JPH0930564A - 積載圧を軽減できる包装体 - Google Patents
積載圧を軽減できる包装体Info
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- JPH0930564A JPH0930564A JP7204023A JP20402395A JPH0930564A JP H0930564 A JPH0930564 A JP H0930564A JP 7204023 A JP7204023 A JP 7204023A JP 20402395 A JP20402395 A JP 20402395A JP H0930564 A JPH0930564 A JP H0930564A
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Abstract
した袋であって、これを雑誌、パンフレットなどの印刷
物に添付し、集積、搬送しても破袋などが生じないとい
う積載圧を軽減できる包装体を提供する。 【構成】 液体、粉体状などの商品サンプルを充填、密
封する包装袋2において、内容物と共に、充填、密封後
の包装体1の平均厚さと同等もしくはそれ以上の厚さを
有する間隔支持部材4a を、包装袋2内に封入して包装
体1を構成する。尚、包装袋2の材料には、積層フィル
ムを使用し、三方シール形式の袋とすることが好まし
い。また、間隔支持部材4a は、合成樹脂で形成するこ
とが好ましいが、その形状は、積載圧を軽減し、破袋を
防止できる形状であれば枠状、リング状など自由であ
り、限定されない。
Description
る包装体の技術に関し、更に詳しくは、試供品などの液
体状、粘体状、粉状、粒状、或いは、固形状などの内容
物を充填、密封した包装体を雑誌等印刷物の中に挟んで
添付し、これを集積し、輸送した場合にも、包装体が受
ける積載圧を軽減でき、破袋などを防止できる包装体の
技術に関する。
本後、パレットなどに集積され、更にこれが多段積みさ
れている。このような集積方法が行われる雑誌の中に、
例えば、宣伝用として、厚みのある試供品などの商品サ
ンプルを挟み込んだ場合、最下段に位置する商品サンプ
ルには、略250kgf程度の力が掛かっている。従
来、このような場合には、商品サンプルの雑誌からの散
逸防止と、その保護の目的から、例えば、段ボールや、
合紙した板紙などを保護紙として、これに該サンプルの
外形と略同形状の切り抜き部を設け、それを雑誌等の広
告頁に貼り付けるなどして固定し、切り抜いた空間部に
該サンプルを挿入し、固定することにより、散逸を防
ぎ、且つ、積み上げによる荷重(以下積載圧と呼ぶ)を
軽減して該サンプルを保護する方法を採っていた。
うな方法では、例えば、保護紙として段ボールを用いた
場合、その圧縮強度がそれ程強くないため、前記積載圧
を軽減するためには段ボールの面積を可能な範囲で大き
くする必要があり、それによって異物感が強くなると同
時に、保護紙の材料費および加工費などのコストが嵩
み、比較的安価な小袋入り試供品などの商品サンプルに
は適さないという問題があった。また、特に、液体状の
商品サンプルを袋詰めして、雑誌中に添付したい場合で
も、万一、破袋が発生すると周囲の雑誌まで汚染される
ため、袋自体を強化することは勿論、積載圧の軽減対策
も十分な安全率をもって設計する必要があり、安易に実
施することはできなかった。
添付する場合、日本雑誌協会が「雑誌作成上の留意事
項」について自主基準を昭和61年に定めて規制してき
たが、平成6年にその基準緩和が検討され、改正された
「雑誌作成上の留意事項」の内容〔運用解説〕が、平成
6年11月29日付けで日本雑誌協会より公表されてい
る。これによると、広告のサンプル(現物見本)添付に
ついては、例えば、添付できるサンプルの範囲は化粧用
品(化粧品、シャンプー類、石鹸、洗剤まで)とし、粉
末、液体状のものは完全密封にし、破損しないようにす
る。また、添付物の面積は25cm2 〜100cm2 と
し、その厚さは1.5mm以内とする。などを条件とし
