JPH09306925A - 接合型電界効果トランジスタ - Google Patents

接合型電界効果トランジスタ

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JPH09306925A
JPH09306925A JP14662296A JP14662296A JPH09306925A JP H09306925 A JPH09306925 A JP H09306925A JP 14662296 A JP14662296 A JP 14662296A JP 14662296 A JP14662296 A JP 14662296A JP H09306925 A JPH09306925 A JP H09306925A
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JP
Japan
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region
gate
drain
source
gate region
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JP14662296A
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English (en)
Inventor
Katsushi Tamura
勝志 田村
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でgmが大きい接合型電界効果トランジ
スタを提供する。 【解決手段】 ソース領域4とドレイン領域6に挟まれ
たゲート領域5を複数に分割し、それら各分割区分領域
を電流通路12を介し縦方向に配列する。ゲート領域5に
予め定めた電圧を印加すると、ソース領域4とドレイン
領域6間に電流Id が流れ、この電流Id は従来同様の
a経路に加えて電流通路12を通るb経路でも流れること
ができるようになり、トランジスタを大型化しなくても
ゲート領域断面(B−B断面)における電流通路断面積
Sが増加し、電流Id が流れ易くなって大きなgmを得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造技術を利
用して製造される接合型電界効果トランジスタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図6にはnチャネルタイプの接合型電界
効果トランジスタ(以下、JFETと記す)1の主要構
造の一例が示されている。このnチャネルJFET1
は、半導体基板(例えばpタイプSi基板)2内に形成
されるチャネル領域3とソース領域4とゲート領域5と
ドレイン領域6と第2のゲート領域8と、上記ソース領
域4とゲート領域5とドレイン領域6と第2のゲート領
域8の基板表面上に形成される電極7(7S,7G1
7D,7G2 )とを有して構成されている。
【0003】JFET1は、周知のように、ゲート領域
5と第2のゲート領域8に電源(図示せず)から電極7
(7G1 ,7G2 )を介して予め定められているスイッ
チのオン駆動電圧以上の電圧VG を印加すると、スイッ
チオンし、同図の点線に示すように、チャネル領域3内
をソース領域4からドレイン領域6に向かう方向に電子
が移動し、ソース領域4とドレイン領域6間に電流(以
下、ドレイン−ソース電流と記す)Idss が流れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チャネル領
域3とゲート領域5の接合部分と、チャネル領域3と第
2のゲート領域8の接合部分はpn接合のために、その
接合部分に空乏層10が生じる。この空乏層10は、ゲート
領域5および第2のゲート領域8に印加されるゲート電
圧VG が大きくなるに従って空乏層10の厚みd1 やd2
が厚くなるという如く、ゲート電圧VG の大きさの変動
に応じて空乏層10の厚みd1 ,d2 が変動するものであ
る。
【0005】この空乏層10の厚みd1 ,d2 をゲート電
圧VG の可変制御(JFET1のオン駆動電圧以上の電
圧で可変制御)を行って可変制御し、ドレイン−ソース
電流Idss の電流通路の流路断面積(電流Idss が流れ
る方向に直交するように電流通路を切断したときの断面
積)を可変制御することで、上記電流通路の通路抵抗を
可変し上記ドレイン−ソース電流Idss の通電量を可変
制御することが行われている。
【0006】しかしながら、上記ドレイン−ソース電流
dss はゲート領域5と第2のゲート領域8に挟まれた
チャネル領域3の非常に狭い部分(ゲート流路)11を通
るために、そのゲート流路11の通路抵抗が非常に大き
く、ゲート流路11でドレイン−ソース電流Idss の通電
量が絞られ、ドレイン−ソース電流Idss が非常に流れ
難く、このように、ドレイン−ソース電流Idss が流れ
難いと、例えば、ドレイン−ソース電流Idss は図5に
