JPH09306018A - 記録再生装置および方法 - Google Patents

記録再生装置および方法

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JPH09306018A
JPH09306018A JP8121337A JP12133796A JPH09306018A JP H09306018 A JPH09306018 A JP H09306018A JP 8121337 A JP8121337 A JP 8121337A JP 12133796 A JP12133796 A JP 12133796A JP H09306018 A JPH09306018 A JP H09306018A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光の光量を効率的に利用して2種類の
光ディスクを記録再生する。 【解決手段】 光ディスク41A,41Bの種類に応じ
て、放射光源21A,21Bを切り換え、その放射光源
でレーザ光を発生させる。放射光源21Aから出射され
た第1の波長のレーザ光は、4段の階段形状を有する鋸
波形状の凹凸が同心円状に形成されたホログラム光学素
子(HOE)26で回折し、屈折型対物レンズ27によ
って光ディスク41Aの所定の位置に収束される。放射
光源21Bから出射された第2の波長のレーザ光は、H
OE26を透過し、屈折型対物レンズ27によって光デ
ィスク41Bの所定の位置に収束される。そして、光デ
ィスク41A,41Bで反射されたレーザ光(反射光)
が、光学系を介してホトディテクタ29で受光され、受
光された反射光より情報が再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置およ
び方法に関し、特に、第1の波長の第1の光ビームと、
第2の波長の第2の光ビームを発生し、3段以上の階段
形状を有する鋸波形状の凹凸が同心円状に形成された光
学素子によって、第1の光ビームの位相を変化させ、か
つ、第2の光ビームの位相を変化させず、その第1の光
ビームを第1の記録媒体に集光し、第2の光ビームを第
2の記録媒体に集光する記録再生装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光を利用して情報を記録または再生する
記録媒体として、コンパクトディスク(CD)(商
標)、CD−ROM、CD−Rなどの光ディスクが普及
しているが、最近では、その他に、大容量のデータを記
録するDVD(Digital VersatileDisc)などの新たな
記録媒体が開発されつつある。
【0003】このような光ディスクからデジタル情報を
読み出す場合、レーザ光を記録媒体に集光し、記録媒体
からの反射光を検出し、反射光のレベルを2値データに
変換する。
【0004】高密度の光ディスクにおいては、短波長の
レーザ光を利用し(例えば、CDを再生する場合、波長
λはλ=780nmとされ、より高密度にデータが記録
されているDVDを再生する場合、λ=635乃至65
0nmとされる)、開口数(NA)の大きい(例えば、
CDを再生する場合、NA=0.45とされ、DVDを
再生する場合、NA=0.6とされる)対物レンズを使
用してレーザ光をより狭い範囲に収束させ、その反射光
を受光して、記録されている情報を再生する。
【0005】そのような開口数(NA)の大きい対物レ
ンズを使用すると、光ディスクの傾き(スキュー)に起
因して、反射光における収差量が増大するため、DVD
ではCDにおける場合より基板を薄く設計し(CDの
1.2mmに対し、DVDでは0.6mm)、反射光に
おける収差量を低減している。
【0006】以上のような、対物レンズのNAとレーザ
光の波長λの値に応じて規定される集光スポットのサイ
ズ(λ/NAに比例する)の違い、および、光ディスク
の基板の厚さに応じて生じる球面収差の量の違いによ
り、従来のCDに記録されている情報を読み出す光学系
を、そのまま、DVDの再生に利用することは困難であ
り、その逆に、DVD用に設計した光学系をCDの再生
にそのまま利用することも困難である。
【0007】しかしながら、今後、CDなどの従来の光
ディスクと、DVDなどの高密度の光ディスクは共存し
ていくものと考えられるので、それらの光ディスクを再
生する場合、光ディスクの種類毎に専用の再生装置を用
意しなければならないとすれば不便である。
【0008】そこで、このような記録密度と基板の厚さ
が異なる複数の光ディスクを1つの装置で再生する方法
がいくつか提案されている。
【0009】そのうちの1つとして、CD用とDVD用
の2つの対物レンズを用意し、再生する光ディスクの種
類に対応して対物レンズを切り替える方法(第1の方
法)が、例えば、信学技法 TECHNICAL REPORT OF IEICE
MR95-25(1995-08)(三菱電機宇多小他)に記載されて
いる。
【0010】また、第2の方法として、例えば、DVD
用の光学ピックアップにおけるレーザ光の光路上に、絞
り機構を設け、CD再生時において、レーザ光(反射
光)のうち、収差の多い部分(NAの大きい部分)をカ
ットし、NAの比較的小さい部分だけを利用することに
より、DVDおよびCDの再生を行う方法(第2の方
法)が、例えば、特開平6−124477号、特願平8
−057291号に開示されている。
【0011】さらに第3の方法として、対物レンズと、
ホログラム光学素子(HOE)を組み合わせる方法(第
3の方法)が、例えば、特開平7−98431号に開示
されている。この方法では、ホログラム光学素子の凹凸
のピッチ(間隔)(HOEピッチ)を最適化して球面収
差を補正するとともに、ホログラム光学素子において凹
凸が形成されている領域(HOE領域)を小さくしてN
Aを調整する。また、1つのレーザ光を、ホログラム光
学素子の回折次数の違いにより2つの焦点の光に分割
し、それぞれの焦点の光を、異なる基板厚さの光ディス
クに集光する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
方法は、2つの対物レンズと、これらの対物レンズを切
り替えるための駆動機構を必要とするため、光学ピック
アップが大型になるとともに、複雑になるという問題を
有している。
【0013】第2の方法においては、球面収差の補正量
が不十分であるため、再生信号が劣化する可能性がある
とともに、CD再生時とDVD再生時においては、その
基板厚さに応じて、光ディスクの記録面が光軸方向に移
動するため、光軸方向に対物レンズを、基板厚さの差を
基板の屈折率n(例えばn=1.58)で割算した量
(例えば、0.380mm=0.6mm/1.58=
(1.2mm(CD)−0.6mm(DVD))/1.
