JPH09306343A - プラズマディスプレイの製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイの製造方法

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JPH09306343A
JPH09306343A JP11261096A JP11261096A JPH09306343A JP H09306343 A JPH09306343 A JP H09306343A JP 11261096 A JP11261096 A JP 11261096A JP 11261096 A JP11261096 A JP 11261096A JP H09306343 A JPH09306343 A JP H09306343A
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慶二 岩永
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雄一朗 井口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精細、低抵抗でかつ矩形の電極パターンを形
成することができ、プラズマディスプレイパネルの高精
細化、高信頼性を得ることができ大型化に有利なプラズ
マディスプレイを提供する。 【解決手段】感光性樹脂組成物と導電性粉末を必須成分
とする感光性導電ペーストをフィルム上に塗布する工
程、露光工程、現像工程を含む方法でパターン形成を行
った後、得られたパターンをガラス基板上に転写する工
程により電極を形成することを特徴とするプラズマディ
スプレイの製造方法、および感光性樹脂組成物と導電性
粉末を必須成分とする感光性導電ペーストをフィルム上
に塗布する工程、ガラス基板上に転写する工程、露光工
程、現像工程を含む方法で、パターン形成を行い電極を
形成することを特徴とするプラズマディスプレイの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高精細で低抵抗の電
極を有するプラズマディスプレイの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(PDP)
は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり且つ大
型化が容易であることから,OA機器および広報表示装
置などの分野に浸透している。また、高品位テレビジョ
ンの分野などでの進展が非常に期待されている。
【0003】この様な用途の拡大にともなって、PDP
は微細で多数の表示セルを有するカラーPDPが注目さ
れている。PDPは、全面ガラス基板と背面ガラス基板
との間に備えられた放電空間内で対抗するアノードおよ
びカソード電極間にプラズマ放電を生じさせ、上記放電
空間内に封入されているガスから発光させることにこと
により表示を行うものである。
【0004】この場合、ガラス基板上の電極は、複数体
の線上電極を平行に配置されており、互いの電極が僅小
な間隙を介して対抗し且つ互いの線状電極が交差する方
向を向くように重ね合わせて構成される。上記の電極
は、通常スクリーン印刷法でガラス基板上に銀ペースと
などを印刷した後焼成して形成される。
【0005】しかしながら、通常のスクリーン印刷法で
は、マスクパターン精度、スクイーズ硬さ、印刷速度、
分散性などの最適化を図っても電極パターンの幅を10
0μm以下に細くすることが困難で、また電極形状も半
値幅と底辺の幅の比(半値幅/底辺の幅)が0.5程度
でありファインパターン化には限界があった。
【0006】また、スクリーン印刷による方法では、印
刷マスクの精度は、マスク製版の精度に依存するので印
刷マスクが大きくなるとマスクパターンの寸法誤差が大
きくなってしまう。このため20インチ以上の大面積の
PDPの場合に、高精細のPDP作製がますます技術的
に困難になっている。
【0007】これらスクリーン印刷の欠点を改良する方
法として、特開平1−206538号公報、特開平1−
296534号公報および特開昭63−205255号
公報に記載されているように絶縁ペーストを焼成後、導
電ペースとを印刷し、焼成して電極形状の改良を図った
もの、アノードの電極形成にフォトリソグラフィー技術
を用いたものおよびフォトレジストを用いてフォトリソ
グラフィー技術による導電ペースとが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のいずれの方法も、微細パターン形成に加えてガラス基
板との密着性がよく、低抵抗で大型化に適した電極を得
る技術としては、十分でなかった。
【0009】本発明者らは、上記欠点のないプラズマデ
ィスプレイの製造法について鋭意検討した結果、特に表
面平坦性に優れ、配線設計が容易であり、かつ従来のス
クリーン印刷法では形成困難な100μm以下の微細パ
ターンを形成することが可能なプラズマディスプレイの
製造法を見い出した。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、感光
性樹脂組成物と導電性粉末を必須成分とする感光性導電
ペーストをフィルム上に塗布する工程、露光工程、現像
工程を含む方法でパターン形成を行った後、得られたパ
ターンをガラス基板上に転写する工程により電極を形成
することを特徴とするプラズマディスプレイの製造方法
であり、さらに、感光性樹脂組成物と導電性粉末を必須
成分とする感光性導電ペーストをフィルム上に塗布する
工程、ガラス基板上に転写する工程、露光工程、現像工
程を含む方法で、パターン形成を行い電極を形成するこ
とを特徴とするプラズマディスプレイの製造方法であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は感光性導電ペーストをフ
ィルム上に塗布する工程、露光工程、現像工程により微
細パターンを形成した後、ガラス基板上に転写する工程
により電極を形成することを特徴とするプラズマディス
プレイパネルの製造方法、あるいは、感光性導電ペース
トをフィルム上に塗布する工程、ガラス基板上に転写し
