を小さくすることができる。例えば、上記抵抗15
として680Ω程度の抵抗を設けることによって、二次
巻線10bのインピーダンスを、変圧器10自体の入出
力インピーダンスと同等の数百Ω程度に抑えることがで
きる。
【0044】上記のように、本第1の実施の形態を示す
検査装置は、2線式のスピーカライン8を構成する通常
ライン6及び共通ライン7が共に断線していないか、若
しくはどちらが断線しているのかによって、端子11、
13間の電位差、即ち信号出力状態が異なるように構成
されている。従って、通常ライン6及び共通ライン7の
両方のラインについて、その断線を検知することができ
ると共に、どちらのラインが断線しているのかを区別す
ることができるという効果がある。
【0045】また、この検査装置は、図1に示すよう
に、図7に示す従来装置に対して、変圧器10と、これ
に付随する抵抗15とを付加しただけの構成である。従
って、既設の2線式の放送設備に対しては、簡単な改造
工事を施すだけで、上記のような効果を奏する検査装置
を実現することができる。
【0046】なお、本第1の実施の形態においては、信
号検出用の端子11、13間に接続される抵抗14とし
て、例えば5.6kHzΩの抵抗を用いたが、この抵抗
値に限ることはない。また、上記端子11、13間に接
続された電圧計に対する外部雑音等の影響が小さい場合
には、上記抵抗14を設けなくてもよい。
【0047】また、変圧器10の一次巻線10aの両端
間に接続されている抵抗15については、例えば680
Ωの抵抗値としたが、この値に限ることはない。また、
共通ライン7が断線したときに、二次巻線10b側の自
己インダクタンスによって生ずる検査信号E0 の電圧降
下が比較的に小さい場合には、上記抵抗15を設けなく
てもよい。
【0048】そして、ライン検査用の端子11を共通ラ
イン7の一端に接続し、端子13については、リターン
ライン12及び変圧器10の二次巻線10bを介して通
常ライン6の他端に接続したが、これらの端子11、1
3の接続関係を逆にしてもよい。即ち、端子11を通常
ライン6の一端に接続し、端子13については、リター
ンライン12及び変圧器10の二次巻線10bを介して
共通ライン7の他端に接続してもよい。
【0049】更に、端子11、13間の電位差を計測す
る手段として、電圧計を用いたが、他の計測器を用いて
もよい。また、上記端子11、13間の電圧を計測する
のではなく、例えばこの端子11、13間に接続された
抵抗14を流れる電流を計測するように構成してもよ
い。
【0050】また、変圧器10の一次巻線10a及び二
次巻線10bによって、請求項1に記載の第1及び第2
出力信号生成手段を形成したが、変圧器10以外の構成
により上記第1及び第2出力信号生成手段を形成しても
よい。
【0051】図2は、本発明に係る検査装置の第2の実
施の形態を示す概略回路図である。この検査装置は、同
図に示すように、上記図1の装置に対して、通常ライン
6及び共通ライン7のうちの一方のライン、例えば通常
ライン6と、リターンライン12との間に、例えば通常
ライン6側に陽極電圧を、またリターンライン12側に
陰極電圧を印加する状態に、直流電源16を設けたもの
である。更に、通常ライン6の両端、共通ライン7の他
端(アンプ4の位置する側とは反対側)、及び通常ライ
ン6と各スピーカ9、9、・・・の変圧器9a、9a、
・・・との間に、それぞれ直流カット用のコンデンサ1
7、18、19及び20、20、・・・を設けている。
なお、これ以外の構成については、上記図1と同様であ
るので、同等部分には同一符号を付して、その詳細な説
明を省略する。
【0052】即ち、この図2に示す検査装置において
は、通常ライン6及び共通ライン7が互いに非短絡状態
にあるとき(正常であるとき)、通常ライン6及びリタ
ーンライン13間に供給されている上記直流電源16の
直流信号は、各コンデンサ17、18、19及び20、
20、・・・によりその流通路を断たれた状態にある。
従って、この直流電源16の直流信号は、通常ライン6
に対してリターンライン12と変圧器10の二次巻線1
0bとを介して接続された端子13と、共通ライン7に
接続された端子11との間には出力されず、即ち上記端
子11及び13は、直流電源16の直流信号については
非出力状態にある。
【0053】ここで、通常ライン6及び共通ライン7が