58)と同程度変位させ、その対物レンズの焦点を、再
生する光ディスクの記録面上に移動させる必要がある。
このように大きく対物レンズを移動させるための機構を
設けると、装置(対物レンズ用2軸アクチュエータ)が
大型化することになる。
【0014】そして、第3の方法は、1つのレーザ光を
2つに分割し、分割したレーザ光で、それぞれ異なる種
類の光ディスクを再生しているため、レーザ光の全光量
に対する、光ディスクの再生に利用される光量の割合が
少なくなり、レーザ光の光量を有効に活用することが困
難であるという問題や、再生に利用する回折光以外の他
の次数の回折光が外乱となり、フォーカスサーボが不安
定となるという問題を有している。
【0015】さらに、これらの方法は、使用されている
レーザ光の波長が、約635nm乃至約650nmと短
く、CD−R(波長が約635nm乃至約650nmの
光を吸収する染料(色素)で情報記録層(記録面)が形
成されている)の再生が困難である(レーザ光が染料
(色素)に吸収され、充分な反射光が得られない)とい
う問題を有している。
【0016】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、例えば780nmの第1の波長のレーザ光ま
たは例えば635nmの第2の波長のレーザ光を発生
し、ホログラム光学素子と対物レンズを介して第1の光
ディスクまたは第2の光ディスクに集光する。第1の波
長として長い波長(780nm)のレーザ光を使用する
ことにより、CDやCD−Rを再生することができるよ
うにし、さらに、第2の波長として短い波長(635n
m)のレーザ光を使用してDVDを再生可能にする。ま
た、HOEが2つの波長に対して迷光を発生しないよう
に最適化されているため、再生に使用する回折光以外の
回折次数の光が外乱とならず、効率的にレーザ光の光量
を再生に利用することができるものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の記録再
生装置は、第1の波長の第1の光ビームを発生する第1
の発生手段と、第2の波長の第2の光ビームを発生する
第2の発生手段と、第1の光ビームに位相差を与え、第
2のビームには実質的に位相差を与えない高さの3段以
上の階段形状を有する鋸波形状の凹凸が同心円状に形成
された位相変調手段と、位相変調手段を通過した第1の
光ビームを第1の記録媒体に集光し、第2の光ビームを
第2の記録媒体に集光する集光手段とを備えることを特
徴とする。
【0018】請求項6に記載の記録再生方法は、第1の
波長の第1の光ビームを発生するステップと、第2の波
長の第2の光ビームを発生するステップと、3段以上の
階段形状を有する鋸波形状の凹凸が同心円状に形成され
た光学素子により、第1の光ビームに位相差を与え、第
2の光ビームには実質的に位相差を与えないステップ
と、位相差を与えられた第1の光ビームを第1の記録媒
体に集光するか、あるいは、位相差が与えられていない
第2の光ビームを第2の記録媒体に集光するステップと
を備えることを特徴とする。
【0019】請求項1に記載の記録再生装置において
は、第1の発生手段は、第1の波長の第1の光ビームを
発生し、第2の発生手段は、第2の波長の第2の光ビー
ムを発生し、位相変換手段は、第1の光ビームに位相差
を与え、第2のビームには実質的に位相差を与えない高
さの3段以上の階段形状を有する鋸波形状の凹凸が同心
円状に形成されており、集光手段は、位相変調手段を通
過した第1の光ビームを第1の記録媒体に集光し、第2
の光ビームを第2の記録媒体に集光する。
【0020】請求項6に記載の記録再生方法において
は、第1の波長の第1の光ビームを発生し、第2の波長
の第2の光ビームを発生し、3段以上の階段形状を有す
る鋸波形状の凹凸が同心円状に形成された光学素子によ
り、第1の光ビームに位相差を与え(第2の光ビームに
は実質的に位相差を与えない)、位相差を与えられた第
1の光ビームを第1の記録媒体に集光するか、あるい
は、位相差が与えられていない第2の光ビームを第2の
記録媒体に集光する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の記録再生装置の
第1の実施例の構成例を示している。この実施例におい
ては、光学ピックアップ部1は、内蔵する2つの放射光
源(レーザダイオード)21A(第1の発生手段),2
1B(第2の発生手段)(図2)のうちの一方で所定の
波長のレーザ光を発生し、所定の光学系(後述)を介し
て、光ディスク41A(例えばCD)または光ディスク
41B(例えばDVD)に集光し、その反射光を、複数
の受光部を有するホトディテクタ(PD)29(図2)
で検出し、各受光部の出力信号をPD出力信号として演
算回路2に出力するようになされている。
【0022】演算回路2は、PD出力信号(各受光部の
信号)から、光ディスク再生用のデータ検出信号(RF
信号)、光軸方向におけるレーザ光のフォーカスのずれ
を示すフォーカスエラー信号、および、光ディスクの半
径方向のトラッキングのずれを示すトラッキングエラー
信号を算出し、データ検出信号を再生回路3に出力し、
フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を
制御回路4(制御手段)に出力するようになされてい
る。
【0023】再生回路3は、演算回路2より供給された
データ検出信号をイコライズした後、2値化し、さら
に、エラー訂正しながら復調した信号を、再生信号とし
て、所定の装置(図示せず)に出力するようになされて
いる。
【0024】制御回路4は、演算回路2より供給された
フォーカスエラー信号に応じて、フォーカスサーボ用ア
クチュエータ6を制御し、光学ピックアップ部1の対物
レンズ27(集光手段)(図2)を光軸方向に移動さ
せ、フォーカスを調整し、演算回路2より供給されたト
ラッキングエラー信号に応じて、トラッキングサーボ用
アクチュエータ7を制御し、光学ピックアップ部1を光
ディスク41A,41Bの半径方向に移動させ、トラッ
キングを調整するようになされている。
【0025】制御回路4は、光源切り換え用アクチュエ
ータ8を制御し、再生するディスクに応じて、光学ピッ
クアップ部1の、2つの放射光源21A,21B(図
2)のいずれかを所定の位置に移動させるとともに、光
ディスク41Aを再生するとき、放射光源21Aから、
第1の波長λ1のレーザ光を発生させ、光ディスク41
