JPH09301754A - 石綿の解繊方法 - Google Patents

石綿の解繊方法

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JPH09301754A
JPH09301754A JP12068696A JP12068696A JPH09301754A JP H09301754 A JPH09301754 A JP H09301754A JP 12068696 A JP12068696 A JP 12068696A JP 12068696 A JP12068696 A JP 12068696A JP H09301754 A JPH09301754 A JP H09301754A
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JP
Japan
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fibers
weight
asbestos
defibrated
fiber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12068696A
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English (en)
Inventor
Kazuo Tatsumi
一夫 立見
Naoshi Nishiyama
直志 西山
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石綿の解繊を促進し、繊維の切断を防止す
る。解繊繊維をセメントを主成分とする水硬性混合物と
混練して成形品を成形する際に、解繊繊維の分散性を良
くする。 【解決手段】 石綿単体、又は石綿と有機繊維の混合物
の解繊に当たり、上記繊維を、β−1,3グルカンと界
面活性剤を混合した水により予備解繊し、予備解繊後
に、混練、離繊機により解繊を行う。上記方法におい
て、繊維を繊維重量の25%〜200%の水で予備解繊
をし、この水の中に繊維重量の0.1〜1.0%のβ−
1,3グルカンと0.1〜1.0%の界面活性剤を混合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石綿単体、又は石
綿と有機繊維の混合物の解繊をするための技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】石綿の解繊には湿式解繊と、半乾式解繊
とがある。湿式解繊は、パルパーで離解した後、リファ
イナー等で解繊する方式であり、また、半乾式解繊は、
エッジランナーで解繊する方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの従来例に
おいても石綿の解繊が充分でなく、また、湿式解繊の場
合、条件が不適切だと繊維を切断してしまうという問題
がある。また、解繊繊維をセメントを主成分とする水硬
性混合物と混練して成形品を成形する際に、解繊繊維の
分散性が悪いという問題があった。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、石綿の解繊を促進し、繊維の切断
を防止し、また、解繊繊維をセメントを主成分とする水
硬性混合物と混練して成形品を成形する際に、解繊繊維
の分散性を良くすることができる石綿の解繊方法を提供
することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の石綿の解繊方法
は、石綿単体、又は石綿と有機繊維の混合物の解繊に当
たり、上記繊維を、β−1,3グルカンと界面活性剤を
混合した水により予備解繊し、予備解繊後に、混練、離
繊機により解繊を行うことを特徴とするものである。こ
のような方法を採用することで、β−1,3グルカンと
界面活性剤により石綿の解繊を促進し、繊維の切断を防
止することができる。すなわち、界面活性剤は解繊され
た繊維の表面に吸着して膜を造り、繊維と繊維とが絡ま
るのを防止し、また、β−1,3グルカンは水で解繊さ
れた繊維間に入り込んで繊維と繊維とが絡まるのを防止
し、これらの結果、解繊が良好に行えるのである。ま
た、解繊繊維をセメントを主成分とする水硬性混合物と
混練して成形品を成形する際に、解繊繊維の分散性を良
くすることができるものである。
【0006】また、繊維を繊維重量の25%〜200%
の水で予備解繊をし、この水の中に繊維重量の0.1〜
1.0%のβ−1,3グルカンと0.1〜1.0%の界
面活性剤を混合することが好ましい。すなわち、β−
1,3グルカンが繊維重量の0.1以上、界面活性剤が
繊維重量の0.1以上であるから解繊繊維の分散性をよ
くすることができ、また、β−1,3グルカンが繊維重
量の1.0%以下、界面活性剤が繊維重量の1.0%以
下であるからセメントの硬化遅れが生じないようにでき
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。β−1,3グルカンは特開平4ー367550号
公報に記載されているように、グルコースが主にβ−
1,3結合によって結合されている多糖類である。本発