て平成7年1月中旬発売の雑誌から実施可能としてい
る。
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、液体、粉体、粒状体などの商品サンプル等を充填、
密封する包装袋において、前記自主基準に適合すると同
時に、雑誌、カタログなど印刷物への取り付けが簡単
で、一般的には250kgf程度の荷重、必要な場合に
は例えば、日本雑誌協会の指定する総重量3ton以上
の圧力が掛かっても破袋しないという、積載圧を軽減で
きる包装体を安価に提供することにある。
め種々研究した結果、例えば、液体などを充填、密封す
る包装袋において、袋の大きさ(面積)を25cm2 〜
100cm2 とし、その中に、厚さが略1.5mmの間
隔支持部材を、封入後の包装体の厚さが1.5mmを超
えないように充填量を調整した液体状などの商品サンプ
ルと共に充填、密封しておくことにより、その包装体が
雑誌等の所望の頁に粘着剤などで再剥離可能に貼り付け
られ、更に、その雑誌が集積され、多数積み上げられた
際にも、袋内に封入されている間隔支持部材により積載
圧が軽減されて破袋が発生せず、前記日本雑誌協会の自
主基準にも適合できる知見を得て本発明の完成に至った
ものである。
粒状体などの内容物を充填、密封する包装袋において、
内容物と共に、充填、密封後の包装体の平均厚さと同等
もしくはそれ以上の厚さを有する間隔支持部材が、包装
袋内に封入されていることを特徴とする包装体からな
る。そして、本請求項2の発明は、前記間隔支持部材
が、合成樹脂により形成されていることを特徴とする請
求項1に記載の包装体からなっている。
できる包装体の実施の形態について詳しく説明する。 (包装袋について)先ず、本発明の包装体の袋の部分に
使用する材料は、充填する内容物の種類に応じて適する
ものを選択して使用するが、通常のフレキシブルパッケ
ージで使用される材料を同様に使用することができる。
一般的には、袋の材料として積層フィルムが用いられ、
その構成は、表面層/シーラント層、又は、表面層/中
間層/シーラント層のように積層したものである。この
構成において、表面層および中間層は単層または二種以
上の多層で構成される。また、上記各層の間には必要に
応じて接着層を設けることができる。
れ、引張り強度、引き裂き強度、衝撃強度等の総合的な
機械的強度に優れると共に、耐溶剤性、耐薬品性のほ
か、ヒートシールの際の加熱に対する耐熱性などが必要
である。このような性能、条件を満たすフィルムとして
は、例えば、2軸延伸ポリエステルフィルム、2軸延伸
ナイロンフィルム、2軸延伸ポリプロピレンフィルムな
どのフィルム、或いは、これらに防湿性やガスバリヤー
性を付与するためにポリビニデンクロライド(PVD
C)などをコーティングしたフィルムが挙げられ、これ
らを単独または二種以上を積層して使用することができ
る。このような表面層の厚さは、9μm〜50μm程度
の範囲が適当である。
上、或いは、水蒸気や各種のガスバリヤー性などを向上
させるために設けるものであり、目的に応じて例えばナ
イロン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EV
OH)など各種の樹脂膜やアルミニウム箔、或いは、ア
ルミニウムや酸化珪素、アルミナなどの薄膜を真空蒸着
などにより表面に被覆した樹脂フィルムなどが用いられ
る。中間層の厚さは、通常7〜50μm程度が適当であ
る。中間層を表面層に積層する方法は、中間層が予めフ
ィルム状で準備されている場合には、従来公知のドライ
ラミネーション法、或いは、ポリエチレンなどの熱接着
性樹脂を表面層と中間層の間にTダイから押し出して圧
着し、接着させる所謂サンドイッチラミネーション法な
どで積層することができる。また、ペレット状の樹脂を
用いて加工する場合には、表面層のフィルムに直接押し
出しコートして積層するか、或いは、一旦インフレーシ
ョン成形などによりフィルム化し、これをドライラミネ
ーション法で貼り合わせて積層することもできる。尚、
表面層のフィルムに中間層を積層する際、接着性安定化