Bを再生するとき、放射光源21Bから、第2の波長λ
2のレーザ光を発生させるようになされている。
【0026】また、制御回路4は、モータ9を制御し、
光ディスク41A,41Bを所定の速度で回転させるよ
うになされている。
【0027】なお、制御回路4は、入力装置5からユー
ザによる操作に応じた信号を受け取ると、その信号に応
じて、各回路を制御するようになされている。
【0028】図2は、図1の光学ピックアップ部1の構
成例を示している。放射光源21Aは、第1の波長λ1
のレーザ光をグレーティング22Aに向けて出射するよ
うになされている。グレーティング22Aは、放射光源
21Aからのレーザ光を、実質的に所定の本数(例えば
3本)に分割し、それらのレーザ光を偏光ビームスプリ
ッタ(PBS)23に入射させるようになされている。
【0029】放射光源21Bは、第2の波長λ2のレー
ザ光をグレーティング22Bに向けて出射するようにな
されている。グレーティング22Bは、放射光源が放射
光源21Bに切り換えられているとき、放射光源21B
からのレーザ光を、実質的に所定の本数(例えば3本)
に分割し、それらのレーザ光を偏光ビームスプリッタ
(PBS)23に入射させるようになされている。
【0030】このように放射光源毎にグレーティング2
2Aまたはグレーティング22Bを設けているので、ト
ラックピッチが異なる複数の光ディスクにおいて3スポ
ット法でトラッキングサーボを行うことができる。
【0031】PBS23は、グレーティング22Aまた
はグレーティング22Bからのレーザ光を透過させ、コ
リメータレンズ24に入射させるとともに、コリメータ
レンズ24より入射したレーザ光(光ディスク41A,
41Bからの反射光)を反射し、マルチレンズ28を介
してホトディテクタ(PD)29に入射させるようにな
されている。
【0032】コリメータレンズ24は、PBS23から
のレーザ光を平行光線に整え、λ/4板25に入射させ
るとともに、λ/4板25から入射した平行光線(反射
光)を収束光にして、PBS23に入射させるようにな
されている。
【0033】λ/4板25は、コリメータレンズ24か
ら入射した直線偏光のレーザ光を円偏光に変換し、ホロ
グラム光学素子(HOE)26(位相変調手段)に入射
させるようになされている。
【0034】HOE26は、λ/4板25から入射した
レーザ光の波長が第2の波長λ2である場合、そのレー
ザ光を実質的に回折させずにそのまま透過し、屈折型対
物レンズ27に入射させるようになされている。屈折型
対物レンズ27は、入射された波長λ2のレーザ光を光
ディスク41Bの記録面に、その基板を介して集光す
る。屈折型対物レンズ27は、光ディスク41Bの記録
面に対して、その基板を介してレーザ光を集光したと
き、最適な光スポットを形成するようにそのNAやパワ
ーなどの設計が行われている。
【0035】これに対して、HOE26は、λ/4板2
5から入射したレーザ光の波長が第1の波長λ1である
場合、そのレーザ光が発散するように所定の角度だけ回
折させ、屈折型対物レンズ27に入射させる。屈折型対
物レンズ27は、このレーザ光を光ディスク41Aの記
録面に、その基板を介して集光する。上述したように、
屈折型対物レンズ27は光ディスク41Bに対して最適
化が行われており、光ディスク41Bと異なる厚さの基
板を有する光ディスク41Aにそのままレーザ光を集光
すると、球面収差が発生する。そこで、HOE26は、
この基板の厚さの差に応じて発生する球面収差をキャン
セルするように最適化されている。
【0036】また、HOE26は、屈折型対物レンズ2
7から入射したレーザ光(反射光)の波長が第1の波長
λ1である場合、そのレーザ光が発散するように所定の
角度(光ディスク41Aの基板の厚さと、光ディスク4
1Bの基板の厚さとの差に起因する球面収差を補正する
角度)だけ回折させ、入射したレーザ光(反射光)の波
長が第2の波長λ2である場合、そのレーザ光を実質的
に回折させずにそのまま透過し、それぞれλ/4板25
に入射させるようになされている。
【0037】屈折型対物レンズ27は、HOE26で回
折したレーザ光を光ディスク41Aの記録面(情報記録
層)に回折限界まで収束させるようになされている。ま
た、屈折型対物レンズ27は、光ディスク41A,41
Bで反射したレーザ光をHOE26に入射させるように
なされている。
【0038】マルチレンズ28は、入射された光ビーム
にフォーカス制御のための非点収差を与え、ホトディテ
クタ(PD)29に入射させる。ホトディテクタ(P
D)29は、複数の受光部を有し、各受光部において、
光ディスク41A,41Bで反射して上述の光学系を介
して入射した反射光を電気信号に変換し、その電気信号
をPD出力信号として演算回路2に出力するようになさ
れている。
【0039】図3は、HOE26の屈折型対物レンズ2
7側の表面を拡大して示している。このように、HOE
26には、各段の高さがdである4段の階段形状の斜面
部を有する鋸波形状の凹凸が同心円状に形成されてい
る。この凹凸は、光ディスク41Aの記録面上におい
て、最適な光スポットサイズが得られるように、最適な
径で(即ち、光ディスク41Aに対して最適なNAにな
るように)形成されている。
【0040】即ち、HOE26の階段形状の段差部が形
成されている範囲の径は、屈折型対物レンズ27のNA
より小さい所定の値に設定されており、これにより、波
長λ1の光(光ディスク41A)に対するNAが実質的
に規定されている。なお、HOE26のλ/4板25側
の表面は平面を呈している。
【0041】HOE26の階段形状のピッチは、波長λ
1のレーザ光を厚さt1の基板を有する光ディスク41
Aに照射した場合に、基板厚の違いにより発生する球面
収差と、波長の違いにより発生する軸上色収差を補正す
る所望の回折角が得られる値に設定されている。
【0042】また、HOE26の階段形状の段数Nと各
段の高さd(段数Nと高さdでHOE26の高さ(深
さ)((N−1)d)が規定される)は、レーザ光の波
長λ1,λ2の値に応じて設定されている。すなわち、
凹凸における階段形状の段数Nは、次の式 N0=λ1/(q×λ1−p×λ2)または N0=λ1/(p×λ2−q×λ1) (p,qは、所定の正の整数)で算出されるN0の値
(整数)に設定されている。あるいはまた、値N0の近
傍の整数であって、波長λ1に対する0次光の回折効率
