JPH09304222A - 非球面レンズの偏心測定装置 - Google Patents

非球面レンズの偏心測定装置

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JPH09304222A
JPH09304222A JP11635896A JP11635896A JPH09304222A JP H09304222 A JPH09304222 A JP H09304222A JP 11635896 A JP11635896 A JP 11635896A JP 11635896 A JP11635896 A JP 11635896A JP H09304222 A JPH09304222 A JP H09304222A
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JP
Japan
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lens
axis
aspherical
measuring
rotation
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JP11635896A
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Mikio Nakamura
幹夫 中村
Haruo Ogawa
治男 小川
Tomohiro Yonezawa
友浩 米沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両面非球面レンズの偏心を測定することができ
る非球面レンズの偏心測定装置を提供する。 【解決手段】被検レンズ2保持用のレンズ受け部を有す
ると共に回転駆動自在に構成された回転レンズ支持部材
3と、回転レンズ支持部材3の回転軸4に対する被検レ
ンズ2の非球面の近軸曲率中心の偏心量を検出するため
の近軸偏心測定部5と、回転軸4に対するレンズ上面2
1 における非球面軸の傾き角を検出するための上面側
非球面軸測定部7と、回転軸4の回転角を検出するため
の回転角測定部9と、近軸偏心測定部5、上面側非球面
軸測定部7および回転角測定部9の各々の測定値を演算
する演算部21とを備えた非球面レンズの偏心測定装置
において、回転軸4に対するレンズ下面2a2 における
非球面軸の傾き角を検出するための下面側非球面軸測定
部8を設け、下面側非球面軸測定部8の測定値を演算す
るように演算部21に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非球面レンズの非
球面軸の傾き等を測定するための非球面レンズの偏心測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非球面レンズの製造にあたり、この製造
されたレンズが所定の設計値通りに製造されたか否か検
査する必要がある。このような非球面レンズの検査を行
うための非球面レンズの偏心測定装置として、特開平3
−115944号公報所載の技術が開示されている。こ
の技術を図10により説明する。
【0003】図10において、非球面レンズの偏心測定
装置101は、被検レンズ102を保持するレンズ受け
部103aを有すると共に回転駆動自在に構成された回
転レンズ支持部材103と、被検レンズ102の非球面
の近軸曲率中心102cの回転軸104に対する偏心量
を検出するための近軸偏心測定部105と、レンズ受け
部103a側とは反対側のレンズ面における非球面軸の
回転軸104に対する傾き角を検出するための上面側非
球面軸測定部107と、回転軸104を含む面に対して
直交する検出軸を有し、回転軸104に対する被検レン
ズ102の外径102dの振れ量を検出するための外径
振れ測定部110と、回転軸104の回転角を検出する
ための回転角測定部109と、近軸偏心測定部105、
上面側非球面軸測定部107、回転角測定部109およ
び外径振れ測定部110の各々の測定値を演算する演算
部121とから構成されている。
【0004】回転レンズ支持部材103に支持された第
1面102aが非球面、第2面102bが球面の被検レ
ンズ102に近軸偏心測定部105により被検レンズ1
02の第1面102aの近軸曲率中心102cに集光す