て微細パターンを形成する工程、露光工程、現像工程に
より電極を形成することを特徴とするプラズマディスプ
レイパネルの製造方法である。とくに以上の工程を行う
ことによって、歩留まりを向上させ、従来のスクリーン
印刷では形成困難な100μm以下の微細パターンを形
成することができる。
【0012】以下、本発明を具体的に説明する。
【0013】(フィルム)本発明に用いる転写用フィル
ムは、とくに限定はないが、一般的にはポリエステルフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルムな
どが用いられる。本目的のフィルムとしては転写や露光
・現像時のハンドリング性に優れ、適度な離型性を有す
るフィルムが好ましい。とりわけ、フィルムとして、耐
熱性、耐久性に優れ、パンチング性がよく、汎用で安価
なポリエステルフィルムを用いるのが好ましい。この様
な転写フィルムの物性としては次の範囲で選択するのが
好ましい。 (A)フィルム厚み ;25〜300μm (B)引っ張り強度 ;3000〜5000MPa (C)表面粗さ(Ra);0.02〜0.15μm
【0014】本発明で使用するフィルムには、表面にワ
ックスコート、メラミンコートあるいはシリコンコート
などの離型処理が施されることが好ましい。離型処理
は、通常、離型剤溶液をフィルム上にバーコート、ディ
ップコート、スピンコートなどの一般的な方法で塗布
し、乾燥を90〜160℃、10〜60秒で行う。一定
厚みに塗布された溶液は乾燥後、溶媒部分が揮発して離
型剤による離型層が形成される。離型層の厚みは、離型
剤溶液の濃度と、塗布膜の厚みに依存する。たとえば、
濃度0.1%の離型剤溶液をフィルム上に塗布した場
合、通常厚さ10nmの離型層が形成される。離型層の
厚みは0.5〜10nmが望ましく、この場合において
離型剤溶液の濃度は0.1〜0.05%の範囲にするこ
とによって、この厚みを得ることができる。
【0015】また、本発明で使用するフィルムの剥離強
度は2〜10N/24mmの範囲であることが好まし
い。離型層があまり厚いと離型強度が低くなりペースト
を塗布する際に反発性が高すぎて良好なパターンが形成
できない。
【0016】(導電性粉末)本発明で使用する感光性導
電ペーストの必須成分である導電性粉末の金属は、特に
限定されるものではないが、例えばAg、Au、Pd、
Cu、Ni、AlおよびPtの少なくとも一種を含むも
ので、単独、合金または混合粉末として用いることがで
きる。好ましくは導電性粉末が、銀、アルミニウム、
銅、ニッケルのうち少なくとも1種を含有し、それらの
合計の含有量が導電性粉末の70〜100重量%であ
る。また、混合粉末の例を挙げるとAg(80〜98)
−Pd(20〜2)、Ag(90〜98)−Pt(15
〜2)(以上()内は重量%を表わす。)などの3元系
あるいは2元系の混合貴金属粉末等が好ましく用いられ
る。
【0017】これらの導電性粉末の平均粒子径は0.7
〜6μmであることが好ましい。粒子径が0.7μm未
満であると紫外線の露光時に光が膜中をスムーズに透過
せず、微細パターンの形成が困難となる。また、粒子径
が6μmを越えて大きくなると印刷後の回路パターンの
表面が粗くなり、パターン精度や寸法精度が低下するよ
うになる。
【0018】導電性粉末の比表面積は0.3〜3m2
gであることが好ましい。比表面積が0.3m2 /g未
満では電極パターンの精度が低下する。また、3m2
gを越えると粉末の表面積が大きくなり過ぎて露光時に
紫外線が散乱されて、膜の下部まで露光硬化が十分行わ
れないために現像時に剥がれが生じてパターン精度が低
下する。
【0019】また、PDPの前面基板に用いる場合、電
極を黒色化することによって、ディスプレイのコントラ
ストを向上することができる。そのための方法として、
銀−ニッケルの合金、もしくは、銀粉末とニッケル粉末
の併用による黒色化が有効である。この場合、抵抗値の
点から、銀の含有量が70重量%以上であることが好ま
しい。
【0020】本発明ではガラス基板上に600℃以下の
温度で焼き付けできる導電性金属を用いることが好まし
く、銀を70〜100重量%の範囲で含むことが好まし
い。
【0021】(ガラス粉末)感光性導電ペーストは、導
電性金属以外に、ガラスを含有する。ここでガラスは、
導電性金属とガラス基板との十分な接着力を確保するた
めに用いられる。さらに、導電性金属粉末をガラス基板
上に焼き付ける際の焼結助剤として働き、抵抗を下げる
効果がある。
【0022】本発明で使用するガラスのガラス転移温度
(Tg)およびガラス軟化温度(Ts)は低いほうが好
ましく、それぞれ300〜500℃、350〜450℃
であるのが良い。Tgが低すぎると後述するバインダー
などの有機成分が蒸発する前に焼結が始まるので好まし
くない。Tgが500℃を越えた場合は、600℃以下
の焼き付け温度で行ったときにガラス基板との接着性が
劣る傾向となるので好ましくない。
【0023】ガラスは、通常導電金属粉末と混合できる
ようにガラス粉末を原料として用いる。ガラス粉末とし
ては、Bi2 3 を30〜70重量%の範囲で含有する
ことが好ましい。30重量%未満の場合は、導電ペース
とをガラス基板上に焼き付けする時に、ガラス転移点や
軟化点を制御するのに十分でなく、基板に対する接着強
度を高めるのに効果が少ない。また、70重量%より多
くなるとガラス粉末の軟化点が低くなり過ぎてペースト
中のバインダーが蒸発する前にガラス粉末が溶融し、こ
のためペーストの脱バインダ性が悪くなり、導体膜の焼
結性が低下し、また基板との接着強度が低下しやすい。
【0024】さらに、本発明では酸化物換算表記で、 Bi2 3 30〜70重量% SiO2 3〜30重量% B2 3 2〜25重量% ZnO 2〜20重量% の組成範囲からなるガラスを用いることによって、電極
を500〜600℃でガラス基板上に強固に焼付けでき
るので好ましい。
【0025】SiO2 は3〜30重量%の範囲で配合す
ることが好ましく、3重量%未満の場合は基板上に焼き
付けたときの接着強度の低下やガラス成分の安定性が低
下しやすい。また、30重量%より多くなると耐熱温度
が増加し、600℃以下でガラス基板上に焼き付けが難
しくなりやすい。B2 3 は2〜25重量%の範囲で配