のため表面層の積層面にコロナ放電処理などを施し、更
に、有機チタン系、ウレタン系、イミン系、ゴム系等の
公知のアンカーコートを施すこともできる。
設けらるもので、積層フィルムが製袋される際に、シー
ラーの熱と圧により十分な強度で熱接着することが必要
である。また、袋の最内層にあり、充填される内容物と
直接接触することから耐内容物性も必要となる。このよ
うなシーラント層には、低密度ポリエチレン(LDP
E)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプ
ロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合樹脂(EA
A)、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂(EE
A)、アイオノマーなどのポリオレフィン系樹脂が使用
でき、これらの中から内容物の種類に応じて適性のある
ものを選択して使用することができる。シーラント層の
積層は、上記のような樹脂を、表面層、又は表面層と中
間層とを積層したフィルムの内面側に押し出しコートし
て積層できるほか、予め上記樹脂をフィルム化しておい
て、これをドライラミネーション方式で積層することも
できる。この場合も接着性安定化のために積層面に、前
記と同様、コロナ放電処理やアンカーコートなどの前処
理を施すことができる。尚、本発明の包装袋では、強い
ヒートシール強度が要求されるため、ヒートシール強度
をより強くできる後者のドライラミネート方式で積層す
ることが好ましい。このようなシーラント層の厚さは、
通常15〜100μm程度の範囲が好ましい。
成した積層フィルムを製袋機、または製袋・充填機(製
袋と充填、シールがインライン)に掛けて、袋状に熱接
着させて作成する。袋の形態としては、側面シールタイ
プ、二方シールタイプ、三方シールタイプ、ピロータイ
プ、ガセットタイプなどが可能であるが、本発明の包装
体の場合、内容物を充填後、雑誌等に挟んで250kg
f以上の大きな積載圧を掛けても破袋しないことが必要
であり、この点からヒートシール強度が強く安定できる
側面シールタイプ、二方シールタイプ、三方シールタイ
プ(充填後は四方がシールされた形態)の袋が好まし
く、なかでも三方シールタイプの袋が特に好ましい。
て、積載圧を軽減するために内容物と共に包装体内に封
入される間隔支持部材は、該包装体の平均厚さと同等、
もしくはそれ以上の厚さを有し、且つ、該包装体に掛か
る最大荷重によって変形しない程度の硬さを有し、更
に、内容物と共存して互いにその性質を損なわないもの
であれば、材質、形状については任意に選定して使用す
ることができる。このような材質としては、例えば、熱
可塑性および熱硬化性の合成樹脂のほか、金属やセラミ
ックスなどの焼結体、或いは鉱物質などが挙げられ、い
ずれも使用できる。只、用途から判断して、安価である
ことも重要な要素であり、この点から加工性のよい熱可
塑性や熱硬化性の合成樹脂が好ましく、特に熱可塑性樹
脂は成形性もよく、価格も安価なものを選択できる点で
好ましい。具体的には、ポリエチレン(PE)、ポリプ
ロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、アクリロニ
トリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹
脂)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート
(PC)、そして、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポ
リエステルなどが汎用樹脂として好ましく使用でき、更
に、エンジニアリングプラスチックに分類される樹脂も
勿論使用できる。これらの樹脂は単独でもよいが無機質
の充填剤を添加することも好ましい。
ように包装体の平均厚さと同等、もしくはそれ以上の厚
さを有することが基本となるが、包装体の中に内容物と
共に封入され、雑誌等の印刷物の中に固定するように挟