示す通電量Ia 以上の電流を流すことができず、図5の
ゲート電圧VG とドレイン−ソース電流Idss の関係に
示すように、ドレイン−ソース電流Idss は図5に示す
αの領域内でしか可変制御が行えない。
【0007】このように、ドレイン−ソース電流Idss
が流れ難い領域αでは、ゲート電圧VG を大きく可変し
ているにもかかわらずドレイン−ソース電流Idss の変
動量が小さい、つまり、ゲート電圧VG の変化量ΔVG
に対するドレイン−ソース電流Idss の変化量ΔIdss
の割合(ΔIdss /ΔVG )を表すgm(トランスコン
ダクタンス)が小さいという問題がある。
【0008】そこで、上記問題を解決するために、例え
ば、図6に示す縦方向にJFET1を拡大形成し、ドレ
イン−ソース電流Idss の電流通路における上記ゲート
流路11の流路断面積を大きくし、ゲート流路11の通路抵
抗を小さくしてドレイン−ソース電流Idss を流れ易く
し、ドレイン−ソース電流Idss の通電量の可変制御領
域を、例えば、図5に示すβ領域に拡大し、大きなgm
を得ることが考えられる。しかし、そのようにすると、
JFET1が大型化してしまうという問題が生じる。
【0009】また、図6に示すゲート領域5の長さLを
短くし、前記ゲート流路11を短くすることで、ゲート流
路11の通路抵抗を小さくして、上記同様に大きなgmを
得ることも考えられる。しかし、そのようにすると、ゲ
ート領域5の長さLが短くなるために、ポリシリコンか
らの不純物の染み出しを利用してゲート領域5を形成す
る等の製造プロセスを用いなければならず、その製造プ
ロセスは煩雑であるので、JFET1の製造プロセスが
複雑化するという問題が生じる。
【0010】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、大型化することなく、大き
なgmを得ることができ、しかも、簡単な製造プロセス
で製造できる接合型電界効果トランジスタを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって前記課題を解決す
るための手段としている。すなわち、本発明は、ソース
領域とドレイン領域の間にゲート領域が形成され、それ
らソース領域とゲート領域とドレイン領域はそのソース
領域とゲート領域とドレイン領域の配列方向に直交する
縦方向に伸長形成されている接合型電界効果トランジス
タにおいて、ゲート領域は該ゲート領域を横方向に横断
する1個以上の電流通路によって複数に分割されて各分
割区分領域は前記電流通路を介し縦方向に配列されてい
る構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0012】上記構成の本発明において、例えば、ゲー
ト領域に予め定めたオン駆動電圧以上の電圧を印加する
と、ソース領域とドレイン領域の間に電流(ドレイン−
ソース電流)が流れる。この電流は、従来同様の経路に
加えて、複数に分割されたゲート領域の各分割区分領域
の間の電流通路を通る経路でも流れる。
【0013】このように、ドレイン−ソース電流はゲー
ト領域の各分割区分領域間の電流通路を通ることができ
ることから、接合型電界効果トランジスタを大型化する
ことなく、従来のものよりも、ドレイン−ソース電流の
電流通路におけるゲート流路の流路断面積を増加するこ
とが可能となり、このことにより、ドレイン−ソース電
流のゲート流路における通路抵抗が小さくなってドレイ
ン−ソース電流が流れ易くなり、大きなgmを得ること
が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明における実施の形態
例を図面に基づき説明する。なお、以下に説明する実施
の形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同
一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0015】図1には本発明に係る接合型電界効果トラ
ンジスタ(JFET)の実施の形態例を構成する基板2
の主要構成が模式的に表されている。この実施の形態例
において特徴的なことは、同図に示すように、ソース領
域4とドレイン領域6の間に形成されるゲート領域5を
複数に分割したことであり、それ以外の構成は従来例と
同様であり、その重複説明は省略する。
【0016】上記ゲート領域5は、該ゲート領域5を同
図に示す横方向(ソース領域4とゲート領域5とドレイ
ン領域6の配列方向)に横断する電流通路であるゲート
領域横断通路(チャネル領域3により構成される通路)
12によって複数(図1では3個)に分割され、それら分
割区分領域5a,5b,5cが前記ゲート領域横断通路
12を介し縦方向に配列されている。
【0017】もちろん、本実施の形態例のJFET1に
おいても、図1に示すソース領域4、ゲート領域5、ド
レイン領域6、第2のゲート領域8に対応する電極7が
形成されるが、図1ではそれら電極7の図示が省略され
ている。
【0018】この実施の形態例のJFET1は上記のよ
