JPH062972A - 極低温冷凍機 - Google Patents

極低温冷凍機

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JPH062972A
JPH062972A JP16240192A JP16240192A JPH062972A JP H062972 A JPH062972 A JP H062972A JP 16240192 A JP16240192 A JP 16240192A JP 16240192 A JP16240192 A JP 16240192A JP H062972 A JPH062972 A JP H062972A
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valve
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temperature
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gas
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Katsuya Miura
克哉 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧冷媒ガスの高圧通路(1H)と低圧冷媒
ガスの低圧通路(1L)とを切換手段(9)により交互
に膨張機(2)のシリンダ(3)に連通させて、該シリ
ンダ(3)内のフリーディスプレーサ(7)を往復動さ
せるようにしたガス圧駆動式の極低温冷凍機において、
上記ディスプレーサ(7)の挙動を制御する。 【構成】 切換手段(9)を駆動する駆動手段(10)
と、膨張機(2)の作動状態を検出する作動状態検出手
段(15),(16)と、該検出手段(15),(1
6)の出力信号を受け、膨張機(2)の作動状態に基づ
いてガス給排時間を変更するように上記駆動手段(1
0)を制御する給排制御手段(17)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧縮機で圧縮された
ヘリウム等の冷媒ガスを断熱膨張させることにより極低
温レベルの寒冷を発生させる極低温冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】4K程度の極低温レベルで作動させる低
温作動機器を同温度レベルまで冷却するための極低温冷
凍機としては、例えば米国特許第4223540号等に
記載されているように予冷冷凍機とJ−T(ジュール・
トムソン)冷凍機とを組合わせた冷凍機が知られてい
る。予冷冷凍機はG−M(ギフォード・マクマホン)サ
イクル等の冷凍機からなるもので、圧縮機で圧縮された
ヘリウムガス(冷媒ガス)を膨張機で断熱膨張させてそ
のガスの温度降下によりヒートステーションに極低温レ
ベルの寒冷を発生させる。
【0003】上記G−M冷凍機としては、図8に示すよ
うに、膨張機(a)においてシリンダ(b)内のフリー
ディスプレーサ(4)を冷媒ガス圧によって駆動するよ
うにしたガス圧駆動式のものが知られている。この種の
G−M冷凍機(A)では、圧縮機(d)から吐出される
高圧冷媒ガスの高圧通路(dH)と上記圧縮機(d)に
吸込まれる低圧冷媒ガスの低圧通路(dL)とを、切換
バルブ(e)の開閉切換えにより交互にシリンダ(b)
内に連通させ、高圧冷媒ガスの供給によってディスプレ
ーサ(c)を上死点に向けて移動させ、低圧冷媒ガスの
排出によってディスプレーサ(c)を下死点に向けて移
動させる。この往復動によりシリンダ(b)内の膨張空
間(f)でガスを断熱膨張させて寒冷を発生させ、その
寒冷をヒートステーション(g)に保持させるように構
成されている。
【0004】一方、J−T冷凍機(B)では、圧縮機
(d)から吐出された高圧冷媒ガスを、低段圧縮機
(h)に吸込まれる低温の低圧冷媒ガスとの間で複数段
の熱交換器(i)にて熱交換させるとともに、上記G−
M冷凍機(A)を予冷冷凍機としてその予冷器(j)に
て予冷し、該予冷された高圧冷媒ガスをJ−T弁(k)
によりジュール・トムソン膨張させて4Kレベルの寒冷
を発生させるようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記G−M
冷凍機(A)では、従来、上記切換バルブ(e)をシン
クロナスモータによって所定のタイミングで開閉制御す
るようにしているが、このシンクロナスモータは一定周
波数でしか回転しない。このため、温度低下に伴ってp
−V図示能力が減少してもバルブ(e)の開閉時間はや
はり一定にしかならず、冷却ステーションの最低到達温
度に限度がある。また、負荷等の外乱により、ディスプ
レーサ(c)が上死点または下死点に達しないことがあ