み込まれた状態で、その集積による積載圧を軽減でき、
破袋を防止できる効果の得られるものであればどのよう
な形状でもよく、例えば、図1〜図3に一部の例を示し
たがこれに限定するものではない。只、包装体を雑誌に
添付して用いる場合には、前記日本雑誌協会の自主基準
の点から、面積が25cm2 〜100cm2 の袋に収納
できる大きさで、厚さを略1.5mm以内とすることが
条件となる。このような間隔支持部材は、使用する材料
に応じてそれぞれ公知の方法により製造することができ
る。例えば、材料が熱可塑性樹脂である場合には、射出
成形によるほか、所定の厚さ(例えば1.5mm)の板
を作成し、これを所望の形状に打ち抜くことによっても
製造できる。
装袋に上記の間隔支持部材と内容物(例えばシャンプー
など)を充填し、空気を残さないように脱気して開口部
をヒートシールすることにより本発明の包装体を作成す
ることができる。只、この時、内容物の充填量は、包装
体の平均厚さが間隔支持部材の厚さと同等か、或いは、
それより小さくなるように調整する必要がある。包装体
の平均厚さが間隔支持部材の厚さを超える場合、即ち、
内容物の充填量が多すぎる場合は、袋自体が集積時の荷
重を直接受けることになり、間隔支持部材の積載圧軽減
効果を得られなくなるため好ましくない。
た、本発明の包装体を雑誌等に添付する方法について
は、特に限定はされず、包装体を雑誌等の所定の頁に接
着剤を用いて直接貼り付けてもよく、また、別に用意し
た印刷入り台紙(単葉、二つ折り、三つ折りなど形式は
自由)などに予め包装体を貼り付けておいて、これを雑
誌の所定の頁に綴じ込むか、貼り付けるか、或いは、二
つ折り、三つ折りの場合には輪ゴム止めなどにより添付
してもよい。尚、このようにして雑誌等に添付される包
装体の内容物は、通常、宣伝、広告用の商品見本であ
り、雑誌の購読者などが、包装体を台紙から剥がして試
用するものである。従って、包装体を雑誌の頁や台紙上
に貼り付ける際に使用する接着剤は、必ずしも限定する
訳ではないが、再剥離可能なものが好ましく、この点で
粘着剤(両面粘着テープなども含む)の使用が好まし
い。そして、剥がし易さ、および、剥がした後、紙面に
粘着剤が残留した場合の対策として、包装体を貼り付け
る頁や台紙の接着面、および、これと重なる頁などの対
向面には、軽度の離型性を付与できる樹脂層(オーバー
プリント層など)を設けておくことも好ましい。
詳細に説明する。只、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。図1の(イ)は、本発明の積載圧を軽減でき
る包装体の一実施例の構成を示す模式平面図であり、ま
た、図1の(ロ)は、(イ)に示した包装体を雑誌等の
頁となる台紙上に貼り合わせた状態を示す模式断面図で
ある。図1の(イ)に示した包装体1は、液体状などの
内容物と共に、充填、密封後の包装体1の平均厚さと同
等もしくはそれ以上の厚さを有するU字状の間隔支持部
材4a を、積層フィルムで形成した三方シール形式の包
装袋2に充填し、空気を残さないように脱気して開口部
をヒートシールにより密封し、四隅がシールされた形態
の構成である。また、図1の(ロ)は、上記(イ)の包
装体1が、雑誌等の頁となる台紙5の上に接着部6で粘
着剤等の接着剤により固定された構成を示している。そ
して、包装体1において、間隔支持部材4a の存在する
部分の厚さは、存在しない部分の厚さよりも大きくなる
ように内容物の充填量が調整されている。
きる包装体の別の一実施例の構成を示す模式平面図であ
り、図2の(ロ)は、上記(イ)に示した包装体を雑誌
等の頁となる台紙上に貼り合わせた状態を示す模式断面
図である。図2の(イ)において包装体1は、前記図1
の場合と同様に構成されるが、内容物と共に封入された
間隔支持部材4b を、充填、密封後の包装体1の平均厚
さと同等もしくはそれ以上の厚さを有する偏平なリング
状の形状のものに換えて構成したものである。そして、
図2の(ロ)は、上記(イ)の包装体1が、雑誌等の頁
となる台紙5の上に接着部6で接着剤により固定された