互いに短絡すると、端子11、13間に直流電源16の
直流信号が現れる。従って、この直流信号を電圧計で監
視することによって、通常ライン6及び共通ライン7が
互いに短絡していないか否かを検知することができる。
【0054】ところで、上記図1に示す装置において
は、通常ライン6及び共通ライン7が互いに短絡した場
合、通常ライン6が断線した場合と同様に、端子11、
13間の電位差は零となり、即ち端子11、13は非出
力状態となる。従って、通常ライン6が断線したのか、
或いは通常ライン6及び共通ライン7が互いに短絡した
のかを区別することができない。しかし、この図2に示
す装置によれば、上記のように通常ライン6及び共通ラ
イン7の短絡を検知することができるので、上記図1に
示す装置では区別することのできない、通常ライン6が
断線している状態と、通常ライン6及び共通ライン7が
互いに短絡している状態とを、区別することができる。
【0055】なお、本第2の実施の形態においては、通
常ライン6とリターンライン12との間に直流電源16
を設けたが、この直流電源16については、共通ライン
7とリターンライン12との間に設けてもよい。また、
この直流電源16が、請求項2に記載の短絡検査信号供
給手段に対応し、直流カット用のコンデンサ17、1
8、19、及び20、20、・・・が流通防止手段に対
応する。
【0056】次に、本発明に係る検査装置の第3の実施
の形態について、図3を参照して説明する。同図に示す
ように、この検査装置は、上述の図8に示す3線式の放
送設備に用いるものである。
【0057】また、この検査装置は、上述の図10に示
す従来装置と同様に、アンプ4の入力側に混合器2を介
して正弦波発生器3から非可聴周波数の検査信号を入力
し、この検査信号を、アンプ4で増幅した後、変圧器5
を介して、通常ライン6及び共通ライン7の一端(同図
の左側の端部)間に供給している。更に、この通常ライ
ン6及び共通ライン7、そして緊急ライン51から成る
スピーカライン80の他に、このスピーカライン80に
沿って配線されたリターンライン32を有している。な
お、この検査装置が、上記図10に示す従来装置と異な
るところは、スピーカライン80の他端側(アンプ4の
位置する側とは反対側)に、変圧器30及び50と、こ
れらに付随する抵抗35及び55とを設け、上記変圧器
30及び50を介して、スピーカライン80とリターン
ライン32とを接続したところである。これ以外の構成
については、上記図10に示す従来装置と同様であるの
で、同等部分には同一符号を付して、その詳細な説明を
省略する。
【0058】なお、この図3における通常ライン6、緊
急ライン51及び共通ライン7が、請求項3に記載の第
4、第5及び第6のラインにそれぞれ対応し、リターン
ライン32が、第7のラインに対応する。また、緊急ラ
イン51を、通常ライン6又は共通ライン7のどちらか
に接続させる状態に切り換える一斉放送スイッチ52
が、請求項3に記載の切換手段に対応する。
【0059】即ち、この図3に示す検査装置では、通常
ライン6及び共通ライン7のうちの一方のライン、例え
ば通常ライン6の上記他端と、緊急ライン51の上記他
端との間に、上記変圧器30の一次巻線30aを接続し
ている。従って、一斉放送スイッチ52により緊急ライ
ン51と共通ライン7とを接続させた状態(一斉放送O
FF状態)において、上記検査信号E0 が、通常ライン
6及び緊急ライン51を介して上記変圧器30の一次巻
線30aに流れると、この一次巻線30aの両端に上記
検査信号E0 と等価な信号E3 が発生する。なお、この
一次巻線30aが、請求項3に記載の第4出力信号生成
手段に対応する。
【0060】また、通常ライン6及び共通ライン7の上
記他端間に、上記変圧器50の一次巻線50aを接続し
ている。従って、上記検査信号E0 が、この通常ライン
6及び共通ライン7を介して上記変圧器50の一次巻線
50aに流れると、この一次巻線50aの両端に上記検
査信号E0 と等価な信号E5 が発生する。なお、この一
次巻線50aが、請求項3に記載の第5出力信号生成手
段に対応する。
【0061】一方、上記変圧器30及び50の二次巻線
30b及び50bについては、通常ライン6の上記他端
と、リターンライン32の上記他端との間に、直列接続
されている。即ち、この二次巻線30b及び50bの直