(入射光の光量と出射光の光量の比)が、1次光または
−1次光の回折効率より小さくなる場合の値に設定され
る。要するに、Nとλ1,λ2の関係は、完全に最適化
せずとも、実用上問題のない回折効率と迷光量の小ささ
を実現することができる範囲で設定される。
【0043】さらに、各段の高さdは、次の式 d0=p×λ2/(n−1) (pは、所定の正の整数、nは、HOE26の屈折率)
で算出されるd0の値に設定されている(d=d0)。あ
るいはまた、値d0の近傍の値であって、波長λ2に対
する0次光の回折効率(入射光の光量と出射光の光量の
比)が、1次光と−1次光の回折効率より大きくなる場
合の値に設定される。
【0044】例えば、整数p,qをp=1,q=1とし
て算出された1段の高さがd0であるN0段の凹凸を有す
るHOE26にレーザ光(平行光線)が入射した場合、
HOE26は、HOE26の各部の厚さに応じて、入射
したレーザ光の位相を変化させる。第1の波長λ1のレ
ーザ光が入射した場合、図4(a)に示すように、図3
の領域Aを通過したレーザ光を基準として、図3の領域
Bを通過したレーザ光には、約(3/2)πラジアンの
位相差を与え、図3の領域Cを通過したレーザ光には、
約(6/2)πラジアンの位相差を与え、図3の領域D
を通過したレーザ光には、約(9/2)πラジアンの位
相差を与える。
【0045】位相差は、2πラジアンの整数倍の位相を
加減しても、元の位相差と等価であるので、図4(a)
の位相差を図4(b)に示すように書き直すことができ
る。即ち、波長λ1のレーザ光がHOE26に入射した
場合、領域Aを通過したレーザ光を基準として、領域B
を通過したレーザ光には、約(1/2)πラジアンの位
相差が与えられ、領域Cを通過したレーザ光には、約π
ラジアンの位相差が与えられ、領域Dを通過したレーザ
光には、約(3/2)πラジアンの位相差が与えられ
る。このように、波長λ1のレーザ光は、入射したHO
E26の部位に応じて位相差が与えられるので回折す
る。
【0046】一方、第2の波長λ2のレーザ光が入射し
た場合、図5(a)に示すように、図3の領域Aを通過
したレーザ光を基準として、図3の領域Bを通過したレ
ーザ光には、約2πラジアンの位相差が与えられ、図3
の領域Cを通過したレーザ光には、約4πラジアンの位
相差が与えられ、図3の領域Dを通過したレーザ光に
は、約6πラジアンの位相差が与えられる。
【0047】上述したのように、位相差は、2πラジア
ンの整数倍の位相を加減しても、元の位相差と等価であ
るので、図5(a)の位相差を図5(b)に示すように
書き直すことができる。即ち、波長λ2のレーザ光がH
OE26に入射した場合、領域A乃至領域Dのうち所定
の領域を通過したレーザ光と、他の領域を通過したレー
ザ光の位相差はほぼゼロである。従って、波長λ2のレ
ーザ光は、HOE26で実質的に回折せずに、そのまま
透過する。
【0048】このように、第1の波長λ1のレーザ光
は、図6に示すように、HOE26で発散するように
(NAが大きくなるように)回折し、屈折型対物レンズ
27によって光ディスク41A(基板の厚さt1)の記
録面に収束され、第2の波長λ2のレーザ光は、図7に
示すように、HOE26を、回折されずにそのまま透過
し、屈折型対物レンズ27によって光ディスク41B
(基板の厚さt2(t1>t2))の記録面に収束され
る。
【0049】このように、HOE2に対して、一方の波
長λ1に対してパワーを持たせ、他方の波長λ2に対し
てパワーを持たせないようにすることで、それぞれの波
長の光を異なる位置に収束させ、異なる種類の光ディス
クを再生する場合における屈折型対物レンズ27の移動
量(屈折型対物レンズ27の先端と光ディスクとの距離
(ワーキングディスタンス)の差)を低減させる(例え
ば0.2mm以内にさせる)ことができる。
【0050】また、屈折型対物レンズ27は波長λ2の
光を光ディスク41Bに集光するのに最適化されている
ので、収差は発生しない。さらに、屈折型対物レンズ2
7と光ディスク41Aで発生する波長λ1の光に対する
収差はHOE26で補正される。従って、いずれの波長
の光も各光ディスク上に良好なスポット形状として集光
させることができる。
【0051】図8は、HOE26の回折効率(入射光の
光量と出射光の光量の比)の一例を示している。波長λ
2においては、0次の回折光(即ち、透過光)の回折効
率がほぼ100%のピーク(図中のピーク2)を示して
いるので、第2の波長λ2のレーザ光は、その光量がほ
とんど減衰することなく、0次の回折光としてHOE2
6を通過(透過)する。
【0052】このように、HOE26を通過する際の第
2の波長λ2のレーザ光の光量の減衰は、ほとんどゼロ
であるので、HOE26を2回(光ディスク41Bへ向
かうときと、光ディスク41Bから反射してきたとき)
通過しても、第2の波長λ2のレーザ光の光量は、ほと
んど減衰せず、発生したレーザ光の光量の大部分を、光
ディスクの再生または記録に利用することができる。
【0053】一方、波長λ1においては、−1次の回折
光の回折効率が約80%のピーク(図中のピーク3)を
示しているので、第1の波長λ1のレーザ光は、その光
量が約80%に減衰して、−1次の回折光としてHOE
26を所定の回折角だけ回折して通過する。
【0054】このように、HOE26を通過する際、第
1の波長λ1のレーザ光の光量は、約80%に減衰する
ので、HOE26を2回(光ディスク41Aへ向かうと
きと、光ディスク41Aから反射してきたとき)通過し
た後の第1の波長λ1のレーザ光の光量は、約64%
(=0.8×0.8×100%)となるが、光ディスク
の記録または再生には充分な光量である。
【0055】なお、放射光源21A,21Bで発生する
レーザ光の波長帯域は、充分狭く、実質的に単一波長の
光と考えることができる。従って、HOE26で波長λ
2の0次光を得ているとき、あるいは、波長λ1の1次
光を得ているとき、他の次数の不要な回折光は殆ど発生
しない。従って、光のエネルギーの利用効率を向上さ
せ、迷光の発生を抑制することができる。
【0056】また、HOE26の表面の凹凸を3段(N
=3)以上にすることにより、光の利用効率(回折効
率)が良好なHOE26を作成することができ、特に、
4段以上にすると、上述のようにレーザ光の利用効率
(回折効率)が高くなる。2段にすると、レーザ光の利
用効率(回折効率)が低くなる(例えば、図8のピーク