合することが好ましい。B2 3 は電極の電気絶縁性、
強度、熱膨張係数などの電気、機械および熱的特性を損
なうことのないように焼き付け温度を500〜600℃
の範囲に制御するために配合される。2重量%未満では
密着強度が低下し、また25重量%を越えるとガラス成
分の安定性が低下しやすい。ZnOは3〜20重量%の
範囲で配合することが好ましい。3重量%未満では、電
極をガラス基板上に焼き付けする時に、焼き付け温度を
制御するのに効果が少ない。20重量%を越えるとガラ
スの耐熱温度が低くなり過ぎてガラス基板上への焼き付
けが難しくなりやすい。
【0026】ガラス粉末には、プラズマの放電特性を劣
化させるNa2 O、Y2 3 、K2O、PbOなどの酸
化物金属を含まないことが好ましい。含有したとして
も、ガラス粉末中のナトリウム、カリウム、イットリウ
ム、鉛の合計含有量が3重量%以下であることが好まし
い。
【0027】また、ガラス粉末中にAl2 3 、Ba
O、CaO、TiO2 、ZrO2 、Li2 Oなどを含有
することによって熱膨張係数、ガラス軟化点、ガラス転
移点、絶縁抵抗を制御できるが、その量は15重量%未
満であることが好ましい。
【0028】電極中のガラス粉末含有量としては、1〜
10重量%であることが好ましい。より好ましくは1〜
5重量%である。PDPの電極の低抵抗化を図るにはガ
ラス粉末の量が低い方が好ましい。ガラスは電気絶縁性
であるので、含有量が5重量%を越えると電極の抵抗が
増大するので好ましくない。1重量%以下では、電極膜
とガラス基板との強固な接着強度が得られにくい。
【0029】(感光性樹脂組成物)本発明において使用
される感光性樹脂組成物からなる感光層は活性な光線を
照射することにより不溶化する層である。光硬化性樹脂
組成物の例としては、(1)光反応性化合物を適当なバ
インダポリマと混合したもの、(2)芳香族ジアゾ化合
物、芳香族アジド化合物、有機ハロゲン化合物などの光
反応性化合物を適当なバインダーポリマーと混合したも
の、(3)既存の高分子に感光性の基をペンダントさせ
ることにより得られる感光性高分子あるいはそれを改質
したもの、(4)ジアゾ系アミンとホルムアルデヒドと
の縮合物などいわゆるジアゾ樹脂といわれるもの、など
があげられる。
【0030】本発明に好適に使用される感光性樹脂組成
物としては、光反応性化合物、バインダーポリマーおよ
び光重合開始剤を含有するものがあげられる。
【0031】本発明で使用される感光性樹脂組成物に含
まれる光反応性化合物としては、光反応性を有する炭素
−炭素不飽和結合を含有する化合物で、その具体的な例
としてアリルアクリラート、ベンジルアクリラート、ブ
トキシエチルアクリラート、ブトキシトリエチレングリ
コールアクリラート、シクロヘキシルアクリラート、ジ
シクロペンタニルアクリラート、ジシクロペンテニルア
クリラート、2−エチルヘキシルアクリラート、グリセ
ロールアクリラート、グリシジルアクリラート、ヘプタ
デカフロロデシルアクリラート、2−ヒドロキシエチル
アクリラート、イソボニルアクリラート、2−ヒドロキ
シプロピルアクリラート、イソデキシルアクリラート、
イソオクチルアクリラート、ラウリルアクリラート、2
−メトキシエチルアクリラート、メトキシエチレングリ
コールアクリラート、メトキシジエチレングリコールア
クリラート、オクタフロロペンチルアクリラート、フェ
ノキシエチルアクリラート、ステアリルアクリラート、
トリフロロエチルアクリラート、アリルかシクロヘキシ
ルジアクリラート、ビスフェノールAジアクリラート、
1,4−ブタンジオールジアクリラート、1,3−ブチ
レングリコールジアクリラート、エチレングリコールジ
アクリラート、ジエチレングリコールジアクリラート、
トリエチレングリコールジアクリラート、ポリエチレン
グリコールジアクリラート、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリラート、ジペンタエリスリトールモノヒドロ
キシペンタアクリラート、ジトリメチロールプロパンテ
トラアクリラート、グリセロールジアクリラート、メト
キシかシクロヘキシルジアクリラート、ネオペンチルグ
リコールジアクリラート、プロピレングリコールジアク
リラート、ポリプロピレングリコールジアクリラート、
トリグリセロールジアクリラート、トリメチロールプロ
パントリアクリラートおよび上記のアクリラートをメタ
クリラートに変えたもの、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、1−ビニル−2−ピロリドンなど
が挙げられる。本発明ではこれらを1種または2種以上
使用することができる。 本発明で使用される感光性樹
脂組成物に含まれるバインダーポリマーとしては、感光
性ポリマーや非感光性ポリマーあるいはそれらの混合物
を用いることができる。
【0032】感光性ポリマーとしては、光不溶化型のも
のと光可溶化型のものがあり、光不溶化型のものとし
て、高分子化合物に感光性の基をペンダントさせること
により得られる感光性高分子化合物あるいはそれを改質
したもの、ジアゾ系アミンとホルムアルデヒドとの縮合
物などいわゆるジアゾ樹脂といわれるものなど、光可溶
化型のものとしては、ジアゾ化合物の無機塩や有機酸と
のコンプレックス、キノンジアゾ類などを適当なバイン
ダーポリマーと混合したもの、キノンジアゾ類を適当な
バインダーポリマーと結合させた、例えばフェノールノ
ボラック樹脂のナフトキノン−1,2ジアジド−5−ス
ルフォン酸エステルなどがあげられる。
【0033】非感光性ポリマーとしては、ポリビニール
アルコール、ポリビニールブチラール、メタクリル酸エ
ステル重合体、アクリル酸エステル重合体アクリル酸エ
ステル−メタクリル酸エステル重合体、α−メチルスチ
レン重合体、ブチルメタクリレート樹脂などがあげられ
る。
【0034】本発明におけるバインダーポリマーとして
は、光不溶化型の感光性ポリマー、あるいはその混合物
を用いることが好ましい。なかでも、側鎖または分子末
端にカルボキシル基とエチレン性不飽和基を有するアク
リル系共重合体、あるいはその混合物を用いることがよ
り好ましい。
【0035】側鎖または分子末端にカルボキシル基とエ
チレン性不飽和基を有するアクリル系共重合体は、不飽