列回路を介して、通常ライン6とリターンライン32と
が直列に接続されており、つまり、この二次巻線30b
及び50bの直列回路の片側の端子は、一次巻線30a
及び50aの通常ライン6が接続された側の端子に各々
接続されている。ここで、この変圧器30及び50の一
次巻線30a及び50aの両端に上記信号E3 及びE5
が各々発生すると、これらの信号E3 及びE5 に応じた
値の変圧信号E30及びE50が二次巻線30b及び50b
の両端に各々誘起する。上記二次巻線30b及び50b
の直列回路と一次巻線30a及び50aとは、これらの
信号E30及びE50が誘起したときに、緊急ライン51
(又は共通ライン7)とリターンライン32との間の電
位差が、上記一次巻線30a(又は50a)と二次巻線
30b及び50bの各両端間の電位差の和〔E3 (又は
5 )+E30+E50〕になるように接続されている。な
お、この変圧器30及び50の二次巻線30b及び50
bの直列回路が、請求項3に記載の第6出力信号生成手
段に対応する。
【0062】そして、通常ライン6及び共通ライン7の
うちの他方のライン、即ち共通ライン7と、リターンラ
イン32との上記一端側に、信号検出用の端子31、3
3が設けられている。これらの端子31、33は、アン
プ4の近傍に設けられており、この端子31、33間に
は、例えばこの端子31、33間の電位差を測定する電
圧計(図示せず)が接続されている。なお、この端子3
1、33が、請求項3に記載の信号検出用端子に対応す
る。
【0063】また、この検査装置においては、上述した
図1及び図2の検査装置における端子11、13間に接
続された抵抗14と同様に、両端子31、33間に抵抗
34を接続している。これによって、この両端子31、
33間に接続された電圧計に対する外部雑音等の影響を
受け難くしている。
【0064】今、上記のように構成された検査装置にお
いて、一斉放送OFF状態(一斉放送スイッチ52によ
り緊急ライン51と共通ライン7とを接続させた状態)
であるとする。
【0065】この状態において、通常ライン6、共通ラ
イン7及び緊急ライン51の全てのラインが断線してい
ない場合(スピーカライン80が正常な場合)は、変圧
器30及び50の一次巻線30a及び50aの両端に、
上記検査信号E0 と等価な信号E3 及びE5 が各々発生
する。これによって、変圧器30及び50の二次巻線3
0b及び50bの両端に、上記信号E3 及びE5 に応じ
た値の変圧信号E30及びE50が各々誘起する。従って、
端子31、33間の電位差は、変圧器5の二次巻線5b
の両端間の電位差、即ち上記検査信号E0 と、各変圧信
号E30及びE50と、の代数和〔E0 +E30+E50〕にな
る。
【0066】ここで、通常ライン6が断線すると、変圧
器30及び50の一次巻線30a及び50aのいずれの
両端にも、上記信号E3 及びE5 が発生しなくなるの
で、各変圧器30及び50の二次巻線30b及び50b
側にも変圧信号E30及びE50は誘起されない。従って、
上記端子31、33間の電位差は零となり、即ち非出力
状態となる。
【0067】一方、共通ライン7が断線した場合は、変
圧器50の一次巻線50aの両端に上記信号E5 は発生
しないが、変圧器30の一次巻線30aの両端には上記
検信号E3 が単独で発生する。これによって、変圧器3
0の二次巻線30bの両端には、上記信号E3 に応じた
値の変圧信号E30が誘起される。従って、端子31、3
3間の電位差は、上記検査信号E0 と上記変圧信号E30
との代数和〔E0 +E30〕になる。
【0068】また、緊急ライン51が断線した場合は、
変圧器30の一次巻線30aの両端に上記信号E3 は発
生しないが、変圧器50の一次巻線50aの両端には上
記検信号E5 が単独で発生する。これによって、変圧器
50の二次巻線50bの両端には、上記信号E5 に応じ
た値の変圧信号E50が誘起される。従って、端子31、
33間の電位差は、上記検査信号E0 と上記変圧信号E
50との代数和〔E0 +E50〕になる。
【0069】なお、上記このように緊急ライン51又は
共通ライン7が断線した場合、変圧器30又は50の二
次巻線30b又は50bは単にコイルとして作用するの
で、この二次巻線30b又は50bの自己インダクタン
スは、これらを流れる電流、即ち検査信号E0 にとって
