JPH09302767A - バルコニーの床構造 - Google Patents

バルコニーの床構造

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JPH09302767A
JPH09302767A JP8146599A JP14659996A JPH09302767A JP H09302767 A JPH09302767 A JP H09302767A JP 8146599 A JP8146599 A JP 8146599A JP 14659996 A JP14659996 A JP 14659996A JP H09302767 A JPH09302767 A JP H09302767A
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JP
Japan
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section
arms
lightweight concrete
arm
floor panel
Prior art date
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JP8146599A
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English (en)
Inventor
Takao Kamioka
尊雄 上岡
Moritaka Ogura
盛隆 小倉
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RIKO KOGYO KK
Original Assignee
RIKO KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 建物の構造材9に着脱自在に取り付けた
取付部3と、この取付部3から突出した複数本の腕部4
とからなる腕木2と、この複数本の腕木2の腕部4に架
け渡された軽量コンクリート製床パネル5とからなるバ
ルコニーの床構造。 【効果】 軽量コンクリート製床パネル5と腕木2とを
工場で製造し、施工現場で構造材9に腕木2を取り付
け、この腕木2に軽量コンクリート製床パネル5を架け
渡すだけでよいから、施工現場での取り付けが簡単で、
施工期間を短くすることができる。又、軽量コンクリー
ト製床パネル5は軽いから、特に強固な腕木2や構造材
9にする必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の外壁から突出
して設けられたバルコニーの床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バルコニーの床構造としては、実
公平5−44493号公報に記載あるように、支持金具
を建物の構造材に取り付け、この支持金具に四角形に組
み立てられた枠組みを取り付け、この枠組みの上面にバ
ルコニーの床を取り付け、下面に軒天井を取り付けた構
造が知られている。
【0003】又、実公平5−44401号公報に記載あ
るように、建物の構造材に連結材を取り付け、バルコニ
ーの先端部分に建物の壁にほぼ平行に梁を設け、この梁
に連結材を取り付け、この構造材に取り付けられた連結
材と梁に取り付けられた連結材に大引きを架け渡し、こ
の大引きの上面に根太を取り付け、この根太の上に床下
地材と床仕上げ材を取り付け、大引きの下方に軒天井を
取り付けたバルコニーの床構造が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記バ
ルコニーの床構造は現場施工が複雑で煩瑣であり、現場
施工期間が長いという問題がある。即ち、実公平5−4
4493号公報記載の床構造では、複雑な支持金具を建
物の構造材に取り付け、この支持金具に重い枠組みを取
り付け、この枠組みにバルコニーの床を取り付けたり、
軒天井を取り付けたりするので極めて煩雑である。