3の回折効率は、約34%程度となる)とともに、不要
な1次の回折光が、再生または記録に利用される−1次
の回折光と同じ回折効率で発生してしまい、迷光となる
ので好ましくない。
【0057】さらに、2段だと、波長λ1とλ2の間隔
が長くなり、波長λ1を780nmの近傍に、かつ、波
長λ2を635nmの近傍に、それぞれ配置することが
困難になる。4段にするとこれらの値の近傍に配置する
ことができる。5段にした場合、波長λ1とλ2をそれ
ぞれ780nmまたは635nmに最も近い値にするこ
とができる。ただし、HOE26の4段の構造は、基板
を2回マスキングしてエッチングすることにより製造す
ることができるが、5段の構造は、金型などから製造す
ることが必要となり、コスト高となる。
【0058】なお、図中のピーク2に対応する波長のレ
ーザ光を放射光源A21で発生し(即ち、図中のピーク
2に対応する波長を第1の波長λ1とし)、図中のピー
ク1(1次の回折光)に対応する波長のレーザ光を放射
光源21Bで発生し(即ち、図中のピーク1に対応する
波長を第2の波長λ2とし)、異なる基板の厚さを有す
るディスクを記録再生するようにすることもできる。ま
た、λ1、λ2、p,q(即ち、HOE26のNおよび
d)を適宜変更することにより、様々な光ディスクに対
応して記録再生を行うようにすることができる。
【0059】以上のように、光ピックアップ部1は、光
ディスクの種類(基板の厚さの違い)に応じて異なる波
長のレーザ光を発生し、HOE26を介してそのディス
クの記録面にレーザ光を収束させ、その反射光をPD2
9で読み取り、演算回路2に出力する。なお、光ディス
ク41A(例えばCD)を再生する場合は、図2に示す
ように、放射光源21Aより出射された波長λ1(例え
ば780nm)のレーザ光を光ディスク41Aに集光
し、光ディスク41B(例えばDVD)を再生する場合
は、図9に示すように、放射光源を放射光源21Bに切
り換えた後、放射光源21Bより出射された波長λ2
(例えば635nm)のレーザ光を光ディスク41Bに
集光する。
【0060】なお、放射光源21Aで波長λ1のレーザ
光を発生し、光ディスク41Aを再生する場合は、放射
光源21Bはオフされ、放射光源21Bで波長λ2のレ
ーザ光を発生し、光ディスク41Bを再生する場合は、
放射光源21Aはオフされるので、再生に利用しない波
長のレーザ光に起因する外乱(迷光など)を抑制するこ
とができるとともに、消費電力を少なくすることができ
る。
【0061】図10は、PD29の受光部の一例と、演
算回路2の演算例を示している。PD29は、3個の受
光部29A,29B,29Cを有している。受光部29
Aは、グレーティング22Aまたはグレーティング22
Bで分割されたレーザ光のうち、データ読み取りおよび
フォーカスエラーの検出に利用されるレーザ光(反射
光)を受光する。受光部29B,29Cは、トラッキン
グエラーの検出に利用されるレーザ光(反射光)を受光
する。受光部29Aは、4つの受光領域A乃至Dを有
し、受光領域ごとに入射した光を電気信号に変換し、そ
の電気信号を演算回路2に出力する。受光部29B,2
9Cは、受光領域E,Fを有し、受光領域ごとに入射し
た光を電気信号に変換し、その電気信号を演算回路2に
出力する。
【0062】本実施例においては、フォーカスサーボは
アスティグマ法(非点収差法)に従って行われ、演算回
路2は、受光部29Aの4つの受光領域A乃至Dより供
給された4つの信号A乃至Dからフォーカスエラー信号
((A+C)−(B+D))を算出し、制御回路4に出
力する。また、トラッキングサーボは3スポット法に従
って行われ、演算回路2は、受光部29B,29Cの受
光領域E,Fより供給された2つの信号E,Fからトラ
ッキングエラー信号(E−F)を算出し、制御回路4に
出力する。そして、演算回路2は、受光部29Aの4つ
の受光領域A乃至Dより供給された4つの信号A乃至D
からデータ検出信号(A+B+C+D)を算出し、再生
回路3に出力する。
【0063】以上のようにして、例えばDVDを再生す
るとき、あるいは、CD−Rにデータを記録するとき
は、放射光源21Bを利用し、CDまたはCD−Rを再
生するときは、波長λ1の放射光源21Aを利用するよ
うにする。この場合、基板の厚さはt1=1.2mm、
t2=0.6mmとなり、波長λ1は780nm、波長
λ2は635nmとすることができる。なお、図2(図
9)のPBS23は、ビームスプリッタ(BS)で構成
することもできる。この場合、λ/4板25は不要とな
る。ただしこの場合、出射された光の1/4のみが利用
されることになる。
【0064】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2の実施例は、第1の実施例のうち、光源切り
換え用アクチュエータ8が不要となるように、光ピック
アップ部1を変更したものである。従って、第2の実施
例については、その光ピックアップ部1についてだけ説
明する。
【0065】図11は、第2の実施例の光ピックアップ
部1の一例を示している。この光ピックアップ部1にお
いては、グレーティング22AとPBS23の間にダイ
クロイックプリズム(DP)31が配置され、放射光源
21AからPBS23までの光路に垂直な方向に放射光
源21Bおよびグレーティング22Bが配置されてい
る。
【0066】DP31は、図12に示すような特性を有
し、放射光源21Aからグレーティング22Aを介して
入射した波長λ1のレーザ光を透過し、PBS23に入
射させるとともに、放射光源21Bからグレーティング
22Bを介して入射した波長λ2のレーザ光を反射し、
PBS23に入射させるようになされている。このDP
31の膜特性は、p偏光またはs偏光のどちらか一方に
対してのみ満足されていればよいので、安価なものを用
いることができる。
【0067】その他の構成要素は、図2の光ピックアッ
プ部1のものと同一であるので、その説明を省略する。
【0068】この実施例で光ディスク41Aにデータを
記録するか、または再生する場合は、図11に示すよう
に、放射光源21Aをオンにして波長λ1のレーザ光を
光ディスク41Aに集光し、光ディスク41Aからの反
射光をPD29で受光する。また、光ディスク41Bに
データを記録するか、または再生する場合は、図13に
示すように、放射光源21Bをオンにして波長λ2のレ
ーザ光を光ディスク41Bに集光し、光ディスク41B