大きな負荷となる。従って、この図3に示す検査装置に
おいても、これらの二次巻線30b及び50bの自己イ
ンダクタンスによるインピーダンスを小さくするため
に、上述した図1及び図2の検査装置における抵抗15
と同様に、上記一次巻線30a及び50aの各両端に抵
抗35及び55を設けている。
【0070】上記のように、本第3の実施の形態を示す
検査装置は、3線式のスピーカライン80を構成する通
常ライン6、共通ライン7及び緊急ライン51の全ての
ラインが断線していないか、若しくはどのラインが断線
しているのかによって、端子31、33間の電位差、即
ち出力状態が異なるように構成されている。従って、通
常ライン6、共通ライン7及び緊急ライン51の全ての
ラインについて、その断線を検知することができると共
に、どのラインが断線しているのかを区別することがで
きるという効果がある。
【0071】また、この検査装置は、図3に示すよう
に、図10に示す従来装置に対して、変圧器30及び5
0と、これらに付随する抵抗35及び55を付加するだ
けの構成である。従って、既設の3線式の放送設備に対
しては、簡単な改造工事を施すだけで、上記のような効
果を奏する検査装置を実現することができる。
【0072】なお、本第1の実施の形態においては、信
号検出用の端子31を共通ライン7の一端に接続し、端
子33については、リターンライン32と、変圧器30
及び50の二次巻線30b及び50bとを介して通常ラ
イン6の他端に接続したが、これらの端子31、33の
接続を逆にしてもよい。即ち、端子31を通常ライン6
の一端に接続し、端子33については、リターンライン
32と、変圧器30及び50の二次巻線30b及び50
bとを介して共通ライン7の他端に接続してもよい。た
だし、この場合は、一斉放送ON状態(一斉放送スイッ
チ52により緊急ライン51を通常ライン6に接続させ
た状態)のときに、上記端子31、33間の電圧を計測
する。
【0073】図4は、本発明に係る検査信号の第4の実
施の形態を示す概略回路図である。この検査信号は、同
図に示すように、上記図3の装置に対して、通常ライン
6とリターンライン32との間に、例えば通常ライン6
側に陽極電圧を、またリターンライン32側に陰極電圧
を印加する状態に直流電源36を設けたものである。更
に、通常ライン6の両端、共通ライン7及び緊急ライン
51の他端(アンプ4の位置する側とは反対側)、更に
は通常ライン6と音量調整器53、53、・・・との間
に、それぞれ直流カット用のコンデンサ37、38、3
9、41及び40、40、・・・を設けている。なお、
これ以外の構成については、上記図3と同様であるの
で、同等部分には同一符号を付して、その詳細な説明を
省略する。
【0074】即ち、この図4に示す検査装置では、一斉
放送OFF状態において、通常ライン6及び緊急ライン
51が互いに非短絡状態にあり、かつ通常ライン6及び
共通ライン7が互いに非短絡状態にあるとき(正常であ
るとき)、通常ライン6及びリターンライン32間に供
給されている上記直流電源36の直流信号は、各コンデ
ンサ37、38、39、41及び40、40、・・・に
よりその流通路を断たれた状態にある。従って、この直
流電源36の直流信号は、通常ライン6に対してリター
ンライン32と変圧器30及び50の二次巻線30b及
び50bとを介して接続された端子33と、共通ライン
7に接続された端子31との間には出力されない。よっ
て、上記端子31及び33は、直流電源36の直流信号
については非出力状態にある。
【0075】ここで、通常ライン6及び緊急ライン51
が互いに短絡するか、若しくは通常ライン6及び共通ラ
イン7が互いに短絡すると、端子31及び33間に直流
電源36の直流信号が現れる。従って、この直流信号を
電圧計で監視することによって、上記各ラインが互いに
短絡していないか否かを検知することができる。
【0076】ところで、上記図3に示す装置において
は、通常ライン6及び緊急ライン51が互いに短絡する
か、若しくは通常ライン6及び共通ライン7が互いに短
絡した場合、通常ライン6が断線した場合と同様に、端
子31、33間の電位差は零となり、即ち非出力状態と
なる。従って、通常ライン6が断線したのか、或いは上
記各ラインが短絡したのかを区別することができない。
