JP3178652B2 - 配線路識別装置 - Google Patents

配線路識別装置

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JP3178652B2 JP14944296A JP14944296A JP3178652B2 JP 3178652 B2 JP3178652 B2 JP 3178652B2 JP 14944296 A JP14944296 A JP 14944296A JP 14944296 A JP14944296 A JP 14944296A JP 3178652 B2 JP3178652 B2 JP 3178652B2
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英明 高田
貴彦 桃崎
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株式会社戸上電機製作所
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  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自家用配電系統に
おいて分岐ブレーカ等とそれらに接続する配線路や負荷
装置等の接続関係を識別するための識別装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自家用配電系統では、分電盤等によって
電力を分配し負荷装置へ供給している。分電盤内には、
分配された配線路毎に分岐ブレーカ等を設けている場合
が多い。分岐ブレーカから負荷装置に至る配線は、配線
管やダクトを通ったり、途中でいくつもの分岐スイッチ
によって分岐されたりしている。そのため、その分岐ブ
レーカと負荷装置の接続関係は、行き先表示がない等の
理由で不明な場合がある。
【0003】一方、特定の分岐ブレーカの2次側に配線
を追加する工事を行う等の理由で、その分岐ブレーカを
断として系統を停電させる場合があり、停電前に特定さ
れた分岐ブレーカの負荷装置のみを負荷装置側で停止す
る必要もある。特に、最近のコンピュータ関連機器で
は、負荷装置側での停止手順が非常に重要な場合が多
い。以上のように、特定された分岐ブレーカに対応する
負荷装置を見いだす必要がある。
【0004】このような状況において、従来は、作業者
が目視によって配線をたどりながらその接続状態を確認
することにより行っている。しかし、分電盤と負荷装置
は、遠く距離を隔てて設置される場合もあり、この場
合、分岐ブレーカ等を特定して、その分岐ブレーカ等か
ら対応して配線されている負荷装置を見いだすために
は、多くの作業時間と大変な労力を要する欠点があっ
た。
【0005】このような間題点を解消して、自家用構内
配線の幹線スイッチと末端の分岐スイッチ等の接続関係
を識別する方法が、特開昭63−33669号公報や特
開平7−113834号公報において提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、信
号発生器を負荷側に取り付けるため、特定された分岐ブ
レーカに対応する負荷装置を見いだすためには、信号発
生器を順次取り付け、対応する分岐ブレーカが特定され
た分岐ブレーカとなるまで、繰り返し識別作業を繰り返
す必要があった。
【0007】本発明は、これらの欠点を除去するために
なされたものであり、負荷装置等を特定して分岐ブレー
カがそれに対応して配線されているかどうかを識別する
場合と、分岐ブレーカ等を特定して負荷装置がそれに対
応して配線されているかどうかを識別する場合の、どち
らの場合でも無停電でしかも的確かつ簡単に、識別でき
る識別装置を提供することを課題とする。
【0008】本願の第1の発明は、分岐ブレーカ及び負
荷装置が接続された配線路において、前記負荷装置が接
続された接続端子にコイル部分及びコンデンサと抵抗の
直列回路を有する注入器を接続し、前記注入器に信号を
供給する注入トランスと、前記注入トランスに、ある周
波数の信号電流を連続的または間欠的に発生する信号を
供給する信号発生器と、前記分岐ブレーカの2次側配線
に接近させ、前記周波数の信号電流により発生する磁界
を検出して目的とする配線路を探索する受信器からなる
ことを特徴とする。 また、他の発明は、分岐ブレーカ及
び負荷装置が接続された配線路において、前記分岐ブレ
ーカの2次側配線の1線に信号を注入する注入トランス
と、前記注入トランスに連続的または間欠的に発生する
信号を供給するための信号発生器と、前記負荷装置が接
続された接続端子にコイル部分及びコンデンサと抵抗の
直列回路を有する注入器を接続し、前記注入器のコイル
部分に接近させ、前記周波数の信号電流により発生する
磁界を検出して目的とする配線路を探索する受信器から
なることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1に示す。こ