和カルボン酸とエチレン性不飽和化合物を共重合させて
形成したアクリル系共重合体にエチレン性不飽和基を側
鎖または分子末端に付加させることによって製造するこ
とができる。
【0036】不飽和カルボン酸の具体的な例としては、
アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、これらの酸無
水物などがあげられる。一方、エチレン性不飽和化合物
の具体的な例としては、メチルアクリラート、メチルメ
タアクリラート、エチルアクリラート、エチルメタクリ
ラート、n−プロピルアクリラート、イソプロピルアク
リラート、n−ブチルアクリラート、n−ブチルメタク
リラート、sec−ブチルアクリラート、sec−ブチ
ルメタクリラート、イソ−ブチルアクリラート、イソブ
チルメタクリラート、tert−ブチルアクリラート、
tert−ブチルメタクリラート、n−ペンチルアクリ
ラート、n−ペンチルメタクリラート、スチレン、p−
メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチ
レンなどがあげられるが、これらに限定されない。これ
らのアクリル系主鎖ポリマの主重合成分として前記のエ
チレン性不飽和化合物の中から少なくともメタクリル酸
メチルを含むことによって熱分解性の良好な共重合体を
得ることができる。
【0037】側鎖または分子末端のエチレン不飽和基と
してはビニル基、アリル基、アクリル基、メタクリル基
などがあげられる。このような側鎖をアクリル系共重合
体に付加させる方法としては、アクリル系共重合体中の
カルボキシル基にグリシジル基を有するエチレン性不飽
和化合物やアクリル酸クロライド化合物を付加反応させ
て作る方法がある。
【0038】グリシジル基を有するエチレン性不飽和化
合物としては、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グ
リシジル、アリルグリシジルエーテル、エチルアクリル
酸グリシジル、クロトニルグリシジルエーテル、クロト
ン酸グリシジルエーテル、イソクロトン酸グリシジルエ
ーテルなどがあげられる。また、アクリル酸クロライド
化合物としては、アクリル酸クロライド、メタアクリル
酸クロライド、アリルクロライドなどが挙げられる。こ
れらのエチレン性不飽和化合物あるいはアクリル酸クロ
ライド化合物の付加量としては、アクリル系共重合体中
のカルボキシル基に対して0.05〜1モル当量が好ま
しく、さらに好ましくは0.1〜0.8モル当量であ
る。エチレン性不飽和化合物の付加量が0.05当量未
満では感光特性が不良となりパターンの形成が困難にな
る。付加量が1モル当量より大きい場合は、未露光部の
現像液溶解性が低下したり、塗布膜の硬度が低くなり好
ましくない。 これらのポリマーのうちで本願発明の感
光性樹脂組成物には、側鎖または分子末端にカルボキシ
ル基とエチレン性不飽和基を有する分子量500〜10
0000のポリマーを含有せしめることが最も好まし
い。
【0039】本発明で用いられる感光性樹脂組成物に含
まれる光重合開始剤の具体的な例として、ベンゾフェノ
ン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビス(ジ
メチルアミン)ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチ
ルアミノ)ベンゾフェノン、4,4−ジクロロベンゾフ
ェノン、4−ベンゾイル−4−メチルジフェニルケト
ン、ジベンジルケトン、フルオレノン、2,2−ジエト
キシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ル−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2
−メチルプロピオフェノン、p−t−ブチルジクロロア
セトフェノン、チオキサントン、2−メチルチオキサン
トン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチ
オキサントン、ジエチルチオキサントン、ベンジル、ベ
ンジルジメチルケタノール、ベンジル−メトキシエチル
アセタール、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインブチルエ−テル、アントラキノン、2−t−
ブチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、β
−クロルアントラキノン、アントロン、ベンズアントロ
ン、ジベンゾスベロン、メチレンアントロン、4−アジ
ドベンザルアセトフェノン、2,6−ビス(p−アジド
ベンジリデン)シクロヘキサノン、2,6−ビス(p−
アジドベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、
2−フェニル−1,2−ブタジオン−2−(o−メトキ
シカルボニル)オキシム、1−フェニル−プロパンジオ
ン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1,3
−ジフェニル−プロパントリオン−2−(o−エトキシ
カルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシ−
プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシム、
ミヒラ−ケトン、2−メチル−[4−(メチルチオ)フ
ェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、ナフタ
レンスルホニルクロライド、キノリンスルホニルクロラ
イド、N−フェニルチオアクリドン、4,4−アゾビス
イソブチロニトリル、ジフェニルジスルフィド、ベンズ
チアゾールジスルフィド、トリフェニルホルフィン、カ
ンファーキノン、四臭素化炭素、トリブロモフェニルス
ルホン、過酸化ベンゾイン及びエオシン、メチレンブル
ーなどの光還元性の色素とアスコルビン酸、トリエタノ
ールアミンなどの還元剤の組合せなどがあげられる。本
発明ではこれらを1種または2種以上使用することがで
きる。