【0005】又、実公平5−44401号公報記載の床
構造では、構造材に補強材や支持材を取り付け、この支
持材に連結材を取り付けたり、屋外に梁を設け、この梁
に連結材を取り付けたりした後、この両方の連結材に大
引きを差し渡し、更に、この大引きの上に根太や床下地
や床仕上げ材を取り付けたり、大引きの下方に軒天井を
設けるというように極めて煩雑である。そこで、本発明
の目的は、現場施工が簡単で現場施工期間を短くするこ
とのできるバルコニーの床構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、建物の構造材に着脱自在に取着された取付部とこの
取付部に屋外方向にほぼ水平に突出された腕部とからな
る複数本の腕木と、この複数本の腕木の腕部間に架け渡
されて取り付けられた軽量コンクリート製床パネルとか
らなるものである。
【0007】又、請求項2記載の発明は、建物の構造材
に着脱自在に取着された取付部とこの取付部に屋外方向
にほぼ水平に突出された断面逆T字形または断面L字形
の長尺体の腕部とからなる複数本の腕木と、この複数本
の腕木の腕部に架け渡され、この腕木の断面逆T字形の
フランジまたは断面L字形の一方の片の上に載せられて
取り付けられた軽量コンクリート製床パネルとからなる
ものである。
【0008】又、請求項3記載の発明は、請求項1また
は2記載のバルコニーの床構造に使用する軽量コンクリ
ート製床パネルが、鉄筋および繊維で補強された軽量コ
ンクリート製の板状体と、この板状体の両側下方の角部
に沿って取り付けられた断面L字形の金属製長尺体とか
らなるものである。又、請求項4記載の発明は、請求項
1〜3記載の床構造に使用する軽量コンクリート製床パ
ネルの中に屋内側から屋外側に貫通する通孔が設けられ
ているものである。
【0009】請求項1および2記載のバルコニーの床構
造に使用する腕木の取付部は、建物の構造材に取り付け
易い形状にすればよい。例えば、構造材が断面コ字形ま
たは断面エ字形の長尺体である場合には、この断面コ字
形または断面エ字形の中に沿う断面コ字形にすればよい
し、構造材が平面であれば、この平面に沿う平面にすれ
ばよい。そして、本発明では、この腕部の取付部が構造
材に着脱自在に取り付けられているが、この着脱自在に
取り付ける取着手段は種々ある。例えば、嵌合してもよ
いが、ボルトナット等で着脱自在に取着すると機械的強
度が大きく強固に取着できるので好ましい。
【0010】請求項1記載の発明では、軽量コンクリー
ト製床パネルを腕部間に架け渡して取り付けているが、
この取付手段は適宜でよい。例えば、軽量コンクリート
製床パネルに金属製鍵状の取付片を埋め込んでいて、こ
の金属製鍵状の取付片を腕部に引っ掛けて取り付けても
よいし、その逆に腕部に鍵状の取付片を設けて、この鍵
状の取付片を軽量コンクリート製床パネルに引っ掛けて
もよい。しかし、請求項2記載のように、腕木の腕部を
断面逆T字形または断面L字形の長尺体とし、この腕部
の断面逆T字形のフランジまたは断面L字形の一方の片
の上に軽量コンクリート製床パネルを載せて取り付ける
と、簡単に取り付けることができるので更に好ましい。
【0011】請求項1および2記載のバルコニーの床構
造に使用する軽量コンクリートとはコンクリートの中に
気泡を混入させて軽くしたものである。このようにコン
クリートの中に気泡を混入する方法は種々ある。例え
ば、骨材の中に気泡を有する軽量骨材をコンクリートの
骨材として混入したり、又、発泡スチロール樹脂等の合
成樹脂発泡体の粒子をコンクリートの中に混入してもよ
い。又、発泡材をコンクリートの中に入れてコンクリー
トが固まる前に発泡させてコンクリートの中に気泡を作
ったり、この発泡コンクリートをオートクレーブの中で
結晶を成長させて機械的強度を大きくしたALC等でも
よい。
【0012】この軽量コンクリート製床パネルの比重が
大きいと運搬したり取り付ける際に重過ぎて取扱いに不
便であるだけでなく、取り付ける腕木や建物の構造材を
強固にする必要があるという問題がある。そして、比重
