JPH09303897A - 極低温冷凍装置 - Google Patents

極低温冷凍装置

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JPH09303897A
JPH09303897A JP11606496A JP11606496A JPH09303897A JP H09303897 A JPH09303897 A JP H09303897A JP 11606496 A JP11606496 A JP 11606496A JP 11606496 A JP11606496 A JP 11606496A JP H09303897 A JPH09303897 A JP H09303897A
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JP
Japan
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circuit
compressor
rotation control
frequency pattern
frequency
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JP11606496A
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English (en)
Inventor
Kenji Fujiwara
健治 藤原
Shoichi Tanetani
昭一 種谷
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器およびヒートステーションの熱交換
能力の変化に応じてJ-T回路の流量や流速をきめ細か
に制御する。 【解決手段】 周波数パターン格納部56には、J-T
リターン圧が低圧保護スイッチ動作圧より低下せず、且
つ、各J-T熱交換器43,46,49やヒートステーシ
ョン45,48における熱交換能力が最大に発揮できる
ように設定された周波数パターンが格納される。タイマ
57は、クールダウン開始からの経過時間を計時する。
圧縮機回転制御部55は、クールダウン運転時には、タ
イマ57からの計時信号に基づいて周波数パターン格納
部56から読み出した回転制御周波数に従って、高段圧
縮機40の回転数を制御してJ-T回路32の流量を制
御する。こうして、J-T熱交換器およびヒートステー
ションの熱交換能力の変化に応じてきめ細かくJ-T回
路32の流量制御を行ってクールダウン時間を大幅に短
縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘリウム等を用
いて極低温を得る極低温冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリウムを用いた極低温冷凍装置とし
て、図4に示すようなものがある(特開昭61−235
650号公報)。このヘリウム冷凍装置は、予冷冷凍回
路1とジュールトムソン回路(以下、J-T回路と略称す
る)2とによって概略構成されている。
【0003】上記予冷冷凍回路1は、予冷用のヘリウム
ガスを圧縮する予冷用圧縮機3,油分離器4,吸着器5,
膨張機6およびサージボトル7を順次冷媒ガス管で接続
して構成されている。一方、J-T回路2は、低段圧縮
機8,油分離器9,高段圧縮機10,油分離器11,吸着器
12,第1ジュールトムソン熱交換器(以下、J-T熱交
換器と略称する)13,吸着器14,第1ヒートステーシ
ョン15,第2J-T熱交換器16,吸着器17,第2ヒー
トステーション18,第3J-T熱交換器19,吸着器2
0,ジュールトムソン弁(以下、J-T弁と略称する)2
1,冷却機22,第3J-T熱交換器19,第2J-T熱交
換器16および第1J-T熱交換器13を順次冷媒ガス
管で連通して構成されている。
【0004】上記J-T回路2における高圧冷媒ガス管
23と低圧冷媒ガス管24との間には、絞り機構として
作用するキャピラリチューブ25と開閉弁として機能す
る電動弁26とが直列に介設されたバイパス回路27が
付設されている。
【0005】上記構成のヘリウム冷凍装置は、運転開始
から定常運転に至るクールダウン運転に際しては、バイ
パス回路27の電動弁26が開放される。その際に、J
-T弁21の開度が定常運転レベル(例えば、4.2Kレ
ベル)の開度に絞られてその開度に保たれている。その
ために、高段圧縮機10から吐出されたヘリウムガスの
大部分がバイパス回路27を通って低段圧縮機8に吸入
され、J-T弁21を通過するヘリウムガスは残りの一
部となる。
【0006】こうしてクールダウン運転が実行される
と、高段圧縮機10からの高圧ヘリウムガスは、第1,
第2ヒートステーション15,18で冷却され、第1〜
第3J-T熱交換器13,16,19およびJ-T弁21前
のヘリウムガス温度も徐々に低下する。こうして、ヘリ
ウムガス温度が低下すると当然ヘリウムガスの密度が大
きくなり、J-T弁21を通過するヘリウムガス量が徐