【0040】光重合開始剤は、側鎖または分子末端にカ
ルボキシル基とエチレン性不飽和基を有するアクリル系
共重合体と光反応性化合物の和に対し、5〜30重量%
の範囲で添加され、より好ましくは2〜25重量%であ
る。光重合開始剤の量が少なすぎると、光感度が不良と
なり光硬化が不充分となる。また光重合開始剤の量が多
すぎれば、感光性樹脂組成物の表面層だけで光硬化が進
み、均質な光硬化膜が得られなくなる。
【0041】本発明で使用する感光性樹脂組成物には、
有機染料からなる紫外線吸光剤を添加することも有効で
ある。紫外線吸収効果の高い吸光剤を添加することによ
って高アスペクト比、高精細、高解像度が得られる。紫
外線吸光剤としては有機系染料からなるものが用いら
れ、中でも350〜450nmの波長範囲で高UV吸収
係数を有する有機系染料が好ましく用いられる。具体的
には、アゾ系染料、アミノケトン系染料、キサンテン系
染料、キノリン系染料、アミノケトン系染料、アントラ
キノン系、ベンゾフェノン系、ジフェニルシアノアクリ
レート系、トリアジン系、p−アミノ安息香酸系染料な
どが使用できる。有機系染料は吸光剤として添加した場
合にも、焼成後の絶縁膜中に残存しないで吸光剤による
絶縁膜特性の低下を少なくできるので好ましい。これら
の中でもアゾ系およびベンゾフェノン系染料が好まし
い。有機染料の添加量は0.05〜5重量部が好まし
い。0.05重量%以下では紫外線吸光剤の添加効果が
減少し、5重量%を越えると焼成後の絶縁膜特性が低下
するので好ましくない。より好ましくは0.15〜1重
量%である。有機顔料からなる紫外線吸光剤の添加方法
の一例を上げると、有機顔料を予め有機溶媒に溶解した
溶液を作製し、次に該有機溶媒中に銀粉末を混合後、乾
燥することによってできる。この方法によって銀粉末の
個々の粉末表面に有機の膜をコートしたいわゆるカプセ
ル状の粉末が作製できる。
【0042】本発明で使用する感光性樹脂組成物の好ま
しい組成比は、(a)側鎖または分子末端にカルボキシ
ル基とエチレン性不飽和基を有するアクリル系共重合
体;40〜90重量%、(b)光反応性化合物;60〜
10重量%、(c)光重合開始剤;(a)、(b)の和
に対して5〜30重量%である。
【0043】上記においてより好ましくは、(a)およ
び(b)成分の組成をそれぞれ50〜80重量%、50
〜20重量%の範囲に選択するのがよい。この範囲にあ
ると紫外線露光時において、光硬化の機能が十分発揮さ
れ、後の現像時における耐薬品性や耐溶解性が向上する
ので好ましい。また上記において(b)成分の光反応性
化合物が60重量%を超えると特に、窒素ガスの中性雰
囲気や水素ガス雰囲気中でバインダを蒸発させる場合
に、脱バインダー性が低下するため絶縁抵抗や強度の低
下などの問題を生ずる。10重量%未満では、感度が低
下するので光硬化させるのに露光量が多く必要になる問
題がある。
【0044】感光性樹脂組成物中には、必要に応じて安
定化剤、増感剤、可塑剤、消泡剤、レベリング剤、分散
剤、有機あるいは無機の沈殿防止剤などを添加すること
もできる。
【0045】増感剤は、感度を向上させるために添加さ
れる。増感剤の具体例として、2、4−ジエチルチオキ
サントン、イソプロピルチオキサントン、2,3−ビス
(4−ジエチルアミノベンザル)シクロペンタノン、
2,6−ビス(4−ジメチルアミニベンザル)シクロヘ
キサノン、2,6−ビス(4−ジメチルアミノベンザ
ル)−4−メチルシクロヘキサノン、ミヒラーケトン、
4,4、−ビス(ジエチルアミノ)−ベンゾフェノン、
4,4−ビス(ジメチルアミノ)カルコン、4,4−ビ
ス(ジエチルアミノ)カルコン、p−ジメチルアミノシ
ンナミリデンインダノン、p−ジメチルアミノベンジリ
デンインダノン、2−(p−ジメチルアミノフェニルビ
ニレン)−イソナフトチアゾール、1,3−^ビス(4
−ジメチルアミノベンザル)アセトン、1,3−カルボ
ニル−ビス(4−ジエチルアミノベンザル)アセトン、
3,3−カルボニル−ビス(7−ジエチルアミノクマリ
ン)、N−フェニル−N−エチルエタノールアミン、N
−フェニルエタノールアミン、N−トリルジエタノール
アミン、N−フェニルエタノールアミン、ジメチルアミ
ノ安息香酸イソアミル、ジエチルアミノ安息香酸イソア
ミル、3−フェニル−5−ベンゾイルチオ−テトラゾー
ラゾール、1−フェニル−5−エトキシカルボニルチオ
−テトラゾールなどがあげられる。本発明ではこれらを
1種または2種以上使用することができる。なお、増感
剤の中には光重合開始剤としても使用できるものがあ
る。増感剤を本発明の感光性樹脂組成物に添加する場
合、その添加量は側鎖または分子末端にカルボキシル基
とエチレン性不飽和基を有するアクリル系共重合体と光
反応性化合物の和に対して通常0.1〜30重量%、よ
り好ましくは0.5〜15重量%である。増感剤の量が
少なすぎれば光感度を向上させる効果が発揮されず、増
感剤の量が多すぎれば露光部の残存率が小さくなりすぎ
るおそれがある。
【0046】可塑剤の具体的な例としては、ジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレート、ポリエチレングリコ
ール、グリセリンなどがあげられる。
【0047】本発明においては高精細なパターンを形成
するため、表面平坦性の優れた塗布膜が形成できる公知
の有機レベリング剤を添加することが好ましい。有機レ
ベリング剤としては有機系の界面活性剤、より好ましく
はノニオン系の界面活性剤を用いる。レベリング剤の具
体的な例としては、分子量が300〜3000の特殊ビ
ニル系重合物、特殊アクリル系重合物を石油ナフサ、キ
シロール、トルエン、酢酸エチル、1−ブタノール、お
よびミネラルターペンなどの溶媒に溶解させた“ディス
パロン”(L−1980−50、L−1982−50、
L−1983−50、L−1984−50、L−198
5−50、#1970、#230、LC−900、LC
951、#1920N、#1925N、P40)(以上
楠本化成株式会社製)、ノニオン系界面活性“カラース
パース”188−A、“ハイオニック”PE、“モディ
コール”L、S−65、U−99、W−77(以上サン
ノプコ株式会社製)を感光性樹脂組成物に対して0.1
〜20.0重量%添加する。この場合、レベリング剤の