構成を示すものである。この場合も内容物の充填量は、
包装体1において間隔支持部材4b の存在する部分の厚
さが、存在しない部分の厚さよりも大きくなるように調
整されている。
きる包装体の更に別の一実施例の構成を示す模式平面図
であり、図3の(ロ)は、上記図3の(イ)に示した包
装体を雑誌等の頁となる台紙上に貼り合わせた状態を示
す模式断面図である。図3の(イ)に示した包装体1
は、図1、図2の包装体と同様に、内容物と共に、間隔
支持部材4c を包装袋2内に封入して構成しているが、
間隔支持部材4c の形状のみを、充填、密封後の包装体
の平均厚さと同等もしくはそれ以上の厚さを有すると同
時に、図に示したように、山の字状の形状に換えて構成
したものである。また、図3の(ロ)は、上記(イ)の
包装体1が、雑誌等の頁となる台紙5の上に接着部6で
接着剤により固定された構成を示している。
る。 (実施例1)下記の構成に作成した積層フィルムを袋の
材料として、外形寸法が幅11cm、長さ14cmの長
方形の三方シールタイプの袋をシール幅各8mmで加熱
シールして製袋した。(袋の総面積は154cm2 ) この袋に液体シャンプー13ccを充填し、更に、厚さ
1.5mmの高密度ポリエチレンシートを下記の形状に
打ち抜いて作成した間隔支持部材を挿入した後、脱気
し、シール幅8mmで開口部を加熱シールして密封し、
実施例1の包装体を作成した。〔この包装体の充填部分
の面積は116.56cm2 、充填後の包装体の平均厚
さは略1.28mm(フィルムの厚さは除く)であ
る。〕積層フィルムの構成 (表面層)2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム(厚さ12μm)/(中間層)アルミニウム箔(厚さ
7μm)/2軸延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)
/(シーラント層)線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)(厚さ50μm)〔総厚84μm〕 尚、上記各層の積層は総てドライラミネーション法によ
り行った。間隔支持部材の形状 厚さ1.5mmの高密度ポリエチレンシートを外径50
mmφ、内径30mmφ(幅10mm)の偏平な円形の
リング形状に打ち抜いて間隔支持部材を作成した。〔こ
の間隔支持部材の容積は約1.88cm3 である。〕
を袋の材料として、外形寸法が幅8cm、長さ12cm
の長方形の三方シールタイプの袋をシール幅各8mmで
加熱シールして製袋した。(袋の総面積は96cm2 ) この袋に液体シャンプー8ccを充填し、更に、ポリプ
ロピレンを射出成形して得た下記の形状の間隔支持部材
を挿入した後、脱気し、シール幅8mmで開口部を加熱
シールして密封し、実施例2の包装体を作成した。〔こ
の包装体の充填部分の面積は66.56cm2 、充填後
の包装体の平均厚さは約1.38mm(フィルムの厚さ
は除く)である。〕間隔支持部材の形状 図1に示したようなU字型の間隔支持部材で、寸法は底
辺の長さが50mm、両側の立ち上がり部、二辺の長さ
が各80mm、各辺の幅が4mmで厚さが1.5mmの
偏平なU字型の形状である。〔この間隔支持部材の容積
は略1.212cm3 である。〕
を袋の材料として、外形寸法が幅8cm、長さ12cm
の長方形の三方シールタイプの袋をシール幅各8mmで
加熱シールして製袋した。(袋の総面積は96cm2 ) この袋に液体シャンプー8ccを充填し、更に、ポリプ
ロピレンを射出成形して得た下記の形状の間隔支持部材
を挿入した後、脱気し、シール幅8mmで開口部を加熱
シールして密封し、実施例3の包装体を作成した。〔こ
の包装体の充填部分の面積は66.56cm2 、充填後
の包装体の平均厚さは約1.33mm(フィルムの厚さ
は除く)である。〕間隔支持部材の形状 外径50mmφ、内径42mmφ(幅4mm)で、厚さ
1.5mmの偏平な円形リング形状の成形物を作成し間
隔支持部材とした。〔この間隔支持部材の容積は約0.