り、この場合にも十分に対応することが困難である。
【0006】一方、予冷冷凍機と組合わされたJ−T冷
凍機(B)では、クールダウン時には、冷媒の温度が高
いときには熱交換器(i)等での圧損が大きいので、先
ず冷媒流量を多くするためにJ−T弁(k)の開度を大
きくしておく。そして、温度が低下してくると上記圧損
が小さくなるので、J−T弁(k)を徐々に絞って寒冷
温度を下げることができる。このとき、絞り過ぎると圧
損が増えて流量が減るので、微妙な調整を行わなければ
ならない。そして、定常運転時に平衡状態が壊れて能力
低下が生じた場合には、J−T弁(k)の開度をその度
に調整しなければならない。
【0007】しかし、従来は、このようなJ−T弁
(k)の微妙な開度調整を手動で行うのが一般的であ
り、その操作が煩雑であるという問題がある。
【0008】この発明は斯かる諸点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、上記の如きG−M冷凍
機等については、ディスプレーサの挙動を適正化して最
低到達温度を下げるとともに、J−T冷凍機について
は、クールダウン時及び定常運転時におけるJ−T弁の
開度調整を自動化することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、G−M冷凍機等の極低温冷
凍機において、切換手段による高圧ガス供給時間及び低
圧ガス排出時間を、膨張機の作動状態に基づいて制御す
るようにした。
【0010】すなわち、具体的には、この発明では、図
1に示すように、圧縮機(1)から吐出される高圧冷媒
ガスの高圧通路(1H)と上記圧縮機(1)に吸込まれ
る低圧冷媒ガスの低圧通路(1L)とを切換手段(9)
により交互に膨張機(2)のシリンダ(3)内に連通さ
せて、該シリンダ(3)内でフリーディスプレーサ
(7)を往復動させ、シリンダ(3)内で高圧冷媒ガス
を断熱膨張させて寒冷を発生させるようにした極低温冷
凍機が前提である。
【0011】そして、上記切換手段(9)を切換駆動す
る駆動手段(10)と、上記膨張機(2)の作動状態を
検出する作動状態検出手段(15),(16)と、該作
動状態検出手段(15),(16)の出力信号を受け、
膨張機(2)の作動状態に基づいて高圧ガス供給時間及
び低圧ガス排出時間を変更するように上記駆動手段(1
0)を制御する給排制御手段(17)とを備えた構成と
する。
【0012】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明において、作動状態検出手段(15)を、膨張機
(2)の寒冷温度を検出する温度検出手段(15)で構
成する。そして、給排制御手段(17)を、上記温度検
出手段(15)の信号を出力受け、膨張機(2)の寒冷
温度に基づいてガスの給排周期を変更するように構成す
る。
【0013】また、請求項3の発明では、上記請求項1
の発明において、作動状態検出手段(16)を、フリー
ディスプレーサ(7)のシリンダ(3)内での変位を検
出する変位検出手段(16)で構成する。そして、給排
制御手段(17)を、上記変位検出手段(16)の出力
信号を受け、ディスプレーサ(7)の変位に基づいてガ
スの給排時間の比率を変更するように構成する。
【0014】また、請求項4の発明では、上記請求項
1、2又は3の発明において、給排制御手段(17)
を、作動状態信号に基づいてパルス信号を出力するよう
に構成する。そして、駆動手段(10)を、上記パルス
信号に応じて高圧ガス供給時間及び低圧ガス排出時間を
変更するように切換手段(9)を駆動するパルスモータ
(10)で構成する。
【0015】上記J−T冷凍機からなる極低温冷凍機に
おいて、請求項5の発明では、温度低下や冷媒ガス圧の
増減に応じてJ−T弁の開度を制御するようにした。
【0016】具体的には、この発明では、図7に示すよ
うに、圧縮機(21)から吐出された高圧冷媒ガスを少
なくとも予冷冷凍機(A)にて予冷した後、J−T弁
(22)によりジュール・トムソン膨張させて寒冷を発
生させるようにした極低温冷凍機が前提である。
【0017】そして、上記J−T弁(22)を開閉駆動
するバルブ開閉手段(26)と、J−T弁(22)の高
圧側直前での冷媒温度を検出する温度検出手段(27)
と、該温度検出手段(27)の出力信号を受け、J−T
弁(22)の高圧側直前での冷媒温度に基づいてJ−T
弁(22)の開度を調整するようにバルブ開閉手段(2
6)を制御する開度制御手段(29)とを備えた構成と
する。
【0018】また、請求項6の発明では、上記請求項5
の発明において、温度検出手段(27)に代えて、J−
T弁(22)の低圧側直後での冷媒圧力を検出する圧力
検出手段(28)を設ける。そして、開度制御手段(2
9)を、上記圧力検出手段(28)の出力信号を受け、
J−T弁(22)の低圧側直後での冷媒圧力に基づいて