からの反射光をPD29で受光する。なお、光ディスク
41Aを記録または再生するときは、放射光源21Bを
オフにしておき、光ディスク41Bを記録または再生す
るときは、放射光源21Aをオフにしておく。
【0069】このように、DP31を利用して、放射光
源21Aが発生するレーザ光の光路と、放射光源21B
が発生するレーザ光の光路を合成することにより、放射
光源21A,21Bをオン/オフするだけで、発生する
レーザ光(波長)を切り換えることができるので、第1
の実施例の光源切り換え用アクチュエータ8は不要とな
り、装置の構造を簡素化することができる。
【0070】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。第3の実施例は、第1の実施例のうち、光源切り
換え用アクチュエータ8が不要となるように、光ピック
アップ部1を変更した他の例を示している。従って、第
3の実施例においても光ピックアップ部1についてだけ
説明する。
【0071】図14は、第3の実施例の光ピックアップ
部1の一例を示している。この光ピックアップ部1にお
いて、レーザカプラ33Aは、レーザ光の発光部と受光
部が一体化されたものであり、第1の波長λ1のレーザ
光を発生し、DP32に入射させるとともに、DP32
から入射する、光ディスク41Aからの反射光を受光す
るようになされている。レーザカプラ33Bは、第2の
波長λ2のレーザ光を発生し、DP32に入射させると
ともに、DP32から入射する、光ディスク41Bから
の反射光を受光するようになされている。
【0072】DP32は、レーザカプラ33Aまたはレ
ーザカプラ33Bからのレーザ光を透過または反射し、
コリメータレンズ24に入射させるとともに、コリメー
タレンズ24より入射した、光ディスク41A,41B
からの反射光を透過または反射し、レーザカプラ33A
またはレーザカプラ33Bに入射させるようになされて
いる。
【0073】その他の構成要素(コリメータレンズ2
4、HOE26、および屈折型対物レンズ27)は、図
2の光ピックアップ部1のものと同一であるので、その
説明を省略する。
【0074】この実施例で光ディスク41Aにデータを
記録、または再生する場合は、図14に示すように、レ
ーザカプラ33Aをオンにして波長λ1のレーザ光を光
ディスク41Aに集光し、光ディスク41Aからの反射
光をレーザカプラ33Aで受光する。また、光ディスク
41Bにデータを記録、または再生する場合は、レーザ
カプラ33Bをオンにして波長λ2のレーザ光を光ディ
スク41Bに集光し、光ディスク41Bからの反射光を
レーザカプラ33Bで受光する。なお、光ディスク41
Aにデータを記録、または再生するときは、レーザカプ
ラ33Bをオフにしておき、光ディスク41Bにデータ
を記録、または再生するときは、レーザカプラ33Aを
オフにしておく。
【0075】このように、レーザカプラ33A,33B
を利用することにより、部品数を減らすことができ、装
置全体をより小型化することができる。
【0076】なお、レーザカプラ33A,33Bとして
は、これに限らず、類似の機能を有するもの(例えばシ
ャープ(株)の「ホロレーザ」(商標))を用いること
ができる。
【0077】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。第4の実施例は、光ディスク41Aと、記録面に
光磁気膜を使用して磁化の方向で情報を記録している光
磁気ディスク42を再生するようになされている。第4
の実施例は、第1の実施例のうち、光ピックアップ部1
および演算回路2を変更したものである。従って、第4
の実施例の光ピックアップ部1および演算回路2だけに
ついて説明する。
【0078】図15は、第4の実施例の光ピックアップ
部1の一例を示している。光磁気ディスク42の記録面
に入射したレーザ光は磁化の方向に応じて偏光し、反射
するので、その反射光の偏光の向き(p偏光成分とs偏
光成分の差)を検出して、記録されている情報を読み出
す。
【0079】ビームスプリッタ(BS)34は、放射光
源21Aまたは放射光源21Bからのレーザ光を透過し
てコリメータレンズ24に入射させるとともに、コリメ
ータレンズ24を介して入射する反射光(p偏光成分、
s偏光成分の両方)を反射してλ/2板35に入射させ
る。
【0080】λ/2板35は、BS34から入射した反
射光の偏光面を45度だけ回転し、マルチレンズ36を
介してPBS38に入射させる。
【0081】PBS38は、入射したレーザ光をp偏光
成分とs偏光成分とに偏光分離する。PD37Aは、複
数の受光部を有し、グレーティング22Bで分割された
レーザ光のうち、s偏光成分を受光し、トラッキングサ
ーボ、フォーカスサーボ、および、データ再生用の電気
信号を演算回路2に出力するようになされている。
【0082】PD37Bは、グレーティング22Bで分
割されたレーザ光のうち、p偏光成分を受光し、データ
再生用の電気信号を演算回路2に出力するようになされ
ている。
【0083】磁気コイル(磁気ヘッド)43は、光磁気
ディスク42に対し、記録信号に対応する磁界を印加す
る。
【0084】なお、BS34は、p偏光成分の50%を
反射する(50%を透過する)ようにし、s偏光成分の
100%を反射(0%を透過)するようにしてもよい。
【0085】その他の構成要素は、図2の光ピックアッ
プ部1のものと同一であるので、その説明を省略する。
【0086】図16は、PD37A,37Bの受光部の
一例と、演算回路2の演算例を示している。PD37A
は、3個の受光部61乃至63を有している。受光部6
1は、データの再生およびフォーカスエラーの検出に利
用されるレーザ光(反射光)を受光する。受光部62,
63は、トラッキングエラーの検出に利用されるレーザ
光(反射光)を受光する。受光部61は、4つの受光領
域A乃至Dを有し、受光領域ごとに入射した光を電気信
号に変換し、その電気信号を演算回路2に出力する。受
光部62,63は、受光領域E,Fを有し、受光領域ご
とに入射した光を電気信号に変換し、その電気信号を演
算回路2に出力する。
【0087】PD37Bは、データの再生(およびフォ
ーカスエラーの検出)に利用されるレーザ光(反射光)
を受光する受光領域Gを有し、入射した光を電気信号に
変換し、その電気信号を演算回路2に出力する。
【0088】本実施例においては、フォーカスサーボは