量が20.0重量%より多すぎるとペースト感度の低下
によりパターン特性が劣化する。また、レベリング剤の
量が0.1%より少なすぎると十分なレベリング効果が
得られず表面にスクリーンメッシュ跡などの凹凸が残
る。
【0048】このような感光性樹脂組成物は、側鎖また
は分子末端にカルボキシル基とエチレン性不飽和基を有
するアクリル系共重合体と光重合開始剤を光反応性化合
物に溶解させることによって製造することができる。側
鎖または分子末端にエチレン性不飽和基を有するアクリ
ル系共重合体と光重合開始剤が光反応性化合物に溶解し
ない場合あるいは溶液の粘度を調整したい場合には該ア
クリル系共重合体、光重合開始剤および光反応性化合物
の混合溶液が溶解可能である有機溶媒や水などの溶媒を
加えてもよい。このとき使用される溶媒は該アクリル系
共重合体、光重合開始剤および光反応性化合物の混合物
を溶解しうるものであればよい。たとえばメチルセルソ
ルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルエ
チルケトン、ジオキサン、アセトン、シクロヘキサノ
ン、シクロペンタノン、イソブチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、テトラヒドロフラン、ジメチルスル
フォキシド、γ−ブチロラクトンなどやこれらのうちの
1種以上を含有する有機溶媒混合物が用いられる。
【0049】かくして、本発明の感光性導電ペースト
は、通常、感光性樹脂組成物、導電性粉末およびガラス
粉末、並びにその他の無機微粒子および溶媒等の各種成
分を所定の組成となるように調合した後、3本ローラや
混練機で均質に混合分散して作製することができる。感
光性導電ペーストの粘度は無機微粒子、増粘剤、有機溶
媒、可塑剤および沈殿防止剤などの添加割合によって適
宜調整されるが、その範囲は2000〜20万cps
(センチ・ポイズ)である。
【0050】本発明で使用する感光性導電ペーストの各
成分を次の範囲、すなわち導電性粉末:60〜90重量
%,ガラス粉末:1〜10重量%,感光性樹脂組成物:
4〜40重量%、とすることにより断面形状が矩形の導
体パターンを得ることができる。導電性粉末量が90重
量%を越えるとペーストの感度が低下するために露光量
の増加、断面形状の不良が起こる。
【0051】(ガラス基板)本発明に用いるガラス基板
は、公知のものであれば特に限定はないが、一般的なソ
ーダライムガラスやソーダライムガラスをアニール処理
したガラス、または、高歪み点ガラス(旭硝子社製 商
品名PD−200)等を用いることができる。ガラス基
板のサイズには特に限定はなく、1.0〜5.0mmの
厚みのガラスを用いることができる。
【0052】(パターン形成方法)次に本発明によっ
て、プラズマディスプレイパネルを作製する一例につい
て説明する。但し、本発明はこれに限定されない。
【0053】(塗布工程)離型処理が施されたポリエス
テルフィルム上に感光性導電ペーストを全面塗布する。
塗布方法としては、スクリーン印刷、ダイコーター、ラ
ンドコーター、バーコーター、ブレードコーター、ロー
ルコーターなどを用いることができる。塗布厚みは、塗
布回数、スクリーンのメッシュ、ペーストの粘度を選ぶ
ことによって調整できるが、導体パターンは10〜30
μmの厚みが必要であり、乾燥や焼成による収縮を考慮
して、20〜60μm程度の厚みで塗布することが好ま
しい。
【0054】(露光工程)露光は通常のフォトリソグラ
フィーで行われるように、フォトマスクを用いてマスク
露光する方法が一般的である。用いるマスクは、感光性
有機成分の種類によって、ネガ型もしくはポジ型のどち
らかを選定する。露光工程を1回だけ行うことが、複数
回の露光を行う場合に比べて、精度良く簡便にパターン
を形成する方法としては好ましい。この際使用される活
性光源は、たとえば、可視光線、近紫外線、紫外線、電
子線、X線、レーザー光などが挙げられるが、これらの
中で紫外線が好ましく、その光源としてはたとえば低圧
水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ハロゲンランプ、
殺菌灯などが使用できる。これらのなかでも超高圧水銀
灯が好適である。露光条件は塗布厚みによって異なる
が、0.5〜100mW/cm2 の出力の超高圧水銀灯
を用いて0.5〜30分間露光を行なう。特に、露光量
が0.3〜5J/cm2 程度の露光を行うことが好まし
い。
【0055】(現像工程)露光後、現像液を使用して現
像を行なうが、この場合、浸漬法やスプレー法、ブラシ
法で行なう。
【0056】現像液は、感光性ペースト中の有機成分が
溶解可能である有機溶媒を使用できる。また該有機溶媒
にその溶解力が失われない範囲で水を添加してもよい。
感光性ペースト中にカルボキシル基等の酸性基を持つ化
合物が存在する場合、アルカリ水溶液で現像できる。ア
ルカリ水溶液として水酸化ナトリウムや水酸化カルシウ
ム水溶液などのような金属アルカリ水溶液を使用できる
が、有機アルカリ水溶液を用いた方が焼成時にアルカリ
成分を除去しやすいので好ましい。
【0057】有機アルカリとしては、公知のアミン化合
物を用いることができる。具体的には、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキサイド、トリメチルベンジルアンモ
ニウムヒドロキサイド、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミンなどが挙げられる。アルカリ水溶液の濃度
は通常0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜
5重量%である。アルカリ濃度が低すぎれば未露光部が
除去されずに、アルカリ濃度が高すぎれば、パターン部
を剥離させ、また露光部を腐食させるおそれがあり良く
ない。
【0058】また、現像時の現像温度は、20〜50℃
で行うことが工程管理上好ましい。
【0059】かくして得られた電極パターンの表面状態
は表面粗さ試験において中心線平均粗さ(Ra)が0〜
1.0μmであることが好ましい。ここで表面粗さ試験
とは、触針式表面粗さ測定器を用い被測定面の中心線平