が小さいと上記問題がないが、機械的強度が小さいとい
う問題がある。従って、比重を小さくして、請求項3記
載のように軽量コンクリート製床パネルの中に鉄筋およ
び繊維を入れて、補強することが好ましい。このよう
に、鉄筋および繊維で補強した軽量コンクリートの場合
には、比重1〜0.5が好ましい。更に、好ましくは
0.8〜0.6である。又、請求項4記載の発明のよう
に通孔を設けると、それだけ軽くなるので、好ましい。
【0013】そして、この軽量コンクリート製床パネル
は角部が割れ易いから、この部分を補強することが好ま
しい。この補強する手段は種々あるが、割れ易い部分に
金属板等を取り付けるとよい。最も好ましい手段は、請
求項3記載のように、最も割れ易い板状体の両側下方の
角部に沿って断面L字形の金属製長尺体を取り付けるこ
とである。特に、請求項2記載の発明のように腕部の断
面逆T字形のフランジまたは断面L字形の一方の片の上
に軽量コンクリート製床パネルを載せると、この腕部に
軽量コンクリート製床パネルの両側下方が接するので、
請求項3記載の発明のように、この角部が割れないよう
に、角部に沿って断面L字形の金属製長尺体を取り付け
ることが好ましい。又、工場で軽量コンクリート製床パ
ネルを製造する際に、上面に床材等の床仕上げ材を取り
付け、下面に軒天井を取り付けていると、軽量コンクリ
ート製床パネルを腕木に取り付けるだけで美麗なバルコ
ニーの床となるので好ましい。
【0014】請求項2記載の発明において、断面逆T字
形または断面L字形の腕部を有する腕木を建物の構造材
に取り付けているが、この2種類の腕部は次のように使
用するとよい。即ち、腕部の両側に軽量コンクリート製
床パネルを取り付けたいときには、断面逆T字形の腕部
を有する腕木を使用し、この両側に突出しているフラン
ジの上に軽量コンクリート製床パネルを載せればよい。
又、床の側部に取り付ける腕部のように、腕部の一方に
のみ軽量コンクリート製床パネルを取り付けたいときに
は、断面L字形の腕部を有する腕木を使用し、この一方
の片の上に軽量コンクリート製床パネルを載せればよ
い。
【0015】又、請求項3記載の板状体の両側下方に角
部に沿って断面L字形の金属製長尺体を取り付けた軽量
コンクリート製床パネルを腕部の断面逆T字形のフラン
ジまたは断面L字形の一方の片の上に載せて取り付ける
場合には、単に載せてもよいが、滑り易いので、この両
者を固定することが好ましい。この固定する手段として
は種々ある。例えば、両方に凹凸状の係止片を設けて、
この凹凸を嵌合させてもよいが、軽量コンクリート製床
パネルに取り付けられた断面L字形の金属製長尺体にボ
ルトを取り付け、腕部に通孔を設けていて、このボルト
を通孔に挿入し、その先端にナットを螺入して両者を固
定すると簡単に且つ確実に固定できるので好ましい。請
求項4記載のように、軽量コンクリート製床パネルの中
に屋内側から屋外側に貫通した通孔を設けると、軽量コ
ンクリート製床パネルが軽くなるだけでなく、この通孔
の中をパイプ等を通して排水路として使用できるので好
ましい。
【0016】(作用)従来、コンクリート製床パネルは
耐水性、耐久性がよく好ましいが、重いから腕木や建物
の構造材を強固にする必要があり、あまり使用されなか
ったが、本発明においては、軽量コンクリート製床パネ
ルを使用するから、通常のコンクリート製床パネルより
軽く、従って、この軽量コンクリート製床パネルを通常
の腕木で支持することができる。又、従来のように、枠
体や大引きの上面や下面に床材や軒天井を設ける必要が
なく、腕木に軽量コンクリート製床パネルを取り付ける
だけでバルコニーの床となるので、施工が極めて簡単で
現場施工期間が短くすることができる。
【0017】請求項1記載の発明では、建物の構造材に
着脱自在に取着された取付部とこの取付部に屋外方向に
ほぼ水平に突出された腕部とからなる複数本の腕木と、
この複数本の腕木の腕部間に架け渡されて取り付けられ
た軽量コンクリート製床パネルとからなるから、軽量コ