うに構成されており、上記JFET1のゲート領域5
(5a,5b,5c)および第2のゲート領域8にオン
駆動電圧以上の電圧VG を印加すると、ソース領域4と
ドレイン領域6間にドレイン−ソース電流Idss が流
れ、このドレイン−ソース電流Idss は図1の(b)に
示す各分割区分ゲート領域5(5a,5b,5c)の下
側を通る従来例と同様の経路aに加えて、分割区分領域
5aと5bの間のゲート領域横断通路12と、分割区分領
域5bと5cの間のゲート領域横断通路12とを通る経路
bでも流れることができるようになる。
【0019】すなわち、JFET1を大型化することな
く、ドレイン−ソース電流Idss の電流通路におけるゲ
ート流路11の図1の(c)に示す流路断面積Sが増加
し、ゲート流路11の通路抵抗が従来のものよりも小さく
なってドレイン−ソース電流Idss が流れ易くなり、大
きな通電量を得ることができる。このために、空乏層10
を利用してドレイン−ソース電流Idss の通電量を可変
制御できる通電量の領域が、例えば、図5に示すβ領域
に拡大し、JFET1を大型化することなく、大きなg
mを得ることが可能となる。
【0020】以下に、上記構成のnチャネルJFET1
の製造方法の一例を図2に基づき簡単に説明する。ま
ず、図2の(a)に示すように、酸化膜14が形成された
半導体基板(例えばpタイプSi基板)2の酸化膜14上
に、フォトリソ技術を用いてチャネル領域3を形成する
位置を規定するためのレジスト15を形成し、このレジス
ト15によって定められた基板2のチャネル領域3の形成
部分に、イオン注入法を用いてリン等の不純物を注入す
る。
【0021】然る後、上記レジスト15を除去し、基板2
を酸素雰囲気中で加熱して熱処理(アニール)を施す。
この熱処理により、図2の(b)に示すように、上記注
入したリン等の不純物を基板2の厚み方向に拡散させて
チャネル領域(nウェル)3を形成すると共に、基板2
の酸化膜14上にさらに酸化膜(フィールド酸化膜)16を
形成する。
【0022】次に、基板2を酸素雰囲気中から取り出
し、ソース領域4とゲート領域5とドレイン領域6を形
成する位置を規定するための図2の(c)に示すレジス
ト15を上記フィールド酸化膜16上に形成する。このレジ
スト15はソース領域4とゲート領域5とドレイン領域6
を形成する位置を示す部分以外のフィールド酸化膜16上
に形成され、ここでは、例えば、ソース領域4とゲート
領域5とドレイン領域6を形成する位置を示す部分のみ
が予め貫通形成されているマスクを用いて上記レジスト
15がフォトリソ技術を用いて形成される。
【0023】そして、レジスト15が形成されていない部
分のフィールド酸化膜16、さらに、そのフィールド酸化
膜16部分の下側の酸化膜14をエッチングにより除去し、
酸化膜14およびフィールド酸化膜16により、ソース領域
4を形成する位置を決めるソース形成領域位置決め溝2
4、ゲート領域5を形成する位置を決めるゲート形成領
域位置決め溝25、ドレイン領域6を形成する位置を決め
るドレイン形成領域位置決め溝26を形成する。
【0024】その後、図2の(d)に示すように、上記
ソース形成領域位置決め溝24とドレイン形成領域位置決
め溝26をレジスト15により塞ぎ、イオン注入法によりゲ
ート形成領域位置決め溝25を介して基板2にボロン等の
不純物を注入し、ゲート領域5を形成する。そして、レ
ジスト15を、一旦、除去してから、図2の(e)に示す
ように、ソース形成領域位置決め溝24とドレイン形成領
域位置決め溝26は塞がず、ゲート形成領域位置決め溝25
は塞ぐようにレジスト15を再び形成し、イオン注入法を
用いてリン等の不純物をソース形成領域位置決め溝24、
ドレイン形成領域位置決め溝26を介し基板2に注入し、
ソース領域4とドレイン領域6を形成する。
【0025】最後に、上記レジスト15を除去し、図2の
(f)に示すように、ソース領域4、ゲート領域5、ド
レイン領域6、第2のゲート領域8のそれぞれに対応す
る電極7を形成してnチャネルJFET1が完成する。
【0026】なお、上記JFET1はpタイプSi基板
2を用いているので、第2のゲート領域8を形成するた
めにボロン等の不純物をイオン注入法等により基板2に
注入しなくても、基板2自体が第2のゲート領域8を形
成するp型半導体となっており、わざわざ第2のゲート
領域8を形成する必要がない。
【0027】この実施の形態例によれば、ソース領域4
とドレイン領域6の間に形成されたゲート領域5を複数
に分割し、その各分割区分領域5a,5b,5cをゲー
ト領域横断通路12を介し縦方向(ソース領域4とゲート
領域5とドレイン領域6の配列方向に直交する方向)に
配列したので、ソース領域4とドレイン領域6間に流れ
るドレイン−ソース電流Idss は、各分割区分領域5
a,5b,5cと第2のゲート領域8に挟まれた部分を
通る従来と同様な経路aに加えて、分割区分領域5aと
5bの間のゲート領域横断通路12と、分割区分領域5b
と5cの間のゲート領域横断通路12とを通る経路bでも