の例では、2線式の配電方式において、負荷装置を特定
して電源側において接続状態を判定する場合を説明す
る。図において、図示しない高圧側配線と接続され、そ
の高圧配線から供給される電力を所定の電圧に変換する
変圧器1と、分電盤内に設置される主ブレーカ2の1次
側とが電線3を介して接続されている。さらに、複数の
電線4を介して、主ブレーカ2の2次側と分電盤内に設
置される複数の分岐ブレーカ5の1次側が並列に接続さ
れている。分岐ブレーカ5の2次側は、対応する負荷装
置6へ電線7および接続端子8を介して接続されてい
る。また、上記変圧器1の2次側の1端は、第2種接地
へ接地線9を介して接続されている。
【0010】識別装置は、特定された負荷装置6が接続
された接続端子8を介して注入器10を接続し、その注
入器10に信号を供給する注入トランス11と、その注
入トランス11に信号を供給する信号発生器12と、分
岐ブレーカ5の2次側配線に接近させた受信器13から
なる。
【0011】注入器10の回路を図2に示す。注入器1
0は、コンデンサCと抵抗Rの直列回路と、注入トラン
スとの磁気結合ができるように電線を1回または複数回
巻いたコイル部分10aからなる。その注入器10のコ
イル部分は、図3に示すように、多芯ケーブル14とプ
リント配線板15のパターンによって構成し、容易に製
作できるように工夫することもできる。
【0012】上記注入トランス11は容易に注入器10
と接続できるようにクランプ形や分割形等にしてもよ
い。また、注入器10は停電させることなく設置できる
ようにワニ口クリップ等を取り付けたものとしてもよ
い。
【0013】上記信号発生器12は、連続的又は間欠的
に周波数F1なる信号を発生し、注入トランス11およ
び注入器10を介して、特定された負荷装置6が接続さ
れた配線路に信号電流を流す。信号のみを明確に受信器
13で探査できるように、信号の周波数は、通常、電源
の周波数とは大きく異なった周波数となる。
【0014】負荷装置6によっては、周波数の奇数次高
調波の電流を発生させる場合があり、その場合高調波の
周波数が受信器13の受信帯域内とならないよう受信器
13の受信帯域を決定する。
【0015】また、後述するように、負荷装置6等を特
定して分岐ブレーカ5がそれに対応して配線されている
かどうかを識別する場合と、分岐ブレーカ等を特定して
負荷装置6がそれに対応して配線されているかどうかを
識別する場合では信号電流による磁界の強さが異なるた
めに、受信器13で検出する磁界の検出レベルを切り替
えるための感度切替えスイッチを設けた受信器13を用
いる。
【0016】信号電流の流れを説明するため、この場合
の信号電流に係る等価回路を図5に示す。Z1ないしZ
4は周波数F1におけるインビーダンスであり、Z4は
変圧器1および高圧側のインピーダンス、Z1は負荷装
置6−1のインピーダンス、Z2は負荷装置6−2のイ
ンピーダンス、Z3は負荷装置6−3のインピーダンス
を表す。電圧源は、信号発生器12から供給される信号
電圧を表す。トランス16は注入トランス11と注入器
10のコイル部分を表す。この等価回路では、主ブレー
カ2や分岐ブレーカ5や配線3,4,7のインピーダン
スは十分小さいと見なして省略している。
【0017】図5において、I0は注入器10から系統
に注入される電流、I1ないしI6はそれぞれのインピ
ーダンスに流れる信号電流を表す。
【0018】この種の一般的な自家用低圧配電系統で
は、信号周波数を概略10kHz以下に選ぶと、変圧器
および高圧側の信号周波数におけるインピーダンスは、
十分小さく、 Z4<<Z1、Z2、Z3 なる関係にある。さらに本発明では、注入器10に用い
る抵抗RとコンデンサCは、 Z4<<{R2+1/(2π・F1・C)21/2 となる関係を満たすように、信号周波数、抵抗値、容量
値を選定する。
【0019】また、抵抗RとコンデンサCを調整し、電
源周波数に対しては比較的高インピ一ダンスに、信号周
波数に対しては比較的低インピーダンスにすることもで
きる。その結果、注入器10に流れる電源からの電流を
小さく抑えることもできる。
【0020】よって、 I4≒I0 I1≒I2≒I3≒0 となる。ここで、注入器10から系統に注入される信号
電流I0は、信号発生器12の出力電圧をVS、注入ト
ランス11と注入器10のコイル部分の巻き線比をM:
Naとし、注入トランス11と注入器10のコイル部分
との磁気的結合は、十分密であるとすると I0=(Na/M)(1/{R2+1/(2π・F1・
C)21/2)・VS となる。注入トランス11と注入器10のコイル部分と
の磁気的結合が、十分密でない場合は、 I0≦(Na/M)(1/{R2+1/(2π・F1・
C)21/2)・VS となる。
【0021】すなわち、注入器10から系統に注入され
た周波数F1なる上記信号電流は、ほとんど、特定され
た負荷装置6−3に対応した分岐ブレーカ5を経由して