J−T弁(22)の開度を調整するようにバルブ開閉手
段(26)を制御する構成とする。
【0019】また、請求項7の発明では、上記請求項5
の発明において、J−T弁(22)の低圧側直後での冷
媒圧力を検出する圧力検出手段(28)を設ける。つま
り、圧力検出手段(28)及び温度検出手段(27)の
両方を設ける。そして、開度制御手段(29)を、上記
圧力検出手段(28)及び温度検出手段(27)の出力
信号を受け、J−T弁(22)の低圧側直後での冷媒圧
力及び高圧側直前での冷媒温度に基づいてJ−T弁(2
2)の開度を調整するようにバルブ開閉手段(26)を
制御する構成とする。
【0020】
【作用】請求項1の発明では、給排制御手段(17)か
らの駆動信号が入力された駆動手段(10)により切換
手段(9)が切換駆動される。そして、通常時には、シ
リンダ(3)に対し高圧ガスの供給状態にある時間と低
圧ガスの排出状態にある時間とが互いに略同じ、つまり
ガスの給排時間が互いに略同じになるように切換手段
(9)が切換駆動される。これにより、シリンダ(3)
内のフリーディスプレーサ(7)は高圧ガス供給時には
シリンダ(3)の上死点に向けて移動させられ、また低
圧ガス排出時には下死点に向けて移動させられる。この
とき、ディスプレーサ(7)の往復周期は一定である。
【0021】そこで、冷凍機の冷凍能力を増大させると
きには、例えば高圧ガス供給時間と低圧ガス排出時間と
を同様に短くする、つまりガスの給排周期を速めるよう
に切換手段(9)が切換駆動される。これにより、ディ
スプレーサ(7)の往復周期が速まって冷凍能力が大き
くなる。また、給排周期はそのままで、ガスの給排時間
の比率を変更する、つまり一方の時間を長くして他方の
時間をその分だけ短くするように切換手段(9)を切換
駆動すると、高圧ガス供給時間の方を長くした場合には
ディスプレーサ(7)は上死点に向けて、また低圧ガス
排出時間の方を長くした場合には下死点に向けてそれぞ
れ大きく移動させられるようになり、ストロークが大き
くなる。
【0022】こうして、膨張機(2)の作動状態に基づ
いてガス供給時間及び低圧ガス排出時間を制御すること
により、ディスプレーサ(7)の挙動を理想的な状態に
コントロールすることができる。
【0023】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明において、膨張機(2)の寒冷温度に基づいてガ
スの給排周期が変更される。このため、例えば寒冷温度
が下がるのに応じて冷凍能力が低下した場合には、上記
給排周期を速めるように制御すればよく、ディスプレー
サ(7)の往復周期が速まり、能力をアップすることが
できる。この能力アップは定常運転時及びクールダウン
時のどちらにも有効である。
【0024】また、請求項3の発明では、上記請求項1
の発明において、ディスプレーサ(7)のシリンダ
(3)内での変位に基づいてガス給排時間の比率が変更
される。このため、例えば負荷等の外乱が原因でディス
プレーサ(7)が上死点または下死点まで十分に達して
いない場合にも、それを変位検出手段(16)によって
検出し、ガス給排時間の比率を変更することにより、上
記外乱に対してディスプレーサ(7)のストロークを適
正化することができる。
【0025】また、請求項4の発明では、上記請求項
1、2又は3の発明において、ガスの給排を切換える切
換手段(9)をパルスモータ(10)を用いて駆動する
ようにしたので、給排周期や給排比率の変更を容易にか
つ精度よく行うことができる。
【0026】請求項5の発明では、冷凍機の運転状態
で、J−T弁(22)の高圧側直前における冷媒温度が
温度検出手段(27)により検出され、クールダウン時
には、この温度検出手段(27)の出力信号を受けた開
度制御手段(29)によりバルブ開閉手段(26)がJ
−T弁(22)の開度を徐々に絞るように制御され、こ
れにより冷媒の温度低下に応じて寒冷温度が下がる。ま
た、定常運転時には、冷凍能力が低下すると、昇温して
圧損が大きくなり、流量が減ってさらに昇温するので、
この場合には開度を開いて流量を増やすように制御さ
れ、これにより冷凍能力が回復される。
【0027】また、請求項6の発明では、冷凍機の運転
状態で、J−T弁(22)の低圧側の冷媒圧力が圧力検
出手段(28)により検出され、クールダウン時には、
この圧力検出手段(28)の出力信号を受けた開度制御
手段(29)によりバルブ開閉手段(26)がJ−T弁
(22)の開度を絞り過ぎないように制御される。つま
り、絞り過ぎると流量が少なくなり過ぎて上記圧力が負
圧となるので、負圧が生じない程度にJ−T弁(22)
の開度を開くように制御される。また、定常運転時に
は、平衡状態が壊れた場合に、冷媒圧力の変化に応じて
J−T弁(22)の開度を調整するように制御され、こ