ンクリート製床パネルと腕木を工場で製造し、これを施
工現場に運搬し、建物の構造材に腕木の取付部を取り付
けて複数本の腕木を取り付け、この複数本の腕木の腕部
間に軽量コンクリート製床パネルを架け渡して取り付け
るだけでバルコニーの床とすることができるので、施工
が極めて簡単である。
【0018】請求項2記載の発明では、建物の構造材に
着脱自在に取着された取付部とこの取付部に屋外方向に
ほぼ水平に突出された断面逆T字形または断面L字形の
長尺体の腕部とからなる複数本の腕木と、この複数本の
腕木の腕部に架け渡され、この腕木の断面逆T字形のフ
ランジまたは断面L字形の一方の片の上に載せられたて
取り付けられた軽量コンクリート製床パネルとからなる
から、軽量コンクリート製床パネルと腕木を工場で製造
し、これを施工現場に運搬し、建物の構造材に腕木を複
数本取り付け、この複数本の腕木の断面逆T字形または
断面L字形の長尺体からなる腕部間に軽量コンクリート
製床パネルを架け渡して腕木の断面逆T字形のフランジ
または断面L字形の一方の片の上に載せて取り付けるだ
けでバルコニーの床とすることができるので、施工が極
めて簡単である。
【0019】請求項3記載の発明では、軽量コンクリー
ト製床パネルが、鉄筋および繊維で補強された軽量コン
クリート製の板状体であるから、軽量コンクリート製床
パネルの比重が小さても機械的強度が大きく、従って、
腕木や構造材を特に強固にしなくとも、軽量コンクリー
ト製床パネルを支持することができる。又、この板状体
の両側下方の角部に沿って断面L字形の金属体が取り付
けられているから、この軽量コンクリート製床パネルを
腕木の腕部に取り付けても、この両側下方の角部が割れ
ることがない。請求項4記載の発明では、軽量コンクリ
ート製床パネルの中に屋内側から屋外側に貫通した通孔
が設けられているから、軽量コンクリート製床パネルが
軽くなるだけでなく、この通孔の中をパイプを通して排
水路として使用できる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1〜図5は本発明バルコニーの床構造の一実施
例を示すもので、図1(イ)はバルコニー床の平面図、
(ロ)は下面図、(ハ)は正面図、(ニ)は側面図、
(ホ)は背面図、図2は図1のX−X線における断面
図、図3は図1のY−Y線における断面図、図4はバル
コニー床を斜め上方から見た斜視図、図5はバルコニー
床を斜め下方から見た斜視図である。
【0021】図1〜図5において、9は建物の1階の天
井梁からなる構造材であり、この構造材9は断面エ字形
の長尺体からなる鋼材である。95は外壁材であり、こ
の外壁材95は壁に取り付けられた断面C形の長尺体か
らなる鋼製の間柱96に取り付けられている。97はマ
グサであり、このマグサ97の上に額縁98が取り付け
られ、この額縁98にアルミニウムサッシからなる窓材
99が取り付けられている。
【0022】1はバルコニー床であり、このバルコニー
床1は、図2および図3に示すように、腕木2と軽量コ
ンクリート製床パネル5とからなる。腕木2は、図3に
示すように、取付部3と腕部4とからなる。この腕木2
には、図2に示すように、取付部3と断面逆T字形の長
尺体からなる腕部4−Aを有する中央腕木2−Aと、取
付部3と断面L字形の長尺体からなる腕部4−Bを有す
る端腕木2−Bの2種類ある。
【0023】取付部3は断面C形の鋼材であり、この取
付部3は断面エ字形の構造材9の内部に嵌められ、2個
のボルト31、31、ナット32、32で強固に取り付
けられている。中央腕木2−Aの腕部4−Aには、断面
逆T字形の両側のフランジ41、41にそれぞれ通孔4
5、45が長手方向に所定距離を隔てて3個ずつ設けら
れている。又、端腕木2−Bの腕部4−Bには、断面L
字形の一方の片42に通孔46が長手方向に所定距離を
隔てて3個設けられている。そして、端腕木2−Bが構
造材9に取り付けられ、この端腕木2−Bが取り付けら
れた位置より1500mm離れた位置に中央腕木2−A