明では、石綿単体、又は石綿とポリビニルアルコール繊
維(ビニロン)のような有機繊維の混合物を解繊するに
当たって、上記のβ−1,3グルカンと、界面活性剤と
を混合した水で予備解繊を行い、その後、エッジランナ
ー、ニーダ、ロッドミル、リファイナー等の半乾式、湿
式の混練、離繊機を用いて解繊するものである。なお、
本発明における解繊の概念の中には叩解も含まれるもの
とする。
【0008】ここで、石綿単体、又は石綿と有機繊維と
の混合物を予備解繊するにあたっては、上記繊維重量の
25%〜200%の水で予備解繊をするのであるが、こ
の際、この水の中に繊維重量の0.1〜1.0%のβ−
1,3グルカンと0.1〜1.0%の界面活性剤を混合
するものである。ここで、界面活性剤としては、セメン
ト、コンクリート用の減水剤全般が使用可能である。
【0009】このように石綿単体、又は石綿と有機繊維
との混合物を解繊するに当たり、繊維を、β−1,3グ
ルカンと界面活性剤を混合した水により予備解繊し、予
備解繊後に、混練、離繊機により解繊することで、β−
1,3グルカンと界面活性剤が石綿の解繊を促進し、繊
維の切断を防止することができるものである。すなわ
ち、界面活性剤は解繊された繊維の表面に吸着して膜を
造り、繊維と繊維とが絡まるのを防止し、また、β−
1,3グルカンは水で解繊された繊維間に入り込んで繊
維と繊維とが絡まるのを防止し、これらの結果、解繊が
良好に行えるのである。
【0010】上記のようにして解繊された石綿(石綿単
体、又は石綿と有機繊維との混合物)は、セメントを主
成分とする水硬性混合物と混練して成形品を製造するの
であるが、本発明の解繊方法により解繊された石綿を用
いると、この解繊された石綿繊維に含まれているβ−
1,3グルカンと界面活性剤により、該解繊された石綿
繊維とセメントを主成分とする水硬性混合物との混練成
形時における解繊繊維の分散性が良くなるものである。
つまり、β−1,3グルカンは増粘剤として作用し、成
形材料に含有させることで、セメントと骨材の分離防止
或いはセメントと解繊繊維の分離を防止することがで
き、また、増粘剤としてセルロースエーテル系のものを
用いるよりも成形材料の流動性を確保して解繊繊維の分
散性を高めることができると共に成形材料の脱泡性や成
形の際の成形材料の脱水や保型性や金型付着性等の成形
性の向上を図ることができるものである。また、界面活
性剤は減水剤として作用し、解繊繊維の分散性を高める
ことができる。ここで、β−1,3グルカンを繊維重量
の0.1%以上、界面活性剤を繊維重量の0.1%以上
としたのは、これ以下だと解繊繊維の分散性の向上が図
れないためであり、また、β−1,3グルカンを繊維重
量の1.0%以下、界面活性剤を繊維重量の1.0%以
下としたのは、これ以上だと、セメントの硬化遅れが生
じてしまうので、セメントの硬化遅れが生じないように
1.0%以下とするのである。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述する。 (実施例1)石綿(ブラジル SAMA CB−4T)
100重量部、水35重量部、β−1,3グルカン(武
田薬品工業株式会社製のビオポリー)0.5重量部、減
水剤として用いる界面活性剤(エフ・ピーケー株式会社
製のパリックA)0.5重量部を混合して予備解繊し、
これをエッジランナーで解繊した。解繊時間は10分で
ある。
【0012】このようにして解繊した解繊繊維6重量
部、8号シリカ10重量部、セメントとスラグの合計が
84重量部(セメント:スラグ=7:3)の配合のもの
を固形分とし、この固形分100重量部に対して水34
重量部の割合で上記固形分と水とを混合して混練し、そ
の後、60℃で12時間養生し、その後室内に7日保管
して成形物を得た。
【0013】本実施例1の解繊条件、解繊繊維を用いて
成形物を成形する際の分散性、得られた成形物の物性を
表1に示す。 (実施例2)石綿(ブラジル SAMA CB−4T)
90重量部、ビニロン(クラレ株式会社製のRM182
−6)10重量部、水200重量部、β−1,3グルカ
ン(武田薬品工業株式会社製のビオポリー)0.7重量
部、減水剤として用いる界面活性剤(エフ・ピーケー株
式会社製のパリックA)0.3重量部を混合して予備解
繊し、これをリファイナーで解繊した。解繊時間は3分
である。
【0014】このようにして解繊した解繊繊維(石綿+
ビニロン)6重量部、8号シリカ10重量部、セメント
とスラグの合計が84重量部(セメント:スラグ=7:
3)の配合のものを固形分とし、この固形分100重量
部に対して水34重量部の割合で上記固形分と水とを混
合して混練し、その後、60℃で12時間養生し、その
後室内に7日保管して成形物を得た。
【0015】本実施例2の解繊条件、解繊繊維を用いて
成形物を成形する際の分散性、得られた成形物の物性を
表1に示す。 (比較例)石綿(ブラジル SAMA CB−4T)1
00重量部、水35重量部、β−1,3グルカン(武田
薬品工業株式会社製のビオポリー)2重量部、減水剤と
して用いる界面活性剤(エフ・ピーケー株式会社製のパ
リックA)1.5重量部を混合して予備解繊し、これを
エッジランナーで解繊した。解繊時間は10分である。
【0016】このようにして解繊した解繊繊維6重量