しかし、この図4に示す装置によれば、上記各ライン間
の短絡を検知することができるので、上記図3に示す装
置では区別することのできない、通常ライン6が断線し
ている状態と、上記各ラインが互いに短絡している状態
とを、区別することができる。
【0077】なお、図4における直流電源36が、請求
項4に記載の短絡検査信号供給手段に対応し、直流カッ
トようのコンデンサ37、38、39、41及び40、
40、・・・が流通防止手段に対応する。
【0078】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、第1及び第2
のラインを有する2線式のスピーカラインにおいて、上
記第1及び第2のラインが共に断線していないか、若し
くはどちらが断線しているのかによって、信号検出用端
子の信号出力状態が異なるように構成されている。従っ
て、第1及び第2のラインの両方のラインの断線を検知
することができると共に、どちらのラインが断線してい
るのかを区別することができるという効果がある。
【0079】請求項2に記載の発明は、信号検出用端子
間で短絡検査信号を監視することによって、第1及び第
2のラインが互いに短絡しているか否かを検知すること
ができるように構成されている。従って、上記請求項1
に記載の発明においては区別することができない、第1
及び第2のラインが互いに短絡している状態と、第1及
び第2のラインのうちの上述の一方のラインが断線して
いる状態とを、区別することができるという効果があ
る。
【0080】請求項3に記載の発明は、第4乃至第6の
ラインを有する3線式のスピーカラインにおいて、上記
第4乃至第6のラインの全てのラインが断線していない
か、若しくはどのラインが断線しているのかによって、
信号検出用端子の信号出力状態が異なるように構成され
ている。従って、第4乃至第6のラインの全てのライン
の断線を検知することができると共に、どのラインが断
線しているのかを区別することができるという効果があ
る。
【0081】請求項4に記載の発明は、信号検出用端子
間で短絡検査信号を監視することによって、第4及び第
6のラインのうちの上述の一方のラインと第5のライン
との短絡、若しくは第4及び第6のラインの短絡を検知
することができるように構成されている。従って、上記
請求項3に記載の発明においては区別することができな
い、上記一方のラインと第5のラインとが短絡している
状態、若しくは第4及び第6のラインが互いに短絡して
いる状態と、上記一方のラインが断線している状態と
を、区別することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態を示す2線式の
スピーカラインの検査装置の概略回路図である。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態を示す2線式の
スピーカラインの検査装置の概略回路図である。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態を示す3線式の
スピーカラインの検査装置の概略回路図である。
【図4】本発明に係る第4の実施の形態を示す3線式の
スピーカラインの検査装置の概略回路図である。
【図5】2線式のスピーカラインを用いた放送設備の一
例を示す概略回路図である。
【図6】従来の2線式のスピーカラインの検査装置の一
例を示す概略回路図である。
【図7】図6とは異なる従来の2線式のスピーカライン
の検査装置を示す概略回路図である。
【図8】3線式のスピーカラインを用いた放送設備の一
例を示す概略回路図である。
【図9】従来の3線式のスピーカラインの検査装置の一
例を示す概略回路図である。
【図10】図9とは異なる従来の3線式のスピーカライ
ンの検査装置を示す概略回路図である。
【符号の説明】
2 混合器 3 正弦波発生器 4 アンプ 5 変圧器 6 通常ライン 7 共通ライン 8 スピーカライン 9 スピーカ 10 変圧器 11、13 端子 12 リターンライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 27/00 H04R 3/00 310 H04R 29/00 310

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2のラインを有し、上記両ラ