るように光を投射し、第1面102aの反射光により回
転軸104に対する近軸曲率中心102cの偏心量δ 1
が0となるように被検レンズ102の位置を調節する。
ここで、上面側非球面軸測定部107により回転軸10
4に対する第1面102aの非球面軸106の傾き角度
ε1AS を、外径振れ測定部110により回転軸104に
対するレンズ外径102dの振れ量2δ′をそれぞれ測
定する。
【0005】非球面軸106の傾き方向θ1 および外径
102dの振れ方向θ2 (いづれも図示省略)は、回転
角測定部109により求める。非球面軸106の傾き角
度ε 1AS 、レンズ外径102dの振れ量2δ′、非球面
軸106の傾き方向θ1 、レンズ外径102dの振れ方
向θ2 により、演算部121にて、幾何学的に非球面軸
106のレンズ外径102dの中心軸104′に対する
横ずれ量δを算出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、第1面が非球面、第2面が球面からなる非球面レン
ズの偏心を測定する際、第2面の曲率中心および第1面
の近軸曲率中心を回転軸上に一致させれば、回転軸に対
する第1面の非球面軸の傾きおよび外径振れ量を測定す
ることができる。しかし、第1面、第2面の両面が非球
面からなる非球面レンズの偏心を測定する際には、第1
面、第2面の双方の非球面軸の傾きを測定する必要があ
る。
【0007】しかるに、上記従来技術では、第2面の非
球面軸の傾きを検出することができないため、両面非球
面レンズの偏心を測定できないという問題点があった。
また、非球面軸の傾きは、高倍率のレンズを用いて検出
するため、画面が暗くなり、検出精度が低下し、とく
に、第2面の非球面軸の検出は被検レンズの裏面に相当
するため検出精度の低下は顕著であった。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、請求項1または2に係る発明の課題は、両
面非球面レンズの偏心を測定することができる非球面レ
ンズの偏心測定装置を提供することである。請求項2に
係る発明の課題は、上記課題に加え、高倍率の非球面軸
の検出に対しても、画面の暗さによる検出精度の低下を
回避できる非球面レンズの偏心測定装置を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1または2に係る発明は、被検レンズ保持用
のレンズ受け部を有すると共に回転駆動自在に構成され
た回転レンズ支持部材と、該回転レンズ支持部材の回転
軸に対する被検レンズの非球面の近軸曲率中心の偏心量
を検出するための近軸偏心測定部と、前記回転軸に対す
るレンズ上面における非球面軸の傾き角を検出するため
の上面側非球面軸測定部と、前記回転軸の回転角を検出
するための回転角測定部と、前記近軸偏心測定部、上面
側非球面軸測定部および回転角測定部の各々の測定値を
演算する演算部とを備えた非球面レンズの偏心測定装置
において、前記回転軸に対するレンズ下面における非球
面軸の傾き角を検出するための下面側非球面軸測定部を
設け、該下面側非球面軸測定部の測定値を演算するよう
に前記演算部に接続したことを特徴とする。請求項2に
係る発明は、上記手段に加え、前記上面側非球面軸測定
部および下面側非球面軸測定部には、落射型照明装置を
内蔵せしめたことを特徴とする。
【0010】請求項1または2に係る発明の作用では、
回転軸に対するレンズ下面における非球面軸の傾き角を
検出するための下面側非球面軸測定部を設け、該下面側
非球面軸測定部の測定値を演算するように前記演算部に
接続したので、下面側非球面軸の振れ量を測定し、これ
を0になるように調心して、他の測定部の測定値を演算
することにより、下面側非球面軸を基準とする上面側非
球面軸の横ズレ量および傾き量が算出される。請求項2
に係る発明の作用では、上記作用に加え、上面側非球面
軸測定部および下面側非球面軸測定部に、落射型照明装
置を内蔵せしめたので、非球面軸の振れ量を明るい視野
のもとで、高精度に測定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態1】図1〜図8は発明の実施の形態
1を示し、図1は非球面レンズの偏心測定装置の概略構
成図、図2は調心前の被検レンズの保持状態を示す図、
図3は調心後の被検レンズの保持状態を示す図、図4は