が、更に、この中央腕木2−Aから1500mm離れた
位置に端腕木2−Bがそれぞれ構造材9に取り付けられ
ている。
【0024】軽量コンクリート製床パネル5は、幅15
00mm、長さ970mm、厚み180mmの軽量骨材
を混入し、縦、横に直径10mmの鉄筋51が埋設され
た比重0.7の繊維補強軽量コンクリート板からなる板
状体である。この板状体の中には屋内側から屋外側に貫
通している通孔52が設けられている。又、両側下方の
角部には断面L字形の金属製長尺体53が取り付けられ
ている。この金属製長尺体53には前記腕木2の通孔4
5、46に対応する位置にM−10のボルト54が取り
付けられている。屋外側下方角部には断面L字形の金属
製長尺体55が取り付けられている。この金属製長尺体
55には前面および下面にそれぞれビス孔56、57が
設けられている。
【0025】そして、この軽量コンクリート製床パネル
5は端腕木2−Bと中央腕木2−Aの間に架け渡され、
この腕木2の断面逆T字形のフランジ41と断面L字形
の一方の片42の上に載せられ、ボルト54が腕木2の
通孔45、46に挿入され、その先端からナットが螺入
されて取り付けられている。この軽量コンクリート製床
パネル5の下面は軒天井として好ましい凹凸条からなる
模様58が設けられている。又、上面には表面に凹凸模
様が施されているポリ塩化ビニル樹脂製タイルからなる
床材59が取り付けられている。又、軽量コンクリート
製床パネル5には、屋外側縁部に排水溝61が設けら
れ、この排水溝61の一方の端に排水口62が設けられ
ていて、この排水口62の入口には排水目皿63が取り
付けられている。
【0026】65は排水パイプであり、この排水パイプ
65は軽量コンクリート製床パネル5の通孔52の中に
取り付けられ、一方の口が排水口62に、又、他方の口
が軽量コンクリート製床パネル5の屋内側に設けられて
いる排水口64に接続されている。尚、この排水口64
には竪樋66が取り付けられている。このようになって
いるから、軽量コンクリート製床パネル5の上に降った
雨水は、排水溝61、排水口62、排水パイプ65、排
水口64、竪樋66を経て地上に導かれるようになって
いる。
【0027】7は化粧材であり、この化粧材7は軽量コ
ンクリート製床パネル5の両側端面と屋外側端面に沿っ
ていて、化粧材7の屋外側端面はビス72で金属製長尺
体55に取り付けられている。又、両側端面は、金属板
73にビス74で取り付けられている。尚、この金属板
73は腕部4−Bの断面L字形の他方の片に引っ掛けら
れて取り付けられている。
【0028】75は下側化粧材であり、この下側化粧材
75は断面逆T字形の腕木2−Aの下方の軽量コンクリ
ート製床パネル5と隣接する軽量コンクリート製床パネ
ル5の間に架け渡されている。従って、この下側化粧材
75によって腕木2−Aが下方から見えないようになっ
ている。76は水密材であり、この水密材76は中央の
軽量コンクリート製床パネル5と隣接する軽量コンクリ
ート製床パネル5の隙間に挿入され、この隙間が水密に
なされている。又、この水密材76の上にコーキング材
77が設けられていて、更に、この部分が水密になって
いる。
【0029】次に、このバルコニーの床の施工方法を説
明する。工場で、ボルト54が取り付けられた金属製長
尺体53を型板の両側下方の角部に、又、金属製長尺体
55を屋外側下方の角部にそれぞれ取り付け、型板の内
部に鉄筋51を組み、排水口62、64と通孔52部分
に充填材を取り付け、この型板の中に軽量骨材と繊維を
含んでいるコンクリートを流し込み、表面に床材59を
取り付けて暫く放置する。コンクリートが固化すると、
型板と充填材を取り外す。すると、軽量コンクリート製
床パネル5が完成する。
【0030】一方、断面C形の鋼材に断面逆T字形の鋼
材からなる長尺体を取り付けて中央腕木2−Aを製造
し、断面C形の鋼材に断面L字形の鋼材からなる長尺体
を取り付けて端腕木2−Bを製造する。このようにして
製造した軽量コンクリート製床パネル5、中央腕木2−