れにより平衡状態は回復される。尚、定常運転時には、
基本的には平衡状態が維持されていればよいので、圧力
(P)の経時変化(dP/dt)に応じて開度調整を行
うようにすると好適である。
【0028】さらに、請求項7の発明では、J−T弁
(22)の高圧側直前における冷媒温度が温度検出手段
(27)により、またJ−T弁(22)の低圧側の冷媒
圧力が圧力検出手段(28)によりそれぞれ検出され、
クールダウン時には、各出力信号を受けた開度制御手段
(29)により、バルブ開閉手段(26)がJ−T弁
(22)の開度を、温度低下に応じては負圧が生じない
程度に徐々に絞るように制御され、これにより温度低下
に応じて寒冷温度は円滑に下がっていく。また、定常運
転時には、冷媒温度及び冷媒圧力の両方の変化に基いて
適切な開度調整がなされるので、平衡状態が壊れた場合
についても冷凍能力の回復性が高まる。
【0029】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0030】(実施例1)図1はこの実施例に係る極低
温冷凍機(A)を示し、この冷凍機(A)はG−M冷凍
機で、冷媒としてのヘリウムガスを圧縮する圧縮機
(1)と、この圧縮機(1)で圧縮された高圧ヘリウム
を膨張させる膨張機(2)とを閉回路に接続してなる。
【0031】上記膨張機(2)は大小2段構造のシリン
ダ(3)と、該シリンダ(3)に連設された切換ユニッ
ト(4)とを有する。上記切換ユニット(4)の高圧ポ
ート(4H)には、上記圧縮機(1)の吐出側に一端が
接続された高圧ガス配管(1H)の他端が、また低圧ポ
ート(4L)には同吸込側に一端が接続された低圧ガス
配管(1L)の基端がそれぞれ接続されている。一方、
シリンダ(3)の大径部先端は所定温度レベルに冷却保
持される第1ヒートステーション(5a)に、また小径
部先端は上記第1ヒートステーション(5a)よりも低
い温度レベルに冷却保持される第2ヒートステーション
(5b)にそれぞれ形成されている。シリンダ(3)の
内部には、上記各ヒートステーション(5a),(5
b)に対応する位置にそれぞれ膨張空間(6a),(6
b)を区画形成する大小2段構造のフリーディスプレー
サ(7)が往復動可能に嵌挿されている。
【0032】上記切換ユニット(4)は、図2〜図5に
示すように有底筒状のハウジング(8)を備えている。
このハウジング(8)はシリンダ(3)側が開口され、
該開口には円柱状のバルブステム(11)が嵌挿されて
おり、内部にはバルブ室(12)が形成されている。そ
して、バルブ室(12)には上記バルブステム(11)
と共にロータリバルブ(9)(切換手段)を構成するバ
ルブディスク(13)と、該ディスク(13)を回転駆
動してロータリバルブ(9)の切換動作を行うパルスモ
ータ(10)(駆動手段)とが配設されている。また、
バルブ室(12)には高圧ポート(4H)を介して上記
高圧ガス配管(1H)が常に連通している。
【0033】上記バルブステム(11)には、図2に示
すように、バルブ室(12)を上記シリンダ(3)の基
端側空間に連通する給排路(14)が設けられている。
給排路(14)のバルブ室(12)側は二股に分岐さ
れ、図3に示すようにステム(11)の端面には給排口
(14a)が2箇所に開設されている。一方、図4及び
図5に示すように、低圧ガスを排出するための排出路
(15)が、ステム(11)の上記端面において上記両
給排口(14a),(14a)の間に開設された排出口
(15a)から、上記低圧ポート(4L)にかけて設け
られている。具体的には、排出路(15)は、上記排出
口(15a)からステム(11)の軸心に沿って上記給
排路(14)の分岐部手前まで直線状の通路が延び、そ
こから半径方向外方に向けて2つの通路が互いに逆向き
にステム(11)の側周面にそれぞれ達し、該側周面と
ハウジング(8)との間に形成された円環状の通路が上
記低圧ポート(4L)に向かう直線状の通路に接続され
て全体が構成されている。
【0034】上記バルブディスク(13)はバルブステ
ム(11)の端面に対して回転摺動可能に配設されてい
る。このディスク(13)は上記パルスモータ(10)
により、ステム(11)に対して90°ピッチで間欠的
に回転駆動される。ディスク(13)のステム(11)
に対する摺接面は、基本的にはステム(11)の端面に
密着した状態で給排路(14)の両給排口(14a),
(14a)、及び排出路(15)の排出口(15a)を
密閉するように設けられている。このような摺接面に、
バルブ室(12)をそれぞれの給排口(14a)に連通
する高圧連通部(13a)が直径方向の2箇所に、また
両給排口(14a),(14a)を上記排出口(15
a)に連通する長円形状の低圧連通部(13b)が両高
圧連通部(13a),(13a)の間にそれぞれ設けら
れている。つまり、ロータリバルブ(9)は、ディスク