流れることができるようになり、JFET1を大型化す
ることなく、ドレイン−ソース電流Idss の電流通路に
おけるゲート流路11の流路断面積Sが増加し、ゲート流
路11の通路抵抗が従来よりも小さくなってドレイン−ソ
ース電流Idss を流れ易くすることができる。
【0028】この結果、空乏層10を利用してドレイン−
ソース電流Idss の通電量を可変制御できる通電量の領
域を上限が高くなる方向に拡大することができ、JFE
T1を大型化することなく、大きなgmを得ることが可
能となる。本発明者が上記実施の形態例のJFET1を
試作し、実験により上記gmを求めたところ、従来のも
のと比べて、JFET1を大型化することなく、10%以
上も大きなgmを得ることができた。
【0029】ところで、図7の(a)に示すゲート領域
5の位置決め用マスク(ゲート領域5を形成する位置を
規定する部分のみ予め貫通孔が開けられているシート)
18と、図7の(b)に示すソース領域4とドレイン領域
6の位置決め用マスク(ソース領域4とドレイン領域6
を形成する位置を規定する部分のみ予め貫通孔が開けら
れているシート)20とを用いて、ゲート領域5の位置決
めと、ソース領域4、ドレイン領域6の位置決めとを別
々に行うことが考えられる。
【0030】例えば、まず、図7の(a)に示すよう
に、ゲート領域位置決め用マスク18を用いて、フォトリ
ソ技術により基板2上にレジスト15を形成し、このレジ
スト15によりゲート領域5を形成する位置を決め、然る
後、その形成位置の基板2にボロン等の不純物を注入
し、ゲート領域5を形成する。そして、上記レジスト15
を基板2上から除去し、図7の(b)に示すように、ソ
ース領域4とドレイン領域6の位置決め用マスク20を用
いて、新たにレジスト15を基板2上に形成し、このレジ
スト15によりソース領域4とドレイン領域6を形成する
位置を決め、その形成位置の基板2にリン等の不純物を
注入し、ソース領域4とドレイン領域6を形成する。
【0031】しかしながら、上記のように、ゲート領域
5の位置決めと、ソース領域4とドレイン領域6の位置
決めとを別々に行うと、例えば、図7の(b)に示すソ
ース領域4とドレイン領域6の位置決め用マスク20がゲ
ート領域5に対してソース領域4が近づく方向にずれて
ソース領域4とゲート領域5の間隔dSGが短くなり、反
対にゲート領域5とドレイン領域6の間隔dDGが長くな
るという如く、マスクの位置ずれにより、ソース領域4
とゲート領域5の間隔dSGと、ゲート領域5とドレイン
領域6の間隔dDGとが、予め定めた設定の間隔からずれ
てしまうことが多々ある。このように、上記間隔dSG
DGがずれてしまうと、この間隔dSG,dDGが関与して
いるJFET1の電気的特性も予め定めた設定の特性か
らずれてしまうという問題が生じる。
【0032】これに対して、この実施の形態例では、ソ
ース領域4とゲート領域5とドレイン領域6を形成する
部分の位置決めを同時に行う(つまり、マスクを変換せ
ずにソース領域4とゲート領域5とドレイン領域6の位
置決めを行う)セルフアラインプロセスを用いているの
で(図2の(c)の工程でソース領域4とゲート領域5
とドレイン領域6の位置決めが同時に成されているの
で)、上記のようなマスクの位置ずれの問題が発生せ
ず、ソース領域4とゲート領域5の間隔dSGやゲート領
域5とドレイン領域6の間隔dDGを確実に予め定めた設
定の間隔にすることが可能となり、各JFET1毎に電
気的特性が異なるというようなJFET1の電気的特性
のばらつきを回避することができる。
【0033】また、この実施の形態例のJFET1は、
例えば、ポリシリコンの染みだしを利用してゲート領域
5を形成するというような周知の複雑なプロセスを用い
なくても、上記の如く、セルフアラインプロセスを用い
て、簡単に製造でき、しかも、上述したような優れた効
果を奏することができる。
【0034】なお、本発明は上記実施の形態例に限定さ
れるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施の形態例は、チャネル領域3がn型半導体
(nウェル)で形成されているnチャネルJFET1を
例にして説明したが、本発明は、図4に示すようなチャ
ネル領域3がp型半導体(pウェル)で形成されている
pチャネルJFET1にも適用することができる。この
場合には、ソース領域4とドレイン領域6は、例えば、
ボロン等を注入して形成されたp型半導体により構成さ
れ、ゲート領域5は、例えば、リン等を注入して形成さ
れたn型半導体により構成されることになる。
【0035】また、上記実施の形態例では、ソース領域
4とドレイン領域6に挟まれたゲート領域5を3分割し
ていたが、そのゲート領域5は2分割でも、4分割以上
でもよく、そのように分割区分された各ゲート領域はゲ
ート領域横断通路12を介し縦方向に配列されることにな
る。この場合にも、上記実施の形態例同様の効果を奏す
ることができる。
【0036】さらに、上記実施の形態例では、第2のゲ
ート領域8に対応する電極7G2 はソース領域4、ゲー