A、端腕木2−B、その他の部品を施工現場に運搬し、
施工現場で、建物の構造材9に中央腕木2−Aと端腕木
2−Bの取付部3をボルト31、ナット32で取り付け
る。すると、腕部4が建物からほぼ平行に屋外方向に突
出した状態に腕木2が取り付けられる。
【0031】次に、腕部4−Bの断面L字形の他方の片
と金属製長尺体55との間に金属板73の側縁部を挿入
して取り付け、突出している中央腕木2−Aの腕部4−
Aと端腕木2−Bの腕部4−Bとの間に軽量コンクリー
ト製床パネル5を架け渡し、軽量コンクリート製床パネ
ル5の金属製長尺体53に取り付けられているボルト5
4を腕部4−Aと腕部4−Bに設けられている通孔4
5、46に挿入しながら、軽量コンクリート製床パネル
5を腕部4−Aの断面逆T字形のフランジ41と腕部4
−Bの断面L字形の一方の片42の上に載せ、このボル
ト54にナットを螺入して軽量コンクリート製床パネル
5を腕木2に固定する。このようにして、2個の軽量コ
ンクリート製床パネル5を腕木2に取り付ける。
【0032】その後、排水パイプ65を軽量コンクリー
ト製床パネル5の通孔52に挿入し、この両側口をそれ
ぞれ排水口62と排水口64に接続し、化粧板7を軽量
コンクリート製床パネル5の屋外側端面と両側端面とに
沿わせ、この化粧板7の屋外側端面を金属製長尺体55
にビス72で取り付け、両側端面を金属板73にビス7
4で取り付ける。又、下側化粧板75を断面逆T字形の
腕木2−Aの下方の軽量コンクリート製床パネル5、5
間に架け渡して取り付け、腕木2−Aを下から見えない
ようにする。
【0033】中央の軽量コンクリート製床パネル5と隣
接する軽量コンクリート製床パネル5との隙間に水密材
76を挿入し、この水密材76の上にコーキング材77
を設けて、この隙間を水密にしたり、排水口64に竪樋
66を取り付けたり、排水口62に目皿63を取り付け
る。このように、複数本の腕木2を建物の構造材9に取
り付け、この複数本の腕木に軽量コンクリート製床パネ
ル5を架け渡して取り付けた後、化粧板等を取り付ける
等の仕上げをするだけで、バルコニーの床を取り付ける
ことができるので、施工が極めて簡単で、短期間に施工
できる。その後、図4および図5の点線で示す位置に手
摺を取り付けてバルコニーとする。
【0034】
【発明の効果】本発明においては、軽量コンクリート製
床パネルを使用するから、この軽量コンクリート製床パ
ネルを通常の腕木で支持することができる。このよう
に、腕木に軽量コンクリート製床パネルを取り付けるだ
けでバルコニーの床となるので、施工が極めて簡単で、
現場施工期間を短くすることができ、極めて価値があ
る。
【0035】請求項1記載の発明では、建物の構造材に
着脱自在に取着された取付部とこの取付部に屋外方向に
ほぼ水平に突出された腕部とからなる複数本の腕木と、
この複数本の腕木の腕部間に架け渡されて取り付けられ
た軽量コンクリート製床パネルとからなるから、軽量コ
ンクリート製床パネルと腕木を工場で製造し、これを施
工現場に運搬し、建物の構造材に腕木の取付部あ取り付
けて複数本の腕木を取り付け、この複数本の腕木の腕部
間に軽量コンクリート製床パネルを架け渡して取り付け
るだけでバルコニーの床とすることができるので、施工
が極めて簡単であり、現場施工期間を短くすることがで
きる。
【0036】請求項2記載の発明では、建物の構造材に
着脱自在に取着された取付部とこの取付部に屋外方向に
ほぼ水平に突出された断面逆T字形または断面L字形の
長尺体の腕部とからなる複数本の腕木と、この複数本の
腕木の腕部に架け渡され、この腕木の断面逆T字形のフ
ランジまたは断面L字形の一方の片の上に載せられて取
り付けられた軽量コンクリート製床パネルとからなるか
ら、軽量コンクリート製床パネルと腕木を工場で製造
し、これを施工現場に運搬し、建物の構造材に腕木を複
数本取り付け、この複数本の腕木の断面逆T字形または
断面L字形の長尺体からなる腕部間に軽量コンクリート
製床パネルを架け渡して腕木の断面逆T字形のフランジ