均粗さを測定する方法である。表面粗さが1.0μm以
上になると高精細なパターン形成が困難になる。
【0060】(転写工程)フィルム上にパターン形成し
た後、ガラス基板状に塗布する工程である。すなわち、
パターン形成済みの転写フィルムをガラス基板に重ね合
わせた後、通常50〜150℃に加熱した加圧用ローラ
ーで1〜1.5MPaで加圧することによりパターンを
ガラス基板上に転写する。
【0061】ここで転写時にパターンとガラス基板との
密着性を高めるためにガラス基板の表面処理を行うこと
ができる。表面処理液としてはシランカップリング剤、
例えばビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、トリス−(2−メト
キシエトキシ)ビニルシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピ
ル)トリメトキシシラン、γ(2−アミノエチル)アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランなど
あるいは有機金属例えば有機チタン、有機アルミニウ
ム、有機ジルコニウムなどである。シランカップリング
剤あるいは有機金属を有機溶媒例えばエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、メチルアルコール、エチルアルコール、プロ
ピルアルコール、ブチルアルコールなどで0.1〜5%
の濃度に希釈したものを用いる。次にこの表面処理液を
スピナーなどで基板上に均一に塗布した後に80〜14
0℃で10〜60分間乾燥することによって表面処理が
できる (焼成工程)次に焼成炉にて焼成を行う。焼成雰囲気
や、温度はペーストや基板の種類によって異なるが、空
気中、窒素、水素等の雰囲気中で焼成する。焼成温度は
400〜610℃で行う。ガラス基板上にパターン加工
する場合は、520〜610℃の温度で10〜60分間
保持して焼成を行う。また、以上の工程中に、乾燥、予
備反応の目的で、50〜300℃加熱工程を導入しても
良い。焼成炉としては、バッチ式の焼成炉やベルト式の
連続型焼成炉を用いることができる。
【0062】本発明のプラズマディスプレイに用いる電
極は(1)塗布、(2)露光、(3)現像、(4)転
写、(5)焼成の工程により形成されるが、(1)塗
布、(2)転写、(3)露光、(4)現像、(5)焼成
の工程によっても形成可能である。
【0063】(ディスプレイ作製工程)以上の工程によ
って得られた電極を有するガラス基板は、プラズマディ
スプレイの前面側もしくは背面側に用いることができ
る。また、プラズマアドレス液晶ディスプレイにも用い
ることができる。
【0064】電極を有するガラス基板は、さらに、誘電
体層、隔壁層を形成し蛍光体を塗布した後に、前背面の
ガラス基板を合わせて封着し、ヘリウム、ネオン、キセ
ノン等の希ガスを封入することによって、プラズマディ
スプレイのパネル部分を製造できる。
【0065】さらに、駆動用のドライバーICを実装す
ることによって、プラズマディスプレイを製造すること
ができる。
【0066】
【実施例】以下の実施例で本発明を具体的に説明する。
以下の実施例において濃度は特に断らない限りすべて重
量%で表わす。
【0067】実施例1〜11 (転写用フィルム作製)ポリエステルフィルム(東レ製
“ルミラーT60 #100”を使用)表面に、トルエ
ン溶媒により0.05〜0.005%に希釈した離型剤
塗布液を塗布した。
【0068】塗布液は、以下の離型剤、硬化剤、溶媒を
各々調合し用いた。 離型剤:シリコン樹脂(東レダウコーニング社製“SR
X370”) 硬化剤:同社“SRX212” 溶媒:トルエン 離型剤と硬化剤の調合比率は99:1とした。
【0069】塗布条件は、メタバー#6を用いバーコー
トを行った。この方法で溶液を塗布する場合、9μmの
塗布が可能である。乾燥は140℃、30秒とした。乾
燥後の離型剤からなる離型層の厚みは約1nmであっ
た。剥離強度の測定を、幅24mmのセロハンテープ
(ニットー製”31B”を使用)を10cmの長さに切
り、表面処理したフィルム面に貼り付ける方法により、
これを、引張り試験機を用いて5mm/secの速度に
て、セロハンテープをフィルム面から引き剥がす際の荷
重を剥離強度として行った。離型剤溶液濃度0.1〜
0.005%の範囲でパターン形成が良好で、かつ、パ
ターン剥離性の良好な剥離強度3〜7N/24mmの転
写用フィルムを得た。
【0070】(感光性導電ペーストの作製)表1に示す
組成で以下の溶媒およびバインダーポリマーAを各々混
合し攪拌しながら80℃まで加熱し、すべてのバインダ
ーポリマーを均質に溶解させた。ついで溶液を室温まで
冷却し、以下の光重合開始剤Bを加えて溶解させた。そ
の後溶液を400メッシュのフィルターを通し濾過し
た。その後、表1に示す組成で以下の導電性粉末C1ま
たはC2、光反応性化合物D、ガラス粉末E1またはE
2、可塑剤F、増感剤G、増感助剤H、増粘剤I、レベ
リング剤Jおよび溶媒を表1に示す組成となるように添
加し、3本ローラーで混合・分散してペーストを作製し
た。
【0071】溶媒:γ−ブチロラクトン バインダーポリマーA:側鎖にカルボキシル基とエチレ
ン性不飽和基を有するアクリル系共重合体);40%の
メタクリル酸(MAA)、30%のメチルメタアクリレ
ート(MMA)および30%のスチレン(St)からな
る共重合体にMAAに対して0.4当量のグリシジルメ
タアクリレート(GMA)を付加反応させたポリマー 光重合開始剤B:2−メチル−1[4−(メチルチオ)
フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1をポリマー
とモノマーとの総和に対して20%添加した。
【0072】導電性粉末C1:Ag粉末;単分散粒状、
平均粒子径3.7μm、比表面積0.48m2 /g 導電性粉末C2:95%Ag−5%Pd粉末;単分散粒
状、平均粒子径3.3μm、比表面積0.82m2 /g 光反応性化合物D:トリメチロールプロパントリアクリ
レート ガラス粉末E1;(成分重量%)酸化ビスマス(45.
1)、二酸化ケイ素(27.5)、酸化ホウ素(12.
5)、酸化亜鉛(2.6)、酸化ナトリウム(4.