ト領域5、ドレイン領域6の電極7が形成されている基
板2の面に対向する面に形成されていたが、図3の
(a)および(b)に示すように、上記ソース領域4、
ゲート領域5、ドレイン領域6の電極7の形成面と同一
基板面に形成してもよい。この場合には、ゲート領域5
の電極7G1 と第2のゲート領域8の電極7G2 は導体
パターン13を介して導通接続されることになる。
【0037】さらに、上記実施の形態例では、Si基板
2を用いてJFET1が構成されていたが、JFET1
はGe基板等のSi基板以外の半導体基板を用いて構成
してもよい。さらに、上記実施の形態例では、イオン注
入法を用いて、チャネル領域3やソース領域4やゲート
領域5やドレイン領域6を形成しているが、エピタキシ
ャル技術等の他の手法により形成してもよい。
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、ソース領域とドレイ
ン領域の間に形成されたゲート領域が該ゲート領域を横
断する1個以上の電流通路によって複数に分割され、そ
れら各分割区分領域が前記電流通路を介し縦方向に配列
されているので、ソース領域とドレイン領域の間に流れ
る電流は従来同様の経路に加えて、上記各分割区分領域
間の電流通路を通る経路でも流れることができるように
なり、接合型電界効果トランジスタの素子の大きさを大
きくしなくても、ゲート流路の流路断面積が従来よりも
増加し、この断面積増加に応じてゲート流路の抵抗が小
さくなりソース領域とドレイン領域間の電流が流れ易く
なり、大きなgmを得ることが可能となり、小型でgm
の大きな接合型電界効果トランジスタを提供することが
できる。
【0039】また、前記の如く、前記流路断面積が増加
したので、その分、空乏層を利用して上記流路断面積の
大きさを大きく可変することが可能となり、流路断面積
の大きさに応じて可変するソース領域とドレイン領域間
の電流の通電量を従来よりも大きく可変制御することが
できる。
【0040】さらに、本発明の接合型電界効果トランジ
スタはソース領域とドレイン領域とゲート領域を形成す
る部分の位置決めを同時に行うセルフアラインプロセス
を用いて製造できるので、ソース領域とドレイン領域の
位置決めとゲート領域の位置決めとを別々に行ったとき
に生じるゲート領域に対するソース領域、ドレイン領域
の位置ずれの問題を回避することができ、接合型電界効
果トランジスタ毎に電気的特性が異なるという電気的特
性のばらつきの問題を防止することができる。しかも、
上記セルフアラインプロセスは非常に簡単であることか
ら、製造工程の複雑化を防止でき、このことにより、接
合型電界効果トランジスタの製造コストを抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態例を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の接合型電界効果トランジスタにおける
製造手法の一例を示す説明図である。
【図3】その他の実施の形態例を示す説明図である。
【図4】さらにその他の実施の形態例を示す説明図であ
る。
【図5】ゲート電圧とドレイン−ソース電流の関係例を
示すグラフである。
【図6】従来例を示す説明図である。
【図7】従来の問題を示す説明図である。
【符号の説明】
1 JFET 4 ソース領域 5 ゲート領域 6 ドレイン領域 12 ゲート領域横断通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース領域とドレイン領域の間にゲート
    領域が形成され、それらソース領域とゲート領域とドレ
    イン領域はそのソース領域とゲート領域とドレイン領域
    の配列方向に直交する縦方向に伸長形成されている接合
    型電界効果トランジスタにおいて、ゲート領域は該ゲー
    ト領域を横方向に横断する1個以上の電流通路によって
    複数に分割されて各分割区分領域は前記電流通路を介し
    縦方向に配列されている構成としたことを特徴とする接
    合型電界効果トランジスタ。
JP14662296A 1996-05-16 1996-05-16 接合型電界効果トランジスタ Pending JPH09306925A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004128138A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Sanyo Electric Co Ltd 接合型fetおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004128138A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Sanyo Electric Co Ltd 接合型fetおよびその製造方法

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