変圧器1へ流れ、特定された負荷装置6−3に対応しな
い分岐ブレーカには流れない。
【0022】よって、受信器を特定された負荷装置6−
3に対応する分岐ブレーカ5の2次側配線7に接近させ
た場合には、受信器13によって上記信号電流により発
生する磁界を検出できる。また、受信器13を特定され
た負荷装置6−3に対応しない分岐ブレーカの2次側配
線に接近させた場合には、信号電流が流れていないの
で、受信器13によって磁界を検出できない。
【0023】以上のように、本実施例では、注入トラン
ス11との磁気結合ができるように電線を1回または複
数回巻いたコイル部分からなる注入器10を用いること
により、特定された負荷装置に対応する分岐ブレーカか
どうかを識別できるという効果がある。
【0024】次に他の実施例を図6に示す。この例で
は、2線式の配電方式において、分岐ブレーカを特定し
て負荷装置側において接続状態を判定する場合を説明す
る。
【0025】識別装置は、特定された分岐ブレーカ5の
2次側配線7の1線に設置された注入トランス11と、
その注入トランス11に信号を供給する信号発生器12
と、負荷装置6の接続端子8に接続した注入器10と、
注入器10のコイル部分10aに接近させた受信器13
からなる。ここで、注入トランス11、信号発生器1
2、注入器10、受信器13は図1に示す前記実施例と
同一のものである。
【0026】信号電流の流れを説明するために、この場
合の信号電流に係る等価回路を図7に示す。電圧源は信
号発生器12から発生される信号電圧を表す。トランス
17は、注入トランス11と分岐ブレーカ5の2次側配
線7の1部を表す。
【0027】信号発生器12の出力電圧をV0、注入ト
ランス11と分岐ブレーカ5の2次配線7の1線の巻き
線比をM:Nbとし、注入トランス11と分岐ブレーカ
5の2次配線7の1線との磁気的結合は、十分密である
とすると注入トランス11から系統に注入される信号電
圧は、 V1=(Nb/M)・VS となり、注入トランス11と分岐ブレーカ5の2次配線
7の1線との磁気的結合は、十分密でない場合は、注入
器10から系統に注入される信号電圧V1は V1≦(Nb/M)・VS となる。
【0028】Z1、Z2、Z3、Z4、R、Cは上述の
関係であるから、注入器10に流れる信号電流I0は、 I0=[1/{R2+1/(2π・F1・C)21/2
・V1 となる。注入器10のコイル部分には、注入器10に流
れる信号電流によって相当する磁界が発生する。その磁
界の強さは、注入器10のコイル部分10aの電線の巻
き回数や多芯ケーブルの被覆の厚みにも左右される。そ
の磁界を受信器13によって検出することにより、注入
器10を設置した系統が、特定された分岐ブレーカ5に
対応していることが識別できる。
【0029】次に、特定された分岐ブレーカ5に対応し
ない負荷装置6の接続端子8に注入器10を設置し、注
入器10の配線路7に接続する1線を複数回巻いたコイ
ル部分10aに受信器13を接近させた場合の信号電流
に係る等価回路を図8に示す。
【0030】注入器10から系統に注入される信号電圧
は、上述した通りであり、Z1、Z2、Z3、Z4、
R、Cは上述の関係であるから、注入器10に流れる信
号電流I0は、 I0=0 となる。したがって、注入器10のコイル部分10aに
は磁界がほとんど発生せず、注入器10を設置した系統
が、特定された分岐ブレーカ5に対応していないことが
識別できる。
【0031】以上のように、本実施例では、注入器10
にコイル部分10aからなる注入器10を用い、注入器
10のコイル部分10aに受信器13を接近させること
により、注入器10を設置した系統が、特定された分岐
ブレーカ5に対応していることが識別できるという効果
がある。
【0032】図4(a)に注入器10の他の例を示す。
この例では、注入器10のコイル部分10aを、注入器
10を収納するケースから露出せず、ケースに貫通孔を
設けている。注入器10のコイル部分10aは、その貫
通孔を周回している。また、ケースの材質は、プラスチ
ックなどの非磁性体や磁性の弱いものを用いる。
【0033】負荷装置を特定して電源側において接続状
態を判定する場合には、ケースに設けた貫通孔に注入ト
ランスを結合することにより、注入器10のコイル部分
10aと注入トランスとの磁気結合ができる。
【0034】また、分岐ブレーカを特定して負荷側にお
いて接続状態を判定する場合には、受信器を、注入器1
0のコイル部分10aにケースを挟んでケースの外側に
接近させる。注入器10のコイル部分10aに信号電流
が流れると、注入器10のコイル部分10aの周囲には
信号電流による磁界が発生する。ケースは非磁性体や磁
性の弱いものであるから、受信器をケースに密着させた
り、受信器の感度を上げたりすることによって、その信
号電流による磁界はケースの外側でも、受信器によって
検出できる。
【0035】以上のように本実施例では、注入器10の