(13)がステム(11)に対して90°回転するごと
に、高圧ガス配管(1H)と低圧ガス配管(1L)とを
交互に上記シリンダ(3)内に連通させ、該シリンダ
(3)に対して高圧冷媒ガスの供給を行うガス供給状態
(図2及び図3)と、低圧冷媒ガスの排出を行うガス排
出状態(図4及び図5)とに交互に切換わる。
【0035】この発明の特徴として、上記シリンダ
(3)の第1ヒートステーション(5a)には、ディス
プレーサ(7)のストローク方向での変位を検出して変
位信号を出力する測距センサ(16)(変位検出手段)
が設置されている。また、第2ヒートステーション(5
b)には、該ステーション(5b)の寒冷温度を検出し
て温度信号を出力する温度センサ(15)(温度検出手
段)が設置されている。これら変位信号及び温度信号
は、上記パルスモータ(10)を制御するための給排制
御部(17)(給排制御手段)に入力されている。
【0036】上記給排制御部(17)は上記パルスモー
タ(10)にパルス信号を出力するもので、この給排制
御部(17)では、図6(a)に示すように、通常運転
時では、シリンダ(3)内の膨張空間(6a),(6
b)に対する高圧ガスの供給(H)及び膨張空間(6
a),(6b)からの低圧ガスの排出(L)がそれぞれ
基本時間(TH),(TL)づつ行われるように、また
変位信号及び温度信号に基づいて上記供給(H)の時間
及び排出(L)の時間を変更するようにパルスモータ
(10)を制御する。すなわち、この実施例では、所定
数のパルス信号によってモータ(10)がバルブディス
ク(13)をガス供給位置に回動させ、次の所定数のパ
ルス信号によってディスク(13)をガス排出位置に回
動させる。
【0037】以上の構成において、フリーディスプレー
サ(7)のシリンダ(3)内でのストロークが負荷等の
外乱によって不十分である場合には、給排制御部(1
7)は測距センサ(15)の出力信号を受け、ガスの給
排比率を変更するようにパルスモータ(10)を制御す
ることにより能力をアップさせる。つまり、例えばディ
スプレーサ(7)が上死点に達しない場合には、図6
(c)に示すようにガス供給(H)の時間を基本時間
(TH)よりも長くして、その分、ガス排出(L)の時
間を基本時間(TL)よりも短くする。また、下死点に
達しない場合には逆に供給(H)の時間を短くして排出
(L)の時間を長くする。これらの場合には、給排周期
は変更しない。本発明者が行ったシュミレーションによ
れば、ガス供給(H)の基本時間(TH)が 0.226秒
で、ガス排出(L)の基本時間(TL)が0.274秒(つ
まり、給排周期は 0.5秒)の場合に、ガス供給(H)の
時間を 0.255秒に、またガス排出(L)の時間を 0.245
秒にそれぞれ変更することにより、現行のG−M冷凍機
に比べてp−V図示能力が第1ヒートステーション(5
a)では約1.6%、また第2ヒートステーション(5
b)では約3.0%(尚、各数字は圧力条件等のパラメ
ータによって変わり得る。)それぞれ増加した。このよ
うにして、ディスプレーサ(7)の挙動を向上させるこ
とにより、冷凍能力を高めることができる。
【0038】ところで、冷凍温度が下がると冷凍効率が
低下するので温度低下に応じて冷凍能力を大きくする必
要がある。これについては、図6(b)に示すように温
度センサ(15)からの温度信号に応じてガスの給排周
期を速める。つまり供給(H)の時間及び排出(L)の
時間を共に設定時間(TH),(TL)よりも短縮し
て、ディスプレーサ(7)の往復周期を速める。このよ
うにして、ディスプレーサ(7)の挙動を向上させるこ
とにより、冷凍機の最低到達温度を下げることができ
る。
【0039】尚、この実施例では、膨張機(2)の作動
状態を検出する作動状態検出手段として、膨張機(2)
の寒冷温度を検出する温度センサ(15)と、フリーデ
ィスプレーサ(7)のシリンダ(3)内でのストローク
方向での変位を検出する測距センサ(16)とを配設し
ているが、ディスプレーサ(7)の挙動を制御する上で
必要があればその他の検出手段を適切な部位に設置する
ことができる。また、上記ストローク方向での変位を検
出する変位検出手段としては、例えば振動計を用い、デ
ィスプレーサ(7)がシリンダ(3)の上死点側または
下死点側の端部壁に衝突したときの振動の有無により、
ディスプレーサ(7)が上死点または下死点まで達して
いるか否かのみを検知するように構成してもよい。
【0040】(実施例2)図7は実施例2を示し、図1
と同じ部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略
する。この実施例では、極低温冷凍機は上記実施例1と
同様のG−M冷凍機からなる予冷冷凍機(A)(G−M
冷凍機)とJ−T冷凍機(B)とを組合わせた冷凍機で
構成されている。
【0041】上記J−T冷凍機(B)は、約4Kレベル