近軸偏心測定部での被検レンズの上面近軸曲率中心のO
1 ′の位置を示す図、図5は測定値のxyz座標系を示
す図、図6はxy座標系における被検レンズの上面の曲
率中心O1 および上面非球面軸と上面との交点P1 の位
置を示す図、図7はxz座標系における被検レンズの上
面の曲率中心O1 および上面非球面軸と上面との交点P
1 の位置を示す図、図8はyz座標系における被検レン
ズの上面の曲率中心O1 および上面非球面軸と上面との
交点P1 の位置を示す図である。
【0012】図1において、非球面レンズの偏心測定装
置1は、主に、被検レンズ2を回動自在に保持する回転
レンズ支持部材3と、回転レンズ支持部材3の回転軸4
に対する被検レンズ2の非球面の近軸曲率中心の偏心量
を検出するための近軸偏心測定部5と、回転軸4に対す
るレンズ上面2a1 における非球面軸の傾き角を検出す
るための上面側非球面軸測定部7と、回転軸4に対する
レンズ下面2a2 における非球面軸の傾き角を検出する
ための下面側非球面軸測定部8と、回転軸4の回転角を
検出するための回転角測定部9と、近軸偏心測定部5、
上面側非球面軸測定部7、下面側非球面軸測定部8およ
び回転角測定部9の各々の測定値を演算する演算部21
とにより構成されている。
【0013】回転レンズ支持部材3は、架台31の上面
31aの中央に回動自在に配設され、その上面には、両
面が凸の非球面形状からなる被検レンズ2が装着されて
いる。回転レンズ支持部材3の下方には、被検レンズ2
の上面側非球面軸の水平方向の回転角を測定する回転角
測定部9が、回転レンズ支持部材3の回転軸4と同軸に
配設されている。本発明の実施の形態1においては、両
面凸の非球面形状からなる被検レンズ2について説明を
するが、両面もしくは片面が凹の非球面または球面の被
検レンズであっても同様に適用できることはいうまでも
ない。
【0014】架台31の上面31aには、柱32が立設
され、柱32の上面32aには、XYステージ12が、
水平な2方向(矢印A方向と紙面に垂直な矢印B方向)
に移動自在に配設されている。XYステージ12上に
は、近軸偏心測定部5が、その光学軸を回転レンズ支持
部材3の回転軸4に一致させることができるように搭載
されている。図3に示すように、この近軸偏心測定部5
は、被検レンズ2の上面2a1 の近軸曲率中心O1 に集
光するような光を投射し、上面2a1 における反射光を
図示を省略した内部の撮像素子にて捉え、上面2a1
近軸曲率中心O1の位置を測定することができる。
【0015】図1に示すように、柱32の正面垂直面3
2bには、移動ステージ14、回転ステージ15および
移動ステージ13が順次重ねて配設され、移動ステージ
13上には、被検レンズ2の上面2a1 の非球面軸の傾
きを測定する上面側非球面測定部7が搭載されている。
上面側非球面測定部7には、被検レンズ2の測定時に同
軸落射で視野を明るくするための落射型照明装置からな
る測定照明部11Aが内蔵されている。上面側非球面軸
測定部7は移動ステージ13により矢印D方向に、移動
ステージ14により矢印A方向に移動自在かつ固定可能
となっている。さらに、上面側非球面軸測定部7は回転
ステージ15の溝15a、ガイド15bにより矢印C方
向に回動自在かつ固定可能となっている。
【0016】図3に示すように、被検レンズ2の上面2
1 の非球面軸6Aを中心とする同心上の輪帯状マーク
2e1 に対し、移動ステージ13、14および回転ステ
ージ15により、上面側非球面軸測定部7を矢印A,
D,C方向に移動させることにより、輪帯状マーク2e
1 を観察するための最適位置にセットすることができ
る。なお、上面側非球面軸測定部7は、輪帯状マーク2
1 を観察するための光学系と撮像素子とを備え、輪帯
状マーク2e1 の観察像から、輪帯状マーク2e1の回
転に伴う変位量2Δ1 を検出する。輪帯状マーク2e1
は、非球面軸6Aを中心としているため、輪帯状マーク
2e1 の回転に伴う変位量2Δ1 から非球面軸6Aの横
ズレ量Δ1 を算出することができる。
【0017】図1に示すように、架台31の回転レンズ
支持部材3の左方には、上面側非球面軸測定部7と同様
の構成で、移動ステージ17、回転ステージ18および
移動ステージ16が順次重ねて配設され、回転ステージ
18上には、被検レンズ2の下面2a2 の非球面軸の傾