々に増加し、逆にバイパス回路27のバイパス量が減少
する。そして、J-T弁21後のヘリウム温度が定常運
転レベルである4.2Kに近づくと、バイパス回路27
の電動弁26が閉鎖される。以後は、上記高段圧縮機1
0からのヘリウムガスの総てがJ-T弁21を通過して
4.2Kのヘリウム液化温度が得られるのである。
【0007】こうして、運転開始時のヘリウム容積循環
量の増加に起因するJ-T弁21のマニュアル開度調整
の必要性を排除している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のヘリウム冷凍機においては、バイパス回路27のバ
イパス量を電動弁26によって単にオン/オフ制御して
いるだけである。したがって、第1〜第3J-T熱交換
器13,16,19および第1,第2ヒートステーション
15,18の熱交換能力の変化に応じてJ-T弁21の流
量や流速をきめ細かに制御できないという問題がある。
【0009】そこで、この発明の目的は、熱交換器およ
びヒートステーションの熱交換能力の変化に応じてJ-
T回路の流量や流速をきめ細かに制御できる極低温冷凍
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、J-T回路とこのJ-T回路
を流れる冷媒ガスを冷却する予冷冷凍回路とを有する極
低温冷凍装置において、上記J-T回路における圧縮機
へのリターン圧が所定圧以下に低下しないように,且つ,
上記J-T回路を構成する熱交換器およびヒートステー
ションの熱交換能力が最大に引き出されるように設定さ
れた,上記圧縮機の回転制御周波数の変化パターンを格
納した周波数パターン格納部と、上記周波数パターン格
納部に格納された周波数パターンに基づいて,上記圧縮
機の回転数を制御する圧縮機回転制御部を備えたことを
特徴としている。
【0011】上記構成によれば、周波数パターン格納部
に格納された周波数パターンに基づいて、J-T回路に
おける圧縮機の回転数が、上記圧縮機へのリターン圧が
所定圧以下に低下しないように、且つ、上記J-T回路
を構成する熱交換器およびヒートステーションにおける
熱交換能力が最大に引き出されるように制御される。こ
うして、上記熱交換およびヒートステーションの熱交換
能力の変化に応じて上記J-T回路の流量や流速が最適
に制御される。
【0012】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
かかる発明の極低温冷凍装置において、クールダウン運
転開始後の経過時間を計時して計時信号を出力する計時
部を備えると共に、上記周波数パターン格納部に格納さ
れる周波数パターンはクールダウン運転時における経過
時間に対する回転制御周波数の変化パターンであり、上
記圧縮機回転制御部は、上記計時部からの計時信号に基
づいて、上記周波数パターンを参照して求めた回転制御
周波数に従って、クールダウン運転時における上記圧縮
機の回転数を制御するようになっていることを特徴とし
ている。
【0013】上記構成によれば、クールダウン運転開始
後の経過時間に基づいて、上記J-T回路における圧縮
機へのリターン圧が所定圧以下に低下しないように、且
つ、上記J-T回路を構成する熱交換器およびヒートス
テーションにおける熱交換能力が最大に引き出されるよ
うに、クールダウン運転時における上記圧縮機の回転数
が自動的に制御される。
【0014】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
かかる発明の極低温冷凍装置において、上記J-T回路
の低圧側圧力を検出する圧力センサと、上記ヒートステ
ーションの温度を検出する温度センサを備えると共に、
上記周波数パターン格納部に格納される周波数パターン
は,クールダウン運転時における上記J-T回路の低圧側
圧力と上記ヒートステーションの温度とに対する回転制
御周波数の変化パターンであり、上記圧縮機回転制御部
は、上記圧力センサの検出結果と上記温度センサの検出
結果に基づいて上記周波数パターンを参照して求めた回
転制御周波数に従って、クールダウン運転時における上
記圧縮機の回転数を制御するようになっていることを特
徴としている。
【0015】上記構成によれば、クールダウン運転時に
おけるJ-T回路の低圧側圧力とヒートステーションの
温度とに基づいて、上記J-T回路における圧縮機への
リターン圧が所定圧以下に低下しないように、且つ、上
記J-T回路を構成する熱交換器及びヒートステーショ
ンにおける熱交換能力が最大に引き出されるように、ク
ールダウン運転時の上記圧縮機の回転数が自動的に制御
される。
【0016】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
かかる発明の極低温冷凍装置において、上記周波数パタ
ーン格納部に格納される周波数パターンは、定常冷凍運
転時の回転制御周波数よりも大きな回転制御周波数のパ
ターンであることを特徴としている。