    イン間に1以上のスピーカが並列に接続された2線式の
    スピーカラインにおいて、 上記両ラインの一端間に検査信号を供給する検査信号供
    給手段と、 上記両ラインの他端間に第1及び第2の端子が接続さ
    れ、これらの端子間に上記検査信号が流れたとき、これ
    らの端子間に第1の出力信号を生成する第1出力信号生
    成手段と、 上記第1及び第2のラインに並設された第3のライン
    と、 上記第3のラインと、上記第1及び第2のラインのうち
    の一方のラインとの他端間に第3及び第4の端子が接続
    され、上記第1の出力信号が生成されたとき、上記第3
    及び第4の端子間に上記第1の出力信号に応じた値の第
    2の出力信号を生成し、上記第1の出力信号の非生成時
    であって上記第4の端子に上記検査信号が流れたとき、
    上記検査信号を上記第3の端子へ流通させる第2出力信
    号生成手段と、 上記第1及び第2のラインのうちの他方のラインと上記
    第3のラインとの上記各一端に設けられた信号検出用端
    子とを、具備するスピーカラインの検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスピーカラインの検査
    装置において、 上記第1及び第2のラインのうちの一方のラインと上記
    第3のラインとの間に短絡検査信号を供給する短絡検査
    信号供給手段と、 上記第1及び第2のラインが互いに非短絡状態にあると
    きに、上記短絡検査信号が、上記第1及び第2のライン
    のうちの他方のラインに流通するのを防止する流通防止
    手段とを具備するスピーカラインの検査装置。
  3. 【請求項3】 第4乃至第6のラインを有し、上記第4
    及び第5のラインの両方と上記第6のラインとの間に1
    以上のスピーカが並列に接続されており、上記第5のラ
    インを上記第4又は第6のラインのどちらかに接続させ
    る状態に切り換え可能な切換手段を備えた3線式のスピ
    ーカラインにおいて、 上記第4及び第6のラインの一端間に検査信号を供給す
    る検査信号供給手段と、 上記第4及び第6のラインのうちの一方のラインと上記
    第5のラインとの他端間に第5及び第6の端子が接続さ
    れ、これらの端子間に上記検査信号が流れたとき、これ
    らの端子間に第4の出力信号を生成する第4出力信号生
    成手段と、 上記第4及び第6のラインの他端間に第7及び第8の端
    子が接続され、これらの端子間に上記検査信号が流れた
    とき、これらの端子間に第5の出力信号を生成する第5
    出力信号生成手段と、 上記第4乃至第6のラインに並設された第7のライン
    と、 上記第7のラインと、上記第4及び第6のラインのうち
    の上記一方のラインとの他端間に第9及び第10の端子
    が接続され、上記第4及び第5の出力信号が共に生成さ
    れたとき、上記第9及び第10の端子間に上記第4及び
    第5の出力信号のそれぞれに応じた値の代数和に相当す
    る第6の出力信号を生成し、上記第4又は第5の出力信
    号がそれぞれ単独に生成されたとき、上記第9及び第1
    0の端子間に上記第4又は第5の出力信号にそれぞれ応
    じた値の第6の出力信号を生成する第6出力信号生成手
    段と、 上記第4及び第6のラインのうちの他方のラインと上記
    第7のラインとの上記各一端に設けられた信号検出用端
    子とを、具備するスピーカラインの検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のスピーカラインの検査
    装置において、 上記一方のラインと上記第7のラインとの間に短絡検査
    信号を供給する短絡検査信号供給手段と、 上記一方のラインと上記第5のラインとが互いに非短絡
    状態にあり、かつ上記第4及び第6のラインが互いに非
    短絡状態にあるときに、上記短絡検査信号が上記第5の
    ライン及び上記他方のラインに流通するのを防止する流
    通防止手段とを、具備するスピーカラインの検査装置。
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