の寒冷を発生させるためにヘリウムガスを圧縮して膨張
させる冷凍機であって、ヘリウムガスを圧縮するJ−T
側圧縮機ユニット(21)と、その圧縮されたヘリウム
ガスをジュール・トムソン膨張させるJ−T弁(22)
とを備えている。上記J−T側圧縮機ユニット(21)
には、ヘリウムガスを所定圧力に圧縮する低段圧縮機
(21a)と、該圧縮機(21a)から吐出された高圧
ヘリウムガスをさらに高圧に圧縮する高段圧縮機(1)
とが設けられている。この高段圧縮機(1)は予冷冷凍
機(A)の圧縮機を兼用している。尚、予冷冷凍機
(A)は上記実施例1とは異なり、圧縮機(1)からの
高圧ガス配管(1H)の高圧バルブ(30H)と、圧縮
機(1)に戻る低圧ガス配管(1L)の低圧バルブ(3
0L)との開閉動作を交互に行うことにより、シリンダ
(3)内のフリーディスプレーサ(7)を往復動させる
ように構成されている。
【0042】また、J−T冷凍機(B)は、圧縮機ユニ
ット(21)の吐出側(高圧側)と吸込側(低圧側)と
の間に第1〜第3のJ−T熱交換器(23a)〜(23
c)を備えている。この各熱交換器(23a)〜(23
c)は高圧側及び低圧側をそれぞれ通過するヘリウムガ
ス間で互いに熱交換させるもので、第1熱交換器(23
a)の高圧側は上記高段圧縮機(1)の吐出側に接続さ
れている。そして、第1及び第2の熱交換器(23
a),(23b)の各高圧側は予冷冷凍機(A)におけ
る膨張機(2)の第1ヒートステーション(5a)外周
に配置した第1予冷器(24a)を介して、また第2及
び第3熱交換器(23b),(23c)の各高圧側は膨
張機(2)の第2ヒートステーション(5b)外周に配
置した第2予冷器(24b)を介してそれぞれ互いに接
続されている。さらに、上記第3熱交換器(23c)の
高圧側はJ−T弁(22)を介してデュワー(25)内
に開放され、このデュワー(25)に冷却対象(図示せ
ず)が伝熱可能に接続されている。上記J−T弁(2
2)はバルブ開閉手段(26)によって開度が調整され
る。一方、上記デュワー(25)内は上記第3及び第2
熱交換器(23c),(23b)の各低圧側を経て第1
熱交換器(23a)の低圧側に接続され、該熱交換器
(23a)の低圧側は圧縮機ユニット(21)における
低段圧縮機(21a)の吸込側に接続されている。
【0043】よって、J−T冷凍機(B)では、圧縮機
ユニット(21)によりヘリウムガスを高圧に圧縮して
第1〜第3熱交換器(23a)〜(23c)に供給し、
圧縮機(21)側に戻る低温低圧のヘリウムガスと熱交
換させるとともに、第1及び第2予冷器(24a),
(24b)でそれぞれ予冷冷凍機(A)の第1及び第2
ヒートステーション(5a),(5b)により冷却した
後、J−T弁(22)でジュール・トムソン膨張させて
デュワー(25)内で約4Kの液体ヘリウムとなす。ま
た、上記デュワー(25)内で蒸発したヘリウムガスを
第3〜第1熱交換器(23c)〜(23a)の各低圧側
を通して圧縮機ユニット(21)に戻し、その低段及び
高段圧縮機(21a),(1)に吸入させて再圧縮する
ように構成されている。
【0044】この発明の特徴として、J−T弁(22)
の高圧側直前には冷媒の温度を検出する温度センサ(2
7)が設けられている。また、J−T弁(22)の低圧
側直後となるデュワー(25)には該デュワー(25)
内の冷媒のガス圧を検出する圧力センサ(28)が設け
られている。そして、上記温度センサ(27)からの温
度信号と、上記圧力センサ(28)からの圧力信号と
は、上記バルブ開閉手段(26)にバルブ開度信号を出
力して上記J−T弁(22)の開度を制御するための開
度制御部(29)(開度制御手段)に入力されている。
【0045】この開度制御部(29)は、クールダウン
時には、冷媒温度の低下に応じてJ−T弁(22)を徐
々に絞るように、またガス圧が負圧になるようであれば
J−T弁(22)の開度を大きくするようにバルブ開閉
手段(26)を制御する。一方、定常運転時には、J−
T弁(22)の高圧側直前における冷媒温度の変化にお
いては、4Kレベルで能力が低下した場合には、冷媒温
度が上がって熱交換器(23a)〜(23c)での圧損
が大きくなり、冷媒の流量が減ってさらに昇温する。従
って、この場合には、J−T弁(22)の開度を大きく
するように制御がなされる。また、デュアー(25)内
の冷媒ガス圧の変化から見ると、平衡状態が壊れて昇温
すると、その熱でデュアー(25)内の液体ヘリウムが
蒸発し、デュアー(25)内の圧力が上がるので、やは
りJ−T弁(22)の開度を大きくするように制御がな
される。
【0046】以上の構成において、クールダウン時に
は、未だ冷媒ガスの温度が高く、各熱交換器(23a)
〜(23c)での圧損が大きいので、冷媒ガスを多量に
流すためにJ−T弁(22)の開度は大きくされてい