866cm3 である。〕
いて、間隔支持部材のみを除き、その他は総て実施例1
と同様に加工して比較例1の包装体とした。
いて、間隔支持部材のみを除き、その他は総て実施例2
と同様に加工して比較例2の包装体とした。
成した実施例1〜3および比較例1、2の包装体につい
て、これらが雑誌等の中に添付され、それが集積されて
高く積み上げられた際に、各包装体がその積載圧に耐え
られるかどうかを調べるため、下記の方法で耐圧性試験
を実施した。耐圧性試験の方法 実施例1〜3および比較例1、2の包装体を各10個サ
ンプリングし、それぞれを厚さが略10mmの雑誌の中
心部に挿入し、頁に両面粘着テープで固定してテスト試
料とした。以上のように準備した各試料を1個ずつ、圧
縮試験機により、3000kgfの荷重を掛けた後、各
試料の包装体について破袋(洩れ)の有無を調べた。
の包装体については、いずれも破袋(液洩れ)の発生が
なく良好であった。これに対して比較例1、2の試料の
包装体は、ヒートシール部の端部のフィルム切れ、或い
は、シール部の部分的な剥がれなどによる破袋(液洩
れ)が認められた。これは、実施例の包装体に内容物と
共に封入した間隔支持部材が、包装体に掛かる圧力を軽
減する点で有効に働いたことを示すものであり、本発明
の包装体は、雑誌等に添付しても破袋などの問題を生じ
ないことを示している。
体は、液体、粉体、粒状体などの内容物を充填、密封す
る包装袋に、内容物と共に、充填、密封後の包装体の平
均厚さと同等もしくはそれ以上の厚さを有する間隔支持
部材を封入した構成である。このような構成を採ること
により、その包装体を雑誌やカタログなどの印刷物の頁
となる台紙上に、粘着剤などの再剥離可能な接着剤で貼
り付けた場合、包装体は雑誌等から脱落することなく固
定でき、必要な場合には、容易にこれを剥がすことがで
きる。また、包装体を貼り付けた雑誌等を集積し、高く
積み上げた場合にも、その積載圧を間隔支持部材が受け
止めるため、包装体に掛かる積載圧を軽減でき、破袋な
どの事故を防止することができる。そして、間隔支持部
材自体は、包装体の中に内容物と共に封入するだけでよ
く、取り付けのための特別な手間を必要としないので作
業を簡略化できる。また、袋を不透明な材料で形成する
ことにより、間隔支持部材が外からは見えず、違和感も
なく外観においても優れている。
ことにより、使用する樹脂に応じて適した成形法が採れ
るため、形状、寸法など自由に、精度と外観に優れた間
隔支持部材を生産性よく、安価に製造でき、包装体に対
して安定した積載圧の軽減が可能となり、確実に破袋を
防止することができる。そして、包装袋の寸法(面積)
を25cm2 〜100cm2 とし、間隔支持部材の厚さ
を1.5mm迄とし、内容物の充填量を、包装体の平均
厚さが1.5mm以内となるように調整することによ
り、日本雑誌協会が自主基準として規定する「雑誌作成
上の留意事項」の広告のサンプル(現物見本)添付の項
目に適合する包装体およびこれを添付した雑誌を提供す
ることができる。
包装体の一実施例の構成を示す模式平面図であり、
(ロ)は、上記(イ)の包装体を雑誌等の頁となる台紙
上に貼り合わせた状態を示す模式断面図である。
包装体の別の一実施例の構成を示す模式平面図であり、
(ロ)は、上記(イ)の包装体を雑誌等の頁となる台紙
上に貼り合わせた状態を示す模式断面図である。
包装体の更に別の一実施例の構成を示す模式平面図であ
り、(ロ)は、上記(イ)の包装体を雑誌等の頁となる
台紙上に貼り合わせた状態を示す模式断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 液体、粉体、粒状体などの内容物を充
填、密封する包装袋において、内容物と共に、充填、密
封後の包装体の平均厚さと同等もしくはそれ以上の厚さ
を有する間隔支持部材が、包装袋内に封入されているこ
とを特徴とする包装体。 - 【請求項2】 前記間隔支持部材が、合成樹脂により形
成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20402395A JP3744979B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 積載圧を軽減できる包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20402395A JP3744979B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 積載圧を軽減できる包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0930564A true JPH0930564A (ja) | 1997-02-04 |
JP3744979B2 JP3744979B2 (ja) | 2006-02-15 |
Family
ID=16483488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20402395A Expired - Fee Related JP3744979B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 積載圧を軽減できる包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3744979B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003106290A1 (ja) * | 2002-06-13 | 2003-12-24 | プロモツール株式会社 | 商品見本収納方法およびその容器 |
JP2013533182A (ja) * | 2010-07-30 | 2013-08-22 | サンプルマックス インコーポレイテッド | サンプルを配布するための装置および方法 |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP20402395A patent/JP3744979B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003106290A1 (ja) * | 2002-06-13 | 2003-12-24 | プロモツール株式会社 | 商品見本収納方法およびその容器 |
JP2013533182A (ja) * | 2010-07-30 | 2013-08-22 | サンプルマックス インコーポレイテッド | サンプルを配布するための装置および方法 |
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---|---|
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