または断面L字形の一方の片の上に載せて取り付けるだ
けでバルコニーの床とすることができるので、施工が極
めて簡単であり、現場施工期間を短くすることができ
る。
【0037】請求項3記載の発明では、軽量コンクリー
ト製床パネルが、鉄筋および繊維で補強された軽量コン
クリート製の板状体であるから、軽量コンクリート製床
パネルの比重が小さくても機械的強度が大きく、従っ
て、腕木や構造材を特に強固にしなくとも、軽量コンク
リート製床パネルを支持することができる。又、この板
状体の両側下方の角部に沿って断面L字形の金属製長尺
体が取り付けられているから、この軽量コンクリート製
床パネルを腕木の腕部に取り付けても、この両側下方の
角部が割れることがないので、安心である。請求項4記
載の発明では、軽量コンクリート製床パネルの中に屋内
側から屋外側に貫通した通孔が設けられているから、軽
量コンクリート製床パネルが軽くなるだけでなく、この
通孔の中をパイプ等を通して排水路として利用できるの
で、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明バルコニーの床構造の一実施例を示すも
ので、(イ)はバルコニー床の平面図、(ロ)は下面
図、(ハ)は正面図、(ニ)は側面図、(ホ)は背面図
である。
【図2】図1のX−X線における断面図である。
【図3】図1のY−Y線における断面図である。
【図4】バルコニー床斜め上方から見た斜視図である。
【図5】バルコニー床斜め下方から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 バルコニーの床 2 腕木 2−A 中央腕木 2−B 端腕木 3 取付部 4 腕部 4−A 中央腕木の腕部 4−B 端腕木の腕部 41 断面逆T字形のフランジ 42 断面L字形の一方の片 5 軽量コンクリート製床パネル 51 鉄筋 52 通孔 53、55 金属製長尺体 9 構造材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の構造材に着脱自在に取着された取
    付部とこの取付部に屋外方向にほぼ水平に突出された腕
    部とからなる複数本の腕木と、この複数本の腕木の腕部
    間に架け渡されて取り付けられた軽量コンクリート製床
    パネルとからなることを特徴とするバルコニーの床構
    造。
  2. 【請求項2】 建物の構造材に着脱自在に取着された取
    付部とこの取付部に屋外方向にほぼ水平に突出された断
    面逆T字形または断面L字形の長尺体の腕部とからなる
    複数本の腕木と、この複数本の腕木の腕部に架け渡さ
    れ、この腕木の断面逆T字形のフランジまたは断面L字
    形の一方の片の上に載せられて取り付けられた軽量コン
    クリート製床パネルとからなることを特徴とするバルコ
    ニーの床構造。
  3. 【請求項3】 軽量コンクリート製床パネルが、鉄筋お
    よび繊維で補強された軽量コンクリート製の板状体と、
    この板状体の両側下方の角部に沿って取り付けられた断
    面L字形の金属製長尺体とからなることを特徴とする請
    求項1または2記載のバルコニーの床構造。
  4. 【請求項4】 軽量コンクリート製床パネルの中に屋内
    側から屋外側に貫通する通孔が設けられていることを特
    徴とする請求項1〜3記載のバルコニーの床構造。
JP8146599A 1996-05-15 1996-05-15 バルコニーの床構造 Pending JPH09302767A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021004462A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 大和ハウス工業株式会社 張り出しパネルユニット及び張り出しパネル構造

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