部、8号シリカ10重量部、セメントとスラグの合計が
84重量部(セメント:スラグ=7:3)の配合のもの
を固形分とし、この固形分100重量部に対して水34
重量部の割合で上記固形分と水とを混合して混練し、そ
の後、60℃で12時間養生し、その後室内に7日保管
して成形物を得た。
【0017】この比較例の解繊条件、解繊繊維を用いて
成形物を成形する際の分散性、得られた成形物の物性を
表1に示す。 (従来例1)石綿(ブラジル SAMA CB−4T)
100重量部、水35重量部を混合して予備解繊し、こ
れをエッジランナーで解繊した。解繊時間は16分であ
る。
【0018】このようにして解繊した解繊繊維6重量
部、8号シリカ10重量部、セメントとスラグの合計が
84重量部(セメント:スラグ=7:3)の配合のもの
を固形分とし、この固形分100重量部に対して水34
重量部の割合で上記固形分と水とを混合して混練し、そ
の後、60℃で12時間養生し、その後室内に7日保管
して成形物を得た。
【0019】この従来例1の解繊条件、解繊繊維を用い
て成形物を成形する際の分散性、得られた成形物の物性
を表1に示す。 (従来例2)石綿(ブラジル SAMA CB−4T)
90重量部、ビニロン(クラレ株式会社製のRM182
−6)10重量部、水200重量部を混合して予備解繊
し、これをリファイナーで解繊した。解繊時間は3分で
ある。
【0020】このようにして解繊した解繊繊維(石綿+
ビニロン)6重量部、8号シリカ10重量部、セメント
とスラグの合計が84重量部(セメント:スラグ=7:
3)の配合のものを固形分とし、この固形分100重量
部に対して水34重量部の割合で上記固形分と水とを混
合して混練し、その後、60℃で12時間養生し、その
後室内に7日保管して成形物を得た。
【0021】この従来例2の解繊条件、解繊繊維を用い
て成形物を成形する際の分散性、得られた成形物の物性
を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】上記表1から明らかなように、実施例1、
実施例2のものが、従来例1、従来例2に比べて、解繊
繊維の分散性が良く、成形物の物性を向上することが判
る。なお、比較例のものは分散性が良いが、β−1,3
グルカンが2重量部、減水剤として用いる界面活性剤が
1.5重量部と、いずれも多過ぎるので、セメントの硬
化遅れが発生した。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、石綿単体、又は石綿と有機繊維の混
合物の解繊に当たり、上記繊維を、β−1,3グルカン
と界面活性剤を混合した水により予備解繊し、予備解繊
後に、混練、離繊機により解繊を行うので、界面活性剤
が解繊された繊維の表面に吸着して膜を造り、繊維と繊
維とが絡まるのを防止し、また、β−1,3グルカンが
水で解繊された繊維間に入り込んで繊維と繊維とが絡ま
るのを防止し、これらの結果、解繊が良好に行えるもの
であり、このように、本発明にあっては、β−1,3グ
ルカンと界面活性剤により石綿の解繊を促進し、繊維の
切断を防止することができるものである。しかも、β−
1,3グルカンと界面活性剤を含むことで、解繊繊維を
セメントを主成分とする水硬性混合物と混練して成形品
を成形する際に、解繊繊維の分散性を良くすることがで
きるものである。
【0025】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、繊維を繊維重量
の25%〜200%の水で予備解繊をし、この水の中に
繊維重量の0.1〜1.0%のβ−1,3グルカンと
0.1〜1.0%の界面活性剤を混合するので、β−
1,3グルカンが繊維重量の0.1以上、界面活性剤が
繊維重量の0.1以上であるから解繊繊維の分散性をよ
くすることができ、また、β−1,3グルカンが繊維重
量の1.0以下、界面活性剤が繊維重量の1.0以下で
あるからセメントの硬化遅れが生じないようにできるも
のである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石綿単体、又は石綿と有機繊維の混合物
    の解繊に当たり、上記繊維を、β−1,3グルカンと界
    面活性剤を混合した水により予備解繊し、予備解繊後
    に、混練、離繊機により解繊を行うことを特徴とする石
    綿の解繊方法。
  2. 【請求項2】 繊維を繊維重量の25%〜200%の水
    で予備解繊をし、この水の中に繊維重量の0.1〜1.
    0%のβ−1,3グルカンと0.1〜1.0%の界面活
    性剤を混合することを特徴とする請求項1記載の石綿の
    解繊方法。
JP12068696A 1996-05-15 1996-05-15 石綿の解繊方法 Withdrawn JPH09301754A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112030272A (zh) * 2020-09-09 2020-12-04 广州麦德仕科技有限公司 一种纺织用棉料处理抓棉机

Cited By (1)

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Effective date: 20030805