アスティグマ法に従って行われ、演算回路2は、受光部
61の4つの受光領域A乃至Dより供給された4つの信
号A乃至Dからフォーカスエラー信号((A+C)−
(B+D))を算出し、制御回路4に出力する。また、
トラッキングサーボは3スポット法に従って行われ、演
算回路2は、受光部61,62の受光領域E,Fより供
給された2つの信号E,Fからトラッキングエラー信号
(E−F)を算出し、制御回路4に出力する。
【0089】そして、演算回路2は、光磁気ディスク4
2を再生するとき、PD37Aの受光部61の受光領域
A乃至Dと、PD37Bの受光領域Gより供給された5
つの信号A乃至D,GからMOデータ検出信号(G−
(A+B+C+D))(即ち、反射光のs偏光成分とp
偏光成分の差)を算出し、再生回路3に出力する。ま
た、通常の光ディスク(ディスク41A、ディスク42
Bなど)から、反射光の強弱を検出して情報を読み取る
場合、第1乃至第3の実施例と同様に、演算回路2は、
受光部61の4つの受光領域A乃至Dより供給された4
つの信号A乃至Dからデータ検出信号(A+B+C+
D)を算出し、制御回路4に出力する。また、この場
合、演算回路2から、データ検出信号として、(A+B
+C+D+G)を出力するようにしてもよい。
【0090】以上のように、光磁気ディスク42からの
反射光をPBS38で各偏光成分に分離し、PD37
A,37Bで各偏光成分を受光することにより、光磁気
ディスク42を再生することができる。
【0091】また、本実施例において、光磁気ディスク
42に情報を記録する場合は、再生時より出力を増加さ
せた放射光源21Bのレーザ光を、光磁気ディスク42
の記録面の所定の記録位置に集光した状態で、記録する
情報に対応する変調信号を磁気コイル43に供給し、そ
の変調信号に対応する磁界をレーザ光が集光されている
記録位置に印加して、情報を記録する。このように、情
報の記録時に高出力のレーザ光を必要とする場合におい
ても、光の利用効率が良好であるため、それほど高い出
力のレーザ光を使用しなくても済み、消費電力を抑制す
ることができる。
【0092】なお、第4の実施例においては、今後開発
される可能性が高いDVD−RAM(記録密度がDVD
(ROM)と同等であり、かつ、記録面に情報を記録す
ることが可能なディスク)が光磁気記録面方式とされた
場合、そのDVD−ROMとCDに対して記録または再
生を行うことができるようにすることができる他、DV
D(ROM)と光磁気ディスク、DVD(ROM)と基
板の厚さが0.8mmの光磁気ディスクであるHS(Hy
per Storage)(商標)などに対する記録再生を行うよ
うにすることができる。また、DVD−RAMの記録再
生方式に、相変化方式が採用された場合も、この実施例
(但し、この場合、磁気コイル43は不要となる)で記
録または再生を行うことができる(相変化方式の場合、
高出力のレーザ光が必要とされるため、本実施例が好適
である)。
【0093】なお、第1の実施例乃至第4の実施例の各
光ピックアップ部1のHOE26の表面の形状を、図1
7に示すように、HOE26の中心から半径R1の領域
(第1の領域)においては、斜面部が外周方向に傾斜し
ている4段の鋸波形状の凹凸とし、その外周の半径(R
1+R2)までの領域(第2の領域)においては、斜面
部が内周方向に傾斜している4段の鋸波形状の凹凸とす
ることができる。これにより、レーザ光の一部が第1の
領域からずれて第2の領域に入射した場合における、第
2の領域に入射したレーザ光や、光ディスク41Aに対
するNAより大きいNAの光は、第1の領域に入射した
レーザ光から分離され、光ディスク41A(または光デ
ィスク41B)の記録面の、第1の領域に入射したレー
ザ光の焦点Fから離れた領域r2に、非合焦状態で照射
される。
【0094】これらのレーザ光のうち、光ディスク41
Aの記録面上の焦点Fに集光されたレーザ光(第1の領
域に対応する)の反射光だけが光学系を介してホトディ
テクタまたはレーザカプラで検出され、第2の領域の光
は光学系を介してホトディテクタまたはレーザカプラで
殆ど検出されない。このような構成にすることにより、
トラッキングのずれに起因してHOE26と対物レンズ
27が視野振りを起こした場合においても、コマ収差を
発生させることなく良好な集光スポットを形成すること
ができる。従って、HOE26におけるレーザ光の入射
位置(光軸)がずれた場合においても迷光の発生を抑制
することができる。
【0095】また、第1の領域の径R1により、波長λ
1の光(光ディスク41A)に対するNAを正確に規定
することができる。即ち、第1の領域の半径R1(光デ
ィスク41Aに対するNAを規定)を、屈折型対物レン
ズ27の有効半径(光ディスク41Bに対するNAを規
定)より小さくすることで、NAを2つの光ディスクに
対してそれぞれ最適化することができ、最適な収差補正
が可能となる。
【0096】これに対して、図18に示すように、HO
E26の表面の第1の領域だけに凹凸を形成した場合、
第2の領域に入射したレーザ光が焦点Fの近傍(図18
の領域r2)に照射され、この領域r2に照射されたレ
ーザ光の反射光の一部も迷光として検出されてしまい、
これに起因して、フォーカスサーボ、トラッキングサー
ボが不安定になるおそれがある。
【0097】上記実施例においては、HOE26を屈折
型対物レンズ27とは別個に設けているが、図19に示
すように、HOE26と同様に、4段の鋸波形状の凹凸
が連続する表面形状を有する回折屈折複合レンズ39
を、第1乃至第4の実施例におけるHOE26および屈
折型対物レンズ27の代わりに使用することができる。
このような回折屈折複合レンズ39を使用することによ
り、対物レンズとHOEの偏心を抑制することができ
る。また、HOE26を、他の光学素子と一体化させる
こともできる。
【0098】
【発明の効果】以上のごとく、請求項1に記載の記録再
生装置および請求項6に記載の記録再生方法によれば、
3段以上の階段形状を有する鋸波形状の凹凸により、第
1の光ビームの位相を変化させて第1の記録媒体に集光
し、第2の光ビームの位相を変化させずに第2の記録媒
体に集光するようにしたので、記録再生に使用する回折
光以外の回折次数の光が迷光とならず、効率的にレーザ
光の光量を記録再生に利用することができ、安定したフ
ォーカスサーボを実現することができる。また、装置が
大型化するのを抑制することができる。さらに、所定の