る。そして、温度低下に伴って上記圧損が小さくなるの
で、今度は冷却能力を高めるためにJ−T弁(22)を
絞ることになる。しかし、絞り過ぎると圧損が再び大き
くなるので、この絞り作業は大変に微妙である。
【0047】そこで、温度センサ(27)からの温度信
号に応じて、開度制御部(29)はJ−T弁(22)を
徐々に絞る一方、絞り過ぎによって圧損が大きくなると
デュワー(25)内の冷媒ガス圧が高くなることを利用
して、圧力センサ(28)からの圧力信号に基づき、絞
り過ぎの場合にはデュワー(25)内が負圧にならない
程度にJ−T弁(22)の開度を大きくする。これによ
り、クールダウン時のJ−T弁(22)の開度調整を自
動化することができる。
【0048】一方、定常運転時には、冷凍能力が低下す
ると冷媒ガスの温度が上昇して圧損が大きくなり、ガス
流量が減ってさらに昇温する。また、平衡状態が壊れて
昇温すると、デュワー(25)内の液体冷媒がその熱で
蒸発し、デュワー(25)内のガス圧が上がる。従っ
て、上記冷凍能力の低下を回避するには、温度センサ
(27)からの温度信号を受け、開度制御部(29)は
上記昇温が生じた場合にはJ−T弁(22)の開度を大
きくして冷媒ガスの流量を確保する。また、圧力信号に
よるデュワー(25)内のガス圧(P)については、経
時変化(dP/dt)をセンシングして、ある設定値以
上になった場合にJ−T弁(22)の開度を調整させる
ようにする。これにより、定常運転時のJ−T弁(2
2)の開度調整を自動化することができる。
【0049】尚、この発明は、上記実施例1,2の如き
G−Mサイクルタイプのヘリウム冷凍機のみならず、他
のタイプのヘリウム冷凍機にも適用でき、さらにはヘリ
ウム以外の冷媒を使用する極低温冷凍機に適用すること
ができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ガス圧駆動式のG−M冷凍機等の極低温冷凍機
において、膨張機のシリンダに対する冷媒ガスの給排時
間を制御するようにしたことにより、シリンダ内のフリ
ーディスプレーサの挙動を制御することができ、ディス
プレーサの挙動の適正化を図って、p−V図示能力を増
大させることができ、最低到達温度を下げることができ
る。
【0051】また、請求項2の発明によれば、膨張機の
寒冷温度に基づいてディスプレーサの往復周期を制御す
るようにしたことにより、冷凍能力の向上を図ることが
できる。
【0052】また、請求項3の発明によれば、ディスプ
レーサの変位に基づいてそのストロークを制御するよう
にしたことにより、該ディスプレーサのストロークを適
正化することができる。
【0053】さらに、請求項4の発明によれば、パルス
モータでガス給排の切換手段を駆動するようにしたこと
により、上記請求項1の発明におけるガス給排時間の変
更を容易に行うことができる。
【0054】請求項5の発明によれば、J−T冷凍機に
おいて、J−T弁の高圧側直前における冷媒温度に基づ
いて該J−T弁の開度調整が制御されるようにしたこと
により、クールダウン時及び定常運転時におけるJ−T
弁の開度調整を自動化することができ、特にクールダウ
ン時においては、冷媒温度の低下に応じて寒冷温度を効
率よく下げることができる。
【0055】請求項6の発明によれば、J−T冷凍機に
おいて、J−T弁の低圧側直後における冷媒圧力に基づ
いて該J−T弁の開度調整が制御されるようにしたこと
により、クールダウン時及び定常運転時におけるJ−T
弁の操作を自動化することができ、特にクールダウン時
においては、冷媒温度の低下に応じて寒冷温度を下げる
際にJ−T弁の絞り過ぎを防止することができ、寒冷温
度を円滑に下げることができる。
【0056】請求項7の発明によれば、J−T冷凍機に
おいて、J−T弁の高圧側直前における冷媒温度と、低
圧側直後における冷媒圧力との両方に基づいて該J−T
弁の開度調整が制御されるようにしたことにより、クー
ルダウン時及び定常運転時におけるJ−T弁の操作を効
率よく自動化することができ、高い冷凍能力を容易に引
出しかつ維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係るG−M冷凍機の全体
構成図である。
【図2】高圧ガス供給状態にある切換ユニットの縱断面
図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】低圧ガス排出状態にある切換ユニットの縱断面
図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】ロータリバルブの切換動作を示すタイムチャー
ト図である。
【図7】この発明の実施例2に係る冷凍機の全体構成図
である。
【図8】従来例の冷媒回路図である。
【符号の説明】