コイル部分10aを、注入器10を収納するケースから
露出させず構成できるという効果がある。
【0036】図4(b)に注入器の他の実施例を示す。
この例では、注入器10のコイル部分を、コイル部分1
0bとコイル部分10cに分割している。コイル部分1
0bは注入器10を収納するケースから露出させず収納
している。コイル部分10cは注入器10を収納するケ
ース外の接続線に接続し、取り外し可能な構造である。
また、注入器10を収納するケースに貫通孔を設けてい
ない。また、ケースの材質は、プラスチックなどの非磁
性体や磁性の弱いものを用いる。
【0037】負荷装置を特定して電源側において接続状
態を判定する場合には、ケース外に設けた注入器10の
コイル部分10cと注入トランスとの磁気結合ができ
る。
【0038】また、分岐ブレーカを特定して負荷側にお
いて接続状態を判定する場合には、受信器を、注入器1
0のコイル部分10cに接近させるか、または、注入器
10のコイル部分10bにケースを挟んでケースの外側
に接近させる。注入器10のコイル部分10b,10c
に信号電流が流れると、注入器10のコイル部分10
b,10cの周囲には信号電流による磁界が発生する。
ケースは非磁性体や磁性の弱いものであるから、受信器
をケースに密着させたり、受信器の感度を上げたりする
ことによって、その信号電流による磁界はケースの外側
でも、受信器によって検出できる。
【0039】受信器を、注入器10のコイル部分10b
にケースを挟んでケースの外側に接近させる場合、図4
(c)に示すように、注入器10のコイル部分10cを
取り外して注入器とすることもできる。
【0040】以上のように本実施例では、注入器10を
収納するケースに貫通孔を設けることなく構成できると
いう効果がある。
【0041】図9に、受信器13の実施例を示す。受信
器13は、磁界を検出し電気信号に変換するピックアッ
プコイル21と、微小信号を適正レベルに増幅するアン
プ22と、信号レベルを切り替えるための複数の抵抗と
切り替えスイツチ23と、前記周波数F1なる信号を選
択的に通過させるフィルタ24と、LEDランプを複数
個並べた表示器25からなる。表示器25は、加えられ
た信号の大きさによってLEDランプの点灯数が変化す
る。よって、上述の信号電流による磁界をピックアップ
コイル21で検出すれば、感度切り替えスイッチ23で
選択された感度と検出する磁界の強さに従ってLEDラ
ンプが点灯する。
【0042】本実施例によれば、視覚的に信号電流の大
小を即座に知覚できるという効果がある。
【0043】本発明のさらに他の実施例を図10に示
す。この例では、高層マンションなどにおいて、分岐ブ
レーカ5を特定してその分岐ブレーカ5と各家庭に接続
する配線の接続状態を、電力量計18の設置場所におい
て判定する場合を説明する。図において、図示しない高
圧側配線と接続され、その高圧配線から供給される電力
を所定の電圧に変換する変圧器1と、その変圧器1と分
電盤内に設置される複数の分岐ブレーカ5の1次側とが
電線を介して接続されている。分岐ブレーカ5の2次側
は、対応する各家庭の電力量計18へ電線を介して接続
されている。さらに電力量計18の2次側は、図示しな
い各家庭内の電気機器へ接繞される。また、上記変圧器
1の2次側の1端は、第2種接地へ接地線を介して接続
されている。
【0044】高層マンシヨンなどでは、分岐ブレーカ5
から各家庭までの配線は、人が容易に入れない配線ダク
トに設置される場合があり、その場合、目視による配線
の確認はできない。また、各家庭の住人が不在な場合も
あり、その場合、従来装置では、負荷側に送信器を取り
付けられない。一方、電力量計18は各家庭の玄関付近
に設置されていて、各家庭の住人が不在な場合でも容易
に探査できる場合が多い。
【0045】識別装置は、特定された分岐ブレーカ5の
2次側に設置した注入トランス11と、その注入トラン
ス11に信号を供給する信号発生器12と、電力量計1
8に接近させた受信器13からなる。
【0046】各家庭に設置される一般的な交流電力量計
の模式図を図11に示す。電力量計の内部にはコイルW
pがあり、このコイルは電源端子に接続されている。
【0047】この種の一般的な低圧配電系統では、信号
周波数を概略10kHz以下に選ぶと、変圧器および高
庄側の信号周波数におけるインピーダンスは、十分小さ
くできる。したがって、信号発生器12で発生させた信
号を、注入トランス11を介し系統に注入すると、注入
トランス11を設置した系統の電力量計18のコイルW
pに信号電流が流れ、注入トランス11を設置しない系
統の電力量計18のコイルには信号電流が流れない。以
上のことにより、注入トランス11を設置した系統の電
力量計18の周囲には、信号電流による磁界が発生して
いる。
【0048】よって、受信器13を特定された分岐ブレ
ーカに対応する電力量計18に接近させた場合には、受
信器13によって上記信号電流により発生する磁界を検