きを測定する下面側非球面測定部8が搭載されている。
下面側非球面測定部8には、被検レンズ2の測定時に同
軸落射で視野を明るくするための落射型照明装置からな
る測定照明部11Bが内蔵されている。下面側非球面軸
測定部8は移動ステージ16により矢印D′方向に、移
動ステージ17より矢印A方向に移動自在かつ固定可能
となっている。さらに、下面側非球面軸測定部8は回転
ステージ18の溝18a、ガイド18bにより矢印C′
方向に回動自在かつ固定可能となっている。
【0018】図2に示すように、被検レンズ2の下面2
2 の非球面軸6Bを中心とする同心上の輪帯状マーク
2e2 に対し、移動ステージ16、17および回転ステ
ージ18により、下面側非球面軸測定部8を矢印D′,
A,C′方向(図1参照)に移動させることにより、輪
帯状マーク2e1 を観察するための最適位置にセットす
ることができる。なお、下面側非球面軸測定部8は、輪
帯状マーク2e2 を観察するための光学系と撮像素子と
を備え、輪帯状マーク2e2 の観察像から、輪帯状マー
ク2e2 の回転に伴う変位量2Δ2 を検出する。輪帯状
マーク2e2 は、非球面軸6Bを中心としているため、
輪帯状マーク2e2 の回転に伴う変位量2Δ2 から非球
面軸6Bの横ズレ量Δ2 を算出することができる。
【0019】図1に示すように、演算部21は、近軸偏
心測定部5、上面側非球面軸測定部7、下面側非球面軸
測定部8および回転角測定部9と接続され、これらの出
力値から非球面軸の横ズレ量δと傾き角εASを求めるよ
うに構成されている。
【0020】つぎに、本発明の実施の形態1の非球面レ
ンズの偏心測定装置1の作用について説明する。まず、
図2に示すように、被検レンズ2を回転レンズ支持部材
3の上面に装着する。被検レンズ2の下面2a2 を回転
レンズ支持部材3の円筒エッジ3aで受けることによ
り、被検レンズ2の下面2a2 の近軸曲率中心O2 は、
回転レンズ支持部材3の回転軸4上に合致する。図示を
省略した駆動装置により、回転軸4を回転中心として、
被検レンズ2を矢印E方向に回転させる。このとき、下
面側非球面軸測定部8により、被検レンズ2の下面2a
2 に設けられた輪帯状マーク2e2 を観察し、被検レン
ズ2の回転に伴う輪帯状マーク2e2 の振れ量2Δ2
測定する。このとき、輪帯状マーク2e2 の観察は、高
倍率で行うため、通常は視野が暗くなってしまうが、輪
帯状マーク2e2 は測定照明部11Bにより照明されて
いるため、視野が暗くなることなく観察を行うことがで
き、輪帯状マーク2e2 の振れ量2Δ2 を精度よく測定
することができる。
【0021】この状態で、回転レンズ支持部材3上で被
検レンズ2を接触させたまま滑らせて移動させ、回転軸
4に対する輪帯状マーク2e2 の振れ量2Δ2 が0にな
るように調心する。図3に示すように、輪帯状マーク2
2 は、被検レンズ2の下面2a2 の非球面軸6Bに対
して同心円に形成されているため、上記調心作業により
被検レンズ2の下面2a2 の非球面軸6Bは、回転レン
ズ支持部材3の回転軸4に合致し、Δ2 =0となる。
【0022】つぎに、図3に示すように、近軸偏心測定
部5で、被検レンズ2の上面2a1の近軸曲率中心O1
に集光するような光を投射し、再び、回転軸4を回転中
心として、被検レンズ2を矢印E方向に回転させ、反射
光の像O1 ′を観察する。被検レンズ2の上面2a1
近軸曲率中心O1 が回転軸4上にあれば、反射光の像O
1 ′は回転しないが、図4に示すように回転軸4上にな
い場合には、回転軸4からの距離に応じた半径で回転す
るため、上面2a1 の近軸曲率中心O1 の回転軸4から
の距離δ1 を測定する。
【0023】また、上記作業と同時に上面側非球面軸測
定部7により、被検レンズ2の回転に伴う輪帯状マーク
2e1 の振れ量2Δ1 を検出する。このとき、下面2a
2 の輪帯状マーク2e2 の観察と同様に、高倍率で行う
ため、通常は視野が暗くなるが、輪帯状マーク2e1
測定照明部11Aにより照明されているため、視野が暗
くなることなく観察を行うことができ、輪帯状マーク2
1 の振れ量2Δ1 を精度よく測定することができる。
輪帯状マーク2e1 は、被検レンズ2の上面2a1 の非
球面軸6Aに対して同心円に形成されているため、輪帯
状マーク2e1の振れ量2Δ1 を測定することにより、
被検レンズ2の上面2a1 と非球面軸6Aとの交点P1