波長を選択することで、CD−Rの再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の第1の実施例の構成例
を示すブロック図である。
【図2】図1の第1の実施例の光ピックアップ部1の構
成例を示す断面図である。
【図3】図2のホログラム光学素子(HOE)26の一
例の一部を拡大した断面図である。
【図4】図2のHOE26を通過した波長λ1のレーザ
光の位相特性の一例を示す図である。
【図5】図2のHOE26を通過した波長λ2のレーザ
光の位相特性の一例を示す図である。
【図6】波長λ1のレーザ光の光路の一例を示す図であ
る。
【図7】波長λ2のレーザ光の光路の一例を示す図であ
る。
【図8】HOE26の各波長のレーザ光に対する回折効
率の一例を示す図である。
【図9】図2の放射光源を放射光源21Bに切り換えた
様子を示す断面図である。
【図10】図2のホトディテクタ(PD)29の受光部
の構成例および演算回路2の演算例を示すブロック図で
ある。
【図11】本発明の記録再生装置の第2の実施例の光ピ
ックアップ部1の構成例を示す断面図である。
【図12】図11のダイクロイックプリズムの特性を示
す図である。
【図13】図11の放射光源を放射光源21Bに切り換
えた様子を示す断面図である。
【図14】本発明の記録再生装置の第3の実施例の光ピ
ックアップ部1の構成例を示す断面図である。
【図15】本発明の記録再生装置の第4の実施例の光ピ
ックアップ部1の構成例を示す断面図である。
【図16】図15のホトディテクタ(PD)37A,3
7B,37Cの受光部の構成例および演算回路2の演算
例を示すブロック図である。
【図17】HOE26の表面の他の例を示す断面図であ
る。
【図18】HOE26の表面のさらに他の例を示す断面
図である。
【図19】連続する片側階段状の凹凸を表面に有する回
折屈折複合レンズの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ部, 2 演算回路, 3 再生
回路, 4 制御回路, 5 入力回路, 6 フォー
カスサーボ用アクチュエータ, 7 トラッキングサー
ボ用アクチュエータ, 8 光源切り換え用アクチュエ
ータ, 9 モータ, 21A,21B 放射光源,
22A,22B グレーティング, 23 偏光ビーム
スプリッタ(PBS), 24 コリメータレンズ,
25 λ/4板, 26 ホログラム光学素子(HO
E), 27 屈折型対物レンズ,29 ホトディテク
タ(PD), 29A,29B,29C 受光部, 3
1,32 ダイクロイックプリズム(DP), 33
A,33B レーザカプラ,34,36 ビームスプリ
ッタ(BS), 37A,37B,37C ホトディテ
クタ(PD), 39 回折屈折複合レンズ, 41
A,41B,光ディスク, 42 光磁気ディスク,
61乃至63 受光部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の厚さが異なる複数の記録媒体の記
    録面に、波長が異なる2つの光ビームの一方と他方を集
    光し、前記記録媒体に対して情報の記録または再生を行
    う記録再生装置において、 第1の波長の第1の光ビームを発生する第1の発生手段
    と、 第2の波長の第2の光ビームを発生する第2の発生手段
    と、 前記第1の光ビームに位相差を与え、前記第2のビーム
    には実質的に位相差を与えない高さの3段以上の階段形
    状を有する鋸波形状の凹凸が同心円状に形成された位相
    変調手段と、 前記位相変調手段を通過した前記第1の光ビームを第1
    の記録媒体に集光し、前記第2の光ビームを第2の記録
    媒体に集光する集光手段とを備えることを特徴とする記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記位相変調手段は、ホログラム光学素
    子であることを特徴とする請求項1に記載の記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の発生手段より入射する前記第
    1の光ビームの光路と、前記第2の発生手段より入射す
    る前記第2の光ビームの光路を合成するダイクロイック
    プリズムをさらに備えることを特徴とする請求項1に記
    載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記位相変調手段は、前記第1の光ビー
    ムを前記第1の記録媒体の記録面に集光するように形成
    された第1の領域と、前記第1の領域の外周側におい
    て、前記第1の光ビームを実質的に前記第1の記録媒体
    の記録面外に集光するように形成された第2の領域を有
    することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の発生手段および前記第2の発
    生手段を制御する制御手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記第1の発生手段および前記第2の
    発生手段を制御し、前記第1の記録媒体を再生するとき
    だけ、前記第1の光ビームを発生させ、前記第2の記録
    媒体を再生するときだけ、前記第2の光ビームを発生さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】 基板の厚さが異なる複数の記録媒体の記
    録面に、波長が異なる2つの光ビームの一方と他方を集
    光し、前記記録媒体に対して情報の記録または再生を行
    う記録再生方法において、 第1の波長の第1の光ビームを発生するステップと、 第2の波長の第2の光ビームを発生するステップと、 3段以上の階段形状を有する鋸波形状の凹凸が同心円状
    に形成された光学素子により、前記第1の光ビームに位
    相差を与え、前記第2の光ビームには実質的に位相差を
    与えないステップと、 位相差を与えられた前記第1の光ビームを第1の記録媒
    体に集光するか、あるいは、位相差が与えられていない
    前記第2の光ビームを第2の記録媒体に集光するステッ
    プとを備えることを特徴とする記録再生方法。
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