【0017】上記構成によれば、定常冷凍運転時の回転
制御周波数よりも大きな回転制御周波数で上記圧縮機の
回転数が制御されて、定常冷凍運転時の冷凍能力よりも
高い冷凍能力が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は本実施の形態の極低温
冷凍装置における回路および制御系を示す図である。本
極低温冷凍装置は、図4に示すヘリウム冷凍装置と同様
に、予冷冷凍回路31およびJ-T回路32で構成され
ている。予冷冷凍回路31を構成する予冷用圧縮機3
3,油分離器34,吸着器35,膨張機36およびサージ
ボトル37は、図4に示すヘリウム冷凍装置における予
冷冷凍回路1を構成する予冷用圧縮機3,油分離器4,吸
着器5,膨張機6およびサージボトル7と同様に接続さ
れて同様に機能する。
【0019】また、上記J-T回路32を構成する低段
圧縮機38,油分離器39,高段圧縮機40,油分離器4
1,吸着器42,第1〜第3J-T熱交換器43・46・4
9,吸着器44・47・50,第1・第2ヒートステーショ
ン45・48,J-T弁51および冷却機52は、図4に
示すヘリウム冷凍装置におけるJ-T回路2を構成する
低段圧縮機8,油分離器9,高段圧縮機10,油分離器1
1,吸着器12,第1〜第3J-T熱交換器13・16・1
9,吸着器14・17・20,第1・第2ヒートステーショ
ン15・18,J-T弁21および冷却機22と同様に接
続されて同様に機能する。
【0020】尚、本実施の形態における極低温冷凍装置
においては、J-T回路32における高圧冷媒ガス管5
3と低圧冷媒ガス管54との間には、図4に示すような
絞りと開閉弁とが直列に介設されたバイパス回路は付設
されていない。すなわち、本実施の形態では、上記バイ
パス回路を用いることなくJ-T弁51を通過するヘリ
ウムガス量を制御するのである。
【0021】周波数パターン格納部56には、上記クー
ルダウン運転時に高段圧縮機40の回転数を周波数制御
する際の周波数パターン、および、定常冷凍運転時に
低,高段圧縮機38,40の回転数を周波数制御する際の
周波数パターンが格納されている。タイマ57は、クー
ルダウン運転が開始されてからの経過時間を計時して計
時信号を圧縮機回転制御部55に送出する。圧縮機回転
制御部55は、インバータ(図示せず)を有して、タイマ
57からの計時信号に応じて周波数パターン格納部56
から高段圧縮機40の回転制御周波数を読み出す。そし
て、この回転制御周波数に応じて高段圧縮機40の回転
数を制御することによって、クールダウン時におけるJ
-T回路32の流量を制御するのである。
【0022】上記J-T弁51を通過するヘリウムガス
量は、運転開始直後(J-T弁51後のヘリウム温度≒3
00K)から定常冷凍運転(J-T弁51後のヘリウム温
度≒4K)に到るクールダウン運転時においてはJ-T弁
51前のヘリウムガス温度に左右される。したがって、
ヘリウム容積循環量が定常冷凍運転時の60〜100倍
にもなる運転開始直後においてはJ-T弁51通過ガス
量を少なくして、J-T弁51における圧力損失が大き
くなってJ-Tリターン圧が極端に低下しないようにす
る必要がある。また、上記クールダウン運転時には、J
-T回路32の流量を減少させてヘリウムガスの流速を
落とし、第1〜第3J-T熱交換器43,46,49や第
1,第2ヒートステーション45,48における熱交換を
促進させるようにすれば、クールダウン時間を短縮でき
る。
【0023】そして、上記第2ヒートステーション48
におけるヘリウムガス温度が10K(定常運転温度が4
Kの場合)になった際には、上記J-T回路32の流量が
定常冷凍運転時における規定流量になって定常冷凍運転
時の熱交換能力が得られるように、J-T弁51通過ガ
ス量を増加する必要がある。
【0024】そこで、上記周波数パターン格納部56に
は、図2に示すようなクールダウン運転時における高段
圧縮機40の回転数制御用の周波数パターンを格納して
おくのである。この周波数パターンは、予め、J-T弁
51の開度を定常運転レベル時の開度に設定してクール
ダウン運転を行った場合に測定されたJ-T回路32の
低圧側圧力と第2ヒートステーション48の温度の時間
変化に応じて、J-Tリターン圧が低圧保護スイッチの
設定圧より低下しないように、且つ、各J-T熱交換器
43,46,49やヒートステーション45,48におけ
る熱交換能力を最大に引き出せるように設定されてい
る。
【0025】尚、図2における期間(A)は、上記第2ヒ
ートステーション48が冷却されて温度が所定温度(例
えば定常運転温度が4Kの場合には10K)に至るまで
の期間であり、J-T回路32の流量を減少させてヘリ
ウムガスの流速を落とし、第1〜第3J-T熱交換器4
3,46,49における熱交換を促進させる期間である。
また、期間(B)は、上記J-T回路32の流量を定常冷
凍運転時における規定のガス量にして、定常冷凍運転時
の能力(4K能力)を得る期間である。また、期間(C)
は、必要に応じて設けられる期間であり、定常冷凍運転