と回転軸4との距離Δ1 を測定することができる。
【0024】また、交点P1 の回転軸4からの距離
Δ1 、および近軸曲率中心O1 の回転軸4からの距離δ
1 の検出と同時に回転角測定部9により、図6に示すよ
うに、被検レンズ2 の回転に伴う交点P1 の回転角θ1
(すなわち、図5に示す座標系のx−y座標系におい
て、上面2a1 とその非球面軸6Aとの交点P1 をと
り、その交点P1 と座標系の原点とを結ぶ直線とx軸と
のなす角)と、近軸曲率中心O 1 の回転角θ2 (すなわ
ち、x−y座標系において、上面2a1 の近軸曲率中心
1 と座標系の原点とを結ぶ直線とx軸とのなす角)と
を測定する。
【0025】演算部21により、交点P1 の回転軸4か
らの距離Δ1 、近軸曲率中心O1 の回転軸4からの距離
δ1 、交点P1 の回転角θ1 および近軸曲率中心O1
回転角θ2 を演算するが、交点P1 の回転軸4からの距
離Δ1 、近軸曲率中心O1 の回転軸4からの距離δ1
交点P1 の回転角θ1 および近軸曲率中心O1 の回転角
θ2 は3次元的な関係をもつため、図5に示したよう
に、右手系でx,y,zの座標系(x,y,zの各軸
は、互いに直交しており、かつ、z軸は回転軸4と一致
している)をとると、ある回転角θ1 、θ2 において、
x−z平面、y−z平面、x−y平面のそれぞれで、近
軸曲率中心O1 、交点P1 、交点P1 の回転軸4からの
距離Δ1 、近軸曲率中心O1 の回転軸4からの距離
δ1 、交点P1 の回転角θ1 、近軸曲率中心O1 の回転
角θ2 、上面2a1 の近軸曲率半径R1 (すなわちP1
とO1 との距離)の関係は、x−z平面では図7のよう
に、y−z平面では図8のように、x−y平面では図6
のように表示される。
【0026】よって、回転軸4に対する被検レンズ2の
表面2a1 の非球面軸6Aの横ズレ量δ1AS 、傾き量ε
1ASx、ε1ASyは、幾何学的に算出することができ、図7
から(1)式により傾き量ε1ASxが算出され、基準軸た
る回転軸4に対するx方向の角度が求められる。また、
図8から(2)式により傾き量ε1ASyが算出され、基準
軸たる回転軸4に対するy方向の角度が求められる。さ
らに、図6から(3)式により、横ズレ量δ1AS が算出
され、基準軸たる回転軸4に対する横ズレ量が求められ
る。 ε1ASx=sin-1((δ1ASx+δ1x)/R1 )・・・(1) ε1ASy=sin-1((δ1ASy−δ1y)/R1 )・・・(2) δ1AS =(δ1ASx 2 +δ1ASy 2 1/2 ・・・・・・・(3)
【0027】本発明の実施の形態1によれば、コンパク
トな構成で、両面非球面レンズの偏心を測定することが
できる。また、上面側非球面軸測定部および下面側非球
面軸測定部に同軸落射で視野を明るくする落射照明装置
を内蔵しているので、高倍率で正確な測定をすることが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態2】図9は発明の実施の形態2を示
し、非球面レンズの偏心測定装置の概略構成図である。
本発明の実施の形態2の非球面レンズの偏心測定装置1
Aは、発明の実施の形態1の非球面レンズの偏心測定装
置の測定照明部11A、11Bを変更したものであり、
同一の部材には同一の符号を付し、共通部分の図と説明
を省略する。
【0029】図9において、移動ステージ13上の上面
側非球面軸測定部7Aは、発明の実施の形態1の上面側
非球面軸測定部7に内蔵した落射型照明装置からなる測
定照明部11Aに替えて、ファイバ照明部22Aを上面
側非球面軸測定部7Aに付設している。ファイバ照明部
22Aは、図示を省略した光源からの光を、光ファイバ
束からなる先端部22Aaに透過させて、被検レンズ2
の上面2a1 に設けられた輪帯状マーク2e1 に照射す
る。先端部22Aaは、照明方向を自由に変更できるよ
うに構成されており、たとえば、照明光の反射が直接、
上面側非球面軸測定部7Aに入射し、非球面軸6Aの測
定に悪影響を与える場合には、照明の向きを変更するこ
とができる。
【0030】また、回転ステージ18上の下面側非球面
軸測定部8Aは、発明の実施の形態1の下面側非球面軸
測定部8に内蔵した落射型照明装置からなる測定照明部
11Bに替えて、ファイバ照明部22Bを下面側非球面