出できる。また、受信器13を特定された分岐ブレーカ
に対応しない電力量計18に接近させた場合には、受信
器13によって上記信号電流により発生する磁界を検出
できない。
【0049】以上のように、本実施例では、受信器13
を電力量計18に接近させることにより、電力量計18
に接続する配線が、特定された分岐ブレーカ5に対応す
るかどうかを識別できるという効果がある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
負荷装置等を特定して分岐ブレーカがそれに対応して配
線されているかどうかを識別する場合と、分岐ブレーカ
等を特定して負荷装置がそれに対応して配線されている
かどうかを識別する場合の、どちらの場合でも無停電で
しかも的確かつ簡単に、識別できる識別装置を提供でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】 注入器の回路図である。
【図3】 注入器のコイル部分の説明図である。
【図4】 注入器のコイル部分の他の例を示す説明図で
ある。
【図5】 信号電流に係る等価回路図である。
【図6】 本発明の他の実施例のブロック図である。
【図7】 信号電流に係る等価回路図である。
【図8】 信号電流に係る等価回路図である。
【図9】 受信器の実施例を示す回路図である。
【図10】 本発明のさらに他の実施例のブロック図で
ある。
【図11】 一般的な交流電力量計の模式図である。
【符号の説明】
1 変圧器、2 主ブレーカ、3 電線、4 電線、5
分岐ブレーカ、6 負荷装置、7 電線、8 接続端
子、9 接地線、10 注入器、10a コイル部分、
11 注入トランス、12 信号発生器、13 受信
器、14 多芯ケーブル、15 プリント配線板、16
トランス、17 トランス、18 電力量計、21
ピックアップコイル、22 アンプ、23 切り替えス
イツチ、24フィルタ、25 表示器

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分岐ブレーカ及び負荷装置が接続された
    配線路において、前記負荷装置が接続された接続端子に
    コイル部分及びコンデンサと抵抗の直列回路を有する注
    入器を接続し、前記注入器に信号を供給する注入トラン
    スと、前記注入トランスに、ある周波数の信号電流を連
    続的または間欠的に発生する信号を供給する信号発生器
    と、前記分岐ブレーカの2次側配線に接近させ、前記周
    波数の信号電流により発生する磁界を検出して目的とす
    る配線路を探索する受信器からなることを特徴とする
    線路識別装置。
  2. 【請求項2】 分岐ブレーカ及び負荷装置が接続された
    配線路において、前記分岐ブレーカの2次側配線の1線
    に信号を注入する注入トランスと、前記注入トランスに
    連続的または間欠的に発生する信号を供給するための信
    号発生器と、前記負荷装置が接続された接続端子にコイ
    ル部分及びコンデンサと抵抗の直列回路を有する注入器
    を接続し、前記注入器のコイル部分に接近させ、前記周
    波数の信号電流により発生する磁界を検出して目的とす
    る配線路を探索する受信器からなることを特徴とする
    線路識別装置。
  3. 【請求項3】 注入器のコイル部分は、注入トランスや
    前記受信器との磁気結合ができるように、電線を1回ま
    たは複数回巻いたものであることを特徴とする請求項1
    または2のいずれかに記載の配線路識別装置。
  4. 【請求項4】 注入器のコイル部分は、多芯ケーブルと
    プリント配線板のパターンによって構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の配線路
    識別装置。
  5. 【請求項5】 注入器のコイル部分を構成する多芯ケー
    ブルおよびプリント配線板の一部分が、注入器を収納す
    るケースから露出していることを特徴とする請求項4記
    載の配線路識別装置。
  6. 【請求項6】 受信器の受信帯域には、電源の周波数の
    奇数次高調波を含まないことを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の配線路識別装置。
  7. 【請求項7】 受信器には、信号電流による磁界の検出
    レベルを切り替えるための感度切り替えスイッチを設け
    たことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    配線路識別装置。
JP14944296A 1996-06-11 1996-06-11 配線路識別装置 Expired - Fee Related JP3178652B2 (ja)

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