時の能力(4K能力)以上の能力を得る期間である。
【0026】尚、図2においては、説明を簡単にするた
めに、クールダウン運転期間を期間(A)および期間(B)
の2つの期間に分けているが、J-T回路32の低圧側
圧力や第2ヒートステーション48の温度の時間変化に
応じて、さらに細かく3つ以上の期間に分割しても差し
支えない。
【0027】図2に示す周波数パターンは、各期間毎に
段階的に高段圧縮機40の回転制御周波数を設定してい
るが、図3に示すように、直線的にあるいは曲線的に設
定すれば、更にきめ細かくJ-T弁51のガス量を制御
することが可能となる。
【0028】このように、本実施の形態においては、上
記クールダウン時における高段圧縮機40の回転制御周
波数を、J-Tリターン圧が極端に低下しないように、
そして、各J-T熱交換器43,46,49やヒートステ
ーション45,48における熱交換能力を最大に引き出
せるように設定されて周波数パターン格納部56に格納
された周波数パターンに応じて制御するようにしてい
る。したがっで、J-T弁51の開度制御や上記バイパ
ス回路によるJ-T回路32の高圧側から低圧側へのバ
イパスを行うことなく、クールダウン運転時の流量制御
を自動的に行うことができる。また、各J-T熱交換器
43,46,49や各ヒートステーション45,48にお
ける熱交換能力が最大に発揮されて、クールダウン時間
が大幅に短縮される。
【0029】また、図2に示す周波数パターンにおける
期間(C)のように、定常冷凍運転時のガス流量以上の流
量を得る期間を設定することによって、例えば、50H
zにおいて定常冷凍能力が4K能力である極低温冷凍機
を用いて、定常冷凍能力以上の能力を引き出すことがで
きる。
【0030】尚、上記実施の形態においては、上記周波
数パターン格納部56に格納する周波数パターンは、高
段圧縮機40の回転制御周波数の時間に応じたパターン
である。しかしながら、この発明はこれに限定されるも
のではく、J-T回路32の低圧側圧力と第2ヒートス
テーション48の温度とに応じた高段圧縮機40の回転
制御周波数をテーブル化したものであってもよい。但
し、この場合には、例えば、上記低段圧縮機38の吸入
口にヘリウムガス圧を検出する圧力センサ58を設ける
一方、第2ヒートステーション48には温度センサ59
を設けて、圧縮機回転制御部55は、上記圧力センサ5
8からのJ-T回路32の低圧側圧力と上記温度センサ
59からの第2ヒートステーション48温度とに基づい
て、周波数パターン格納部55に格納された上記テーブ
ルを引いて回転制御周波数を得るようにする必要があ
る。
【0031】また、この発明の極低温冷凍装置の回路構
成は、図1に示す回路構成に限定されるものではなく、
例えば、J-T回路は圧縮機は1段であっても何等差し
支えない。
【0032】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の極低温冷凍装置は、J-T回路における圧縮機
へのリターン圧が所定圧以下に低下しないように、且
つ、上記J-T回路を構成する熱交換器およびヒートス
テーションにおける熱交換能力が最大に引き出されるよ
うに設定されて、周波数パターン格納部に格納された上
記圧縮機の回転制御周波数の変化パターンに基づいて、
圧縮機回転制御部によって上記圧縮機の回転数を制御す
るようにしたので、上記熱交換器およびヒートステーシ
ョンの熱交換能力の変化に応じて、上記J-T回路の流
量や流速を最適に制御できる。
【0033】また、請求項2に係る発明の極低温冷凍装
置における周波数パターン格納部には、クールダウン運
転時における経過時間に対する回転制御周波数の変化パ
ターンを格納し、圧縮機回転制御部は、計時部からの計
時信号に基づいて、上記周波数パターンを参照して求め
た回転制御周波数に従って上記圧縮機におけるクールダ
ウン運転時の回転数を制御するので、上記経過時間に基
づいて、上記J-T回路における圧縮機へのリターン圧
が所定圧以下に低下しないように、且つ、上記J-T回
路を構成する熱交換器及びヒートステーションにおける
熱交換能力が最大に引き出されるように、クールダウン
運転時の上記圧縮機の回転数を自動的に制御できる。す
なわち、この発明によれば、上記熱交換器およびヒート
ステーションの熱交換能力の変化に応じて、クールダウ
ン運転時におけるJ-T回路の流量や流速をきめ細かに
制御できる。
【0034】また、請求項3に係る発明の極低温冷凍装
置における周波数パターン格納部には、クールダウン運
転時における上記J-T回路の低圧側圧力と上記ヒート
ステーションの温度とに対する回転制御周波数の変化パ
ターンを格納し、圧縮機回転制御部は、圧力センサの検
出結果と温度センサの検出結果とに基づいて、上記周波
数パターンを参照して求めた回転制御周波数に従って上
記圧縮機におけるクールダウン運転時の回転数を制御す
るので、上記J-T回路の低圧側圧力と上記ヒートステ
ーションの温度とに基づいて、上記J-T回路における