7)、酸化アルミニウム(2.8)、酸化ジルコニウム
(4.8) ガラス粉末E2;(成分重量%)酸化ビスマス(5
0)、二酸化ケイ素(7)、酸化ホウ素(15)、酸化
亜鉛(14)、酸化バリウム(14)。
【0073】可塑剤F:ジブチルフタレート(DBP)
をポリマーの10%添加した 増感剤G:2,4−ジエチルチオキサントンをポリマー
とモノマーとの総和に対して20%添加した 増感助剤H:p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステ
ル(EPA)をポリマーとモノマーとの総和に対して1
0%添加した 増粘剤I:酢酸2−(2−ブトキシエトキシ)エチルに
溶解させたSiO2 濃度15%溶液をポリマ−に対して
4%添加した レベリング剤J:特殊ビニル系重合物をポリマーとモノ
マーの総和に対して10〜16%添加した。
【0074】(塗布工程)得られた各々の感光性導電ペ
ーストを325メッシュのスクリーンを用いて転写用フ
ィルム(430mm×430mm角、厚み100μm)
上に400mm角の大きさにベタ印刷し、80℃で40
分間保持して乾燥した。乾燥後の塗布膜の厚みは12〜
15μmであった。
【0075】(露光工程・現像工程)得られた塗布膜を
40〜70μmのファインパターンを有するPDP用電
極を形成したクロムマスクを用いて、上面から500m
W/cm2 の出力の超高圧水銀灯で紫外線露光した。次
に25℃に保持したモノエタノールアミンの0.5%の
水溶液に浸漬して現像し、その後スプレーを用いて未露
光部を水洗浄しパターンを形成した。
【0076】(転写工程)フィルム上に形成されたパタ
ーンをガラス基板(430mm角、厚み1.1mm)に
重ね合わせた。予めガラス基板および転写フィルムにア
ライメントマークを設けて、パターンの位置合わせを行
った。さらに、110℃に加熱した加圧用ローラーによ
り10kg/cm2 で加圧してフィルムを剥がした後、
パターンが転写されたガラス基板を得た。
【0077】(焼成工程)ガラス基板上に形成されたパ
ターンを空気中、580℃で15分間焼成を行い、電極
導体膜を作製し、プラズマディスプレイ用電極を得た。
【0078】(評価)かくして得られた焼成後の電極に
ついて、パターン解像度、膜厚、接着強度、比抵抗、表
面粗さおよび断面形状を測定し評価した。パターン解像
度および断面形状は走査電子顕微鏡(SEM)にて観察
して求めた。接着強度はセロハンテープを電極面に張り
付け、その剥離度合いで評価した。比抵抗は10μm厚
みの電極を形成後シート抵抗を測定し膜厚から計算で求
めた。評価結果を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】実施例12 実施例1において、感光性導電ペーストをフィルム上に
塗布する工程、露光工程、現像工程、焼成工程を含む方
法でパターン形成を行った後、得られたパターンをガラ
ス基板上に転写する代わりに、感光性導電ペーストをフ
ィルム上に塗布する工程、ガラス基板上に転写する工
程、露光工程、現像工程、焼成工程を含む方法で、パタ
ーン形成を行う方法を採用する以外は、実施例1と全く
同様にして電極を形成した。得られた電極について、実
施例1と同様にして、評価を行なった。パターン解像度
は線幅30μm、膜厚9μm、表面粗さ0.6μm、接
着強度は剥離なし、比抵抗2.6μΩ・cm、フィルム
剥離強度6.0N/24mm、転写性は良好であった。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、高精細、低抵抗でかつ
矩形の電極パターンを形成することができ、特に、スク
リーン印刷では、マスクパターンの寸法精度の限界やパ
ターンピッチの累積によって生ずる位置ずれの問題から
大型化が困難であったプラズマディスプレイパネルの高
精細化、高信頼性を得ることができる。また、本発明に
よればベタ印刷した面に、マスクパターンを通して露光
後、現像してパターン形成ができるので寸法精度の問題
も大幅に減少し、かつ高精細のマスクで位置合わせがで
きるので大型化に一層有利である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性樹脂組成物と導電性粉末を必須成分
    とする感光性導電ペーストをフィルム上に塗布する工
    程、露光工程、現像工程を含む方法でパターン形成を行
    った後、得られたパターンをガラス基板上に転写する工
    程により電極を形成することを特徴とするプラズマディ
    スプレイの製造方法。
  2. 【請求項2】感光性樹脂組成物と導電性粉末を必須成分
    とする感光性導電ペーストをフィルム上に塗布する工
    程、ガラス基板上に転写する工程、露光工程、現像工程
    を含む方法で、パターン形成を行い電極を形成すること
    を特徴とするプラズマディスプレイの製造方法。
  3. 【請求項3】フィルムが、剥離強度2〜10N/24m
    mのフィルムであることを特徴とする請求項1または2
    記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  4. 【請求項4】フィルムが、0.5〜10nmの厚みの離
    型層を有するフィルムであることを特徴とする請求項1
    または2記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  5. 【請求項5】導電性粉末が、銀、アルミニウム、銅、ニ
    ッケルのうち少なくとも1種を含有し、それらの合計の
    含有量が導電性粉末の70〜100重量%であることを
    特徴とする請求項1または2記載のプラズマディスプレ
    イの製造方法。
  6. 【請求項6】感光性導電ペーストが、導電性粉末60〜
    90重量%、ガラス粉末1〜10重量%、感光性樹脂組
    成物4〜40重量%からなることを特徴とする請求項1
    または2記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  7. 【請求項7】ガラス粉末が、酸化ビスマスを30〜70
    重量%含有するガラスであることを特徴とする請求項6
    記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  8. 【請求項8】ガラス粉末が、下記の組成を含有するガラ
    スであることを特徴とする請求項6記載のプラズマディ
    スプレイの製造方法。 Bi 30〜70重量% SiO 3〜30重量% B 2〜25重量% ZnO 2〜20重量%
  9. 【請求項9】ガラス粉末が、ナトリウム、カリウム、イ
    ットリウム、鉛の合計含有量が3重量%以下のガラスで
    あることを特徴とする請求項6記載のプラズマディスプ
    レイの製造方法。
  10. 【請求項10】電極が、厚みが3〜30μm、最小線幅
    が5〜200μm、電極間の最小線幅が10〜500μ
    mの形状を有することを特徴とする請求項1または2記
    載のプラズマディスプレイの製造方法。
  11. 【請求項11】得られた電極の表面の状態が、表面粗さ
    試験において、Raが1.0μm以下であることを特徴
    とする請求項1または2記載のプラズマディスプレイの
    製造方法。
  12. 【請求項12】感光性樹脂組成物が、側鎖または分子末
    端にカルボキシル基とエチレン性不飽和基を有する分子
    量500〜100000のポリマーを含有することを特
    徴とする請求項1または2記載のプラズマディスプレイ
    の製造方法。
JP11261096A 1996-05-07 1996-05-07 プラズマディスプレイの製造方法 Expired - Fee Related JP3567606B2 (ja)

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JP2008124030A (ja) * 2007-11-30 2008-05-29 Jsr Corp 導電性ペースト組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネル
KR100996235B1 (ko) * 2004-06-01 2010-11-25 주식회사 동진쎄미켐 PDP 어드레스 전극용 Pb 미함유 Ag 페이스트 조성물
KR20110118841A (ko) * 2009-03-06 2011-11-01 도요 알루미늄 가부시키가이샤 도전성 페이스트 조성물 및 그를 이용하여 형성된 도전성 막

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