軸測定部8Aに付設している。ファイバ照明部22B
は、図示を省略した光源からの光を、光ファイバ束から
なる先端部22Baに透過させて、被検レンズ2の下面
2a2 に設けられた輪帯状マーク2e2 に照射する。先
端部22Baの構成・作用はファイバ照明部22Aの先
端部22Aaと同様のため、説明を省略する。
【0031】本発明の実施の形態2によれば、コンパク
トな構成で、両面非球面レンズの偏心を測定することが
できる。また、ファイバ照明部の先端部は、照明方向を
自由に変更ができるため、照明光の反射等が非球面軸の
測定に悪影響を与える場合には、照明の向きを変更する
など、測定条件に応じて照明の状態を変更することがで
きる。
【0032】
【発明の効果】請求項1または2に係る発明によれば、
下面側非球面軸の振れ量を測定し、これを0になるよう
に調心して、他の測定部の測定値を演算することによ
り、下面側非球面軸を基準とする上面非球面軸の横ズレ
量および傾き量が算出されるので、コンパクトな構成
で、両面非球面レンズの偏心を測定することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記効果に加え、非球面
軸の振れ量を明るい視野のもとで、高精度に測定できる
ので、高倍率の非球面軸の検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の非球面レンズの偏心測定
装置の概略構成図である。
【図2】発明の実施の形態1の調心前の被検レンズの保
持状態を示す図である。
【図3】発明の実施の形態1の調心後の被検レンズの保
持状態を示す図である。
【図4】発明の実施の形態1の近軸偏心測定部での被検
レンズの上面近軸曲率中心のO 1 ′の位置を示す図であ
る。
【図5】発明の実施の形態1の測定値のxyz座標系を
示す図である。
【図6】発明の実施の形態1のxy座標系における被検
レンズの上面の曲率中心O1 および上面非球面軸と上面
との交点P1 の位置を示す図である。
【図7】発明の実施の形態1のxz座標系における被検
レンズの上面の曲率中心O1 および上面非球面軸と上面
との交点P1 の位置を示す図である。
【図8】発明の実施の形態1のyz座標系における被検
レンズの上面の曲率中心O1 および上面非球面軸と上面
との交点P1 の位置を示す図である。
【図9】発明の実施の形態2の非球面レンズの偏心測定
装置の概略構成図である。
【図10】従来技術の非球面レンズの偏心測定装置の概
念図である。
【符号の説明】
2 被検レンズ 2a1 上面 2a2 下面 3 回転レンズ支持部材 4 回転軸 5 近軸偏心測定部 7 上面側非球面軸測定部 8 下面側非球面軸測定部 9 回転角測定部 21 演算部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検レンズ保持用のレンズ受け部を有す
    ると共に回転駆動自在に構成された回転レンズ支持部材
    と、該回転レンズ支持部材の回転軸に対する被検レンズ
    の非球面の近軸曲率中心の偏心量を検出するための近軸
    偏心測定部と、前記回転軸に対するレンズ上面における
    非球面軸の傾き角を検出するための上面側非球面軸測定
    部と、前記回転軸の回転角を検出するための回転角測定
    部と、前記近軸偏心測定部、上面側非球面軸測定部およ
    び回転角測定部の各々の測定値を演算する演算部とを備
    えた非球面レンズの偏心測定装置において、 前記回転軸に対するレンズ下面における非球面軸の傾き
    角を検出するための下面側非球面軸測定部を設け、該下
    面側非球面軸測定部の測定値を演算するように前記演算
    部に接続したことを特徴とする非球面レンズの偏心測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記上面側非球面軸測定部および下面側
    非球面軸測定部には、落射型照明装置を内蔵せしめたこ
    とを特徴とする請求項1記載の非球面レンズの偏心測定
    装置。
JP11635896A 1996-05-10 1996-05-10 非球面レンズの偏心測定装置 Withdrawn JPH09304222A (ja)

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