圧縮機へのリターン圧が所定圧以下に低下しないよう
に、且つ、上記J-T回路を構成する熱交換器及びヒー
トステーションにおける熱交換能力が最大に引き出され
るように、クールダウン運転時の上記圧縮機の回転数を
自動的に制御できる。すなわち、この発明によれば、上
記熱交換器およびヒートステーションの熱交換能力の変
化に応じて、クールダウン運転時におけるJ-T回路の
流量や流速をきめ細かに制御できる。
【0035】また、請求項4に係る発明の極低温冷凍装
置における周波数パターン格納部には、定常冷凍運転時
の回転制御周波数よりも大きな回転制御周波数のパター
ンが格納されているので、定常冷凍運転時の回転制御周
波数よりも大きな回転制御周波数で上記圧縮機の回転数
を制御できる。したがって、この発明によれば、定常冷
凍運転時の冷凍能力よりも高い冷凍能力を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の極低温冷凍装置における回路および
制御系を示す図である。
【図2】図1における周波数パターン格納部に格納され
る周波数パターンの一例を示す図である。
【図3】図2とは異なる周波数パターンを示す図であ
る。
【図4】従来のヘリウム冷凍装置の回路図である。
【符号の説明】
31…予冷冷凍回路、 32…J-T回
路、33…予冷用圧縮機、 36…膨張
機、38…低段圧縮機、 40…高段圧
縮機、43,46,49…J-T熱交換器、 45,48
…ヒートステーション、51…J-T弁、
52…冷却機、53…高圧冷媒ガス管、
54…低圧冷媒ガス管、55…圧縮機回転制御
部、 56…周波数パターン格納部、57…タ
イマ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジュールトムソン回路(32)と、このジ
    ュールトムソン回路(32)を流れる冷媒ガスを冷却する
    予冷冷凍回路(31)とを有する極低温冷凍装置におい
    て、 上記ジュールトムソン回路(32)における圧縮機(38
    または40)へのリターン圧が所定圧以下に低下しない
    ように、且つ、上記ジュールトムソン回路(32)を構成
    する熱交換器(43,46,49)及びヒートステーション
    (45,48)の熱交換能力が最大に引き出されるように
    設定された、上記圧縮機(38または40)の回転制御周
    波数の変化パターンを格納した周波数パターン格納部
    (56)と、 上記周波数パターン格納部(56)に格納された周波数パ
    ターンに基づいて、上記圧縮機(38または40)の回転
    数を制御する圧縮機回転制御部(55)を備えたことを特
    徴とする極低温冷凍装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の極低温冷凍装置におい
    て、 クールダウン運転開始後の経過時間を計時して計時信号
    を出力する計時部(57)を備えると共に、 上記周波数パターン格納部(56)に格納される周波数パ
    ターンは、クールダウン運転時における経過時間に対す
    る回転制御周波数の変化パターンであり、 上記圧縮機回転制御部(55)は、上記計時部(57)から
    の計時信号に基づいて上記周波数パターンを参照して求
    めた回転制御周波数に従って、クールダウン運転時にお
    ける上記圧縮機(38または40)の回転数を制御するよ
    うになっていることを特徴とする極低温冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の極低温冷凍装置におい
    て、 上記ジュールトムソン回路(32)の低圧側の圧力を検出
    する圧力センサ(58)と、 上記ヒートステーション(48)の温度を検出する温度セ
    ンサ(59)を備えると共に、 上記周波数パターン格納部(56)に格納される周波数
    パターンは、クールダウン運転時における上記ジュール
    トムソン回路(32)の低圧側圧力と上記ヒートステーシ
    ョン(48)の温度とに対する回転制御周波数の変化パタ
    ーンであり、 上記圧縮機回転制御部(55)は、上記圧力センサ(58)
    の検出結果と上記温度センサ(59)の検出結果とに基づ
    いて上記周波数パターンを参照して求めた回転制御周波
    数に従って、クールダウン運転時における上記圧縮機
    (38または40)の回転数を制御するようになっている
    ことを特徴とする極低温冷凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の極低温冷凍装置におい
    て、 上記周波数パターン格納部(56)に格納される周波数パ
    ターンは、定常冷凍運転時の回転制御周波数より大きな
    回転制御周波数のパターンであることを特徴とする極低
    温冷凍装置。
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