(1) 圧縮機 (1H) 高圧ガス配管(高圧通路) (1L) 低圧ガス配管(低圧通路) (2) 膨張機 (4) シリンダ (7) フリーディスプレーサ (9) ロータリバルブ(切換手段) (10) パルスモータ(駆動手段) (15) 温度センサ(温度検出手段) (16) 測距センサ(変位検出手段) (17) 給排制御部(給排制御手段) (21) J−T側圧縮機ユニット(圧縮機) (22) J−T弁 (26) バルブ開閉手段 (27) 温度センサ(温度検出手段) (28) 圧力センサ(圧力検出手段) (29) 開閉制御部(開度制御手段) (A) G−M冷凍機(予冷冷凍機)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)から吐出される高圧冷媒ガ
    スの高圧通路(1H)と上記圧縮機(1)に吸込まれる
    低圧冷媒ガスの低圧通路(1L)とを切換手段(9)に
    より交互に膨張機(2)のシリンダ(3)内に連通させ
    て、該シリンダ(3)内でフリーディスプレーサ(7)
    を往復動させ、シリンダ(3)内で高圧冷媒ガスを断熱
    膨張させて寒冷を発生させるようにした極低温冷凍機に
    おいて、 上記切換手段(9)を切換駆動する駆動手段(10)
    と、 上記膨張機(2)の作動状態を検出する作動状態検出手
    段(15),(16)と、 上記作動状態検出手段(15),(16)の出力信号を
    受け、膨張機(2)の作動状態に基づいて高圧ガス供給
    時間及び低圧ガス排出時間を変更するように上記駆動手
    段(10)を制御する給排制御手段(17)とを備えた
    ことを特徴とする極低温冷凍機。
  2. 【請求項2】 作動状態検出手段(15)は膨張機
    (2)の寒冷温度を検出する温度検出手段(15)であ
    り、 給排制御手段(17)は上記温度検出手段(15)の出
    力信号を受け、膨張機(2)の寒冷温度に基づいてガス
    の給排周期を変更するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の極低温冷凍機。
  3. 【請求項3】 作動状態検出手段(16)はフリーディ
    スプレーサ(7)のシリンダ(3)内での変位を検出す
    る変位検出手段(16)であり、 給排制御手段(17)は上記変位検出手段(16)の出
    力信号を受け、ディスプレーサ(7)の変位に基づいて
    ガスの給排時間の比率を変更するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の極低温冷凍機。
  4. 【請求項4】 給排制御手段(17)は作動状態信号に
    基づいてパルス信号を出力するものであり、 駆動手段(10)は上記パルス信号に応じて高圧ガス供
    給時間及び低圧ガス排出時間を変更するように切換手段
    (9)を駆動するパルスモータ(10)であることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の極低温冷凍機。
  5. 【請求項5】 圧縮機(21)から吐出された高圧冷媒
    ガスを少なくとも予冷冷凍機(A)にて予冷した後、J
    −T弁(22)によりジュール・トムソン膨張させて寒
    冷を発生させるようにした極低温冷凍機において、 上記J−T弁(22)を開閉駆動するバルブ開閉手段
    (26)と、 上記J−T弁(22)の高圧側直前での冷媒温度を検出
    する温度検出手段(27)と、 上記温度検出手段(27)の出力信号を受け、J−T弁
    (22)の高圧側直前での冷媒温度に基づいてJ−T弁
    (22)の開度を調整するようにバルブ開閉手段(2
    6)を制御する開度制御手段(29)とを備えたことを
    特徴とする極低温冷凍機。
  6. 【請求項6】 温度検出手段(27)に代えて、J−T
    弁(22)の低圧側直後での冷媒圧力を検出する圧力検
    出手段(28)を設け、 開度制御手段(29)は上記圧力検出手段(28)の出
    力信号を受け、J−T弁(22)の低圧側直後での冷媒
    圧力に基づいてJ−T弁(22)の開度調整を制御する
    ように構成されていることを特徴とする請求項5記載の
    極低温冷凍機。
  7. 【請求項7】 J−T弁(22)の低圧側直後での冷媒
    圧力を検出する圧力検出手段(28)を設け、 開度制御手段(29)は上記圧力検出手段(28)及び
    温度検出手段(27)の出力信号を受け、J−T弁(2
    2)の低圧側直後での冷媒圧力及び高圧側直前での冷媒
    温度に基づいてJ−T弁(22)の開度調整を制御する
    ように構成されていることを特徴とする請求項5記載の
    極低温冷凍機。
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